JP2003212867A - 2,3−二置換チオフェン誘導体の製造方法 - Google Patents
2,3−二置換チオフェン誘導体の製造方法Info
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Abstract
ボン酸誘導体を温和な条件下で収率よく、工業的に有利
に製造し得る方法を提供すること。 【解決手段】 α−メルカプトアセトアルデヒドまたは
その二量体を2(5H)−フラノン誘導体(I)と反応
させ、得られるテトラヒドロチオフェン誘導体(II)
をハロゲノスルホニル誘導体(III)と反応させてス
ルホニルオキシテトラヒドロチオフェン誘導体(IV)
を得、次いでジヒドロチオフェン誘導体(V)を経由し
てチオフェン誘導体(VI)を製造する方法、チオフェ
ン誘導体(VI)をアルコール(VII)と反応させて
2−ヒドロキシメチルチオフェン−3−カルボン酸エス
テル誘導体(VIII)を製造する方法およびチオフェ
ン誘導体(VI)を加水分解して2−ヒドロキシメチル
チオフェン−3−カルボン酸誘導体(IX)を製造する
方法。 【化1】
Description
チルチオフェン−3−カルボン酸誘導体の製造方法に関
する。本発明により製造される2−ヒドロキシメチルチ
オフェン−3−カルボン酸誘導体は、医薬、農薬などの
合成原料として有用である。
−3−カルボン酸の製造方法として、3−シアノチオフ
ェンを−60℃以下の温度でn−ブチルリチウムにより
2位をリチオ化した後、同温度でパラホルムアルデヒド
を作用させ、得られた3−シアノ−2−テニルアルコー
ルを加水分解する方法が知られている(特開昭61−1
26085号公報参照)。
となる3−シアノチオフェンおよびアルキルリチウムが
高価であり、かつ極低温条件を要するため、2−ヒドロ
キシメチルチオフェン−3−カルボン酸の効率的な製造
方法とは言えない。
基を有するチオフェン−3−カルボン酸誘導体を温和な
条件下で収率よく、工業的に有利に製造し得る方法を提
供することにある。本発明の他の目的は、2位にヒドロ
キシメチル基を有するチオフェン−3−カルボン酸誘導
体の工業的に有利な製造方法を与える合成中間体および
その製造方法を提供することにある。
解決するために鋭意検討した結果、α−メルカプトアセ
トアルデヒドまたはその二量体と2(5H)−フラノン
誘導体との環化反応、それに続く5位の水酸基のスルホ
ニル化、脱スルホニル化、酸化、次いでラクトン環のア
ルコール分解または加水分解を行う方法が有効であるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
ドまたはその二量体を一般式(I)
換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有してい
てもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよい
アリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基ま
たはアルコキシル基を表す。)で示される2(5H)−
フラノン誘導体[以下、これを2(5H)−フラノン誘
導体(I)という]と反応させることにより、一般式
(II)
おりである。)で示されるテトラヒドロチオフェン誘導
体[以下、これをテトラヒドロチオフェン誘導体(I
I)ということがある]を得、得られたテトラヒドロチ
オフェン誘導体(II)を塩基の存在下に一般式(II
I)
いアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキ
ル基または置換基を有していてもよいアリール基を表
し、Xはハロゲン原子を表す。)で示されるハロゲノス
ルホニル誘導体[以下、これをハロゲノスルホニル誘導
体(III)という]と反応させることにより、一般式
(IV)
定義のとおりである。)で示されるスルホニルオキシテ
トラヒドロチオフェン誘導体[以下、これをスルホニル
オキシテトラヒドロチオフェン誘導体(IV)というこ
とがある]を得、得られたスルホニルオキシテトラヒド
ロチオフェン誘導体(IV)に塩基を作用させることに
より、一般式(V)
おりである。)で示されるジヒドロチオフェン誘導体
[以下、これをジヒドロチオフェン誘導体(V)という
ことがある]を得、得られたジヒドロチオフェン誘導体
(V)を酸化することを特徴とする一般式(VI)
おりである。)で示されるチオフェン誘導体[以下、こ
れをチオフェン誘導体(VI)という]の製造方法であ
る。
I)を酸性条件下に一般式(VII)
いアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキ
ル基、置換基を有していてもよいアリール基または置換
基を有していてもよいアラルキル基を表す。)で示され
るアルコール[以下、これをアルコール(VII)とい
う]と反応させることを特徴とする一般式(VIII)
定義のとおりである。)で示される2−ヒドロキシメチ
ルチオフェン−3−カルボン酸エステル誘導体[以下、
これを2−ヒドロキシメチルチオフェン−3−カルボン
酸エステル誘導体(VIII)という]の製造方法であ
る。
(VI)を加水分解することを特徴とする一般式(I
X)
おりである。)で示される2−ヒドロキシメチルチオフ
ェン−3−カルボン酸誘導体[以下、これを2−ヒドロ
キシメチルチオフェン−3−カルボン酸誘導体(IX)
という]の製造方法である。
アルデヒドまたはその二量体を2(5H)−フラノン誘
導体(I)と反応させることを特徴とするテトラヒドロ
チオフェン誘導体(II)の製造方法、テトラヒドロチ
オフェン誘導体(II)を塩基の存在下にハロゲノスル
ホニル誘導体(III)と反応させることを特徴とする
スルホニルオキシテトラヒドロチオフェン誘導体(I
V)の製造方法、スルホニルオキシテトラヒドロチオフ
ェン誘導体(IV)に塩基を作用させることを特徴とす
るジヒドロチオフェン誘導体(V)の製造方法、および
ジヒドロチオフェン誘導体(V)を酸化することを特徴
とするチオフェン誘導体(VI)の製造方法を含む。
(II)、すなわち、前記一般式(II)で示される
2,2a,4,5,5a,6−ヘキサヒドロ−5−ヒド
ロキシチエノ[2,3−c]フラン−6−オン誘導体、
スルホニルオキシテトラヒドロチオフェン誘導体(I
V)、すなわち、前記一般式(IV)で示される2,2
