JP3017685B2 - 非磁性一成分現像用トナー - Google Patents

非磁性一成分現像用トナー

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像を現像する現
像ロールと感光体ドラムとが接触した接触型の非磁性一
成分現像方式に使用するトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から行われている静電潜像とトナー
を用いて現像する方法を大別すると、トナー及びキャリ
アを主体とする二成分現像方法、あるいはトナーのみか
らなる一成分現像剤を用いる現像方法がある。一般に非
磁性トナーとキャリアを用いる二成分系現像剤による現
像方法は、一成分系現像剤による現像方法に比較して次
のような問題点がある。 トナーとキャリアとの混合比をコントロールするため
のトナー濃度センサーが必要である。 キャリアの耐久性に限界があり、長期間の使用に際し
てはトナーの補給だけではなく現像剤の交換が必要であ
る。 現像剤とトナーを混合する攪拌機構が必要であり現像
機が大型になり易い。一方、磁性一成分系の現像剤によ
る現像方法の問題点としては以下の点が挙げられる。 帯電部材が現像ロールあるいはブレードであり、キャ
リアを帯電部材として用いる場合に比較して帯電の安定
性に欠け帯電能力も弱い。 磁気ブラシを均一に形成するための現像機の精度が必
要である。 磁性トナーの場合、転写性および定着性の環境湿度へ
の依存性が大きいこと及び感光体への損傷性が大きいこ
との点において前記二成分系の非磁性トナーに比べて劣
る。 これらの問題点を総合的に考え、かつ装置の小型化等を
併せて考えると、非磁性一成分系トナーを用いる現像方
法が極めて有効であり、近年いくつかの現像方式が実用
化されている。
【0003】非磁性一成分現像方法は、トナーを担持し
た現像ロールと感光体ドラムとが接触している装置がほ
とんどで、現像機には現像ロールに圧接されたブレード
やトナー供給ロールが接触して配置されている。この現
像方法によれば比較的容易にトナーを帯電させることが
可能であるが、現像ロールとブレードとの接触部分が多
いためにトナーブレードや現像ロール等の部材へのトナ
ーの融着を生ずる問題を有するものであった。したがっ
て、その解決策としてトナーの主成分としてガラス転移
温度(Tg)の高いスチレン・(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体樹脂やゲル成分の多いポリエステル樹脂を
使用することにより、トナーに高い圧力がかかり摩擦に
よる温度上昇があっても融着が発生しにくいトナー設計
がなされている。しかしながら、この解決策を実施した
場合、定着温度を比較的高めに設定する必要があり、し
たがってエネルギー使用量から考えると、近年の節電型
の装置には適さない現像方式でとなる。また、近年販売
されている小型レーザープリンターの多くは、OPC等
の負極性の電荷を担持する感光体ドラムを搭載してお
り、この場合は、オゾン発生防止のためローラータイプ
あるいはブラシタイプの帯電装置を搭載しているケース
が多い。したがって、コロナ帯電装置を搭載した場合に
比べて感光体ドラムへの損傷が大きく、プリンターの耐
久性の点で問題があった。特に低温低湿環境下や高温高
湿環境下で使用した場合、現像が繰り返し行われている
うちにブレード部材や現像ローラ表面の摩耗が著しくな
り、それらの表面に凹凸が発生し、この凹凸のためにト
ナーがブレード部材と現像ローラ間を通過する際に与え
られる力が不均一となったり、部分的にトナー層が厚く
なるなどして、トナーが必要とする電荷量が不足してし
まい、画像上に濃度低下や地カブリを発生させ、更に感
光体ドラムに接触させているローラータイプあるいはブ
ラシタイプの帯電装置がこの問題を増大させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題を
解決することを目的とし、接触型非磁性一成分現像方法
において、低温低湿環境下や高温高湿環境下で使用した
場合でも黒ベタ画像の濃度低下や地カブリの発生が少な
