JP2003215775A - 感光材料集積装置 - Google Patents

感光材料集積装置

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JP2003215775A JP2002013068A JP2002013068A JP2003215775A JP 2003215775 A JP2003215775 A JP 2003215775A JP 2002013068 A JP2002013068 A JP 2002013068A JP 2002013068 A JP2002013068 A JP 2002013068A JP 2003215775 A JP2003215775 A JP 2003215775A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排出口12から排出されるシート状の感光材
料Pを受け取って、排出口12から離間した集積位置4
2に向けて投擲する移送手段30,32を備えた感光材
料集積装置において、移送手段30,32から投擲され
た感光材料Pをガイド板に衝突させる等の手法を用いる
ことなく、感光材料Pが揃ったスタックを集積位置42
に形成することのできる感光材料集積装置を提供する。 【解決手段】 移送手段30,32から感光材料Pに与
える初速を変更することによって、感光材料Pの落下地
点を調整する制御部70を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料処理装置
の排出口から排出される写真プリントなどのシート状の
感光材料を受け取って、前記排出口から離間した集積位
置に向けて投擲する移送手段を備えた感光材料集積装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】このような感光材料集積装置では、同じ
オーダー内の新たな感光材料が排出口から移送手段に提
供される度に、移送手段から集積位置に向けて投擲する
という使い方をすることによって、集積位置に一つのオ
ーダーに属する感光材料が、露光部で露光した順番通り
に積層した堆積物(スタック)を作ることができる。オ
ペレータは、この感光材料のスタックを取り出して、対
応するネガフィルムと照合して、両者を一つのDP袋に
詰めるという照合作業乃至は検品作業を簡単に行うこと
ができる。
【0003】しかし、従来の感光材料集積装置では、感
光材料の角や辺が奇麗に垂直に揃ったスタックが形成さ
れず、例えば、図6(a)や図6(b)に示すように、
上層に位置する感光材料ほどY軸上の+側または−側に
載置されるような不揃いが生じる傾向があった。そし
て、不揃いの程度が大きい場合には、スタックが横に崩
れる、或いは、隣接する他のオーダーの感光材料と混ざ
り合う虞が生じた。いずれにしても、このような感光材
料の不揃いは、オペレータがスタックを正しく効率的に
取り出す作業を損なうものであった。
【0004】図6(a)に例示されるような、スタック
の上層に位置する感光材料Pほど、移送手段30側(図
のY軸上の−側)に載置される不揃い現象は、移送手段
30から投擲された基本的に全ての感光材料Pは、投擲
時に受ける初速の作用によってY軸上の+側に進行しな
がら、重力で集積位置40の床面に近付く軌跡を描いて
落下するが、集積の進行に伴ってスタックが高くなる
と、軌跡の途中の、Y軸上で未だ+側に余り進んでいな
いタイミングで既存のスタックの最上層の感光材料P上
に着地し、その位置で静止するという機構で説明でき
る。
【0005】或いは、図6(b)に示すように、逆にス
タックの上層に位置する感光材料Pほど、移送手段30
から離間した側(図のY軸上の+側)に載置される不揃
いが生じる場合も見られた。この現象は、例えば、感光
材料Pに与えられる初速が前述の例に比して大きく、し
かも、感光材料Pどうしが滑り易い場合などに、移送手
段30から投擲された感光材料Pが、Y軸向きの速度成
分が空気抵抗によって余り減衰されていない状態で既存
の感光材料Pのスタック上に着地するために、着地後も
スタックの最上層の感光材料上でY軸の+側に幾分滑っ
てから初めて静止するという機構で説明できる。
【0006】他方、図6(c)に示す従来の感光材料集
積装置の例では、移送手段30から投擲された感光材料
Pを、集積位置40のY軸上の+側端部に立設されたガ
イド板44などに故意に衝突させることで、感光材料P
の角や辺がより揃った感光材料Pのスタックを形成する
ことが企図されている。この構成では、特定のサイズの
感光材料Pに対しては、スタックを形成する感光材料P
の辺の揃い方が改善されたが、他方で、異なるサイズの
感光材料Pでは感光材料Pの辺の揃い方が不十分であ
り、また、ガイド板44に衝突する際の物理的な衝撃で
感光材料Pの辺や角に微妙な損傷が生じ、製品としての
感光材料Pの品質を低下させる虞があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、上に例示した従来技術による感光材料集積装置
の持つ前述した欠点に鑑み、移送手段から投擲された感
光材料をガイド板に衝突させる等の手法を用いることな
く、感光材料が揃ったスタックを集積位置に形成するこ
とのできる感光材料集積装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る感光材料集積装置は、特許請求の範囲
の欄の請求項1から6に記された特徴構成を備えてい
る。すなわち、本発明の請求項1による感光材料集積装
置は、感光材料処理装置の排出口から排出されるシート
状の感光材料を受け取って、前記排出口から離間した集
積位置に向けて投擲する移送手段を備えた感光材料集積
