JP2003216371A - プリンタドライバプログラム - Google Patents

プリンタドライバプログラム

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JP2003216371A
JP2003216371A JP2002012601A JP2002012601A JP2003216371A JP 2003216371 A JP2003216371 A JP 2003216371A JP 2002012601 A JP2002012601 A JP 2002012601A JP 2002012601 A JP2002012601 A JP 2002012601A JP 2003216371 A JP2003216371 A JP 2003216371A
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JP2002012601A
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Toshiki Shirota
俊樹 代田
Nobuyuki Tanaka
伸享 田中
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷データが示す画像を一定倍率にて拡大して
も余白が印刷結果に残ってしまう場合には、オペレータ
の選択に依って、余白を無くすことができるプリンタド
ライバプログラムを、提供する。 【解決手段】プリンタドライバ55は、印刷データが示
す画像を、印刷用紙のサイズによって定まる一定倍率で
拡大し、拡大後の画像のサイズを印刷用紙のサイズと比
較する。そして、縦方向又は横方向において、印刷デー
タが示す画像のサイズが印刷用紙のサイズよりも小さい
場合には、更に拡大するかどうかをオペレータに問うア
ラートダイアログボックスをディスプレイ装置12に表
示する。このダイアログボックス内でオペレータが更に
拡大する旨を選択した場合には、プリンタドライバ55
は、印刷データが示す画像を、更に拡大することによっ
て、縦方向及び横方向の双方において、印刷用紙よりも
大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータに対
して、そのコンピュータに接続されているプリンタを制
御させて四辺フチ無し印刷を実行させるプリンタドライ
バプログラムに、関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンタによって
四辺フチ無し印刷を実現するための技術開発が、進めら
れている。このような技術の一つとして、インクジェッ
トプリンタのプラテンに、インク受け開口穴を形成し、
このインク受け開口穴上に印刷用紙の端が位置している
ときに、印刷ヘッドからインクを噴射して、印刷用紙の
端にインク滴を当てる一方で、印刷用紙の端にあたらな
かったインク滴をインク受け開口穴で受けることで、プ
ラテン上を汚さずに印刷用紙の端を印刷する技術が、実
用化されている。この四辺フチ無し印刷を実行する際、
プリンタは、印刷ヘッダの走査方向に対する用紙の傾き
(スキュー)に因る三角形状余白の発生を避けるべく、
印刷用紙サイズよりも僅かに大きなサイズの仮想の印刷
領域に対して画像を印刷するように、インクを噴射する
必要がある。
【0003】そのため、コンピュータ内においてこのプ
リンタを制御するために実行されているプリンタドライ
バプログラムは、図12のフローチャートに示すよう
に、図8に示すような印刷ダイアログボックスをディス
プレイ上に表示し(S300)、この印刷ダイアログボ
ックス内において四辺フチ無し印刷が選択されたかどう
かをチェックし(S301)、四辺フチ無し印刷が選択
されている場合には、アプリケーションプログラムから
受け取った印刷データが示す画像を拡大して(S30
2)、拡大した画像を印刷させるためのコマンドをプリ
ンタへ送信する(S303)。
【0004】このコマンドを受け取ったプリンタは、印
刷用紙の移動に同期して、コマンドに従った印刷(印刷
用紙を内包する仮想の印刷領域に対する印刷)を実行す
ることにより、上述したように、印刷用紙の端から外れ
たインクをインク受け開口穴へ飛ばしつつ、印刷用紙上
にフチ無し印刷を行うのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
上述した印刷画像の拡大は、印刷データが示す画像の縦
横比及びサイズを考慮することなく、一定倍率でなされ
ていた。そのため、印刷データが示す画像の縦横比が印
刷用紙(例えばA4用紙)の縦横比と異なっている場合
や画像のサイズが印刷用紙のサイズを大幅に下回ってい
る場合には、縦方向及び横方向の何れか一方において画
