JP2003211300A - 電気サーボ式板金加工機械の制御装置及びその制御方法 - Google Patents

電気サーボ式板金加工機械の制御装置及びその制御方法

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JP2003211300A
JP2003211300A JP2002013573A JP2002013573A JP2003211300A JP 2003211300 A JP2003211300 A JP 2003211300A JP 2002013573 A JP2002013573 A JP 2002013573A JP 2002013573 A JP2002013573 A JP 2002013573A JP 2003211300 A JP2003211300 A JP 2003211300A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者が意図しないラム又はテーブルの暴走
を省スペース及び低コストで確実に防止できる電気サー
ボ式板金加工機械の制御装置を提供する。 【解決手段】 ラム6を駆動するサーボモータ12と、
ラム6の位置を検出する位置検出器18と、ラム6の起
動を指示する起動装置11と、起動装置11及び位置検
出器18から信号を入力しサーボモータ12の指令信号
を出力するNC装置10と、指令信号に従った駆動電力
信号をサーボモータ12へ出力するサーボアンプ20
と、サーボアンプ20とサーボモータ12との間の駆動
電力信号回路を起動装置11からの信号により開閉する
第1開閉器24と、サーボモータ12を発電制動にて制
動する発電制動回路25と、発電制動回路25とサーボ
モータ12との間の回路を、起動装置11からの第1開
閉器24の開閉信号と連動して第1開閉器24の開閉と
は逆に開閉する第2開閉器24bとを備えた構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気サーボモータ
でラムやテーブルの直線運動を駆動するプレスブレーキ
又はプレス等の電気サーボ式板金加工機械の制御装置及
びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気サーボ式板金加工機械は、電気サー
ボモータの回転力をボールスクリュー、偏心機構(クラ
ンク又はエキセン等)、又はリンク機構等を介して直線
運動に変換して、ラム又はテーブルと称する被駆動体を
駆動し、パンチ又は上金型と、ダイ又は下金型との協働
によりワークを板金加工するようにしたものである。
【0003】図7は、ラムの駆動源としてACサーボモ
ータを用いたプレスブレーキ装置の制御ブロック図を示
している。作業者が起動装置としてのフートスイッチ1
1を操作することにより、ラム起動信号がNC装置10
に入力される。NC装置10は、このラム起動信号を入
力すると、曲げデータ等の各種データに基づき、速度指
令(ACサーボモータ12の回転を指令する電圧指令)
及びサーボON指令(ACサーボモータ12の制御を有
効にする指令)をサーボアンプ20に出力する。そし
て、サーボアンプ20は、AC200V等の動力供給電
源21から供給される電力を、前記速度指令に応じた駆
動電力信号に変換してACサーボモータ12に出力す
る。また、サーボアンプ20は、ACサーボモータ12
に内蔵されたエンコーダ15からのパルス信号をフィー
ドバックしており、このパルス信号から算出されるモー
タ回転速度と、前記速度指令との偏差が小さくなるよう
にACサーボモータ12を制御する。一方、ラム位置を
検出するリニアスケール等の位置センサ(以後、リニア
スケールと呼ぶ)18からのフィードバック信号は、N
C装置10に入力され、NC装置10は、このフィード
バック信号に基づき、ラムを曲げデータから算出される
目標位置に位置決めする。
【0004】非常停止回路32は、非常停止ボタン(図
示せず)からの停止信号、NC装置10の異常検出信
号、サーボアンプ20の異常検出信号等の信号を入力し
ており、これらの異常検出信号が全て「異常無し」の状
態の場合に、開閉器33のコイルに通電して開閉器33
の常開接点33a1,33a2を閉じる。接点33a1
は、前記動力供給電源21からサーボアンプ20にサー
ボモータ用動力を供給する回路に介在された接点であ
り、また接点33a2は、動力供給電源21から機械式