装置であって、前記移送手段から感光材料に与える初速
を変更することによって、感光材料の落下地点を調整す
る制御部が設けられていることを特徴構成としている。
このような特徴構成を備えているために、本発明の請求
項1による感光材料集積装置では、感光材料の落下地点
をY軸上で調整することが可能なので、例えば、どのよ
うな飛翔特性の感光材料には幾らの初速を与えればY軸
上の所定の座標に静止するか、スタックの形成に応じて
集積地点が或る長さだけ高くなっている場合には幾らの
初速を与えればY軸上の所定の座標に静止するか、等を
分析して、これらの分析結果を制御部に提供すれば、感
光材料を諸条件に関わらずY軸上の一定の地点に静止さ
せることができ、その結果、飛翔中の感光材料をガイド
板に衝突させる等の手法を用いなくとも、感光材料が揃
ったスタックを集積位置に形成することが可能となる。
【0009】より具体的には、感光材料の飛翔特性を決
定する感光材料属性値に基づいて前記初速を決定する判
定手段が設けられた構成とすることができる。このよう
に構成すれば、この判定手段によって決定された初速を
感光材料に与えるように制御部を構成することが可能に
なり、全ての感光材料の落下地点が自動的に調整され
る。ここで言う「感光材料の飛翔特性を決定する感光材
料属性値」としては、例えば、感光材料としてのシート
状の印画紙等の排出口から排出された時点における、サ
イズ(矩形の印画紙であれば実質的に縦横の各長さを指
す)、質量、断面形状(カラープリント用の通常の印画
紙であれば実質的に反り量又はカール量、及び、反りの
向きを指す)、重なり合った感光材料どうしの間に働く
動摩擦係数などを含めることができる。これらの「感光
材料属性値」に関して、特に、如何なるサイズの感光材
料が何枚排出口から排出されるかについては、感光材料
処理装置を稼動させる前に実施される処理条件の入力の
時点で感光材料処理装置の制御部に入力された情報に既
に含まれており、ここから制御部が自動的に抽出し得る
値である。ここで処理条件とは、オペレータがプリント
の元になる画像データを写真フィルムの形でセット乃至
は電子データのメディアの形で入力する際に、同時にキ
ーボード等から入力するIDナンバーや、どの画像駒を
何枚ずつ如何なるプリントサイズで出力すれば良いか等
の指示内容を意味する。また、感光材料の質量について
も、使用する感光材料のメーカー名と品番に基づいて、
既知のサイズから制御部が自動的に抽出し得る値であ
る。また、断面形状および動摩擦係数についても、同様
に、使用する感光材料のメーカー名と品番に基づいて制
御部が自動的に抽出し得る値として捉えることができ
る。但し、断面形状および動摩擦係数を、実際に感光材
料の処理を行う際の室温や湿度によって変動し得る値と
捉えて、その感光材料の処理時にリアルタイムでこれら
の「感光材料属性値」を求めるセンサを利用することも
可能である。
【0010】前記感光材料属性値は感光材料のサイズで
あり、感光材料の前記サイズを判定するためのセンサが
前記排出口に設けられている構成とすることができる。
感光材料の飛翔特性を支配的に決定する一つの感光材料
属性値は、感光材料の質量であると考えられる。そし
て、感光材料の品番乃至は銘柄が一定(これは実質的に
感光材料の厚さと密度が一定であることを意味する)で
あれば、感光材料の質量は感光材料のサイズ(すなわち
縦横の長さ)によって特定される。従って、上記の構成
にすれば、制御部は、排出口に設けられたセンサから事
前に送られてくる電気信号に基づいて、移送手段が次に
投擲しようとしている感光材料のサイズ、サイズに対応
した感光材料の質量、そして、その特定された質量の感
光材料に与えるべき適正初速を予め設けられたLUTや
演算式プログラム等に基づいて判定することができる。
勿論、感光材料のサイズや質料等のデータを、感光材料
処理装置の稼動前に実施されるオーダー入力に含まれる
情報から抽出しても良い。
【0011】前記感光材料属性値は感光材料の反り量で
あり、感光材料の前記反り量を求める反り量判定手段が
設けられている構成とすることができる。すなわち、感
光材料の重量やサイズが一定である場合、感光材料の飛
翔特性を支配的に決定する他の感光材料属性値の一つと
して、感光材料の断面形状が考えられ、これは通常は反
り量および反りの向きとして捉えることができる。感光
材料が基本的にその面に沿って投擲される場合、一般
に、反り量が大きいほど感光材料に作用する空気抵抗が
大きくなって飛距離は延びず、反り量が小さいほど感光
材料に空気抵抗が働かなくなって飛距離が増す。また、
投擲によって飛翔中の感光材料が断面形状に基づいて受
ける揚力が飛距離に影響を与える場合が考えられるが、
この揚力も基本的に反り量および反りの向きによって決
定されると考えられる。従って、上記の構成にすれば、
制御部は、移送手段が次に投擲しようとしている感光材
料に与えるべき適正初速を、事前に提供される感光材料
の反り量のデータに基づいて補正することができ、感光
材料がさらに揃ったスタックを集積位置に形成すること
が可能となる。反り量判定手段の具体的な構成として
は、感光材料集積装置が置かれた室内の温度や湿度の値
と、感光材料毎に設定されたLUT等とから反り量と反
りの向きの推定値を求める構成を採用することができ
る。或いは、感光材料の形状を光学的、乃至は画像解析
を含むアルゴリズムに基づいて検出するセンサを用いて
も良い。
【0012】前記制御部は、感光材料の処理の進行に伴
って前記集積位置に積層された感光材料の高さを判定す
る積層高さ判定手段を備え、前記積層高さ判定手段によ
って判定された感光材料の高さに応じて、感光材料に与
える初速を調整可能な構成とすることができる。すなわ