像のサイズが印刷用紙のサイズよりも拡がったとして
も、縦方向及び横方向の他方においては、画像のサイズ
が印刷用紙のサイズを超えないことがあり得る。その場
合には、画像のサイズが印刷用紙のサイズを超えていな
い方向においては、印刷用紙の端に沿って空白が残るこ
とになる。
【0006】このように、印刷データが示す画像の縦横
比やサイズが印刷用紙のものと異なることは、ワープロ
プログラムや表計算プログラムによる文書データの場合
には生じ難いが、例えば写真やグラフィックを扱う画像
処理プログラムによる画像データの場合には、頻繁に生
じ得る。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その課題は、フチ無し印刷を行う場合
には印刷データが示す画像を一定倍率にて拡大する通常
のフチ無し印刷方法を基本としながらも、拡大後の画像
によっても余白が印刷結果に残ってしまう場合には、オ
ペレータの選択に依って余白を無くすことができるプリ
ンタドライバプログラムを、提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に案出された本発明によるプリンタドライバプログラム
は、受信した印刷コマンドによって指定された画像を印
刷用紙上に印刷するプリンタ,モニタ装置及び入力装置
に接続可能なコンピュータに対して、画像データが示す
画像を一定倍率で拡大させ、拡大後の前記画像のサイズ
と前記印刷用紙のサイズとを縦方向又は横方向において
夫々比較させ、比較の結果、拡大後の前記画像のサイズ
が縦方向及び横方向において前記印刷用紙のサイズ以下
であったと判断した場合には、前記モニタ装置を介して
に警告を行い、この警告後に前記入力装置を介して所定
の入力がなされた場合には、前記拡大後の画像を、前記
比較の結果前記印刷用紙のサイズ以下であると判断した
方向においても前記印刷用紙のサイズよりも大きくなる
様に、再拡大させ、再拡大後の画像を前記印刷用紙を内
包する領域内に印刷することを前記プリンタに指示する
印刷コマンドを作成させ、生成された印刷コマンドを前
記プリンタへ送信させることを、特徴とする。
【0009】このように構成されると、印刷データが示
す画像のサイズ及び縦横比が印刷用紙のものからあまり
外れていなければ、この画像を一定倍率で拡大するだけ
で、その画像のサイズは縦方向及び横方向において夫々
印刷用紙のサイズを超えるので、その画像をプリンタに
印刷させても、画像印刷のなされた用紙の四辺に余白が
生じることはない。その一方、画像のサイズ及び縦横比
が印刷用紙のものから大きく外れている場合には、拡大
後の画像のサイズが縦方向又は横方向において印刷用紙
のサイズ以下となってしまうこともあるが、その場合に
は、モニタ装置を介して警告がなされるので、オペレー
タは、その旨を知ることができる。この警告に応じて、
オペレータが更に拡大する事に対応した所定入力を行え
ば、拡大後の画像が更に拡大されて、印刷用紙のサイズ
以下であると判断された方向においても、印刷用紙のサ
イズよりも大きくなる。その結果、画像印刷のなされた
用紙の四辺から余白が除去される。
【0010】本発明において、モニタ装置は、警告を意
味する画像を表示するディスプレイであっても良いし、
警告を意味する音声を発するスピーカーであっても良
い。また、入力装置は、キーボードであっても良いし、
タッチパネルであっても良いし、マウス等のポインティ
ングデバイスであっても良い。また、所定の入力とは、
画像を更に拡大することを意味する文言を直接入力する
事に限られず、画像を更に拡大することに対して何らか
の関連付けがなされた操作を、広く含んでいる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従ったプリンタド
ライバプログラムを用いて、アプリケーションプログラ
ムに従って編集された画像を用紙上に印刷させるコンピ
ュータシステムの実施の形態を、図面を参照して、説明
する。 (コンピュータシステムの構成)図1は、本実施形態に
よるコンピュータシステムの概略構成を示すブロック図
である。この図1に示すように、本実施形態によるコン
ピュータシステムは、プリンタホスト10と、このプリ
ンタホスト10から出力された印刷コマンドに基づいて
用紙上に印刷を行うインクジェットプリンタ30とか
ら、構成されている。 プリンタホスト10は、ホスト
本体11と、このホスト本体11に対して夫々接続され
たディスプレイ装置(モニタ装置)12及び入力装置
(キーボード及びマウス)13とから、構成されてい
る。ホスト本体11は、一般的なパーソナルコンピュー
タであり、バスBを介して互いに接続されたCPU2
0,ROM21,RAM22,ディスプレイコントロー