ブレーキ14(無励磁式)に動力を供給する回路に介在
された接点である。
【0005】上記構成によれば、非常停止ボタンを押圧
操作する等の非常停止時には、動力供給電源21からサ
ーボアンプ20へのサーボモータ用動力を断ち、ACサ
ーボモータ12に内蔵されている機械式ブレーキ14と
ACサーボモータ12の発電制動機能とを併用して、A
Cサーボモータ12を規定の時間内に停止させる。停止
後は機械式ブレーキ14によってACサーボモータ12
を保持するので、ラムが動くことはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては、以下に述べるような問題点があ
る。すなわち、ラムが停止している状態は、上記非常停
止の状態の他に、非常停止ではない状態(フートスイッ
チ11等からのラム起動信号はOFFのままで接点33
a1,33a2が閉じた状態)がある。この状態の場合
は、 機械式ブレーキ14への励磁動力が供給され、保持力
又は制動力が働かないブレーキ開放状態 NC装置10から速度指令として0V(停止指令)出
力をサーボアンプ20に出力して、モータを現在位置に
保持させている制御状態 ラム位置が変動するとリニアスケール18からのフィ
ードバック信号により、ラム位置を元の位置に戻すフィ
ードバック制御状態 という、サーボONが維持されラムが停止した状態(以
後、「サーボON停止状態」と呼ぶ)となっている。こ
のサーボON停止状態において、NC装置10又はサー
ボアンプ20に故障(例えば、各装置内蔵のコンピュー
タが誤作動した状態のCPU暴走等)が発生した場合、
誤ってモータ駆動指令を出力してしまい、ACサーボモ
ータ12が回転するおそれがある。これにより、作業者
が意図しないラムの駆動が発生し、このラムの暴走によ
り金型やワークを損傷する恐れがある。
【0007】この課題を解決するために、制御装置を図
8に示すように構成することが考えられる。すなわち、
フートスイッチ11からのラム起動信号は、非常停止回
路22にも入力される。非常停止回路22は、非常停止
ボタン(図示せず)からの停止信号、NC装置10の異
常検出信号、サーボアンプ20の異常検出信号等の信号
を入力しており、これらの異常検出信号が全て「異常無
し」の状態の場合に、フートスイッチ11からのラム起
動信号により開閉器23,24のコイルに通電して開閉
器23,24の接点を切り換える。開閉器23の常開接
点23aは、NC装置10からサーボアンプ20に速度
指令を出力する回路に介在されている。また、開閉器2
4の常開接点24a1は、サーボアンプ20からACサ
ーボモータ12に駆動電力信号を出力する回路に介在さ
れている。また、この接点24a1に連動する常開接点
24a2が、動力供給電源21から機械式ブレーキ14
に動力を供給する回路に介在されている。
【0008】これによると、フートスイッチ操作という
作業者の有意思の起動操作を行ったときのみ、上記信号
回路や電源回路を閉じてラムを駆動することが可能とな
る。このため、通常のラム停止時、フートスイッチ11
を操作していないので、上記信号回路や電源回路は
「断」となり、NC装置10又はサーボアンプ20に故
障(CPU暴走等)が発生しても、ACサーボモータ1
2が作動することはない。これにより、作業者が意図し
ないラムの暴走は確実に防止され、ラムの暴走により金
型やワークを損傷するようなことはない。また、駆動電
力信号を出力する回路が「断」となることによりACサ
ーボモータ12がサーボフリー状態となるが、機械式ブ
レーキ14への励磁動力が供給されずACサーボモータ
12を保持するので、ラムの停止状態は保持される。
【0009】しかしながら、上記構成においては、以下
で説明するように、ACサーボモータ12に内蔵された
機械式ブレーキ14以外に外付けの機械式ブレーキを追
設しなければならないというスペース上及びコスト上の
問題が生じることが考えられる。ラムの下降中等に、ラ
ムを急停止させる場合(例えば、非常停止ボタンの操作
時又は、NC装置10やサーボアンプ20等の制御機器
からの異常検出信号出力時)、ACサーボモータ12に
内蔵される機械式ブレーキ14とACサーボモータ12
の発電制動機能とを併用して規定の時間内に停止させる
のが一般的である。発電制動(以後、ダイナミックブレ
ーキと呼ぶ)は、モータの電機子両端を電気的抵抗によ
り接続し、ブレーキ仕事を行う電気制動である。この電
