JP2011084101A - 通信装置、及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の内装部品を除去することなく、車載LANにおける通信状態をモニタすること。
【解決手段】2線式の通信線を介して互いに通信を行う複数の通信装置における1の通信装置は、計測器と接続可能な接続部と、接続部に計測器が接続されている場合には接続部を介して当該通信装置の送信信号を出力し、接続部に計測器が接続されていない場合には接続部に当該通信装置の送信信号を出力しないスイッチ部とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車載用の通信ネットワーク(車載LAN(Local Area Network))に関し、特に車載LANに接続される電子制御ユニットに関する。
車載ネットワークの規格の1つとして、CAN(Controller Area Network)(登録商標)が知られている。CANは、ISO11898として国際規格化されたプロトコルであり、CANバス方式と称されるシリアル通信方式を採用している。CANバス方式は耐ノイズに優れ、伝送レートも最高1Mbpsまで設定することが可能である。CANバスラインには複数の通信装置が接続されており、各通信装置は通信コントローラを搭載する。該通信コントローラは、CANバスを介して、通信装置間でデータ授受を行う。
例えば、各通信装置は、当該通信装置の識別IDコードを付したデータをCANバスに向けて送り出す。データが送信される際にCANバスが他の通信装置によるデータに専有されていない場合には、通信装置から送り出されるデータはCANバスを流れて他の通信装置に受信される。一方、CANバスが他の通信装置によるデータに専有されている場合には、通信装置から送り出されるべきデータはCANコントローラユニットに待機される。そして、データを待機させている通信装置が一つの場合には、CANバスが空いた際に、そのデータがCANバスを流れる。一方、データを待機させている通信装置が複数存在する場合には、それらの通信装置のうちIDコードに基づく優先順位の最も高い通信装置のデータが他の待機データよりも先にCANバスを流れる。
CAN通信システムは複数の通信装置(ノード)を備え、これら複数の通信装置は、ツイストペアの形態を有するCANバスにより各々接続され、それぞれの通信装置間で、データの送受信を行う。CANバスのツイストペア線は一方がCAN High、他方がCAN Lowと呼ばれる母線である。各通信装置は、例えば、自動車の各部を制御する複数の電子制御ユニット(Electronic Control Unit)(以下、ECUと呼ぶ)により構成される。
特開2003−244779号公報
車載LANの通信状態をモニタしたい要求がある。特に、通信不良が発生している場合、或は工場から車両が出荷される際に、該要求が強い。
しかし、通信に使用される電線は車両の内装部品に覆われているため、通信状態を計測するためには、電線から内装部品を除去し、通信線を露出させる必要がある。しかし、車両完成後に、車両の内装部品を除去することは困難である。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、車両の内装部品を除去することなく、車載LANにおける通信状態をモニタすることができる通信装置、及びシステムを提供することを目的とする。
本通信装置は、
2線式の通信線を介して互いに通信を行う複数の通信装置における1の通信装置であって、
計測器と接続可能な接続部と、
前記接続部に前記計測器が接続されている場合には前記接続部を介して当該通信装置の送信信号を出力し、前記接続部に前記計測器が接続されていない場合には前記接続部に当該通信装置の送信信号を出力しないスイッチ部と
を有する。
本システムは、
2線式の通信線を介して互いに通信を行う複数の通信装置を有する通信システムにおいて、
前記複数の通信装置の1の通信装置は、
計測器と接続可能な接続部と、
前記接続部に前記計測器が接続されている場合には前記接続部を介して当該通信装置の送信信号を出力し、前記接続部に前記計測器が接続されていない場合には前記接続部に当該通信装置の送信信号を出力しないスイッチ部と
を有し、
前記計測器は、
前記接続部に当該計測器が接続された場合に、前記通信装置に接続信号を出力し、
前記スイッチ部は、前記計測器により入力された信号に基づいて、前記接続部に前記計測器が接続されたかどうかを判定する。
開示の通信装置、及びシステムによれば、車両の内装部品を除去することなく、車載LANにおける通信状態をモニタすることができる。