ラ23,キーボードコントローラ24,フレキシブルデ
ィスクドライブ25,ハードディスクドライブ26,C
D−ROMドライブ27,プリンタインタフェース28
及びネットワークインタフェース29から、構成されて
いる。
【0012】CPU20は、各種プログラムを実行して
ホスト本体11の各部の制御やデータ処理を実行する中
央処理装置である。ROM21は、各種データや各種プ
ログラムを記憶しているメモリである。RAM22は、
各種データや各種プログラムが一時的に記憶されるメモ
リである。ディスプレイコントローラ23は、ディスプ
レイ装置12を制御する機能を有する。キーボードコン
トローラ24は、入力装置13を制御する機能を有す
る。フレキシブルディスクドライブ25は、フレキシブ
ルディスク16に対してデータの書き込み及び読み出し
を行う装置である。ハードディスクドライブ26は、各
種データや各種プログラムを記憶している固体記憶装置
である。CD−ROMドライブ27は、CD−ROM1
7からデータやプログラムを読み出す装置である。プリ
ンタインタフェース28は、プリンタに繋がるケーブル
に対するデータの送出及び受信を司る入出力装置であ
り、具体的には、セントロニクスインタフェースやUS
Bインタフェース等である。ネットワークインタフェー
ス29は、公衆回線やLANに対するデータ送受信を司
る通信装置であり、具体的には、MODEMやLANカ
ード等である。
【0013】プリンタ30は、モニタ37と、印刷機構
40と、これらを制御する印刷制御装置31とから、構
成されている。印刷制御装置31は、各種プログラムを
実行するCPU32と、各種データや各種プログラムが
記憶されているROM33と、各種データや各種プログ
ラムが一時的に記憶されるRAM34と、モニタ37を
制御するモニタコントローラ35と、インタフェース3
6とを、有している。
【0014】印刷機構40は、印刷ヘッド41と、この
印刷ヘッド41を移動させるキャリッジ42と、印刷ヘ
ッド41と対向する位置に配置されているプラテン43
と、複数の定型印刷用紙が収容されている用紙カセット
44と、この用紙カセット44に収容されている印刷用
紙を引き出してプラテン43上へ送る給紙ローラ45
a,45bと、印刷された印刷用紙を排紙する排紙ロ一
ラ46a,46bと、排紙されたロール紙Rを受ける排
紙トレイ47と、給紙ローラ45a,45bの駆動量を
検知するセンサ48とを、有している。
【0015】プラテン43には、図2に示すように、給
紙方向Fと平行な方向に伸びている複数のインク受け縦
開口43c,43d,43e,43fと、給紙方向Fに
対して垂直な方向(走査方向)に伸びている複数のイン
ク受け横開口43a,43bとが、形成されている。イ
ンク受け縦開口43c,43d,43e,43fとして
は、B4サイズの印刷ロール紙Rの左右端がそれぞれ真
上を通過するように配置されている一対のインク受け開
口43cと、A4サイズの印刷ロール紙Rの左右端がそ
れぞれ真上を通過するように配置されている一対のイン
ク受け開口43dと、B5サイズの印刷用概の両端がそ
れぞれ真上を通過するように配置されている一対のイン
ク受け開口43eと、ハガキサイズ(幅:100mm)
の印刷ロール紙Rの両端がそれぞれ真上を通過するよう
に配置されている一対のインク受け開口43fと、があ
る。また、複数のインク受け横開口43a,43bとし
ては、給紙側に配置されている給紙側インク受け開口4
3aと、排紙側に配置されている排紙側インク受け開口
43bと、がある。これらの関口内には、いずれもイン
ク吸着材が入れられている。
【0016】印刷ヘッド41には、各色、具体的には、
C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K
(ブラック),c(ライトシアン),m(ライトマゼン
タ)の各色のインクを夫々噴出する6列のノズル41a
が、走査方向に並んで設けられている。また、同色のノ
ズル41aは、給紙方向に、64個並んで設けられてい
る。
【0017】図3は、このコンピュータシステムを構成
するプリンタホスト10及びインクジェットプリンタ3
0において実行される各種プログラムによって実現され
る機能を示す機能ブロック図である。この図3における
上記ホスト本体11を示す枠内には、ハードディスクド
ライブ26に格納されている各種プログラム(アプリケ
ーションプログラム,オペレーティングシステムプログ
ラム,プリンタドライバプログラム)をCPU20が順
次RAM22上に読み出して実行することによって実現
される各機能が、表されている。以下、便宜上、アプリ
ケーションプログラムに従って実現される機能を「アプ
リケーション50」と記述し、オペレーティングシステ
ムプログラムに従って実現される機能を「OS52」と
