JP2016210354A - 中継装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用の外部装置に接続されていない場合であっても、不正なデータが外部から車内通信線に出力されることを防止しつつ、車内通信線に出力されたデータを接続された外部装置に中継することができる中継装置を提供する。【解決手段】車内通信線2及び外部装置3に接続され、該車内通信線2に出力されたデータを該外部装置3に中継する中継装置1は、前記車内通信線2及び外部装置3を接続する通信線13と、該通信線に介装されたスイッチ14と、前記車内通信線2に出力されたデータを受信する受信部12と、該受信部12がデータの受信を開始した場合、前記スイッチ14をオンにする制御部11とを備える。【選択図】図1

Description

本願は、車内通信線に出力されたデータを外部装置に中継する中継装置に関する。
従来、複数のECU(Electronic Control Unit)が車内通信線に接続された車載通信システムが構築されている。車載通信システムのECUは夫々、車内通信線を介してデータを入出力することで通信を行う。また、ECUの状態の診断、ECUに記憶されたコンピュータプログラムの書き換え等を外部から行うことができるように、車内通信線に接続されたコネクタが車両には設けられている。当該コネクタを介して外部から車内通信線に不正なデータが出力されることでECUに不具合が生じる虞があるため、外部から車内通信線に不正なデータが出力されることを防止する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1のセキュリティ装置は、コネクタと車載通信システムの車内通信線(基幹バス)とを接続する通信線路に介装されたスイッチを備える。当該セキュリティ装置は、コネクタを介して入力されるデータが予め許可情報を有している場合にスイッチをオンにし、所定の終了条件が成立した場合にスイッチをオフにする。このような制御を行うことで、特許文献1のセキュリティ装置は、許可されていない不正なデータが外部から車内通信線に出力されることを防止することができる。
特開2013−118609号公報
しかしながら、特許文献1に記載のセキュリティ装置は、外部から許可情報を有するデータが入力されない場合には、外部装置及びECUは通信を行うことができない。そのため、ECUから車内通信線を介して外部にデータを出力する場合、許可情報を有するデータを出力可能な専用の外部装置を必要とするという問題がある。
本願の目的は、専用の外部装置に接続されていない場合であっても、不正なデータが外部から車内通信線に出力されることを防止しつつ、車内通信線に出力されたデータを接続された外部装置に中継することができる中継装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る中継装置は、車内通信線及び外部装置に接続され、該車内通信線に出力されたデータを該外部装置に中継する中継装置であって、前記車内通信線及び外部装置を接続する通信線と、該通信線に介装されたスイッチと、前記車内通信線に出力されたデータを受信する受信部と、該受信部がデータの受信を開始した場合、前記スイッチをオンにする制御部とを備える。
なお、本願は、このような特徴的な処理部を備える中継装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする中継方法として実現し、またかかるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することができる。また、中継装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現し、中継装置を含むその他のシステムとして実現することができる。
上記によれば、専用の外部装置に接続されていない場合であっても、不正なデータが外部から車内通信線に出力されることを防止しつつ、車内通信線に出力されたデータを接続された外部装置に中継することができる中継装置を提供することが可能となる。
