JP2003211749A - 記録媒体搬送装置およびこれを備えた画像記録装置 - Google Patents

記録媒体搬送装置およびこれを備えた画像記録装置

Info

Publication number
JP2003211749A
JP2003211749A JP2002016501A JP2002016501A JP2003211749A JP 2003211749 A JP2003211749 A JP 2003211749A JP 2002016501 A JP2002016501 A JP 2002016501A JP 2002016501 A JP2002016501 A JP 2002016501A JP 2003211749 A JP2003211749 A JP 2003211749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
area
recording
suction
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002016501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3864791B2 (ja
Inventor
Masaaki Tsuji
正秋 辻
Yasuhiro Tanaka
康浩 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Noritsu Koki Co Ltd
Priority to JP2002016501A priority Critical patent/JP3864791B2/ja
Publication of JP2003211749A publication Critical patent/JP2003211749A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3864791B2 publication Critical patent/JP3864791B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助部材に対する記録媒体の先端位置および
/または記録媒体の幅に拘わらず、記録媒体を補助部材
に確実に吸着させつつ搬送する。 【解決手段】 印刷ヘッド11に対向して配置されてい
る吸着プレート13には、多数の吸着孔15が形成され
た吸着領域52が設けられている。また、吸着領域52
内の用紙2の搬送方向上流側の端部の吸着プレート13
の中心位置近傍には、2つの大径の吸着孔15aが形成
された領域53内が設けられている。そして、吸着領域
52内の吸着孔15a以外の吸着孔15のそれぞれの大
きさは、領域53から用紙2の搬送方向上流側から下流
側へ離れるにつれて次第に小さくなるとともに、吸着プ
レート13の幅方向中心位置近傍から幅方向外側に離れ
るにつれて次第に小さくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体の平面性
を確保しつつ搬送することができる記録媒体搬送装置お
よびこれを備えた画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液状のインクを用紙に吹き付けて印刷を
行うインクジェット式プリンタには、用紙の搬送方向と
垂直な方向に沿って往復動する印刷ヘッドからインクが
吐出されて画像が印刷されるものが知られている。ま
た、特に用紙としてロール紙が用いられる場合には、用
紙の印刷面の平面性を確保するために吸着方式が採用さ
れることが多い。
【0003】ここで、吸着方式のインクジェット式プリ
ンタには、印刷ヘッドに対向配置された用紙の搬送面と
同じ高さであって、多数の吸着孔が形成された吸着プレ
ートと、吸着プレートの吸着孔を介して用紙を吸着プレ
ートの表面に吸着するための吸着ファンとを有している
ものがある。
【0004】かかる吸着方式のインクジェット式プリン
タの吸着プレートには、その上に搬送された用紙が吸着
プレートの表面に適正に吸着されつつ搬送されるよう
に、用紙の搬送方向に沿って多数の同じ大きさの吸着孔
がほぼ均等に配置されているのが一般的である。また、
吸着プレートの幅とほぼ同じ幅の用紙に対して印刷が行
われる場合においても、用紙が吸着プレートの表面に適
正に吸着されつつ搬送されるように、吸着プレートの全
幅にわたって多数の同じ大きさの吸着孔がほぼ均等に配
置されていることが多い。
【0005】従って、かかるインクジェット式プリンタ
では、印刷ヘッドに対向配置される用紙のほぼ全面が吸
着プレートの表面に密着しつつ搬送されるため、用紙の
印刷面の平面性が確保される。そのため、印刷ヘッドと
用紙との間の間隔(ギャップ)がほぼ一定に保たれるの
で、用紙に印刷される画像が悪化するのが抑制される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、用紙の
先端部近傍に対する印刷が行われる場合或いは吸着プレ
ートの幅よりも著しく小さい幅を有する用紙に対する印
刷が行われる場合には、吸着プレートに形成された多数
の吸着孔のなかで用紙が接触することによって閉塞され
る吸着孔はごく僅かである。つまり、吸着プレートの多
くの吸着孔は、閉塞されずに開放された状態になってい
る。そのため、用紙を吸着するために吸着ファンによっ
て発生させられる用紙により閉塞される吸着孔における
負圧が極端に小さくなり、用紙が吸着プレート上に適正
に吸着されなくなる。そのため、用紙の印刷面の平面性
が確保されないことに起因して、用紙に印刷される画像
が悪化するという問題が生じてしまう。さらに、用紙の
一部分が吸着プレートから大きく離れたときには、用紙
のその部分が往復動する印刷ヘッドにひっかかって、用
紙の詰まりが発生する場合がある。
【0007】また、かかる問題を解消するために、大型
の吸着ファンを設けて、吸着プレートに対する用紙の位
置によって、吸着ファンの風量が制御される場合があ
る。つまり、吸着プレートに形成された多数の吸着孔の
なかで用紙が接触することによって閉塞される吸着孔が
ごく僅かであっても、十分な負圧によって用紙が吸着プ
レート上に吸着されるように吸着ファンの風量が制御さ
れる。この場合には、吸着ファンが大型化することによ
って、プリンタの大型化およびコストの増加の原因とな
るとともに、吸着ファンに対する複雑な制御が必要とな
る。
【0008】そこで、本発明の主な目的は、補助部材に
対する記録媒体の先端位置に拘わらず、記録媒体を補助
部材に確実に吸着させつつ搬送することができる記録媒
体搬送装置およびこれを備えた画像記録装置を提供する
ことである。
【0009】また、本発明のその他の目的は、記録媒体
の幅に拘わらず、記録媒体を補助部材に確実に吸着させ
つつ搬送することができる記録媒体搬送装置およびこれ
を備えた画像記録装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の記録媒体搬送装置は、長尺の記録媒体を
搬送するための搬送手段と、前記搬送手段により搬送さ
れる記録媒体に対して画像を記録するための画像記録部
と対向配置された記録媒体の搬送面と実質的に同じ高さ
であって、前記画像記録部と実質的に対向する記録領域
において少なくとも1つの開口が形成された補助部材
と、前記補助部材の開口を介して記録媒体を前記補助部