a,4,5,5a,6−ヘキサヒドロ−5−スルホニル
オキシチエノ[2,3−c]フラン−6−オン誘導体、
およびジヒドロチオフェン誘導体(V)、すなわち、前
記一般式(V)で示される2,2a,4,6−テトラヒ
ドロチエノ[2,3−c]フラン−6−オン誘導体をも
含む。
R3 およびR4 が表すアルキル基としては、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基
などが挙げられる。これらのアルキル基は置換基を有し
ていてもよく、かかる置換基としては、例えばメトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアル
コキシル基;tert−ブチルジメチルシリルオキシ
基、tert−ブチルジフェニルシリルオキシ基などの
三置換シリルオキシ基などが挙げられる。
クロアルキル基としては、例えばシクロプロピル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基
などが挙げられる。これらのシクロアルキル基は置換基
を有していてもよく、かかる置換基としては、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、tert−ブチル基などのアルキ
ル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキ
シ基などのアルコキシル基;tert−ブチルジメチル
シリルオキシ基、tert−ブチルジフェニルシリルオ
キシ基などの三置換シリルオキシ基;フェニル基、p−
メトキシフェニル基などのアリール基などが挙げられ
る。
リール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基など
が挙げられる。これらのアリール基は置換基を有してい
てもよく、かかる置換基としては、例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、tert−ブチル基などのアルキル基;メト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などの
アルコキシル基;tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ基、tert−ブチルジフェニルシリルオキシ基など
の三置換シリルオキシ基;フェニル基、p−メトキシフ
ェニル基などのアリール基などが挙げられる。
ル基としては、例えばベンジル基、フェネチル基などが
挙げられる。これらのアラルキル基は置換基を有してい
てもよく、かかる置換基としては、例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、tert−ブチル基などのアルキル基;メト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などの
アルコキシル基;tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ基、tert−ブチルジフェニルシリルオキシ基など
の三置換シリルオキシ基;フェニル基、p−メトキシフ
ェニル基などのアリール基などが挙げられる。
しては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基などが挙げられ、Xが表すハロゲン原子
としては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など
が挙げられる。
たはその二量体を2(5H)−フラノン誘導体(I)と
反応させてテトラヒドロチオフェン誘導体(II)とす
る環化反応工程について説明する。
体としても使用できるが、市販されている安定な二量体
である2,5−ジヒドロキシ−1,4−ジチアンを使用
するのが好ましい。
量は、α−メルカプトアセトアルデヒドに対して0.5
〜10倍モルの範囲であるのが好ましく、0.8〜3倍
モルの範囲であるのがより好ましい。
い。かかる溶媒としては、反応に悪影響を与えない限り
特に限定されるものではなく、例えば、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、オクタン、石油エーテルなどの脂肪族
炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クメンな
どの芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタ
ン、ジブチルエーテルなどのエーテル類;アセトニトリ
ル、ベンゾニトリルなどのニトリル類;メタノール、エ
タノール、イソプロパノールなどのアルコール類;N,
N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンなど
のアミド類;ジメチルスルホキシド、水またはこれらの
混合溶媒などが挙げられる。これらの中でも選択性、環
境面の観点から芳香族炭化水素類、ニトリル類および水
が好ましく、トルエン、アセトニトリルが特に好まし
い。溶媒の使用量は、α−メルカプトアセトアルデヒド
(換算)に対して、0.5〜100倍重量の範囲である
のが好ましく、2〜50倍重量の範囲であるのがより好
ましい。
い。かかる塩基としては、例えば、ジメチルアミン、ト
リメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、
トリブチルアミン、トリオクチルアミン、トリエタノー
ルアミン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、アニ
リン、ピリジン、キノリンなどのアミン化合物;炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素カルシウム
などのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸水素
塩;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、
炭酸カリウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金
属の炭酸塩などが挙げられる。塩基の使用量は、α−メ
ルカプトアセトアルデヒド(換算)に対して0.001
〜2倍モルの範囲であるのが好ましく、0.01〜0.