ち、或るオーダー内の感光材料の集積位置での集積が進
行するに従って、集積位置に積層されている感光材料の
高さが増してくる。従って、少なくとも、感光材料に与
えられる初速が余り大き過ぎず、しかも、感光材料どう
しが滑り難い場合は、一般に、感光材料のスタックが高
くなるほど、移送手段から投擲された感光材料は、所定
の軌跡に沿って落下する飛翔行程中のより速い段階で感
光材料のスタックの最上部と接触してそれ以上の落下を
妨げられ、移送手段に近い位置に静止するようになり、
不揃いが生じる。また、感光材料の初速や感光材料どう
しの滑り易さの条件次第では、逆の向きの不揃いが生じ
る場合もある。従って、上記の構成にすれば、制御部
は、移送手段が次に投擲しようとしている感光材料に与
えるべき適正初速を、集積位置に積層されている感光材
料の高さに関するデータに基づいて補正することがで
き、感光材料がさらに揃ったスタックを集積位置に形成
することが可能となる。積層高さ判定手段の具体的な構
成としては、排出口から排出された感光材料の累積枚数
と一枚当りの厚さ等からの演算によって高さを求める手
段を用いることができる。他に、集積位置に積層されて
いる感光材料のスタックの高さを、直接的か間接的に判
定する光学的乃至は音響工学的なセンサ手段を用いても
良い。
【0013】前記制御部は、前記処理部からの横向きの
離間距離の異なる複数の集積位置に感光材料をソート可
能な構成とすることができる。このような構成とすれ
ば、一つのオーダーAに属する感光材料のスタックを例
えば移送手段から遠い方の第1目標地点に形成させれ
ば、オーダーAの最後の感光材料に続いて排出口から排
出されて来る次のオーダーBの感光材料を移送手段に近
い第2目標地点に受け入れることができる。従って、長
さや面積が一定の集積位置により多くのオーダーの感光
材料のスタックを、異なるオーダーの感光材料どうしが
混ざり合わないように、形成することができる。
【0014】本発明によるその他の特徴および利点は、
以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるで
あろう。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態の一例につい
て、図1および図2に示す写真プリンタ100を例にと
って、図面に基づいて解説する。 (写真プリンタの概略構成)図1および図2に示す写真
プリンタ100は、与えられた画像を印画紙に露光する
露光処理部Exと、露光された印画紙を現像処理する現
像処理部Deとを有する。現像処理済みの写真プリント
P(シート状の感光材料の一例)は、乾燥処理部Drで
乾燥処理された後に排出口12から排出される。露光処
理部Exは、長尺の未露光の印画紙LPをロール状に蓄
積する印画紙マガジン1、印画紙マガジン1から印画紙
LPを引き出す引き出しローラユニット2、適当な長さ
に引き出された印画紙LPを切断するカッター3、カッ
ター3で作られた矩形のシート状の印画紙SPを受け取
って、支持する露光台4、露光台4上の印画紙SPに与
えられた画像の露光操作を行う2種類の露光ユニットE
U、露光操作済みの印画紙SPを露光台4から受け取
り、現像処理部Deに受け渡す中間搬送機構8などを有
する。
【0016】露光台4は、ゴム膜状の無端ベルト5と、
無端ベルト5を少なくとも3点で支持する支持ローラ6
a,6b,6cと、無端ベルト5の上面部位をカッター
3から中間搬送機構8側に搬送するために、制御部70
からの指示に基づいてこれら支持ローラ6の少なくとも
一つ6cを回転操作する駆動モータM1とを有する。ま
た、無端ベルト5の全面には、多数の貫通孔が形成され
ており、前述の2つの支持ローラ6a,6cの間に張架
された無端ベルト5の裏面側には、無端ベルト5上に載
置された印画紙SPを前記貫通孔を介して負圧で無端ベ
ルト5上に固定するための吸引装置7が配置されてい
る。
【0017】カッター3から提供された印画紙SPの先
端は、吸引装置7によって無端ベルト5上に固定され、
引き続き、無端ベルト5の回転駆動と、それに続く無端
ベルト5の停止に基づいて、第1露光ユニットEUaの
直下に配置される。尚、中間搬送機構8は、露光ユニッ
トEUによる露光操作の完了後に再び回転駆動される無
端ベルト5から印画紙SPを受け取るローラ対アセンブ
リ9と、ローラ対アセンブリ9を約90°回転操作しな
がら、上方に位置する現像処理部Deへの受け渡しロー
ラ機構10に受け渡す搬送機構(不図示)とからなる。
ローラ対アセンブリ9は、同じ搬送機構によってロール
状の印画紙LPの幅方向に往復移動操作されることで、
露光台4の一箇所から受け取った印画紙SPを2レーン
に振り分けながら、受け渡しローラ機構10へ受け渡す
ことができる。従って、現像処理部Deでは、少なくと
も幅の小さな印画紙LP(例えば、幅が89mmで送り
長さが127mmのL版と呼ばれるプリントに対応する
もの)については2列の千鳥状で搬送され、排出口12
からも2列の千鳥状で排出される。
【0018】現像処理部Deは、例えば写真プリンタを
カラー写真処理用として用いる場合であれば、発色現像
液、漂白定着液、水洗用の水などの処理液を保持する多
数の処理槽11と、受け渡しローラ機構10から受け取
った印画紙SPを次々に各処理槽11内の現像処理液に
案内するために、各処理槽11内に配置された搬送ラッ
ク(不図示)とを備える。尚、露光ユニットEUは、投
影露光部を有する第1露光ユニットEUaと、デジタル
露光ヘッドを有する第2露光ユニットEUbとからな
る。
【0019】第1露光ユニットEUaは、露光現像済み
の写真フィルムFを支持するフィルムキャリア14と、