く、現像ロールへのトナーの融着、感光体表面に対する
損傷の少ない非磁性一成分現像用トナーを提供するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、トナーを担持
して搬送する現像ロールと、該現像ロールに圧接されて
設けられたトナー層厚規制部材とを少なくとも有する現
像装置と、現像ロールと接触して設けられた正帯電性の
感光体ドラムを搭載した反転現像システムに使用するト
ナーであって、トナーが正帯電性の電荷制御剤を含有
し、かつトナー表面に磁性粉、正極性シリカ及び負極性
シリカが付着されていることを特徴とする非磁性一成分
現像用トナーである。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。図
1は、本発明の接触型の非磁性一成分現像用トナーが使
用される現像装置の概略構成図である。図中、1は円筒
状の正帯電性の感光体ドラム、2はホッパー、3はトナ
ー、4aはドクターブレードなどのトナー層厚規制部
材、4bはトナー層厚規制部材の固定部材、5は現像ロ
ール、6はトナーの漏れ防止及びかき落し部材、7は攪
拌機である。この現像装置においては、感光体ドラム1
はSeや有機光半導体(OPC)等が使用され、その表
面に電子写真法によって正帯電性の静電潜像が形成され
る。ホッパー2内にはトナー3が収容されており、トナ
ーは、トナー層厚規制部材4aによって現像ロール5の
表面上に一定の層厚になるように担持され、感光体ドラ
ム1の表面に搬送される。その際トナー3はトナー層厚
規制部材4aによって摩擦帯電されるが、トナー層厚規
制部材4aは、直流または交流電源に接続され、現像ロ
ール5表面上に形成されたトナー担持層とトナー層厚規
制部材4aとの間に電界が発生するようにしてもよい。
現像ロール5表面上に形成されたトナー担持層と、感光
体ドラム1とは、1〜5mmのニップ幅をもって接触し
て設置される。現像ロール5に担持されたトナー3は、
現像ロール5の回転により搬送されて静電潜像を有する
感光体ドラム1と接触し、静電潜像の顕像化が行われ
る。
【0007】上記のように現像ロール5は、その表面上
にトナー担持層が形成され、内部には弾性ロールを有す
る2層構成となっている。トナー担持層は、バイアス電
圧が印加できるように導電性の材料よりなるか、または
導電性層を有するのが好ましい。該トナー担持層として
は、適度の弾性を備えた、肉薄樹脂層よりなり、例え
ば、含フッ素樹脂、シリコーン系樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂など、膜形成性を有する樹脂
が使用される。トナー担持層の厚さは、10〜200μ
mの範囲に形成される。また、弾性ロールを構成する弾
性材料としては、シリコーンゴム等の各種ゴム、スポン
ジゴム、ウレタンフォーム等が使用され、これらには導
電性粉末が含有されていてもよい。また、弾性ロールの
表面には導電性塗料が塗布されたものであってもよい。
【0008】本発明は上記の現像方法に使用するトナー
に関するもので、その特徴とするところは、トナーが正
帯電性の電荷制御剤を含有し、かつトナー表面に磁性
粉、正極性シリカ及び負極性シリカが付着されているこ
とにある。上記正帯電性の電荷制御剤としては、ニグロ
シン系染料、第四級アンモニウム塩等を挙げることがで
きる。また、磁性粉としては、現像ロールへのトナーの
融着、感光体ドラム表面への損傷の発生を防止するため
には非磁性トナーに添加する磁性粉の大きさは重要な因
子となる。すなわち、本発明に使用される磁性粉の大き
さは電子顕微鏡による粒子解析により0.3〜3μmの
ものが好ましい。その理由は、0.3μm未満であると
クリーニングブレードによる感光体ドラム表面の磁性粉
のクリーニングがされにくくなるため損傷し易く、一方
3μmより大きい場合には感光体ドラムと現像ロールと
の接触、あるいは感光体ドラムとクリーニングブレード
との接触の間で磁性粉が押しつけられ、損傷し易い。
【0009】磁性粉は0.3〜3μmの粒子径をもつ磁
性粉をそのままトナー母粒子の表面に付着させて非磁性