材の表面に吸着させるための吸着手段とを備えており、
前記記録領域には、前記記録領域の最も記録媒体の搬送
方向上流側近傍の部分を含む第1の領域と、単位面積あ
たりの前記開口による総開口面積である開口率が前記第
1の領域よりも小さく且つ記録媒体の搬送方向に関して
前記第1の領域よりも下流側に配置された第2の領域と
が設けられていることを特徴とするものである。
【0011】ここで、「開口率」とは、少なくとも1つ
の開口が形成された領域については、その領域内の全範
囲の面積に対するその領域に形成された全ての開口面積
の合計の割合のことを示している。従って、開口が形成
された領域の開口率は、その領域に形成される開口の数
および1つの開口あたりの面積などによって変化するも
のである。また、「画像記録部と実質的に対向する記録
領域」とは、画像記録部に対向する領域だけであっても
よいし、画像記録部に対向する領域とその領域の記録媒
体の搬送方向上流側近傍の領域および搬送方向下流側近
傍の領域の少なくともいずれか一方を含んでいてもよ
い。
【0012】請求項1によると、第1の領域よりも記録
媒体の搬送方向下流側に配置された第2の領域の開口率
が第1の領域の開口率よりも小さいため、記録媒体の先
端部近傍だけが第1の領域内に形成された開口によって
補助部材上に吸着される場合において、第1の領域内に
形成された開口における負圧が極端に小さくなるのを抑
制することができる。そのため、記録媒体の先端部近傍
は、第1の領域内に形成された開口によって補助部材上
に確実に吸着される。これにより、補助部材に対する記
録媒体の先端位置に拘わらず、記録媒体を補助部材に確
実に吸着させつつ搬送することができる。従って、記録
媒体の記録面の平面性が確保されないことに起因して、
記録媒体に記録される画像が悪化するのが抑制されると
ともに、記録媒体の詰まりが発生するのが抑制される。
また、吸着ファンを必要以上に大型化しなくてよくなる
とともに、吸着ファンに対する複雑な制御をする必要が
なくなる。
【0013】また、請求項2の記録媒体搬送装置は、記
録媒体を搬送するための搬送手段と、前記搬送手段によ
り搬送される記録媒体に対して画像を記録するための画
像記録部と対向配置された記録媒体の搬送面と実質的に
同じ高さであって、前記画像記録部と実質的に対向する
記録領域において少なくとも1つの開口が形成された補
助部材と、前記補助部材の開口を介して記録媒体を前記
補助部材の表面に吸着させるための吸着手段とを備えて
おり、前記記録領域には、第1の領域と、単位面積あた
りの前記開口による総開口面積である開口率が前記第1
の領域よりも小さく且つ前記第1の領域に対して記録媒
体の搬送方向と垂直な方向に配置された第2の領域とが
設けられていることを特徴とするものである。
【0014】請求項2によると、第1の領域の記録媒体
の搬送方向と垂直な方向に配置された第2の領域の開口
率が第1の領域の開口率よりも小さいため、補助部材の
幅よりも小さい幅を有する記録媒体が第1の領域内に形
成された開口によって補助部材上に吸着される場合にお
いて、第1の領域内に形成された開口における負圧が極
端に小さくなるのを抑制することができる。そのため、
記録媒体は、第1の領域内に形成された開口によって補
助部材上に確実に吸着される。これにより、記録媒体の
幅に拘わらず、記録媒体を補助部材に確実に吸着させつ
つ搬送することができる。従って、記録媒体の記録面の
平面性が確保されないことに起因して、記録媒体に記録
される画像が悪化するのが抑制されるとともに、記録媒
体の詰まりが発生するのが抑制される。また、吸着ファ
ンを必要以上に大型化しなくてよくなるとともに、吸着
ファンに対する複雑な制御をする必要がなくなる。
【0015】また、請求項3の記録媒体搬送装置は、長
尺の記録媒体を搬送するための搬送手段と、前記搬送手
段により搬送される記録媒体に対して画像を記録するた
めの画像記録部と対向配置された記録媒体の搬送面と実
質的に同じ高さであって、前記画像記録部と実質的に対
向する記録領域において少なくとも1つの開口が形成さ
れた補助部材と、前記補助部材の開口を介して記録媒体
を前記補助部材の表面に吸着させるための吸着手段とを
備えており、前記記録領域には、前記記録領域の最も記
録媒体の搬送方向上流側でその幅方向中心位置近傍の部
分を含む第1の領域と、前記第1の領域よりも開口率が
小さい第2の領域とが設けられていることを特徴とする
ものである。
【0016】請求項3によると、第1の領域よりも記録
媒体の搬送方向下流側および第1の領域に対して補助部
材の幅方向外側に配置された第2の領域の開口率が第1
の領域の開口率よりも小さいため、請求項1および請求
項2と同様に、補助部材に対する記録媒体の先端位置お
よび記録媒体の幅に拘わらず、記録媒体を補助部材に確
実に吸着させつつ搬送することができる。従って、請求
項1および請求項2と同様の効果を得ることができる。
【0017】また、請求項4の記録媒体搬送装置は、前
記第1の領域からの距離が大きくなるにつれて、その開
口率が次第に小さくなるように複数の前記第2の領域が
設けられていることを特徴とするものである。
【0018】請求項4によると、記録媒体の先端部だけ
が第1の領域内に形成された開口によって補助部材上に
吸着される場合および/または補助部材の幅よりも小さ
い幅を有する記録媒体が第1の領域内に形成された開口
によって補助部材上に吸着される場合において、第1の
領域内に形成された開口における負圧が極端に小さくな
るのを効果的に抑制することができる。そのため、記録
媒体は、第1の領域内に形成された開口によって補助部
材上により確実に吸着される。
【0019】また、請求項5は、請求項1〜4のいずれ
か1項に記載の記録媒体搬送装置を備えた画像記録装置
である。請求項5によると、記録媒体搬送装置によって
画像記録部と対向配置されつつ搬送される記録媒体の記
録面の平面性が確保されるため、記録媒体に高画質の画
像を記録することができる。また、記録媒体搬送装置の
大型化が抑制されることにより、プリンタの大型化およ
びコストの増加が抑制される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明
の実施の形態に係る用紙搬送装置を備えたインクジェッ
ト式プリンタの概略構成を示す図である。図2は、図1
のインクジェット式プリンタに含まれる吸着プレート近
傍の概略構成を示す図である。図3は、吸着領域内に用
紙の搬送方向に沿って形成される複数の領域の概略構成
を示す図である。図4は、吸着領域内に吸着プレートの
幅方向に沿って形成される複数の領域の概略構成を示す
図である。図5は、図1のインクジェット式プリンタの
動作を説明するための図である。図6は、図1のインク
ジェット式プリンタに含まれる吸着プレート近傍の概略
構成を示す図である。
【0021】図1に示すインクジェット式プリンタ1
は、略直方体の筐体30内に、搬送ローラユニット5
と、インクジェット印刷ユニット6と、圧着ローラユニ
ット7と、切断ユニット8と、排出ローラユニット9と
を有している。筐体30内には、ロール状に巻回された
巻回部2aが形成された長尺の用紙2が配置されてお
り、用紙2の巻回部2aは軸中心の回りに回転可能とさ
れたドラム3に保持されている。また、後述するよう
に、インクジェット式プリンタ1の各部分の動作は、筐
体30内に配置されたコントローラ20によって制御さ
れる。
【0022】搬送ローラユニット5は、コントローラ2