本実施例に従った車両用通信システムの一例を示す説明図である。 本実施例に従った電子制御ユニットの一例を示す機能ブロック図である。 本実施例に従った電子制御ユニットの構造を示す説明図である。 本実施例に従った電子制御ユニットの一例を示す機能ブロック図である。 本実施例に従った電子制御ユニットのコネクタの一例を示す説明図である。 本実施例に従った電子制御ユニットの一例を示す部分ブロック図である。 本実施例に従った電子制御ユニットの一例を示す機能ブロック図である。 本実施例に従った電子制御ユニットの一例を示す機能ブロック図である。 本実施例に従った電子制御ユニットの一例を示す部分ブロック図である。
次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<第1の実施例>
<車両用通信システム>
図1は、本実施例に従った通信システムを示す。
本通信システム1000は、例えば、自動車内LANの通信プロトコルに従って通信を行う複数の通信装置を備える。例えば、自動車内LANの通信プロトコルとして、CAN(Controller Area Network)が適用されるようにしてもよい。各通信装置は、例えば、自動車の各部を制御する電子制御ユニット(ECU: Electronic Control Unit)(以下、ECUと呼ぶ)により構成される。
本実施例では、自動車内LANの通信プロトコルの一例として、CANが適用される場合について説明するが、CANとは異なる通信プロトコルが適用されてもよい。例えば、LIN(Local Interconnect Network)(登録商標)が適用されてもよいし、FlexRay(登録商標)が適用されてもよい。また、CAN、LIN、及びFlexRayのうち2つが共存するようにしてもよいし、3つが共存するようにしてもよい。
CANでは、通信ライン(通信バス)として、CANH200とCANL300とからなる2線式のCAN通信線400が使用され、該2線式のCAN通信線400の両端には終端抵抗が接続されるCANにおいて、データを送信する通信装置はCANH200とCANL300とに反転信号を送出し、データを受信する通信装置はCANH200とCANL300との電圧差から、CAN通信線400上のデータが“1”であるか“0”であるかを判定する。
ECU100−ECU100n(nは、n>0の整数)は、自動車の各部を制御するための制御処理や他のECUと通信を行うための処理を実行する。図1には、一例としてn=3について示される。また、ECU100−ECU100nは、送信データを2線式のCAN通信線400に出力する。また、ECU100−ECU100nは、2線式のCAN通信線400上のデータを受信する。
ECU100−ECU100nは、2個の出力バッファ(図示なし)と、二値化回路(図示なし)とを備える。例えば、第1の出力バッファは、送信データが“0”の時にCANH200の電圧をハイレベル(例えば、3.5V)にし、送信データが“1”の時にCANH200の電圧をローレベル(例えば、2.5V)に設定する。第2の出力バッファは、送信データが“0”の時にCANL300の電圧をローレベル(例えば、1.5V)にし、送信データが“1”の時にCANL300の電圧をハイレベル(例えば、2.5V)に設定する。二値化回路は、入力されたCANH200の電圧とCANL300の電圧との差から、CAN通信線400上のデータを表す“1”か“0”の二値信号を生成する。
<電子制御ユニット>
図2は、本実施例に従った電子制御ユニット(ECU)の一例を示す。
本電子制御ユニット100は、通信コントローラ102と、トランシーバ104−104(mは、m>1の整数)と、スイッチ部106と、コネクタ108及び110とを有する。スイッチ部106とコネクタ108との間は2本の通信線W及びWにより接続され、コネクタ108とコネクタ110との間は通信線W及びWにより接続される。
コネクタ110には、計測器500が接続される。該コネクタ110は、車両の設計段階で電子制御ユニット100に搭載される。該コネクタ110に計測器500を接続して、通信状態をモニタする。該コネクタ110を有することにより、内装部品をはずすことなく、車両完成後の通信状態をモニタできる。
なお、図1に示される全電子制御ユニットが、計測器500に接続できる必要は無く、一部の電子制御ユニットが計測器500に接続できる構成であってもよい。また、1つの電子制御ユニットが、複数の計測器を接続できる構成としてもよい。複数の計測器を接続できることにより、複数の特性を同時に計測できる。