実施形態1における通信システムの構成を示すブロック図である。 中継装置が行う動作の一例を示す説明図である。 中継装置が行う動作の一例を示す説明図である。 中継装置がスイッチの制御を行うときにおける処理手順を示すフローチャートである。 変形例における通信システムの構成を示すブロック図である。 実施形態2における通信システムの構成を示すブロック図である。 中継装置がスイッチの制御を行うときにおける処理手順を示すフローチャートである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本発明の一態様に係る中継装置は、車内通信線及び外部装置に接続され、該車内通信線に出力されたデータを該外部装置に中継する中継装置であって、前記車内通信線及び外部装置を接続する通信線と、該通信線に介装されたスイッチと、前記車内通信線に出力されたデータを受信する受信部と、該受信部がデータの受信を開始した場合、前記スイッチをオンにする制御部とを備える。
本願にあっては、通信線は車内通信線及び外部装置を接続する。スイッチは当該通信線に介装される。受信部は、車内通信線に出力されたデータを受信する。制御部は、受信部がデータの受信を開始した場合、スイッチをオンにする。制御部が例えば受信部がデータの受信を開始した場合にのみスイッチをオンにすることで、中継装置は、車内通信線に出力されたデータのみを通信線を介して外部装置に中継し、外部装置からのデータが車内通信線に出力されることを防止することができる。従って、中継装置は、専用の外部装置に接続されていない場合であっても、不正なデータが外部から車内通信線に出力されることを防止しつつ、車内通信線に出力されたデータを接続された外部装置に中継することができる。
(2)前記受信部がデータの受信を開始した場合、受信中の該データからデータサイズを特定する特定部を更に備え、前記制御部は、前記受信部がデータの受信を開始後、前記特定部が特定したデータサイズに応じた期間に亘って前記スイッチをオンにするようにしてある構成が好ましい。
本願にあっては、特定部は、受信部がデータの受信を開始した場合、受信中の当該データからデータサイズを特定する。制御部は、受信部がデータの受信を開始後、特定部が特定したデータサイズが応じた期間に亘ってスイッチをオンにする。中継装置は、受信部がデータの受信を完了するまでの間にデータの受信完了タイミングを検知することができるため、受信部がデータの最後尾のビットを受信したことを検知した後にスイッチをオフにするよりも早いタイミングでスイッチをオフにすることができる。従って、中継装置は、車内通信線に出力されたデータを外部装置に中継した後に、外部装置から出力されたデータが車内通信線に出力されることをより良好に防止することができる。
(3)前記受信部は、複数の伝送速度にて出力されたデータ夫々を受信可能に構成されており、前記複数の伝送速度から、前記受信部が受信する一の伝送速度の選択操作を受け付ける伝送速度受付部を更に備える構成が好ましい。
本願にあっては、受信部は、複数の伝送速度にて出力されたデータ夫々を受信可能に構成されている。伝送速度受付部は、当該複数の伝送速度から、受信部が受信する一の伝送速度の選択操作を受け付ける。従って、中継装置は、異なる伝送速度で通信が行われる車内通信線夫々に接続し、外部装置にデータを中継することができる。
(4)前記車内通信線及び外部装置夫々に着脱可能に構成されている構成が好ましい。
本願にあっては、車内通信線及び外部装置夫々に着脱可能に構成されている。従って、中継装置は車内通信線及び外部装置の種別に問わず、データを中継することができる。また、外部装置から車内通信線にデータを出力する必要があるときには、使用者が中継装置を取り外し、外部装置を車内通信線に直接接続することができ、利便性が向上する。
(5)車両に搭載されており、前記通信線は、外部接続用のコネクタが一端部に接続され、前記車内通信線が他端部に接続されており、前記スイッチのオンオフに係る操作を受け付けるスイッチ操作受付部を更に備え、前記制御部は、前記スイッチ操作受付部が受け付けた操作に応じて前記スイッチのオンオフを制御するようにしてある構成が好ましい。
本願にあっては、中継装置は車両に搭載されている。通信線は、外部接続用のコネクタが一端部に接続され、車内通信線が他端部に接続されている。スイッチ操作受付部は、スイッチのオンオフに係る操作を受け付ける。制御部は、スイッチ操作受付部が受け付けた操作に応じてスイッチのオンオフを制御する。従って、中継装置を車両に予め搭載することによって、使用者が当該中継装置を車内通信線及び外部装置間に接続し忘れることを防止することができ、利便性が向上する。また、例えば外部装置から車内通信線にデータを出力する必要がある場合に、使用者がスイッチをオンにする操作を行うことができるため、利便性が向上する。更に、例えば車内通信線から出力されたデータを外部装置に一時的に出力しないようにする必要がある場合に、使用者がスイッチをオフにする操作を行うことができるため、利便性が向上する。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る中継装置の具体例を、図面を参照しつつ以下に説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
