JP2003209591A - 車両用故障診断装置 - Google Patents

車両用故障診断装置

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JP2003209591A JP2002007613A JP2002007613A JP2003209591A JP 2003209591 A JP2003209591 A JP 2003209591A JP 2002007613 A JP2002007613 A JP 2002007613A JP 2002007613 A JP2002007613 A JP 2002007613A JP 2003209591 A JP2003209591 A JP 2003209591A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】全ての車両との間を共通の通信ハーネス32で
接続するようにした車両用故障診断装置1を得る。 【解決手段】車両用故障診断装置1と車両33(図1)
とを接続するコネクタ3(図1)において、車両ごとに
異なる通信プロトコルを端子6、端子10、および端子
12〜14のいずれかに割り当てる。車両用故障診断装
置1の端子識別/接続切替部31は、上記端子6、端子
10、および端子12〜14に割り当てられている通信
プロトコルに応じてリレー45〜50の切替えを行い、
車両用故障診断装置1側の通信プロトコルを車両側の通
信プロトコルに合わせて切替え接続する。これにより、
車両用故障診断装置1は、同じ通信ハーネス32を介し
てどの車両にも接続が可能になって、従来技術で用いら
れた変換ケーブルが不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御装置(E
CU)などの故障診断を行う車両用故障診断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エンジンの制御装置や自動変速機の制御
装置など、車両には複数の電子制御装置が使用されてい
る。これら電子制御装置の故障診断には、故障診断装置
が用いられる。故障診断装置は、電子制御装置が搭載さ
れた車両と接続して当該電子制御装置との間で通信リン
クを確立し、電子制御装置内に記憶されている自己診断
データや制御データなどを読み出して故障診断を行う。
読み出したデータは、故障診断装置内に記録されたり、
故障診断装置の表示画面に表示されたりする。
【0003】電子制御装置は、その制御対象や車両によ
って複数の種類が存在し、また、通信プロトコルも複数
存在する。したがって、車両と故障診断装置とを結ぶ通
信回線は、車両ごとに異なる場合がある。一方で、車両
に故障診断装置を接続するコネクタは、全ての車両に同
じタイプで同じ端子数のコネクタを使用するとコスト面
で有利になる。そこで、各車両に同じコネクタを使用
し、各車両間で共通の通信回線にコネクタの同一番号の
端子を割り当て、各車両ごとに異なる通信回線には他の
番号の端子が割り当てられる。このため、車両と故障診
断装置とを接続するハーネスは、車両のコネクタの端子
番号の割り当てに応じて端子間の配線を変えた変換ケー
ブルまたは変換コネクタが使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】変換ケーブルを用いる
方法では、電子制御装置の種類が増加し、各車両間の電
源および信号を共通にできない場合には、車両ごとに異
なる変換ケーブルが必要になる。変換ケーブルの数が増
えると、その管理が複雑になるという問題がある。
【0005】本発明の目的は、変換ケーブルを不要にし
た車両用故障診断装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1に記載の
発明による車両用故障診断装置は、それぞれあらかじめ
定められたプロトコルで通信を行う複数の電子制御装
置、電子制御装置に接続された通信回線、および通信回
線に接続された端子を備えたコネクタを有する車両にコ
ネクタを介して接続し、複数の電子制御装置のうち少な
くとも1つの電子制御装置と通信回線を介して通信を行
う通信手段と、コネクタの端子に車両側で割り当てられ
ている通信回線の通信プロトコルを識別する識別手段と
を備え、識別手段によって識別された通信回線の通信プ
ロトコルに基づいて通信回線を介して電子制御装置と通
信を行うことによって故障診断を行うことによって上述
した目的を達成する。 (2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両
用故障診断装置において、識別手段は、コネクタの端子
のそれぞれに電圧を印加する電圧印加回路と、端子のそ
れぞれの電圧を検出する電圧検出回路とを有し、電圧印
加回路から第1の印加電圧を印加した状態で電圧検出回
路によって検出される第1の検出電圧、および電圧印加
回路から第1の印加電圧より低い第2の印加電圧を印加
した状態で電圧検出回路によって検出される第2の検出
電圧をそれぞれ第1の判定閾値および第2の判定閾値と
比較することにより、端子に割り当てられている通信回
線の通信プロトコルを識別することを特徴とする。 (3)請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記
載の車両用故障診断装置において、複数の電子制御装置
