JP2003200220A - 曲げ加工装置 - Google Patents

曲げ加工装置

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JP2003200220A
JP2003200220A JP2001399550A JP2001399550A JP2003200220A JP 2003200220 A JP2003200220 A JP 2003200220A JP 2001399550 A JP2001399550 A JP 2001399550A JP 2001399550 A JP2001399550 A JP 2001399550A JP 2003200220 A JP2003200220 A JP 2003200220A
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pulley
transmission mechanism
motor
bending
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Seiju Nagakura
正受 長倉
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Toyo Koki Co Ltd
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TOYO KOKI KK
Toyo Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最大トルクの殊更大きなモータを使用せずに
曲げ作業の高速化と曲げ加工の高精度化とを実現する。 【解決手段】 プレスブレーキは、サーボモータ20、
ボールネジ機構50、動力伝達機構30,40、制御装
置60を備える。第1の動力伝達機構30はサーボモー
タ20の回転を第1の減速比で減速してボールネジ機構
50へ伝達する。第2の動力伝達機構40はサーボモー
タ20の回転を第1の減速比より大きな第2の減速比で
減速してボールネジ機構50へ伝達する。制御装置60
は、曲げ加工作業時は第1の動力伝達機構30を非作動
状態、第2の動力伝達機構40を作動状態にそれぞれ設
定する。また、曲げ加工作業の前後は第1の動力伝達機
構30を作動状態、第2の動力伝達機構40を非作動状
態にそれぞれ設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、型を昇降動作さ
せて板状のワークを折り曲げるプレスブレーキのような
曲げ加工装置に関し、特にこの発明は、モータが駆動源
として用いられた曲げ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の典型的なプレスブレーキでは、図
6に示すように、テーブル100の上面に下型101
が、ラムの下端にホルダ102を介して上型103が、
それぞれ対向して取り付けられている。下型101上に
は板状のワークWが支持され、このワークWに対して上
型103をラムと一体に昇降動作させる。上型103は
下降途中でワークWに突き当たり、上型103による加
圧力がワークWに作用する。この加圧力によってワーク
Wは下型101のV字溝104内へ押し込まれ、その押
込量dに応じた曲げ角度αだけ折り曲げられる。
【0003】この種のプレスブレーキには、ラムの駆動
源として油圧シリンダが用いられた油圧駆動方式のプレ
スブレーキと、サーボモータが用いられたモータ駆動方
式のプレスブレーキとがある。モータ駆動方式のプレス
ブレーキでは、例えばサーボモータに動力伝達機構を介
して往復動機構としてのボールネジ機構が連結されてお
り、サーボモータの回転数や回転方向を制御して、ボー
ルネジ機構を介してラムを昇降動作させている。
【0004】近年、プレスブレーキの性能向上が強く要
望されており、曲げ作業の高速化と曲げ加工の高精度化
とを実現するために、曲げ加工作業時はラムを低速で移
動させ、一方、曲げ加工作業の前後のアプローチ時やリ
ターン時はラムを高速で上昇または下降動作させること
が提案されている。アプローチ時などのラムの高速動作
によって生産性の要求を満足させることができ、一方、
