JP2003215856A - 液体現像剤及びその製造方法、並びに、画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
液体現像剤及びその製造方法、並びに、画像形成装置及び画像形成方法Info
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Abstract
高品質な画像を形成可能な液体現像剤等の提供。 【解決手段】 絶縁性担体液と、該絶縁性担体液に対し
て不溶で着色剤及び結着樹脂を含むトナー粒子と、シラ
ンカップリング剤及びアルコキシ変性シリコーンオイル
の少なくともいずれかとを含み、前記シランカップリン
グ剤が、アミノ基、メタクリロキシ基、エポキシ基、イ
ソシアネート基、メルカプト基、及びビニル基の少なく
とも1種の官能基を有することを特徴とする液体現像剤
である。
Description
電記録方式等の複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷
機、プリント基板作製装置、フォトマスク作製装置など
の画像形成装置に用いられる液体現像剤、及び該液体現
像剤の製造方法に関する。
2297691号公報等に記載されているように、光導
電性絶縁体を用いた方式が一般的である。この方式にお
いては、コロナやローラ等によって帯電させた光導電性
絶縁体(静電潜像担持体)に、光等を照射することによ
って静電潜像を形成し、この静電潜像に、トナーと呼ば
れる、顔料や染料により着色した樹脂粒子を静電的に付
着させて現像することにより像を得、この像を紙やフィ
ルム上へ転写後、熱、圧力、光等によって融着(定着)
させることにより、可視画像が得られる。
式と、湿式現像方式(液体現像方式)とに大別される。
前記乾式現像方式は、その現像剤として、トナー粒子を
単独で、あるいは、トナーとキャリアと呼ばれる磁性粒
子との混合物として用い、いずれも粉体状の現像剤を用
いる方式である。前記湿式現像方式は、トナーが担体と
なる液体中に分散された液体状の現像剤を用いる方式で
ある。
より忠実に再現し、より高精細な画像を出力するために
は、トナー粒子の粒径はより小さい方が好ましい。しか
しながら、前記乾式現像方式では、粒径が小さくなる
と、装置内が汚染されたり、ハンドリング性に劣る等、
人体へ吸入され易く有害性が高いことが指摘されてい
る。したがって、粒径5μm程度以下のトナーを前記乾
式現像方式に用いることは現実的とは言えない。一方、
前記湿式現像方式においては、トナー粒子が液体中に存
在するため、粒径5μm程度以下のトナー粒子を用いた
場合でも、前述のような問題が生ずることがなく、高精
細な画像が得られるという利点がある。
ボンブラック、有機顔料、染料等の着色剤及び結着樹脂
を主成分としたトナー粒子を、石油系脂肪族炭化水素や
シリコーンオイルのような高絶縁性、低誘電率の物質を
主成分とする担体液中に分散させてなり、このほかに、
担体液中でトナー粒子に適正な電荷を付与するために電
荷調整剤が添加されたり、トナー粒子の分散安定性を高
めるための添加剤が添加されてなる。しかし、これらの
成分から作製された液体現像剤は、初期の印刷特性は得
られるものの、再分散性、保管環境、印刷装置内での温
度上昇に伴う印刷特性の劣化等の点まで考慮すると、必
ずしも充分な効果が得られているとは言い難く問題があ
った。
る前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、保存安定性が高く、長期に
亘って、安定して高品質な画像を形成可能な液体現像剤
及び効率的な該液体現像剤の製造方法、並びに、画像形
成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
の手段は、以下の通りである。 <1> 絶縁性担体液と、着色剤及び結着樹脂を含有し
てなり、該絶縁性担体液に対して不溶なトナー粒子と、
アルコキシ変性シリコーンオイル、並びに、アミノ基、
メタクリロキシ基、エポキシ基、イソシアネート基、メ
ルカプト基及びビニル基から選択される少なくとも1種
の官能基を有するシランカップリング剤から選択される
少なくとも1種とを含むことを特徴とする液体現像剤で
ある。 <2> 絶縁性担体液と、着色剤及び結着樹脂を含有し
てなり、該絶縁性担体液に対して不溶なトナー粒子と、
アルコキシ変性シリコーンオイル、並びに、アミノ基、
メタクリロキシ基、エポキシ基、イソシアネート基、メ
ルカプト基及びビニル基から選択される少なくとも1種
の官能基を有するシランカップリング剤から選択される
少なくとも1種とを配合することを特徴とする液体現像
剤の製造方法である。 <3> 絶縁性担体液中に、アルコキシ変性シリコーン
及びシランカップリング剤から選択される少なくとも1
種を添加した後、そこでトナー粒子を作製する前記<2
>に記載の液体現像剤の製造方法である。 <4> 絶縁性担体液中でトナー粒子を作製した後、そ
こにアルコキシ変性シリコーン及びシランカップリング
剤から選択される少なくとも1種を添加する前記<2>
に記載の液体現像剤の製造方法である。 <5> 絶縁性担体液中に、シランカップリング剤を添
加し、そこでトナー粒子を作製した後、アルコキシ変性
シリコーンを添加する前記<2>に記載の液体現像剤の
製造方法である。
剤は、絶縁性担体液と、トナー粒子と、アルコキシ変性
シリコーンオイル及びシランカップリング剤から選択さ
れる少なくとも1種とを含み、さらに必要に応じて適宜
選択したその他の成分を含む。
なく、液体現像剤において配合される公知の液体が総て