気制動力はモータ軸回転速度に比例しており、高回転で
あればあるほど制動力は大きい。ところが、市販されて
いるサーボアンプ20にダイナミックブレーキ回路(以
降、DB回路と呼ぶ)が内蔵されているため、駆動電力
信号を出力する回路が「断」になると、ACサーボモー
タ12の電機子両端を電気的抵抗で接続することは不能
となる。このため、ACサーボモータ12のダイナミッ
クブレーキ機能を使用できず、機械式ブレーキ14のみ
では急停止に必要なブレーキ力が不足となり、図9にも
示すように、ACサーボモータ12の出力軸端部に機械
式ブレーキ19(ACサーボモータ12に内蔵される機
械式ブレーキ14と区別するために、外部ブレーキ19
と呼ぶ)を新たに装着する必要が考えられる。したがっ
て、外部ブレーキ19という装置及びこれをプレスブレ
ーキ本体に固定するためのブラケット35が必要とな
り、組立て調整に工数も要するので、コスト高となる。
【0010】本発明は、上記の問題に着目してなされた
ものであり、作業者が意図しないラム又はテーブルの暴
走を省スペース及び低コストで確実に防止できる電気サ
ーボ式板金加工機械の制御装置及びその制御方法を提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1の発明は、電気サーボ式板金
加工機械の制御装置において、その回転力が所定の変換
機構を介して直線運動に変換されてラム又はテーブルを
駆動する電気サーボモータと、ラム又はテーブルの位置
を検出する位置検出器と、前記電気サーボモータによる
ラム又はテーブルの起動を指示する信号を発する起動装
置と、該起動装置及び前記位置検出器からのそれぞれの
信号を入力し、電気サーボモータの最適駆動に応じた指
令信号を出力するNC装置と、動力供給電源と前記指令
信号とを入力し、この指令信号に従った駆動電力信号を
前記電気サーボモータへ出力するサーボアンプと、該サ
ーボアンプと前記電気サーボモータとの間の駆動電力信
号回路に介在され、この回路を前記起動装置からの信号
により開閉する第1開閉器と、前記電気サーボモータの
制動時に発生する電気エネルギを熱エネルギとして消費
する発電制動回路と、該発電制動回路と前記電気サーボ
モータとの間の回路に介在され、前記起動装置からの前
記第1開閉器の開閉信号と連動した信号により第1開閉
器の開閉とは逆に開閉する第2開閉器とを備えたことを
特徴としている。
【0012】上記構成によれば、作業者が起動装置を操
作して起動信号を発したときのみ、電気サーボモータに
駆動電力を供給可能であり、起動装置が操作されないと
きには、第1開閉器によってサーボアンプから電気サー
ボモータに駆動電力信号が出力されなくなると共に、第
2開閉器によって発電制動が機能する。このため、NC
装置やサーボアンプ等の制御機器に故障が生じても、作
業者の有意思の起動操作が行われなければ、ラム又はテ
ーブルが作動することはない。また、ラムを急停止させ
る場合には、外部ブレーキ等のコスト高な装置の代わり
に、発電制動回路という安価な回路で機械式ブレーキで
は不足するブレーキ力を補いラムの急停止が可能とな
る。これにより、作業者の意図に反するラム又はテーブ
ルの暴走を低コストで確実に防止でき、暴走により金型
同士が干渉して損傷することも防止できる。
【0013】本発明においては、さらに、前記NC装置
と前記サーボアンプとの間の指令信号回路に介在され、
この回路を前記起動装置からの信号により開閉する第3
開閉器を備えるのが好ましい。こうすることにより、作
業者が起動装置を操作しないときには、第3開閉器によ
ってNC装置からサーボアンプにモータ駆動指令信号が
出力されなくなる。このため、NC装置に故障が生じて
も、作業者の有意思の起動操作が行われなければ、ラム
又はテーブルが作動することはない。これにより、より
確実に、作業者の意図に反するラム又はテーブルの暴走
を防止できる。
【0014】また、本発明においては、さらに、励磁の
有無によりブレーキの開放/保持を切り換え前記電気サ
ーボモータを機械的に制動可能とする機械式ブレーキ
と、前記機械式ブレーキの開放/保持の信号回路上に介
在され、この回路を前記起動装置からの前記第1開閉器
の開閉信号と連動した信号により開閉する第4開閉器と
を備えるのが好ましい。こうすることにより、サーボモ
ータの駆動電力信号回路が開となったときに、サーボモ
ータがサーボフリー状態となるが、第4開閉器によって