本電子制御ユニット100は、スイッチ部106を有する。コネクタ110は、電磁気学的には、「開放端」の状態となる。該開放端では通信波が反射し、該反射波と通信波とが合成されることにより、通信波が歪む。通信波の反射が大きい場合には、通信波の歪みも大きくなる。通信波の歪みが大きい場合には、通信そのものが成立しない場合もある。本実施例では、計測器500がコネクタ110に接続されていない場合には、スイッチ部106によりトランシーバ104からの通信波を遮断する。スイッチ部106によりトランシーバ104からの通信波を遮断することにより、通信波がコネクタ110に送信されないため、開放端からの通信波の反射を抑制する。例えば、スイッチ部106は、コネクタ110に計測器500が接続されていない場合には、該コネクタ110に、トランシーバ104からの通信信号を出力しない。さらに、スイッチ部106は、コネクタ110に計測器500が接続されていない場合には、トランシーバ104からの通信信号を反射しない。
本実施例では、トランシーバ104とコネクタ108との間に、スイッチ部106が設けられる。トランシーバ104とコネクタ108との間に、スイッチ部106を設けることにより、例えば、通信コントローラ102と、トランシーバ104−104とが1つの通信用ICにより構成されている場合でも適用できる。また、通信コントローラ102は含まず、トランシーバ104−104が1つの通信用ICにより構成されている場合でも適用できる。トランシーバ104の端子にスイッチ部106を接続できるためである。後述するが、通信コントローラ102とトランシーバ104との間にスイッチ部106を配置する構成も取ることができる。該構成では、通信コントローラ102と、トランシーバ104−104とが1つの通信用ICにより構成されている場合には適用できない。
通信プロトコルとしてFlexRayが適用された通信用ICが開発されている。該通信用ICには、トランシーバ104−104が1つの素子により構成されたものが含まれる。トランシーバ104−104が1つの素子により構成された通信用ICにより電子制御ユニットが構成される場合には、トランシーバ104とコネクタ108との間に、スイッチ部106を設ける構成は好適である。
本電子制御ユニット100は、通信線400に接続される通信線が分岐され、該分岐された通信線は計測器500に接続される。
図3は、通信線400に接続される通信線の分岐方法の一例を示す。図3では、説明の便宜のために、スイッチ部106は省略される。また、通信コントローラ102と、トランシーバ104、及び104との間に配置されるべき、送信、受信の信号を分割あるいは統合するための電子回路は省略される。
通信コントローラ102からの通信線は分岐され、トランシーバ104及び104に接続される。例えば、通信コントローラ102の受信側の端子に接続される通信線及び送信側の端子に接続される通信線は、それぞれ分岐される。
トランシーバ104からの通信線(CANL2,CANH2)は、コモンモードチョークコイル105に接続され、トランシーバ104からの通信線(CANL1,CANH1)は、コモンモードチョークコイル105に接続される。
コモンモードチョークコイル105及び105は、コネクタ108への送信データ又はトランシーバ104及び104への受信データのノイズを低減する。
コネクタ108は、当該ECU100と計測器500との間、及び当該ECU100と通信線400との間を接続する。通信線400には、他のECUが接続される。
図3において、通信コントローラ102に接続される通信線からコネクタ108の端子へ接続される部分までの間が銅箔により実現されるようにパターン設計される。また、ECUの配線は、多層配線構造を有する。多層配線構造では、配線が交差する部分では、一方の配線が、他の配線の上側又は下側となるようにパターン設計される。図3では、配線が交差する部分を破線により示す。
また、ワイヤーハーネスにより、他のECUが接続されるCAN通信線400と、計測器500に接続されるコネクタ110への通信線とに分岐してもよい。
通信コントローラ102は、他のECUと通信を行うための処理を実行する。該通信には送信及び受信が含まれる。例えば、通信コントローラ102は、通信プロトコルに従って、通信メッセージを作成する。通信コントローラ102は、ECUが有するマイコンに内蔵されてもよい。
トランシーバ104−104は、送信データを2線式のCAN通信線400に出力する。例えば、トランシーバ104−104は、通信コントローラ102からの通信信号の電圧を当該ECU100に接続されるCAN通信線400の電圧に変換する。例えば、トランシーバ104−104は、電圧を増幅し、通信信号をワイヤーハーネスに送信する。また、トランシーバ104−104は、通信コントローラ102に、CAN通信線400からの通信信号を入力する。
複数のトランシーバ104−104のうちのすくなくとも1つは、通信状態をモニタするために使用される。本実施例では、一例として、トランシーバ104が通信状態をモニタするために使用される。