曲げ加工作業時のラムの低速移動によってワークが徐々
に折り曲げられる結果、ワークの反りなどを防止でき、
また、作業者の安全も確保できる。
【0005】前記サーボモータは、使用可能な最大回転
数Nと最大トルクTを持っており、ラムの最高速度や型
による最大加圧力はサーボモータの能力と動力伝達機構
の減速比によって決まる。いま、ラムを所望の最高速度
で昇降動作させるときのボールネジ機構の回転数をNb
とすると、動力伝達機構の減速比(1/A)は、1/A
=Nb/Nであり、また、プレスブレーキの最大加圧ト
ルクTpは、Tp=AT=TN/Nbとなる。以上のこ
とから、ラムを所望の最高速度で昇降動作させるときの
ボールネジ機構の回転数Nbを前提とした場合、プレス
ブレーキの加圧能力は一義的に決定されることになる。
【0006】上記のプレスブレーキでは、曲げ加工作業
時はラムを低速で移動させ、一方、アプローチ時やリタ
ーン時はラムを高速で移動させるために、サーボモータ
の回転数を高速と低速との2段階に切り換える制御を行
っている。この場合にサーボモータは、回転数が変化し
ても出力可能なトルクは一定もしくは僅かに変化するの
みである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アプロ
ーチ時やリターン時のラムの移動速度を高速化するため
に前記減速比(1/A)を小さく設定すると、最大加圧
トルクTpは不足気味となる。一方、最大加圧トルクT
pを十分に大きくとるために減速比(1/A)を大きく
設定すると、アプローチ時やリターン時のラムの移動速
度を十分に高速化できない。この問題を解決するには、
最大トルクの大きなモータを使用する必要があるが、こ
れでは機械が大型化し、コスト高を招くという問題があ
る。
【0008】この発明が目的とするところは、曲げ加工
作業時は型を低速で移動させて最大加圧トルクを十分に
大きくとることができ、しかも、アプローチ時やリター
ン時は型を高速で移動させることができる曲げ加工装置
を提供することにある。さらに、この発明の目的は、最
大トルクの殊更大きなモータを使用せずに曲げ作業の高
速化と曲げ加工の高精度化とを実現して、機械の大型化
とコスト高とを必要最小限に抑えることのできる曲げ加
工装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明による曲げ加工
装置は、型を昇降動作させてワークを折り曲げるもので
あって、回転駆動源としてのモータと、回転運動を直線
運動に変換して型を昇降動作させる往復動機構と、モー
タの回転を第1の減速比で減速して往復動機構へ伝達す
る第1の動力伝達機構と、モータの回転を第1の減速比
より大きな第2の減速比で減速して往復動機構へ伝達す
る第2の動力伝達機構と、第1、第2の各動力伝達機構
の動作を制御する制御装置とを備えている。前記制御装
置は、曲げ加工作業時は第1の動力伝達機構を非作動状
態、第2の動力伝達機構を作動状態にそれぞれ設定して
型を移動させ、曲げ加工作業の前後は第1の動力伝達機
構を作動状態、第2の動力伝達機構を非作動状態にそれ
ぞれ設定して型を移動させる。
【0010】上記した構成の曲げ加工装置において、モ
ータを回転させると、その回転は第1の動力伝達機構に
より第1の減速比で減速されて往復動機構に伝達される
か、または、第2の動力伝達機構により第1の減速比よ
り大きな第2の減速比で減速されて往復動機構に伝達さ
れる。往復動機構は回転運動を直線運動に変換し、型を
高速または低速で移動させる。まず、アプローチ時は、
第1の動力伝達機構が作動状態、第2の動力伝達機構が
非作動状態にそれぞれ設定されるので、型はワークに向
けて高速で移動する。つぎに、第1の動力伝達機構が非
作動状態、第2の動力伝達機構が作動状態にそれぞれ設
定されるので、型は低速で移動し、ワークは曲げ加工さ
れる。リターン時は、第1の動力伝達機構が作動状態、
第2の動力伝達機構が非作動状態にそれぞれ設定される
ので、型はワークから離れる方向へ高速で移動する。
【0011】この発明によると、曲げ加工作業時には型
を十分に低速で移動させて十分に大きな最大加圧トルク
を得ることができ、しかも、アプローチ時やリターン時
