JPH117197A - 画像形成方法および負帯電型非磁性トナー - Google Patents
画像形成方法および負帯電型非磁性トナーInfo
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- JPH117197A JPH117197A JP15820997A JP15820997A JPH117197A JP H117197 A JPH117197 A JP H117197A JP 15820997 A JP15820997 A JP 15820997A JP 15820997 A JP15820997 A JP 15820997A JP H117197 A JPH117197 A JP H117197A
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Abstract
ーとを接触現像に使用して、耐環境性の良好な画像形成
ができるようにすること。 【解決手段】 回転する負帯電性OPC感光体10の表
面に光像露光して静電潜像を形成する。バイアス電圧源
70に接続された回転する現像ロール40の表面に、ア
ルミナなどの流動化向上剤と、ステアリン酸カルシウム
などの滑剤と、酸化セリウムなどからなる研磨剤との3
者を0.7〜2重量部外添させた負帯電型非磁性トナーを
一定の層厚に規制して担持させ、前記OPC感光体10
の表面側に前記現像ロール40を圧接することにより、
前記非磁性トナーを前記静電潜像に付着させて接触・反
転現像を行う。
Description
光体(負帯電性有機感光体)表面に形成された静電潜像
を接触現像方式で反転現像する画像形成方法およびそれ
に使用する負帯電型非磁性トナーに関する。
して静電潜像を形成し、その静電潜像を現像剤によりト
ナー像として可視化する電子写真方式による画像形成方
法は、複写機、プリンター、ファクシミリなど種々のO
A機器で採用されている。
使用される乾式現像剤には、一成分現像剤と、二成分現
像剤とがある。二成分現像剤は、トナーとキャリアとか
ら構成され、キャリアとの摩擦帯電によりトナーに静電
荷を付与し、感光体表面に形成された静電潜像にトナー
を静電気的に付着させてトナー像を形成する現像方式に
使用される現像剤である。
は、トナーの帯電付与がキャリアとの摩擦により良好に
行われるため、一般的に安定した画像品質が得られる。
質がトナーとキャリアとの混合比率により大きく影響さ
れるため、トナーとキャリアとの混合比率を常に一定範
囲に収まるようにしなければならず、そのためトナー濃
度制御手段を設けたり、補給用トナーの補給手段を設け
る必要がある。そのため、二成分現像剤を使用する画像
形成装置では、その小型化および簡素化がしにくかっ
た。
より現像剤中のキャリア表面にスペントトナーが付着
し、トナーへの帯電付与が良好に行えなくなる。そのた
め、画像濃度の低下などを来さないように定期的なキャ
リア交換が必要であった。
像剤を使用する画像形成方法が提案されている。一成分
現像剤には、磁性トナーを使用したものと、非磁性トナ
ーを使用したものとがある。
トナーが磁力により現像ロールに担持されるため、現像
領域への現像剤の搬送性が良好に確保され、二成分現像
剤同様安定した画像品質が得られる。
像剤では、通常磁性粉としてマグネタイトを使用するた
め、モノクロの画像形成では問題ないが、カラー画像形
成ではマグネタイトの黒色が邪魔となり使用できない。
マグネタイトをコーティングすることで黒色を隠蔽する
試みも提案されてはいるが、コスト面で採用し難い。
分現像剤の使用が提案されている。
方法としては、感光体の静電潜像上に、現像ロール表面
に担持させた現像剤を圧接することにより、トナー像を
形成して現像を行う方法が従来より知られている。
からなる一成分現像剤では、非磁性トナーは現像ロール
に静電気的に吸着されて担持されるため、磁力で現像ロ
ールに担持されて搬送される磁性一成分現像剤に比べて
どうしても現像領域へのトナー供給が不安定になりやす
い。特に、温度や湿度などの環境変化に敏感で、安定し
た画像品質の維持ができないという耐環境性の問題が従
来より指摘されていた。
したプリンターの出力部に乾式現像剤を使用した電子写
真方式による画像形成方法が、高速化、小型化を目指し
て使用されているため、かかるプリンターでの使用を考
慮して、且つ画像のカラー化をも踏まえて、キャリア交
換の不要な非磁性一成分現像剤による耐環境性の良好な