1倍モルの範囲であるのがより好ましい。
範囲であるのが好ましく、0〜100℃の範囲であるの
がより好ましい。反応時間は、原料、塩基および溶媒の
種類、使用量、反応温度などにより異なるが、0.5〜
30時間の範囲であるのが好ましい。
フェン誘導体(II)は、通常の有機化合物の単離・精
製に用いられる方法により単離・精製することができ
る。例えば、反応混合液を濃縮して得られる粗生成物
を、必要に応じて蒸留、再結晶、昇華、クロマトグラフ
ィーなどにより精製する。また、精製操作を行わずに次
のスルホニル化反応に使用することもできる。
塩基の存在下にハロゲノスルホニル誘導体(III)と
反応させることによりスルホニルオキシテトラヒドロチ
オフェン誘導体(IV)とするスルホニル化反応工程、
引き続きスルホニルオキシテトラヒドロチオフェン誘導
体(IV)に塩基を作用させることによりジヒドロチオ
フェン誘導体(V)とする脱スルホニル化反応工程につ
いて説明する。
ては、例えばメタンスルホニルクロリド、メタンスルホ
ニルブロミド、メタンスルホニルフルオリド、ベンゼン
スルホニルクロリド、ベンゼンスルホニルブロミド、ベ
ンゼンスルホニルフルオリド、p−トルエンスルホニル
クロリド、α−トルエンスルホニルクロリド、α−トル
エンスルホニルフルオリドなどが使用される。その使用
量は、テトラヒドロチオフェン誘導体(II)に対して
0.5〜10倍モルの範囲であるのが好ましく、0.8
〜2倍モルの範囲であるのがより好ましい。
は、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ
ブチルアミン、トリオクチルアミン、N,N−ジメチル
アニリン、ピリジン、キノリンなどの三級アミン化合物
などの有機塩基が挙げられ、使用量を調節することによ
りそのまま次工程の脱スルホニル化反応を実施すること
も可能である。その使用量は、ハロゲノスルホニル誘導
体(III)に対して0.8〜20倍モルの範囲である
のが好ましい。得られたスルホニルオキシテトラヒドロ
チオフェン誘導体(IV)を単離する場合、上記の使用
量は0.8〜1.5倍モルの範囲であるのがより好まし
く、またスルホニルオキシテトラヒドロチオフェン誘導
体(IV)を単離せずに引き続き脱スルホニル化反応を
行う場合、該使用量は2.0〜5.0倍モルの範囲であ
るのがより好ましい。
テトラヒドロチオフェン誘導体(IV)は、通常の有機
化合物の単離・精製に用いられる方法により単離・精製
するか、または単離・精製せずに次の脱スルホニル化反
応に使用することができる。
基の存在下で実施する以外に、スルホニル化反応終了後
の反応混合液に塩基性水溶液を添加して実施するのが好
ましい。かかる塩基性水溶液としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸
化バリウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属
の水酸化物;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムな
どのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸水素
塩;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、
炭酸カリウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金
属の炭酸塩などの無機塩基の水溶液が挙げられる。塩基
の濃度は1重量%から飽和溶解度までの範囲であればよ
い。塩基性水溶液の使用量は、塩基の含有量に換算し
て、スルホニルオキシテトラヒドロチオフェン誘導体
(IV)に対して1.0〜30倍モルの範囲であるのが
好ましく、2.0〜10倍モルの範囲であるのがより好
ましい。
のが好ましい。かかる溶媒としては、反応に悪影響を与
えない限り特に限定されるものではなく、例えば、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、石油エーテルな