好適に挙げられ、例えば、石油系飽和炭化水素化合物、
シリコーンオイル、植物油、等が挙げられる。前記石油
系飽和炭化水素化合物としては、例えば、イソパラフィ
ン、ノルマルパラフィンなどが挙げられる。前記シリコ
ーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコーン、メ
チルフェニルシリコーン、環状ジメチルポリシロキサ
ン、フロロシリコーンなどが挙げられる。前記植物油と
しては、例えば、大豆油、ひまわり油、なたね油、ひま
し油、アマニ油などが挙げられる。これらの絶縁性担体
液は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用し
てもよい。
ては、前記石油系飽和炭化水素化合物では、例えば、ア
イソパーG、H、L、M(エクソン化学社製)やノルパ
ー12(エクソン化学社製)等が挙げられ、前記シリコ
ーンオイルでは、例えば、SH−200シリーズ(東レ
・ダウ・コーニング・シリコーン社製)、KF−96シ
リーズ(信越化学工業社製)、L−45シリーズ(日本
ユニカー社製)、及び、AKシリース(旭化成ワッカー
シリコーン社製)等が挙げられる。
粒子の分散性アップ、トナー粒子の電荷調整、液体現像
剤の粘性調整等を目的として、オクチル酸金属塩、ナフ
テン酸金属塩等の金属石鹸のほか、チタンアルコキシ
ド、アルミニウム含有のキレート化合物等の公知の電荷
調整剤を含有していてもよく、また、アルキルベンゼン
スルホン酸塩等の界面活性剤、脂肪酸エステル化合物及
びその誘導体等、シリカ微粒子、アルミナ微粒子、チタ
ニア微粒子等の担体液に不溶の固体微粒子、などを含有
していてもよい。
ば特に制限はなく、着色剤及び結着樹脂を含み、更に必
要に応じてその他の成分を含んでなる。
いて用いられる公知の無機顔料、有機顔料、及び染料等
が挙げられる。前記無機顔料としては、例えば、カーボ
ンブラック、ベンガラ、フェライト、マグネタイト、等
が挙げられる。前記有機顔料としては、例えば、モノア
ゾ系赤色顔料、ジスアゾ系赤色顔料、キナクリドン系マ
ゼンタ顔料、フタロシアニン系のシアン顔料、アントラ
キノン系青色顔料、等が挙げられる。前記染料として
は、例えば、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴ
イド染料、フタロシアニン染料、メチン染料、キノリン
染料、キノリンイミン染料、ベンゾキノン染料、等が挙
げられる。これらの着色剤は、1種単独で使用してもよ
いし、2種類以上を併用してもよい。前記着色剤の前記
トナー粒子における含有量としては、1〜50質量%が
好ましい。
化温度、分子量等において特に制限はないが、画像形成
の際、転写材上に好適に画像を定着可能な熱可塑性樹脂
が好ましい。前記熱可塑性樹脂としては、溶融定着特性
が良好である点で、フローテスタ軟化温度やガラス転移
点が低いものが好ましく、具体的には、前記フローテス
タ軟化温度が140℃以下である樹脂が好ましく、前記
ガラス転移点が75℃以下である樹脂がより好ましい。
ル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキ
シ系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリエステル系樹
脂、フェノール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ロジン及
びロジン変性樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、などが挙げられる。これ
らの結着樹脂は、1種単独で使用してもよいし、2種以
上を併用してもよい。
性体等の内添剤などが挙げられる。また、本発明の液体
現像剤を光定着方式のプリンタにおいて使用する場合に
は、前記その他の成分として、赤外線域の光吸収を持つ
赤外光吸収剤を好適に使用することができる。
知のものの中から適宜選択することができ、例えば、パ
ラフィン系ワックス、ポリエチレン系ワックス、ポリプ
ロピレン系ワックス、ポリエステル系ワックス、アルコ
ール系ワックス、ウレタン系ワックス、等が挙げられ
る。これらのワックスは、1種単独で使用してもよい
し、二種以上を併用してもよい。また、前記ワックス
は、前記結着樹脂の複数種と混合して使用してもよい。
公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、
フッ素系界面活性剤、サリチル酸金属錯体、アゾ系金属
化合物等の含金属染料、四級アンモニウム塩、ニグロシ
ン等のアジン染料などが挙げられる。これらは、1種単
独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
のものの中から適宜選択することができ、例えば、金
属、合金、金属化合物、フェライトなどが挙げられる。
前記金属としては、例えば、鉄、コバルト、ニッケル等
が挙げられ、前記合金としては、前記金属の合金などが
挙げられ、前記金属化合物としては、例えば、Fe3O
4、γ−Fe2O3、コバルト添加酸化物等が挙げら
れ、前記フェライトとしては、例えば、MnZnフェラ
イト、NiZnフェライト等が挙げられる。これらは、
1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよ
い。
く公知のものの中から適宜選択することができるが、波
長800〜1500nmに吸収を持つものが好適に挙げ
られ、具体的には、有機ジイモニウム系、ナフタロシア