スイッチ部106は、計測器500が当該ECU100に接続されたかどうかに応じて、オン又はオフに切り替える。例えば、計測器500が当該ECU100に接続された場合、計測器500が接続された情報がコネクタ110、及び108を介して、スイッチ部106に入力される。スイッチ部106は、計測器500が接続された情報が入力されると、当該スイッチ部106をオンにする。スイッチ部106がオンにされることにより、通信コントローラ102からの通信信号がトランシーバ104によりCAN通信線400の電圧に変換され、該電圧変換された通信信号がスイッチ部106、及びコネクタ108及び110を介して、計測器500に入力される。通信コントローラ102からの通信信号が計測器500に入力されることにより、該計測器500は通信状態をモニタできる。
計測器500には、通信状態をモニタするための一般的な計測器が含まれる。また、計測器500には、工場に導入され、完成した車両を検査する際に使用される計測器が含まれる。また、計測器500には、ダイアグコードを読み出す際に使用される計測器が含まれる。
一方、計測器500が当該ECU100から取り外された場合、計測器500が接続された情報がスイッチ部106に入力されなくなる。スイッチ部106は、計測器500が接続された情報が入力されなくなると、当該スイッチ部106をオフにする。スイッチ部106がオフにされることにより、通信コントローラ102からの通信信号が、計測器500に入力されなくなる。換言すれば、スイッチ106により遮断される。送信データが計測器500に入力されなくなることにより、通信波がコネクタ110に送信されないため、該コネクタ110が開放端となることにより生成される通信波の反射波を抑制する。
<スイッチ部(その1)>
以下、スイッチ部106について具体的に説明する。
スイッチ部106は、通信コントローラ102から出力され、トランシーバ104によりCAN通信線400の電圧に変換された通信信号を出力したり、遮断したりする。スイッチ部106は、例えば、トランジスタにより構成されてもよいし、抵抗とコンデンサとにより構成されてもよい。また、スイッチ部106は、リレー回路により構成されてもよいし、スイッチ回路により構成されてもよい。
スイッチ部106がトランジスタにより構成される例について説明する。例えば、バイポーラトランジスタ(Bipolar transistor)、電界効果トランジスタ (FET: Field effect transistor)など、その種類は問わない。
図4は、スイッチ部106がトランジスタにより構成された電子制御ユニットの例を示す。一例として、NPN接合のバイポーラトランジスタが適用される場合について説明する。PNP接合のバイポーラトランジスタが適用されてもよいし、他のトランジスタが適用されてもよい。
本電子制御ユニット100は、図2を参照して説明した電子制御ユニット100において、スイッチ部106をトランジスタとしたものである。
トランジスタのベースは通信線Wと接続され、コレクタはトランシーバ104と接続され、エミッタは通信線Wと接続される。通信線Wは、例えばCANHであり、CANL側も同様の構成を有する。CANL側にも同様の構成を有する場合、通信線Wは分岐され、CANH、CANL側に、計測器500が接続される。又は、計測器500が接続されない場合には、未接続の情報が伝達されるようにしてもよい。
車両設計の際には、通信波形の反射が発生しないように、スイッチ部106が設計される。例えば、トランジスタのベースに電圧が印加されていない状態で、トランシーバ104から通信信号を送信しても、該トランジスタにより通信信号の反射が発生しないように調整される。
通信状態をモニタする際には、コネクタ110に計測器500を接続する。コネクタ110に計測器500が接続されると、計測器500が接続された情報(以下、「計測器接続情報」と呼ぶ)が通信線WからECU100に入力される。
計測器接続情報が通信線WからECU100に入力されることにより、トランジスタのコレクタからエミッタ側へ、電流が流れる。エミッタ側へ流れる電流は、通信線Wを介して計測器500に入力される。通信線Wは、トランジスタのベースに接続されるので、該ベースに電圧が印加される。ベースに電圧が印加されることにより、コレクタからエミッタに電流が流れる。計測器500は、該電流に基づいて通信状態をモニタする。
コネクタ110から計測器500が取り外された場合には、計測器接続情報がECU100に入力されなくなるので、トランジスタのコレクタからエミッタ側へ、電流が流れなくなる。エミッタ側へ電流が流れなくなるので、コネクタ108及び110へも電流は流れない。その結果、トランシーバ104からの通信信号は、コネクタ110に送信されないため、該コネクタ110が開放端となることにより生成される通信信号の反射波は発生しない。通信信号の反射波が発生しないため、通信波形の歪みは発生せず、通信不良も発生しない。