記述し、プリンタドライバプログラムに従って実現され
る機能を「プリンタドライバ55」と記述する。以下、
これらの機能について、説明する。
【0018】OS52上で実行されるアプリケーション
50は、例えば、写真イメージやグラフィックイメージ
に様々な処理(例えば、色調変更,トリミング,合成,
コラージュ,等)を施すことによって画像データ51を
編集する画像編集プログラムである。
【0019】プリンタドライバ55は、アプリケーショ
ン50によって編集中の画像データ51を印刷データと
してOS52経由で受け取ってこれをスプールファイル
62に展開するスプーラ61や、スプールファイル62
に記憶されている印刷データをRGBイメージデータ
(印刷データが示す画像)に展開するレンダラ63や、
RGBイメージデータをCMYKcm二値化イメージデ
ータに変換すると共にこれにハーフトーン処理を施すハ
ーフトーン処理部64や、CMYKcm二値化イメージ
データをプリンタ30が解釈できる印刷コマンドに変換
するコマンド化部65や、この印刷コマンドをプリンタ
30へ送信する送受信部66や、ディスプレイ装置12
に印刷条件設定用のUI(ダイアログボックス)を表示
させるとともにこのUIに従ってオペレータが入力装置
13を介して入力してきた印刷条件を受け付けるユーザ
インタフェース58や、フチ無し印刷時の印刷条件を印
刷条件ファイル59に設定するフチ無し印刷条件設定部
56や、これらを統合的に管理する統合管理部60など
から、構成されている。
【0020】また、図3における上記印刷制御装置31
を示す枠内には、印刷制御装置31内のROM33に格
納されているプログラムをCPU32が読み取って実行
することによって実現される各機能(具体的には、送受
信部76及び印刷制御部70の各機能)が、表されてい
る。送受信部76は、プリンタホスト10からの印刷コ
マンド等を受け付ける機能である。また、印刷制御部7
0は、送受信部76が受け付けた印刷コマンド等に基づ
いて印刷機構40を制御する機能である。 (プリンタドライバの処理)次に、本実施形態によるコ
ンピュータシステムが画像データ(印刷データ)51に
基づく画像を定型印刷用紙上に印刷する場合におけるプ
リンタドライバ55の処理を、説明する。
【0021】印刷を開始するに先立って、オペレータ
は、アプリケーション50を用いて、画像データを編集
する。
【0022】この画像データの編集を終了すると、オペ
レータは、ディスプレイ装置12上に表示されているア
プリケーション50用編集ウィンドウ(図示略)内の
「用紙設定」ボタンを操作する。すると、OS52を介
して、プリンタドライバ55が起動される(CPU20
によって実行開始される)。
【0023】図4のフローチャートに示されるように、
起動されたプリンタドライバ55は、最初のS1におい
て、ユーザインタフェース58の機能を利用して、図8
に示す用紙設定ダイアログボックスを、ディスプレイ装
置12上に表示する。この用紙設定ダイアログボックス
内には、四辺フチ無し印刷の実行を選択するためにクリ
ックされる「四辺フチ無し」チェックボックス82,印
刷用紙のサイズを選択するための「用紙サイズ」リスト
ボックス83,及び、設定を有効にしてダイアログボッ
クスを閉じるためにクリックされる「OK」ボタン86
を、含んでいる。なお、「用紙サイズ」リストボックス
83は、ドロップダウンリストボックスであり、印刷機
構40にセットされている各種用紙のサイズのうちの何
れかを、選択可能となっている。
【0024】次のS2では、プリンタドライバ55は、
オペレータが入力装置13を介して用紙設定ダイアログ
ボックス内の各アイテムに対して何らかの入力操作を行
ったかどうかを、ユーザインタフェース58を用いてチ
ェックする。そして、「OK」ボタン86がクリックさ
れた場合には、処理を終了し、その他のアイテムが操作
された場合には、処理をS3へ進める。
【0025】S3では、プリンタドライバ55は、ユー
ザインタフェース58を用いて、各アイテムに対する操
作の内容に従って、印刷条件ファイル59内に印刷条件
を設定し、若しくは、設計を変更する。例えば、「用紙
サイズ」リストボックス83にて選択されたサイズの印
刷用紙が印刷対象であると、設定する。また、「四辺フ
チ無し」チェックボックス82にチェックマークが付さ
れていない状態においてこのチェックボックス82がク
リックされると、このチェックボックス82にチェック
マークを付すとともに、四辺フチ無し印刷が選択された
旨を印刷条件ファイル59に設定する。逆に、「四辺フ
チ無し」チェックボックス82にチェックマークが付さ
れている状態においてこのチェックボックス82がクリ
ックされると、このチェックボックス82からチェック