ン系、アミニウム系等の化合物、無機酸化錫、インジウ
ム系化合物、等が挙げられる。これらは、1種単独で使
用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中
でも、ドープされた酸化錫、ドープされた酸化インジウ
ムやこれらの混合物が特に好ましい。これらの酸化金属
等に好適にドープ可能なドーパントとしては、特に制限
はなく、一般的な物質の中から適切なものを適宜選択し
て使用することができ、具体的には、燐、錫等が挙げら
れる。
含有量としては、0.5〜50質量%が好ましく、1〜
30質量%がより好ましい。前記含有量が、0.5質量
%未満であると、着色力に乏しくなり、印刷画像におい
て十分な画像濃度が得られなくなることがある一方、5
0質量%を超えると、前記液体現像剤の粘度が高くな
り、印刷装置における液体現像剤の搬送性、延伸性に劣
るため、良好な印刷画像が得られなくなることがある。
径)としては、0.1〜10μmが好ましい。
リロキシ基、エポキシ基、イソシアネート基、メルカプ
ト基及びビニル基から選択される少なくとも1種の官能
基を有している限り特に制限はなく、公知のものの中か
ら適宜選択することができる。前記官能基を有するシラ
ンカップリング剤を使用した場合、前記結着樹脂におけ
るガラス転移点を超えるような温度環境に置かれた際
に、前記トナー粒子の凝集、融着等を生ずることがな
く、安定して良好な画像が形成可能な点で有利である。
これは、該シランカップリング剤が、前記トナー粒子の
表面に吸着したり、加水分解基、有機基中の官能基等に
よって前記トナー粒子と反応・結合する等により、該ト
ナー粒子の表面を被覆し、前記絶縁性担体液中で該トナ
ー粒子を安定化させるため、該トナー粒子が沈降しても
再分散し易い状態になるためと考えられる。
ば、下記式1に示す分子構造を有してなり、R、X、Y
及びZの4つの官能基が、有機基及び加水分解基から選
択される少なくとも1種であり、該4つの官能基のうち
の少なくとも2つがメトキシ基やエトキシ基等の加水分
解基であるのものが好適に挙げられる。
は、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシ
ラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルトリメ
トキシシラン、n−デシルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ
−アニリノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−
アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルメチルジメトキシシラン、パーフルオロ
オクチルエチルトリエトキシシラン、等が挙げられる。
これらのシランカップリング剤は、1種単独で使用して
もよいし、2種以上を併用してもよい。
剤における含有量としては、前記トナー粒子に対し、
0.01〜10質量%が好ましく、0.05〜5質量%
がより好ましい。前記含有量が、0.01質量%未満で
あると、前記トナー粒子間の凝集融着を抑制する効果が
小さく十分でないことがある一方、10質量%を超える
と、前記トナー粒子の帯電性を低下させ、画像品質の劣
化を招いたり、印刷物の定着強度が低く十分でないこと
がある。
に1以上のアルコキシ基を有している限り特に制限はな
く、公知のものの中から適宜選択することができる。該
アルコキシ変性シリコーンオイルを前記液状現像剤に用
いることにより、前記シランカップリング剤を配合する
のと同様の効果が得られる。
販品としては、例えば、FZ3704(日本ユニカー社
製)等が挙げられる。前記アルコキシ変性シリコーンオ
イルの前記液体現像剤における含有量としては、前記ト
ナー粒子に対し、0.01〜10質量%が好ましく、
0.1〜5質量%がより好ましい。前記含有量が、0.
01質量%未満であると、前記トナー粒子間の凝集融着
を抑制する効果が小さく十分でないことがある一方、1
0質量%を超えると、前記トナー粒子の帯電性を低下さ
せ、画像品質の劣化を招いたり、印刷物の定着強度が低
く十分でないことがある。
性シリコーンオイルの併用− 本発明の前記液体現像剤においては、前記シランカップ
リング剤及びアルコキシ変性シリコーンオイルを併用す
るのが好ましい。この場合、それぞれを単独で使用する
場合に比べ、前記トナー粒子間の凝集融着が効果的に抑
制され、高温度の環境下で保存等された後でも高品質の
画像が得られるほか、前記結着樹脂のガラス転移点、軟
化点を低下させることができ、より低いエネルギーで画
像を転写材へ定着させることが可能となる点で有利であ
る。なお、前記シランカップリング剤及びアルコキシ変
性シリコーンオイルを併用する場合、これらの成分の前
記液体現像剤における総含有量としては、これらの各成
分を単独で用いた場合における含有量と同様、前記トナ
ー粒子に対し、0.01〜10質量%が好ましい。
マゼンタ現像剤、イエロー現像剤、シアン現像剤等のい
ずれであってもよい。本発明の液体現像剤は、各種分野
において好適であり、電子写真方式による画像形成方法
及び画像形成装置により好適であり、以下の本発明の画
像形成装置及び画像形成方法に特に好適である。本発明
の液体現像剤は、公知の液体現像剤の製造方法によって
製造することができるが、製造効率等の点で以下の本発
明の液体現像剤の製造方法により特に好適に製造するこ
とができる。
脂におけるガラス転移点を超えるような温度環境に置か