また、コネクタ110から計測器500が取り外された場合には、コネクタ110から、取り外されたことを示す情報がスイッチ部106に入力されるようにしてもよい。スイッチ部106は、該情報に基づいて、トランジスタのコレクタからエミッタ側へ、電流が流れなくなる制御を行う。
<計測器接続情報をECUに通知する方法>
コネクタ110に計測器500が接続された場合に、該計測器500が接続されたことをECU100に通知する方法について説明する。
(1)計測器接続情報の通知方法(その1)
計測器500からECU100に、所定の電圧を供給する。例えば、計測器500は、コネクタ110の端子のうちの通信線Wに接続される端子に所定の電圧を供給する。スイッチ部106は、該所定の電圧によりオン又はオフに切り替える。この方法では、コネクタ110と計測器500とが接続された際に、計測器500は、一定の電圧を通信線Wに接続される端子に供給する。
例えば、コネクタ110と計測器500とが接続された際に、計測器500は、当該計測器500に印加されている電源電圧を分配して、通信線Wに接続される端子に、該分配された電圧を供給するようにしてもよい。
また、例えば、定電圧源を通信線Wに接続される端子に接続し、コネクタ110と計測器500とが接続された場合に、該定電圧源のスイッチをオンにして、通信線Wに接続される端子に、電圧を供給するようにしてもよい。
(2)計測器接続情報の通知方法(その2)
コネクタ110と計測器500とが接続されると、通信線Wに接続される端子が接地されるようにしてもよい。すなわち、通信線Wに接続される端子がグラウンドに導通され、電圧が0Vとなる。該通信線Wに接続される端子の電圧変化により、スイッチ部106は、オン又はオフに切り替える。
図5は、コネクタ110の構成例を示す。図5(a)は通信線W及びWと接続される雌コネクタ1102を示し、図5(b)は計測器500側に搭載される雄コネクタ1104を示す。雄コネクタ1104と雌コネクタ1102は逆であってもよい。すなわち、雌コネクタ1102が通信線W及びWと接続され、雄コネクタ202が計測器500と接続されてもよい。
図5に示される例では、雄コネクタ1104と雌コネクタ1102は、それぞれ3個の端子を有する。雌コネクタ1102の端子のうちの2つの端子は、それぞれ通信線W及びWと接続される。雌コネクタ1102の端子のうちの残りの1つの端子は、通信線W11と接続され、該通信線W11の他端は接地される。雄コネクタ1104の端子のうちの1つの端子は、計測器500と接続される。雄コネクタ1104の端子のうちの残りの2つの端子は、互いに接続される。雌コネクタ1102と雄コネクタ1104とが接続されることにより、雌コネクタ1102側の通信線W11に接続される端子及び通信線Wに接続される端子が、雄コネクタ1104側の互いに接続された端子と接続されるため、通信線Wと通信線W11とが導通する。通信線W11はグラウンドに接続されているため、通信線Wがグランド電圧に変化する。
<スイッチ部(その2)>
スイッチ部106が抵抗R1及びR2と、コンデンサCとにより構成される例について説明する。
図6は、スイッチ部106が抵抗R1及びR2と、コンデンサCにより構成される場合の電子制御ユニットの部分ブロック図を示す。
通信信号の通信波形が歪む原因として、ECU100に計測器500を接続する前後において、コネクタ110における抵抗値が急に変化することがあげられる。該抵抗値の変化により通信信号が反射するためである。<スイッチ部(その1)>では、通信信号の反射を防止するために、計測器500が接続されていない場合に、通信線Wへの通信信号を遮断することによりコネクタ110に通信信号が送信されないようにする方法を示した。
ここでは、計測器500が接続されている場合と同様のインピーダンス値となるように、計測器500を取り外した場合の抵抗値とコンデンサの値とを設定する。抵抗値とコンデンサの値とを設定することにより、トランシーバ104から通信線Wへの信号を遮断することなく、通信信号の反射を防止する。
トランシーバ104からの2本の第1の通信線は、通信線Wに接続される。該2本の第1の通信線は、それぞれスイッチSW11及びSW14により、計測器500が当該ECU100に接続された場合にオンされ、取り外された場合にオフされる。換言すれば、計測器500が当該ECU100に接続された場合にトランシーバ104からの通信信号が通信線Wに出力され、計測器500が当該ECU100から取り外された場合にトランシーバ104からの通信信号が通信線Wに出力されない。