に対して、識別手段によって識別された通信プロトコル
で電子制御装置ごとにそれぞれあらかじめ定められた第
1のIDを送信し、複数の電子制御装置から第1のID
に応答してそれぞれ返信される応答信号を受信し、受信
した応答信号に基づいて通信プロトコルに対応する電子
制御装置を判別する電子制御装置判別手段をさらに備え
ることを特徴とする。 (4)請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記
載の車両用故障診断装置において、複数の電子制御装置
に対して、識別手段によって識別された通信プロトコル
で電子制御装置ごとにそれぞれあらかじめ定められた第
2のIDの送信を要求するID要求を送信し、複数の電
子制御装置からID要求に応答してそれぞれ返信される
第2のIDを受信し、受信した第2のIDに基づいて通
信プロトコルに対応する電子制御装置を判別する電子制
御装置判別手段をさらに備えることを特徴とする。 (5)請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記
載の車両用故障診断装置において、識別手段によって識
別された通信プロトコルでのみ通信を行うように通信手
段を制御する通信制御手段をさらに備えることを特徴と
する。 (6)請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれ
かに記載の車両用故障診断装置において、電子制御装置
判別手段による判別結果を表示する表示部をさらに備え
ることを特徴とする。 (7)請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の車両
用故障診断装置において、表示部は、判別された電子制
御装置を示す情報を表示し、表示部に表示された情報の
うち故障診断の対象とする電子制御装置を示す情報を選
択する選択手段をさらに備え、通信制御手段は、選択手
段で選択された情報に対応する電子制御装置と通信を行
うように通信手段を制御することを特徴とする。
【0007】
【発明の効果】本発明による車両用故障診断装置では、
車両と接続するコネクタの端子に車両側で割り当てられ
ている通信プロトコルを識別し、識別した通信プロトコ
ルに基づいて通信を行うようにしたので、従来技術で用
いられた変換ケーブルを不要にできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態に
よる車両用故障診断装置を車両に接続した状態を示す図
である。図1において、車両用故障診断装置1が車両3
3に通信ハーネス32を介して接続されている。車両用
故障診断装置1には、端子識別/接続切替部31が設け
られている。端子識別/接続切替部31に通信ハーネス
32の一端が接続され、通信ハーネス32の他端に標準
コネクタ3aが設けられている。標準コネクタ3aは、
後述する車両33側の標準コネクタ3bと嵌合する。こ
こでは、標準コネクタ3aおよび標準コネクタ3bを総
称してコネクタ3と呼ぶ。また、車両用故障診断装置1
には、液晶表示パネルなどによって構成される表示部6
0が備えられている。
【0009】車両33には、6つの電子制御装置(EC
U)21〜26が搭載されている。ECU25およびE
CU26は、第1のCAN(Controller Area Network)
プロトコル回線29によって接続されている。ECU2
3およびECU24は、標準プロトコル回線11によっ
て接続されている。ECU21およびECU22は、第
2のCANプロトコル回線10によって接続されてい
る。
【0010】各CANプロトコル回線に接続された電子
制御装置は、各回線の電子制御装置間で相互にデータや
故障情報などのデータ通信を行い、車両の総合制御を行
うように構成されている。標準プロトコル回線11は、
自動車業界によって標準化された通信プロトコルにした
がって通信を行う通信回線である。標準プロトコル回線
11、第1のCANプロトコル回線29および第2のC
ANプロトコル回線10は、それぞれ上述した接続用標
準コネクタ3bに接続されている。ここで、コネクタ3
の端子は、標準プロトコル回線11で使用される端子
と、第1のCANプロトコル回線29および第2のCA
Nプロトコル回線10で使用される端子とが重複しない
ように割り当てられている。
【0011】図2(a)は、標準コネクタ3の端子配列例
を示す図である。図2(a)に記された番号は端子番号で
あり、本実施の形態による標準コネクタ3は端子1〜端
子16の16端子を有する。ここで、標準コネクタ3の
全16端子のうち、端子1〜5、端子7〜9、端子11
および端子15〜16は、どの車両でも共通に使用する
端子とする。そこで、標準プロトコル回線11を構成す
る通信回線には、これら共通に使用する端子が割り当て
られる。
【0012】図2(b)は、車両33の場合のコネクタ3
bの端子割り当てを説明する図である。図2(b)におい
て、「特殊」と記載されている端子1〜3、端子9およ
び端子11は、それぞれ特殊用途信号に割り当てられて
いる。特殊用途信号は、車両の開発時に使用される信号
である。「GND」と記載されている端子4および端子
5は、それぞれアースラインに割り当てられている。ア
ースラインは、車両用故障診断装置1および車両33間
のグランドレベルを共通(同電位)にする。「IGN」
と記載されている端子8は、イグニション電源ラインに