0により制御されたモータ21によって駆動される駆動
ローラ対であり、用紙2を巻回部2aから巻きほどい
て、インクジェット印刷ユニット6に供給するためのも
のである。すなわち、搬送ローラユニット5は、用紙2
を巻回部2aから巻きほどいて下流側へと搬送し、イン
クジェット印刷ユニット6および切断ユニット8を順次
通過させる。
【0023】インクジェット印刷ユニット6は、印刷ヘ
ッド11と、キャリッジ12と、吸着プレート13と、
吸着ファン14とを有している。印刷ヘッド11は、イ
エロー(黄色)、マゼンタ(赤紫)、シアン(青緑)、
黒色などのカラーインクをそれぞれ吐出することができ
る多数の吐出ノズル(図示しない)を備えている。従っ
て、印刷ヘッド11は、コントローラ20からの信号に
基づいて、搬送されてきた用紙2の表面(図1では上
面)に向かって、多数の吐出ノズルからカラーインクを
それぞれ吐出することによって所望のカラー画像を印刷
することができる。なお、吐出ノズルの数および配置は
任意に変更することができる。また、印刷ヘッド11
は、黒色のインクだけを吐出する吐出ノズルを有するも
のであって、白黒の画像を印刷するものであってもよ
い。
【0024】なお、インクジェット印刷ユニット6は、
ノズルから液状のインクをドットごとに吹き出して用紙
2に印刷を施すものであって、ピエゾジェット方式、サ
ーマルジェット方式或いはその他の方式のいずれを採用
したものであってもよい。
【0025】キャリッジ12は、印刷ヘッド11を保持
するためのものであり、用紙2の搬送方向に垂直な方向
に往復動可能である。従って、印刷ヘッド11は、用紙
2の搬送方向に垂直な方向に往復動しつつ、用紙2の表
面に向かってインクを吐出することになる。
【0026】吸着プレート13は、図2に示すように、
用紙2の搬送面と同じ高さの用紙支持面を有しており、
印刷ヘッド11と対向配置される用紙2を支持するため
のものである。従って、印刷ヘッド11は、吸着プレー
ト13の表面に対向しつつ吸着プレート13の幅方向に
沿って往復動しながら吸着プレート13上の用紙2に対
して印刷を行う。ここで、吸着プレート13上の印刷ヘ
ッド11と対向可能な印刷領域51は、印刷ヘッド11
とほぼ同じ長さ(用紙2の搬送方向に沿う方向の長さ)
を有し、吸着プレート13の全幅にわたって形成される
帯状の領域である。
【0027】また、吸着プレート13には、印刷領域5
1若しくは印刷領域51の用紙2の搬送方向上流側およ
び下流側における印刷領域51からそれぞれ所定長さの
領域(以下、「吸着領域52」と称する)には、吸着プ
レート13の全幅にわたって、多数(本実施の形態では
65個)の円形の吸着孔15(後述する吸着孔15aを
含む)が形成されている。つまり、吸着領域52は、印
刷領域51を含んでおり、搬送ローラユニット5と圧着
ローラユニット7との間の距離とほぼ同じ長さおよび吸
着プレート13の幅とほぼ同じ幅を有する矩形状の領域
であって、多数の吸着孔15が形成された領域である。
【0028】吸着プレート13の吸着領域52内に形成
される吸着孔15は、それぞれの中心位置が千鳥状に配
置されている。従って、多数の吸着孔15は、吸着領域
52内においてほぼ均等に配置されていることになる。
つまり、図3に示すように、吸着プレート13の幅方向
に沿って1列に配列され且つそれぞれの中心位置が等間
隔に配置された6つの吸着孔15からなる複数の吸着孔
列16と、吸着プレート13の幅方向に沿って1列に配
列され且つそれぞれの中心位置が等間隔に配置された7
つの吸着孔15からなる複数の吸着孔列17とが、用紙
2の搬送方向に沿って交互に配置されている。従って、
全ての吸着孔15の中心位置が互いに等間隔に配置され
ている。なお、このとき、用紙2の搬送方向について
は、用紙2の搬送方向に沿って1列に配列され且つそれ
ぞれの中心位置が等間隔に配置された5つの吸着孔15
からなる複数の吸着孔列18が配置されることになる
(図4参照)。
【0029】また、吸着領域52内の用紙2の搬送方向
上流側の端部の吸着プレート13の幅方向中心位置近傍
には、吸着プレート13の幅方向中心位置に対して対称
となるように配置された領域53が設けられている。こ
こで、領域53の吸着プレート13の幅方向に沿う方向
の長さは、吸着領域52の吸着プレート13の幅方向に
沿う方向の長さよりも小さい。そして、領域53内に
は、2つの大径の吸着孔15aが、吸着プレート13の
幅方向中心位置に対して対称になるように形成されてい
る。
【0030】ここで、吸着領域52内の吸着孔15a以
外の吸着孔15のそれぞれの大きさは、領域53からの
距離が大きくなるにつれて次第に小さくなっている。つ
まり、領域52内の吸着孔15のそれぞれの径は、領域
53の用紙2の搬送方向下流側においては、領域53か
ら用紙2の搬送方向上流側から下流側へ離れるにつれ
て、吸着孔15のそれぞれの径が次第に小さくなってい
る。さらに、領域52内の吸着孔15のそれぞれの径
は、吸着プレート13の幅方向中心位置近傍から幅方向
外側へ離れるにつれて、吸着孔15のそれぞれの径が次
第に小さくなっている。
【0031】従って、吸着領域52内には、図3に示す
ように、用紙2の搬送方向上流側から下流側に向かっ
て、それぞれ1組の吸着孔列16および吸着孔列17が
形成された領域61〜65が設けられていると考える
と、領域61〜65のそれぞれの開口率は、領域61の
開口率が最も大きく、領域62〜64の順序で次第に小
さくなり、領域65の開口率が最も小さくなる。
【0032】また、吸着領域52内には、図4に示すよ
うに、吸着プレート13の幅方向中心位置から外側に向
かって、それぞれ1つの吸着孔列18が形成された領域
71〜77が設けられていると考えると、領域72〜7
7のそれぞれの開口率は、領域72の開口率が最も大き
く、領域73〜76の順序で次第に小さくなり、領域7
7の開口率が最も小さくなる。ここで、領域72〜77
は、吸着プレート13の幅方向中心位置に設けられる領
域71に対して対称になるように配置され且つ同一の開
口率を有する2つの領域により構成されている。なお、
領域71の開口率は、領域72の開口率と領域73の開
口率との間の値になっている。
【0033】このように、領域52内において、領域5
3から用紙2の搬送方向下流側に向かって離れるにつれ
て、領域53と同一の大きさを有する領域の開口率が小
さくなるとともに、領域53から吸着プレート13の幅
方向外側に向かって離れるにつれて、領域53と同一の
大きさを有する領域の開口率が小さくなる。従って、吸
着領域52内において領域53の開口率が最大となるこ
とが分かる。
【0034】吸着ファン14は、用紙2の搬送経路を挟
んで印刷ヘッド11と対向する位置に配置されており、
吸着プレート13に形成された吸着孔15を介して吸着
プレート13上の用紙2を吸着させるためのものであ
る。従って、印刷ヘッド11に対向する用紙2は、用紙
2の裏面(図1では下面)側に配置された吸着ファン1
4に吸引されることにより吸着プレート13に密着して
搬送され、印刷ヘッド11との間隔が一定になるように
なっている。これは、用紙2がカールしている場合に、
用紙2の一部分が吸着プレート13から大きく離れるこ
とによって、印刷ヘッド11との間隔が変化することに
よる印刷の不具合の発生を抑制するためである。
【0035】圧着ローラユニット7は、インクジェット
印刷ユニット6と切断ユニット8との間を搬送される用
