JP2003213044A - タイヤ用トレッドゴム - Google Patents

タイヤ用トレッドゴム

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JP2003213044A JP2002012629A JP2002012629A JP2003213044A JP 2003213044 A JP2003213044 A JP 2003213044A JP 2002012629 A JP2002012629 A JP 2002012629A JP 2002012629 A JP2002012629 A JP 2002012629A JP 2003213044 A JP2003213044 A JP 2003213044A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能の乗用車用タイヤ、自動2輪車用タイ
ヤ、レース用タイヤにおいて、広い温度範囲でのグリッ
プ性能と耐アブレージョン摩耗性能および耐摩耗性能を
両立する。 【解決手段】 40重量%以上のジエン系ポリマーを含
むゴム成分100重量部に対して、充填剤40〜200
重量部およびレジン10重量部以上を含む硫黄加硫した
タイヤ用トレッドゴムであって、全硫黄結合量が4×1
-5モル/cm3以下であり、全硫黄結合量に占めるモ
ノサイルファイド結合量の割合が50%以上であるタイ
ヤ用トレッドゴム。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トレッドゴムに関
し、とりわけ広い温度範囲でのグリップ性能と、耐アブ
レージョン摩耗性能および耐摩耗性能とを両立させ得る
トレッドゴムに関する。 【0002】 【従来の技術】高性能の乗用車や自動2輪車に使われる
高性能タイヤや競技車両用のレーシングタイヤなどに使
用するトレッドゴムに対する要求特性としては、走行中
のブレーキ、トラクション、コーナリング中のグリップ
性能などがある。これらの要求特性を満足させることを
目的として、路面とトレッド表面で発生する摩擦係数を
高めるために、通常歪みの小さい領域(0.3〜50%
動的歪み)での粘弾性を測定したときの弾性率(以下、
E’という)は低く、tanδは高いゴムが望まれる。
両方の特性とも重要であり、tanδ/E’を高めるこ
とが重要である。 【0003】これらの特性は、通常、Tg(ガラス転移
点)の高いポリマーを使用する方法、充填剤や軟化剤の
量を増加する方法、硫黄の量を減らす方法などにより達
成することができる。また、とくにレジンの使用によっ
ても高いtanδのゴムが得られ、グリップ性能改善の
効果は大きい。 【0004】しかしながら、前記のような通常の手段で
低E’、高tanδを達成した場合、走行中のブレーキ
およびコーナリング中に、トレッド表面に大きな変形が
加わり、これが繰り返されることにより、アブレージョ
ン摩耗が発生する。 【0005】アブレージョン摩耗とは、ある一定方向の
連続した変形により、その垂直方向に波状の摩耗が発生
するものである。変形は、加わる力が大きいほど、ゴム
が柔らかいほど大きくなる。この場合、その波の間隔、
深さが大きいほど外観がわるくなるだけでなく、ゴムと
路面の接触面積が小さくなり性能低下が起こる。またそ
の状態が問題になるようなゴムは、経験的に大変形の歪
み領域での弾性率が低いことがわかっており、ゴム物性
では引っ張り試験で測定した300%伸張時の応力(以
下M300という)とアブレージョン摩耗の波の間隔に
は相関がある。 【0006】通常グリップ力を高めるために充填剤や軟
化剤の両方を増やした場合、低E’、高tanδは達成
できるが、M300も低くなる。また、硫黄の量を減ら
したり、加硫促進剤の量を減らすことにより低E’を達
成した場合も、M300は低くなる。このため、従来の
技術では耐アブレージョン摩耗性能とグリップ性能の両
立が困難であった。。 【0007】しかしながら、我々は、モノサルファイド
結合量を高める方法によって、大変形領域での弾性率
と、tanδ/E’の高さを両立させることが可能であ
ることを見出した(特願2000−270311)。し
かし、この方法では、大変形の弾性率の改善により摩耗
外観は改善することができるが、引っ張り強度が低いた
め、耐摩耗性能(ゴムの減る量という意味での摩耗に対