どの脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クメンなどの芳香族炭化水素類;ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、ジ
メトキシエタン、ジブチルエーテルなどのエーテル類;
アセトニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル類;塩
化メチレン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化
炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチ
ルピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシドなど
が挙げられる。これらの溶媒は単独で使用しても2種以
上を混合して使用してもよい。これらの中でも選択性、
環境面の観点から、芳香族炭化水素類およびニトリル類
が好ましく、トルエン、アセトニトリルが特に好まし
い。溶媒の使用量は、テトラヒドロチオフェン誘導体
(II)に対して0.5〜100倍重量の範囲であるの
が好ましく、2〜50倍重量の範囲であるのがより好ま
しい。
200℃の範囲であるのが好ましく、−10℃〜100
℃の範囲であるのがより好ましい。反応時間は、原料、
塩基および溶媒の種類、使用量、反応温度などにより異
なるが、0.1〜30時間の範囲であるのが好ましい。
ン誘導体(V)は、通常の有機化合物の単離・精製に用
いられる方法により単離・精製することができる。例え
ば、反応混合液を濃縮して得られる粗生成物を必要に応
じて蒸留、再結晶、昇華、クロマトグラフィーなどによ
り精製する。また、精製操作を行わずに次の酸化反応に
使用することもできる。
ることによりチオフェン誘導体(VI)とする酸化反応
工程について説明する。
(V)に酸化剤を作用させることにより行う。酸化剤と
しては、例えば、塩素、臭素、塩化スルフリル、臭化ス
ルフリル、トリクロロイソシアヌル酸、N−ブロモコハ
ク酸イミド、5,5−ジメチル−1,3−ジブロモヒダ
ントインなどのハロゲン化剤;m−クロロ過安息香酸、
過酸化水素、過塩素酸ナトリウムなどの過酸化合物など
が挙げられ、中でも塩素、臭素、塩化スルフリルが好ま
しい。酸化剤の使用量は、ジヒドロチオフェン誘導体
(V)に対して0.5〜10倍モルの範囲であるのが好
ましく、0.8〜3.0倍モルの範囲であるのがより好
ましい。
い。かかる溶媒としては、反応に悪影響を与えない限り
特に限定されるものではなく、例えば、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、オクタン、石油エーテルなどの脂肪族
炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クメンな
どの芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタ
ン、ジブチルエーテルなどのエーテル類;アセトニトリ
ル、ベンゾニトリルなどのニトリル類;塩化メチレン、
1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン
等のアミド類;ジメチルスルホキシドなどが挙げられ
る。これらの溶媒は単独で用いても2種以上を混合して
用いてもよい。これらの中でも選択性、環境面の観点か
ら、芳香族炭化水素類およびニトリル類が好ましく、ト
ルエン、アセトニトリルが特に好ましい。溶媒の使用量
は、ジヒドロチオフェン誘導体(V)に対して0.5〜
100倍重量の範囲であるのが好ましく、2〜50倍重
量の範囲であるのがより好ましい。
範囲であるのが好ましく、−30℃〜50℃の範囲であ
るのがより好ましい。反応時間は、原料、塩基および溶
媒の種類、使用量、反応温度などにより異なるが、0.