(実施形態1)
図1は、実施形態1における通信システムの構成を示すブロック図である。実施形態1における通信システムは中継装置1、車内通信線2、及び外部装置3を備え、車内通信線2に出力されたデータが中継装置1を介して外部装置3に出力される。車内通信線2は、車両C内に配策されており、例えば一対の電線が撚り合わされたツイストペアケーブルである。車内通信線2には、複数のECU41乃至44が接続されている。ECU41乃至44は例えば、CAN(Controller Area Network)等の通信プロトコルに従ったデータを、車内通信線2を介して入出力することによって、互いに通信を行う車載機器である。ECU41乃至44は夫々、自装置に接続されたセンサ、アクチュエータ等の制御を通信結果に基づいて行う。なお、以下では、ECU41乃至44をECU4とも称する。また、図1中においては、車内通信線2には4つのECU41乃至44が接続されていることを示しているが、3つ以下のECU4が車内通信線2に接続されていてもよいし、5つ以上のECU4が車内通信線2に接続されていてもよい。更に、以下ではECU4がCANプロトコルに従った通信を行う例について主に説明する。
また、車内通信線2には、車載コネクタ5が接続されている。車載コネクタ5は例えば、車室内前方に設けられたいわゆる診断コネクタであり、専用の診断装置が接続可能に構成されている。当該診断装置は、ECU4、ECU4に接続されたセンサ、アクチュエータ等の故障に係る情報を、車載コネクタ5を介して各ECU4との間で通信を行うことができる。
外部装置3は、車載コネクタ5に接続可能なコネクタを備え、ECU4等の車載機器から車内通信線2に出力されたデータを、車載コネクタ5を介して入力可能に構成された装置であり、例えばノートパソコン等の可搬型の端末装置が用いられ得る。外部装置3は、上述の診断装置を含む車両C専用の外部装置と、例えば、車速、エンジンの冷却水の水温等の車両情報をECU4等から取得し、取得した車両情報を表示画面に表示する装置等の車両C専用でない外部装置とを含む。
使用者は、外部装置3を車載コネクタ5に直接接続することによって、車内通信線2に接続された車載機器の情報を外部装置3に取得させることができる。
しかしながら、車両C専用でない外部装置3から車載コネクタ5を介して車内通信線2に出力されたデータによってECU4に不具合が生じることにより、車両制御に悪影響を及ぼす虞がある。そこで、使用者は、車内通信線2及び外部装置3との間に中継装置1を介装することによって、外部装置3から出力されたデータを車内通信線2に進入させることを防止しつつ、ECU4等の車載機器から車内通信線2に出力されたデータを外部装置3に入力させる。以下、中継装置1の構成及び処理について説明する。
中継装置1は、制御部11、受信部12、通信線13、スイッチ14、第1コネクタ15、及び第2コネクタ16を備える。制御部11は、例えば一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU等と、メモリとを有するマイコンである。制御部11のメモリには、制御プログラムが記憶されており、制御部11のCPUは、制御プログラムをメモリから読み出すことによって、スイッチ14のオンオフの制御を行う。
通信線13は、車内通信線2と同様の通信線であり、例えばツイストペアケーブルである。通信線13の両端には、第1コネクタ15及び第2コネクタ16が接続されている。第1コネクタ15は車載コネクタ5に接続可能に構成され、第2コネクタ16は外部装置3に接続可能に構成されている。また、通信線13には、スイッチ14が介装されている。スイッチ14は、オンのときに通信線13が接続された状態とし、オフのときに通信線13が遮断された状態とするアナログスイッチ、半導体スイッチ等の各種のスイッチング素子である。通信線13がツイストペアケーブルで構成されている場合、スイッチ14は例えば、当該ツイストペアケーブルに含まれる各電線に介装されている。スイッチ14は制御部11の指示に従ってオンオフを切り替える。なお、中継装置1の動作開始時においてスイッチ14はオフの状態であるものとする。
