JP2003212026A - 自動車座席用のフットレスト装置 - Google Patents

自動車座席用のフットレスト装置

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JP2003212026A
JP2003212026A JP2002011040A JP2002011040A JP2003212026A JP 2003212026 A JP2003212026 A JP 2003212026A JP 2002011040 A JP2002011040 A JP 2002011040A JP 2002011040 A JP2002011040 A JP 2002011040A JP 2003212026 A JP2003212026 A JP 2003212026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な切替操作によって脚を乗せるオットマン
使用を可能にした自動車座席用のフットレスト装置を提
供する。 【解決手段】座部1の前端部に固定された横軸2に左右
一対のアーム3の一端を上下方向に旋回可能に取り付
け、横軸2にアーム8の旋回位置決め用のギヤ4を固設
し、左右アーム8に横軸2と平行にレバー軸5を回転可
能に嵌挿し、レバー軸5の両端にギヤ4に係脱してアー
ム8の旋回位置を位置決めするロックレバー6を固着
し、アーム8の他端にレバー軸5と平行に固着した支持
軸7にフットレストプレート8の一端を回転可能に軸承
し、フットレストプレート8の裏面8bを横軸2に凹部
9を介して嵌合しアーム3と平行して直立姿勢で格納
し、フットレストプレート8を水平位置に反転旋回して
フットレスト使用としアーム3をフットレストプレート
8と並行な状態で上方水平位置に旋回してオットマン使
用とするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、長時間の遠距離走
行等で楽な着座姿勢を保持するための自動車座席用のフ
ットレスト装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】自動車で長時間の遠距離走行では着座者
の足腰に疲れが生じる。これを防止するためにフットレ
ストを装備した座席が提供されており、これに足を乗せ
て楽な着座姿勢を保持させるようにしている。従来のフ
ットレスト装置、特に福祉車両に用いられる回転シート
における一般的なフットレストは図7で示すように、座
部1の前端部の下面に固定したブラケット21にフット
レストプレート20を回転可能に支持し、これを足乗せ
として使用する場合は実線のように略水平方向に位置
し、使用しない場合は点線のように座部1の前端部に向
けて回転して立てかけた状態で格納するようにした構造
や図8で示すよう、座部前端部の下面に固定した円筒部
を有するブラケット23にパイプフレーム22を前後方
向にスライド可能に嵌挿して、これを足乗せとして使用
する場合は点線のように前方に引き出し、使用しない場
合は実線のように後方に押し込んで座部1の下方に格納
するようにした構造である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、長椅子で脚
をクッション上に乗せるオットマンのように着座者の脚
を支持することができれば、なお一層楽な着座姿勢をと
ることができ疲れをさらに減少させることができる。し
かしながら、上記従来の何れのフットレスト構造におい
ても、着座者の足を乗せるだけの単一機能のみである。
また、このようなフットレスト構造が装備されていない
座席では、足乗せのためにクッションブロックを座席前
方のフロア上に持ち込んで、これを足や脚乗せにしてい
ることがあるが、使用しない場合には邪魔になる不都合
がある。 【0004】本発明の目的は、簡単な切替操作によって
脚を乗せるオットマン使用を可能にした自動車座席用の
フットレスト装置を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、請求項1に記載した通り、座席の座部前
端部に固定された横軸の両端に一端が回転可能に取り付