1〜30時間の範囲であるのが好ましい。
(VI)は、通常の有機化合物の単離・精製に用いられ
る方法により単離・精製することができる。例えば、反
応混合液を濃縮して得られる粗生成物を必要に応じて蒸
留、再結晶、昇華、クロマトグラフィーなどにより精製
する。また、精製操作を行わずに次のアルコール分解反
応または加水分解反応に使用することもできる。
アルコール(VII)と反応させることにより2−ヒド
ロキシメチルチオフェン−3−カルボン酸エステル誘導
体(VIII)とするアルコール分解反応工程について
説明する。
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロ
パノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert
−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、
3−ペンタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノー
ル、3−ヘキサノール、1−オクタノール、2−メトキ
シエタノール、2−エトキシエタノール、3−エトキシ
−1−プロパノール、シクロブタノール、シクロペンタ
ノール、シクロヘキサノールなどの脂肪族飽和アルコー
ル;アリルアルコール、2−ブテン−1−オール、3−
ブテン−1−オール、2−ペンテン−1−オール、3−
ペンテン−1−オール、4−ペンテン−1−オールなど
の脂肪族不飽和アルコール;ベンジルアルコール、1−
フェニルエタノール、1−ナフタレンメタノール、2−
ナフタレンメタノール、メチルベンジルアルコール、メ
トキシベンジルアルコールなどの芳香族アルコール;フ
ェノール、1−ナフトール、2−ナフトールなどのフェ
ノール類が挙げられる。これらのアルコールは反応溶媒
としても使用することができる。使用量は、チオフェン
誘導体(VI)に対して1〜100倍重量の範囲である
のが好ましく、1〜20倍重量の範囲であるのがより好
ましい。
系内に酸を存在させることにより調整する。酸として
は、例えば、塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸;p−トル
エンスルホン酸、トリフルオロ酢酸などの有機酸などが
用いられる。酸の使用量は、チオフェン誘導体(VI)
に対して0.001〜10倍モルの範囲であるのが好ま
しく、0.01〜0.3倍モルの範囲であるのがより好
ましい。
のが好ましい。溶媒としては、上記のアルコール(VI
I)以外に反応に悪影響を与えない限り特に限定される
ものではなく、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、石油エーテルなどの脂肪族炭化水素類;
ベンゼン、トルエン、キシレン、クメンなどの芳香族炭
化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
イソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、ジブチルエ
ーテルなどのエーテル類;アセトニトリル、ベンゾニト
リルなどのニトリル類;塩化メチレン、1,2−ジクロ
ロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド
類;ジメチルスルホキシドなどが挙げられる。これらの
溶媒は単独で用いても2種以上を混合して用いてもよ
い。溶媒の使用量は、チオフェン誘導体(VI)に対し
て1〜100倍重量の範囲であるのが好ましく、1〜2
0倍重量の範囲であるのがより好ましい。
200℃の範囲であるのが好ましく、0〜100℃の範
囲であるのがより好ましい。反応時間は、原料、酸およ
び溶媒の種類、使用量、反応温度などにより異なるが、
0.1〜30時間の範囲であるのが好ましい。
チルチオフェン−3−カルボン酸エステル誘導体(VI
II)は、通常の有機化合物の単離・精製に用いられる
方法により単離・精製することができる。例えば、反応
混合液を濃縮して得られる粗生成物を必要に応じて蒸
留、再結晶、昇華、クロマトグラフィーなどにより精製
する。
ことにより2−ヒドロキシメチルチオフェン−3−カル
ボン酸誘導体(IX)とする加水分解反応工程について
説明する。
の加水分解反応条件下で行うことができる。例えば、加
水分解反応を酸性条件下で行う場合には、系内に硫酸、
塩酸などの鉱酸;三塩化アルミニウム、三塩化ホウ素な
どのルイス酸;トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホ
ン酸などの有機酸を存在させて行う。また、塩基性条件
下で行う場合には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などの水溶液を用い、必要に応じて有機溶媒の存在下に
行う。反応温度は条件により異なるが、0℃から溶媒の
還流温度までの範囲であればよい。
チルチオフェン−3−カルボン酸誘導体(IX)は、通
常の有機化合物の単離・精製に用いられる方法により単
離・精製することができる。例えば、反応混合液を濃縮
して得られる粗生成物を必要に応じて蒸留、再結晶、昇
華、クロマトグラフィーなどにより精製する。
るが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるも
のではない。
0mlの3口フラスコに、2(5H)−フラノン1.6
80g(20mmol)および2,5−ジヒドロキシ−
1,4−ジチアン1.521g(10mmol、α−メ