一成分現像用トナーを形成してもよい。また、一般的に
市販されている磁性粉は一次粒子径が0.2〜0.4μ
mであって、複数の一次粒子により5〜10μmの凝集
体を形成しているため、ヘンシェルミキサー等の混合機
に該磁性粉とトナー母粒子とを入れた後、混合機の攪拌
羽根の回転数を調整しながら5〜10μmの凝集体を
0.3〜3μmに離解にながらトナー母粒子の表面に付
着せしめてもよい。
【0010】また、本発明に使用される磁性粉の形状は
磁性粉が非磁性一成分現像用トナーから離脱した場合に
感光体ドラムを傷つけないため、立方状であることが好
ましい。磁性粉の付着量は多すぎると感光体ドラムへの
傷の発生が多くなり、少ないと帯電性の立ち上がりの向
上に寄与しないため、トナー母粒子100重量部に対し
て0.1〜1重量部であることが好ましい。このような
磁性粉としては、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン、
亜鉛等の化合物であるマグネタイト、ヘマタイト、フェ
ライト等であって、具体的には戸田工業社製のEPT−
500やEPT−1000、チタン工業社製のBL−2
20やBL−200、関東電化社製のKBC−100L
等がある。
【0011】また、正極性シリカとしては、アミノシラ
ン、側鎖にアミンを有するシリコーンオイル、シランカ
ップリング剤、チタンカップリング剤等で表面処理され
たシリカである。該表面処理用のアミノシランとして
は、次式 XmSiYn (式中、Xはアルコキシ基またはハロゲン原子、mは1
〜3の整数、Yは1〜3級アミノ基を有する炭化水素
基、nは1〜3の整数を示す)で示され、次のような化
合物を例示できる。
【化1】 あるいはポリアミノアルキルトリアルコキシシラン等を
例示でき、これらは単独または2種以上の混合系で使用
してもよい。
【0012】側鎖にアミンを有するシリコーンオイルと
しては、次式
【化2】 (式中、R1は水素、アルキル基、アリール基またはア
ルコキシ基を示し、R2はアルキレン基またはフェニレ
ン基を示し、R3およびR4は水素、アルキル基またはア
リール基を示す。但し上記アルキル基、アリール基、ア
ルキレン基およびフェニレン基はアミンを含有していて
もよく、また帯電性を損なわない範囲でハロゲン等の置
換基を有していてもよい。) 側鎖にアミンを有するシリコーンオイルは、市販品とし
て入手することができ、例えば次の構造式
【化3】 (式中、R1およびR5は相互に独立してアルキル基また
はアリール基を示し、R2はアルキレン基、フェニレン
基またはアミンを含むアルキル基を示し、R3は水素、
アルキル基またはアリール基を示し、mおよびnは1以
上の整数を示す。)で表される変性シリコーンオイルが
好ましく用いられる。シリコーンオイルとして、アミン
当量32〜8800、25℃における粘度20〜500
0cps、好ましくは20〜3500cpsを有するも
のが正極性を制御しやすいので好ましい。
【0013】シランカップリング剤は、分子中に2個以
上の異なった反応基をもつ有機ケイ素単量体で、2個の
反応基のうち1個は無機質と化学結合する反応基(例え
ばメトキシ基、エトキシ基、セロソルブ基等)であり、
他の1個は有機材料と化学結合する反応基(例えばアミ
ノ基)である。アミノ基含有シランカップリング剤が特
に好ましく、これらの化合物として次のものが例示でき
る。N−β(アミノエチル)−γアミノプロピルトリメ
トキシシラン、N−β(アミノエチル)−γアミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γアミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−フェニル−γアミノプロピルトリメ
トキシシラン等。上記表面処理剤により表面処理された
シリカとして市販されているものを例示すると次のとお
りである。日本アエロジル社製のRA200HS、ヘキ
スト社製のHVK2115、HVK2150等。
【0014】また負極性シリカとしては、塩化ケイ素の
高温(火焔)加水分解法により得られる微細なシリカ
を、ジメチルジクロルシランのようなシラン類で処理