マークを消去するとともに、通常印刷が選択された旨を
印刷条件ファイル59に設定する。このS3を完了する
と、プリンタドライバ55は、処理をS2に戻す。
【0026】用紙の設定を終了すると、オペレータは、
ディスプレイ装置12上に表示されているアプリケーシ
ョン50用編集ウィンドウ(図示略)内の「印刷」ボタ
ンを操作する。すると、OS52を介して、再びプリン
タドライバ55が起動される(CPU20によって実行
開始される)。
【0027】図5のフローチャートに示されるように、
起動されたプリンタドライバ55は、最初のS001に
おいて、ユーザインタフェース58の機能を利用して、
図9に示す印刷ダイアログボックスを、ディスプレイ装
置12条に表示する。この印刷ダイアログボックス内に
は、印刷処理を開始させるためにクリックされる「印
刷」ボタン84を、含んでいる。
【0028】次のS002では、プリンタドライバ55
は、オペレータが入力装置13を介して印刷ダイアログ
ボックス内の各アイテムに対して何らかの入力操作を行
ったかどうかを、ユーザインタフェース58を用いてチ
ェックする。そして、「印刷」ボタン84がクリックさ
れた場合には、処理をS004へ進め、その他のアイテ
ムが操作された場合には、処理をS003へ進める。
【0029】S003では、プリンタドライバ55は、
ユーザインタフェース58を用いて、各アイテムに対す
る操作の内容に従って、印刷条件ファイル59内に印刷
条件を設定し、若しくは、設計を変更する。このS00
3を完了すると、プリンタドライバ55は、処理をS0
02に戻す。
【0030】一方、S004では、プリンタドライバ5
5は、印刷条件ファイル55に四辺フチ無し印刷をすべ
き旨が設定されているか通常印刷をすべき旨が設定され
ているかを、チェックする。そして、通常印刷をすべき
旨が設定されている場合には、プリンタドライバ55
は、S014において、スプーラ61を用いて、現在編
集中の画像データ51をアプリケーション50から受け
取ってスプールファイル62に読み、レンダラ63を用
いて、このスプールファイル62に読み込んだ画像デー
タ51をRGBイメージデータに変換してイメージデー
タ展開領域に展開する。S014の完了後、プリンタド
ライバ55は、処理をS013へ進める。
【0031】これに対して、四辺フチ無し印刷をすべき
旨が印刷条件ファイル55に設定されているとS004
にて判定した場合には、プリンタドライバ55は、S0
05において、スプーラ61を用いて、現在編集中の画
像データ51をアプリケーション50から受け取ってス
プールファイル62に読み、レンダラ63を用いて、こ
のスプールファイル62に読み込んだ画像データをRG
Bイメージデータ(印刷データが示す画像)に変換し
て、印刷条件ファイル59に設定されている印刷用紙の
サイズに対応した一定倍率にて拡大した後に、イメージ
データ展開領域に展開する。
【0032】次のS006では、プリンタドライバ55
は、S005にて処理された印刷データは一つのイメー
ジのみを含むデータであるのか、それとも、複数のイメ
ージを含むデータ(複数のイメージをコラージュしてな
るデータ)であるのかを、チェックする。そして、複数
のイメージを含む印刷データであったならば、その印刷
データはイメージ同士の間に元々余白を含んでいるため
に、余白を完全に消すことはできないので、処理をその
ままS013へ進める。
【0033】これに対して一つのイメージのみを含む印
刷データであるとS006にて判定した場合には、プリ
ンタドライバ55は、S007において、縦方向及び横
方向において拡大後のRGBイメージデータ(印刷デー
タが示す画像)が用紙サイズよりも大きくなっているか
どうかを比較する。プリンタドライバ55は、具体的に
は、図6に示すサブルーチンを実行することによって、
この比較を行う。図6のフローチャートにおいて、最初
のS101では、プリンタドライバ55は、拡大後のR
GBイメージデータ(印刷データが示す画像)の縦方向
における長さが、印刷条件ファイル59に設定されてい
る印刷用紙サイズの縦方向における長さよりも大きいか
否かをチェックする。そして、前者が後者以下であった
場合には、プリンタドライバ55は、処理をS104へ
進める。
【0034】これに対して、拡大後のRGBイメージデ
ータ(印刷データが示す画像)の縦方向における長さ
が、印刷条件ファイル59に設定されている印刷用紙サ
イズの縦方向における長さよりも大きい場合には、プリ
ンタドライバ55は、処理をS102へ進める。このS
102では、プリンタドライバ55は、拡大後のRGB
イメージデータ(印刷データが示す画像)の横方向にお
ける幅が、印刷条件ファイル59に設定されている印刷
用紙サイズの横方向における幅よりも大きいか否かをチ