画像形成方法が求められている。
負帯電型非磁性トナーとを接触現像方式の反転現像に使
用して、耐環境性の良好な画像形成ができるようにする
ことにある。
使用した接触現像方式の反転現像において、耐環境性の
良好な画像形成ができる負帯電型非磁性トナーを提供す
ることにある。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
ロナ放電などにより表面が負帯電された負帯電性OPC
感光体の表面に、光像露光により静電潜像を形成し、こ
の静電潜像を前記負帯電性OPC感光体表面に担持しな
がら、現像ロールが対向配置される現像領域に搬送す
る。
は、負帯電用に一般に使用されている積層型OPC感光
体を使用すればよい。単層型OPC感光体でも負帯電性
であれば使用して構わない。また、かかる負帯電性OP
C感光体の形状は、ドラム状でも、ベルト状でも一向に
構わない。
どで一定層厚に規制された薄層の一成分系負帯電型非磁
性トナーが静電的に担持させられて、前記現像領域に搬
送される。
性トナーを担持し、かつバイアス電圧源に接続された上
記現像ロールを、表面に静電潜像を担持した前記OPC
感光体と同等以上の速度で回転させながら(回転方向
は、同方向でも、逆方向でも構わない。)、前記OPC
感光体表面に所定線圧で圧接させ、前記静電潜像に負帯
電型非磁性トナーを静電気的に付着させて所謂接触式の
反転現像を行う。
上記OPC感光体と現像ロールとのいずれかの表面を弾
性表面に構成しておき、上記負帯電型非磁性トナーの静
電潜像への付着性を向上させるようにしている。
なわちトナー像は、その後普通紙などに転写し、次いで
ヒートロール定着などの方法により定着すればよい。
は、結着樹脂、着色剤、帯電制御剤(任意成分)および
離型剤(任意成分)とからなるトナー粒子に、さらに流
動化向上剤、滑剤および研磨剤の3者が共に外添されて
いる。
ン・ブタジエン共重合体、スチレン・アクリル酸エステ
ル共重合体、スチレン・メタクリル酸エステル共重合体
などのスチレン系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂などの公知のトナー用樹脂を単独、または混合の状態
で使用することができる。
ク、クロムイエロー、ハンザイエロー、ベンジンイエロ
ー、ローズベンガラ、アニリンレッド、フタロシアニン
ブルー、アニリンブルー、ニグロシン染料、アニリンブ
ラックなどの公知の顔料、または染料を使用することが
できる。
(Cr)アゾ染料などを使用することができる。
ン、ポリエチレン、パラフィンワックス、カルナバワッ
クス、アミドワックスなどを使用することができる。
ミナ、酸化チタン、またはシリカなどの負帯電型の金属
酸化物を使用している。この負帯電型金属酸化物の外添
は、流動化向上の役目以外にも、負帯電型非磁性トナー
の負帯電電荷保有の補助としての役目も果たしている。
さらに、かかる負帯電型金属酸化物の表面には、疎水性
処理を施しておいても構わない。
ン酸の金属塩を使用している。研磨剤としては、酸化セ
リウム(炭化ケイ素などのセラミックスでもよい)を使
用している。あるいは、酸化セリウムとセラミックスの
両者を使用しても構わない。これら、滑剤および研磨剤
の表面にも、上記同様疎水性処理を施してもおいても構
わない。
トナーの摩擦帯電量を−10〜−80μc/gとしてい
るが、−10μc/gより大きいと画像濃度が低下し、
−80μc/gより小さいと地カブリが多くなり画像品
質が劣る。より好ましくは、−10〜−25μc/gの
範囲に摩擦帯電量があればよい。
粒径が6〜10μmの範囲にあることが好ましい。6μ
m未満では、画像濃度は向上するものの非画像部分の背
景部にトナー付着などが発生して汚れが発生し易い。さ
らには、現像ロール表面やトナーの層厚規制用のブレー
ドなどにおける融着も発生し易い。また、10μmより
大きいと文字および細線部での画像濃度が得られず画質
が劣る。
の3者からなる外添剤の外添量は、トナー粒子100重
量部当たり0.7〜2重量部であることが好ましい。特
に、流動化向上剤は0.5重量部以上で、滑剤は0.1重量
部以上、研磨剤は0.1重量部以上で、3者の混合総量が
上記0.7重量部以上2重量部以下になるように設定され
ていればよい。
ミニウム)や酸化チタンあるいはシリカなどの負帯電型
金属酸化物の量が0.5重量部未満では、流動化向上の効
果が期待できず、負帯電型非磁性トナー同士が凝集し易
く画像濃度が十分に得られない。