フィルムキャリア14の上方に配置されたランプハウス
15とを有する。ランプハウス15内に設けられたハロ
ゲンランプ15aから発した白色光は、補正用のカラー
フィルター(不図示)やミラートンネル(不図示)を通
過後、フィルムキャリア14に支持された写真フィルム
Fを照射し、これによって形成された透過光は、集光レ
ンズ16を通過後に露光台4の印画紙SPを露光して、
写真フィルムFに担持された画像の潜像を印画紙SPに
形成する。
【0020】第2露光ユニットEUbは、露光台4上に
支持された印画紙SPの乳剤面と間近に対向するように
支持されたデジタル露光ヘッド21を有する。デジタル
露光ヘッド21は、主走査方向に沿って配置された多数
の光出射素子を備えており、図示されていないボールネ
ジ機構等からなる搬送機構によって副走査方向に走査さ
れる。光出射素子は、例えば、RGBの各色のフィルタ
ーを備えた真空蛍光管等で構成することができる。
【0021】また、この写真プリンタ100は、画像情
報の入力手段として、フィルムキャリア14に支持され
た写真フィルムFの画像を光学的に読み取って、デジタ
ル画像データに変換するフィルムスキャナ(不図示)
や、フロッピー(登録商標)ディスク、MO、フラッシ
ュメモリその他の画像情報媒体から画像情報を取出すた
めのドライバ手段(不図示)を備えている。そして、制
御部70は、これらの入力手段を介して与えられた画像
情報に基づくプリントデータを作成し、このプリントデ
ータに基づいて、デジタル露光ヘッド21を前記副走査
方向に沿って搬送しながら、各光出射素子を駆動させる
ことにより、露光台4の前記支持面上に静止状態に保持
された印画紙SPに所定の画像をライン露光することが
できる。
【0022】現像処理部Deの上面を開閉自在に覆って
いる上部カバー13の上には、ユニット状の横送りコン
ベア30が着脱自在に設けられており、一方、写真プリ
ンタ100の本体20の正面側には、やはりユニット状
の縦送りコンベア40が配置されている。排出口12か
ら完成した写真として排出された写真プリントPは、横
送りコンベアユニット20上に落下し、横送りコンベア
ユニット20(移送手段の一例)はこの写真プリントP
をY軸方向(現像処理部7における印画紙SPの搬送方
向と直角)に搬送した後、写真プリンタ100の前に位
置するオペレータ側にある縦送りコンベア40の右端付
近(集積位置の一例)に投擲する。縦送りコンベア40
は、集積位置に1オーダー分の写真プリントPが積層さ
れると、次のオーダーの写真プリントPのための新たな
集積位置を縦送りコンベア40の右端付近に作るため
に、所定量だけ回動され、この一連の操作を続けること
で、最終的に、各オーダーの写真プリントPは、オペレ
ータの前に位置する縦送りコンベア40の左端まで搬送
される。このように、横送りコンベア30と縦送りコン
ベア40とによって、排出口12から排出された写真プ
リントPを集積する感光材料集積装置が構成されてい
る。
【0023】(印画紙排出装置の構成)図3に示される
ように、排出口12には、印画紙排出装置50が設けら
れている。この印画紙排出装置50は、乾燥部Drと共
通の縦形の排出ユニット51内に組み込まれている。印
画紙排出装置50は、写真プリントPを、排出ユニット
51に沿って始めは垂直方向に、最終的に排出口12に
向かって水平方向に所定速度で送る一連の搬送ローラ対
52,52,..の内の最下流側の搬送ローラ対52a
と、搬送ローラ対52aの更に搬送方向下流の排出ロー
ラ対53とからなる。排出ローラ対53は、搬送ローラ
対52aから送られた写真プリントPを、搬送ローラ対
52,52の前記所定速度を超える高速(1.1から2
0倍の速度)で横送りコンベア30の無端ベルト32上
に排出する。
【0024】一連の搬送ローラ対52,52,..は、
最下流側の搬送ローラ対52aも含めて全て、写真プリ
ントPを両面から確実に挟持し、写真プリントPの面に
対して空回りすることの無いように、ゴム製など、摩擦
係数の高い周面を備えている。一方、排出ローラ対53
は、ゴム製の周面を備え、直流モータ等によって一定の
速度で回転駆動される駆動ローラ54と、駆動ローラ5
4の上方に遊転自在に配置された樹脂製のウエイト・ロ
ーラ55とを備えている。
【0025】駆動ローラ54は、共通の回転軸54sに
互いに間隔を空けて一体的に固定された三つの駆動ロー
ラ、すなわち、第1駆動ローラ54a、第2駆動ローラ
54b,および、第3駆動ローラ54cからなる。尚、
図3に示されるように、第1駆動ローラ54aの左右に
は、第1駆動ローラ54aよりも大径の第1および第2
補助ローラが設けられている。また、第3駆動ローラ5
4cの上流側にも、第3駆動ローラ54cよりも大径の
第3補助ローラが設けられている。これらの補助ローラ
は、いずれも各駆動ローラ54と一体回転される硬質樹
脂製のローラであり、それらの周面は、排出ローラ対5
3に挟持されている時の写真プリントPの先端が自重で
下方に垂れ下がって先に無端ベルト32に触れて写真プ
リントPが無端ベルト32上で回転することの無いよう
に、写真プリントPの断面形状を円弧状に矯正する作用
を発揮する。これらの補助ローラは、図4と図5では簡
略化のために省略されている。
【0026】ウエイト・ローラ55は、水平ロッド55
r上にやはり互いに間隔を空けて前述した通り遊転自在
に支持された三つのウエイト・ローラ、すなわち、第1
ウエイト・ローラ55a、第2ウエイト・ローラ55
b、および、第3ウエイト・ローラ55cからなる。こ
の水平ロッド55rは、上下方向に2〜3mmの範囲で
移動自在となるように、上下に延びた左右の長穴56,
56内に支持されているので、個々のウエイト・ローラ