ェックする。そして、前者が後者以下であった場合に
は、プリンタドライバ55は、処理をS104へ進め
る。
【0035】これに対して、拡大後のRGBイメージデ
ータ(印刷データが示す画像)の横方向における幅が、
印刷条件ファイル59に設定されている印刷用紙サイズ
の横方向における幅よりも大きい場合には、プリンタド
ライバ55は、処理をS103へ進める。
【0036】S103では、プリンタドライバ55は、
比較結果としてYESをメインルーチンに返す。一方、
S104では、プリンタドライバ55は、比較結果とし
てNOをメインルーチンに返す。
【0037】図5のメインルーチンでは、S007の次
のS008において、比較結果がYESであるかNOで
あるかを、チェックする。そして、比較結果がYESで
あれば、プリンタドライバ55は、処理をそのままS0
13へ進める。
【0038】これに対して比較結果がNOであれば、プ
リンタドライバ55は、S009において、印刷データ
を更に拡大するか否かをオペレータに問い合わせるため
のアラート(警告)を、ディスプレイ装置12に表示す
る。具体的には、プリンタドライバ55は、ユーザイン
タフェース58を用いて、図10に示すアラートダイア
ログボックスを、ディスプレイ装置12に表示する。こ
のアラートダイアログボックスには、「処理する」ボタ
ン80及び「処理しない」ボタン81が含まれている。
【0039】続いて、プリンタドライバ55は、S01
0において、アラートダイアログボックス内の何れかの
ボタン80,81をオペレータがクリックするのを待
つ。そして、何れかのボタン80,81がクリックされ
ると、処理をS011へ進める。
【0040】S011では、プリンタドライバ55は、
アラートダイアログボックス内でどのボタン80,81
がクリックされたのかを調べる。そして、「処理しな
い」ボタン81がクリックされることによって更に拡大
しないことが選択された場合には、処理をそのままS0
13へ進め、「処理する」ボタン80がクリックされる
ことによって更に拡大することが選択された場合には、
処理をS012へ進める。
【0041】S012では、プリンタドライバ55は、
印刷データの強制拡大処理を実行する。図7は、S01
2にて実行される強制拡大処理サブルーチンを示すフロ
ーチャートである。このサブルーチンに入って最初のS
201では、プリンタドライバ55は、図11(b)に
示すように、印刷用紙の外縁を一定量外方へ拡げること
によって仮想的に得られる印刷領域(破線にて図示)の
サイズと、S005での拡大後のRGBイメージデータ
(印刷データが示す画像)のサイズとを、縦方向及び横
方向において夫々比較する。そして、下記式(1)及び
式(2)に従って、縦方向におけるフチ無し印刷に必要
な拡大率(高さの拡大率)及び横方向におけるフチ無し
印刷に必要な拡大率(幅の拡大率)を、夫々算出する。
【0042】 高さの拡大率=印刷領域の縦方向の長さ /印刷データが示す画像の縦方向の長さ…(1) 幅の拡大率 =印刷領域の横方向の幅 /印刷データが示す画像の横方向の幅 …(2) 次のS202では、プリンタドライバ55は、S201
にて算出された幅の拡大率が高さの拡大率よりも小さい
か否かを、チェックする。そして、幅の拡大率が高さの
拡大率よりも小さければ処理をS203へ進め、幅の拡
大率が高さの拡大率以上であれば処理をS204へ進め
る。
【0043】S203では、プリンタドライバ55は、
S201にて算出された高さの拡大率に従って、RGB
イメージデータ(印刷データが示す画像)を縦方向及び
横方向に、夫々拡大する。一方、S204では、プリン
タドライバ55は、S201にて算出された幅の拡大率
に従って、RGBイメージデータ(印刷データが示す画
像)を縦方向及び横方向に、夫々拡大する。
【0044】S203又はS204の次に実行されるS
205では、プリンタドライバ55は、拡大したデータ
を、上記印刷領域に合わせてセンタリングする。S20
5の完了後、プリンタドライバ55は、この印刷データ
強制拡大処理サブルーチンを終了して、処理を図5のメ
インルーチンへ戻す。
【0045】処理が戻された図5のメインルーチンにお
いて、プリンタドライバ55は、S12の次に、S01
3を実行する。
【0046】S013では、プリンタドライバ55は、
ハーフトーン処理部64を用いて、RGBイメージデー
タをCMYKcm二値化イメージデータに変換し、コマ
ンド化部65を用いて、CMYKcm二値化イメージデ
ータをプリンタ30が解釈可能な印刷コマンドに変換
し、送受信部66を用いて、印刷コマンドをプリンタ3
0へ送信する。この印刷コマンドを受信したプリンタ3
0内では、印刷制御部70が、受信した印刷コマンドに
従って、給紙ローラ46a,46b及び46a,46b