には型を十分に高速で移動させることができる。また、
最大トルクの殊更大きなモータを使用せずに曲げ作業の
高速化と曲げ加工の高精度化とを実現できるので、機械
の大型化とコスト高とを必要最小限に抑えることができ
る。
【0012】この発明の上記した構成において、「型」
はラムが昇降する機種であれば上型を指し、一方、テー
ブルを支えるベッドが昇降する機種であれば下型を指
す。
【0013】この発明の好ましい実施態様では、回転駆
動源としてのモータはサーボモータが用いられ、このサ
ーボモータに第1、第2の各動力伝達機構を介して往復
動機構としてのボールネジ機構が接続されている。な
お、往復動機構としてボールネジ機構以外の機構を使用
することもできる。
【0014】この発明の好ましい実施態様では、前記制
御装置は、第1の動力伝達機構中に介装された第1の電
磁クラッチと、第2の動力伝達機構中に介装された第2
の電磁クラッチと、第1、第2の各電磁クラッチの作動
を制御する制御回路とを含んでいる。なお、制御回路
は、プログラムされたコンピュータによって実現できる
が、専用のハードウェア回路によっても実現できる。
【0015】前記の第2の動力伝達機構は、好ましく
は、モータの回転を2段階で減速して往復動機構へ伝達
する機構を用いる。1段階による減速では十分に大きな
減速比が得られず、また、3段階以上による減速では動
力伝達機構の構造の複雑化と大型化とを招く。2段階で
減速する動力伝達機構であれば、十分に大きな減速比が
得られ、しかも、動力伝達機構の構造の複雑化と大型化
とは必要最小限に抑えられる。
【0016】この発明の上記した構成において、第1、
第2の各動力伝達機構は歯車を用いたものであってもよ
く、また、ベルトとプーリとを用いたものであってもよ
い。ベルトとプーリとによって第1、第2の各各動力伝
達機構を構成するには種々の形態があるが、好ましい実
施態様として、第1の動力伝達機構は、モータの出力軸
に設けられた第1のプーリと、往復動機構の入力軸に設
けられた第2のプーリと、第1のプーリと第2のプーリ
との間に掛け渡された第1のベルトとで構成し、また、
第2の動力伝達機構は、モータの出力軸に設けられた第
3のプーリと、第3のプーリより大径であって中間軸に
設けられた第1の中間プーリと、第1の中間プーリより
小径であって中間軸に設けられた第2の中間プーリと、
第2の中間プーリより大径であって往復動機構の入力軸
に設けられた第4のプーリと、第3のプーリと第1の中
間プーリとの間に掛け渡された第2のベルトと、第2の
中間プーリと第4のプーリとの間に掛け渡された第3の
ベルトとで構成する。この場合に、モータの出力軸と第
1のプーリとの間に第1の電磁クラッチを介装し、中間
軸と第2の中間プーリとの間の第2の電磁クラッチを介
装して、制御装置を構成するとよい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施例であ
るプレスブレーキの外観を示す。図示例のプレスブレー
キは、床面上に設置される機械本体1の一側面に電気制
御ボックス2が設けられて成る。電気制御ボックス2の
前面には各種のデータを入力するための多数のキーを備
えた操作部11と、キー入力データや演算結果などを表
示するための表示部12とが設けられている。
【0018】前記機械本体1は、前面のベッド3の上面
に下型5を支持するためのテーブル4が取り付けられ、
このテーブル4の上方にラム6が両側のガイド7,7に
沿って昇降可能に設けられて成る。前記ラム6の下端に
はアダプタ12およびホルダ9を介して上型8が取り付
けられており、下型5上に支持された板状のワークに対
して上型8を下降させて加圧力を作用させることにより
ワークを所定の角度に折り曲げる。前記アダプタ12
は、左右の偏心軸13,13を回動させて上型8の傾き
を調整するためのものである。前記ベッド3の前面下部
にはフットスイッチ10が配備され、作業者がフットス
イッチ10を踏み操作することによりラム6が昇降動作
する。
【0019】図2および図3は、ラム6を昇降動作させ
るための駆動機構11の構成例を示す。この駆動機構1
1は、回転駆動源としての交流サーボモータ20と、こ
のサーボモータ20に第1、第2の各動力伝達機構3