55は常に各々の自重によって、対応する駆動ローラ5
4の周面側に押し付けられている。
【0027】したがって、搬送ローラ52から送られて
きた写真プリントPが、駆動ローラ54とウエイト・ロ
ーラ55の間に供給されると、写真プリントPはウエイ
ト・ローラ55の重量によって駆動ローラ54に押し付
けられ、駆動ローラ54の回転力によって確実に排出さ
れる。写真プリントPの搬送が更に進むと、写真プリン
トPの後端が搬送ローラ52aによる挟持から解放さ
れ、写真プリントPは排出ローラ対53によって高速で
排出される。このように、写真プリントPは排出ローラ
対53によって高速で排出されるので、先端が先行して
落下することなく、ほぼ水平な状態で横送りコンベア3
0の無端ベルト32上に落下する。
【0028】因みに、排出された一連のレギュラーサイ
ズの写真プリントPは、横送りコンベア30の無端ベル
ト32の間欠的な動作で縦送りコンベア40上に投擲さ
れるが、1枚の写真プリントPが横送りコンベア30上
にある間は、次の写真プリントPは排出ローラ対53に
よる排出が完了しない位置に保持されるように構成され
ている。このように処理することで、各1オーダー分に
対応する写真プリントPの積層物(スタック)を、露光
処理の順番の通りに縦送りコンベア40上に並べること
ができ、個々の積層物(スタック)を構成している写真
プリントP内の順番も露光処理の順番の通りになる。
【0029】尚、図4と図5に示すように、排出口12
には、3対の光センサ対S1,S2,S3が設けられて
いる。これらの光センサ対S1,S2,S3は、排出ロ
ーラ対53によって高速で排出される写真プリントPの
後端を一枚ずつ検出することができ、制御部70は、こ
の後端の検出タイミングに基づいて、横送りコンベア3
0の前述した間欠駆動のタイミング設定を行う。すなわ
ち、一枚の写真プリントPの後端が通過してから所定時
間後に横送りコンベア30を、写真プリントPが縦送り
コンベア40上に移送されるために十分な長さだけ駆動
し(この長さは、写真プリントPがY軸上のどの位置で
横送りコンベア30に載置されるか、及び、写真プリン
トPの寸法によって定められる)、次の写真プリントP
を静止状態で受けるために停止する。
【0030】また、光センサ対S1,S2,S3は、更
に、排出口12から排出されようとしている写真プリン
トPのサイズ(ここでは、特に、写真プリントPの幅を
検出する機能が重要であるが、写真プリントPの送り長
さも検出可能である)を検出する機能と、小サイズの写
真プリントPが排出口12内の前後どちらのレーンから
排出されようとしているかを判定する機能とを有する。
例えば、光センサ対S1または光センサ対S3のみを遮
光すれば、その写真プリントPは前後いずれかのレーン
を搬送されて来たL版などの小サイズの写真プリントP
であり、光センサ対S1,S2,S3全てを同時に遮光
すれば、その写真プリントPは前後の2レーンに跨って
搬送されて来た六つ切などの大サイズであることが制御
部70によって認識される。
【0031】(感光材料集積装置の構成)前述したよう
に、感光材料集積装置は、排出口12の下流側に設けら
れた横送りコンベア30並びに縦送りコンベア40を有
する。横送りコンベア30(移送手段)は、主に、上部
カバー13の上に着脱自在に設けられたケース状のコン
ベア本体30Bと、コンベア本体30Bに支持された少
なくとも1対のプーリ31,31と、1対のプーリ3
1,31の間に掛け渡された一本の幅の広い無端ベルト
32と、一方のプーリ31を回転駆動するためのステッ
ピングモータM2とからなる。無端ベルト32の少なく
とも外周面は、その上に載置された写真プリントPとの
間に十分な摩擦係数が生じるような材質(ゴム等)から
なる。また、無端ベルト32の上面は略水平に形成され
ている。
【0032】縦送りコンベア40は、ケース状のコンベ
ア本体40Bと、コンベア本体40Bに支持された少な
くとも3つのプーリ(不図示)と、これらのプーリの間
に掛け渡された一本の幅の広い無端ベルト42と、前記
少なくとも3つのプーリの一つを介して無端ベルト42
を回転駆動するためのステッピングモータ(不図示)と
からなる。無端ベルト42の少なくとも外周面は、その
上に載置された写真プリントPとの間に十分な摩擦係数
が生じるような材質(ゴム等)からなる。無端ベルト4
2の上面は、横送りコンベア30の下流側端部に略隣接
した上流側端部(集積位置)に比して、定位置のオペレ
ータの眼前に位置する下流側端部が数cm高くなった傾
斜状態を呈している。
【0033】図4に示すように、横送りコンベア30の
無端ベルト32の上面は、縦送りコンベア40の無端ベ
ルト42の上流側端部(集積位置)の上面よりも幾分か
高く設定されている。その高さの差は、1オーダーの最
高枚数を何枚に設定するか、及び1枚のプリントの厚さ
とカール量に応じて決められるが、一般的な例としては
約3cmから約7cmが適当である。また、縦送りコン
ベア40の無端ベルト42の上流側端部(集積位置)の
オペレータ側の端面付近には、何等かの不可抗力で写真
プリントPが縦送りコンベア40から手前側に落下する
ことを防止する透明な樹脂製のガイド板44が垂直に立
設されている。
【0034】感光材料集積装置は、更に、制御部70に
設けられた「サイズ判定手段」、「積層高さ判定手
段」、「適性初速判定手段」、及び「モータ回転数制御
手段」を含む。サイズ判定手段は、排出口12から排出
される写真プリントPのサイズを光センサ対S1,S
2,S3から制御部70に送られてくる信号に基づいて
リアルタイムで判定する。但し、ここでは、一つのオー
ダーに属する写真プリントPはすべて同じサイズのプリ
ントとする。オーダーが切り替わればそれに応じて異な