また、トランシーバ104からの2本の第2の通信線は、それぞれ抵抗R1及びR2と接続される。そして、抵抗R1及びR2の他端はコンデンサCと接続され、該コンデンサCの他端は接地される。また、コンデンサCは無くてもよい。該2本の第2の通信線は、それぞれスイッチSW12及びSW13により、計測器500が当該ECU100から取り外された場合にオンされ、接続された場合にオフされる。換言すれば、計測器500が当該ECU100から取り外された場合にトランシーバ104からの通信信号が抵抗R1及びR2に出力され、計測器500が当該ECU100に接続された場合にトランシーバ104からの通信信号が抵抗R1及びR2に出力されない。
ECU100に計測器500が接続された場合には、スイッチSW11及びSW14がオンになり、トランシーバ104からの通信信号が信号線Wに流れる。一方、ECU100から計測器500が取り外された場合には、スイッチSW12及びSW13がオンになる。トランシーバ104からの信号は、抵抗R1及びコンデンサCへ流れると共に抵抗R2及びコンデンサCへ流れる。
SW12及びSW13がオフにされ、且つSW11及びSW14がオンにされた場合のトランシーバ104からみたインピーダンスと、SW11及びSW14がオフにされ、且つSW12及びSW13がオンにされた場合のトランシーバ104からみたインピーダンスとが等しくなるように、抵抗R1及びR2、コンデンサCの値を設定する。抵抗R1及びR2、コンデンサCの値を設定することにより、ECU100に計測器500を接続する前後において、コネクタ110における抵抗値が急に変化することが無いため、通信信号の反射は生じない。
また、抵抗R1及びR2、コンデンサCの値を設定することにより、通信線Wからの信号を遮断することなく、通信波形の反射を防止できる。図6には、計測器500が接続されている場合と同様のインピーダンス値となるように、抵抗R1、及びR2、コンデンサCの値を調節する場合について説明したが、抵抗R1、及びR2、コンデンサCは一例であり、他の素子を組み合わせるようにしてもよい。また、抵抗R1、及びR2、コンデンサCは一例であり、更に抵抗の数を増やしてもよいし、コンデンサの数を増やしてもよい。また、コンデンサは無くてもよい。
本実施例によれば、電子制御ユニットに、計測器に接続するためのコネクタを設けたことにより、車両完成後であっても、車両の内装部品を除去することなく、車載LANにおける通信状態をモニタすることができる。
車両外部からLANの通信状況をモニタする場合、車両に予めモニタ用の通信線と、コネクタとを設け、該コネクタに計測器を接続する方法では、該コネクタが電磁気学的な開放端となり、該コネクタにより通信信号の反射が生じ、通信波形が歪む場合がある。例えば、CANの通信速度程度であれば、通信波形が歪むことによる影響はあまり大きくないため、サービスツールを接続するコネクタや、計測器を接続するコネクタを車両に予め設置してもあまり問題ないと想定される。
しかし、FlexRayでは、高速通信が行われるため、通信波形が歪むことによる影響が大きいため、サービスツールを接続するコネクタや、計測器を接続するコネクタを車両に予め設置しておくことはできない。FlexRayは高速通信のため、1ビットに相当する通信波形の時間は短い、従って、コネクタを常に、サービスツールや計測器と接続することなく放置すると、該コネクタで通信信号の反射が生じ、通信波形が歪む。通信波形は歪むことにより、最悪の場合通信不良が発生する虞がある。
本実施例によれば、電子制御ユニットに、コネクタに計測器が接続されている場合のみに該計測器に当該ECUの送信信号を出力するスイッチ部を備えたことにより、コネクタに計測器が接続されていない場合には、該コネクタに通信信号が出力されないため、該コネクタにおける通信信号の反射は生じない。
<第2の実施例>
<車両用通信システム>
本実施例に従った通信システムは、図1を参照して説明した通信システムと同様である。
<電子制御ユニット>
図7は、本実施例に従った電子制御ユニットの一例を示す。
本電子制御ユニット100は、図2を参照して説明した電子制御ユニットにおいて、通信コントローラ102とトランシーバ104との間に、スイッチ部106が配置される点で異なる。
第1の実施例では、トランシーバ104とコネクタ108との間に、スイッチ部106が配置される場合について説明した。該配置では、スイッチ部106には、トランシーバ104により電圧変換された通信信号が入力される。スイッチ部106の出力信号は、コネクタ108及び110を介して計測器500に入力される。設計によっては、スイッチ部106が該電圧変換された通信信号の波形を乱すなどの影響を与えるおそれがある。該電圧波形が乱れると計測器500による測定結果に悪影響を及ぼす虞がある。
通信コントローラ102とトランシーバ104との間に、スイッチ部106が配置されることにより、スイッチ部106から出力される通信信号がトランシーバ104により電圧変換される。スイッチ部106が該通信信号の波形を乱すなどの影響を与えたとしても、トランシーバ104により電圧変換されるので、該影響を低減できる。スイッチ部106による影響を低減できるため、計測器500により、通信状態を精度よく測定できる。