機械式ブレーキが励磁されず保持状態となる。これによ
り、ラム又はテーブルが作動中であれば機械ブレーキに
より制動が働きラム又はテーブルを停止でき、また、ラ
ム又はテーブルが停止中であれば機械ブレーキによりラ
ム又はテーブルの停止状態を確実に保持できる。
【0015】第1の発明の方法発明である第2の発明
は、電気サーボ式板金加工機械の制御方法において、起
動装置からの起動信号がOFFしたとき、サーボアンプ
からラム又はテーブルを駆動する電気サーボモータへ出
力される駆動電力信号の回路を第1開閉器で開き、前記
電気サーボモータの制動時に発生する電気エネルギを熱
エネルギとして消費する発電制動回路と前記電気サーボ
モータとの間の回路を第2開閉器で閉じるようにしたこ
とを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、作業者が起動装置を操
作して起動信号を発したときのみ、電気サーボモータに
駆動電力を供給可能であり、起動装置が操作されないと
きには、第1開閉器によってサーボアンプから電気サー
ボモータに駆動電力信号が出力されなくなると共に、第
2開閉器によって発電制動が機能する。このため、NC
装置やサーボアンプ等の制御機器に故障が生じても、作
業者の有意思の起動操作が行われなければ、ラム又はテ
ーブルが作動することはない。また、ラムを急停止させ
る場合には、外部ブレーキ等のコスト高な装置の代わり
に、発電制動回路という安価な回路で機械式ブレーキで
は不足するブレーキ力を補いラムの急停止が可能とな
る。これにより、作業者の意図に反するラム又はテーブ
ルの暴走を低コストで確実に防止でき、暴走により金型
同士が干渉して損傷することも防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、実施形態を図面を参照し
て説明する。図1は本発明に係る電気サーボ式プレスブ
レーキの正面図であり、図2は同プレスブレーキの側面
図である。
【0018】左右に立設する1対のサイドフレーム1,
1の下部を連結するようにテーブル2が一体に設けら
れ、各サイドフレーム1,1の上端部を連結するように
設けられた上部フレーム1aにはラム駆動装置3が装着
されている。テーブル2の上面にはダイ保持装置4を介
してV字状の型溝を有するダイ(下金型)5が保持さ
れ、ラム駆動装置3の下端部にはテーブル2に対向して
ラム6が連結されており、ラム6の下部にはパンチ保持
装置7を介してパンチ(上金型)8が保持されている。ラ
ム駆動装置3の作動によりラム6が昇降駆動され、これ
によりパンチ8とダイ5との間に介挿されるワークWに
曲げ加工が施される。
【0019】サイドフレーム1の側部には、後述するサ
ーボアンプ等の制御機器を内蔵する制御盤9が取着され
ている。また、サイドフレーム1の上部前寄りには、曲
げデータ等の入出力用の入出力装置10a及び各種デー
タを表示する表示装置10bを備え、かつこれらデータ
に基づく演算を行うNC装置10が取着されている。さ
らに、本体装置の下部側方には、作業者が足踏み操作す
る起動装置としてのフートスイッチ11が配置されてい
る。
【0020】図3は、ラム駆動装置3の構成を説明する
模式図である。ラム駆動装置3は,ACサーボモータ1
2とボールねじ伝動装置13とを備えている。図示しな
いブラケットにより上部フレーム1aに支持されたAC
サーボモータ12は、モータの保持/開放が切換え自在
な機械式ブレーキ14と、モータ軸の位置を検出するエ
ンコーダ15とを内蔵している。機械式ブレーキ14
は、無励磁式であり、無通電においてモータ軸を保持又
は制動する。ACサーボモータ12の出力軸にはプーリ
16aが取着されている。
【0021】ボールねじ伝動装置13は、図示しないベ
アリングにより前記上部フレーム1aに回転自在に支持
されるナット13aと、このナット13aと鋼球を介し
て螺合するねじ軸13bとを備えている。ナット13a
の上部にはプーリ16bが取着され、ねじ軸13bの下
端部にはラム6が連結されている。両プーリ16a,1
6b間にはタイミングベルト17が巻装されている。A
Cサーボモータ12の回転駆動力は、プーリ16a,タ
イミングベルト17及びプーリ16bを介してボールね
じ伝動装置13に伝えられ、このボールねじ伝動装置1
3により上下方向の駆動力に変換され,ワークWに対す
る加圧力として作用する。なお、ラム6の近傍には、ラ
ム6の上下方向の位置を検出するリニアスケール18が