受信部12は例えば、スイッチ14及び第1コネクタ15間の通信線13に接続され、車内通信線2から第1コネクタ15を介して通信線13に出力されたデータを受信する受信回路である。受信部12は、通信線13の電位を所定のサンプリングタイミング毎に検出するように構成され、検出した電位に基づいて、データを構成するビット値を制御部11に出力する。所定のサンプリングタイミングは、車内通信線2に出力されるデータの伝送速度によって適宜設定される。
中継装置1は、第1コネクタ15により車内通信線2に接続されたときに、車両Cから電力が供給されて作動するように構成されていてもよい。また、中継装置1は、第2コネクタ16により外部装置3に接続されたときに、外部装置3から電力が供給されて作動するように構成されていてもよい。更に、中継装置1は電池を内蔵し、内蔵した電池からの電力によって作動するように構成されていてもよい。
以上のように構成された中継装置1は、使用者によって、第1コネクタ15及び車載コネクタ5と、第2コネクタ16及び外部装置3のコネクタとが接続されることで、車内通信線2と、外部装置3とに接続する。車内通信線2及び外部装置3夫々に接続された中継装置1は、車内通信線2に出力されたデータについては外部装置3に中継するが、外部装置3から出力されたデータについては、車内通信線2への進入を防止するように、スイッチ14のオンオフを制御する。以下に、中継装置1が行う動作の一例について説明する。
図2及び図3は、中継装置1が行う動作の一例を示す説明図である。図2には、中継装置1が車内通信線2に出力されたデータを外部装置3に中継するときにおける通信システムのブロック図が示されている。図3には、中継装置1が外部装置3から出力されたデータを車内通信線2に進入することを防止するときにおける通信システムのブロック図が示されている。
図2に示された例においては、ECU44から車内通信線2に出力されたデータが車載コネクタ5及び第1コネクタ15を介して通信線13に入力される。中継装置1の受信部12は、入力されたデータが表す通信線13の電位を検出し、検出した電位に基づいてデータを構成する各ビット値を制御部11に出力する。制御部11は、受信部12により入力されたビット値が、データの先頭ビット、即ちSOF(Start Of Frame)を表す値であることを検知した場合に、スイッチ14をオフからオンにする。制御部11がこのようにスイッチ14をオフからオンに制御することによって、中継装置1は通信線13に入力したデータを第2コネクタ16を介して外部装置3に出力することができる。
また、制御部11は、データを受信中の受信部12により入力されたビット値が、データサイズ表す値、即ちDLC(Data Length Code)の値であることを検知した場合、当該ビット値が表すデータサイズに応じた期間に亘ってスイッチ14のオンを継続する。データサイズに応じた期間は例えば、当該データサイズを有するデータが、通信線13に入力されてから外部装置3に出力され終えるまでに要する時間である。当該期間が経過後、制御部11はスイッチ14をオフにする。制御部11がこのようにスイッチ14をオンからオフに制御することによって、車内通信線2に出力されたデータが外部装置3に出力され終えた後、スイッチ14がオフの状態となる。従って、中継装置1は、図3に示すように、外部装置3からデータが出力された場合であっても、スイッチ14をオフの状態としているため、当該データが車内通信線2に進入することを防止することができる。
次に、中継装置1がスイッチ14の制御を行うときにおける処理手順を説明する。図4は、中継装置1がスイッチ14の制御を行うときにおける処理手順を示すフローチャートである。中継装置1の制御部11は、受信部12が車内通信線2に出力されたデータの受信を開始したか否かを判定する(ステップS11)。制御部11は例えば、受信部12から出力されたビット値がSOFを示す値であるか否かを検知することにより判定する。制御部11はステップS11において制御プログラムを実行することにより、受信判定部として機能する。データの受信を開始していないと判定した場合(S11:NO)、制御部11はデータの受信を開始するまで待機する。