0,40を介して接続されたボールネジ機構50とを含
んでいる。サーボモータ20および第1、第2の各動力
伝達機構30,40は制御装置60によりそれぞれの動
作が制御される。
【0020】前記制御装置60は、第1の動力伝達機構
30の中に介装されている高速用の電磁クラッチ61
と、第2の各動力伝達機構40の中に介装されている加
圧用の電磁クラッチ62とを含む他、各電磁クラッチ6
1,62の動作とサーボモータ20の動作とを制御する
制御回路63(図4に示す。)を含んでいる。前記制御
回路63は、前記電気制御ボックス2の内部に組み込ま
れている。
【0021】前記ボールネジ機構50は回転運動を直線
運動に変換してラム6を昇降動作させるためのもので、
サーボモータ20の回転を第1、第2の各動力伝達機構
30,40を介して入力する入力軸としての送りネジ軸
51と、送りネジ軸51を回転自由に支える軸受52
と、送りネジ軸51に螺合するナット53とを含んでい
る。前記ナット53はラム6に一体化されており、サー
ボモータ20の駆動により送りネジ軸51が正逆いずれ
かの方向に回転したとき、その回転方向に応じて上下い
ずれかの方向へ移動する。
【0022】前記の第1の動力伝達機構30はサーボモ
ータ20の回転を第1の減速比(1/A)で減速してボ
ールネジ機構50の送りネジ軸51へ伝達するためのも
ので、出力軸23に設けられた第1のプーリ32と、ボ
ールネジ機構50の送りネジ軸51に設けられた第2の
プーリ33と、第1のプーリ32と第2のプーリ33と
の間に掛け渡された第1のベルト34とで構成されてい
る。前記出力軸23はサーボモータ20のモータ軸21
にカップリング22によって連結されたものである。
【0023】前記の第2の動力伝達機構40は交流サー
ボモータ20の回転を第1の減速比より大きな第2の減
速比(1/B)で減速してボールネジ機構50の送りネ
ジ軸51へ伝達するためのもので、前記出力軸23に設
けられた第3のプーリ41と、第3のプーリ41より大
径であって中間軸42に設けられた第1の中間プーリ4
3と、第1の中間プーリ43より小径であって中間軸4
2に設けられた第2の中間プーリ44と、第2の中間プ
ーリ44より大径であってボールネジ機構50の送りネ
ジ軸51に設けられた第4のプーリ45と、第3のプー
リ41と第1の中間プーリ43との間に掛け渡された第
2のベルト46と、第2の中間プーリ44と第4のプー
リ45との間に掛け渡された第3のベルト47とで構成
されている。
【0024】ここで、サーボモータ20の使用可能な最
大回転数Nと最大トルクT、およびラム6を所望の最高
速度で昇降動作させるときのボールネジ機構50の回転
数Nbが所定の値としたとき、第1の減速比(1/A)
は、1/A=Nb/Nによって決定され、従って、第1
の動力伝達機構30における各プーリ32,33の径は
第1の減速比(1/A)に応じて設定される。一方、最
大加圧トルクTpについては、第2の減速比(1/B)
によって自由に決定することができ、従って、第2の動
力伝達機構40における各プーリ41,43,44,4
5の径は第2の減速比(1/B)に応じて適宜設定す
る。いま、アプローチ時やリターン時におけるラム6の
移動速度を曲げ加工作業時におけるラム6の移動速度の
10倍程度とすると、B=10Aであり、最大加圧トル
クTpは、Tp=BT=10ATとなり、従来例と比較
して10倍の加圧能力が得られることとなる。なお、図
2および図3では、第1の動力伝達機構30におけるプ
ーリ32,33の径をほぼ同一(第1の減速比(1/
A)がほぼ「1」)に表してあるが、第1の減速比(1
/A)の大きさに応じた径になることはいうまでもな
い。
【0025】前記制御装置60を構成する高速用の電磁
クラッチ61は前記出力軸23と第1のプーリ32との
間に、また、加圧用の電磁クラッチ62は中間軸42と
第2の中間プーリ44との間に、それぞれ介装されてい
る。
【0026】高速用の電磁クラッチ61は、ロータが出
力軸23に、アーマチュアが第1のプーリ32に、それ
ぞれ一体に設けられており、コイルに通電することによ
りアーマチュアがロータに吸着される結果、第1のプー
リ32が出力軸23と一体に回転する。加圧用の電磁ク