れた場合であっても、前記トナー粒子の凝集、融着等を
生ずることがなく、安定して良好な画像が形成される。
像剤の製造方法においては、前記絶縁性担体液と、前記
トナー粒子と、前記アルコキシ変性シリコーンオイル及
び前記シランカップリング剤から選択される少なくとも
1種とを配合することを含み、更に必要に応じて適宜選
択したその他の処理を含む。前記絶縁性担体液、前記ト
ナー粒子、前記アルコキシ変性シリコーンオイル及び前
記シランカップリング剤は、上述の通りである。
く、目的に応じて適宜選択することができるが、(1)
前記絶縁性担体液中に、前記アルコキシ変性シリコーン
及び前記シランカップリング剤から選択される少なくと
も1種を添加した後、そこで前記トナー粒子を作製する
ことにより行われる態様、(2)前記絶縁性担体液中で
前記トナー粒子を作製した後、そこに前記アルコキシ変
性シリコーン及び前記シランカップリング剤から選択さ
れる少なくとも1種を添加することにより行われる態
様、(3)前記絶縁性担体液中に、前記シランカップリ
ング剤を添加し、そこで前記トナー粒子を作製した後、
前記アルコキシ変性シリコーンを添加することにより行
われる態様、などが好適に挙げられる。
プリング剤及びアルコキシ変性シリコーンを併用する場
合、前記絶縁性担体液中に該シランカップリング剤を先
に添加した後、該アルコキシ変性シリコーンを添加する
と、前記トナー粒子の凝集・融着を抑制する効果が高く
なる。前記(2)の態様において前記シランカップリン
グ剤及びアルコキシ変性シリコーンを併用する場合、前
記絶縁性担体液中に該シランカップリング剤を先に添加
した後、該アルコキシ変性シリコーンを添加すると、前
記トナー粒子の凝集・融着を抑制する効果が高くなる。
前記(3)の態様においては、前記アルコキシ変性シリ
コーンと前記シランカップリング剤との添加順序を逆に
すると、環境温度の上昇に伴い、前記トナー粒子におけ
る凝集融着が生じ易くなることがある。
得られる液体現像剤における各成分の含有量が、前記液
体現像剤の説明において述べた各成分の含有量の好まし
い数値範囲内となるように設定するのが好ましい。
制限はなく、公知の方法の中から適宜選択することがで
き、例えば、特開昭55−36847号公報に記載され
ているような、結着樹脂、着色剤及び絶縁性担体液等の
材料をボールミル等を用いて混合することにより、該結
着樹脂と該着色剤とが吸着したトナー粒子を作製する方
法、特開昭61−180248号公報に記載されている
ような、着色剤、結着樹脂及びイソパラフィン系有機液
体等の材料を加熱して該結着樹脂と該有機液体とを溶媒
和させた後、溶液の温度を低下させて該着色剤を含有す
る該結着樹脂をトナー粒子として析出させる方法、着色
剤やその他必要な添加剤を結着樹脂に練り混んだトナー
組成物を、ビーズミル、アトライタ等の各種粉砕・混合
装置を用いて担体液中で粉砕して微粒子化しトナー粒子
を作製する方法、などが挙げられる。
製するのではなく別途に作製する場合には、該トナー粒
子は、前記絶縁性担体液中に添加された後、ミキサ、ビ
ーズミル等を用いて混合されるが、この場合、該トナー
粒子を前記絶縁性担体液中に添加する前に前記シランカ
ップリング剤でその表面を処理してもよい。
ー粒子の表面処理の方法としては、特に制限はなく、公
知の方法の中から適宜選択することができ、例えば、前
記シランカップリング剤を添加した水系媒体やアルコー
ル中に、前記トナー粒子を添加する方法、前記トナー粒
子をヘンシェルミキサ等を用いて撹拌しながら、前記シ
ランカップリング剤をアルコール等で希釈した液体を噴
霧する方法、などが挙げられる。
の画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程と、
転写工程とを少なくとも含み、定着工程を更に含むのが
好ましく、必要に応じて適宜選択したその他の工程、例
えば除電工程、クリーニング工程、リサイクル工程、制
御工程、などを含んでいてもよい。本発明の画像形成装
置は、静電潜像担持体と、静電潜像形成手段と、現像手
段と、転写手段とを少なくとも有してなり、定着手段を
更に有してなるのが好ましく、必要に応じて適宜選択し
たその他の手段、例えば除電手段、クリーニング手段、
リサイクル手段、制御手段、などを有していてもよい。
成装置により好適に実施することができ、前記静電潜像
形成工程は前記静電潜像形成手段により行うことがで
き、前記現像工程は前記現像手段により行うことがで
き、前記転写工程は前記転写手段により行うことがで
き、前記定着工程は前記定着手段により行うことがで
き、前記その他の工程は前記その他の手段により行うこ
とができる。
− 前記静電潜像形成工程は、静電潜像担持体上に静電潜像
を形成する工程である。前記静電潜像担持体(「光導電
性絶縁体」、「感光体」と称することがある)として
は、その材質、形状、構造、大きさ、材質等について特
に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することが
できるが、その形状としてはドラム状が好適に挙げら
れ、その材質としては、例えばアモルファスシリコン、
セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロシアニン等
の有機感光体、などが挙げられる。
潜像担持体の表面を一様に帯電させた後、像様に露光す
ることにより行うことができ、前記静電潜像形成手段に
より行うことができる。前記静電潜像形成手段は、前記
静電潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電器と、前