する耐性)については低下する。また、この手段では、
初期グリップ性能は良いが、暖まったのちのグリップ性
能は必ずしも良くない。 【0008】一方、グリップ性能を向上するもう1つの
手段であるレジンを使用する方法では、tanδを向上
させることができる。また、この方法では、ゴムの強度
を向上させることにより耐摩耗性能を改善することがで
きる。しかしながら、この方法では、Tgが向上するた
め、配合しすぎると初期グリップ性能が低下する場合が
あった。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、広い温度範
囲でのグリップ性能と、耐摩耗性能および耐アブレージ
ョン摩耗性能とを両立することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】各種加硫系とレジンの量
を変量して実験し、タイヤを試作した結果、以下の構成
によってグリップ性能と耐アブレージョン性能および耐
摩耗性能を両立できることがわかった。 【0011】すなわち、本発明は、40重量%以上のジ
エン系ポリマーを含むゴム成分100重量部に対して、
充填剤40〜200重量部およびレジン10重量部以上
を含む硫黄加硫したタイヤ用トレッドゴムであって、全
硫黄結合量が4×10-5モル/cm3以下であり、全硫
黄結合量に占めるモノサイルファイド結合量(νM)の
割合が50%以上であるタイヤ用トレッドゴムに関す
る。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明のタイヤ用トレッドゴム
は、ゴム成分、充填剤およびレジンを含むゴム組成物を
硫黄加硫して得られる。 【0013】前記ゴム成分としては、良好なグリップ性
能と耐アブレージョン摩耗性能の改善の効果を得るため
に、硫黄加硫できるジエン系ポリマーを40重量%以
上、好ましくは70重量%以上含む。ジエン系ポリマー
が40重量%より少ないと、加硫による強度が充分に発
揮できずに耐摩耗性能が不充分となる。 【0014】ジエン系ポリマーとしては、たとえば、ス
チレン−ブタジエン共重合体、ブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、ク
ロロプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合体、スチ
レン−イソプレン共重合体などがあげられる。なかでも
耐摩耗性能の点で、スチレン−ブタジエン共重合体など
が好適に用いられる。これらのジエン系ポリマーは、本
発明中に使用されるゴム成分中に1種類または2種類以
上含まれてもよい。 【0015】ジエン系ポリマーとして、スチレン−ブタ
ジエン共重合体を用いる場合、スチレン−ブタジエン共
重合体の結合スチレン量は、25〜50重量%であるこ
とが好ましい。結合スチレン量が25重量%未満ではグ
リップ性能が不充分となる傾向があり、50重量%をこ
えると低温で硬くなり、グリップ性能が充分に発揮でき
ない傾向がある。 【0016】本発明で用いられるその他のゴム成分とし
ては、とくに制限はないが、たとえば、ブチルゴム、シ
リコーンゴム、エクスプロ(EXXPRO90−10:
エクソン社製の臭素含有量2%のイソブチレン−p−メ
チルスチレン共重合体など)などがあげられる。 【0017】前記ゴム成分は、tanδピーク温度が−
25〜+5℃、とくには−20〜+2℃であることが好
ましい。tanδピーク温度が−25℃未満ではグリッ
プ性能が不充分となる傾向があり、+5℃をこえると低
温で硬くなるため、グリップ性能が不充分となる傾向が
ある。 【0018】前記充填剤としては、たとえば、カーボン
ブラック、シリカ、クレー、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウムなどがあげられ、これらは単独で、または2
種類以上を混合して用いることができる。カーボンブラ
ックとしては、とくに限定はないが、たとえば、HA
F、ISAF、SAFなどがあげられる。 【0019】とくに好ましい充填剤としては、グリップ
性能と耐摩耗性能をバランスよく改善できる点で、IS
AF、SAFクラスが適当である。さらに、シリカや水
酸化アルミニウムをブレンドすることによって低温での