るサイズの写真プリントPが排出口12から排出される
可能性が生じる。積層高さ判定手段は、縦送りコンベア
40の上流側端部(集積位置)に積層状に集積中の写真
プリントPの積層高さを、演算によってリアルタイムで
判定する。この演算では、写真プリントPの積層高さ
(H)を、光センサ対S1,S2,S3が検出する排出
されたプリントの累積枚数(n)と、プリントの実質的
な厚さ(t)と、プリントの平均的な反り量(h)とか
ら求める。基本的な算術式は図4に示すように、H=
(n×t)+hとなる。プリントの実質的な厚さ(t)
とプリントの平均的な反り量(h)については、予めオ
ペレータがキーボード19から入力しておけば良い。
【0035】適性初速判定手段は、「サイズ判定手段」
の判定結果と「積層高さ判定手段」の判定結果とから、
横送りコンベア30の無端ベルト32の上面に現在載置
されている写真プリントPに対して与えるべき初速の値
を判定する。適性初速判定手段は、写真プリントPのサ
イズ(サイズはプリントの質量を定義するファクターと
して扱われる)と、集積位置に既に形成された積層高さ
Hとから、写真プリントPを予め設定された集積位置上
のより厳密な目標地点T(集積位置を横断するように無
端ベルト32の移動方向に沿って延びた水平座標X上の
位置)に着地させるために必要な初速を選択可能なLU
T(ルックアップテーブル)を備えている。また、写真
プリントPの辺や角に損傷等の外観的な欠点を与えない
ために、写真プリントPが一度もガイド板44に衝突す
ることなく集積されるようにTの位置を設定すべきであ
る。そして、写真プリンタ100に備わった本発明によ
る感光材料集積装置では、そのようにガイド板44をス
トッパとして用いることなく、整然と揃った写真プリン
トPのスタックを集積位置に形成することが可能であ
る。
【0036】尚、横送りコンベア30によって投擲され
た写真プリントPの飛翔特性は、写真プリントPの縦横
比や反り量などの形状、投擲時の姿勢、及び初速が一定
であれば、写真プリントPの重量に大きく依存すると考
えられる。そして、横送りコンベア30上に載置されて
いる写真プリントPの重量は、所定の銘柄の写真プリン
トPの厚さが一定であり、排出口12から排出される時
の写真プリントPの密度が一定であれば、写真プリント
Pのサイズによって特定される。したがって、この場
合、個々の写真プリントPのサイズを「飛翔特性を決定
する感光材料属性値」と呼ぶことができる。
【0037】そして、傾向として写真プリントPのサイ
ズが大きいほど、質量が増すため、より小さな初速を与
えることで初めて所定の目標地点Tに正確に着地し、よ
り整然と揃った写真プリントPのスタックが集積位置に
形成される。この現象は、サイズの大きな重い写真プリ
ントPに対して、軽い写真プリントPと同様の大き目の
初速を与えると、重い写真プリントPが比較的大きな慣
性を得るために、横向きの速度成分が空気抵抗によって
十分に減衰しない内に着地するので、個々の写真プリン
トPで着地位置にばらつきが生じ易くなるからと推測で
きる。
【0038】また、一般に、写真プリントPのサイズす
なわち重量が一定である場合、集積位置に既に形成され
た積層高さHが大きくなるほど、より大きい初速を与え
ることで初めて所定の目標地点Tに正確に着地する。こ
の現象は、積層高さHが大きいほど、次に投擲される写
真プリントPが、無端ベルト32の下流側端部からの飛
距離が延びない内に着地するからと推測できる。但し、
これとは逆に、集積位置に既に形成された積層高さHが
大きくなるほど、より小さい初速を与えることで初めて
所定の目標地点Tに正確に着地するケースもある。これ
は、例えば、写真プリントPに与えられる初速が比較的
大きく、且つ、写真プリントPどうしの摩擦係数が小さ
い場合に、積層高さHが大きいほど、次に投擲される写
真プリントPは、横向きの速度成分が空気抵抗によって
未だ余り減衰しない内に着地するので、着地後にこの横
向きの速度成分によって既存のスタックの上を滑走し、
結果的に、より遠方に静止するからとの推測が可能であ
る。
【0039】このように、スタック上での滑走現象をも
含めた写真プリントPの実質的な飛翔特性は、写真プリ
ントP自身の重量や摩擦係数などの特性、無端ベルト3
2が与える初速、横送りコンベア30の無端ベルト32
の上面から縦送りコンベア40の無端ベルト42の上流
側端部までの初期の高さ等によって異なるので、これら
の各事例に即した複数のLUTを用意して、適切なLU
Tに基づいて適正初速を判定するように構成すれば良
い。最後に、モータ回転数制御手段は、適性初速判定手
段によって判定された適性初速で無端ベルト32が回動
されるようにステッピングモータM2に制御信号を送
る。
【0040】〔別実施形態〕 <1>制御部70には、必ずしも積層高さ判定手段を設
ける必要はない。例えば、制御部70にはサイズ判定手
段のみを設けた構成にしても良い。この場合、適性初速
判定手段は、写真プリントPの厚さや坪量などの素材特
性が一定であれば、「サイズ判定手段」の判定結果のみ
から、写真プリントPに対して与えるべき初速の値を判
定すれば良く、この場合も集積位置における写真プリン
トPの整列状態は明らかに改善される。尚、実際には、
写真プリントPのサイズに関する一つの閾値を設けて、
「サイズ判定手段」は、排出口12から排出されて来る
写真プリントPのサイズが同閾値を超えるか同閾値以下
であるかを判定し、この判定の結果に応じて、写真プリ
ントPに対して与えるべき初速の値を判定するように構
成すれば良い。例えば、写真プリントPの幅が152m
mを超えれば横送りコンベア30の搬送速度を0.3〜
0.7m/sに、152mm未満であれば0.7〜1.