ルカプトアセトアルデヒド換算で20mmol)を入
れ、アセトニトリル20mlを加えて系内を窒素置換し
た。この溶液に、炭酸ナトリウム42mg(0.4mm
ol)を添加し、40℃で12時間攪拌した。得られた
反応混合物を濾過し、濾液より減圧下に溶媒などの低沸
成分を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)を
用いて精製することにより、下記の物性を有する2,2
a,4,5,5a,6−ヘキサヒドロ−5−ヒドロキシ
チエノ[2,3−c]フラン−6−オン1.760gを
得た(α−メルカプトアセトアルデヒド換算で収率55
%)。
CDCl3 、TMS、ppm)δ:5.01−4.9
0(m,2H)、7.11(d,1H)、7.05
(m,1H)、3.65(s,3H)、2.53(d,
1H,J=6.0Hz)
0mlの3口フラスコに、2,2a,4,5,5a,6
−ヘキサヒドロ−5−ヒドロキシチエノ[2,3−c]
フラン−6−オン1.760g(11mmol)および
トリエチルアミン1.336g(13.2mmol)を
入れ、トルエン10mlを加えて系内を窒素置換した
後、内温を−30℃にまで冷却した。この溶液に塩化メ
タンスルホニル1.386g(12.1mmol)を内
温が−20℃以下に保たれるようにして滴下した。滴下
終了後、30分間、−20℃以下で撹拌し、ガスクロマ
トグラフィーにより原料が完全に消費されたことを確認
した後、反応混合液に水10mlを添加し、有機層と水
層を分液漏斗を用いて分離した。水層は5mlの酢酸エ
チルで再抽出して、先の有機層と合わせた。有機層より
溶媒などの低沸成分を減圧下に留去し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/
酢酸エチル=2/1)を用いて精製することにより、下
記の物性を有する2,2a,4,5,5a,6−ヘキサ
ヒドロ−5−メシルオキシチエノ[2,3−c]フラン
−6−オン1.972g(収率75%)を得た。
CDCl3 、TMS、ppm)δ:5.46(dd,
1H,J=5.0,6.0Hz)、4.61(dd,1
H,J=6.9,9.9Hz)、4.36(dd,1
H,J=4.0,5.0Hz)、4.25−4.17
(m,1H)、3.58(dd,1H,J=3.0,
6.0Hz)、3.35(dd,1H,J=2.0,
5.0)、3.13(s,3H)
0mlの3口フラスコに、2,2a,4,5,5a,6
−ヘキサヒドロ−5−メシルオキシチエノ[2,3−
c]フラン−6−オン1.972g(8.25mmo
l)、トルエン10mlおよび10重量%炭酸ナトリウ
ム水溶液を入れ、内温50℃に加熱して6時間攪拌し
た。ガスクロマトグラフィーにより原料が完全に消費さ
れたことを確認した後、有機層と水層を分液漏斗を用い
て分離した。水層はトルエン5mlで再抽出して、先の
有機層と合わせた。有機層より溶媒などの低沸成分を減
圧下に留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)を
用いて精製することにより、下記の物性を有する純度9
9%以上の2,2a,4,6−テトラヒドロチエノ
[2,3−c]フラン−6−オン0.820g(収率7
0%)を得た。
CDCl3 、TMS、ppm)δ:6.78(q,1
H,J=3.0Hz)、5.02(m,1H)、4.6
5(t,1H,J=7.9Hz)、4.48−4.39
(m,1H)、4.22−3.99(m,2H)
0mlの3口フラスコに、2,2a,4,6−テトラヒ
ドロチエノ[2,3−c]フラン−6−オン0.820
g(5.78mmol)およびトルエン10mlを入
れ、内温0℃以下に保ちながら塩化スルフリル0.85
8g(6.36mmol)を滴下した。ガスクロマトグ
ラフィーにより原料が完全に消費されたことを確認した
後、反応混合液に10mlの水を加え、有機層と水層を
分液漏斗を用いて分離した。水層はトルエン5mlで再
抽出して、先の有機層と合わせた。有機層より溶媒など
の低沸成分を減圧下に留去し、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=4/1)を用いて精製することにより、下記の物性
を有する純度99%以上の2,6−ジヒドロチエノ
[2,3−c]フラン−6−オン0.647g(収率8
0%)を得た。
CDCl3 、TMS、ppm)δ:7.46(t,1
H,J=4.8Hz)、7.22(t,1H,J=4.
8Hz)、5.33(s,2H)
0mlの3口フラスコに、2,6−ジヒドロチエノ
[2,3−c]フラン−6−オン0.710g(5.0
mmol )、p−トルエンスルホン酸一水和物10m
g(0.05mmol)およびメタノール10mlを入
れ、1時間加熱還流下した。ガスクロマトグラフィーに
より原料が完全に消費されたことを確認した後、反応混
合液にナトリウムメトキシドの28%メタノール溶液を
加え、系内を塩基性とし、メタノールを減圧下に留去し
た。残留物にトルエン10mlおよび水10mlを加
え、室温で30分攪拌した後、有機層と水層を分液漏斗
を用いて分離した。水層はトルエン5mlで再抽出し
て、先の有機層と合わせた。有機層より溶媒などの低沸
成分を減圧下に留去し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4
/1)を用いて精製することにより、下記の物性を有す
る純度99%以上の2−ヒドロキシメチルチオフェン−
3−カルボン酸メチル0.8004g(収率92%)を
得た。
CDCl3 、TMS、ppm)δ:7.43(d,1
H,J=5.5Hz)、7.13(d,1H,J=5.