割り当てられている。イグニション電源ラインは、車両
側のイグニションスイッチのオン/オフ操作に連動して
電源供給がオン/オフされる。「Vb」と記載されてい
る端子16は、バッテリ電源ラインに割り当てられてい
る。バッテリ電源ラインは、車両のバッテリ電源が供給
される。「K」および「L」と記載されている端子7お
よび端子15は、それぞれ標準プロトコル回線11の通
信回線に割り当てられている。以上説明した番号の端子
は、車両33以外の他の車両でも同様に使用される。
【0013】標準コネクタ3の全16端子のうち、端子
6、端子10および端子12〜14は、各車両ごとに異
なる通信回線を割り当てて使用する。車両33の例を示
す図2(b)において、「CANH」および「CANL」
と記載されている端子6および端子14は、それぞれ第
1のCANプロトコル回線29を構成する通信回線に割
り当てられている。「CAN2H」および「CAN2
L」と記載されている端子12および端子13は、それ
ぞれ第2のCANプロトコル回線10を構成する通信回
線に割り当てられている。
【0014】他の車両の例を図3を参照して説明する。
図3において、車両33と異なる車両2が車両用故障診
断装置1に接続されている。車両2には、4つの電子制
御装置(ECU)4〜7が搭載されている。ECU4お
よびECU5は、第2のCANプロトコル回線10によ
って接続されている。ECU6およびECU7は、標準
プロトコル回線11によって接続されている。なお、車
両2では、第1のCANプロトコル回線は存在しない。
標準プロトコル回線11および第2のCANプロトコル
回線20は、それぞれ上述した接続用標準コネクタ3b
に接続されている。
【0015】図2(c)は、車両2の場合のコネクタ3b
の端子割り当てを説明する図である。図2(c)におい
て、「空き」と記載されている端子6および端子14
は、それぞれ未使用端子である。端子6および端子14
以外の番号の各端子は、それぞれ図2(b)と同様に使用
されるので説明を省略する。図2(d)は、不図示の他の
車両Xの場合のコネクタ3bの端子割り当てを説明する
図である。不図示の車両Xは、標準プロトコル回線と不
図示の専用プロトコル回線とを有する。図2(d)におい
て、「TX」、「RX」および「CLK2」と記載され
ている端子12、端子13および端子14は、それぞれ
専用プロトコル回線を構成する通信回線に割り当てられ
る。また、「特殊」と記載されている端子6は、上述し
た車両開発時の信号に割り当てられている。図2(e)
は、さらに不図示の車両Yの場合のコネクタ3bの端子
割り当てを説明する図である。不図示の車両Yは、CA
Nプロトコル回線と不図示の専用プロトコル回線とを有
する。図2(e)において、「CLK1」と記載されてい
る端子10は、CANプロトコル回線用のクロック信号
に割り当てられている。
【0016】このように、車両ごとに異なる信号は、コ
ネクタ3bの端子6、端子10、および端子12〜14
のいずれかに割り当てられる。これにより、車両用故障
診断装置1は、同じ通信ハーネス32を使用してどの車
両にも接続が可能に構成される。
【0017】一方で車両用故障診断装置1は、標準コネ
クタ3を介して車両に接続されると、端子6、端子1
0、および端子12〜14に割り当てられた通信回線の
通信プロトコルを判別する。上述したように、端子6、
端子10、および端子12〜14は車両ごとに異なる通
信回線で使用されるので、各電子制御装置の故障診断を
行うためには各端子を識別して当該端子がどの通信プロ
トコルに割り当てられているかを判別する必要がある。
端子に割り当てられている通信回線の通信プロトコルを
判別できると、判別した通信プロトコルで通信を行うこ
とによって、当該通信回線に接続されている電子制御装
置がわかる。車両用故障診断装置1は、その内部に故障
診断を行う複数の電子制御装置の情報をあらかじめ有し
ており、判別した電子制御装置用の故障診断を行う。
【0018】本発明は、車両用故障診断装置1が車両に
搭載されている電子制御装置の通信プロトコルを判別
し、判別した通信プロトコルに基づいて車両用故障診断
装置1内の接続を切替え、当該電子制御装置に対する故
障診断を行うことに特徴を有する。
【0019】図4は、端子識別/接続切替部31の構成
を説明する図である。図4において、通信ハーネス32
内に端子1〜端子16に接続される通信回線が含まれて
いる。これら通信回線のうち、コネクタ3の端子6、端
子10、および端子12〜14に接続される通信回線が
端子識別を必要とする通信回線である。端子1〜5、端
子7〜9、端子11および端子15〜16に接続される
通信回線は、通信プロトコルの識別の必要がない通信回
線である。
【0020】通信プロトコルの識別を必要とする通信回
線は、それぞれリレー45〜50、ならびに入出力イン
ターフェイス(以後I/Fとする)41〜43を介して
CPU51に接続されている。これら通信回線はさら
に、アナログ入出力I/F44を介してCPU51に接
続されている。アナログ入出力I/F44は、接続され
ている通信回線のそれぞれに対して電圧を印加するとと
もに、接続されている通信回線の電圧を検出するように
構成されている。端子識別/接続切替部31は、リレー
45〜50およびアナログ入出力I/F44によって構
成される。端子識別を必要としない通信回線は、それぞ
れ入出力I/F40を介してCPU51に接続されてい
る。
