JP3067910U - 椅子の背もたれ支持機構 - Google Patents

椅子の背もたれ支持機構

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JP3067910U
JP3067910U JP1999007528U JP752899U JP3067910U JP 3067910 U JP3067910 U JP 3067910U JP 1999007528 U JP1999007528 U JP 1999007528U JP 752899 U JP752899 U JP 752899U JP 3067910 U JP3067910 U JP 3067910U
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貴士 中村
栄三 大坪
裕巳 岩室
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Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着座者の体格に合わせて背もたれの奥行き位
置及び高さの調整を容易にできるようにする。 【解決手段】 座側に取り付けられる第1のリンク3
と、背もたれ2側に取り付けられる第2のリンク9と、
第1及び第2のリンク3,9に対して回転対偶を以てそ
れぞれ連結され背もたれ2を支持する第3,第4のリン
ク11,12とを備える一方、複数の係合凹部28を有
する第1のロック部材15と、係合凹部28と嵌合する
係合ピン27を有する第2のロック部材(操作レバー
7、支持ブロック17、取付ブラケット18)とから成
るロック手段6を第2のリンク9と第4のリンク12と
の間に備え、第2のロック部材の操作レバー7をスライ
ド可能に支持させて、該操作レバー7のスライドによっ
てロック手段6の固定と解放を切換えるようにしてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、背凭れ等を座受け部材などの座側構造部材に取り付ける椅子の背も たれ支持機構に関する。更に詳述すると、本考案は背凭れや肘掛け等を移動及び 固定可能な椅子の背もたれ支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から着座者の体格や作業形態等に応じて座や背凭れの位置を調整できる椅 子が望まれている。例えば、小学生等の成長期にある子供の場合、入学時から卒 業時までの6年の間に平均して35cm以上も身長が延びるため、子供の成長と 身長の変化を考慮して最適な背もたれ位置を設定して背もたれで背中をきちんと 支えることが大切である。そこで、背もたれの位置を前後に調整可能な椅子が従 来から提案されている。このような椅子としては、例えば座を前後動可能とする と共に背凭れを昇降可能とするものや、逆に座を昇降可能とすると共に背凭れを 前後動可能とするものが有る。
【0003】 そして、これらの椅子において座や背凭れの位置を変更または固定するために は、グリップを回転して緩めて調整可能にしたり、または締め付けて固定するよ うにする。あるいは、ラチェット機構を用いることにより、座を上げるときや背 凭れを起こすときはクリック感を得ながら段階的に移動させて、逆に座を下げる ときや背凭れを倒すときはラチェットを解除して一気に移動させるようにする椅 子も有る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した椅子では、椅子を着座者の体格に合わせるために座と 背凭れとの両方をそれぞれ別個に調整しなければ成らないので、調整作業が面倒 であった。しかも、グリップを回転させて調整する椅子では、位置調整のために グリップを緩めたり締めたりしなければ成らないので操作性が悪い。特に子供の 場合、一人で操作することが難しくなる。このため、着座者が椅子の座や背凭れ の位置に対して違和感を感じていても、調整作業が面倒であるためにそのまま座 り続けてしまうことになり、座り心地を損ねてしまう。