紙2を挟持するためのものである。なお、インクジェッ
ト印刷ユニット6と切断ユニット8との間に圧着ローラ
ユニット7が配置されることによって、インクジェット
印刷ユニット6による画像の印刷および切断ユニット8
による用紙2の切断を適正に行うことが可能となる。
【0036】切断ユニット8は、用紙2に対して印刷ヘ
ッド11と同じ側に配置された移動刃8aと、用紙2を
挟んで移動刃8aと対向するように配置された固定刃8
bとを有している。移動刃8aおよび固定刃8bは、と
もに、用紙2の幅よりも若干大きな幅を有する矩形刃で
ある。移動刃8aは、コントローラ20により制御され
るモータ22によって、固定刃8bに向かって近接また
は離隔することができるようになっており、搬送経路を
上流側から搬送されてきた印刷済みの用紙2を、固定刃
8bとの相互作用によって幅方向に沿って切断すること
ができる。このように切断されることにより所定の長さ
に印刷済みの用紙2が分割される。
【0037】排出ローラユニット9は、コントローラ2
0により制御されたモータ23によって駆動される駆動
ローラ対であり、切断ユニット8で切断された後の印刷
済みの用紙2を搬送し、排出口30aより排出させる。
【0038】また、コントローラ20は、図示しない入
力インターフェイスから供給された画像信号に所定の処
理を施して、印刷される画像に対応する画像データを含
む印刷信号をインクジェット印刷ユニット6に供給す
る。また、コントローラ20は、搬送ローラユニット5
および排出ローラユニット9による用紙2の搬送タイミ
ング、キャリッジ12の移動タイミング若しくは印刷ヘ
ッド11からのインクの吐出タイミング、切断ユニット
8による用紙2の切断タイミングなどを制御することが
できる。
【0039】なお、本実施の形態においては、搬送ロー
ラユニット5と、インクジェット印刷ユニット6の吸着
プレート13および吸着ファン14などから用紙搬送装
置が構成される。
【0040】次に、上述のように構成された本実施の形
態に係るインクジェット式プリンタ1の動作について、
図3〜図5を参照して説明する。
【0041】モータ21により駆動ローラ対である搬送
ローラユニット5が駆動されると、用紙2が巻回部2a
から巻きほどかれて、吸着プレート13上に用紙2の先
端部から順次搬送される。なお、用紙2は、その幅方向
中心位置が吸着プレート13の幅方向中心位置と一致す
るように(吸着プレート13に対してセンター合わせ
で)搬送される。
【0042】まず、吸着プレート13上の吸着領域52
内の領域71〜76に対応する幅を有する用紙2が搬送
される場合について説明する。
【0043】用紙2の先端部近傍は、搬送ローラユニッ
ト5によって吸着プレート13上に搬送されると、領域
71〜76と領域61とが重なる領域に形成された吸着
孔15に吸着されつつ下流側へと搬送されて、図5
(a)に示すように、用紙2の先端部が印刷領域51の
用紙2の搬送方向上流側の端部に到達する。
【0044】また、領域71〜76に対応する幅を有す
る用紙2が吸着プレート13上に供給された直後におい
て、用紙2の先端部近傍だけが吸着プレート13上に吸
着されている場合には、吸着プレート13に形成された
多数の吸着孔15のなかで用紙2が接触することによっ
て閉塞されるのは、領域71〜76と領域61とが重な
る領域内に形成された吸着孔15の全て或いは一部だけ
である。従って、その他の多数の吸着孔15は閉塞され
ずに開放された状態になっている。
【0045】ここで、吸着プレート13の領域61より
も用紙2の搬送方向下流側に設けられた領域62〜65
のそれぞれの開口率は、領域61の開口率よりも小さく
なっている。また、吸着プレート13の領域71〜76
よりも吸着プレート13の幅方向外側に設けられた領域
77の開口率は、領域71〜76のそれぞれの開口率よ
りも小さくなっている。
【0046】従って、吸着領域52内に形成された全て
の吸着孔15の開口面積の合計に対する領域71〜76
と領域61とが重なる領域内に形成された全て或いは一
部の吸着孔15の開口面積の合計の割合が極端に小さく
なることはほとんどない。そのため、領域71〜76と
領域61とが重なる領域内に形成された吸着孔15にお
ける用紙2を吸着するための負圧が極端に小さくなるこ
とが抑制されるため、用紙2の先端部近傍を吸着プレー
ト13上に十分な負圧により吸着することができる。
【0047】引き続き、領域71〜76と領域61〜6
3とが重なる領域内に形成された吸着孔15に吸着され
つつ下流側へと搬送されて、図5(b)に示すように、
用紙2の先端部が印刷領域51の用紙2の搬送方向下流
側の端部に到達する。そして、搬送ローラユニット5に
よる用紙2の搬送が停止させられる。
【0048】そして、用紙2の先端部近傍が印刷領域5
1に対向する位置に停止された状態で、印刷ヘッド11
が用紙2の搬送方向に垂直な方向に移動しつつインクを
用紙2に吐出することによって、画像の印刷が行われ
る。なお、画像の印刷時における印刷ヘッド11の移動
は、用紙2の一端部から他端部へ往動するだけでもよい
し、往動に引き続いて用紙2の他端部から一端部へ復動
してもよい。
【0049】その後、用紙2の先端部近傍への画像の印
刷が終了すると、搬送ローラユニット5による用紙2の
搬送が再開され、領域71〜76と領域61〜65とが
重なる領域内に形成された吸着孔15に吸着されつつ下
流側へと搬送されて、図5(c)に示すように、用紙2
の先端部が吸着領域52の用紙2の搬送方向下流側の端
部よりもさらに下流側に到達する。すると、先に画像が
印刷された用紙2の領域よりも上流側の領域に対する次
の画像の印刷が行われる。このようにして、用紙2の搬
送および画像の印刷が交互に行われることによって、用
紙2に対する複数の画像の印刷が行われる。
【0050】なお、画像が印刷される度に用紙2が搬送
される長さは、必ずしも印刷ヘッド11の長さと同じで
ある必要はなく、任意に変更することができる。従っ
て、用紙2に対して印刷ヘッド11が往動または往復動
しつつ印刷が行われた後で、印刷ヘッド11の長さより
も短い長さだけ用紙2が搬送されて、先に画像が印刷さ
れた領域と同じ領域に対して、再度印刷ヘッド11が往
動または往復動しつつ印刷が行われてもよい。
【0051】次に、吸着プレート13上の吸着領域52
内の領域71〜74に対応する幅を有する用紙2が搬送
される場合について説明する。
【0052】用紙2の先端部近傍は、搬送ローラユニッ
ト5によって吸着プレート13上に搬送されると、領域
71〜74と領域61とが重なる領域内に形成された吸
着孔15に吸着されつつ下流側へと搬送されて、図6に
示すように、用紙2の先端部が印刷領域51の用紙2の
搬送方向上流側の端部に到達する。
【0053】また、領域71〜74に対応する幅を有す
る用紙2が吸着プレート13上に供給された直後におい
て、用紙2の先端部近傍だけが吸着プレート13上に吸
着されている場合には、吸着プレート13に形成された
多数の吸着孔15のなかで用紙2が接触することによっ
て閉塞されるのは、領域71〜74と領域61とが重な
る領域内に形成された吸着孔15の全て或いは一部だけ
である。従って、その他の多数の吸着孔15は閉塞され
ずに開放された状態になっている。
【0054】ここで、上述したように、吸着プレート1
3の領域61よりも用紙2の搬送方向下流側に設けられ
た領域62〜65のそれぞれの開口率は、領域61の開