けられ上下方向に旋回可能な左右一対のアームと、前記
横軸の両端に固設されたアーム旋回位置決め用のギヤ
と、前記左右のアーム間に渡って前記横軸と並行な軸線
で前記アームに回転可能に嵌挿したレバー軸と、このレ
バー軸の両端に固着され前記ギヤに係脱して前記アーム
の旋回位置を位置決めするロックレバーと、前記アーム
の他端間に渡って前記レバー軸と平行な軸線で固着した
支持軸に一端が回転可能に軸承されたフットレストプレ
ートとからなり、前記フットレストプレートを前記支持
軸中心で略水平姿勢とアームと並行な姿勢に規制するス
トッパ手段と前記フットレストプレートの裏面に前記横
軸とレバー軸に嵌合する凹部とを備えており、フットレ
ストプレートを略水平姿勢に反転してフットレストプレ
ートの裏面側でフットレスト使用としアームと共にフッ
トレストプレートを上方水平位置に旋回してフットレス
トプレートの表面側でオットマン使用とするようにした
ことを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。本発明の構造を説明する前に、本発
明の主要構成部品を図6によって説明する。図3で示し
ているように座席の座部1の下面に固定される支持部材
17に固設されている横軸2、左右一対のアーム3、ギ
ヤ4、レバー軸5、ロックレバー6、支持軸7、フット
レストプレート8及びフットレストプレート8のストッ
パピン14からなり、その他の付属部品としてカバー1
5、スプリング16、レバー6のストッパピン18等で
ある。 【0007】図1において、1は座席の座部である。こ
の座部1の前端部に横軸2が前記支持部材17を介して
固定され、この横軸2の両端に上下方向に旋回とする左
右一対のアーム8の一端が回転可能に取り付けられてい
る。また、横軸2の両端には前記アーム8の旋回位置決
め用のギヤ4が固設されている。このギヤ4は図4で示
すように、横軸2の両先端に楕円形の雄ねじ軸2aを設
け、ギヤ4には楕円形の穴4aを設けて前記楕円形の雄
ねじ軸2aに嵌合しナット24で締め付けてギヤ4を横
軸2に周り止め状態で固設している。 【0008】前記レバー軸5は、前記左右のアーム8間
に渡って前記横軸と平行な軸線で前記アーム8に回転可
能に嵌挿されている。このレバー軸5の両端には前記ギ
ヤ4に係脱して前記アーム8の旋回位置を位置決めする
ロックレバー6が固着されている。このロックレバー6
は図5で示すように、レバー軸5の両先端に楕円形の軸
5aを設け、ロックレバー6には楕円形の穴6aを設け
て前記楕円形の軸5aに嵌合しEリング25を楕円形の
軸5aに嵌め込んでロックレバー6をレバー軸5に対し
周り止め状態で固着している。また、左右何れか一方、
若しくは両方でもよいが図例のように左右何れか一方の
ロックレバー6に把手11を形成している。 【0009】前記のようにレバー軸5はアーム8に回転
可能に嵌挿されているから、これに周り止めで固着され
た一方のロックレバー6をストッパピン18で規制され
る範囲で回動操作することによりレバー軸5が回転して
他方のロックレバー6も同期して回動するものである。
前記ロックレバー6はスプリング16により、常にギヤ
4への係合方向に付勢されており、ギヤ4への係合によ
ってアーム8の旋回位置を位置決めする。ロックレバー
6をスプリング16の付勢力に逆らう方向に回動するこ
とによりギヤ4との係合が解脱されアーム8は横軸2を
回転中心にして上下方向に自由に旋回可能となる。尚、
前記ギヤ4とロックレバー6はアーム3に固着したカバ
ー15で覆っている。 【0010】前記支持軸7は、前記アーム8の他端間に
渡って前記レバー軸5と平行な軸線で固着される。この
支持軸7にはフットレストプレート8を略水平とアーム
3と並行な姿勢に規制して回転するようフットレストプ
レート8の一端が軸承されされている。前記フットレス
トプレート8は表面8aと裏面8bとからなり、裏面8
bにはフットレストプレート8を前記横軸2に嵌合する
凹部9とレバー軸5に嵌合する凹部10とを備えてお
り、前記横軸2に嵌合する凹部9には図3で示すよう
に、フットレストプレート8を横軸2に保持させるため
に横軸に圧着する突起12a、12bが設けられてい