本電子制御ユニット100は、通信線400に接続される通信線が分岐され、該分岐された通信線は計測器500に接続される。
通信コントローラ102からの通信線は分岐され、スイッチ部106及びトランシーバ104に接続される。例えば、通信コントローラ102の受信側の端子に接続される通信線及び送信側の端子に接続される通信線は、それぞれ分岐される。スイッチ部106からの通信線は、トランシーバ104に接続される。分岐のために回路が必要になるが、図7では省略される。
トランシーバ104からの通信線(CANL2,CANH2)、及びトランシーバ104からの通信線(CANL1,CANH1)は、それぞれ異なるコモンモードチョークコイル(図示なし)に接続される。
コモンモードチョークコイルは、コネクタ108への送信データ又はトランシーバ104及び104への受信データのノイズを低減する。
コネクタ108は、当該ECU100と計測器500との間、及び当該ECU100と通信線400との間を接続する。通信線400には、他のECUが接続される。
通信コントローラ102に接続される通信線からコネクタ108の端子へ接続される部分までの間が銅箔により実現されるようにパターン設計される。また、ECUの配線は、多層配線構造を有する。多層配線構造では、配線が交差する部分では、一方の配線が、他の配線の上側又は下側となるようにパターン設計される。
また、ワイヤーハーネスにより、他のECUが接続されるCAN通信線400と、計測器500に接続されるコネクタ110への通信線とに分岐してもよい。
スイッチ部106は、計測器500が当該ECU100に接続されたかどうかに応じて、オン又はオフに切り替える。例えば、計測器500が当該ECU100に接続された場合、計測器500が接続された情報がコネクタ110、及び108を介して、スイッチ部106に入力される。スイッチ部106は、計測器500が接続された情報が入力されると、当該スイッチ部106をオンにする。スイッチ部106がオンにされることにより、通信コントローラ102からの通信信号がスイッチ部106に入力され、スイッチ部106は該通信信号をトランシーバ104に入力する。トランシーバ104は、通信信号をCAN通信線400と同等の電圧に変換する。該電圧変換された通信信号は、コネクタ108及び110を介して、計測器500に入力される。通信コントローラ102からの通信信号が計測器500に入力されることにより、該計測器500は通信状態をモニタできる。
計測器500には、通信状態をモニタするための一般的な計測器が含まれる。また、計測器500には、工場に導入され、完成した車両を検査する際に使用される計測器が含まれる。また、計測器500には、ダイアグコードを読み出す際に使用される計測器が含まれる。
一方、計測器500が当該ECU100から取り外された場合、計測器500が接続された情報がスイッチ部106に入力されなくなる。スイッチ部106は、計測器500が接続された情報が入力されなくなると、当該スイッチ部106をオフにする。スイッチ部106がオフにされることにより、通信コントローラ102からの通信信号が、計測器500に入力されなくなる。換言すれば、スイッチ106により遮断される。送信データが計測器500に入力されなくなることにより、通信波がコネクタ110に送信されないため、該コネクタ110が開放端となることにより生成される通信波の反射波を抑制する。
<スイッチ部(その1)>
以下、スイッチ部106について具体的に説明する。
スイッチ部106は、通信コントローラ102から出力された通信信号をトランシーバ104に出力したり、遮断したりする。スイッチ部106は、例えば、トランジスタにより構成されてもよいし、抵抗とコンデンサとにより構成されてもよい。また、スイッチ部106は、リレー回路により構成されてもよいし、スイッチ回路により構成されてもよい。
スイッチ部106がトランジスタにより構成される例について説明する。例えば、バイポーラトランジスタ(Bipolar transistor)、電界効果トランジスタ (FET: Field effect transistor)など、その種類は問わない。
図8は、スイッチ部106がトランジスタにより構成された電子制御ユニットの例を示す。一例として、NPN接合のバイポーラトランジスタが適用される場合について説明する。PNP接合のバイポーラトランジスタが適用されてもよいし、他のトランジスタが適用されてもよい。
本電子制御ユニット100は、図7を参照して説明した電子制御ユニット100において、スイッチ部106をトランジスタとしたものである。