【0021】端子識別/接続切替部31は、上述した端
子6、端子10、および端子12〜14のそれぞれに対
して端子識別を行う。端子識別は、識別しようとする端
子(通信回線)に所定の電圧を印加するとともに、電圧
印加時の端子電圧を測定し、測定した端子電圧によって
当該端子がどの信号で使用されているかを判定するもの
である。図5は、端子識別の判定表である。端子10に
対する識別を例にあげて説明すると、CPU51がアナ
ログ入出力I/F44を介して端子10に接続される通
信回線に電圧VHを印加する。VHはたとえば5Vであ
る。
【0022】以下、端子に対応する通信プロトコルの判
別方法を、端子10を例にあげて説明する。CPU51
は、電圧VHを印加した状態で端子10に接続される通
信回線の電圧v1をアナログ入出力I/F44を介して
検出する。端子識別による判定は、次のように行われ
る。 v1<1.5Vの場合に「CLK1」と判定する。 1.5V≦v1<4.5Vの場合に識別エラー「E」
と判定する。 4.5V≦v1の場合に未接続「OPEN」もしくは
識別エラー「E」と判定する。
【0023】CPU51は、上記における「OPE
N」もしくは「E」の切り分けを次のように行う。CP
U51は、アナログ入出力I/F44を介して端子10
に接続される通信回線に電圧VLを印加する。VLはた
とえば0Vである。CPU51は、電圧VLを印加した
状態で端子10に接続される通信回線の電圧v2をアナ
ログ入出力I/F44を介して検出する。切り分け判定
は、次のように行われる。 v2<1.5Vの場合に未接続「OPEN」と判定す
る。 1.5V≦v2の場合に識別エラー「E」と判定す
る。
【0024】端子識別/接続切替部31は、端子識別の
結果に応じてリレー45〜50の切替えを行う。図4に
おいて、たとえば、端子10に接続される通信回線と端
子14に接続される通信回線とが、それぞれリレー45
および46を介してクロック入出力I/F41と接続さ
れている。リレー45をオンするとともにリレー46を
オフすると、クロック信号が端子10の通信回線に割り
当てられる。リレー46をオンするとともにリレー45
をオフすると、クロック信号が端子14の通信回線に割
り当てられる。このとき、端子10の通信回線は未接続
の状態「OPEN」になる。なお、図2(b)〜図2(d)で
は、このような未接続の状態が「空き」と記されてい
る。
【0025】CPU51は、端子10を「CLK1」と
判定した場合に、クロック信号が端子10の通信回線に
割り当てられるようにリレー45および46を切替え制
御する。一方、CPU51は、端子10を「OPEN」
と判定した場合に、端子10の通信回線を未接続にする
ようにリレー45および46を切替え制御する。
【0026】端子6および端子12〜14に接続される
通信回線は、リレー47〜49を介してCANプロトコ
ル入出力I/F42と接続されている。端子12および
端子13に接続される通信回線はさらに、それぞれ専用
プロトコル入出力I/F43にも接続される。リレー4
7〜50を適宜切替えることにより、端子6、端子1
0、および端子12〜14に接続される通信回線に、図
2(b)〜図2(e)に示される通信回線が割り当てられる。
CPU51は、図5による判定結果にしたがってリレー
47〜49を切り替え制御する。
【0027】車両用故障診断装置1のCPU51で行わ
れる故障診断処理の流れを、図6のフローチャートを参
照して説明する。図6によるプログラムは、車両用故障
診断装置1で診断処理開始操作が行われると起動する。
図6のステップS10において、CPU51は、バッテ
リ電源ライン「Vb」の電圧を検出し、電圧が所定値以
上か否かを判定する。CPU51は、端子16を介して
入力される電圧が所定値以上の場合にステップS10を
肯定判定してステップS20へ進み、電圧が所定値未満
の場合にステップS10を否定判定して判定処理を繰り
返す。肯定判定する場合は、車両用故障診断装置1が車
両に接続され、車両側から電源電圧が印加されている場
合である。否定判定する場合は、車両用故障診断装置1
が車両に接続されていないか、車両側のバッテリが接続
されていないなどの理由によって車両側から電源電圧が
印加されない場合である。
【0028】ステップS20において、CPU51は、
車両側の不図示のイグニションスイッチがオフされてい
る状態で第1の端子識別処理を行ってステップS30へ
進む。通信プロトコル識別処理の詳細は後述する。ステ
ップS30において、CPU51は、通信プロトコル識
別を必要とする通信回線について、全ての識別が終了し
たか否かを判定する。CPU51は、全ての端子に対す
る識別結果がCPU51内に記憶されている場合にステ
ップS30を肯定判定してステップS60へ進み、全て
の端子に対する識別結果がCPU51内に記憶されてい
ない場合にステップS30を否定判定してステップS4
0へ進む。
【0029】ステップS40において、CPU51は、
車両側の不図示のイグニションスイッチがオフからオン
に変化したか否かを判定する。CPU51は、端子8を
介して入力されるイグニション電源ライン「IGN」の
電圧が所定値以上の場合にステップS40を肯定判定し
てステップS50へ進み、電圧が所定値未満の場合にス
テップS40を否定判定して判定処理を繰り返す。肯定
判定する場合は、イグニションスイッチがオンされ、車
両側からイグニション電源電圧が印加された場合であ
る。
【0030】ステップS50において、CPU51は、
車両側のイグニションスイッチがオンされている状態で
第2の端子識別処理を行ってステップS60へ進む。端
子識別処理をイグニションスイッチのオフ状態とオン状
態とで2回に分けて行うのは、電子制御装置の種類によ
ってイグニションスイッチのオフ状態で識別するもの
と、イグニションスイッチのオン状態で識別するものと
が存在するからである。
【0031】ステップS60において、CPU51は、
通信プロトコル識別を必要とする通信回線について、識
別エラー「E」がないか否かを判定する。CPU51
は、通信プロトコル識別による「E」判定がない場合に
ステップS60を肯定判定してステップS70へ進み、
端子識別の結果1つでも「E」判定がある場合にステッ
プS60を否定判定してステップS90へ進む。
【0032】ステップS70において、CPU51は、
通信プロトコル識別の結果に応じて端子切替えを行って
ステップS80へ進む。端子切替えは、上述したリレー
45〜50の切替えによって行う。ステップS80にお
いて、CPU51は、電子制御装置に対する故障診断処
理を行い、図6による処理を終了する。故障診断処理の
詳細については後述する。一方、ステップS60を否定
判定して進むステップS90において、CPU51は、
端子識別が正常に終了しなかったことを表示部60(図
1)に表示し、図6による処理を終了する。
【0033】通信プロトコル識別処理の詳細について図
7のフローチャートを参照して説明する。図7は、通信
プロトコル識別処理の流れを説明するフローチャートで
あり、上述したステップS20およびステップS50に
おいてそれぞれ行われる。本実施の形態では、通信プロ
トコル識別が必要な端子6、端子10、および端子12
〜14の5つの端子に対して識別を行うが、16端子全
てについて行ってもよい。図7のステップS210にお
いて、CPU51は、カウンタNに0をセットして初期
化し、ステップS220へ進む。カウンタNは、識別す
べき端子数をカウントするものである。
【0034】ステップS220において、CPU51
は、Nが5未満か否かを判定する。CPU51は、N<
5が成立する場合にステップS220を肯定判定してス
テップS230へ進み、N<5が成立しない場合にステ
ップS220を否定判定し、図7による処理を終了す
る。肯定判定する場合は5つの端子全てについて通信プ
ロトコル識別が終了していない場合であり、否定判定す
る場合は5つの端子全てについて通信プロトコル識別が
終了している場合である。
【0035】ステップS230において、CPU51
は、カウンタNに1を加えてステップS240へ進む。
ステップS240において、CPU51は、識別端子A
をセットしてステップS250へ進む。Aには、6、1
0、12、13、14が順にセットされる。ステップS
250において、CPU51は、端子Aに接続される通
信回線にアナログ入出力I/F44を介して電圧VHを
印加してステップS260へ進む。ステップS260に
おいて、CPU51は、端子Aに接続される通信回線の
電圧v1をアナログ入出力I/F44を介して読み込
み、ステップS270へ進む。
【0036】ステップS270において、CPU51
は、端子Aに接続される通信回線にアナログ入出力I/
F44を介して電圧VLを印加してステップS280へ
進む。ステップS280において、CPU51は、端子
Aに接続される通信回線の電圧v2をアナログ入出力I
/F44を介して読み込み、ステップS290へ進む。
ステップS290において、CPU51は、図5の判定
表にしたがって端子Aを識別し、ステップS300へ進
む。
【0037】ステップS300において、CPU51
は、判定結果が識別エラー「E」か否かを判定する。C
PU51は、判定結果が識別エラーでない場合にステッ
プS300を否定判定してステップS310へ進み、判
定結果が識別エラーの場合にステップS300を肯定判
定してステップS320へ進む。ステップS310にお
いて、CPU51は、端子Aの識別結果を内部のメモリ
に記憶してステップS220へ戻る。識別結果は、識別
した端子番号ごとに記憶される。ステップS320にお
いて、CPU51は、端子Aの識別結果としてエラーを
内部のメモリに記憶してステップS220へ戻る。
【0038】なお、以上説明した図7による通信プロト
コル識別処理をイグニションスイッチオン後に行う場合
(図6のステップS50)には、イグニションスイッチ
をオンする前(図6のステップS20)に行った通信プ
ロトコル識別処理で識別エラー判定された端子について
のみ識別処理を行えばよい。
【0039】故障診断処理の詳細について図8のフロー
チャートを参照して説明する。図8は、故障診断処理の
流れを説明するフローチャートであり、上述したステッ
プS80において行われる。なお、CPU51には、車
両用故障診断装置1で故障診断診断を行う電子制御装置
に関する情報があらかじめ記憶されている。電子制御装
置装置に関する情報には、電子制御装置ごとのIDを示
す情報、各電子制御装置が接続されるプロトコル回線の
情報、および電子制御装置に対応する診断プログラムが
含まれる。
【0040】図8のステップS810において、CPU
51は、専用プロトコル回線が接続されているか否かを
判定する。CPU51は、端子識別処理の結果、たとえ
ば、端子13による通信回線が「RX」と判定されてい
る場合に、ステップS810を肯定判定してステップS
820へ進み、端子13による通信回線が「RX」と判
定されていない場合に、ステップS810を否定判定し
てステップS830へ進む。ステップS820におい
て、CPU51は、専用プロトコル回線に対して専用プ
ロトコルでIDを送信し、ステップS850へ進む。専
用プロトコル回線に接続されている各電子制御装置は、
それぞれにあらかじめ定められているIDを受信すると
応答信号を返信する。CPU51は、応答信号を受信し
た場合には送信したIDに対応する電子制御装置が存在
すると判定し、専用プロトコル回線に接続されている各
電子制御装置を判別する。
【0041】ステップS850において、CPU51
は、第1のCANプロトコル回線が接続されているか否
かを判定する。CPU51は、端子識別処理の結果、た
とえば、端子14による通信回線が「CANL」と判定
されている場合に、ステップS850を肯定判定してス
テップS860へ進み、端子13による通信回線が「C
ANL」と判定されていない場合に、ステップS850
を否定判定してステップS870へ進む。ステップS8
60において、CPU51は、第1のCANプロトコル
回線に対してCANプロトコルでIDを送信し、ステッ
プS870へ進む。第1のCANプロトコル回線に接続
されている各電子制御装置は、それぞれにあらかじめ定
められているIDを受信すると応答信号を返信する。C
PU51は、応答信号を受信した場合には送信したID
に対応する電子制御装置が存在すると判定し、第1のC
ANプロトコル回線に接続されている各電子制御装置を
判別する。
【0042】ステップS870において、CPU51
は、標準プロトコル回線に対して標準プロトコルでID
を送信し、ステップS880へ進む。標準プロトコル回
線に接続されている各電子制御装置は、それぞれにあら
かじめ定められているIDを受信すると応答信号を返信
する。CPU51は、応答信号を受信した場合には送信
したIDに対応する電子制御装置が存在すると判定し、
標準プロトコル回線に接続されている各電子制御装置を
判別する。
【0043】ステップS880において、CPU51
は、専用プロトコル回線、第1のCANプロトコル回
線、第2のCANプロトコル回線、および標準プロトコ
ル回線ごとに、接続されている電子制御装置の名称を表
示部60(図1)に表示してステップS890へ進む。
ここで、電子制御装置の名称の代わりに、電子制御装置
を特定する装置番号などを表示部60に表示するように
してもよい。
【0044】ステップS890において、CPU51
は、作業者の操作入力によって指示された電子制御装置
を選択し、車両用故障診断装置1と選択した電子制御装
置との間を当該電子制御装置が接続されているプロトコ
ル回線によって通信リンクを確立し、当該電子制御装置
に対する故障診断を行って図8による処理を終了する。
電子制御装置の選択は、車両用故障診断装置1に備えら
れる選択操作部材を作業者が操作し、表示部60に表示
されている電子制御装置の名称の中から故障診断すべき
装置名を選択することによって行う。なお、CPU51
内には各電子制御装置に対する故障診断に必要な診断プ
ログラムが個別に記憶されている。車両用故障診断装置
1は、電子制御装置から読み出したデータを診断情報と
比較したり、電子制御装置自身で行われた自己診断デー
タを電子制御装置から読み出したりする。電子制御装置
から読み出したデータおよび診断結果は、表示部60に
表示するとともに、CPU51内に記憶する。
【0045】上述したステップS810を否定判定して
進むステップS830において、CPU51は、第2の
CANプロトコル回線が接続されているか否かを判定す
る。CPU51は、端子識別処理の結果、たとえば、端
子12による通信回線が「CAN2H」と判定されてい
る場合に、ステップS830を肯定判定してステップS
840へ進み、端子12による通信回線が「CAN2
H」と判定されていない場合に、ステップS830を否
定判定してステップS850へ進む。ステップS840
において、CPU51は、第2のCANプロトコル回線
に対してCANプロトコルでIDを送信し、ステップS
870へ進む。第2のCANプロトコル回線に接続され
ている各電子制御装置は、それぞれあらかじめ定められ
ているIDを受信すると応答信号を返信する。CPU5
1は、応答信号を受信した場合には送信したIDに対応
する電子制御装置が存在すると判定し、第2のCANプ
ロトコル回線に接続されている各電子制御装置を判別す
る。
【0046】上述した第2のCANプロトコル回線を用
いて、CPU51が端子12および端子13による通信
回線で電子制御装置と通信を行う場合、CPU51に
は、図4のCANプロトコル入出力I/F42を介して
データが入力される他に、専用プロトコル入出力I/F
43からもデータが入力される。しかしながら、CPU
51は第2のCANプロトコルによって通信している場
合に他の通信プロトコル回線による通信データを無視す
るため、CANプロトコルによる通信に何ら影響はな
い。
【0047】以上説明した実施の形態によれば、次の作
用効果が得られる。 (1)車両用故障診断装置1と車両33(車両2)とを
接続するコネクタ3において、車両ごとに異なる通信プ
ロトコルをコネクタ3の端子6、端子10、および端子
12〜14のいずれかに割り当てる。車両用故障診断装
置1の端子識別/接続切替部31は、上記端子6、端子
10、および端子12〜14に割り当てられている通信
プロトコルに応じてリレー45〜50の切替えを行い、
車両用故障診断装置1側の通信プロトコルを車両側の通
信プロトコルに合わせて切替え接続する。この結果、車
両用故障診断装置1は、同じ通信ハーネス32を介して
どの車両にも接続が可能になり、従来技術で用いられた
変換ケーブルを必要としない。これにより、変換ケーブ
ルの管理を簡単にできる上に、変換ケーブルを間違えて
誤った信号接続をすることが防止される。さらに、端子
6、端子10、および端子12〜14を各車両が車両ご
とに異なる信号でそれぞれ使用することができるから、
各車両にそれぞれ異なる端子を割り当てる場合に比べ
て、コネクタ3の端子数の増加が抑えられ、コネクタ3
の大型化およびコスト上昇を防止できる。 (2)車両用故障診断装置1は、コネクタ3の端子6、
端子10、および端子12〜14を端子識別してこれら
各端子に割り当てられている通信プロトコルを識別し、
識別した通信プロトコルに応じて端子識別/接続切替部
31でリレー45〜50を切替えるようにした。この結
果、操作者が切替え操作しなくても、車両および車両用
故障診断装置1間の通信プロトコルが自動的に正しく切
替えられるようになる。 (3)車両用故障診断装置1は、通信プロトコル識別結
果から接続されている通信プロトコル回線を判別し、各
プロトコル回線ごとにIDを送信し、このIDに応答し
て返信された応答信号によって当該プロトコル回線に接
続されている電子制御装置を判別する。判別したプロト
コル回線に対してのみ当該プロトコルでIDを送信する
ようにしたので、接続されていないプロトコル回線の通
信プロトコルでIDを送信する場合に比べて、無駄な処
理を省略して全体の判別処理時間を短縮できる。 (4)判別された電子制御装置は、その名称が表示部6
0に表示されるようにしたので、どの電子制御装置が車
両に搭載されているかが自動的に操作者に報知される。 (5)表示部60に表示されている電子制御装置の中か
ら故障診断の対象とする電子制御装置を作業者が選択
し、選択された電子制御装置に対して故障診断を行うよ
うにしたので、操作性のよい故障診断装置1が得られ
る。
【0048】以上の説明では、CPU51が各プロトコ
ル回線ごとに各電子制御装置ごとにあらかじめ定められ
たID信号を送信し、このID信号に応答して返信され
た応答信号によって接続されている電子制御装置を判別
するようにした。この代わりに、CPU51が各プロト
コル回線ごとに呼び出し信号を送信し、この呼び出し信
号に応答して電子制御装置から送信された各電子制御装
置ごとにあらかじめ定められたID信号によって接続さ
れている電子制御装置を判別してもよい。
【0049】上述した説明では、回路切替えをリレー4
5〜50を切替えることによって行うようにしたが、リ
レーの代わりにアナログスイッチを用いるようにしても
よい。
【0050】また、回路切替えは、双方向バッファ回路
を用いて入力および出力を切替えるものでもよい。
【0051】さらにまた、回路切替えは、入力および出
力を切替える他に、入力インピーダンスや出力インピー
ダンス、論理レベルの変換を行うものであってもよい。
【0052】特許請求の範囲における各構成要素と、発
明の実施の形態における各構成要素との対応について説
明する。電子制御装置は、たとえば、ECU4〜7、2
1〜26によって構成される。通信回線は、たとえば、
第2CANプロトコル回線10、標準プロトコル回線1
1、第1CANプロトコル回線29、および専用プロト
コル回線がそれぞれ対応する。通信手段は、たとえば、
入出力I/F40、クロック入出力I/F41、CAN
入出力I/F42、および専用プロトコル入出力I/F
43によって構成される。識別手段は、たとえば、CP
U51および端子識別/接続切替部31によって構成さ
れる。電圧印加回路および電圧検出回路は、アナログ入
出力I/F44によって構成される。電子制御装置判別
手段、通信制御手段、およびプロトコル判別回路は、た
とえば、CPU51によって構成される。なお、本発明
の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構
成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による車両用故障診断装
置を車両に接続した状態を示す図である。
【図2】(a)標準コネクタの端子配列例を示す図、(b)車
両33のコネクタの端子割り当てを説明する図、(c)車
両2のコネクタの端子割り当てを説明する図、(d)他の
車両の場合のコネクタの端子割り当てを説明する図、
(e)他の車両の場合のコネクタの端子割り当てを説明す
る図である。
【図3】車両用故障診断装置を他の車両に接続した状態
を示す図である。
【図4】端子識別/接続切替部の構成を説明する図であ
る。
【図5】端子識別の判定表を示す図である。
【図6】車両用故障診断装置のCPUで行われる故障診
断処理の流れを説明するフローチャートである。
【図7】端子識別処理の詳細を説明するフローチャート
である。
【図8】故障診断処理の詳細を説明するフローチャート
である。
【符号の説明】 1…車両用故障診断装置、 2、33…車両、
3、3a、3b…コネクタ、 4〜7、21〜2
6…電子制御装置、10…第2CANプロトコル回線、
11…標準プロトコル回線、29…第1CANプロト
コル回線、 31…端子識別/接続切替部、32…通信
ハーネス、 40…入出力I/F、41…
クロック入出力I/F、 42…CAN入出力I/
F、43…専用プロトコル入出力I/F、44…アナロ
グ入出力I/F、45〜50…リレー、
51…CPU、60…表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 達人 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 鈴木 拓己 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 2G036 AA19 BA12 CA10 CA12 5K034 AA10 AA16 CC06 TT02 5K035 AA01 AA07 BB01 CC01 CC08 CC10 DD01 EE01 FF01 FF04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれあらかじめ定められたプロトコル
    で通信を行う複数の電子制御装置、前記電子制御装置に
    接続された通信回線、および前記通信回線に接続された
    端子を備えたコネクタを有する車両に前記コネクタを介
    して接続し、前記複数の電子制御装置のうち少なくとも
    1つの電子制御装置と前記通信回線を介して通信を行う
    通信手段と、 前記コネクタの端子に車両側で割り当てられている前記
    通信回線の通信プロトコルを識別する識別手段とを備
    え、 前記識別手段によって識別された前記通信回線の通信プ
    ロトコルに基づいて前記通信回線を介して前記電子制御
    装置と通信を行うことによって故障診断を行うことを特
    徴とする車両用故障診断装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用故障診断装置にお
    いて、 前記識別手段は、前記コネクタの端子のそれぞれに電圧
    を印加する電圧印加回路と、前記端子のそれぞれの電圧
    を検出する電圧検出回路とを有し、前記電圧印加回路か
    ら第1の印加電圧を印加した状態で前記電圧検出回路に
    よって検出される第1の検出電圧、および前記電圧印加
    回路から前記第1の印加電圧より低い第2の印加電圧を
    印加した状態で前記電圧検出回路によって検出される第
    2の検出電圧をそれぞれ第1の判定閾値および第2の判
    定閾値と比較することにより、前記端子に割り当てられ
    ている前記通信回線の通信プロトコルを識別することを
    特徴とする車両用故障診断装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の車両用故障診断
    装置において、 前記複数の電子制御装置に対して、前記識別手段によっ
    て識別された通信プロトコルで前記電子制御装置ごとに
    それぞれあらかじめ定められた第1のIDを送信し、前
    記複数の電子制御装置から前記第1のIDに応答してそ
    れぞれ返信される応答信号を受信し、受信した応答信号
    に基づいて前記通信プロトコルに対応する電子制御装置
    を判別する電子制御装置判別手段をさらに備えることを
    特徴とする車両用故障診断装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の車両用故障診断
    装置において、 前記複数の電子制御装置に対して、前記識別手段によっ
    て識別された通信プロトコルで前記電子制御装置ごとに
    それぞれあらかじめ定められた第2のIDの送信を要求
    するID要求を送信し、前記複数の電子制御装置から前
    記ID要求に応答してそれぞれ返信される前記第2のI
    Dを受信し、受信した第2のIDに基づいて前記通信プ
    ロトコルに対応する電子制御装置を判別する電子制御装
    置判別手段をさらに備えることを特徴とする車両用故障
    診断装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4に記載の車両用故障診断
    装置において、 前記識別手段によって識別された通信プロトコルでのみ
    通信を行うように前記通信手段を制御する通信制御手段
    をさらに備えることを特徴とする車両用故障診断装置。
  6. 【請求項6】請求項3〜5のいずれかに記載の車両用故
    障診断装置において、 前記電子制御装置判別手段による判別結果を表示する表
    示部をさらに備えることを特徴とする車両用故障診断装
    置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の車両用故障診断装置にお
    いて、 前記表示部は、判別された電子制御装置を示す情報を表
    示し、 前記表示部に表示された情報のうち故障診断の対象とす
    る電子制御装置を示す情報を選択する選択手段をさらに
    備え、 前記通信制御手段は、前記選択手段で選択された情報に
    対応する電子制御装置と通信を行うように前記通信手段
    を制御することを特徴とする車両用故障診断装置。
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