0.1重量部未満では、滑剤の添加効果は現れず画像濃度
が十分でない。
化ケイ素などのセラミックスでもよい)が0.1重量部未
満では、転写後のクリーニング工程での研磨効果が十分
に現れず、メモリー効果やフィルミング効果が発生し易
くなる。
れが機能を発揮するためには、これら3者の混合総量が
0.7重量部以上でなければならない。一方、3者の混合
総量が2重量部を越えると、耐環境性は向上するものの
画像品質が劣る。
て詳細に説明する。
する一成分系の負帯電型非磁性トナーについて説明す
る。
樹脂と、着色剤と、離型剤と、帯電制御剤とからなるト
ナー粒子に流動化向上剤と、滑剤と、研磨剤との3者を
共に外添して構成されている。
てスチレン・n−ブチルメタクリレート共重合体(重量
平均分子量:21×104 、数平均分子量:14×10
3 )93重量部と、着色剤として銅フタロシアニン4重
量部と、離型剤としてポリプロピレン(三洋化成社製、
TP32)2重量部と、帯電制御剤(オリエント化学社
製、ボントロンE−84)1重量部とを、ボールミルで
乾式混合し、その後ニーダで加熱混練する。加熱混練
後、冷却固化し、その後ジェットミルで粉砕し、さらに
分級して製造される。
上剤と、滑剤と、研磨剤とからなる外添剤を0.7〜2重
量部の範囲で外添する。
型金属酸化物として、BET比表面積150m2 /g、
摩擦帯電量−80μc/gの酸化チタン(TiO2 )が
0.5重量部以上、1.3重量部以下の範囲内で外添されて
いる。また、本実施の形態では、酸化チタンの表面は、
トリメチルシランなどのシラン化合物で疎水性処理が施
されている。
の粉体試料に窒素ガスを吸着させ、その変化したガス量
および試料重量から比表面積を求める比表面積自動測定
装置を使用して行った。
アリン酸カルシウムが0.1重量部以上、0.5重量部以下
の範囲内で外添されている。
2 /gの酸化セリウム(CeO2 )が0.1重量部外添さ
れている。
剤、滑剤および研磨剤の外添総量が0.7〜2重量部の範
囲内に収まるようにそれぞれの外添量が選択されてい
る。
(体積平均粒径:9μm)に上記外添剤を外添して、最
終的な負帯電型非磁性トナーを作成した。
電量は、ブローオフ摩擦帯電量測定器(東芝ケミカル社
製TB−200型)により、負帯電型非磁性トナーと標
準のフェライトキャリア(日立金属KBN−100)と
を負帯電型非磁性トナー濃度が5重量%になるように調
製して測定した。
径は、コールカウンターモデルT−II(コールカウンタ
ー社製)により測定した。
一成分現像剤を使用して、接触現像方式で反転現像を行
う本発明に係わる画像形成方法について説明する。
図1にその要部を示した画像形成装置を使用して行っ
た。かかる画像形成装置は、プリンターなどで使用され
る反転現像が行える画像形成装置で、図1に示すよう
に、ドラム状に形成された負帯電性OPC感光体10の
周面に、帯電器20、露光器30、現像ロール40、転
写用帯電器50、およびクリーナー60が順に対向配置
された構成を有し、バイアス電圧源70に接続された導
電シャフト41と導電性弾性体層42を有する現像ロー
ル40が負帯電性OPC感光体10に対向配置された現
像領域で接触現像方式による反転現像ができるようにな
っている。
に、負帯電性OPC感光体10がドラム状に形成された
場合について説明するが、負帯電性OPC感光体10は
ドラム状でなくてもよく、例えば従来より既知のベルト
状の構成にしても一向に構わない。その場合には、帯電
器20や露光器30などの機器は、従来構成に従って配
置すればよい。
回転しながら、その表面が帯電器20で一様に負に帯電
させられる。帯電器20としては、コロナ放電用のスコ
トロンを使用すればよい。コロナ放電以外にも、ローラ
帯電、ブラシ帯電、あるいは磁気ブラシ帯電を使用して
も構わない。
た負帯電性OPC感光体10の表面に、さらに露光器3
0により光像露光を施して、負帯電性OPC感光体10
の表面にネガ型の静電潜像を形成する。静電潜像を形成
する光像露光(潜像の書込み)には、従来より使用され
ている半導体レーザーやLED光源などのプリンター光
源が使用されている。
は、回転する負帯電性OPC感光体10の表面に担持さ
れながら、現像ロール40が対向配置された現像領域に
搬送される。この静電潜像は、バイアス電圧源70に接
続された上記現像ロール40の表面に静電気的に担持さ
れて現像領域に搬送された前記構成の一成分系の負帯電
型非磁性トナーによりトナー像として可視化されて反転