データの受信を開始したと判定した場合(S11:YES)、制御部11はスイッチ14をオンにする(ステップS12)。その後、制御部11は、受信部12が受信を開始したデータのビット値に基づいて、当該データのデータサイズを特定する(ステップS13)。制御部11は例えば、受信部12から出力されたビット値がDLCの値であることを検知し、検知したDLCの値に基づいてデータサイズを特定する。制御部11は例えば、ステップS11で受信部12から出力されたビット値がSOFを示す値であることを検知した後、受信部12から出力されたビット値の数を計数することにより、DLCの値であるか否かを検知する。制御部11はステップS13において制御プログラムを実行することにより、特定部として機能する。
次いで、制御部11は、特定したデータサイズに基づいて、スイッチ14のオン時間を設定する(ステップS14)。制御部11は、例えば自身のメモリにデータサイズ及びオン時間の対応関係を予め記憶しておき、当該対応関係を参照することによりスイッチ14のオン時間を設定する。その後、制御部11は設定したスイッチ14のオン時間が経過したか否かを判定する(ステップS15)。例えば、制御部11にはタイマカウンタ(図示略)が設けられており、制御部11はスイッチ14をオンにしてからタイマカウンタにて計時を開始し、タイマカウンタの計時時間が設定したオン時間を経過したか否かを判定する。制御部11は、時間計測用の命令が記述されたプログラムを、スイッチ14をオンにしてから反復的に実行することにより、計時を行ってもよい。オン時間が経過していないと判定した場合(S15:NO)、制御部11はオン時間が経過するまで処理を待つ。
オン時間が経過したと判定した場合(S15:YES)、制御部11はスイッチ14をオフにし(ステップS16)、その後処理を終える。
制御部11は、図4に示した処理を反復的に実行することにより、車内通信線2に順次出力されたデータを外部装置3に中継する。
以上の構成及び処理によって、中継装置1は、受信部12がデータの受信を開始した場合にのみスイッチ14をオンにすることで、中継装置1は、車内通信線2に出力されたデータのみを通信線13を介して外部装置3に中継し、外部装置3からのデータが車内通信線2に出力されることを防止することができる。従って、中継装置1は、専用の外部装置3に接続されていない場合であっても、不正なデータが外部から車内通信線2に出力されることを防止しつつ、車内通信線2に出力されたデータを接続された外部装置3に中継することができる。
また、中継装置1は、受信部12がデータの受信を完了するまでの間にデータの受信完了タイミングを検知することができるため、受信部12がデータの最後尾のビットを受信したことを検知した後にスイッチ14をオフにするよりも早いタイミングでスイッチ14をオフにすることができる。従って、中継装置1は、車内通信線2に出力されたデータを外部装置3に中継した後に、外部装置3から出力されたデータが車内通信線2に出力されることをより良好に防止することができる。なお、中継装置1は、受信部12がデータの最後尾のビット、即ちEOF(End Of Frame)の最後尾に相当するビットを受信したことを検知した後にスイッチ14をオフにするようにしてもよい。この場合であっても、不正なデータが外部から車内通信線2に出力されることを防止しつつ、車内通信線2に出力されたデータを接続された外部装置3に中継することができる。
また、中継装置1は車内通信線2及び外部装置3夫々に第1コネクタ15及び第2コネクタ16を介して着脱可能に構成されている。従って、中継装置1は、車内通信線2及び外部装置3の種別に問わず、データを中継することができる。また、外部装置3から車内通信線2にデータを出力する必要があるときには、使用者が中継装置1を取り外し、外部装置3を車内通信線2に直接接続することができ、利便性が向上する。
(変形例)
変形例おいては、中継装置1が複数の伝送速度にて出力されたデータ夫々を受信可能に構例される例について説明する。なお、以下で説明する構成及び作用を除くその他の構成及び作用は上述の実施形態1と同様であるため、同様の構成に関する詳細な説明及びその作用効果の説明は簡潔のため省略する。