記静電潜像担持体の表面を像様に露光する露光器とを少
なくとも備える。
前記静電潜像担持体の表面に電圧を印加することにより
行うことができる。前記帯電器としては、特に制限はな
く、目的に応じて適宜選択することができるが、例え
ば、導電性又は半導電性のロール、ブラシ、フィルム、
ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コ
ロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接
触帯電器、などが挙げられる。
前記静電潜像担持体の表面を像様に露光することにより
行うことができる。前記露光器としては、前記帯電器に
より帯電された前記静電潜像担持体の表面に、形成すべ
き像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、
目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複
写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液
晶シャッタ光学系、などの各種露光器が挙げられる。な
お、本発明においては、前記静電潜像担持体の裏面側か
ら像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
剤を用いて現像して可視像を形成する工程である。前記
可視像の形成は、例えば、前記静電潜像を本発明の前記
液体現像剤を用いて現像することにより行うことがで
き、前記現像手段により行うことができる。前記現像手
段は、本発明の前記液体現像剤を収容可能であり、前記
静電潜像に該液体現像剤を接触又は非接触的に付与する
現像器を少なくとも有する。
ば特に制限はなく、単色用現像器であってもよいし、多
色用現像器であってもよいが、例えば、現像ローラによ
り、前記液体現像剤を、前記感光体上に搬送する現像器
等が挙げられる。この場合、前記液体現像剤は、現像剤
供給ローラ等によって現像ローラに供給されるような態
様であってもよい。前記液体現像剤においては、前記絶
縁性担体液中に、電荷を帯びた前記トナー粒子が懸濁さ
れており、該トナー粒子が、前記静電潜像との静電引力
によって前記静電潜像担持体(感光体)の表面に移動す
る。その結果、前記静電潜像が該トナー粒子により現像
されて該静電潜像担持体(感光体)の表面に該トナー粒
子による可視像が形成される。
ては、単色現像の場合には一般にブラックトナーが用い
られ、多色現像の場合にはブラックトナー、マゼンタト
ナー、イエロートナー及びシアントナーから選択される
少なくとも2色が用いられ、フルカラー現像の場合に
は、ブラックトナー、マゼンタトナー、イエロートナー
及びシアントナーが用いられる。
る。前記転写は、例えば、前記可視像を本発明の前記液
体現像剤に含まれる前記トナー粒子の極性と逆極性の転
写帯電器を用いることにより行うことができ、また、接
触時の圧力で該転写材にトナーを押し付けることにより
行うことができ、前記転写手段により行うことができ
る。また、前記転写は、前記静電潜像担持体からトナー
像をベルト状やローラ状の中間転写媒体に転写した後
で、公知の記録媒体(記録紙、転写材)に転写する二回
転写の態様であってもよい。前記転写器としては、コロ
ナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、
圧力転写ローラ、粘着転写器、などが挙げられる。な
お、前記転写材としては、特に制限はなく、公知の記録
媒体(記録紙)の中から適宜選択することができる。
置を用いて定着させる工程である。前記定着は、例え
ば、前記転写材に転写された前記転写像に対し、熱定着
ローラを用いて行う加熱加圧定着であってもよく、更に
は、前記転写材に転写された前記転写像に対し光定着器
等の光定着手段を用いて光照射することにより行うこと
ができる。
ッシュランプを少なくとも有する。前記フラッシュラン
プとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択す
ることができるが、例えば、赤外線ランプ、キセノンラ
ンプなどが好適に挙げられる。
し、全面露光又は除電バイアスの印加を行って除電を行
う工程であり、除電手段により好適に行うことができ
る。前記除電手段としては、特に制限はなく、前記静電
潜像担持体に対し、露光又は除電バイアスの印加を行う
ことができればよく、公知の除電器の中から適宜選択す
ることができる。
持体上に残留する前記電子写真トナーを除去する工程で
あり、クリーニング手段により好適に行うことができ
る。前記クリーニング手段としては、特に制限はなく、
前記静電潜像担持体上に残留する前記電子写真用湿式ト
ナーを除去することができればよく、公知のクリーナの
中から適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシク
リーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブ
レードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ等が
好適に挙げられる。
工程により除去した前記電子写真用湿式トナーを前記現
像手段にリサイクルさせる工程であり、リサイクル手段
により好適に行うことができる。前記リサイクル手段と
しては、特に制限はなく、公知の搬送手段等が挙げられ
る。