【0005】 そこで、本考案は、着座者の体格に合わせて背もたれの奥行き位置及び高さの 調整を容易に実現できる椅子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の考案は、背凭れを座に前後方向に 移動可能に支持する椅子の背もたれ支持機構において、座側に取り付けられる第 1のリンクと、背もたれ側に取り付けられる第2のリンクと、第1及び第2のリ ンクに対して回転対偶を以てそれぞれ連結され背もたれを支持する第3,第4の リンクとを備える一方、複数の係合凹部あるいは孔を有する第1のロック部材と 、係合凹部あるいは穴と嵌合する係合凸部あるいはピンを有する第2のロック部 材とから成り第1から第4のリンクで構成される連鎖を固定するロック手段とを 備え、第3あるいは第4のいずれか一方のリンクに第1のロック部材あるいは第 2のロック部材のいずれかを支持させると共に第3あるいは第4のいずれか他方 のリンクに第1のロック部材あるいは第2のロック部材のいずれか他方を支持さ せ、かつ第1のロック部材あるいは第2のロック部材のいずれか一方をスライド 可能に支持させ、該ロック部材のスライドによってロック手段の固定と解放を切 換えるようにしている。
【0007】 したがって、第1のロック部材と第2のロック部材とが嵌合してロック手段が 固定状態にあるとき、このロック手段に連係して隣り合う2本のリンク間では回 り対偶を構成できなくなり、各リンクが相対運動不能な固定連鎖となる。そして 、背もたれの位置が固定される。他方、一方のロック部材をスライドさせると、 第1のロック部材と第2のロック部材との係合が解除されてロック手段が解放さ れるため、このロック手段に連係する隣り合う2本のリンクを相対運動可能にす る。これにより、背もたれを支持する第1〜第4のリンクで拘束連鎖が構成され て背もたれの位置を単一の軌跡上の任意の点に移動させて固定することができる 。そして、背もたれを任意の位置に移動させてから、ロック手段を固定状態に切 り替えることにより背もたれをその位置に固定する。しかも、背もたれを支持す る機構の固定状態と可動状態とは一方のロック部材の摺動動作により、ワンタッ チ操作で容易に切り換えられる。
【0008】 また、請求項2記載の考案は、請求項1記載の椅子の背もたれ支持機構におい て、スライド可能なロック部材が操作レバーを構成し、背もたれ側に設けられる ようにしている。したがって、操作レバーは背もたれの移動に伴って一緒に移動 するので、移動した先で操作レバーを離せばその位置に背もたれを固定すること ができる。
【0009】 さらに、請求項3記載の考案は、請求項1または2記載の椅子の背もたれ支持 機構において、第1から第4のリンクは平行四辺形の連鎖を構成するようにして いる。したがって、背もたれは傾きを変えずにそのままの状態で奥行き方向の位 置を調整すると同時に高さを変化させる。背凭れを1度の操作で前後動および昇 降できるので、背凭れの前後位置および上下位置を別個に調整する場合に比べて 背凭れの位置関係による座り心地の調整作業を容易化することができる。
【0010】 また、請求項4記載の考案は、請求項1から3のいずれかに記載の椅子は子供 向け用椅子であることを特徴としている。この場合、背もたれの傾きを変えずに そのままの状態で奥行き方向の位置と高さとを同時に変化させることにより、成 長期にある子供の体格の変化を考慮して最適な背もたれ位置を設定して背もたれ で背中をきちんと支えることができる。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。本実施 形態では、椅子として事務用の回転椅子を例に挙げているが、これには限られず 、固定式のロッキングチェア等の椅子全般に適用できるのは勿論である。
【0012】 この椅子の背もたれ支持機構1は、図1および図2に示すように、背もたれ等 の被支持部材(以下、単に背もたれと呼ぶ)2を座受部材等の座側構造部材(以 下、単に座受け部材と呼ぶ)4に支持させるものである。尚、本実施形態におい て「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」とは、それぞれ椅子を基準にし た方向を意味している。
【0013】 この椅子の背もたれ支持機構1は、拘束連鎖を構成して座受け部材4に対して 背もたれ2を移動可能に支持する支持手段5と、該支持手段5を拘束連鎖から固 定連鎖に任意に切り換えるロック手段6とを備え、ロック手段6を解除したとき に支持手段5を拘束連鎖に変えて背もたれ2の移動を可能とすると共にロック手 段6を固定したときに支持手段5を固定連鎖に変えて背もたれ2の移動を不可能 とする。即ち、背もたれ2は単一の軌跡上を移動して同軌跡上の任意の位置で固 定可能とされる。