図5は、変形例における通信システムの構成を示すブロック図である。変形例における中継装置1の受信部12は、複数の伝送速度で出力されたデータを受信可能に構成されている。受信部12は例えば、複数のサンプリングタイミングにて通信線13の電位を検出可能に構成されており、制御部11の指示に従って、一のサンプリングタイミングにて通信線13の電位を検出する。また、変形例における中継装置1は切替スイッチ17を備える。切替スイッチ17は例えば、中継装置1の筐体の外面に設けられており、複数のデータの伝送速度から一の伝送速度を選択可能に構成されたスイッチである。切替スイッチ17は、使用者から一の伝送速度の選択操作を受け付け、受け付けた伝送速度を表す信号を制御部11に出力する。制御部11は、切替スイッチ17から出力された信号に基づいて、受信部12に当該信号が表す伝送速度に対応する一のサンプリングタイミングにて通信線13の電位を検出するように指示を出す。切替スイッチ17は、伝送速度受付部に相当する。
以上の構成及び処理によって、中継装置1は、異なる伝送速度で通信が行われる車内通信線2夫々に接続し、外部装置3にデータを中継することができる。即ち、中継装置1の使用者は、種々の伝送速度で通信が行われる車内通信線2に接続することができるため、異なる伝送速度で通信が行われる複数の車両C夫々について、車内通信線2に出力されたデータを外部装置3に中継することができる。
(実施形態2)
実施形態1及び変形例の中継装置1は、車内通信線2及び外部装置3夫々に着脱可能に構成されていることを説明した。実施形態2の中継装置1は、予め車両Cに搭載され、車内通信線2に接続されている例について説明する。なお、以下で説明する構成及び作用を除くその他の構成及び作用は上述の実施形態1と同様であるため、同様の構成に関する詳細な説明及びその作用効果の説明は簡潔のため省略する。
図6は、実施形態2における通信システムの構成を示すブロック図である。実施形態2における中継装置1は車両Cに搭載されており、第1コネクタ15の構成を設ける代わりに通信線13の一端部が車内通信線2に直接接続している。また、中継装置1は、第2コネクタ16の構成を設ける代わりに車載コネクタ5を備え、通信線13の他端部が車載コネクタ5に接続されている。
以上のように構成された実施形態2の中継装置1は、実施形態1と同様に、車内通信線2に出力されたデータを外部装置3に中継する。このとき、車内通信線2に出力されたデータは、通信線13及び車載コネクタ5を介して外部装置3に出力される。また、実施形態2の中継装置1は、実施形態1と同様に、外部装置3から出力されたデータが車内通信線2に進入することを防止する。
更に、実施形態2の中継装置1は、通常モード、オンモード、及びオフモードの3つのモードを有している。通常モードでは、制御部11は、上述の実施形態1と同様の制御をスイッチ14に対して行う。オンモードでは、制御部11はオン状態を継続するようにスイッチ14の制御を行う。即ち、オンモードの中継装置1は、外部装置3から出力されたデータを車内通信線2に進入させることができる。オフモードでは、制御部11はオフ状態が継続するようにスイッチ14の制御を行う。即ち、オフモードの中継装置1は、車内通信線2にデータが出力された場合であっても、出力されたデータを外部装置3に中継しない。使用者は、例えば、車室内に設けられたスイッチ、カーナビゲーション装置等のECU4に接続された車載機器を操作し、当該3つのモードの選択操作を行う。その後、当該車載機器に接続されたECU4が選択操作に係るモード選択データを出力し、中継装置1が受信部12にてモード選択データを受信する。中継装置1は、受信したモード選択データに基づいて、自身のモードを遷移させる。即ち、中継装置1は、使用者からスイッチ14のオンオフに係る操作を受け付け、受け付けた操作に応じてスイッチ14のオンオフを制御する。このとき、受信部12はスイッチ操作受付部に相当する。
次に、実施形態2の中継装置1がスイッチ14の制御を行うときにおける処理手順を説明する。図7は、中継装置1がスイッチ14の制御を行うときにおける処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS21、及びステップS24〜ステップS28の処理は、実施形態1における図4中のステップS11、及びステップS12〜ステップS16の処理と同様であるため、説明を省略する。