を制御することができる限り特に制限はなく、目的に応
じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサ
ー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
電潜像形成工程において、静電潜像担持体上に静電潜像
が形成される。前記現像工程において、前記静電潜像が
本発明の前記液体現像剤により現像されて可視像が形成
される。前記転写工程において、前記可視像が転写材に
転写される。前記定着工程において、前記転写材に転写
された転写像が定着される。その結果、前記転写材上に
画像が形成される。その結果、前記転写材上に画像が定
着され形成される。また、本発明の画像形成装置におい
ては、前記静電潜像形成手段が静電潜像担持体上に静電
潜像を形成する。前記現像手段が、本発明の前記液体現
像剤を収容し、前記静電潜像を現像して可視像を形成す
る。前記転写手段が、前記可視像を転写材に転写する。
前記定着手段が転写材に転写された転写像を定着させ
る。その結果、前記転写材上に画像が定着され形成され
る。この画像形成装置及び画像形成方法では、本発明の
前記液体現像剤を使用するので、長期に亘って、安定し
て高品質な画像を形成可能である。
り、本発明をより詳細に説明するが、本発明は下記実施
例に何ら限定されるものではない。
2、JER社製)70質量%と、前記着色剤としてのシ
アン顔料(Irgalite Blue 8700、チ
バスペシャリティケミカルズ社製)30質量%とを、ヘ
ンシェルミキサーに投入して予備混合を行った後、エク
ストルーダ(TCS30;コペリオン社製)によって溶
融混練し、次いでロートプレックス粉砕機にて粗粉砕を
行い、トナー粗粉を得た。次に、得られたトナー粗粉2
0.0g、アミノシランカップリング剤SH6020
(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製)1.0
g、及びシリコーンオイルSH200−20cs(東レ
・ダウ・コーニング・シリコーン社製)179.0gを
混合し、セラミックポット中にジルコニアビーズと共に
投入し、120時間攪拌して微粉砕することにより、粒
子径(体積平均粒径)が3.1μmであるシアン色のト
ナー粒子を含有する液体現像剤を作製した。
各温度環境下に1日放置し、トナー粒子の凝集融着の程
度を測定し下記評価基準により評価した。その結果を表
1に示した。 ◎:保存性試験による粒径増加率が10%未満であった
場合 ○:保存性試験による粒径増加率が10%以上20%未
満であった場合 △:保存性試験による粒径増加率が20%以上50%未
満であった場合 ×:保存性試験による粒径増加率が50%以上、又は融
着し粒径測定が不能であった場合 なお、トナー粒子の凝集融着は、放置前後のトナー粒子
の粒子径を測定し、次式、粒径増加率(%)=(保存性
試験後の粒径/保存性試験前の粒径−1)×100、か
ら得られる粒径増加率を求めた。
後の各液体現像剤を用い、図1に示す画像形成装置10
0に搭載し、以下のようにして画像を形成し印刷試験を
行った。即ち、図1に示す画像形成装置100におい
て、先ず、矢印方向に回転する感光体1上に、帯電器2
及び露光器3により静電潜像を形成した。一方、前記液
体現像剤を現像剤供給ローラ4から現像ローラ5に供給
することにより、供給した該液体現像剤を現像ローラ5
上に薄層化し現像剤層を形成した。感光体1上に形成さ
れた静電潜像を、更に矢印方向に感光体1が回転するこ
とにより、現像ローラ5に形成された前記現像剤層に接
触させ、該液体現像剤に含まれるトナー粒子により可視
像を形成した。形成した可視像を、加圧ローラ9により
記録用紙10上に転写し、不図示の定着ローラによって
定着させることにより転写像を形成した。
非画像部における画像濃度を、画像濃度測定器(Spe
ctrodensitometer938(X−Rit
e社製))を用いて測定した。その結果を表1に示し
た。
ランカップリング剤をアミノシランカップリング剤KB
M903(信越化学工業社製)に代えた以外は、実施例
1と同様にして粒子径(体積平均粒子径)が3.3μm
であるシアン色のトナー粒子を含有する液体現像剤を作
製し、実施例1と同様の評価を行い、その結果を表1に
示した。
ランカップリング剤をアニリノシランカップリング剤S
Z6083(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社
製)に代えた以外は、実施例1と同様にして粒子径(体
積平均粒径)が3.3μmであるシアン色のトナー粒子
を含有する液体現像剤を作製し、実施例1と同様の評価
を行い、その結果を表1に示した。
ランカップリング剤をグリシドキシシランカップリング
剤SH6040(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン
社製)に代えた以外は、実施例1と同様にして粒子径
(体積平均粒径)が3.6μmであるシアン色のトナー
粒子を含有する液体現像剤を作製し、実施例1と同様の
評価を行い、その結果を表1に示した。
ランカップリング剤をメタクリロキシシランカップリン
グ剤SZ6030(東レ・ダウ・コーニング・シリコー
ン社製)に代えた以外は、実施例1と同様にして粒子径
(体積平均粒径)が3.5μmであるシアン色のトナー
粒子を含有する液体現像剤を作製し、実施例1と同様の
評価を行い、その結果を表1に示した。
ランカップリング剤をイソシアネートシランカップリン
グ剤Y−5187(日本ユニカー社製)に代えた以外