【0014】 支持手段5は、座側の部材即ち座受け部材4に取り付けられる第1のリンク3 と、背もたれ2側に取り付けられる第2のリンク9と、第1及び第2のリンク3 ,9に対して回転対偶(滑節)を以てそれぞれ連結され背もたれ2を支持する第 3,第4のリンク11,12とから成る四節回転連鎖によって構成されている。 しかも、第1と第2のリンク3,9並びに第3と第4のリンク11,12のそれ ぞれ相対向するリンクの長さは等しくなるように設けられて、いわゆる平行四辺 形を構成している。このため、背もたれ2は、一度の操作でその角度・傾きを変 化させずに前後方向(奥行き方向)へ移動すると同時に上下方向(高さ方向)へ の移動を一定の関係の下で実現し、調整作業の手間を少なくする。また、背もた れ2は上下および前後の位置を同時に変更できるようになるので、座10の位置 を調整することなく着座者の体格に合わせて椅子を設定できるようになる。本実 施形態では、第1のリンク3は座受け部材4の揺動する部材の一部を利用して形 成されている。
【0015】 また、第1から第4の各リンク3,9,11,12の長さは、背もたれ2と座 10とが着座者の体格に応じて着座に適した位置関係に成るように設定されてい る。即ち、背もたれ2の設置高さ(背支点の高さ)と座10の奥行きとは座り易 さの観点から最適な位置関係があり、このような位置関係を得られるように支持 手段5の各リンクの長さを設定する。これにより、背もたれ2の軌跡が単一に設 定されて、背もたれ2はその軌跡上のどこにあっても座10に対して適正な箇所 に位置することができ、常に最良の座り心地を得ることができるようになる。こ のため、座10および背凭れの前後位置および上下位置を別個に調整する場合に 比べて、座10および背凭れの位置関係による座り心地の調整作業を容易化する ことができる。
【0016】 さらに、図3及び図4に示すように、第4のリンク12は左右に1本ずつ設け られている。そして、各第4のリンク12の上端部には、互いに向き合って突出 した形状の後支持軸部13が形成されている。そして、各後支持軸部13,13 の先端は、その周面を平行な2面で面取りしたいわゆるダブルDカットが施され ている。このダブルDカットが施された部分13aには、当該部分13aと同等 の断面形状及び大きさの取付孔14を有する第1のロック部材15が一体回転可 能に取り付けられている。これにより、各第4のリンク12,12と第1のロッ ク部材15とは一体回転するように組み付けられている。尚、第1のロック部材 15と第4のリンク12との連結手段は、上述のダブルDカット13aとほぼ小 判型の取付孔14との組み合わせに特に限定されず、例えば六角形や四角形等の 多角形、若しくは三角形等の孔と軸の組み合わせ等に代えても良い。
【0017】 また、第3のリンク11は左右方向の中央部に1本のみ設けられている。そし て、第3のリンク11の上端部には、左右に突出する前支持軸部16,16が形 成されている。
【0018】 さらに、第2のリンク9は、各第4のリンク12,12の後支持軸部13,1 3に回転可能に支持される支持ブロック17,17と、各支持ブロック17の上 下面と後端面とを覆い込んで背もたれ2に取り付けられると共に第3のリンク1 1に回転可能に支持される取付ブラケット18とを備えている。
【0019】 ロック手段6は、複数の係合凹部(あるいは孔)28を有する第1のロック部 材15と、係合凹部28と嵌合する係合凸部27(あるいはピン)を有する第2 のロック部材とから成り、第1のロック部材15あるいは第2のロック部材のい ずれか一方をスライドさせることによって両ロック部材の嵌合(固定)と切り離 し(解放)を行うように構成されている。ここで、本実施形態では、第2のロッ ク部材は、係合凸部としてのピン27を備えスライド可能に保持される操作レバ ー7と支持ブロック17及び取付ブラケット18とで構成されている。また、同 時に支持ブロック17と取付ブラケット18とは第2のリンク9を構成している 。したがって、第4のリンク1212に第1のロック部材15が取り付けられる 一方、第2のリンク9に第2のロック部材を第2のリンクと共に構成する操作レ バー7が備えられている。そして、操作レバー7が支持しスライドさせる係合ピ ン27と第1ロック部材の係合凹部28とによって、操作レバー7の摺動により 支持手段5を固定するロック機構8が構成されている。このロック機構8と操作 レバー7とを含めて第1ロック部材15と第2ロック部材(操作レバー7、支持 ブロック17、取付ブラケット18)とで、背もたれ2の可動状態と固定状態と を操作レバー7の摺動動作によりワンタッチで切り換えるロック手段6が構成さ れている。
【0020】 支持ブロック17は、後支持軸部13が貫通して回転可能に支持される支持孔 19と、各支持ブロック17,17の間に配置される操作レバー7を前後に摺動 可能に支持する摺動溝20とを備えている。ここで、摺動溝20の長手方向は、 第2のリンク9に対して斜めにずらしている。よって、操作レバー7の摺動方向 は第2のリンク9に対して斜めに成っている。
【0021】 また、取付ブラケット18は、背もたれ2にねじ止めするためのねじ止め孔2 1と、第3のリンク11の前支持軸部16を側方から回転可能に支持する支持孔 22とを備えている。
【0022】 さらに、ロック手段6は、支持手段5の隣り合う2本のリンクの間に設けられ ている。本実施形態では、ロック手段6は第4のリンク12と第2のリンク9と の間に設けられている。このロック手段6は、隣り合う2本のリンク9,12を 互いに固定可能であると共に、この固定により四節回転連鎖の自由度を無くして 動きを拘束し、背もたれ2の位置を固定するようにしている。
【0023】 また、操作レバー7は、隣り合う2本のリンク9,12のうちの一方のリンク に摺動可能に設けられている。本実施形態では、操作レバー7は第2のリンク9 に摺動可能に設けられている。このため、操作レバー7は背もたれ2に伴って一 緒に移動するので、例えば操作レバー7の操作と背もたれ2の移動とを片手のみ で行うことができたり、あるいは片手で操作レバー7を操作して両手で背もたれ 2を移動させることができるように成るので、良好な操作性を得ることができる 。
【0024】 そして、操作レバー7は、第1のロック部材15の両側方に位置する側部23 ,23と、各側部23の後部同士を連結すると共に使用者が把持して摺動操作を 行うための把持部24と、各支持ブロック17の摺動溝20により前後に摺動可 能に支持され案内として機能する摺動突起部25と、前後に伸びた長孔から成る と共に後支持軸部13が回転可能に貫通する通過孔26とを備えている。このた め、把持部24を前後方向に押したり引いたりすることにより、操作レバー7は 摺動突起部25が支持ブロック17の摺動溝20に案内されながら前後動する。 このとき、通過孔22は前後に伸びた長孔から成るので、操作レバー7の摺動時 に後支持軸部13と干渉することが防止される。
【0025】 ロック機構8は、操作レバー7と第4のリンク12との一方に形成された凸部 27と、他方に形成された複数の凹部28とを備えて、これら凸部27と凹部2 8とを係合することにより操作レバー7と第4のリンク12との揺動を規制して 隣り合う2本のリンク9,12を固定するようにしている。
【0026】 本実施形態では、凸部27は、操作レバー7の側部23の前部に取り付けられ ると共に左右方向を長手方向とする係合ピンから成る。この係合ピンは3本設け られている。このため、凸部27と凹部28との係合を3箇所で行うことができ るので、支持手段5の固定を強固にすることができる。
【0027】 また、凹部28は、第1のロック部材15に形成された左右方向に貫通する透 孔により形成されている。これらの凹部28は、後支持軸部13を中心とする円 弧線上に配置されている。このため、第1のロック部材15と操作レバー7との なす角度に拘わらず、凸部27と凹部28とを係脱させるための操作レバー7の ストロークを一定にすることができる。本実施形態では、凹部28を7箇所に形 成している。これに対し、凸部27は3箇所であるので、凹部28と凸部27と の係合段階は5段階に成る。本実施形態では、凸部27を3箇所に設けると共に 凹部28を7箇所に設けているが、これには限られず凸部27は1箇所以上で有 れば良く、また凹部28は凸部27よりも多ければ良い。これにより、凹部28 と凸部27との位置調整を段階的に行うことができる。また、凹部28を形成す る間隔は、背もたれ2を固定しようとする位置に応じて設定する。
【0028】 さらに、各凹部28の後端部は、第1のロック部材15を左右方向に貫通する 透孔から成る連結部29により連結されている。この連結部29は、後支持軸部 13を中心とする円弧形状に形成されている。このため、操作レバー7を後方に 移動させると、凸部27が凹部28から連結部29に抜け出す。この状態で、四 節回転連鎖の変形に伴って第1のロック部材15と第2のリンク9とが相対揺動 することにより、凸部27は連結部29の内部で後支持軸部13を中心に移動す る。また、操作レバー7を前側に押し込むと、凸部27がいずれかの凹部28に 嵌入して、第1のロック部材15と操作レバー7との揺動を規制することができ る。ここで、各凹部28が連結部29に開口する縁部には、丸みを形成すること が好ましい。これによれば、凸部27が連結部29から凹部28に入り込むとき に、縁部の丸みに案内されて円滑に収容される。
【0029】 一方、図2に示すように、第1のリンク3をその一部で構成する座側構造部材 4は座受部材の一部を成し本体に対し揺動可能に支持されている。座受部材4は 、脚30に対して座10及び背もたれ2を支持している。そして、座10は、そ の裏側にねじ止めされた座受金具31を介して座受部材4に揺動可能に支持され ている。また、座受け部材3と座受金具31とは、連結リンク32により連結さ れて連動する。これにより、座10と背もたれ2とが連動する。
【0030】 さらに、座受部材4と座受金具31との間には、圧縮コイルばねから成る戻り ばね33が設けられている。この戻りばね33により座10及び被支持部2を傾 斜しようとする荷重に対して反力を与えることができるので、椅子のロッキング 動作を行うことができる。
【0031】 上述した椅子の背もたれ支持機構1の作用を以下に説明する。
【0032】 椅子を使用するときは、図5に示すように操作レバー7を前方に押し込んで凸 部27を凹部28に嵌入させる。これにより、第2のロック部材を構成する操作 レバー7と第1のロック部材15とが揺動できなくなるので、第4のリンク12 →第1のロック部材15→操作レバー7(第2のロック部材)→支持ブロック1 7(第2のロック部材であり、且つ第2のリンクでもある)→取付ブラケット1 8(第2のロック部材であり、且つ第2のリンクでもある)という経路を経て第 4のリンク12と第2のリンク9とが固定される。よって、四節回転連鎖が固定 連鎖となり、支持手段5の動きが固定されて背もたれ2の位置決めを行うことが できる。
【0033】 このとき、着座者が座10及び背凭れに荷重を掛けることにより、戻りばね3 3による反力を受けながら揺動する。よって、椅子のロッキング動作を行うこと ができる。
【0034】 一方、背もたれ2の位置を調整するときは、図6に示すように操作レバー7を 後方に引いて凸部27を凹部28から連結部29に抜け出させる。これにより、 操作レバー7と第1のロック部材15とが揺動可能に成るので、第4のリンク1 2と第2のリンク9との固定が解除される。よって、四節回転連鎖が変形可能に 成るので、支持手段5が変形して背もたれ2の位置を調整することができる。
【0035】 そして、図7に示すように背もたれ2を例えば前側に移動させてから、図8に 示すように操作レバー7を前側に押し込むことにより、背もたれ2を当該位置で ロックすることができる。
【0036】 上述したように本実施形態の椅子の背もたれ支持機構1によれば、背もたれ2 を背凭れにしているので、背凭れの前後動および昇降を一度の動作で調整できる ようになる。このため、例えば体格の異なる複数の者が共通の椅子を使用しなけ ればならない場合でも、座10および背凭れの前後位置および上下位置を別個に 調整する場合に比べて、各着座者の体格に合わせた座10および背凭れの適切な 位置関係を容易かつ迅速に得ることができる。また、椅子の調整は操作レバー7 の摺動操作のみで容易に行うことができるので、例えば学童用の椅子のように幼 少の者が操作する場合でも容易に調整することができる。
【0037】 さらに、支持手段5を形成する四節回転連鎖の相対向するリンクの長さを等し くした平行四辺形リンクとしたときには背もたれ2は傾きを変えずに高さと奥行 きの双方を同時に変化させるので、椅子の座り心地を変えずに着座者の体格に合 わせて椅子を調整することができる。
【0038】 しかも、背凭れの背後部分にのみロック手段6を設けているので、座および背 凭れのそれぞれに固定部が設けられる場合に比べて、椅子の構成の簡素化を図る ことができる。