現像される。
は、図1に示すように、トナーホッパー43内で攪拌機
44により攪拌されて互いに摺擦されて負に帯電する。
負に帯電付与された負帯電型非磁性トナーは、回転する
現像ロール40の表面に静電気的に吸着されて担持され
る。
型非磁性トナーは、図1に示すように、現像ロール40
の周面に所定圧力で圧接されたトナー層厚規制用のブレ
ード80の側に搬送され、ブレード80の下側を通過す
る際に、所定層厚の薄層に形成され現像領域に搬送され
る。ブレード80は、従来既知のウレタンなどで形成し
ておけばよい。
持させて搬送されてきた所定層厚の負帯電型非磁性トナ
ーを、現像ロール40を負帯電性OPC感光体10の表
面側に所定線圧で圧接することにより、静電潜像に静電
気的に吸着させて接触現像を行う。
10又は現像ロール40のいずれか一方が弾性表面を有
するように構成しておき、上記接触現像に際して負帯電
型非磁性トナーが静電潜像に適切に圧接されるようにな
っている。例えば、現像ロール40の少なくとも表面部
をウレタン或いはEPDMなどの弾性材で形成して、弾
性表面がえられるようにすればよい。
ようにするために、導電材(カーボンブラック、カーボ
ン繊維、金属粉など)を添加して、導電性(体積抵抗が
108 Ω・cm以下が好ましい)を付与したものが適当
である。
どで形成しておき、負帯電性OPC感光体10の側を、
例えば弾性層を設けて表面弾性に形成しても構わない。
の表面に形成されたトナー像は、さらに転写用帯電器5
0が対向配置されている転写領域に搬送される。転写領
域では、トナー像の搬送に合わせるようにして紙などの
被転写材51が転写用帯電器50とトナー像との間に送
られて、転写用帯電器50から被転写材の裏面にトナー
像の帯電極性と逆極性の帯電付与(この場合には正に帯
電付与)が行われ、トナー像が被転写材51上に転写さ
れる。
ロトロンが使用されている。
1は、所定間隔で加熱ロールと加圧ロールとが対向され
てヒートロール部52に送られ、ヒートロール部52間
を通過する際にトナー像が圧熱処理されて被転写材51
上へヒートロール定着される。トナー像の定着は、圧力
定着、あるいはオーブン定着で行っても構わない。
PC感光体10の表面は、クリーナー60により残存現
像剤の除去が行われるようになっている。本実施の形態
では、クリーナー60には、従来形式のブレードが使用
され、負帯電性OPC感光体10の表面に転写されず残
留した負帯電型非磁性トナーの掻き落としが行えるよう
になっている。
らなる非磁性一成分現像剤を、上記画像形成方法に適用
して、接触現像による反転現像で実際に得られた画像の
評価を行い、本発明の有効性を検証した。
た。
mmのドラム状のOPC感光体を使用し、プロセススピ
ード(VP :周速ともいう))を100mm/secで
回転させて、その表面電位(V0 )をスコトロンで−5
50Vに設定した。
光像露光後の残留電位(VL )は、−50Vであった。
では、直径(φ)20mmで、体積抵抗(R)が105
Ω・cmの導電剤および発泡剤入りウレタンゴムロール
を使用した。かかる弾性の現像ロール40を、負帯電性
OPC感光体10より少し速い周速110mm/sec
で回転させながら、40g/cmの圧力(線圧)で負帯
電性OPC感光体10にトナー層を介して圧接させて接
触現像を行った。
ため、現像ロール40側に負帯電性OPC感光体10の
上記表面電位V0 より少し低い−450Vのバイアス電
圧を印加した。
ブレード80としてウレタンブレードが使用され、0.1
mmになるように規制されている。
写用帯電器50としてコロトロンを使用し、被転写材5
1として普通紙を用い、定着温度160℃、線圧1Kg
/cmの定着圧力でヒートロール定着により行った。
電性OPC感光体10の表面に線圧300g/cmでウ
レタンブレードを当接させて残留トナーの除去を行っ
た。
び湿度を、常温常湿(20℃、50%)、高温高湿(3
0℃、80%)、低温低湿(10℃、20%)の3つの
異なった条件に設定した。
像データを表1〜3にまとめた。
および研磨剤の添加の有無により、初期画像の画像品質
については、画像濃度(ID)、地カブリ(表中、カブ
リと表示)、メモリー効果の有無の観点から評価を行っ
た。多数枚連続印刷時の画像品質については、1万枚印
刷後の画像品質について、画像濃度(ID)、地カブリ
(表中、カブリと表示)、メモリー効果およびフィルミ
ングの有無の観点から評価を行った。なお、IDは、1.