設けられている。
【0022】図4は、本発明に係る電気サーボ式プレス
ブレーキの制御ブロック図である。作業者がフートスイ
ッチ11を操作することにより、ラム起動信号がNC装
置10に入力される。NC装置10は、このラム起動信
号を入力すると、曲げデータ等の各種データに基づき、
速度指令(ACサーボモータ12の回転を指令する電圧
指令)及びサーボON指令(ACサーボモータ12の制
御を有効にする指令)をサーボアンプ20に出力する。
サーボアンプ20は、AC200V等の動力供給電源2
1から供給される電力を、前記速度指令に応じた駆動電
力信号に変換してACサーボモータ12に出力する。ま
た、サーボアンプ20は、ACサーボモータ12に内蔵
されたエンコーダ15からのパルス信号をフィードバッ
クしており、このパルス信号から算出されるモータ回転
速度と、前記速度指令との偏差が小さくなるようにAC
サーボモータ12を制御する。一方、リニアスケール1
8からのラム位置のフィードバック信号は、NC装置1
0に入力され、NC装置10は、このフィードバック信
号に基づき、ラム6を曲げデータから算出される目標位
置に位置決めする。
【0023】フートスイッチ11からのラム起動信号
は、非常停止回路22にも入力される。非常停止回路2
2は、非常停止ボタン(図示せず)からの停止信号、N
C装置10の異常検出信号、サーボアンプ20の異常検
出信号等の信号を入力しており、これらの異常検出信号
が全て「異常無し」の状態の場合に、フートスイッチ1
1からのラム起動信号により開閉器23,24のコイル
に通電して開閉器23,24の接点を切り換える。開閉
器23の常開接点23aは、NC装置10からサーボア
ンプ20に速度指令を出力する回路に介在されている。
また、開閉器24の常開接点24a1は、サーボアンプ
20からACサーボモータ12に駆動電力信号を出力す
る回路に介在されている。また、この接点24a1に連
動する常開接点24a2が、動力供給電源21から機械
式ブレーキ14に動力を供給する回路に介在されてい
る。なお、接点24a2は、開閉器24の接点でなくて
もよく、開閉器24に複数の開閉器を連動させて切り換
わる接点であってもよい。
【0024】さらに、この接点24a1に連動する常閉
接点24bが、サーボアンプ20からACサーボモータ
12に駆動電力信号を出力する回路の接点24a1より
ACサーボモータ12側と、ダイナミックブレーキ回路
25とを繋ぐ回路に介在されている。なお、接点24b
は、接点24a2と同様に開閉器24の接点でなくても
よく、開閉器24に複数の開閉器を連動させて切り換わ
る接点であってもよい。DB回路25は、図5に示すよ
うに、接点24a1を開くことによりACサーボモータ
12の電機子をサーボアンプ20から切り離して、代わ
りに接点24bを閉じて電気的抵抗25aを接続し、制
動時にACサーボモータ12の被駆動体(ラム6)が有
する運動エネルギーを発電機動作によって電気エネルギ
ーに変換し、前記抵抗25aにより熱エネルギーの形で
消費して制動を行う電気制動回路である。
【0025】上記構成によると、非常停止ボタンが押圧
操作された場合や、NC装置10又はサーボアンプ20
からの異常検出信号が出力された場合、又は、非常停止
ボタンが押圧操作されず、NC装置10及びサーボアン
プ20からの異常検出信号が出力されておらず、かつ、
作業者によりフートスイッチ11が操作されていない場
合には、開閉器23,24の接点23a,24a1,2
4a2は開のままであり、接点24bは閉のままであ
る。すなわち、NC装置10からサーボアンプ20に信
号を出力する回路、サーボアンプ20からACサーボモ
ータ12に動力を供給する回路及び動力供給電源21か
ら機械式ブレーキ14に動力を供給する回路はいずれも
「断」状態で、DB回路25は「続」状態であるため、
ラム6が停止中であれば、機械式ブレーキ14の保持
作動と共に、DB回路25の制動作動により、ACサー
ボモータ12は停止状態が保持され、ラム6が動作中
であれば、機械式ブレーキ14の制動作動と共に、DB
回路25の制動作動により、ACサーボモータ12は急
停止する。
【0026】非常停止ボタンが押圧操作されず、NC装
置10及びサーボアンプ20からの異常検出信号が出力
されていない場合には、作業者によるフートスイッチ1
1の操作により開閉器23,24の接点23a,24a
1,24a2は閉となり、接点24bは開となる。したが