グリップ性能を改善することも可能である。 【0020】前記充填剤の配合量は、タイヤ用トレッド
ゴムとしてのグリップ性能、耐摩耗性能の点で、ゴム成
分100重量部に対し、40〜200重量部、好ましく
は60〜160重量部である。充填剤の配合量が40重
量部未満では、耐摩耗性能が不充分となるだけでなく、
必要なグリップ性能が得られず、200重量部をこえる
と、加工が困難となり、加工性を改善しようとして軟化
剤を加えると、耐摩耗性能が不充分になる。 【0021】前記レジンは、耐摩耗性能とグリップ性能
を改善する目的で使用される。 【0022】前記レジンとしては、たとえば、芳香族石
油樹脂、クロマンインデン樹脂、テルペン樹脂、芳香族
変性テルペン樹脂、ロジン樹脂などがあげられる。 【0023】前記レジンは、軟化点が50〜160℃で
あることが好ましい。軟化点が50℃未満では加工性が
不利になる傾向があり、160℃をこえるとグリップ性
能が不充分となる傾向がある。 【0024】前記レジンの配合量は、ゴム成分100重
量部に対して10重量部以上、好ましくは12〜40重
量部、さらに好ましくは15〜30重量部である。レジ
ンの配合量が10重量部未満では耐摩耗性能の改善効果
が不充分となり、50重量部をこえると低温で硬くなる
傾向がある。 【0025】本発明のトレッドゴムは、前記ゴム成分、
充填剤およびレジンを通常の加工装置、たとえば、ロー
ル、バンバリーミキサー、ニーダーなどにより混練し、
ついで、加硫剤として硫黄、必要に応じて加硫促進剤を
練り込み、加硫して得られる。 【0026】前記加硫促進剤としては、とくに制限はな
いが、NS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾ
リルスルフェンアミド)、ZTC(ジベンジルチオカル
バミン酸亜鉛)、DM(ジベンゾチアジルジスルフィ
ド)、M(2−メルカプトベンゾチアゾール)、DPG
(N,N’−ジフェニルグアニジン)、CZ(N−シク
ロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミ
ド)、TOT(テトラキス(2−エチルヘキシル)チウ
ラムジスルフィド)、TBZTD(テトラベンジルチウ
ラムジスルフィド)、レノキュアTP/S(ジアルキル
ジチオフォスフェートの亜鉛塩)などがあげられる。と
くに、ZTC、TOT、TBZTD、レノキュアTP/
Sなどを用いることによって、後述するモノ比を高める
ことができる。 【0027】なお、本発明のトレッドゴムには、前記成
分のほかに通常ゴム配合剤として使用される配合剤、た
とえば、プロセスオイル、老化防止剤などを適宜配合す
ることができる。 【0028】本発明のトレッドゴムは、硫黄量、加硫促
進剤の量、種類を任意に変量することにより、または、
加硫時間を変量することにより、全硫黄結合量(νTota
l)およびモノサルファイド結合量(νM)が調整され
る。本発明では、レジンのメリットである高tanδ、
耐摩耗性能を生かし、デメリットである初期グリップ性
能(tanδ/E’)の低さを、全硫黄結合量(νTota
l)に対するモノサルファイド結合量(νM)の割合
(以下モノ比とする)を高めることによって改善する。 【0029】本発明のトレッドゴムのνTotalは、4.
00×10-5モル/cm3以下、好ましくは1〜3.5
モル/cm3、より好ましくは2〜3モル/cm3であ
る。νTotalが4.00×10-5モル/cm3をこえる
と、グリップ性能が充分に発揮できない。また、1モル
/cm3未満では耐摩耗性能が不充分となる傾向があ
る。 【0030】さらに、モノ比は、50%以上、より好ま
しくは80〜100%である。加硫ゴムのモノ比を高め
ることにより、グリップ性能と耐アブレージョン摩耗性
能を両立することができる。モノ比は、硫黄量、加硫促
進剤の量および種類ならびに加硫時間を調節することに
よって制御することができる。たとえば、硫黄を減らし
て加硫促進剤を増やしたり、加硫が速くモノ比が高くな
る加硫促進剤系を多く用いたり、また、加硫時間を変量
させることにより、モノ比を高めることができる。 【0031】ここで、νTotalおよびνMは、以下の架
橋形態分析によって測定される。 【0032】トレッドゴムの表面層1mmをスライス
し、バフして表面を均一厚さにする。そのサンプルから