3以上が良好、地カブリは0.5以下が良好である。
定した画像品質の評価が示されている。初期画像(印刷
開始から100枚目の画像をいう。)の画像品質では、
表中の例1−1〜1−3までのデータを比べると、外添
剤としてTiO2 (酸化チタン)から順次St−Ca
(ステアリン酸カルシウム)、CeO2 (酸化セリウ
ム)と添加するにつれて画像濃度(ID)が、1.31か
ら1.37まで増加することが分かる。
することが分かる。また、転写後の残像に係わるメモリ
ー効果の有無の点でも、TiO2 、St−Ca、CeO
2 と3者共に添加して初めてのそのメモリー効果が発生
しないことが分かる。
滑剤のステアリン酸カルシウムを0.1重量分添加するこ
とにより、外添剤として酸化チタンのみを使用した場合
に比べて画像濃度が1.31から1.35まで増加している
ことが分かる。
を0.1重量部添加することにより、画像濃度が1.35か
ら1.39まで向上することが分かる。
ンのみを外添した場合に比べ、3者を一緒に外添した場
合の方が、画像濃度が実に9.4%増加することが分か
る。
に転写した残像が薄く残る効果のことをいい、表1で
は、メモリー効果が無い場合を○とし、メモリー効果が
ある場合を×として表示してある。ややメモリー効果が
認められる場合を△で示してある。
60のブレードで除去されるべき転写後の残余トナーが
十分に除去されず、次第に負帯電性OPC感光体10の
表面上に薄くフィルム状にトナー層が形成される効果を
言う。かかるフィルミング効果がない場合を○で表示
し、ある場合を×で表示し、ややある場合を△で表示し
た。以下、表2、3についても同じである。
も、1−1〜1−3までのデータを比べると、上記初期
濃度で得られたと同様の結果が得られることが分かる。
すなわち、TiO2 に順次St−Ca、CeO2 を添加
するにつれて画像濃度(ID)が増加し、地カブリは逆
に減少することが分かる。特に、画像濃度については、
1.20から1.35まで大幅に向上することが分かる。フ
ィルミング効果についても調べたが、メモリー効果と同
様TiO2 、St−Ca、CeO2 と3者共に添加して
初めてのその効果が得られることが分かる。
比較すると、3者共に添加した場合でも、流動化向上剤
である酸化チタンの添加比率を0.5から1.2まで増加さ
せると、画像濃度(ID)が、初期画像で0.03増加
し、1万枚印刷後の画像濃度は0.06増加することが分
かる。しかし、地カブリには、かかる酸化チタンの添加
量の増加は殆ど影響しないことが分かる。
ける上記表1と同様組成の現像剤を使用した場合の画像
品質についての結果が示されている。
様に、2−1から2−3までのデータを比較すると、T
iO2 に順次St−Ca、CeO2 を添加するにつれて
画像濃度(ID)が 増加し、地カブリが減少すること
が分かる。また、メモリー効果およびフィルミング効果
とも、TiO2 、St−Ca、CeO2 との3者を共に
添加した方がその効果が現れず良好な画像が得られるこ
とが分かる。
ける前記表1と同様組成の現像剤を使用した場合の画像
品質についての結果が示されている。この場合にも3−
1から3−3までの画像データを比較すると、表1に示
す常温常湿で得られたと同様の結果が得られることが分
かる。
でのそれぞれ異なる環境条件下でも、外添剤としてTi
O2 、St−Ca、CeO2 の3者を添加したトナーの
方が画像濃度も高く、地カブリが少ないことが分かる。
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
帯電型非磁性トナーに負帯電型金属酸化物と、滑剤と、
研磨剤との3者が共に外添されているため、この一成分
現像剤と負帯電性OPC感光体とを使用した接触・反転
現像においては、従来とは異なり、低温から高温までの
温度環境でも良好な画像形成ができる。
帯電型非磁性トナーに負帯電型金属酸化物と、滑剤と、
研磨剤との3者が共に外添されているため、この一成分
現像剤と負帯電性OPC感光体とを使用した接触・反転
現像においては、従来とは異なり、低湿度から高湿度ま
での湿度環境でも良好な画像形成ができる。
帯電型非磁性トナーに負帯電型金属酸化物と、滑剤と、
研磨剤との3者を共に外添することにより、この一成分
現像剤と負帯電性OPC感光体とを使用した接触現像に
おいて、低温低湿度から高温高湿度までの画像形成の耐
環境性を向上させることができるので、非磁性一成分現
像剤の使用が有効な画像形成のカラー化をより促進する
ことができる。
要部側断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 負帯電性OPC感光体または現像ロール
の一方が弾性表面を有するように構成しておき、 前記負帯電性OPC感光体表面に、一成分系の負帯電型
非磁性トナーの薄層を介して前記現像ロールを圧接する
とともに、前記負帯電型非磁性トナーの薄層に負のバイ
アス電圧を印加することにより、前記負帯電性OPC感
光体表面の静電潜像を接触・反転現像する画像形成方法
であって、 前記負帯電型非磁性トナーは、結着樹脂と着色剤を含む
トナー粒子の表面に、負帯電型金属酸化物からなる流動
化向上剤と、滑剤と、研磨剤とが外添されていることを
特徴とする画像形成方法。 - 【請求項2】 前記負帯電型非磁性トナーには、負帯電
型金属酸化物がアルミナ、酸化チタンまたはシリカであ
る流動化向上剤が、トナー粒子100重量部当たり0.5
重量部以上、ステアリン酸の金属塩である滑剤が0.1重
量部以上、酸化セリウム、セラミックスの少なくとも一
方である研磨剤が0.1重量部以上外添されるとともに、 前記流動化向上剤と、滑剤と、研磨剤との総量が0.7〜
2重量部の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記