口率よりも小さくなっている。また、吸着プレート13
の領域71〜74よりも吸着プレート13の幅方向外側
に設けられた領域75〜77のそれぞれの開口率は、領
域71〜74のそれぞれの開口率よりも小さくなってい
る。
【0055】従って、吸着領域52内に形成された全て
の吸着孔15の開口面積の合計に対する領域71〜74
と領域61とが重なる領域内に形成された全て或いは一
部の吸着孔15の開口面積の合計の割合が極端に小さく
なることはほとんどない。そのため、領域71〜74と
領域61とが重なる領域内に形成された吸着孔15にお
ける用紙2を吸着するための負圧が極端に小さくなるこ
とが抑制されるため、用紙2の先端部近傍を吸着プレー
ト13上に十分な負圧により吸着することができる。
【0056】この後、引き続き、領域71〜74と領域
61〜65とが重なる領域内に形成された吸着孔15に
吸着されつつ下流側へと搬送されながら、上述と同様
に、用紙2の搬送および画像の印刷が交互に行われるこ
とによって、用紙2に対する複数の画像の印刷が行われ
る。
【0057】以上のように、本実施の形態のインクジェ
ット式プリンタ1によると、吸着プレート13の吸着領
域52の最も用紙2の搬送方向上流側でその幅方向中心
位置近傍に配置された領域53から、用紙2の搬送方向
上流側から下流側および吸着プレート13の幅方向外側
へ離れるにつれて、その領域の開口率が領域53の開口
率よりも小さくなっている。つまり、吸着プレート13
の領域61よりも用紙2の搬送方向下流側に設けられた
領域62〜65のそれぞれの開口率は、領域61の開口
率よりも小さくなっている。また、吸着プレート13の
領域71〜76よりも吸着プレート13の幅方向外側に
設けられた領域77の開口率は、領域71〜76のそれ
ぞれの開口率よりも小さくなっている。従って、吸着プ
レート13の幅よりも小さい領域71〜76に対応する
幅を有する用紙2の先端部近傍だけが、吸着プレート1
3上に吸着される場合において、用紙2の先端部近傍が
接触することによって閉塞される吸着孔15における負
圧が極端に小さくなるのを抑制することができる。その
ため、用紙2の先端部近傍は、当該吸着孔15によって
吸着プレート13上に確実に吸着される。
【0058】これにより、吸着プレート13に対する用
紙2の先端位置および用紙2の幅に拘わらず、用紙2を
吸着プレート13に確実に吸着させつつ搬送することが
できる。従って、用紙2の記録面の平面性が確保されな
いことに起因して、用紙2に印刷される画像が悪化する
のが抑制されるとともに、用紙2の詰まりが発生するの
が抑制される。また、吸着ファン14を必要以上に大型
化しなくてよくなる。そのため、プリンタの大型化およ
びコストの増加を防止することができるとともに、吸着
ファン14に対する複雑な制御をする必要がなくなる。
【0059】また、吸着領域52内の吸着孔15のそれ
ぞれの大きさは、領域53からの距離が大きくなるにつ
れて次第に小さくなっている。そのため、領域61〜6
5のそれぞれの開口率は、領域61の開口率が最も大き
く、領域62〜64の順序で次第に小さくなり、領域6
5の開口率が最も小さくなるとともに、領域72〜77
のそれぞれの開口率は、領域72の開口率が最も大き
く、領域73〜76の順序で次第に小さくなり、領域7
7の開口率が最も小さくなる。従って、吸着プレート1
3の幅よりも小さい幅を有する用紙2の先端部近傍だけ
が、吸着プレート13上に吸着される場合において、用
紙2の先端部近傍が接触することによって閉塞される吸
着孔15における負圧が極端に小さくなるのを効果的に
抑制することができる。そのため、用紙2の先端部近傍
は、当該吸着孔15によって吸着プレート13上により
確実に吸着される。
【0060】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様
々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、
上述の実施の形態では、65個の円形の吸着孔15が吸
着プレート13に千鳥状に形成されている場合について
説明しているが、これに限らず、吸着プレートに形成さ
れる吸着孔の数、大きさ(1個あたりの開口面積)、形
状および配置は任意に変更することができる。従って、
吸着プレートに用紙の搬送方向上流側から下流側に向か
って開口面積が小さくなるような形状を有する1つの吸
着孔が形成されてもよいし、多数の四角形などの形状を
有する多数の吸着孔が形成されてもよいし、多数の吸着
孔が縦方向および横方向のいずれにも列を形成するよう
に配列されてもよい。
【0061】また、上述の実施の形態では、印刷領域5
1よりも大きい範囲の吸着領域52内に、多数の吸着孔
15が形成されている場合について説明しているが、こ
れに限らず、印刷領域内にだけ多数の吸着孔が形成され
ていてもよい。つまり、この場合には、印刷領域と吸着
領域とが一致することになる。
【0062】また、上述の実施の形態では、領域61よ
りも開口率が小さく且つ領域61に対して用紙2の搬送
方向下流側に配置された領域62〜65が設けられると
ともに、領域72よりも開口率が小さく且つ領域72に
対して幅方向外側に配置された領域73〜77が設けら
れている場合について説明しているが、これに限らず、
領域61よりも開口率が小さく且つ領域61に対して用
紙2の搬送方向下流側に配置された領域62〜65が設
けられているだけでもよいし、領域72よりも開口率が
小さく且つ領域72に対して幅方向外側に配置された領
域73〜77が設けられているだけでもよい。つまり、
吸着領域52内に、少なくとも1つの吸着孔が形成され
た開口率の比較的大きい領域と、少なくとも1つの吸着
孔が形成された開口率が上記領域よりも小さく且つ上記
領域に対して用紙の搬送方向下流側に配置された領域、
および、少なくとも1つの吸着孔が形成された開口率が
上記領域よりも小さく且つ上記領域に対して用紙の搬送
方向と垂直な方向に配置された領域の少なくともいずれ
かが設けられていればよい。
【0063】また、上述の実施の形態では、長尺の用紙
2に対して印刷が行われる場合について説明している
が、これに限らず、本実施の形態における用紙の幅に拘
わらず、用紙を吸着プレートに確実に吸着させつつ搬送
することができるという効果は、所定長さを有する単票
紙に対して印刷が行われる場合にも得ることができる。
【0064】また、上述の実施の形態では、吸着領域5
2内の吸着孔15のそれぞれの大きさは、用紙2の搬送
方向について吸着領域52の上流側端部近傍からの距離
が大きくなるにつれて次第に小さくなるように形成され
ている、つまり、領域61〜65のそれぞれの開口率が
用紙2の搬送方向の上流側から下流側に向かって次第に
小さくなる場合について説明しているが、これに限ら
ず、吸着領域の上流側端部近傍の領域の開口率よりも小
さい開口率を有する領域が、吸着領域の上流側端部近傍
よりも用紙の搬送方向下流側に少なくとも1つ配置され
ていればよい。従って、本実施の形態において、領域6
1、62のそれぞれの開口率が同じであり且つ領域63
〜65のそれぞれの開口率が同じであって、用紙の搬送
方向下流側に配置された領域63〜65のそれぞれの開
口率が領域61、62のそれぞれの開口率よりも小さく
てもよい。つまり、領域61〜65のそれぞれの開口率
が、必ずしも用紙2の搬送方向の上流側から下流側に向
かって5段階で小さくなる必要はなく、上述のように2