は、実施例1と同様にして粒子径(体積平均粒径)が
3.6μmであるシアン色のトナー粒子を含有する液体
現像剤を作製し、実施例1と同様の評価を行い、その結
果を表1に示した。
ランカップリング剤をメルカプトシランカップリング剤
A−189(日本ユニカー社製)に代えた以外は、実施
例1と同様にして粒子径(体積平均粒径)が3.2μm
であるシアン色のトナー粒子を含有する液体現像剤を作
製し、実施例1と同様の評価を行い、その結果を表1に
示した。
ランカップリング剤をビニルシランカップリング剤SZ
6300(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製)
に代えた以外は、実施例1と同様にして粒子径(体積平
均粒径)が3.5μmであるシアン色のトナー粒子を含
有する液体現像剤を作製し、実施例1と同様の評価を行
い、その結果を表1に示した。
ランカップリング剤をメチルシランカップリング剤AY
43−043(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社
製)に代えた以外は、実施例1と同様にして粒子径(体
積平均粒径)が3.2μmであるシアン色のトナー粒子
を含有する液体現像剤を作製し、実施例1と同様の評価
を行い、その結果を表1に示した。
シランカップリング剤をn−デシルシランカップリング
剤AY43−210MC(東レ・ダウ・コーニング・シ
リコーン社製)に代えた以外は、実施例1と同様にして
粒子径(体積平均粒径)が3.6μmであるシアン色の
トナー粒子を含有する液体現像剤を作製し、実施例1と
同様の評価を行い、その結果を表1に示した。
シランカップリング剤をアミノシランカップリング剤K
BM903(信越化学工業社製)に代え、シリコーンオ
イルをアイソパーL(エクソンモービル社製)に代えた
以外は、実施例1と同様にして粒子径(体積平均粒径)
が2.9μmであるシアン色のトナー粒子を含有する液
体現像剤を作製し、実施例1と同様の評価を行い、その
結果を表1に示した。
成物粗粉の配合量を50.0gに変え、シリコーンオイ
ルの配合量を450.0gに代え、アミノシランカップ
リング剤を配合しなかった以外は、実施例1と同様にし
て、粒子径(体積平均粒径)が5.9μmのシアン色で
あるトナー粒子を含有する液体現像剤を作製し、実施例
1と同様の評価を行い、その結果を表1に示した。
シランカップリング剤1.0gをアルコキシ変性シリコ
ーンオイルFZ3704(日本ユニカー社製)2.0g
に代え、シリコーンオイル179.0gをシリコーンオ
イル178.0gに代えた以外は、実施例1と同様にし
て粒子径(体積平均粒径)が3.3μmのシアン色であ
るトナー粒子を含有する液体現像剤を作製し、実施例1
と同様の評価を行い、その結果を表1に示した。
チル(和光純薬工業社製)の400gに溶解させてトナ
ー組成物を作製した後、該トナー組成物468gを、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(和光純薬工業社
製)0.05質量%を溶解させたイオン交換水4500
mLに投入し、クリアミックス(エム・テクニック社
製)を用いて12000rpmで10分間、高速攪拌を
行い、緩やかに攪拌しながら真空ポンプを用いて減圧に
して酢酸n−ブチルを留去し、トナー粒子の水分散液を
得た。この水分散液に、アミノシランカップリング剤S
H6020(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社
製)1.0gを添加して40℃で8時間攪拌した後、ろ
過、乾燥を行い、アミノシランカップリング剤にて表面
処理を行うことにより表面処理トナー粒子を作製した。
この表面処理トナー粒子20.0g、アルコキシ変性シ
リコーンオイルFZ3704(日本ユニカー社製)2.
0g、及びシリコーンオイルSH200−20cs(東
レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製)180.0g
を混合し、セラミックポット中にジルコニアビーズと共
に投入し、120時間攪拌して微粉化し、粒子径(体積
平均粒子径)が2.5μmであるシアン色のトナー粒子
を含有する液体現像剤を作製した。この液体現像剤につ
いて、実施例1と同様の評価を行い、その結果を表1に
示した。
色の液体現像剤を得た後、更にアルコキシ変性シリコー
ンオイルFZ3704(日本ユニカー社製)の0.5g
を添加し、6時間撹拌して、粒子径(体積平均粒径)が
3.4μmであるシアン色のトナー粒子を含有する液体
現像剤を作製し、実施例1と同様の評価を行い、その結
果を表1に示した。
変性シリコーンオイルFZ3704(日本ユニカー社
製)0.5g、及びシリコーンオイルSH200−20
cs(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製)17
8.5gを混合し、セラミックポット中にジルコニアビ
ーズと共に投入し、120時間攪拌して微粉化した。更
に、アミノシランカップリング剤SH6020(東レ・
ダウ・コーニング・シリコーン社製)1.0gを添加
し、6時間撹拌し、粒子径(体積平均粒径)が3.6μ
mであるシアン色のトナー粒子を含有する液体現像剤を
作製した。この液体現像剤について、実施例1と同様の
評価を行い、その結果を表1に示した。
粗粉20.0g、アミノシランカップリング剤SH60
20(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製)1.