5Hz)、4.97(s,2H)、3.88(s,3
H)
0mlの3口フラスコに、2,6−ジヒドロチエノ
[2,3−c]フラン−6−オン0.710g(5.0
mmol)およびメタノール10mlを入れ、この混合
液に内温を5℃以下に保ちながら3N水酸化ナトリウム
水溶液10mlを滴下した。滴下終了後、さらに5℃に
て1時間攪拌し、原料が完全に消費されたことを確認し
た後、反応液に濃塩酸3mlを加えて系内を酸性とし
た。メタノールを減圧下に留去し、残留物に酢酸エチル
10mlおよび水10mlを加え、室温で30分攪拌し
た後、有機層と水層を分液漏斗を用いて分離した。水層
は酢酸エチル5mlで再抽出して、先の有機層と合わせ
た。有機層より溶媒などの低沸成分を減圧下に留去し、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)を用いて精製する
ことにより、下記の物性を有する純度99%以上の2−
ヒドロキシメチルチオフェン−3−カルボン酸0.68
73g(収率87%)を得た。
DMSO−d6 、TMS、ppm)δ:12.63
(bs,1H)、7.34(d,1H,J=5.9H
z)、7.26(d,1H,J=5.9Hz)、5.7
9(bs,1H)、4.90(s,2H)
チオフェン−3−カルボン酸エステル誘導体(VII
I)または2−ヒドロキシメチルチオフェン−3−カル
ボン酸誘導体(IX)を温和な条件下で収率よく、工業
的に有利に製造することができる。また、本発明によれ
ば、かかる工業的に有利な製造方法を与える合成中間体
およびその製造方法が提供される。
Claims (10)
- 【請求項1】 α−メルカプトアセトアルデヒドまたは
その二量体を一般式(I) 【化1】 (式中、R1 およびR2 は水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシク
ロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、
置換基を有していてもよいアラルキル基またはアルコキ
シル基を表す。)で示される2(5H)−フラノン誘導
体と反応させることにより、一般式(II) 【化2】 (式中、R1 およびR2 は前記定義のとおりであ
る。)で示されるテトラヒドロチオフェン誘導体を得、
得られたテトラヒドロチオフェン誘導体を塩基の存在下
に一般式(III) 【化3】 (式中、R3 は置換基を有していてもよいアルキル
基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基または
置換基を有していてもよいアリール基を表し、Xはハロ
ゲン原子を表す。)で示されるハロゲノスルホニル誘導
体と反応させることにより、一般式(IV) 【化4】 (式中、R1 、R2 およびR3 は前記定義のとおり
である。)で示されるスルホニルオキシテトラヒドロチ
オフェン誘導体を得、得られたスルホニルオキシテトラ
ヒドロチオフェン誘導体に塩基を作用させることによ
り、一般式(V) 【化5】 (式中、R1 およびR2 は前記定義のとおりであ
る。)で示されるジヒドロチオフェン誘導体を得、得ら
れたジヒドロチオフェン誘導体を酸化することを特徴と
する一般式(VI) 【化6】 (式中、R1 およびR2 は前記定義のとおりであ
る。)で示されるチオフェン誘導体の製造方法。 - 【請求項2】 一般式(VI) 【化7】 (式中、R1 およびR2 は水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシク
ロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、
置換基を有していてもよいアラルキル基またはアルコキ
シル基を表す。)で示されるチオフェン誘導体を酸性条
件下に一般式(VII) 【化8】 (式中、R4 は置換基を有していてもよいアルキル
基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換
基を有していてもよいアリール基または置換基を有して
いてもよいアラルキル基を表す。)で示されるアルコー
ルと反応させることを特徴とする一般式(VIII) 【化9】 (式中、R1 、R2 およびR4 は前記定義のとおり
である。)で示される2−ヒドロキシメチルチオフェン
−3−カルボン酸エステル誘導体の製造方法。 - 【請求項3】 一般式(VI) 【化10】 (式中、R1 およびR2 は水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシク
ロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、
置換基を有していてもよいアラルキル基またはアルコキ
シル基を表す。)で示されるチオフェン誘導体を加水分
解することを特徴とする一般式(IX) 【化11】 (式中、R1 およびR2 は前記定義のとおりであ
る。)で示される2−ヒドロキシメチルチオフェン−3
−カルボン酸誘導体の製造方法。 - 【請求項4】 α−メルカプトアセトアルデヒドまたは
その二量体を一般式(I) 【化12】 (式中、R1 およびR2 は水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシク
ロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、
置換基を有していてもよいアラルキル基またはアルコキ
シル基を表す。)で示される2(5H)−フラノン誘導
体と反応させることを特徴とする一般式(II) 【化13】 (式中、R1 およびR2 は前記定義のとおりであ
る。)で示されるテトラヒドロチオフェン誘導体の製造
方法。 - 【請求項5】 一般式(II) 【化14】 (式中、R1 およびR2 は水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシク
ロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、
置換基を有していてもよいアラルキル基またはアルコキ
シル基を表す。)で表されるテトラヒドロチオフェン誘
導体を塩基の存在下に一般式(III) 【化15】 (式中、R3 は置換基を有していてもよいアルキル
基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基または
置換基を有していてもよいアリール基を表し、Xはハロ
ゲン原子を表す。)で示されるハロゲノスルホニル誘導
体と反応させることを特徴とする一般式(IV) 【化16】 (式中、R1 、R2 およびR3 は前記定義のとおり
である。)で示されるスルホニルオキシテトラヒドロチ
オフェン誘導体の製造方法。 - 【請求項6】 一般式(IV) 【化17】 (式中、R1 およびR2 は水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシク
ロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、
置換基を有していてもよいアラルキル基またはアルコキ
シル基を表し、R3は置換基を有していてもよいアルキ
ル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基また
は置換基を有していてもよいアリール基を表す。)で示
されるスルホニルオキシテトラヒドロチオフェン誘導体
に塩基を作用させることを特徴とする一般式(V) 【化18】 (式中、R1 およびR2 は前記定義のとおりであ
る。)で示されるジヒドロチオフェン誘導体の製造方
法。 - 【請求項7】 一般式(V) 【化19】 (式中、R1 およびR2 は水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシク
ロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、
置換基を有していてもよいアラルキル基またはアルコキ
シル基を表す。)で示されるジヒドロチオフェン誘導体
を酸化することを特徴とする一般式(VI) 【化20】 (式中、R1 およびR2 は前記定義のとおりであ
る。)で示されるチオフェン誘導体の製造方法。 - 【請求項8】 一般式(II) 【化21】 (式中、R1 およびR2 は水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシク
ロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、
置換基を有していてもよいアラルキル基またはアルコキ
シル基を表す。)で示される2,2a,4,5,5a,
6−ヘキサヒドロ−5−ヒドロキシチエノ[2,3−
c]フラン−6−オン誘導体。 - 【請求項9】 一般式(IV) 【化22】 (式中、R1 およびR2 は水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシク
ロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、
置換基を有していてもよいアラルキル基またはアルコキ
シル基を表し、R3は置換基を有していてもよいアルキ
ル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基また
は置換基を有していてもよいアリール基を表す。)で示
される2,2a,4,5,5a,6−ヘキサヒドロ−5
−スルホニルオキシチエノ[2,3−c]フラン−6−
オン誘導体。 - 【請求項10】 一般式(V) 【化23】 (式中、R1 およびR2 は水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシク
ロアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、
置換基を有していてもよいアラルキル基またはアルコキ
シル基を表す。)で示される2,2a,4,6−テトラ
ヒドロチエノ[2,3−c]フラン−6−オン誘導体。
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JP2002007634A JP4159784B2 (ja) | 2002-01-16 | 2002-01-16 | 2,3−二置換チオフェン誘導体の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006090716A1 (ja) * | 2005-02-22 | 2006-08-31 | San-Ei Gen F.F.I., Inc. | 新規チオフェン化合物、及びそれを原料とするカフェオフランまたはその類縁体の製造方法 |
-
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- 2002-01-16 JP JP2002007634A patent/JP4159784B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006090716A1 (ja) * | 2005-02-22 | 2006-08-31 | San-Ei Gen F.F.I., Inc. | 新規チオフェン化合物、及びそれを原料とするカフェオフランまたはその類縁体の製造方法 |
US7897790B2 (en) | 2005-02-22 | 2011-03-01 | San-Ei Gen F.F.I., Inc. | Thiophene compound and process for producing caffenofuran or analogue thereof from the same |
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