0m/sに設定すれば良い。但し、この閾値は写真プリ
ントPのサイズではなく質量に関するものであっても良
い。或いは、複数の閾値で分けられた写真プリントPの
サイズに関する3つ以上の範囲を設けて、「サイズ判定
手段」は、排出口12から排出されて来る写真プリント
Pのサイズがどの範囲に入るかを判定し、この判定の結
果に応じて、写真プリントPに対して与えるべき初速の
値を判定するように構成しても良い。但し、これらの閾
値も写真プリントPのサイズではなく質量に関するもの
であっても良い。
【0041】更に、現実的には、写真プリンタ100で
実際に処理される写真プリントPのサイズは、市中に既
存の数種類の規格サイズの一つに限られるので、「サイ
ズ判定手段」は、排出口12から排出されて来る写真プ
リントPのサイズがどの規格サイズであるかを判定し、
この判定の結果に応じて、写真プリントPに対して与え
るべき初速の値を判定するように構成しても良い。実例
としては、厚さが0.23〜0.3mmで、坪量が27
0〜370g/m2の一般的な規格サイズのカラープリ
ントの場合、幅が89mmで送り長さが127mmの写
真プリントP(L版)に関しては横送りコンベア30の
搬送速度を0.7〜1.0m/sに、幅が102mmで
送り長さが152mmの写真プリントPには同搬送速度
を0.6〜1.0m/sに、幅が152mmで送り長さ
が216mmの写真プリントPと幅が203mmで送り
長さが305mmの写真プリントPには同搬送速度を
0.3〜0.6m/sに設定すれば、集積位置における
写真プリントPの整列状態は十分に良く(オペレータが
1オーダー分として集積位置から取り上げ易い、又は、
十分揃え易い状態に集積されている状態を指す)、ガイ
ド板44との衝突による損傷も見られなかった。尚、厚
さや坪量などの特性が異なる2種類以上の写真プリント
Pが併用される場合、排出口12から排出されて来る各
写真プリントPの重量を判定する手段を設けて、適性初
速判定手段はこの判定手段から得られた重量値に基づい
て写真プリントPに与える適性初速を判定する構成とす
れば良い。
【0042】<2>少なくとも縦送りコンベア40等の
集積位置に複数列で並置することの可能な小さいサイズ
のプリント(上記の実施形態で言えばL版以下のプリン
ト)に関しては、上記の実施形態で議論した写真プリン
トPの整列方法を応用した次のような手法をとることに
よって、プリントの処理速度を更に高めることが可能で
ある。図5に示す例では、集積位置上に横送りコンベア
30からの距離の異なる2つの目標地点、すなわち、横
送りコンベア30から遠い第1目標地点T1と、横送り
コンベア30により近い第2目標地点T2とが設定され
ている。第1目標地点T1と第2目標地点T2とは同じ
Y軸上に位置している。一つのオーダーAに属する写真
プリントPのスタックを上記の実施形態で記載した要領
で、横送りコンベア30から遠い方の第1目標地点T1
に形成させれば、オーダーAの最後の写真プリントPに
続いて排出口12から排出されて来る次のオーダーBの
写真プリントPを、(縦送りコンベア40を全く動かす
ことなく)横送りコンベア30に近い第2目標地点T2
に受け入れることができる。そして、オーダーAの写真
プリントPで形成されたスタックとオーダーBの写真プ
リントPで形成された別のスタックを、互いに交じり合
ったり、触れ合ったりしないようにY軸上に従って並置
させることができる。従って、長さや面積が一定の縦送
りコンベア40上により多くのオーダーの写真プリント
Pのスタックを形成することができるので、オペレータ
は縦送りコンベア40の動きに追い立てられずに余裕を
持って写真プリントPのスタックとネガフィルムとの照
合操作等を行うことが可能になる。
【0043】<3>排出口12から排出される写真プリ
ントPのサイズを、適正初速を判定するためのデータと
して制御部70に提供する手段は、必ずしも、排出口1
2などに配置されたセンサ手段である必要は無い。例え
ば、制御部が、オペレータが予めキーボード等から制御
部70に入力した処理条件に含まれるデータから「飛翔
特性を決定する感光材料属性値」を抽出し、これらの値
に基づいて適正初速を判定するように構成しても良い。
ここで、予め入力した処理条件とは、オペレータがプリ
ントの元になる画像データを写真フィルムの形でセット
乃至は電子データのメディアの形で入力する際に、同時
にキーボード等から入力するIDナンバーや、どの画像
駒を何枚ずつ如何なるプリントサイズで出力すれば良い
か等の指示内容を指すと同時に、使用する感光材料の銘
柄乃至は品番を特定するデータをも含む。
【0044】<4>或るオーダー内の感光材料の処理の
進行に伴って集積位置に積層されている感光材料の高さ
を判定する積層高さ判定手段としては、排出口12から
排出された感光材料の累積枚数と一枚当りの厚さ等から
の演算によって高さを求める手段を用いる必要はない。
例えば、集積位置に積層されている感光材料のスタック
の高さを、直接的か間接的に判定するセンサ手段を用い
ても良い。このセンサ手段の具体的な構成としては、一
般的な光センサ対等の他に、音波をパルス状に発射し、
スタックの上面で反射されて戻ってくる音波のタイミン
グを検出することによってスタックの高さを求めるセン
サ等を適用可能である。
【0045】<5>ところで、排出口12から排出され
る写真プリントPは、一般に、一方の面の中央部が突出
した蒲鉾状に反った形状を呈している。本実施形態の写
真プリンタ100では、写真プリントPは乳剤面が上向
きの状態で排出口12から排出される。さらに、写真プ
リントPは、ガイド部として機能する第1、第2、およ
び、第3大径ローラ38a,38b,38cの大径の周
面の作用と、排出口12から排出される写真プリントP
の乳剤面側とベース面側の間での収縮傾向の違いとの協
動作用から、乳剤面と反対側のベース面側の中央部が下
方に突出した蒲鉾状で排出口12から排出される。そし
て、横送りコンベア30によって投擲された写真プリン
トPの飛翔特性は、写真プリントPの縦横比などの形