し、表面のシラノール基をジメチルジクロルシラン、ヘ
キサメチルジシラザン、オクチルトリメトキシシラン等
のオルガノシランで封鎖されて疎水化されたもので、日
本アエロジル社製のR−972、R−974、R−97
6、R−811、R−812、R−805、R−20
2、RX−170等、またタルコ社製のタラノックス5
00、ヘキスト社製のH2000等の商品名で販売され
ているもの等が挙げられる。
【0015】前記正極性シリカと負極性シリカの合計付
着量は、結着樹脂および着色剤からなるトナー母粒子1
00重量部に対し0.1〜0.6重量部が好ましい。
0.1重量部より少ない場合は高温高湿及び低温低湿環
境下において画像濃度の低下や現像ロールへのトナーの
融着を防ぐことができにくく、0.6重量部より多い場
合は画像に地カブリが発生しやすいので好ましくない。
また、正極性シリカと負極性シリカの付着量の割合は
1:1〜5:1であることが好ましい。正極性シリカの
添加量が負極性シリカの付着量よりも少ない場合は、画
像の地カブリが現像初期から生じやすく、正極性シリカ
の添加量が負極性シリカの付着量より5倍を越えた場合
は画像のプリント枚数が多くなるにしたがい画像の地カ
ブリが生じやすいので好ましくない。トナー表面に上記
磁性粉、正極性シリカ及び負極性シリカを付着させるた
めには、通常の粉体用混合機であるヘンシェルミキサ
ー、スーパーミキサー等の混合機のほかハイブリダイザ
ー、オングミル等のいわゆる表面改質機も用いて行うこ
とができる。この場合、磁性粉、正極性シリカ及び負極
性シリカの付着状態は、トナー母粒子の表面に単にまぶ
された状態でもよいし、一部がトナー母粒子の表面に埋
没して固着された状態でもよい。
【0016】次に前記正帯電性の電荷制御剤、磁性粉、
正極性シリカおよび負極性シリカ以外のトナーの構成要
素を説明する。本発明の非磁性一成分現像用トナーには
結着樹脂および着色剤が含有される。結着樹脂および着
色剤は、特に制限はなく、例えば結着樹脂としては、ポ
リスチレン、ポリエステル、スチレン−アクリル酸エス
テル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリエチレン、
マレイン酸樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、キシ
レン樹脂、クマロン樹脂、ケトン樹脂、石油樹脂、フェ
ノール樹脂等が例示される。また、着色剤としては、例
えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプ
ブラック、チャンネルブラック、ファーナルブルー、パ
ーマネントブルー、ニグロシンブルー、フタロシアニン
ブルー、ローズベンガル、C.I.ピグメントレッド1
22、C.I.ピグメントイエロー12等が例示され
る。これら着色剤は、結着樹脂100重量部に対して1
〜10重量部の範囲で適宜配合される。
【0017】
【実施例】以下、実施例にしたがって本発明を説明する
がこれに限定されるものではない。なお、以下に記す部
とは重量部を示す。 上記の配合で原料をスーパーミキサーで混合した後、連
続押し出し機で165℃の温度で溶融混練し、ジェット
ミル粉砕機で微粉砕して風力分級機で分級を行い、体積
平均粒子径が10.5μmのトナー母粒子を得た。
【0018】(実施例1〜4及び比較例1〜5)次に、
上記トナー母粒子100重量部に対し、磁性粉(関東電
化社製 商品名:KBC−100L)、正極性シリカ
(ヘキスト社製 商品名:HVK2150)、正極性シ
リカ(日本アエロジル社製 商品名:RA200H
S)、負極性シリカ(日本アエロジル社製 商品名:R
−972)及び負極性シリカ(ヘキスト社製 商品名:
H2000)を次の表1のとおりヘンシャルミキサーで
混合して表面に付着させ、実施例1〜4の本発明の非磁
性一成分現像用トナー及び比較例1〜5の比較用の非磁
性トナーを得た。
【0019】
【表1】
【0020】次に上記各非磁性トナーを、図1の現像機
構を有する市販の非磁性一成分現像方式のプリンター
(リコー社製 LP1060−SP3)を用いて、常温
