JP2003215160A - 導電性接触子 - Google Patents

導電性接触子

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JP2003215160A JP2002014525A JP2002014525A JP2003215160A JP 2003215160 A JP2003215160 A JP 2003215160A JP 2002014525 A JP2002014525 A JP 2002014525A JP 2002014525 A JP2002014525 A JP 2002014525A JP 2003215160 A JP2003215160 A JP 2003215160A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 要求に対する最適仕様のホルダを備え、以て
耐久性および検査精度の向上を図ることができる。 【解決手段】 検査時に被検査体2に当接する導電性可
動体3が、コイルばね4により付勢された状態でホルダ
5に設けられた支持孔8に往復動を許容して収容され、
かつその先端部3aを支持孔8を介してホルダ5の一側
面5aに突出させると共に、ホルダ5の他側面5bに積
層される配線プレート9に少なくともコイルばね4を介
して電気的に接続して取り付けられており、ホルダ5
は、支持孔8を有して形成されるホルダ本体12と、支
持孔8を含めてホルダ本体12の表面に形成されるコー
ティング層13とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性可動体の突
出端を被検査体(半導体チップ、液晶ディスプレイ用基
板、TAB、あるいはパッケージ基板(PKG)等)に
接触させることにより取り出した電気信号を外部回路に
伝送するための信号伝送線を有する導電性接触子に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、プリント配線板の導体パターン
や電子素子などの電気的検査を行うためのコンタクトプ
ローブに用いられる従来の導電性接触子100を示す。
この導電性接触子100は、検査時に被検査体2に当接
する導電性可動体3が、コイルばね4により付勢された
状態でホルダ5に設けられた支持孔8に往復動を許容し
て収容され、かつその先端部3aを支持孔8を介してホ
ルダ5の一側面5aから突出させると共に、ホルダ5の
他側面5bに積層される配線プレート9に少なくともコ
イルばね4を介して電気的に接続して取り付けられて構
成されている。
【0003】ホルダ5は、一個のブロック体で構成され
ており、支持孔8は、ホルダ5の一側面5aに開口する
小径の支持小孔6と、一端側を支持小孔6に連通させる
と共に他端側をホルダ5の他側面5bに開口する支持小
孔6よりも大径の支持大孔7とで構成されている。
【0004】支持小孔6は、導電性可動体3の摺動を案
内する機能を有しており、導電性可動体3の軸部3bと
の間に案内可能なクリアランスを有して形成されてい
る。
【0005】また、導電性可動体3は、その鍔部3c
を、支持小孔6と支持大孔7との境界部位に形成される
段部11に係合させて抜け止めされて取り付けられると
共に、コイルばね4と、コイルばね4と配線プレート9
の導電部9aとの間に配置した他の導電性可動体10と
を介して配線プレート9に電気的に接続している。
【0006】このように構成された導電性接触子100
は、導電性可動体3の先端部3aを被検査体2の導体パ
ターン2aに弾発的に接触させることにより、導体パタ
ーン2aからの電気信号を配線プレート9を介して受信
することができ、これにより導体パターン2aのショー
トや断線の有無を検査することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この導電性接触子10
0においては、使用される環境・目的によりホルダ5に
要求される仕様が異なるが、この仕様を満足させるため
に従来では、合成樹脂材、セラミックス、あるいはシリ
コンウェハーを含む金属系材料の内、最も重視する要求
仕様を満たす材料を選定してホルダ5を形成している。
【0008】このときの要求仕様は、例えば機械加工
性、射出成形性、注型性、曲げ強度、帯電防止性、防湿
性、摺動抵抗性、耐熱性、耐寒性、寸法安定性、コス
ト、入手容易性などに関するものである。
【0009】しかしながら、材料の選定のみでは、要求
仕様を全て満足する導電性接触子100を得ることがで
きないことは明らかである。
【0010】例えば、合成樹脂材でホルダ5を形成した
ときには、材料によっては、吸水による寸法変化、機械
加工面粗さや材料の摩擦抵抗による大きな摺動抵抗、固
有抵抗の高さによる静電気破壊、耐熱(例えば、−50
〜160℃)性不足によるクラック発生や、磨耗による
寸法変化等の課題が依然として解消されない。
【0011】また、セラミックスでホルダ5を形成した
ときには、機械加工面粗さや材料の摩擦抵抗による大き
な摺動抵抗や、合成樹脂材より高い固有抵抗による静電
気破壊等の課題が依然として解消されない。
【0012】さらに、金属系材料でホルダ5を形成した
ときには、機械加工面粗さや材料の摩擦抵抗による大き
な摺動抵抗や、電気絶縁性の確保等の課題が依然として
解消されない。
【0013】このため、従来の導電性接触子100は、
満たされない要求仕様に起因して耐久性および検査精度
の低下を招く、と言う課題を有している。
【0014】そこで、この発明は、要求に対する最適仕
様のホルダを備え、以て耐久性および検査精度の向上を
図ることができる導電性接触子を提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、請求項1の発明は、検査時に被検査体に当接す
る導電性可動体が、コイルばねにより付勢された状態で
ホルダに設けられた支持孔に往復動を許容して収容さ
れ、かつその先端部を前記支持孔を介して前記ホルダの
一側面に突出させると共に、前記ホルダの他側面に積層
される配線プレートに少なくとも前記コイルばねを介し
て電気的に接続して取り付けられている導電性接触子に
おいて、前記ホルダは、前記支持孔を有して形成される
ホルダ本体と、前記支持孔を含めて前記ホルダ本体の表
面に形成され、前記ホルダに外部環境の影響を受けにく
くするコーティング層とから構成されていることを特徴
とする。
【0016】このため、請求項1の発明では、ホルダ本
体とコーティング層との組み合わせにより、ホルダを要
求に対する最適仕様に設計することができる。
【0017】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の導電性接触子であって、前記ホルダ本体は、前記支持
孔を相互に導通させて積層される複数の積層体で構成さ
れると共に、前記コーティング層は、前記複数の積層体
の内、少なくとも前記導電性可動体を案内する支持孔を
有する積層体に形成されていることを特徴とする。
【0018】このため、請求項2の発明では、ホルダ本
体を構成する複数の積層体の内、少なくとも導電性可動
体を案内する支持孔を有する積層体を、コーティング層
との組合せにより要求に対する最適仕様に設計すること
ができる。これにより導電性可動体は、前記コーティン
グ層により安定して摺動することができる。
【0019】また、請求項3の発明は、請求項1または
2記載の導電性接触子であって、前記コーティング層
は、絶縁性を有するフッ素系あるいはシリコン系樹脂材
で形成されていることを特徴とする。
【0020】このため、請求項3の発明では、コーティ
ング層により、ホルダの防湿性、および耐熱性(耐寒
性)を高めることができ、これにより吸水に起因する寸
法変化、および耐熱性(耐寒性)不足に起因するクラッ
クの発生を抑制することができる。さらにはコーティン
グ層により、ホルダの摩擦抵抗を低減することができ、
これにより導電性可動体の摺動による磨耗に起因する支
持孔の形状の変化(寸法変化)の発生を抑制することが
できる。
【0021】また、請求項4の発明は、請求項1または
2記載の導電性接触子であって、前記コーティング層
は、体積固有抵抗値が10〜1012Ω・cmの材料
で形成されていることを特徴とする。
【0022】このため、請求項4の発明では、コーティ
ング層により、ホルダの体積固有抵抗を低減することが
でき、これにより静電気の帯電量を抑制することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。なお、図4に示すものと同一部材
および同一機能を奏する部材は、同一符号を付してあ
る。
【0024】図1は、本発明の第1実施形態としての導
電性接触子1を示す。なお、本発明が適用されるコンタ
クトプローブは、複数の導電性接触子1が所定のピッチ
にて縦横に並列に配設されて構成される。
【0025】この導電性接触子1は、検査時に被検査体
2に当接する導電性可動体3が、コイルばね4により付
勢された状態でホルダ5に設けられた支持孔8に往復動
を許容して収容され、かつその先端部3aを支持孔8を
介してホルダ5の一側面5aから突出させると共に、ホ
ルダ5の他側面5bに積層される配線プレート9に少な
くともコイルばね4を介して電気的に接続して取り付け
られて構成されている。
【0026】このときホルダ5は、支持孔8を有して形
成されるホルダ本体12と、支持孔8を含めてホルダ本
体12の表面に形成されるコーティング層13とから構
成されている。
【0027】本実施形態では、ホルダ本体12は、一個
のブロック体で構成されており、支持孔8は、ホルダ5
の一側面5aに開口する小径の支持小孔6と、一端側を
支持小孔6に連通させると共に他端側をホルダ5の他側
面5bに開口する支持小孔6よりも大径の支持大孔7と
で構成されている。
【0028】支持小孔6は、導電性可動体3の摺動を案
内する機能を有しており、導電性可動体3の軸部3bと
の間に案内可能なクリアランスを有して形成されてい
る。
【0029】また、コーティング層13は、支持孔8を
含めてホルダ本体12の表面に、ディップ式、スプレー
式、あるいはCVD(化学蒸着法)らでコーティング材
料をコーティングすることにより形成される。
【0030】コーティング層13の膜厚は、支持孔8の
孔径によって異なるが、孔径がφ0.1mm以下→φ
0.03mm以上のとき、好ましくは1μm以下→0.
3μm以上の厚さに形成される。膜厚は、厚くすると寸
法のばらつきが大きくなるので、強度および要求仕様を
満たすときは薄ければ薄い程好ましいからである。
【0031】また、導電性可動体3は、その鍔部3c
を、支持小孔6と支持大孔7との境界部位に形成される
段部11に係合させて抜け止めされて取り付けられると
共に、コイルばね4を介して配線プレート9の導電部9
aに電気的に接続している。
【0032】このように構成された導電性接触子1は、
導電性可動体3の先端部3aを被検査体2の導体パター
ン2aに弾発的に接触させることにより、導体パターン
2aからの電気信号を配線プレート9を介して受信する
ことができ、これにより導体パターン2aのショートや
断線の有無を検査することができる。
【0033】そして、この導電性接触子1によれば、ホ
ルダ本体12とコーティング層13との組み合わせによ
り、ホルダ5を要求に対する最適仕様に設計することが
でき、これにより耐久性および検査精度の向上を図るこ
とができる。
【0034】具体的には、コーティング層13は、フッ
素系あるいはシリコン系樹脂材で形成することができ、
このときはホルダ本体12を、合成樹脂材、セラミック
ス、あるいはシリコンウェハーを含む金属系材料のいず
れか一つの材料で形成したとしても、コーティング層1
3により、ホルダ5と外部とを遮断して、外部環境から
の影響を受けにくくすることにより、防湿性、および耐
熱性(耐寒性)を高めることができ、これにより吸水に
起因する寸法変化、および耐熱性(耐寒性)不足に起因
するクラックの発生を抑制することができる。さらには
コーティング層13により、ホルダ5の摩擦抵抗を低減
することができ、これにより導電性可動体3の摺動によ
る磨耗に起因する支持孔8(詳しくは支持小孔6)の形
状の変化(寸法変化)の発生を抑制することができる。
【0035】例えば、吸水率が高い樹脂材料でホルダ本
体12を加工した場合は、加工後の寸法変化を避けるた
め、加工後速やかに表面にコーティング層13を形成す
る。
【0036】また、機械加工されたホルダ本体12の支
持孔8(詳しくは支持小孔6)の壁面には、加工痕が残
っており、このままだと導電性可動体3との間に摩擦抵
抗が発生し、被検査体2の導体パターン2aへの導電性
可動体3の接触が不安定となるが、コーティング層13
の形成により、前記摩擦抵抗を低減して前記不安定を解
消することができる。前記摩擦抵抗は、前記機械加工ば
かりでなく、ガラス短繊維の添加された樹脂材や、セラ
ミックスでホルダ本体12を形成した場合にも高くな
る。
【0037】また、特に、低温(−30℃以下)環境下
の応力を受けた状態でクラックを発生しやすい材料で形
成されたホルダ本体12に対しても、コーティング層1
3の形成により、ホルダ5のクラックの発生を抑制する
ことができる。
【0038】さらに、導電性可動体3の摺動により磨耗
しやすい材料で形成されたホルダ本体12に対しても、
コーティング層13の形成により、支持小孔6の磨耗に
よる孔形状の変化(寸法変化)を抑制することができ
る。
【0039】また、コーティング層13は、体積固有抵
抗値が10〜1012Ω・cmの材料で形成すること
ができ、このときはホルダ本体12を、合成樹脂材や、
セラミックスのいずれか一つの材料で形成したとして
も、コーティング層13により、ホルダ5の体積固有抵
抗を低減することができ、これにより静電気の帯電量を
抑制することができる。体積固有抵抗値が10〜10
12Ω・cmの材料とは、例えばフッ素系樹脂、シリコ
ン系樹脂がある。
【0040】例えば、体積固有抵抗値が、1013Ω・
cm以上の材料(ポリクロロ・トリフロロ・エチレン
(商品名テフロン)、ポリイミド(PI)樹脂、ポリア
ミドイミド(PAI)樹脂、アクリル樹脂等)で形成さ
れたホルダ本体12は、静電気を帯びやすく、半導体等
の被検査体2を損傷したり、あるいはスパークによるホ
ルダ5の表面を炭化させたりする恐れがあるが、コーテ
ィング層13により静電気の帯電量を抑制することがで
き、以て前記恐れを解消することができる。
【0041】図2は、本発明の第2実施形態としての導
電性接触子20の一部を示す。この導電性接触子20
は、ホルダ5を構成するホルダ本体12の構造およびコ
ーティング層13の形成箇所を異にするだけで、他の構
成は導電性接触子1と同様に構成されている。
【0042】すなわち、導電性接触子20においては、
ホルダ本体12は、支持孔8を相互に導通させて積層さ
れる複数の積層体14,15で構成されると共に、コー
ティング層13は、複数の積層体14,15の内、導電
性可動体3を案内する支持孔8(詳しくは支持小孔6)
を有する小積層体14にのみ形成されている。
【0043】複数の積層体14,15の内、大積層体1
5は、コイルばね4を収容する支持大孔7を有してコー
ティング層13の無い状態で形成されている。導電性可
動体3は、その鍔部3cを、支持小孔6と支持大孔7と
の境界部位に形成される段部11に係合させて抜け止め
されて取り付けられている。
【0044】この導電性接触子20によれば、ホルダ本
体12を構成する複数の積層体14、15の内、導電性
可動体3を案内する支持小孔6を有する小積層体14
を、コーティング層13との組合せにより要求に対する
最適仕様に設計することができる。これにより導電性可
動体3は、コーティング層13により安定して摺動する
ことができる。
【0045】また、この導電性接触子20では、コーテ
ィング層13は、小積層体14にのみ形成するようにし
たので、コーティング材の使用量も少なくて済み、ひい
てはコスト高を抑制することができる。
【0046】図3は、第2実施形態の変形例としての導
電性接触子30の一部を示す。この導電性接触子30
は、ホルダ本体12を構成する積層体の全部にコーティ
ング層13を形成した点が相違するだけで、他の構成は
導電性接触子20と同様に構成されている。
【0047】すなわち、導電性接触子30においては、
ホルダ本体12は、支持孔8を相互に導通させて積層さ
れる複数の積層体16,17,18,19で構成される
と共に、コーティング層13は、複数の積層体16,1
7,18,19の全てに形成されている。積層体16
は、導電性可動体3を案内する支持小孔6を有する小積
層体として形成されており、積層体17および18は、
コイルばね4を収容する支持大孔7を有する大積層体と
して形成されており、かつ積層体19は、この積層体1
9にさらに積層される配線プレート9の導電部9a(図
1参照)に先端部21aを電気的に接続する他の導電性
可動体21の軸部21bとの間に案内可能なクリアラン
スを有して形成される支持小孔22を有する小積層体と
して形成されている。
【0048】また、導電性可動体3および他の導電性可
動体21は、コイルばね4により相互に逆方向に付勢さ
れると共に、それぞれの鍔部3cおよび21cを、支持
小孔6および22と隣接する各支持大孔7との境界部位
に形成される段部11および23に係合させて抜け止め
されて取り付けられている。
【0049】このようにして構成される導電性接触子3
0によれば、前述した導電性接触子20と同様の作用効
果を奏することができることは勿論のこと、ホルダ本体
12を構成する全ての積層体16,17,18,19
が、コーティング層13を有して形成されているので、
例えば保管中の積層体16,17,18,19の吸水に
よる寸法変化を抑制することができる等、部品管理も容
易である。
【0050】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば次の効果を奏することができる。
【0051】すなわち、請求項1の発明によれば、ホル
ダ本体とホルダを外部環境からの影響を少なくするコー
ティング層との組み合わせにより、ホルダを要求に対す
る最適仕様に設計することができ、以て耐久性および検
査精度の向上を図ることができる導電性接触子を提供す
ることができる。
【0052】その上、ホルダ本体は、従来、ある欠点の
ため使用できなかった材料をも、コーティング層との組
み合わせにより使用することができる等、材料の使用範
囲が広がるばかりでなく、その材料特有の優れた特性を
も利用することができるというメリットがある。
【0053】また、請求項2の発明によれば、ホルダ本
体を構成する複数の積層体の内、少なくとも導電性可動
体を案内する支持孔を有する積層体を、コーティング層
との組合せにより要求に対する最適仕様に設計すること