【0039】 なお、上述の実施形態は本考案の好適な実施の一例ではあるがこれに限定され るものではなく本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である 。例えば、本実施形態では操作レバー7を操作しない限り操作レバー7の摺動方 向に付勢力は作用していないが、これには限られず例えば操作レバー7を常時前 方に付勢する付勢ばねを設けるようにしても良い。この場合、付勢ばねの付勢力 により操作レバー7が前側に付勢されているので、椅子を後方に傾斜させても操 作レバー7が後方に移動することはなく支持装置1のロックを維持することがで きる。また、背もたれ2の調整時には、操作レバー7を一旦引き出してから手を 離すだけで自動的に前側に戻ってロック手段6のロックが行われる。よって、操 作性を向上することができる。
【0040】 しかも、操作レバー7を常時前方に付勢する付勢ばねを設けた場合に、操作レ バー7の把持部24の後方の近傍に背もたれ2に対して固定した固定グリップを 形成するようにしても良い。この場合、使用者が固定グリップと把持部24とを 握りしめることにより操作レバー7を後方に引いて背もたれ2を移動可能にでき ると共に、手を離すことにより操作レバー7が前方に移動されて背もたれ2が位 置固定されるようにできる。このため、操作性を向上できる。
【0041】 また、本実施形態では、各凹部28の後方に連結部29を形成しているが、こ れには限られず各凹部28の前方に連結部29を形成するようにしても良い。こ の場合、操作レバー7を前方に押し込んだときに凸部27が連結部29に抜け出 して背もたれ2が移動可能になると共に、操作レバー7を後方に引き出したとき に凸部27が凹部28に入り込んで背もたれ2が固定されるようになる。これに よっても、操作レバー7の前後動により、背もたれ2を固定状態と揺動可能状態 とに容易に切り換えることができる。
【0042】 そして、上述した実施形態では、操作レバー7に凸部27を形成すると共に第 4のリンク12に凹部28を形成しているが、これには限られず逆に操作レバー 7に凹部28を形成すると共に第4のリンク12に凸部27を形成するようにし ても良い。例えば、図9に示すように、操作レバー7の前部の後支持軸部13を 中心とする円弧線上に複数の凹部28を形成すると共に、各凹部28の後端部を 円弧形状の連結部29により連結する。そして、固定ブロック15の前部に左右 方向に貫通孔15aを形成する。さらに、凸部27である係合ピンを貫通孔15 aに貫通させて固定すると共に、その両端部を凹部28に係合させる。よって、 操作レバー7の前後動により凹部28が凸部27に対して係合または離脱を行う ので、第1のロック部材15と操作レバー7とを固定状態と揺動可能状態とに切 り換えることができる。
【0043】 また、上述した実施形態では、操作レバー7の摺動方向を第2のリンク9に対 して斜めに設けているが、これには限られず他の角度にして設けても良い。例え ば図10に示すように、操作レバー7の摺動方向を第2のリンク9に平行にして も良い。すなわち、第2のリンク9と摺動溝20とを平行に設けるようにする。 この場合、第3のリンク11の上端部の前支持軸部16は、例えば各支持ブロッ ク17の側部で回転可能に支持するようにする。
【0044】 あるいは、図11に示すように、操作レバー7の摺動方向を鉛直にしても良い 。すなわち、摺動溝20を鉛直に設けるようにする。この場合、操作レバー7が 下方に移動したときに凸部27が凹部28に入り込むように、凹部28と凸部2 7との位置を設定することが好ましい。これによれば、操作レバー7が常に自重 で下降しようとするので、操作レバー7に付勢ばねを設けなくても背もたれ2の ロックを維持することができる。
【0045】 さらに、図12に示すように、操作レバー7の摺動方向を左右方向にしても良 い。すなわち、操作レバー7を凸部27である係合ピンと該凸部27に直接取り 付けた把持部24とを備えるようにする。そして、操作レバー7の凸部27を、 支持ブロック17の前部に形成した左右方向に貫通する摺動孔20に摺動可能に 設ける。また、第1のロック部材15の前部には、後支持軸部13を中心とする 円弧線上に複数の凹部28を形成する。これにより、操作レバー7を左右方向に 摺動させることにより凸部27をいずれかの凹部28に係合させて背もたれ2の 位置をロックするようにする。