る。 【0011】前記フットレストプレート8を略水平とア
ーム3と並行な姿勢に規制する手段は、支持軸7に軸承
されフットレストプレート8の一端にストッパピン14
を取り付け、アーム8の他端にフットレストプレート8
の略水平回転位置とアーム3と並行な回転位置との略9
0度円弧の案内溝13を設け、この案内溝13に前記ス
トッパピン14を挿入して案内溝13端で規制するよう
にしている。 【0012】上記の構造よりなる本発明はフットレスト
プレート8の表面8a側で足乗せするフットレスト使用
とし、フットレストプレート8を反転した裏面8b側で
脚乗せするオットマン使用とするものでありその動作を
説明する。 【0013】フットレストプレート8の格納状態は図1
の実線、図2及び図3の実線で示すように、アーム8を
直立姿勢にしてロックレバー6をギヤ4に係合すること
により直立姿勢でロックされ、フットレストプレート8
はその裏面8bに形成されている凹部9を横軸2に嵌合
して直立姿勢のアーム3と並行になって座部1の前面に
直立姿勢で格納する。このフットレストプレート8の直
立姿勢はストッパピン14が案内溝13の下方の端部に
当接することよって規制される。また、フットレストプ
レート8は凹部9に設けられている突起12a、12b
が横軸2に圧着して横軸2に保持される。フットレスト
プレート8の裏面8bに形成されているもう一つの凹部
12bはレバー軸5に嵌合してフットレストプレート8
の直立姿勢のときにフットレストプレート8の裏面8b
がレバー軸5と干渉して直立姿勢を阻害することから回
避している。 【0014】この格納状態からフットレストプレート8
を足乗せのフットレストとして使用する場合は、フット
レストプレート8を横軸2の嵌合から外し、支持軸7を
回転中心として前方に90度旋回させ図1の仮想線で示
すように下方位置で裏面8b側を上向きに反転して水平
姿勢になり、フットレストプレート8の裏面8b側が足
乗せ面となる。 【0015】このフットレストプレート8の水平姿勢位
置は前記ストッパピン14が案内溝13の上方の端部に
当接することで規制される。フットレストプレート8の
水平姿勢位置の高さの調整は、把手11によってロック
レバー6をスプリング16の付勢力に抗して回動するこ
とによりレバー軸5は回転し、左右のロックレバー6を
ギヤ4の係合から解脱する。これにより、アーム3は横
軸2を中心にして上下方向に自由に旋回動な状態とな
り、足先等でフットレストプレート8を上げ下げしてア
ーム3を上下動させ、フットレストプレート8の水平位
置の好みの高さでロックレバー6をギヤ4に係合するこ
とでアーム3は横軸2に対しロックされフットレストプ
レート8は好みの高さの水平位置に位置決めされる。 【0016】前記フットレストプレート8に足を乗せて
いるときに自動車の制動や横揺れなどでフットレストプ
レート8に踏み込みによる大きな荷重が作用しても、こ
の荷重をストッパピン14を介して案内溝13で受け止
め、また、アーム3はロックレバー6によりギヤ4を介
して横軸2にロックされているため、フットレストプレ
ート8の水平姿勢と高さは保持され安全な状態を確保す
る。 【0017】フットレストプレート8を脚乗せのオット
マン使用する場合は、前記フットレストプレート8の凹
部9を横軸2に嵌合してアーム3と並行にした格納状態
でロックレバー6をギヤ4の係合から解脱してアーム3
を横軸2を中心にして上下方向の旋回を自由状態とし、
アーム3を水平姿勢にし、ロックレバー6をギヤ4に係
合してアーム3を横軸2にロックすることにより図1及
び図3の仮想線で示すように、フットレストプレート8
の表面8a側が上向きとなり、これに脚を乗せるオット
マン使用に切り替えられる。 【0018】このオットマン使用においても、アーム3
はロックレバー6によりギヤ4を介して横軸2にロック
されているため、脚を乗せたフットレストプレート8に
大きな荷重が作用してもフットレストプレート8の水平
姿勢は保持され安全な状態を確保する。また、ギヤ4と
ロックレバー6はアーム3に固着したカバー15で覆っ
ているため、座部1の前端部に配置されるギヤ4とロッ
クレバー6に乗員の脚や手が直接触れることがなく安全