載の画像形成方法。 - 【請求項3】 前記負帯電型非磁性トナーの摩擦帯電量
が、−10〜−80μc/gであることを特徴とする請
求項1又は2に記載の画像形成方法。 - 【請求項4】 負帯電性OPC感光体または現像ロール
の一方が弾性表面を有するように構成しておき、 前記負帯電性OPC感光体表面に、一成分系の負帯電型
非磁性トナーの薄層を介して前記現像ロールを圧接する
とともに、前記負帯電型非磁性トナーの薄層に負のバイ
アス電圧を印加することにより、前記負帯電性OPC感
光体表面の静電潜像の接触・反転現像をする画像形成方
法に使用する負帯電型非磁性トナーであって、 結着樹脂と着色剤を含むトナー粒子の表面に負帯電型金
属酸化物からなる流動化向上剤と、滑剤と、研磨剤とが
外添されていることを特徴とする負帯電型非磁性トナ
ー。 - 【請求項5】 前記負帯電型非磁性トナーには、負帯電
型金属酸化物がアルミナ、酸化チタンまたはシリカであ
る流動化向上剤が、トナー粒子100重量部当たり0.5
重量部以上、ステアリン酸の金属塩である滑剤が0.1重
量部以上、酸化セリウム、セラミックスの少なくとも一
方である研磨剤が0.1重量部以上外添されるとともに、 前記流動化向上剤と、滑剤と、研磨剤との総量が0.7〜
2重量部の範囲内にあることを特徴とする請求項4に記
載の負帯電型非磁性トナー。 - 【請求項6】 前記負帯電型非磁性トナーの摩擦帯電量
が−10〜−25μc/gであることを特徴とする請求
項4又は5に記載の負帯電型非磁性トナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15820997A JPH117197A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 画像形成方法および負帯電型非磁性トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15820997A JPH117197A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 画像形成方法および負帯電型非磁性トナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH117197A true JPH117197A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15666674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15820997A Pending JPH117197A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 画像形成方法および負帯電型非磁性トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH117197A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7280786B2 (en) | 2002-09-24 | 2007-10-09 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Electrostatic developing toner |
JP2011169994A (ja) * | 2010-02-17 | 2011-09-01 | Kyocera Mita Corp | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 |
JP2017134266A (ja) * | 2016-01-28 | 2017-08-03 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
JP2021124535A (ja) * | 2020-01-31 | 2021-08-30 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 静電荷像現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
-
1997
- 1997-06-16 JP JP15820997A patent/JPH117197A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7280786B2 (en) | 2002-09-24 | 2007-10-09 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Electrostatic developing toner |
JP2011169994A (ja) * | 2010-02-17 | 2011-09-01 | Kyocera Mita Corp | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 |
JP2017134266A (ja) * | 2016-01-28 | 2017-08-03 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
JP2021124535A (ja) * | 2020-01-31 | 2021-08-30 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 静電荷像現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
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