って、NC装置10からサーボアンプ20に速度指令を
出力する回路、サーボアンプ20からACサーボモータ
12に駆動電力信号を出力する回路及び動力供給電源2
1から機械式ブレーキ14に動力を供給する回路はいず
れも「続」状態となり、また、DB回路25は「断」状
態となるため、機械式ブレーキ14及びダイナミックブ
レーキはいずれも開放され、NC装置10からの速度指
令に従ってACサーボモータ12が制御され、ラム6を
駆動してワークWの加工が行われる。
【0027】このように、フートスイッチ操作という作
業者の有意思の起動操作を行ったときのみ、上記信号回
路や電源回路を閉じ、かつダイナミックブレーキを開放
してラム6を駆動することが可能となる。このため、通
常のラム停止時、フートスイッチ11を操作していない
ので、上記信号回路や電源回路は「断」となり、NC装
置10又はサーボアンプ20に故障(CPU暴走等)が
発生しても、ACサーボモータ12が作動することはな
い。これにより、作業者が意図しないラムの暴走は確実
に防止され、ラム6の暴走により金型やワークを損傷す
るようなことはない。また、非常停止ボタン操作等によ
りラム6を急停止させる場合には、外部ブレーキ等のコ
スト高な装置の代わりに、DB回路25という安価な回
路で機械式ブレーキ14では不足するブレーキ力を補う
ことができる。少なくとも、開閉器24の接点24a1
で、サーボアンプ20の駆動電力信号の出力回路を
「断」状態にし、かつDB回路25を「続」状態にする
だけでよく、回路構成もシンプルである。また、NC装
置10の速度指令出力回路を「断」状態にすることによ
り、より確実に、ACサーボモータ12の暴走を防止で
きる。本実施形態においては、ダイナミックブレーキ機
能を、抵抗25aを有するDB回路25と開閉器24の
接点24bとで達成するので、構成がシンプルであり信
頼性が高い。
【0028】なお、本発明は上記実施形態に限定するも
のではなく、本発明の範囲内において変更や修正を加え
ることができるのは言うまでもない。例えば、DB回路
の開閉器として電磁開閉器を用いた例で示したが、大出
力トランジスタ、サイリスタ等の半導体スイッチを用い
てもよい。また、板金加工機械としてプレスブレーキを
例に挙げて説明したが、図6に示すように、テーブル
(ボルスタ)2に対向して設けたラム(スライド)6
を、ACサーボモータ12によりボールねじ伝動装置1
3を介して昇降駆動する電気サーボ式プレス機械に適用
しても構わない。また、起動装置としてフートスイッチ
を例にして説明したが、図6に示すように、押釦11a
により起動させてもよい。
【0029】また、電気サーボモータとしてACサーボ
モータの適用例を示したが、DCサーボモータを用いて
も構わない。なお、電気サーボモータでプーリ及びタイ
ミングベルトを介してボールねじ伝動装置等の被駆動体
を駆動する例にて説明したが、ギアやリンク等の他の伝
動機構を介して、又は直結して被駆動体を駆動するよう
にしてもよい。さらに、ラムを昇降駆動する例にて説明
したが、テーブル側を昇降駆動する板金加工機械に適用
しても全く同様の効果が得られる。さらにまた、ラム駆
動装置が一つである単軸型のプレスブレーキに適用した
例を説明したが、本発明は、2軸以上の多軸型の板金加
工機械に対しても適用可能である。
【0030】以上説明したように、本発明によれば、作
業者がフートスイッチ等の起動装置を操作したときの
み、電気サーボモータに駆動電力を供給可能となるの
で、制御機器に故障が発生しても、起動装置がオフであ
れば電気サーボモータは作動することはない。これによ
り、作業者の意図に反するラム又はテーブルの駆動を確
実に防止でき、金型やワークの損傷を防止できる。ま
た、ラムを急停止させる場合には、外部ブレーキ等のコ
スト高な装置の代わりに、発電制動回路という安価な回
路で機械式ブレーキでは不足するブレーキ力を補いラム
の急停止が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る電気サーボ式プレスブレーキの
正面図である。
【図2】実施形態に係る電気サーボ式プレスブレーキの
側面図である。
【図3】実施形態に係るラム駆動装置の構成を説明する
模式図である。
【図4】実施形態に係る制御ブロック図である。
【図5】ダイナミックブレーキ回路図である。
【図6】別態様に係る電気サーボ式プレス機械の要部側
面図である。