段階で小さくなってもよいし、任意の複数の段階で小さ
くなってもよいし、無段階で小さくなってもよい。
【0065】また、上述の実施の形態では、吸着領域5
2内の吸着孔15のそれぞれの大きさは、吸着プレート
13の幅方向について、その幅方向中心位置近傍からの
距離が大きくなるにつれて次第に小さくなるように形成
されている、つまり、領域72〜77のそれぞれの開口
率が吸着プレート13の幅方向中心位置から外側に向か
って次第に小さくなる場合について説明しているが、こ
れに限らず、吸着プレートの幅方向中心位置近傍の領域
の開口率よりも小さい開口率を有する領域が、吸着プレ
ートの幅方向中心位置近傍よりも幅方向外側に少なくと
も1つ配置されていればよい。従って、本実施の形態に
おいて、領域71〜74のそれぞれの開口率が同じであ
り且つ領域75〜77のそれぞれの開口率が同じであっ
て、吸着プレートの幅方向外側に配置された領域75〜
77のそれぞれの開口率が領域71〜74のそれぞれの
開口率よりも小さくてもよい。つまり、領域72〜77
のそれぞれの開口率が、必ずしも吸着プレートの幅方向
中心位置から幅方向外側に向かって6段階で小さくなる
必要はなく、上述のように2段階で小さくなってもよい
し、任意の複数の段階で小さくなってもよいし、無段階
で小さくなってもよい。
【0066】また、上述の実施の形態では、用紙2がそ
の幅方向中心位置が吸着プレート13の幅方向中心位置
と一致するように搬送される場合について説明している
が、これに限らず、吸着プレートに対する搬送される用
紙の幅方向位置は任意に変更することができる。従っ
て、例えば吸着プレートの幅方向一端部と用紙の幅方向
一端部とが一致するように搬送されてもよい。この場合
には、吸着プレートには、当該幅方向一端部近傍の領域
の開口率が最も大きくなり、幅方向他端部近傍の領域の
開口率が小さくなるように、多数の吸着孔が形成される
ことが好ましい。
【0067】また、上述の実施の形態では、用紙2を搬
送するための用紙搬送装置が備えられたインクジェット
式プリンタ1について説明しているが、これに限らず、
記録媒体搬送装置が備えられた画像形成装置であれば、
どのようなものであってもよい。従って、印画紙搬送装
置が備えられた写真処理装置であってもよい。また、本
実施の形態におけるインクジェット式プリンタ1におけ
る印刷媒体としては、用紙以外に薄手のプラスティック
なども用いることができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、第1の領域よりも記録媒体の搬送方向下流側に配置
された第2の領域の開口率が第1の領域の開口率よりも
小さいため、記録媒体の先端部近傍だけが第1の領域内
に形成された開口によって補助部材上に吸着される場合
において、第1の領域内に形成された開口における負圧
が極端に小さくなるのを抑制することができる。そのた
め、記録媒体の先端部近傍は、第1の領域内に形成され
た開口によって補助部材上に確実に吸着される。これに
より、補助部材に対する記録媒体の先端位置に拘わら
ず、記録媒体を補助部材に確実に吸着させつつ搬送する
ことができる。従って、記録媒体の記録面の平面性が確
保されないことに起因して、記録媒体に記録される画像
が悪化するのが抑制されるとともに、記録媒体の詰まり
が発生するのが抑制される。また、吸着ファンを必要以
上に大型化しなくてよくなるとともに、吸着ファンに対
する複雑な制御をする必要がなくなる。
【0069】請求項2によると、第1の領域の記録媒体
の搬送方向と垂直な方向に配置された第2の領域の開口
率が第1の領域の開口率よりも小さいため、補助部材の
幅よりも小さい幅を有する記録媒体が第1の領域内に形
成された開口によって補助部材上に吸着される場合にお
いて、第1の領域内に形成された開口における負圧が極
端に小さくなるのを抑制することができる。そのため、
記録媒体は、第1の領域内に形成された開口によって補
助部材上に確実に吸着される。これにより、記録媒体の
幅に拘わらず、記録媒体を補助部材に確実に吸着させつ
つ搬送することができる。従って、記録媒体の記録面の
平面性が確保されないことに起因して、記録媒体に記録
される画像が悪化するのが抑制されるとともに、記録媒
体の詰まりが発生するのが抑制される。また、吸着ファ
ンを必要以上に大型化しなくてよくなるとともに、吸着
ファンに対する複雑な制御をする必要がなくなる。
【0070】請求項3によると、第1の領域よりも記録
媒体の搬送方向下流側および第1の領域に対して補助部
材の幅方向外側に配置された第2の領域の開口率が第1
の領域の開口率よりも小さいため、請求項1および請求
項2と同様に、補助部材に対する記録媒体の先端位置お
よび記録媒体の幅に拘わらず、記録媒体を補助部材に確
実に吸着させつつ搬送することができる。従って、請求
項1および請求項2と同様の効果を得ることができる。
【0071】請求項4によると、記録媒体の先端部だけ
が第1の領域内に形成された開口によって補助部材上に
吸着される場合および/または補助部材の幅よりも小さ
い幅を有する記録媒体が第1の領域内に形成された開口
によって補助部材上に吸着される場合において、第1の
領域内に形成された開口における負圧が極端に小さくな
るのを効果的に抑制することができる。そのため、記録
媒体は、第1の領域内に形成された開口によって補助部
材上により確実に吸着される。
【0072】請求項5によると、記録媒体搬送装置によ
って画像記録部と対向配置されつつ搬送される記録媒体
の記録面の平面性が確保されるため、記録媒体に高画質
の画像を記録することができる。また、記録媒体搬送装
置の大型化が抑制されることにより、プリンタの大型化
およびコストの増加が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置を備え
たインクジェット式プリンタの概略構成を示す図であ
る。
【図2】図1のインクジェット式プリンタに含まれる吸
着プレート近傍の概略構成を示す図である。
【図3】吸着領域内に用紙の搬送方向に沿って形成され
る複数の領域の概略構成を示す図である。
【図4】吸着領域内に吸着プレートの幅方向に沿って形
成される複数の領域の概略構成を示す図である。
【図5】図1のインクジェット式プリンタの動作を説明
するための図である。
【図6】図1のインクジェット式プリンタに含まれる吸
着プレート近傍の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式プリンタ(画像記録装置) 2 用紙(記録媒体) 6 インクジェット印刷ユニット 5 搬送ローラユニット(搬送手段) 11 印刷ヘッド(画像記録部) 13 吸着プレート(補助部材) 14 吸着ファン(吸着手段) 15、15a 吸着孔(開口) 51 印刷領域 52 吸着領域(記録領域) 53 領域(第1の領域) 61 領域(第1の領域) 62〜65 領域(第2の領域) 72 領域(第1の領域) 73〜77 領域(第2の領域)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の記録媒体を搬送するための搬送手
    段と、 前記搬送手段により搬送される記録媒体に対して画像を
    記録するための画像記録部と対向配置された記録媒体の
    搬送面と実質的に同じ高さであって、前記画像記録部と
    実質的に対向する記録領域において少なくとも1つの開