性を有している。 【0019】 【発明の効果】以上のように本発明によると、フットレ
ストプレートを表裏反転する簡単な切替操作と好みの水
平位置の調整を可能とした足乗せのフットレスト使用と
脚乗せのオットマン使用の両方の機能を奏するため、長
時間の遠距離走行で着座者の足腰に疲れを極力発生させ
ない楽な着座姿勢とする利便性を有し、しかも、ロック
レバーとギヤによるアームのロック機構及びストッパピ
ンとこれの案内溝機構によりフットレストプレートに大
きな荷重が作用しても水平姿勢を保持するため安全性を
確保したフットレスト装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明装置の側面図 【図2】フットレストプレートの格納状態の正面図 【図3】図2のA−A線断面図 【図4】横軸とギヤとの結合構造の一例を示す斜視図 【図5】レバー軸とロックレバーとの結合構造の一例を
示す斜視図 【図6】本発明装置の構成部品を示す分解図 【図7】従来の起倒式フットレスト装置の斜視図 【図8】従来の引き出し式フットレスト装置の斜視図 【符号の説明】 1 座部 2 横軸 3 アーム 4 ギヤ 5 レバー軸 6 ロックレバー 7 支持軸 8 フットレストプレート 9 凹部 10 凹部 11 把手 12a 突起 12b 突起 13 案内溝 14 ストッパピン 15 カバー 16 スプリング 17 支持部材 18 ストッパピン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】座席の座部前端部に固定された横軸の両端
    に一端が回転可能に取り付けられ上下方向に旋回可能な
    左右一対のアームと、前記横軸の両端に固設されたアー
    ム旋回位置決め用のギヤと、前記左右のアーム間に渡っ
    て前記横軸と並行な軸線で前記アームに回転可能に嵌挿
    したレバー軸と、このレバー軸の両端に固着され前記ギ
    ヤに係脱して前記アームの旋回位置を位置決めするロッ
    クレバーと、前記アームの他端間に渡って前記レバー軸
    と平行な軸線で固着した支持軸に一端が回転可能に軸承
    されたフットレストプレートとからなり、前記フットレ
    ストプレートを前記支持軸中心で略水平姿勢とアームと
    並行な姿勢に規制するストッパ手段と前記フットレスト
    プレートの裏面に前記横軸とレバー軸に嵌合する凹部と
    を備えており、フットレストプレートを略水平姿勢に反
    転してフットレストプレートの裏面側でフットレスト使
    用としアームと共にフットレストプレートを上方水平位
    置に旋回してフットレストプレートの表面側でオットマ
    ン使用とするようにしたことを特徴とする自動車座席用
    のフットレスト装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100726510B1 (ko) 2005-08-17 2007-06-11 현대자동차주식회사 자동차용 풋 레스트 구조
KR100727179B1 (ko) 2005-09-01 2007-06-13 현대자동차주식회사 차량의 풋 레스트 구조
KR100919001B1 (ko) 2008-05-14 2009-09-25 정해광 차량용 보조 쿠션
KR101247742B1 (ko) * 2010-05-18 2013-03-26 남 영 박 자동차 시트
CN113827410A (zh) * 2021-09-14 2021-12-24 安徽金百合医疗器械有限公司 带有座垫槽的医用碳钎维电动轮椅

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KR101247742B1 (ko) * 2010-05-18 2013-03-26 남 영 박 자동차 시트
CN113827410A (zh) * 2021-09-14 2021-12-24 安徽金百合医疗器械有限公司 带有座垫槽的医用碳钎维电动轮椅

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