ラッチ62は、ロータが中間軸42に、アーマチュアが
第2の中間プーリ44に、それぞれ一体に設けられてお
り、コイルに通電することによりアーマチュアがロータ
に吸着される結果、第2の中間プーリ44が中間軸42
と一体に回転する。
【0027】前記制御装置60を構成する制御回路63
は、各電磁クラッチ61,62のコイルへの通電をオ
ン、オフ制御するもので、曲げ加工作業時は加圧用の電
磁クラッチ62を作動させて第1の動力伝達機構30を
非作動状態、第2の動力伝達機構40を作動状態にそれ
ぞれ設定し、また、曲げ加工作業の前後のアプローチ時
およびリターン時は高速用の電磁クラッチ62を作動さ
せて第1の動力伝達機構30を作動状態、第2の動力伝
達機構40を非作動状態にそれぞれ設定する。
【0028】図4は、前記した制御回路63を含んだプ
レスブレーキの電気的な構成を示している。図中、マイ
クロコンピュータのCPU71はROM72やRAM7
3とともに制御回路63を構成しており、各種の演算を
実行するとともに、入出力各部を一連に制御する。な
お、ROM72はプログラムや固定データなどを格納
し、RAM73は演算結果などのデータの読み書きに用
いられる。
【0029】また、CPU71は、電流指令値をサーボ
アンプ74に出力し、サーボアンプ74はCPU71か
らの出力値を増幅して前記サーボモータ20へ与える。
このサーボモータ20には位置検出器としてのロータリ
エンコーダ14が接続されており、サーボモータ20の
回転角度をラム6の現在移動位置として検出してその値
をCPU71へ出力する。なお、位置検出器として、ロ
ータリエンコーダ14に代えてリニアセンサを用いても
よい。リニアセンサを用いる場合、スケールをフレーム
に、ヘッドをラムに、それぞれ取り付ける。
【0030】図5は、サーボモータ20の動作と高速用
および加圧用の各電磁クラッチ61,62の動作とラム
6の昇降動作位置(縦軸)との関係を示している。最
初、ラム6は上死点に位置し作業者によるフットスイッ
チ10の操作に待機している。フットスイッチ10が操
作されると、制御回路63のCPU71はサーボモータ
20の回転を開始させる。このアプローチ時は、CPU
71は高速用の電磁クラッチ61をオン、加圧用の電磁
クラッチ62をオフに設定することにより第1の動力伝
達機構30を作動状態、第2の動力伝達機構40を非作
動状態にそれぞれ設定する。その結果、サーボモータ2
0の回転は第1の動力伝達機構30を介してボールネジ
機構50の送りネジ軸51に伝達され、ラム6はワーク
に向けて高速で下降する。
【0031】このアプローチの期間、CPU71は、ロ
ータリエンコーダ14の出力を取り込んでラム6の昇降
動作位置を監視しており、ラム6が所定の速度切換点に
達したとき、サーボモータ20の回転を一旦停止させ、
高速用の電磁クラッチ61をオフ、加圧用の電磁クラッ
チ62をオンに設定することにより第1の動力伝達機構
30を非作動状態、第2の動力伝達機構40を作動状態
にそれぞれ設定する。その後、CPU71がサーボモー
タ20の回転を再度開始させると、その回転は第2の動
力伝達機構40を介してボールネジ機構50の送りネジ
軸51に伝達され、ラム6は低速で下降してワークを折
り曲げる。
【0032】ラム6が下死点に達したとき、CPU71
はサーボモータ20の回転を再度停止させ、つぎのリタ
ーン時のために高速用の電磁クラッチ61をオン、加圧
用の電磁クラッチ62をオフに設定することにより第1
の動力伝達機構30を作動状態、第2の動力伝達機構4
0を非作動状態にそれぞれ設定する。その後、CPU7
1がサーボモータ20を上記と逆方向に回転させると、
その回転は第1の動力伝達機構30を介してボールネジ
機構50の送りネジ軸51に伝達され、ラム6は高速で
上昇する。ラム6が上死点に達したとき、CPU71は
サーボモータ20の回転を停止させて一連の曲げ加工動
作が完了する。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、最大トルクの殊更大
きなモータを使用せずに曲げ作業の高速化と曲げ加工の
高精度化とを実現できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるプレスブレーキの外
観を示す正面図である。
【図2】駆動機構の構成を示す断面図である。
【図3】駆動機構の構成を示す平面図である。
【図4】プレスブレーキの電気的な構成を示すブロック
図である。
【図5】サーボモータおよび電磁クラッチの各動作とラ
ムの昇降動作位置(縦軸)との関係を示す説明図であ
る。
【図6】プレスブレーキにおける上型および下型の各構
成例を示す側面図である。
【符号の説明】
5 下型 6 ラム 8 上型 20 サーボモータ 30 第1の動力伝達機構 40 第2の動力伝達機構 50 ボールネジ機構 60 制御装置 61 高速用の電磁クラッチ 62 加圧用の電磁クラッチ 63 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J050 AA01 AB07 BA12 BA15 BA16 BB16 DA08 3J062 AA21 AB12 AB22 AC07 BA12 CD02 4E063 AA01 BA07 CA01 JA07 LA03 LA12 LA14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型を昇降動作させてワークを折り曲げる
    曲げ加工装置において、回転駆動源としてのモータと、
    回転運動を直線運動に変換して型を昇降動作させる往復
    動機構と、モータの回転を第1の減速比で減速して往復
    動機構へ伝達する第1の動力伝達機構と、モータの回転
    を第1の減速比より大きな第2の減速比で減速して往復
    動機構へ伝達する第2の動力伝達機構と、第1、第2の
    各動力伝達機構の動作を制御する制御装置とを備えてお
    り、前記制御装置は、曲げ加工作業時は第1の動力伝達
    機構を非作動状態、第2の動力伝達機構を作動状態にそ
    れぞれ設定して型を移動させ、曲げ加工作業の前後は第
    1の動力伝達機構を作動状態、第2の動力伝達機構を非
    作動状態にそれぞれ設定して型を移動させる曲げ加工装
    置。
  2. 【請求項2】 前記モータはサーボモータであり、この
    サーボモータに第1、第2の各動力伝達機構を介して往
    復動機構としてのボールネジ機構が接続されている請求
    項1に記載された曲げ加工装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、第1の動力伝達機構中
    に介装された第1の電磁クラッチと、第2の動力伝達機
    構中に介装された第2の電磁クラッチと、第1、第2の
    各電磁クラッチの作動を制御する制御回路とを含んでい
    る請求項1に記載された曲げ加工装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の動力伝達機構は、モータの回
    転を2段階で減速して往復動機構へ伝達する機構である
    請求項1に記載された曲げ加工装置。
  5. 【請求項5】 第1の動力伝達機構は、モータの出力軸
    に設けられた第1のプーリと、往復動機構の入力軸に設
    けられた第2のプーリと、第1のプーリと第2のプーリ
    との間に掛け渡された第1のベルトとから成り、第2の
    動力伝達機構は、モータの出力軸に設けられた第3のプ
    ーリと、第3のプーリより大径であって中間軸に設けら
    れた第1の中間プーリと、第1の中間プーリより小径で
    あって中間軸に設けられた第2の中間プーリと、第2の
    中間プーリより大径であって往復動機構の入力軸に設け
    られた第4のプーリと、第3のプーリと第1の中間プー
    リとの間に掛け渡された第2のベルトと、第2の中間プ
    ーリと第4のプーリとの間に掛け渡された第3のベルト
    とから成り、前記制御装置は、モータの出力軸と第1の
    プーリとの間に介装された第1の電磁クラッチと中間軸
    と第2の中間プーリとの間の介装された第2の電磁クラ
    ッチとを含んでいる請求項1または4に記載された曲げ
    加工装置。
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