    口が形成された補助部材と、 前記補助部材の開口を介して記録媒体を前記補助部材の
    表面に吸着させるための吸着手段とを備えており、 前記記録領域には、 前記記録領域の最も記録媒体の搬送方向上流側近傍の部
    分を含む第1の領域と、 単位面積あたりの前記開口による総開口面積である開口
    率が前記第1の領域よりも小さく且つ記録媒体の搬送方
    向に関して前記第1の領域よりも下流側に配置された第
    2の領域とが設けられていることを特徴とする記録媒体
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体を搬送するための搬送手段と、 前記搬送手段により搬送される記録媒体に対して画像を
    記録するための画像記録部と対向配置された記録媒体の
    搬送面と実質的に同じ高さであって、前記画像記録部と
    実質的に対向する記録領域において少なくとも1つの開
    口が形成された補助部材と、 前記補助部材の開口を介して記録媒体を前記補助部材の
    表面に吸着させるための吸着手段とを備えており、 前記記録領域には、 第1の領域と、 単位面積あたりの前記開口による総開口面積である開口
    率が前記第1の領域よりも小さく且つ前記第1の領域に
    対して記録媒体の搬送方向と垂直な方向に配置された第
    2の領域とが設けられていることを特徴とする記録媒体
    搬送装置。
  3. 【請求項3】 長尺の記録媒体を搬送するための搬送手
    段と、 前記搬送手段により搬送される記録媒体に対して画像を
    記録するための画像記録部と対向配置された記録媒体の
    搬送面と実質的に同じ高さであって、前記画像記録部と
    実質的に対向する記録領域において少なくとも1つの開
    口が形成された補助部材と、 前記補助部材の開口を介して記録媒体を前記補助部材の
    表面に吸着させるための吸着手段とを備えており、 前記記録領域には、 前記記録領域の最も記録媒体の搬送方向上流側でその幅
    方向中心位置近傍の部分を含む第1の領域と、 前記第1の領域よりも開口率が小さい第2の領域とが設
    けられていることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の領域からの距離が大きくなる
    につれて、その開口率が次第に小さくなるように複数の
    前記第2の領域が設けられていることを特徴とする請求
    項3に記載の記録媒体搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の記
    録媒体搬送装置を備えた画像記録装置。
JP2002016501A 2002-01-25 2002-01-25 記録媒体搬送装置およびこれを備えた画像記録装置 Expired - Fee Related JP3864791B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002016501A JP3864791B2 (ja) 2002-01-25 2002-01-25 記録媒体搬送装置およびこれを備えた画像記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002016501A JP3864791B2 (ja) 2002-01-25 2002-01-25 記録媒体搬送装置およびこれを備えた画像記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003211749A true JP2003211749A (ja) 2003-07-29
JP3864791B2 JP3864791B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=27652546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002016501A Expired - Fee Related JP3864791B2 (ja) 2002-01-25 2002-01-25 記録媒体搬送装置およびこれを備えた画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3864791B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007031007A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Olympus Corp 用紙搬送機構
JP2009234017A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Seiko Epson Corp 記録装置
JP2009255520A (ja) * 2008-03-25 2009-11-05 Seiko Epson Corp 記録装置
JP2009285877A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Fujifilm Corp インクジェット記録装置及び方法
JP2010089887A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Canon Inc 画像形成装置
KR100994504B1 (ko) 2009-02-10 2010-11-15 엘아이지에이디피 주식회사 편광판의 이형필름 제거장치
JP2012176852A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Nanotemu:Kk 真空チャック
US8398200B2 (en) 2010-09-17 2013-03-19 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
US8534826B2 (en) 2010-02-22 2013-09-17 Fujifilm Corporation Inkjet recording apparatus and method
US8684492B2 (en) 2011-06-21 2014-04-01 Seiko Epson Corporation Recording apparatus and recording method
JP2015193092A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 セイコーエプソン株式会社 記録装置
CN105128543A (zh) * 2015-09-01 2015-12-09 宁波荣大昌办公设备有限公司 一种用于印刷机的输送盘
US9950546B2 (en) 2014-03-12 2018-04-24 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
JP2018176496A (ja) * 2017-04-07 2018-11-15 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置
CN109270787A (zh) * 2018-10-24 2019-01-25 青岛嘉颐泽印刷包装有限公司 一种淡化光刻图案边缘痕迹的方法