【0046】 上述した図10〜図12に示す実施形態によっても、操作レバー7の摺動操作 によりワンタッチで背もたれ2を固定状態と可動状態とに切り換えることができ るので、操作性を向上することができる。
【0047】 さらに、上述した各実施形態では、ロック機構8を操作レバー7と第4のリン ク12との間に設けているが、これには限られず操作レバー7と第3のリンク1 1との間に設けるようにしても良い。あるいは、上述した各実施形態では、操作 レバー7を第2のリンク9に摺動可能に設けているが、これには限られず他のい ずれかのリンク3,11,12に摺動可能に設けるようにしても良い。さらに、 上述した各実施形態では、ロック手段6は第2のリンク9と第4のリンク12と を固定可能に設けているが、これには限られず他のリンク同士を固定可能に設け るようにしても良い。いずれの場合も、操作レバー7の摺動操作によりワンタッ チで背もたれ2を固定状態と可動状態とに切り換えることができるので、操作性 を向上することができる。
【0048】 また、上述した各実施形態では、支持手段5を形成する四節回転連鎖の相対向 するリンクの長さを互いに等しくしているが、これには限られず各リンクの長さ を相互に異ならせても良い。この場合、背もたれ2の移動に伴って、その傾斜角 度を変更することができる。このため、例えば第2のリンク9を支持部材側リン ク3よりも短く設定することにより、背もたれ2を後方に移動させたときは後方 に倒れると共に前方に移動させたときは起き上がるようにすることができる。よ って、各リンクの長さを設定することにより、椅子の使用目的等に応じた使用感 の良い椅子を得ることができる。また、本実施形態では、支持手段5の各リンク の長さを背もたれ2が座10との位置関係において最適な位置になるように設定 しているが、これには限られないのは勿論である。
【0049】 さらに、上述した実施形態では、ロック手段6は摺動可能な操作レバー7を備 えるようにしているが、これには限られず例えば支持ブロック17に対して回転 可能に設けると共に凸部27を有する操作ノブを備えるようにしても良い。この 場合、操作ノブを回転させることにより、凸部27を凹部28に出没させるよう にする。これによっても、操作ノブの操作によりワンタッチで背もたれ2を固定 状態と可動状態とに切り換えることができるので、操作性を向上することができ る。
【0050】 ところで、上述した各実施形態では、支持部材3を座受部材4に取り付けた揺 動部材としているが、これには限られず支持部材3を座受部材4自体により形成 したり、あるいは支持部材3を座10としても良い。また、上述した各実施形態 では、背もたれ2を背凭れとしているが、これには限られず例えば肘掛けにして も良い。いずれの場合も、操作レバー7の摺動操作によりワンタッチで背もたれ 2を固定状態と可動状態とに切り換えることができる。
【0051】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の椅子の背もたれ支持機構によ れば、背もたれを支持する第1〜第4のリンクで拘束連鎖が構成されて背もたれ の位置を単一の軌跡上の任意の点に移動させて固定することができる。そして、 背もたれを任意の位置に移動させてから、ロック手段を固定状態に切り替えるこ とにより背もたれをその位置に固定する。しかも、背もたれを支持する機構の固 定状態と可動状態とは一方のロック部材の摺動動作により、ワンタッチ操作で容 易に切り換えられる。このため、椅子の背もたれの奥行き方向並びに高さの調整 作業を簡単にできる。
【0052】 また、請求項2記載の考案によれば、操作レバーが背もたれの移動に伴って一 緒に移動するので、移動した先で操作レバーを離せばその位置に背もたれを固定 することができる。しかも、背もたれを移動させるときにロック手段も共に移動 してその移動の妨げとならないので、操作がし易い。
【0053】 更に、背もたれ支持機構を固定させるか可動状態にするかの切換操作が1本の 操作レバーの摺動動作のみによってワンタッチで容易に行えるので、例えば学童 児が操作する場合でも容易に調整することができるようになる。
【0054】 さらに、請求項3記載の考案によれば、背もたれは傾きを変えずにそのままの 状態で奥行き方向の位置を調整すると同時に高さを変化させ得るので、背凭れを 1度の操作で前後動および昇降できる。よって、背凭れの前後位置および上下位 置を別個に調整する場合に比べて背凭れの位置関係による座り心地の調整作業を 容易化することができる。