【図7】従来技術の制御ブロック図である。
【図8】制御ブロック図である。
【図9】ラム駆動装置の構成を説明する模式図である。
【符号の説明】
2…テーブル、3…ラム駆動装置、5…ダイ(下金
型)、6…ラム、8…パンチ(上金型)、10…NC装
置、11…フートスイッチ、12…ACサーボモータ、
13…ボールねじ伝動装置、14…機械式ブレーキ、1
5…エンコーダ、18…リニアスケール、20…サーボ
アンプ、21…動力供給電源、22…非常停止回路、2
3,24…開閉器、23a,24a1,24a2,24b
…接点、25…ダイナミックブレーキ回路(発電制動回
路)、W…ワーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E063 AA01 BA07 LA03 LA14 LA17 4E088 JJ02 JJ04 JJ09 4E089 AA01 EA01 EB01 EB02 EC01 EC08 ED02 EE01 4E090 AA01 AB01 BA02 BB01 CC04 HA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気サーボ式板金加工機械の制御装置に
    おいて、 その回転力が所定の変換機構を介して直線運動に変換さ
    れてラム(6)又はテーブルを駆動する電気サーボモータ
    (12)と、 ラム(6)又はテーブルの位置を検出する位置検出器(18)
    と、 前記電気サーボモータ(12)によるラム(6)又はテーブル
    の起動を指示する信号を発する起動装置(11)と、 該起動装置(11)及び前記位置検出器(18)からのそれぞれ
    の信号を入力し、電気サーボモータ(12)の最適駆動に応
    じた指令信号を出力するNC装置(10)と、 動力供給電源と前記指令信号とを入力し、この指令信号
    に従った駆動電力信号を前記電気サーボモータ(12)へ出
    力するサーボアンプ(20)と、 該サーボアンプ(20)と前記電気サーボモータ(12)との間
    の駆動電力信号回路に介在され、この回路を前記起動装
    置(11)からの信号により開閉する第1開閉器(24)と、 前記電気サーボモータ(12)の制動時に発生する電気エネ
    ルギを熱エネルギとして消費する発電制動回路(25)と、 該発電制動回路(25)と前記電気サーボモータ(12)との間
    の回路に介在され、前記起動装置(11)からの前記第1開
    閉器(24)の開閉信号と連動した信号により第1開閉器(2
    4)の開閉とは逆に開閉する第2開閉器(24b)とを備えた
    ことを特徴とする電気サーボ式板金加工機械の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記NC装置(10)と前記サーボ
    アンプ(20)との間の指令信号回路に介在され、この回路
    を前記起動装置(11)からの信号により開閉する第3開閉
    器(23)を備えたことを特徴とする請求項1記載の電気サ
    ーボ式板金加工機械の制御装置。
  3. 【請求項3】 さらに、励磁の有無によりブレーキの開
    放/保持を切り換え前記電気サーボモータ(12)を機械的
    に制動可能とする機械式ブレーキ(14)と、 前記機械式ブレーキ(14)の開放/保持の信号回路上に介
    在され、この回路を前記起動装置(11)からの前記第1開
    閉器(24)の開閉信号と連動した信号により開閉する第4
    開閉器(24a2)とを備えたことを特徴とする請求項1又は
    2記載の電気サーボ式板金加工機械の制御装置。
  4. 【請求項4】 電気サーボ式板金加工機械の制御方法に
    おいて、 起動装置(11)からの起動信号がOFFしたとき、 サーボアンプ(20)からラム(6)又はテーブルを駆動す
    る電気サーボモータ(12)へ出力される駆動電力信号の回
    路を第1開閉器(24)で開き、 前記電気サーボモータ(12)の制動時に発生する電気エ
    ネルギを熱エネルギとして消費する発電制動回路(25)と
    前記電気サーボモータ(12)との間の回路を第2開閉器(2
    4b)で閉じるようにしたことを特徴とする電気サーボ式
    板金加工機械の制御方法。
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