直径約1mmの円筒をダンベルで打ち抜き、つぎの2つ
の処理を行なう。A法はTHF(テトラヒドロフラン)
/ベンゼン(体積比1/1)混合溶液にサンプルを入れ
る。B法はTHF/ベンゼン(体積比1/1)混合溶液
に水素化リチウムアルミニウム(LiAlH4)を沈殿
が生じるまで過剰に加えた溶液にサンプルを入れる。2
4時間以上放置後、B法については、新しいTHF/ベ
ンゼン(体積比1/1)混合溶液に移し替える。 【0033】それぞれのサンプルについて溶媒が蒸発し
ないように溶媒(THF/ベンゼン(体積比1/1)混
合溶液)に浸けた状態で、バフ表面の垂直方向からサン
プルの面積より広い面積の棒を押さえていき、そのとき
の圧縮歪αと応力f(g/cm3)をTMAで測定す
る。その測定データより得られた圧縮歪αと応力fを用
いて、グラフの縦軸にf(g/cm3)、横軸に(1/
α2)−αを数点プロットし、得られた直線の傾きとし
てf/((1/α2)−α)を求めた。これを下記の式
(力(f(g/cm3))と歪(α)と架橋密度(ν
(モル/cm3))との関係式)に代入して“ν”を計
算した。A法により測定した値がνTotal、B法により
測定した値がνMである。 【0034】 【数1】 【0035】モノ比を高めたときにグリップ性能と耐ア
ブレージョン摩耗性能が両立できる理由としては、以下
のことが考えられる。架橋密度はゴム組成物の大変形領
域での弾性率に大きく影響する。たとえば、硫黄の結合
量を増やすために硫黄量を増やしたり加硫促進剤を増や
すと、ポリマー分子間の距離が小さくなり、ゴムに伸張
を与えたときに拘束されて緊張するポリマー分子鎖の確
率が増え、弾性率が高まる。また、その確率は歪が小さ
ければ低く、歪が大きいければ高くなる。ここで、硫黄
の結合の形態に注目すると、モノサルファイド結合(C
−S−C)とポリサルファイド結合(C−(S)n
C)があり、その炭素(C)−炭素(C)間の距離はモ
ノサルファイド結合のほうが短く、伸張を与えたときに
弾性率は高くなる。ここで、ポリサルファイドができる
ような加硫系は、実際には、硫黄(S)のつながり数
(n)は不均一で、モノサルファイド結合もSが長くつ
ながった部分も含んでいる。また、硫黄結合間の距離も
不均一である。このため小さい伸張から大きい伸張を与
えるときに徐々に緊張する分子鎖が増えていく。逆に、
モノサルファイド結合が多く、結合数を減らすことによ
り、一番均一な結合状態が一定の伸張歪を与えたときに
一気に緊張する部分を増やすのではないかと考えられ
る。 【0036】本発明のトレッドゴムは、レジンを使用す
る手法とモノ比を高める手法の2つの手法を組合せるこ
とにより、相乗効果としてグリップ性能と耐アブレージ
ョン摩耗性能および耐摩耗性能が大幅に改善されたもの
である。 【0037】モノ比を高めることにより、高M300と
高tanδ/E’の両立ができる。しかし、tanδそ
のものは同等であるため、高温時のグリップ性能は従来
とあまり変わらない。 【0038】一方、レジンを添加、増加することによ
り、高M300と高tanδの両立は可能であり、また
引っ張り強度も向上させることができる。しかし、ゴム
が硬くなるためtanδ/E’そのものは小さくなって
しまう。このため高温時グリップ性能は良いが、低温時
や走行初期のグリップ性能が不充分となる。 【0039】本発明では、この両方の手法を組み合わせ
ることにより、tanδを増大させ、E’を高めること
が可能となり、また引っ張り強度が改善できるため、グ
リップ性能と耐アブレージョン摩耗性能および耐摩耗性
能を改善することができる。 【0040】 【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらのみに制限されるものではな
い。 【0041】実施例1〜4および比較例1〜6 (1)タイヤの製造方法 (材料) SBR(スチレン−ブタジエン共重合体)1:旭化成
(株)製のタフデン4350(ゴム成分100重量部に
対して油展分50重量部を含む油展SBR、結合スチレ
ン量:39重量%、tanδピーク温度:−9℃)、 SBR(スチレン−ブタジエン共重合体)2:旭化成
(株)製のタフデン3330(ゴム成分100重量部に
対して油展分37.5重量部を含む油展SBR、結合ス
チレン量:31重量%、tanδピーク温度:−21
℃) SAFカーボン:三菱化学(株)製のダイヤブラックA レジン1:日本石油(株)製のネオポリマー140(軟
化点:140℃) レジン2:ヤスハラケミカル(株)製のYSレジンTO
115(軟化点:115℃) ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックN 老化防止剤6C:フレキシス社製のサントフレックス1
3 老化防止剤224:大内新興化学工業(株)製のノクラ
ック224 ステアリン酸:日本油脂(株)製の桐 亜鉛華:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種 アロマチックオイル:ジャパンエナジー(株)製のプロ
セスX−260 硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄 加硫促進剤NS:大内新興化学工業(株)製のノクセラ
ーNS 加硫促進剤ZTC:大内新興化学工業(株)製のノクセ
ラーZTC 【0042】(製造条件)表1に示す配合処方にしたが
って、BR型バンバリーミキサーにて、硫黄、加硫促進
剤以外を約4分150℃排出でベース練りした。ベース
練りしたゴムと硫黄および加硫促進剤をオープンロール
で約5分間混練りし、シートを作製した。シートを所定
の形状に貼り合わせてトレッドを作製した。 【0043】このトレッドを使用して成形、加硫して1
1*7.10−5サイズのカートタイヤを試作した。 【0044】(2)架橋形態分析 タイヤ用トレッドの表面層1mmをスライスし、表面を
均一厚さにするためバフした。そのサンプルから直径約
1mmの円筒をダンベルで打ち抜き、つぎの2つの処理
を行なった。A法では溶媒THF/ベンゼン溶媒(体積
比1/1)混合溶液にサンプルを入れる。B法では溶媒
THF/ベンゼン溶媒(体積比1/1)混合溶液に水素
化リチウムアルミニウム(LiAlH4)を沈澱が生じ
るまで過剰に加えた溶液にサンプルを入れた。24時間
以上放置後、B法については、新しい溶媒THF/ベン
ゼン溶媒(体積比1/1)混合溶液に移し替えた。 【0045】それぞれのサンプルについて溶媒が飛ばな
いように溶媒THF/ベンゼン溶媒(体積比1/1)混
合溶液につけた状態でバフ表面の垂直方向からサンプル
の面積より広い面積の棒を押さえていき、そのときの圧
縮歪みと応力を測定した。 【0046】下記の式により「ν」を計算し、A法によ
り測定した値をνTotal、B法により測定した値をνM
とした。 【0047】 【数2】 【0048】(3)試験サンプルの評価 前記製造条件で作製したシートを所定のモールドで17
0℃で12分間加硫し、以下の実験を行なった。 【0049】1)粘弾性 2mm厚さのゴムサンプルを作製するモールドで加硫
し、3cm×5mm×2mmに打ち抜いたサンプルを、
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用い
て10%初期歪みを与えて50℃で2.5%の動的歪み
を与えたときの粘弾性を測定した。比較例1の場合を1
00として、E’、tanδ、tanδ/E’を指数で
表示した。E’が低いほど、またtanδが高いほど、
グリップ性能が良い傾向にあり、tanδ/E’が高い
ほど、グリップ性能が良い。 【0050】2)引っ張り試験 2mm厚さのゴムサンプルを作製するモールドで加硫し
たサンプルを、JISK6251(引っ張り試験法)に
基づきダンベル3号で打ち抜いたサンプルにて試験を行
なった。M300について比較例1の場合を100とし
て指数で表示した。指数が大きいほど耐アブレージョン
摩耗性能が良好である。また、TB(引っ張り強度)に
ついて比較例1の場合を100として指数で表示した。
指数が大きいほど耐摩耗性能が良好である。 【0051】3)摩耗試験 (株)上島製作所製ランボーン摩耗試験機によって荷重
2.5kg、スリップ率40%にて2分間の摩耗試験を
行なった。測定前、測定後のサンプル重量の差から摩耗
量を求め、その逆数を比較例1の場合を100として指
数で表示した。 【0052】(4)実車テスト カートタイヤに11*7.10−5サイズの試作タイヤ
を装着し、1周約2kmのコースを8周走行し、以下の
評価を行なった。 【0053】1)グリップ性能 比較例1のタイヤのグリップフィーリングを3点(コン
トロール)とし、5点満点で評価した。コース前半(1
〜4周)で初期グリップ性能を、後半(5〜8周)で後
半グリップ性能を評価した。 【0054】2)摩耗外観 摩耗外観は、5周走行後にアブレージョン摩耗の外観
(発生した波の山部の間隔を目視で確認)を比較例1の
タイヤを3点(コントロール)とし、5点満点で評価し
た。 【0055】(5)試験結果 結果を表1に示す。 【0056】比較例1は、従来の一般的な配合の中で
は、硫黄より加硫促進剤が多い系である。それでもモノ
比は16%程度である。 【0057】比較例2は、比較例1に対して、Tgの低
いゴム成分を使用した例である。Tgの低いゴム成分を
使用することにより、E’が低下し、初期後半グリップ
性能は向上したが、後半グリップ性能が低下した。 【0058】比較例3は、比較例1に対して、レジンを
添加した例である。レジンを使用することにより、ta
nδが高くなり、E’も上昇し、後半グリップ性能は向
上したが、初期グリップ性能が低下した。 【0059】比較例4は、比較例3よりもさらにレジン
を増やした例である。レジンを増やすことにより、強度
が高くなり、耐摩耗性能は改善されたが、大幅に初期グ
リップ性能が低下した。また、Tgが高くなるため、摩
耗外観がわるくなった。 【0060】比較例5は、比較例4の低温特性を改善す
るために、Tgの低いゴム成分を使用した例である。し
かしながら、グリップ性能に対するメリットはなかっ
た。 【0061】比較例6は、比較例1に対して、モノ比を
極端に高くした例である。これによって、小変形と大変
形との両方における弾性率の両立が可能となり、初期グ
リップ性能と摩耗外観は改善されたが、後半グリップ性
能は低下した。 【0062】比較例1〜6に対して、実施例1〜4で
は、レジンによるグリップ性能のメリットとモノ比増加
による小変形で柔らかいというメリットを組み合わせる
ことによって、初期および後半グリップ性能、摩耗外
観、耐摩耗性能をバランスよく改善することができた。 【0063】実施例1では、レジンを使用し、かつモノ
比を高めることにより、M300が高くなり、摩耗外観
が改善された。また、E’が低くなり、初期グリップ性
能も良好であった。耐摩耗性能については同等であっ
た。 【0064】実施例2では、大量にレジンを添加し、T
gの低いゴム成分を使用し、モノ比を高くすることによ
り、tanδ、M300がともに高くなり、また引っ張
り強度も高くなり、結果として、後半グリップ性能、摩
耗外観、耐摩耗性能とも向上した。 【0065】実施例3では、実施例2とは異なる種類の
レジンを使用したが、同様の効果が得られた。 【0066】実施例4は、モノ比が50%程度である
が、グリップ性能と耐摩耗性能の両立が可能であった。 【0067】 【表1】【0068】 【発明の効果】本発明によれば、レジンを使用し、かつ
モノ比を高めることにより、tanδおよびtanδ/
E’とM300、引っ張り強度の両立が可能となり、高
性能の乗用車用タイヤ、自動2輪車用タイヤ、レース用
タイヤにおいて、広い温度範囲でのグリップ性能と耐ア
ブレージョン摩耗性能および耐摩耗性能を両立すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉脇 泉 兵庫県神戸市中央区脇浜町3丁目6番9号 住友ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 4J002 AC02W AC06W AC07W AC09W BA01Y BB15W BB18X BK00Y CE00Y CP03X DA036 DE146 DE236 DJ016 DJ036 FD016 GN01

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 40重量%以上のジエン系ポリマーを含
    むゴム成分100重量部に対して、充填剤40〜200
    重量部およびレジン10重量部以上を含む硫黄加硫した
    タイヤ用トレッドゴムであって、全硫黄結合量が4×1
    -5モル/cm3以下であり、全硫黄結合量に占めるモ
    ノサイルファイド結合量の割合が50%以上であるタイ
    ヤ用トレッドゴム。
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