0g、アルコキシ変性シリコーンオイルFZ3704
(日本ユニカー社製)0.5g、及びシリコーンオイル
SH200−20cs(東レ・ダウ・コーニング・シリ
コーン社製)178.5gを混合し、セラミックポット
中にジルコニアビーズと共に投入し、120時間攪拌し
て微粉化し、粒子径(体積平均粒径)が2.8μmのシ
アン色であるトナー粒子を含有する液体現像剤を作製
し、実施例1と同様の評価を行い、その結果を表1に示
した。
と、以下の通りである。 (付記1) 絶縁性担体液と、着色剤及び結着樹脂を含
有してなり、該絶縁性担体液に対して不溶なトナー粒子
と、アルコキシ変性シリコーンオイル、並びに、アミノ
基、メタクリロキシ基、エポキシ基、イソシアネート
基、メルカプト基及びビニル基から選択される少なくと
も1種の官能基を有するシランカップリング剤から選択
される少なくとも1種とを含むことを特徴とする液体現
像剤。 (付記2) 絶縁性担体液が、脂肪族炭化水素及びシリ
コーンオイルから選択される少なくとも1種である付記
1に記載の液体現像剤。 (付記3) トナー粒子の含有量が0.5〜50質量%
である付記1又は2に記載の液体現像剤。 (付記4) トナー粒子の平均粒径(体積平均粒径)が
0.1〜10μmである付記1から3のいずれかに記載
の液体現像剤。 (付記5) トナー粒子の平均粒径(体積平均粒径)が
0.1〜5μmである付記1から3のいずれかに記載の
液体現像剤。 (付記6) アルコキシ変性シリコーン及びシランカッ
プリング剤から選択される少なくとも1種の含有量が、
トナー粒子に対し、0.01〜10質量%である付記1
から5のいずれかに記載の液体現像剤。 (付記7) 絶縁性担体液と、着色剤及び結着樹脂を含
有してなり、該絶縁性担体液に対して不溶なトナー粒子
と、アルコキシ変性シリコーンオイル、並びに、アミノ
基、メタクリロキシ基、エポキシ基、イソシアネート
基、メルカプト基及びビニル基から選択される少なくと
も1種の官能基を有するシランカップリング剤から選択
される少なくとも1種とを配合することを特徴とする液
体現像剤の製造方法。 (付記8) 絶縁性担体液中に、アルコキシ変性シリコ
ーン及びシランカップリング剤から選択される少なくと
も1種を添加した後、そこでトナー粒子を作製する付記
7に記載の液体現像剤の製造方法。 (付記9) 絶縁性担体液中でトナー粒子を作製した
後、そこにアルコキシ変性シリコーン及びシランカップ
リング剤から選択される少なくとも1種を添加する付記
7に記載の液体現像剤の製造方法。 (付記10) 絶縁性担体液中に、シランカップリング
剤を添加し、そこでトナー粒子を作製した後、アルコキ
シ変性シリコーンを添加する付記7に記載の液体現像剤
の製造方法。 (付記11) 付記7から10のいずれかに記載の液体
現像剤の製造方法により製造されることを特徴とする液
体現像剤。 (付記12) 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する
静電潜像形成工程と、前記静電潜像を付記1から6及び
11のいずれかに記載の液体現像剤を用いて現像して可
視像を形成する現像工程と、前記可視像を転写材に転写
する転写工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像
形成方法。 (付記13) 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上
に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、付記1から
6及び11のいずれかに記載の液体現像剤を収容し、前
記静電潜像を現像して可視像を形成する現像手段と、前
記可視像を転写材に転写する転写手段とを少なくとも有
することを特徴とする画像形成装置。
期に亘って、安定して高品質な画像を形成可能な液体現
像剤及び効率的な該液体現像剤の製造方法、並びに、画
像形成装置及び画像形成方法を提供することができる。
置100の概略構成図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 絶縁性担体液と、着色剤及び結着樹脂を
含有してなり、該絶縁性担体液に対して不溶なトナー粒
子と、アルコキシ変性シリコーンオイル、並びに、アミ
ノ基、メタクリロキシ基、エポキシ基、イソシアネート
基、メルカプト基及びビニル基から選択される少なくと
も1種の官能基を有するシランカップリング剤から選択
される少なくとも1種とを含むことを特徴とする液体現
像剤。 - 【請求項2】 絶縁性担体液と、着色剤及び結着樹脂を
含有してなり、該絶縁性担体液に対して不溶なトナー粒
子と、アルコキシ変性シリコーンオイル、並びに、アミ
ノ基、メタクリロキシ基、エポキシ基、イソシアネート
基、メルカプト基及びビニル基から選択される少なくと
も1種の官能基を有するシランカップリング剤から選択
される少なくとも1種とを配合することを特徴とする液
体現像剤の製造方法。 - 【請求項3】 絶縁性担体液中に、アルコキシ変性シリ
コーン及びシランカップリング剤から選択される少なく
とも1種を添加した後、そこでトナー粒子を作製する請
求項2に記載の液体現像剤の製造方法。 - 【請求項4】 絶縁性担体液中でトナー粒子を作製した
後、そこにアルコキシ変性シリコーン及びシランカップ
リング剤から選択される少なくとも1種を添加する請求
項2に記載の液体現像剤の製造方法。 - 【請求項5】 絶縁性担体液中に、シランカップリング
剤を添加し、そこでトナー粒子を作製した後、アルコキ
シ変性シリコーンを添加する請求項2に記載の液体現像
剤の製造方法。
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