CN112060785A (zh) * 2019-06-10 2020-12-11 精工爱普生株式会社 印刷装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5304320B2 (ja) 2009-03-02 2013-10-02 セイコーエプソン株式会社 記録紙搬送路構造およびプリンター
JP2011173257A (ja) 2010-02-23 2011-09-08 Seiko Epson Corp プリンター
JP6409483B2 (ja) * 2014-06-03 2018-10-24 株式会社リコー 画像形成装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4500227B2 (ja) * 2005-07-22 2010-07-14 オリンパス株式会社 用紙搬送機構
JP2007031007A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Olympus Corp 用紙搬送機構
JP2009255520A (ja) * 2008-03-25 2009-11-05 Seiko Epson Corp 記録装置
JP2009234017A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Seiko Epson Corp 記録装置
US8292419B2 (en) 2008-05-27 2012-10-23 Fujifilm Corporation Inkjet recording apparatus and inkjet recording method
JP2009285877A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Fujifilm Corp インクジェット記録装置及び方法
JP2010089887A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Canon Inc 画像形成装置
KR100994504B1 (ko) 2009-02-10 2010-11-15 엘아이지에이디피 주식회사 편광판의 이형필름 제거장치
US8534826B2 (en) 2010-02-22 2013-09-17 Fujifilm Corporation Inkjet recording apparatus and method
US8398200B2 (en) 2010-09-17 2013-03-19 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
US8628191B2 (en) 2010-09-17 2014-01-14 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
US8876281B2 (en) 2010-09-17 2014-11-04 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
JP2012176852A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Nanotemu:Kk 真空チャック
US8684492B2 (en) 2011-06-21 2014-04-01 Seiko Epson Corporation Recording apparatus and recording method
US9950546B2 (en) 2014-03-12 2018-04-24 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
JP2015193092A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 セイコーエプソン株式会社 記録装置
CN105128543A (zh) * 2015-09-01 2015-12-09 宁波荣大昌办公设备有限公司 一种用于印刷机的输送盘
JP2018176496A (ja) * 2017-04-07 2018-11-15 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置
CN109270787A (zh) * 2018-10-24 2019-01-25 青岛嘉颐泽印刷包装有限公司 一种淡化光刻图案边缘痕迹的方法
CN112060785A (zh) * 2019-06-10 2020-12-11 精工爱普生株式会社 印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3864791B2 (ja) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3818259B2 (ja) インクジェット式プリンタ
JP4549025B2 (ja) インクジェット式プリンタ
JP3864791B2 (ja) 記録媒体搬送装置およびこれを備えた画像記録装置
JP2004216652A (ja) インクジェット式プリンタ
JP2007152885A (ja) 画像記録装置
JP5703267B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2002137466A (ja) 記録装置
WO2015087862A1 (ja) インクジェット記録装置
JP5328329B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2003127429A (ja) インクジェット式プリンタ
JP3674577B2 (ja) インクジェット式プリンタ
JP3707425B2 (ja) インクジェット式プリンタ
JP3902490B2 (ja) 画像記録装置
JP3772766B2 (ja) 画像記録装置
JP4775497B2 (ja) インクジェット式プリンタ
JP2005138305A (ja) 記録媒体搬送機構及びインクジェット記録装置
JP2009291982A (ja) インクジェット記録装置
JP3876835B2 (ja) インクジェット式プリンタ
JP3736491B2 (ja) 画像記録装置
JP3736492B2 (ja) 画像記録装置
JP2006076079A (ja) インクジェット式プリンタ
JP3741093B2 (ja) インクジェット式プリンタ
JP2004106384A (ja) インクジェット式プリンタ
JP4123984B2 (ja) 記録媒体搬送装置及び記録装置
JP2004216627A (ja) インクジェット式プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050927

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051018

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20051216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060925

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131013

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees