JP2001235514A - 電気検査治具,検査ピン及び電気検査機の使用方法 - Google Patents

電気検査治具,検査ピン及び電気検査機の使用方法

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JP2001235514A
JP2001235514A JP2000044926A JP2000044926A JP2001235514A JP 2001235514 A JP2001235514 A JP 2001235514A JP 2000044926 A JP2000044926 A JP 2000044926A JP 2000044926 A JP2000044926 A JP 2000044926A JP 2001235514 A JP2001235514 A JP 2001235514A
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pin
electric
jig
electric inspection
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Junya Sakurai
純也 桜井
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電気検査治具の製作納期の短縮,
製作費用の低減および小型化・薄形化が可能で、かつ、
生産機種の切替えロスを改善可能な、電気検査治具,検
査ピン及び電気検査機の使用方法を提供する。 【解決手段】 電気検査機30に突設された検査ピン
は、形状記憶合金からなる棒状のピン本体と、このピン
本体を覆う被覆部材と、一端に設けられた圧縮ばねと、
他端に形成された当接部とを具備した構成としてあり、
電気検査治具20の貫通孔に装入され、パッド42と電
気的に接触する。また、電気検査治具20を取り外し、
検査ピン10を加熱することにより、検査ピン10を元
の形状に復元できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板な
どの配線処理が施された被検査体の電気的接続を検査す
る電気検査機に用いられる、電気検査治具,検査ピン及
び電気検査機の使用方法に関する。
【0002】従来、電子技術は、その進歩とともに、さ
まざまな分野で利用されており、この電子技術の利用
は、一般的に、電子部品が搭載されたプリント配線板を
介して行われてきた。また、このプリント配線板は、電
子装置の高機能化、小型化及び薄形化の要求により、多
くの電子部品が高密度に表面実装されるようになってき
た。
【0003】ここで、電子部品が実装されたプリント配
線板の検査としては、一般的に、外観検査と電気検査が
あり、さらに、この電気検査には、電気的接続を検査す
るオープン・ショート検査と実際にプリント配線板を動
作させて検査する実機検査がある。なお、プリント配線
板の電気検査は、最終的な品質を保証する上で、原則的
に必要不可欠であることは勿論である。
【0004】このような電気検査においては、被検査体
である多種多様なプリント配線板と電気検査機を電気的
に接続する必要があることから、一般的に、プリント配
線板ごとに製作される、検査ピンにより電気的接続を行
なう電気検査治具が用いられてきた。また、この電気検
査治具は、通常、絶縁性の樹脂からなる平板に、圧縮ば
ねが内蔵された二重円筒からなるエクステンションピン
(検査ピン)が、テストポイントとしてのパッドと当接
する位置に突設された構成としてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
電気検査治具は、プリント配線板ごとにエクステンショ
ンピンを突設し、かつ、このエクステンションピンと電
気検査機の外部端子を電気的に接続させる必要があるた
め、電気検査治具の構造が複雑化し、製作納期が長くな
るといった問題があった。
【0006】また、この電気検査治具は、高価なエクス
テンションピンを電気検査治具に取り付けるために、治
具費用が高額となるといった問題があった。つまり、使
用頻度の低い電気検査治具に対しても、エクステンショ
ンピンを突設するために、検査ピン(エクステンション
ピン)を有効に活用することができなかった。
【0007】また、従来の電気検査治具は、エクステン
ションピンおよび電気配線を有する構成としてあるの
で、大型化・厚形化し広い保管場所を必要とし、保管コ
ストが高額となるといった問題があった。
【0008】さらに、保管していた電気検査治具を久し
ぶりに使い始める場合には、エクステンションピンの曲
がりなどの点検を細心の注意を払って行なう必要がある
ために、生産機種の切替えに長時間を要し切り替えロス
を改善できないといった問題があった。
【0009】本発明は、上記の問題を解決すべくなされ
たものであり、電気検査治具の製作納期の短縮,製作費
用の低減および小型化・薄形化が可能で、かつ、生産機
種の切替えロスを改善可能な、電気検査治具,検査ピン
及び電気検査機の使用方法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における請求項1記載の電気検査治具の発明
は、電気検査機と被検査体の間に配設された平板状の基
体と、この基体の前記電気検査機側表面において、前記
電気検査機に突設される可撓性および屈曲性を有する検
査ピンに対応するように、かつ、前記基体の前記被検査
体側表面において、前記被検査体のテストポイントに対
応するように穿設された貫通孔とを具備し、この貫通孔
に移動自在に挿入された前記検査ピンが、前記テストポ
イントと電気的に接触する構成としてある。
【0011】これにより、電気検査治具は、構造が単純
化されるので、製作納期の短縮と製作費用の低減が可能
となり、また、検査ピンとその配線を有しないので、小
型化・薄形化が可能となる。また、この電気検査治具
は、生産機種の切替えにおいて、当該治具と一体化した
検査ピンを有しないので、上述した従来の電気検査治具
のように、検査ピンの点検を行なう必要がなく、切り替
え工数を低減することができる。
【0012】請求項2記載の発明は、上記請求項1に記
載の電気検査治具において、前記基体が、前記検査ピン
に対応して穿設された第一の貫通孔を有する電気検査機
側平板と、前記テストポイントに対応して穿設された第
三の貫通孔を有する被検査体側平板と、前記電気検査機
側平板と被検査体側平板に挟まれ、かつ、前記第一の貫
通孔と前記第三の貫通孔を連通させる第二の貫通孔が穿
設された連通用平板とからなっている。
【0013】このようにすることにより、電気検査治具
は、検査ピンを滑らかに移動させることができる。ま
た、検査ピンを垂直方向に突出させることができるの
で、検査ピンを精度良くテストポイントと当接させるこ
とができる。
【0014】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は請求項2に記載の電気検査治具において、前記基体の
材質を、透明な材質とした構成としてある。
【0015】このようにすることにより、電気検査治具
の導入確認検査、例えば、貫通孔とテストポイントの位
置確認などを容易に行なうことができる。
【0016】上記目的を達成するために、本発明におけ
る請求項4記載の検査ピンは、形状記憶合金からなる棒
状のピン本体と、このピン本体を覆う被覆部材と、前記
ピン本体の一端に設けられた圧縮ばねと、前記ピン本体
の他端に形成された当接部と、を具備した構成としてあ
る。
【0017】このようにすると、検査ピンは、後述する
電気検査治具の貫通孔に挿入される際に、曲率半径が小
さく折れ曲がらず、すなわち、屈曲性が向上して、貫通
孔内での移動が容易となるとともに、また、貫通孔から
引き出されて曲がった形状となっても、加熱されると精
度良く元の形状に復元する。
【0018】請求項5記載の発明は、上記請求項4に記
載の検査ピンにおいて、前記被覆部材をフッ素化合物で
構成してある。
【0019】このようにすることにより、検査ピンは、
貫通孔内面との接触抵抗が低減され、滑らかに移動でき
る。また、フッ素化合物の耐熱性により、形状記憶合金
を元の形状に復元させる際に、被覆部材が付いた状態で
検査ピンを加熱することができる。
【0020】請求項6記載の発明は、上記請求項4また
は請求項5に記載の検査ピンにおいて、前記ピン本体と
前記圧縮ばねの間に、ガイド部材を設けた構成としてあ
る。
【0021】このようにすることにより、検査ピンは、
電気検査機のソケットの内周側面との摺動性が向上し、
滑らかに移動することができる。
【0022】請求項7記載の電気検査機の使用方法の発
明は、被検査体のテストポイントに、検査ピンを当接さ
せて電気検査を行なう電気検査機の使用方法において、
上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の検査ピン
を、前記電気検査機に付勢可能に突設する工程と、上記
請求項4〜請求項6のいずれかに記載の電気検査治具
を、前記検査ピンが前記電気検査治具に穿設された貫通
孔を貫通するように、前記電気検査機に取り付ける工程
と、前記被検査体の検査終了後に、前記電気検査治具を
前記電気検査機から取り外す工程と、前記検査ピンを加
熱し、形状記憶合金の特性を利用して、曲がった前記検
査ピンを元の形状に復元させる工程と、を含む方法とし
てある。
【0023】このように、本発明は、電気検査機の使用
方法としても有効であり、生産機種の切替えにおいて、
使用していた電気検査治具を電気検査機から取り外し、
曲がった検査ピンを加熱して元の形状に復元させて、新
たに生産する電気検査治具を取り付けるだけなので、検
査ピンの点検に要する時間が短縮でき、切り替えロスを
改善できる。
【0024】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の電気検査治具にお
ける第一実施形態について、図面を参照して説明する。 <電気検査治具における第一実施形態>図1は、本発明
の検査ピンにおける第一実施形態の概略側面図を示して
いる。同図において、電気検査治具は、複数の貫通孔2
4a、24b、24cが穿設された平板状の基体22か
らなっている。
【0025】ここで、貫通孔24a、24b、24c
は、基体22の電気検査機側表面23aにおいて、図4
に示すように、電気検査機30のソケット32に付勢可
能に突設された、可撓性および屈曲性を有する検査ピン
10に対応するように、かつ、被検査体側表面23bに
おいて、図7に示すように、被検査体(プリント配線板
40)のテストポイント(パッド42)に対応するよう
に穿設してある。つまり、この貫通孔24a、24b、
24cに移動自在に挿入された検査ピン10が、テスト
ポイントと電気的に接触する構成としてある。なお、貫
通孔24b、24cは、斜めに穿設してあるが、三次元
レーザ加工機などを用いることにより容易に加工でき
る。
【0026】これにより、電気検査治具は、構造が単純
化されるので、製作納期の短縮と製作費用の低減が可能
となり、また、検査ピンとその配線を有しないので、小
型化・薄形化が可能となる。また、多品種少量生産にお
いては、生産機種の切り替えロスを低減する改善を行な
う必要があるが、電気検査治具が小型化・薄形化される
と、切り替えロスの改善を行ないやすくなることは勿論
である。
【0027】ここで、上述した電気検査治具は、検査ピ
ン10が貫通孔24b、24cに挿入され、被検査体側
表面23bから斜めに突出するので、この突出量によっ
て当接部14の水平面における位置がずれるので、この
位置のずれを許容できる場合、例えば、テストポイント
が大きい場合に限定される。
【0028】そこで、水平面における位置のずれを許容
できない場合には、斜めに穿設される貫通孔24b、2
4cの代わりに、図2に示すように、被検査体側表面2
3bに垂直に穿設した貫通孔25aと、これに連通すよ
うに、電気検査機側表面23aから角度を付けて穿設し
た貫通孔25b、25cを設けると良い。これにより、
貫通孔25aから突出する検査ピン10は、被検査体側
表面23bに対して垂直に突き出るので、検査ピン10
が移動しても、当接部14の水平面における位置がずれ
ることはない。
【0029】また、好ましくは、基体22の材質を、透
明な材質(例えば、透明なアクリル材)とすると良く、
これにより、電気検査治具の導入確認検査、具体的に
は、貫通孔とテストポイントの位置確認を容易に行なう
ことができる。
【0030】続いて、本発明の電気検査治具における第
二実施形態について、図面を参照して説明する。 <電気検査治具における第二実施形態>図3は、本発明
の検査ピンにおける第二実施形態の概略側面図を示して
いる。同図において、電気検査治具は、複数の貫通孔2
6b、27b、28bが穿設された電気検査機側平板2
2bと、複数の貫通孔26c、27c、28cが穿設さ
れた連通用平板22cと、複数の貫通孔26d、27
d、28dが穿設された被検査体側平板22dとで構成
してある。
【0031】ここで、同図(a)に示すように、電気検
査機側平板22bは、図4に示す検査ピン10に対応し
て、第一の貫通孔26b、27b、28bが穿設されて
おり、また、同図(c)に示すように、被検査体側平板
22dは、被検査体のテストポイントに対応して、第三
の貫通孔26d、27d、28dが穿設されており、さ
らにまた、同図(b)に示すように、連通用平板22c
は、第一の貫通孔26b、27b、28bと第三の貫通
孔26d、27d、28dを連通させる第二の貫通孔2
6c、27c、28cが穿設してある。この結果、電気
検査治具20は、同図(d)に示すように、電気検査機
側平板22b/連通用平板22c/被検査体側平板22
dを積層した構成となる。
【0032】このように、電気検査治具20は、貫通孔
26b、26c、26dのように、貫通孔26cを斜め
に穿設し、貫通孔26b、26dを垂直方向に穿設する
ことにより、検査ピン10の先端部における位置ずれを
防止し、さらに、検査ピン10の貫通孔26b、26
c、26dにおける移動性を向上させることができる。
【0033】また、ソケット32とテストポイント(パ
ッド42)の水平面における位置が大きくずれており、
貫通孔の傾き角度が大きくなる場合には、例えば、貫通
孔27b、27c、27dのように、三段階に分けて徐
々に屈曲するようにすると良く、これにより、検査ピン
10の移動性を向上させることができる。
【0034】また、その他の構造および作用について
は、第一実施形態と同様としてある。つまり、電気検査
治具における第二実施形態は、第一実施形態と比べて検
査ピンがより滑らかに移動することができる。
【0035】続いて、本発明の検査ピンにおける第一実
施形態について、図面を参照して説明する。 <検査ピンにおける第一実施形態>図5は、本発明の検
査ピンにおける第一実施形態の概略拡大側面図を示して
いる。同図において、検査ピンは、形状記憶合金からな
る棒状のピン本体12と、このピン本体12を覆う被覆
部材16と、ピン本体12の一端に設けられた圧縮ばね
18と、ピン本体12の他端に形成された当接部14に
よって構成してある。
【0036】ここで、ピン本体12は、可撓性を有して
おり、また、形状記憶合金からなるので、変形しても加
熱することによって、元の形状、通常、一直線状に容易
に復元することができる。また、ピン本体12は、被覆
部材16で覆われているので、折れ曲がる際に、曲率半
径が小さくならず、すなわち、屈曲性が向上する。な
お、この際の曲率半径は、被覆部材16が厚ければ大き
くなり、薄ければ小さくなることは勿論である。
【0037】好ましくは、被覆部材16をフッ素化合物
(PTFE)とすると良く、これにより、検査ピンは、
フッ素化合物の耐熱性に優れかつ摩擦抵抗が小さい特性
を効果的に利用することができ、後述する貫通孔との接
触抵抗を低減して、滑らかに移動できるとともに、ピン
本体12を復元するため加熱する際に、例えば、被覆部
材が熱変形する危険性を低減できる。なお、被覆部材1
6は、フッ素化合物に限定するものではなく、例えば、
同様に耐熱性に優れかつ摩擦抵抗が小さい特性を有する
材質とすることができることは勿論である。
【0038】圧縮ばね18は、ピン本体12の一端に巻
き付けることにより連結してある。ここで、圧縮ばね1
8とピン本体12の連結は、巻き付けによる取り付け構
造によらないものでも良い。また、検査ピンが後述する
電気検査機のソケットに突設され、かつ、ソケット内で
移動する必要があるので、圧縮ばね18の外周径は、被
覆部材16の外径より小さくしてある。
【0039】当接部14は、ピン本体12の他端に設け
た球状の導電体であり、この球径を被覆部材16の外径
より小さくしてある。このようにすることにより、後述
する電気検査治具の貫通孔を滑らかに移動できる。
【0040】上述した構造の検査ピンは、当接部14が
被検査体のテストポイントに当接すると、当接部14,
ピン本体12及び圧縮ばね18を介して、電気検査機の
ソケットと電気的に接続する。また、検査ピンは、形状
記憶合金からなるピン本体12によって、折れ曲がった
としても、加熱することにより、精度良く元の形状に復
元することができる。
【0041】続いて、本発明の検査ピンにおける第二実
施形態について、図面を参照して説明する。 <検査ピンにおける第二実施形態>図6は、本発明の検
査ピンにおける第二実施形態の概略拡大側面図を示して
いる。
【0042】同図において、検査ピンは、円錐状の当接
部14aを有し、また、ピン本体12の他端には、導電
性の材質からなる円柱状のガイド部材13を設けてあ
り、圧縮ばね18aがガイド部材13に突設した構成と
してあり、その他の構造については、検査ピンにおける
第一実施形態と同様としてある。
【0043】ここで、当接部14aは、円錐状の形状と
してあるが、図5に示した球状やこの円錐状の形状は、
当接部の例示でありこれに限定するものではない。した
がって、当接部14aは、他の形状、例えば、クラウン
形状とすることもできる。ただし、当接部14aは、被
覆部材16の外径より小さな外形寸法である必要があ
り、これにより、電気検査治具の貫通孔を当接部14a
が通り抜けることが可能となり、後述する電気検査治具
を容易に脱着できる。
【0044】また、ガイド部材13は、ピン本体12の
一端に突設してあり、図4に示すように、電気検査機3
0に埋設された円筒形状のソケット32に遊嵌されるこ
とにより、ソケット32の内周側面との摺動性が向上
し、検査ピン12を滑らかに移動させることができる。
ここで、ガイド部材13は、ソケット32と当接して電
気的に接続し、接触面積を増加させることができる。
【0045】また、好ましくは、圧縮ばね18aの端部
の外周径については、ソケット32の内径より大きくす
ると良く、これにより、検査ピン10をソケット32に
装入する際に、圧縮ばね18aの端部がソケット32の
内周側面と付勢しながら当接して、自由落下を防止する
ことができる。つまり、検査ピン10は、ソケット32
に着脱自在に取り付けることができる。その他の構造お
よび作用については、検査ピンにおける第一実施形態と
同様としてある。
【0046】次に、本発明の電気検査機の使用方法にお
ける実施形態について説明する。上述した検査ピンおよ
び電気検査治具を用いることにより、本発明は、被検査
体のテストポイントに、検査ピンを当接させて電気検査
を行なう電気検査機の使用方法としても有効である。
【0047】<電気検査機の使用方法における実施形態
>本発明に係る電気検査機の使用方法は、先ず、図4に
示すように、上述した検査ピン10を、電気検査機30
のソケット32に付勢可能に突設する工程を有してい
る。
【0048】このように、検査ピン10を電気検査治具
20と一体化させないことによって、検査ピン10を多
くのプリント配線板40の電気検査に共用できるので、
検査ピンの費用を削減することができる。なお、検査ピ
ン10は、電気検査機30に限定するものではなく、例
えば、電気検査機30の付属的部品に突設する構成とす
ることができることは、勿論である。
【0049】続いて、電気検査機の使用方法は、上述し
た電気検査治具20を、検査ピン10が貫通孔を貫通さ
せながら、電気検査機30に取り付ける工程を有してい
る。ここで、検査ピン10は、折れ曲がることなく一直
線状となっているので、各当接部14は、容易に貫通孔
に挿入され、また、電気検査治具20の被検査体側表面
23bから突出した検査ピン10の当接部14は、被検
査体のテストポイントと当接する構成としてある。
【0050】そして、図7に示すように、被検査体であ
るプリント配線板40と、電気検査機30の距離が近づ
くと検査ピン10がパッド42と当接し、電気検査を行
なうことができる。
【0051】ここで、検査ピン10は、同じ長さとして
あるので、電気検査治具20が電気検査機30に取り付
けられると、電気検査治具20の被検査体側表面23b
からの突出量が異なる。しかし、この突出量の差は、検
査ピン10の圧縮ばねで吸収することができるので、問
題なく電気検査を行なうことができる。また、上述した
ように、検査ピン10は可撓性を有しているので、長さ
の異なる検査ピン10を使用することができることは、
勿論である。
【0052】次に、電気検査機の使用方法は、被検査体
の検査終了後に、電気検査治具20を電気検査機30か
ら取り外す工程を有している。つまり、生産機種を変更
するためには、電気検査治具20を取り外す必要があ
る。ここで、検査ピン10が電気検査治具20ととも
に、抜けるようであれば、例えば、ガイド部材13と係
止する係止部材を設けるとよい。
【0053】また、検査ピン10は、電気検査治具20
が取り外されると、貫通孔の形状によってそれぞれ曲が
った形状となる。このため、次の生産機種の電気検査治
具20に穿設された貫通孔に検査ピン10を挿入させる
ことができない。ここで、検査ピン10を容易に貫通孔
に挿入させるには、検査ピン10を元の形状、すなわ
ち、真っ直ぐな一直線状の形状とする必要がある。
【0054】そこで、本発明の電気検査機の使用方法
は、折れ曲がった検査ピン10を加熱し、形状記憶合金
の特性を利用して、曲がった検査ピン10を一直線状に
復元させる工程を有している。このように、検査ピン1
0は形状記憶合金からなるので、加熱することにより、
極めて簡単に元の形状(一般的に、一直線状)に復元す
ることができ、検査ピン10が、一直線状に復元される
ことによって、電気検査治具20を容易に電気検査機3
0に取り付けることができる。
【0055】このように、本発明は、電気検査機の使用
方法としても有効であり、生産機種の切替えにおいて、
生産の終了した電気検査治具を電気検査機から取り外
し、折れ曲がった検査ピンを加熱して元の形状に復元さ
せて、新たに生産する電気検査治具を容易に取り付ける
ことができるので、切り替えロスを改善できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のようなエクステンションピンを必要とせず、ま
た、その組立作業も必要としないので、電気検査治具の
製作納期の短縮や、製作費用の低減を行なうことができ
る。また、従来の電気検査治具と比較し、本発明による
電気検査治具は、小型化・薄形化できるため、保管や管
理上有利であり、生産機種の切り替えロスを改善するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電気検査治具における第一実
施形態の概略側面図を示している。
【図2】図2は、本発明の電気検査治具における第一実
施形態の応用例に係る概略側面図を示している。
【図3】図3は、本発明の電気検査治具における第二実
施形態の概略側面図を示しており、(a)は電気検査機
側平板を、(b)は連通用平板を、(c)は被検査体側
平板を、(d)は積層された電気検査治具を示してい
る。
【図4】図4は、本発明の検査ピンが突設された電気検
査機の要部の側面図を示している。
【図5】図5は、本発明の検査ピンにおける第一実施形
態の概略拡大側面図を示している。
【図6】図6は、本発明の検査ピンにおける第二実施形
態の概略拡大側面図を示している。
【図7】図7は、本発明の検査ピンと電気検査治具の電
気検査状態における側面図を示している。
【符号の説明】
10 検査ピン 12 ピン本体 13 ガイド部材 14、14a 当接部 16 被覆部材 18、18a 圧縮ばね 20 電気検査治具 22 基体 22b 電気検査機側平板 22c 連通用平板 22d 被検査体側平板 23a 電気検査機側表面 23b 被検査体側表面 24a、24b、24c 貫通孔 25a、25b、25c 貫通孔 26b、26c、26d 貫通孔 27b、27c、27d 貫通孔 28b、28c、28d 貫通孔 30 電気検査機 32 ソケット 40 プリント配線板 42 パッド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気検査機と被検査体の間に配設された
    平板状の基体と、 この基体の前記電気検査機側表面において、前記電気検
    査機に突設される可撓性を有する検査ピンの位置に対応
    し、かつ、前記基体の前記被検査体側表面において、前
    記被検査体のテストポイントの位置に対応するように穿
    設された貫通孔とを具備し、 この貫通孔に移動自在に挿入された前記検査ピンの先端
    が、前記テストポイントと電気的に接触することを特徴
    とする電気検査治具。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の電気検査治具にお
    いて、 前記基体が、前記検査ピンの位置に対応して穿設された
    第一の貫通孔を有する電気検査機側平板と、前記テスト
    ポイントの位置に対応して穿設された第三の貫通孔を有
    する被検査体側平板と、前記電気検査機側平板と被検査
    体側平板に挟まれ、かつ、前記第一の貫通孔と前記第三
    の貫通孔を連通させる第二の貫通孔が穿設された連通用
    平板とからなることを特徴とする電気検査治具。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2に記載の電
    気検査治具において、 前記基体の材質を、透明な材質としたことを特徴とする
    電気検査治具。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の検査ピ
    ンが、 形状記憶合金からなる棒状のピン本体と、 このピン本体を覆う被覆部材と、 前記ピン本体の一端に設けられた圧縮ばねと、 前記ピン本体の他端に形成された当接部と、 を具備したことを特徴とする検査ピン。
  5. 【請求項5】 上記請求項4に記載の検査ピンにおい
    て、 前記被覆部材をフッ素化合物で構成したことを特徴とす
    る検査ピン。
  6. 【請求項6】 上記請求項4または請求項5に記載の検
    査ピンにおいて、 前記ピン本体と前記圧縮ばねの間に、前記電気検査機に
    埋設されたソケットの内周側面を移動するガイド部材を
    設けたことを特徴とする検査ピン。
  7. 【請求項7】 被検査体のテストポイントに、検査ピン
    を当接させて電気検査を行なう電気検査機の使用方法に
    おいて、 形状記憶合金からなる棒状のピン本体と、このピン本体
    を覆う被覆部材と、前記ピン本体の一端に設けられた圧
    縮ばねと、前記ピン本体の他端に形成された当接部と、
    を具備したことを特徴とする検査ピンを、前記電気検査
    機に埋設されたソケットに付勢可能に突設する工程と、 電気検査機と被検査体の間に配設された平板状の基体
    と、この基体の前記電気検査機側表面において、前記電
    気検査機に突設される可撓性を有する検査ピンの位置に
    対応し、かつ、前記基体の前記被検査体側表面におい
    て、前記被検査体のテストポイントの位置に対応するよ
    うに穿設された貫通孔とを具備し、この貫通孔に移動自
    在に挿入された前記検査ピンの先端が、前記テストポイ
    ントと電気的に接触することを特徴とする電気検査治具
    を、前記検査ピンが前記電気検査治具に穿設された貫通
    孔を貫通するように、前記電気検査機に取り付ける工程
    と、 を含むことを特徴とする電気検査機の使用方法。
  8. 【請求項8】 上記請求項7に記載の電気検査機の使用
    方法において、 前記電気検査治具を前記電気検査機から取り外した後
    に、前記検査ピンを加熱し、曲がった前記検査ピンを直
    線状に復元させる工程と、を含むことを特徴とする電気
    検査機の使用方法。
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