ができるので、導電性可動体は、コーティング層により
安定して摺動することができ、これにより耐久性および
検査精度の向上を図ることができる。
【0054】また、コーティング層は、導電性可動体を
案内する支持孔を有する積層体のみに形成するばかりで
なく、ホルダ本体を構成する複数の積層体全部に形成す
ることができ、前者の場合はコーティング材の使用量の
少ないことに起因してコストを抑制することができる
し、後者の場合は部品としての積層体の保管管理が容易
となる。
【0055】また、請求項3の発明によれば、コーティ
ング層により、ホルダの防湿性、および耐熱性(耐寒
性)を高めることができると共に、ホルダの摩擦抵抗を
低減することができ、これにより導電性可動体は、安定
して摺動することができ、ひいては耐久性および検査精
度の向上を図ることができる。
【0056】また、請求項4の発明によれば、コーティ
ング層により、ホルダの体積固有抵抗を低減することが
でき、これにより静電気の帯電量を抑制することがで
き、ひいては被検査体の静電気による損傷を回避するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての導電性接触子の
縦断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態としての導電性接触子の
要部縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態の変形例としての導電性
接触子の要部縦断面図である。
【図4】従来の導電性可動体の縦断面図である。
【符号の説明】
1,20,30 導電性接触子 2 被検査体 3 導電性可動体 3a 先端部(導電性可動体の) 4 コイルばね 5 ホルダ 5a 一側面(ホルダの) 5b 他側面(ホルダの) 6 支持小孔(支持孔) 7 支持大孔(支持孔) 8 支持孔 9 配線プレート 12 ホルダ本体 13 コーティング層 14 小積層体(積層体) 15 大積層体(積層体) 16 小積層体(積層体) 17 大積層体(積層体) 18 大積層体(積層体) 19 小積層体(積層体)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査時に被検査体に当接する導電性可動
    体が、コイルばねにより付勢された状態でホルダに設け
    られた支持孔に往復動を許容して収容され、かつその先
    端部を前記支持孔を介して前記ホルダの一側面から突出
    させると共に、前記ホルダの他側面に積層される配線プ
    レートに少なくとも前記コイルばねを介して電気的に接
    続して取り付けられている導電性接触子において、 前記ホルダは、前記支持孔を有して形成されるホルダ本
    体と、前記支持孔を含めて前記ホルダ本体の表面に形成
    され、前記ホルダに外部環境の影響を受けにくくするコ
    ーティング層とから構成されていることを特徴とする導
    電性接触子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の導電性接触子であっ
    て、 前記ホルダ本体は、前記支持孔を相互に導通させて積層
    される複数の積層体で構成されると共に、前記コーティ
    ング層は、前記複数の積層体の内、少なくとも前記導電
    性可動体を案内する支持孔を有する積層体に形成されて
    いることを特徴とする導電性接触子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の導電性接触子で
    あって、 前記コーティング層は、絶縁性を有するフッ素系あるい
    はシリコン系樹脂材で形成されていることを特徴とする
    導電性接触子。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の導電性接触子で
    あって、 前記コーティング層は、体積固有抵抗値が10〜10
    12Ω・cmの材料で形成されていることを特徴とする
    導電性接触子。
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