中継装置1の制御部11がデータの受信を開始したと判定した場合(S21:YES)、制御部11は、受信を開始したデータがモード選択データであるか否かを判定する(ステップS22)。制御部11は例えば、受信部12から出力されるビット値がデータのIDを示す値であることを検知し、検知したIDの値に基づいてモード選択データであるか否かを判定する。また制御部11は例えば、直近に受信したモード選択データが通常モードを選択するデータであるか否かにより判定を行うようにしてもよい。モード選択データでないと判定した場合(S22:NO)、制御部11は、自装置が通常モードであるか否かを判定する(ステップS23)。制御部11は例えば、自身が通常モード時に実行すべきプログラムを実行しているか否かにより判定を行う。通常モードであると判定した場合(S23:YES)、制御部11はステップS24以降に処理を進める。通常モードでないと判定した場合、即ちオンモード又はオフモードの何れかであると判定した場合(S23:NO)、制御部11はスイッチ14の制御を行わずに処理を終える。
一方、モード選択データであると判定した場合(S22:YES)、制御部11は、受信を開始したモード選択データがオンモードを選択するデータであるか否かを判定する(ステップS29)。オンモードを選択するデータであると判定した場合(S29:YES)、制御部11はスイッチ14をオンにし(ステップS30)、その後処理を終える。オンモードを選択するデータでないと判定した場合、即ち通常モード又はオフモードを選択するデータであると判定した場合(S29:NO)、制御部11はスイッチ14をオフにし(ステップS31)、その後処理を終える。
制御部11は、図7に示した処理を反復的に実行することにより、通常モード、オンモード、及びオフモードを切り替えてスイッチ14に対する制御を実行する。
以上の構成及び処理によって、中継装置1を車両Cに予め搭載することによって、使用者が当該中継装置1を車内通信線2及び外部装置3間に接続し忘れることを防止することができ、利便性が向上する。また、例えば外部装置3から車内通信線2にデータを出力する必要がある場合に、使用者がスイッチ14をオンにする操作を行うことができるため、利便性が向上する。更に、例えば車内通信線2から出力されたデータを外部装置3に一時的に出力しないようにする必要がある場合に、使用者がスイッチ14をオフにする操作を行うことができるため、利便性が向上する。
なお、実施形態1及び2、並びに変形例においては、中継装置1はCANプロトコルに従ったデータを車内通信線2から外部装置3へ中継することを説明したが、その他の通信プロトコルに従ったデータを中継するようにしてもよい。
1 中継装置
2 車内通信線
3 外部装置
4 ECU
5 車載コネクタ
11 制御部
12 受信部
13 通信線
14 スイッチ
15 第1コネクタ
16 第2コネクタ
17 切替スイッチ
C 車両

Claims (5)

  1. 車内通信線及び外部装置に接続され、該車内通信線に出力されたデータを該外部装置に中継する中継装置であって、
    前記車内通信線及び外部装置を接続する通信線と、
    該通信線に介装されたスイッチと、
    前記車内通信線に出力されたデータを受信する受信部と、
    該受信部がデータの受信を開始した場合、前記スイッチをオンにする制御部と
    を備える中継装置。
  2. 前記受信部がデータの受信を開始した場合、受信中の該データからデータサイズを特定する特定部を更に備え、
    前記制御部は、前記受信部がデータの受信を開始後、前記特定部が特定したデータサイズに応じた期間に亘って前記スイッチをオンにするようにしてある
    請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記受信部は、複数の伝送速度にて出力されたデータ夫々を受信可能に構成されており、
    前記複数の伝送速度から、前記受信部が受信する一の伝送速度の選択操作を受け付ける伝送速度受付部を更に備える
    請求項1又は2に記載の中継装置。
  4. 前記車内通信線及び外部装置夫々に着脱可能に構成されている
    請求項1から3までの何れか一つに記載の中継装置。
  5. 車両に搭載されており、
    前記通信線は、外部接続用のコネクタが一端部に接続され、前記車内通信線が他端部に接続されており、
    前記スイッチのオンオフに係る操作を受け付けるスイッチ操作受付部を更に備え、
    前記制御部は、前記スイッチ操作受付部が受け付けた操作に応じて前記スイッチのオンオフを制御するようにしてある
    請求項1から3までの何れか一つに記載の中継装置。
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