を駆動させつつ、印刷ヘッド41を駆動させて、印刷用
紙(正確には、印刷用紙の内側又は外側に仮想的に設定
される印刷領域)に対して、印刷を行わせる。S013
を完了すると、プリンタドライバ55は、全ての処理を
終了する。 (プリンタシステムによる印刷)以上に説明したように
構成される本実施形態のプリンタシステムによってなさ
れる四辺縁なし印刷の具体例を、以下に説明する。
【0047】図11は、印刷用紙のサイズ(実線)と、
拡大前の印刷データが示す画像のサイズ(一点鎖線)と
を重ねて示している。この例においては、印刷用紙の縦
横比は9:7であり、印刷データが示す画像の縦横比は
7:7である。また、印刷データが示す画像の幅は、印
刷用紙の幅と同である。
【0048】このとき、オペレータが四辺フチ無し印刷
を実行しないことを選択すると(S004:NO)、こ
の印刷データに基づいて通常印刷(S006,S01
3)がなされるが、通常印刷の場合には、印刷領域(破
線)が印刷用紙の内側に設定される。従って、印刷後に
印刷用紙上では、図11(a)においてハッチングを付
した部分(即ち、印刷領域の外側又は印刷データが示す
画像の外側に該当する部分)が、何も印刷されない余白
として残されてしまう。
【0049】これに対して、オペレータが四辺フチ無し
印刷を実行することを選択すると(S004:YE
S)、この印刷データに基づいて四辺フチ無し印刷(S
005,S013)が実行されるが、4辺フチ無し印刷
の場合には、図11(b)に示すように、印刷領域(破
線)が印刷用紙の外側に設定されれるとともに、印刷デ
ータが示す画像が、印刷用紙のサイズに対応した一定倍
率にて拡大される(S005)。ここでは、印刷データ
が示す画像が縦方向及び横方向に夫々8/7倍されると
する。すると、図11(b)に示すように、印刷データ
が示す画像は、横方向においては印刷用紙よりも拡がる
ものの、縦方向においては印刷用紙よりも短いままとな
る。従って、印刷データが2以上のイメージを含むか
(S006:NO),若しくは、オペレータがアラート
ダイアログ上で「処理しない」ボタン81をクリックし
たために(S010:YES,S011:NO)画像が
更に拡大されることなくそのまま印刷される場合には、
図11(b)においてハッチングを付した部分(即ち、
拡大された印刷データが示す画像の外側に該当する部
分)が、何も印刷されない余白として残されてしまう。
【0050】これに対して、印刷データが1つのイメー
ジしか含まず(S006:YES)、しかも、オペレー
タがアラートダイアログ上で「処理する」ボタン80を
クリックした場合には、印刷強制拡大処理がなされる
(S012)。この場合、高さの拡大率は10/8であ
り、幅の拡大率は7/8であるので、図11(c)に示
すように、高さの拡大率に従って、印刷データが示す画
像が更に拡大される。その結果、再拡大された画像は、
縦方向及び横方向において夫々印刷用紙よりも拡がるの
で、印刷後の印刷用紙上では、印刷されない余白は残ら
ない。
【0051】なお、印刷データが示す画像の縦横比及び
サイズが印刷用紙の縦横比及びサイズと近似している場
合には、イメージを複数個含むが否かに拘わらず、画像
が更に拡大されることなく、そのまま印刷がなされる
(S006:NO,S008:YES)。この場合に
は、一定倍率に拡大されただけで、画像のサイズは、縦
方向及び横方向において夫々印刷用紙よりも拡がる。従
って、印刷後の印刷用紙上では、(イメージ間の余白を
除いて)印刷されない余白は残らない。
【0052】以上説明したように、本実施形態のプリン
タドライバ55によれば、印刷データが示す画像の縦横
比及びサイズが印刷用紙と近似していれば、印刷データ
が示す画像を一定倍率にて拡大するだけで四辺フチ無し
印刷が可能になる。また、印刷データが示す画像の縦横
比又はサイズが印刷用紙から相違している場合には、オ
ペレータの選択に応じて、更に画像を拡大して四辺フチ
無し印刷を行うか、余白を残したまま四辺フチ無し印刷
を行う。従って、オペレータの意に反して画像の一部が
大きく欠落してしまうことや、オペレータの意に反して
余白が残ってしまうことが防止される。
【0053】
【発明の効果】本発明のプリンタドライバによれば、フ
チ無し印刷を行う場合には印刷データが示す画像を一定
倍率にて拡大する通常のフチ無し印刷方法を基本としな
がらも、拡大後の画像によっても余白が印刷結果に残っ
てしまう場合には、オペレータの選択に依って、余白を
無くすことができる。従って、オペレータの意図に反し
て余白が残ってしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態であるコンピュータシス
テムの構成を示すブロック図
【図2】 プリンタのプラテン周辺の構成を示す平面図