状、重量、投擲時の姿勢、及び初速が一定であれば、写
真プリントPの反り量にも大きく依存する場合があると
考えられる。すなわち、図4や図5に示すように、蒲鉾
形状の母線を横断する向きで写真プリントPが一定の初
速で投擲される場合、反り量の大きな写真プリントPほ
ど、大きな空気抵抗が作用して飛距離が小さくなる場合
がある。この場合、写真プリントPの反り量の違いに関
わらず同じ集積位置に着地させるためには、反り量の大
きな写真プリントPほど大きい初速を与える必要があ
る。すなわち、写真プリントPの反り量は写真プリント
Pの「飛翔特性を決定する感光材料属性値」の一つと考
えられる。
【0046】尚、写真プリントPの反り量は、印画紙の
銘柄が同じで、現像処理の工程と処理液の状態(温度条
件を含む)と乾燥処理部Drの能力が一定の場合、一般
に、写真プリンタ100が置かれた室内の温度と湿度に
大きく依存する傾向が見られる。そこで、上記のよう
に、写真プリントPの反り量を「飛翔特性を決定する感
光材料属性値」として取り扱う場合、室内の温度と湿度
をリアルタイムで検出する検出手段と、これらの検出手
段によって検出された室内の温度と湿度に基づいて、横
送りコンベア30上の写真プリントPの反り量の予測値
を、印画紙LP(SP)の銘柄、及び、写真プリントP
のサイズ毎に用意されたLUTに基づいて求める反り量
判定手段を、制御部70に設けることができる。これに
よって、横送りコンベア30から写真プリントPに与え
る初速を反り量に応じて変更することで、写真プリント
Pの反り量の違いに関わらず同じ集積位置に着地させ、
結果的に、より整然と揃った写真プリントPのスタック
を集積位置に形成することができる。或いは、写真プリ
ントPの反り量を直接検出する専用のセンサを反り量判
定手段として設けても良い。
【0047】<6>縦送りコンベア40の上面と一枚目
の写真プリントPの間の摩擦係数、及び、縦送りコンベ
ア40に既に静止中の先行する写真プリントPの上面と
次の写真プリントPの間の摩擦係数は、集積位置に着地
後の写真プリントPのY軸上の滑り量を決定するので、
これらの摩擦係数を「飛翔特性を決定する感光材料属性
値」として取り扱い、適正初速の判定に用いることも、
写真プリントPの整列性の向上に役立つ場合もある。
【0048】<7>横送りコンベア30の無端ベルト3
2を駆動するための速度可変モータとしては、ステッピ
ングモータM2に限らず、通常のDCモータを用い、そ
の代わりDCモータの出力軸とプーリ31の間に、減速
比を段階的に乃至は連続的に切り換え可能な機構を設け
ることで横送りコンベア30から写真プリントPに与え
られる初速を変更する構成としても良い。
【0049】<8>横送りコンベア30から投擲される
写真プリントPを受け入れて集積するための集積位置を
形成するための手段としては、勿論縦送りコンベア40
に限らず、例えば、集積位置を含む循環経路に反って移
動する無端チェーンに一定間隔で連結された多数のトレ
ーなどを用い、横送りコンベア30から投擲される写真
プリントPのオーダーの切り換えのタイミングに和せ
て、横送りコンベア30の下流の集積位置に新たなトレ
ーが配置されるように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による感光材料集積装置を備えた写真プ
リンタの外観の斜視図
【図2】図1の写真プリンタの内部構造を示す略図
【図3】図1の写真プリンタに設けられた印画紙排出装
置と感光材料集積装置の要部を示す斜視図
【図4】図3の感光材料集積装置の機能を説明する側面
【図5】別実施形態による感光材料集積装置の機能を説
明する側面図
【図6】従来技術による感光材料集積装置を説明する側
面図
【符号の説明】
12 排出口 30 横送りコンベア(移送手段) 32 無端ベルト(移送手段) 40 縦送りコンベア(集積位置) 42 無端ベルト(集積位置) 44 ガイド板 70 制御部 100 写真プリンタ M2 ステッピングモータ T 目標地点(集積位置) P 写真プリント(感光材料) S1,S2,S3 光センサ対(サイズ判定手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料処理装置の排出口から排出され
    るシート状の感光材料を受け取って、前記排出口から離
    間した集積位置に向けて投擲する移送手段を備えた感光
    材料集積装置であって、 前記移送手段から感光材料に与える初速を変更すること
    によって、感光材料の落下地点を調整する制御部が設け
    られている感光材料集積装置。
  2. 【請求項2】 感光材料の飛翔特性を決定する感光材料
    属性値に基づいて前記初速を決定する判定手段が設けら
    れている請求項1記載の感光材料集積装置。
  3. 【請求項3】 前記感光材料属性値は感光材料のサイズ
    であり、感光材料の前記サイズを判定するためのセンサ
    が前記排出口に設けられている請求項2記載の感光材料
    集積装置。
  4. 【請求項4】 前記感光材料属性値は感光材料の反り量
    であり、感光材料の前記反り量を求める反り量判定手段
    が設けられている請求項2記載の感光材料集積装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、感光材料の処理の進行に
    伴って前記集積位置に積層された感光材料の高さを判定
    する積層高さ判定手段を備え、前記積層高さ判定手段に
    よって判定された感光材料の高さに応じて、感光材料に
    与える初速を調整可能である請求項1記載の感光材料集
    積装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、前記処理部からの横向き
    の離間距離の異なる複数の集積位置に感光材料をソート
    可能である請求項1記載の感光材料集積装置。
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