常湿(20℃、65%RH)、高温高湿(35℃、85
%RH)及び低温低湿(10℃、20%RH)の各環境
下において20000枚までプリントを行い、常温常湿
の結果を表2に、高温高湿の結果を表3に、低温低湿の
結果を表4に示した。
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】なお、上記各表において、画像濃度はベタ
画像をマクベス反射濃度計RD914で測定し、画像の
地カブリは、非画像部を日本電色工業社製の色差計で測
定したものである。また、感光体の地カブリとは、転写
紙上にトナーが転写された後に感光体ドラム表面に残っ
たトナーを透明なテープに接着させ、該テープを白紙に
貼着した後、日本電色工業社製の色差計で該テープを透
してトナーの濃度を測定した値である。この値が0.0
3以上大きい場合は、感光体ドラム表面上のトナーを完
全にクリーニングブレードでクリーニングすることが困
難であることがわかり、感光体ドラム表面上にトナーが
残って次の露光の際十分な露光が行われなく残像メモリ
ーが発生する。残像メモリーが発生すると、画像上、特
にハーフトーンの場合に白く抜ける部分が生じ問題とな
る。上記表2〜表4の結果から明らかなように正極性シ
リカ、負極性シリカ及び磁性粉を表面に付着させた実施
例1〜4の本発明の非磁性一成分現像用トナーは、初期
から20000枚まで各環境下において画像濃度が1.
37以上であって十分あり、画像上の地カブリも0.5
4以下と少なく、感光体表面上の地カブリも0.02以
下と実用上問題のない範囲であった。また、現像ロール
へのトナーの融着、感光体ドラム表面に対する損傷もな
かった。これに対し、磁性粉を付着させていない比較例
1の非磁性トナーでは、各環境下において20000枚
後の画像上及び感光体表面上の地カブリが極めて多く実
用上問題のあることが確認された。また、負極性シリカ
を付着させていない比較例2及び比較例4の非磁性トナ
ーでは各環境下において20000枚後の画像上の地カ
ブリ及び感光体表面上の地カブリが多く実用上問題のあ
ることが確認された。また、正極性シリカを付着させて
いない比較例3及び比較例5の非磁性トナーでは各環境
下において初期から画像濃度が低く、画像上の地カブリ
及び感光体表面上の地カブリも極めて多く実用上問題の
あることが確認された。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のように、磁性粉、正極性
シリカ及び負極性シリカを表面に付着させた非磁性トナ
ーであるから、常温常湿、高温高湿及び低温低湿の各環
境下において、良好な画像特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる装置の概略構成図
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 ホッパー 3 トナー 4a トナー層厚規制部材 4b 固定部材 5 現像ロール 6 トナーの漏れ防止及びかき落し部材 7 攪拌機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーを担持して搬送する現像ロール
    と、該現像ロールに圧接されて設けられたトナー層厚規
    制部材とを少なくとも有する現像装置と、現像ロールと
    接触して設けられた正帯電性の感光体ドラムを搭載した
    反転現像システムに使用するトナーであって、トナーが
    正帯電性の電荷制御剤を含有し、かつトナー表面に磁性
    粉、正極性シリカ及び負極性シリカが付着されているこ
    とを特徴とする非磁性一成分現像用トナー。
  2. 【請求項2】 正極性シリカと負極性シリカの付着量の
    割合が1:1〜5:1であることを特徴とする請求項1
    記載の非磁性一成分現像用トナー。
  3. 【請求項3】 磁性粉の大きさが0.3〜3μmである
    ことを特徴とする請求項1記載の非磁性一成分現像用ト
    ナー。
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