【図3】 ホスト本体及びプリンタ制御装置内で実現さ
れる機能の相関関係を示すブロック図
【図4】 用紙設定時におけるプリンタドライバによる
制御内容を示すフローチャート
【図5】 印刷時におけるプリンタドライバによる制御
内容を示すフローチャート
【図6】 図5のS007にて実行されるサブルーチン
の内容を示すフローチャート
【図7】 図5のS012にて実行されるサブルーチン
の内容を示すフローチャート
【図8】 図4のS1にて表示される用紙設定ダイアロ
グボックスを示す図
【図9】 図5のS001にて表示される印刷ダイアロ
グボックスを示す図
【図10】 図5のS009にて表示されるアラートダ
イアログボックスを示す図
【図11】 印刷用紙,印刷領域及び印刷データの関係
を示す説明図
【図12】 従来の四辺フチ無し印刷の内容を示すフロ
ーチャート
【符号の説明】
10…プリンタホスト 11…ホスト本体 20…CPU 21…ROM 22…RAM 30…プリンタ 50…アプリケーション 51…ドキュメント 55…プリンタドライバ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AA18 AB01 AB05 AC07 CA03 CB13 CB20 5B021 AA01 CC06 LB07 5C062 AA14 AB20 AB22 AB23 AB26 AB32 AB41 AB42 AC07 AC14 AC18 AC25 AC29 AC58 AC66 AC67 AD06 AE03 AE11 AE15 AF10 AF11 AF15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信した印刷コマンドによって指定された
    画像を印刷用紙上に印刷するプリンタ,モニタ装置及び
    入力装置に接続可能なコンピュータに対して、 画像データが示す画像を一定倍率で拡大させ、 拡大後の前記画像のサイズと前記印刷用紙のサイズとを
    縦方向及び横方向において夫々比較させ、 比較の結果、拡大後の前記画像のサイズが縦方向又は横
    方向において前記印刷用紙のサイズ以下であったと判断
    した場合には、前記モニタ装置を介して警告を行い、 この警告後に前記入力装置を介して所定の入力が行われ
    た場合には、前記拡大後の画像を、前記比較の結果前記
    印刷用紙のサイズ以下であると判断した方向においても
    前記印刷用紙のサイズよりも大きくなる様に、再拡大さ
    せ、 再拡大後の画像を前記印刷用紙を内包する領域内に印刷
    することを前記プリンタに指示する印刷コマンドを作成
    させ、 生成された印刷コマンドを前記プリンタへ送信させるこ
    とを特徴とするプリンタドライバプログラム。
  2. 【請求項2】前記コンピュータに対して、 前記比較の結果、拡大後の前記画像のサイズが縦方向及
    び横方向において前記印刷用紙のサイズを超えていると
    判断した場合には、拡大後の画像を前記印刷用紙を内包
    する領域内に印刷することを前記プリンタに指示する印
    刷コマンドを作成させ、 生成された印刷コマンドを前記プリンタへ送信させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のプリンタドライバプログ
    ラム。
  3. 【請求項3】前記コンピュータに対して、 前記警告後に前記入力装置を介して前記所定の入力以外
    の入力がなされた場合には、前記拡大後の画像を前記印
    刷用紙を内包する領域内に印刷することを前記プリンタ
    に指示する印刷コマンドを作成させ、 生成された印刷コマンドを前記プリンタへ送信させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のプリンタドライバプログ
    ラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004102373A1 (ja) * 2003-05-16 2004-11-25 Seiko Epson Corporation 印刷結果表示方法、レイアウト編集方法、及び印刷制御装置
US7207639B2 (en) 2003-09-16 2007-04-24 Fujifilm Corporation Image recording apparatus and method
JP2009516235A (ja) * 2005-07-13 2009-04-16 マイクロソフト コーポレーション モジュラフィルタのパイプライン内でのスプールファイルとpdlとの間の変換

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