【0055】 また、請求項4記載の考案によると、背もたれの傾きを変えずにそのままの状 態で奥行き方向の位置と高さとを同時に変化させることにより、成長期にある子 供の体格の変化を考慮して最適な背もたれ位置を設定して背もたれで背中をきち んと支えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の椅子の背もたれ支持機構を示す側面図
である。
【図2】椅子の背もたれ支持機構を適用した椅子の主要
部を示す中央縦断面側面図である。
【図3】椅子の背もたれ支持機構を示す分解組立図であ
る。
【図4】図1のIV−IV線で切断した状態を示す正面
図である。
【図5】被支持部材が固定された状態を示す固定部の側
面図である。
【図6】被支持部材が移動可能にされた状態を示す固定
部の側面図である。
【図7】被支持部材を前方に移動させた状態を示す固定
部の側面図である。
【図8】被支持部材が固定された状態を示す固定部の側
面図である。
【図9】椅子の背もたれ支持機構の他の実施形態を示す
分解組立図である。
【図10】椅子の背もたれ支持機構の別の実施形態を示
す側面図である。
【図11】椅子の背もたれ支持機構のさらに他の実施形
態を示す側面図である。
【図12】椅子の背もたれ支持機構のまた別の実施形態
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 椅子の背もたれ支持機構 2 背もたれ(被支持部材) 3 第1のリンク 5 支持手段 6 ロック手段 7 操作レバー(第2のロック部材を構成する) 8 ロック機構 9 第2のリンク 11 第3のリンク 12 第4のリンク 17 支持ブロック(第2のロック部材並びに第2のリ
ンクを構成する) 18 取付ブラケット(第2のロック部材並びに第2の
リンクを構成する) 27 係合ピン(係合凸部) 28 係合凹部(係合穴部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大坪 栄三 奈良県生駒市萩原町183−21 (72)考案者 岩室 裕巳 大阪府堺市浜寺石津町中1−8−38−305

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背凭れを座に前後方向に移動可能に支持
    する椅子の背もたれ支持機構において、前記座側に取り
    付けられる第1のリンクと、前記背もたれ側に取り付け
    られる第2のリンクと、前記第1及び第2のリンクに対
    して回転対偶を以てそれぞれ連結され前記背もたれを支
    持する第3,第4のリンクとを備える一方、複数の係合
    凹部あるいは孔を有する第1のロック部材と、前記係合
    凹部あるいは穴と嵌合する係合凸部あるいはピンを有す
    る第2のロック部材とから成り前記第1から第4のリン
    クで構成される連鎖を固定するロック手段とを備え、前
    記第3あるいは第4のいずれか一方のリンクに前記第1
    のロック部材あるいは第2のロック部材のいずれかを支
    持させると共に前記第3あるいは第4のいずれか他方の
    リンクに前記第1のロック部材あるいは第2のロック部
    材のいずれか他方を支持させ、かつ前記第1のロック部
    材あるいは第2のロック部材のいずれか一方をスライド
    可能に支持させ、該ロック部材のスライドによって前記
    ロック手段の固定と解放を切換えることを特徴とする椅
    子の背もたれ支持機構。
  2. 【請求項2】 前記スライド可能なロック部材は、操作
    レバーを構成し前記背もたれ側に設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の椅子の背もたれ支持機構。
  3. 【請求項3】 前記第1から第4のリンクは平行四辺形
    の連鎖を構成することを特徴とする請求項1または2記
    載の椅子の背もたれ支持機構。
  4. 【請求項4】 前記椅子は子供向け用椅子であることを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の椅子の背
    もたれ支持機構。
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