トランジスタのベースは通信線Wと接続され、コレクタはトランシーバ104と接続され、エミッタは通信線Wと接続される。通信線Wは、例えばCANHであり、CANL側も同様の構成を有する。CANL側にも同様の構成を有する場合、通信線Wは分岐され、CANH、CANL側に、計測器500が接続される。又は、計測器500が接続されない場合には、未接続の情報が伝達されるようにしてもよい。
車両設計の際には、通信波形の反射が発生しないように、スイッチ部106が設計される。例えば、トランジスタのベースに電圧が印加されていない状態で、通信コントローラ102から通信信号を送信しても、該トランジスタにより通信信号の反射が発生しないように調整される。
通信状態をモニタする際には、コネクタ110に計測器500を接続する。コネクタ110に計測器500が接続されると、計測器接続情報が通信線WからECU100に入力される。
計測器接続情報が通信線WからECU100に入力されることにより、トランジスタのコレクタからエミッタ側へ、電流が流れる。通信線Wは、トランジスタのベースに接続されるので、該ベースに電圧が印加される。ベースに電圧が印加されることにより、コレクタからエミッタに電流が流れる。該電流は、トランシーバ104に入力される。トランシーバ104は、該電流に基づいて、通信線Wの電圧に、送信信号の電圧を変換し、出力する。トランシーバ104により出力された信号は、コネクタ108、及び110を介して計測器500に入力される。計測器500は、該信号に基づいて通信状態をモニタする。例えば、計測器500は、電流に基づいて通信状態をモニタするようにしてもよい。
コネクタ110から計測器500が取り外された場合には、計測器接続情報がECU100に入力されなくなるので、トランジスタのコレクタからエミッタ側へ、電流が流れなくなる。その結果、通信コントローラ102からの通信信号は、トランシーバ104に送信されないため、コネクタ108及び110へも送信されない。従って、該コネクタ110が開放端となることにより生成される通信信号の反射波は発生しない。通信信号の反射波が発生しないため、通信波形の歪みは発生せず、通信不良も発生しない。
また、コネクタ110から計測器500が取り外された場合には、コネクタ110から、取り外されたことを示す情報がスイッチ部106に入力されるようにしてもよい。スイッチ部106は、該情報に基づいて、トランジスタのコレクタからエミッタ側へ、電流が流れなくなる制御を行う。
<計測器接続情報をECUに通知する方法>
コネクタ110に計測器500が接続された場合に、該計測器500が接続されたことをECU100に通知する方法は、上述した実施例と同様である。
<スイッチ部(その2)>
スイッチ部106が抵抗R1及びR2と、コンデンサCとにより構成される例について説明する。
図9は、スイッチ部106が抵抗R1及びR2と、コンデンサCにより構成される場合の電子制御ユニットの部分ブロック図を示す。
通信信号の通信波形が歪む原因として、ECU100に計測器500を接続する前後において、コネクタ110における抵抗値が急に変化することがあげられる。該抵抗値の変化により通信信号が反射するためである。<スイッチ部(その1)>では、通信信号の反射を防止するために、計測器500が接続されていない場合に、トランシーバ104への通信信号を遮断することによりコネクタ110に通信信号が送信されないようにする方法を示した。
ここでは、計測器500が接続されている場合と同様のインピーダンス値となるように、計測器500を取り外した場合の抵抗値とコンデンサの値とを設定する。抵抗値とコンデンサの値とを設定することにより、通信コントローラ102からトランシーバ104への信号を遮断することなく、通信信号の反射を防止する。
通信コントローラ102からの2本の第1の通信線は、トランシーバ104に接続される。該2本の第1の通信線は、それぞれスイッチSW11及びSW14により、計測器500が当該ECU100に接続された場合にオンされ、取り外された場合にオフされる。換言すれば、計測器500が当該ECU100に接続された場合に通信コントローラ102からの通信信号がトランシーバ104に出力され、計測器500が当該ECU100から取り外された場合に通信コントローラ102からの通信信号がトランシーバ104に出力されない。
また、通信コントローラ102からの2本の第2の通信線は、それぞれ抵抗R1及びR2と接続される。そして、抵抗R1及びR2の他端はコンデンサCと接続され、該コンデンサCの他端は接地される。また、コンデンサCは無くてもよい。該2本の第2の通信線は、それぞれスイッチSW12及びSW13により、計測器500が当該ECU100から取り外された場合にオンされ、接続された場合にオフされる。換言すれば、計測器500が当該ECU100から取り外された場合に通信コントローラ102からの通信信号が抵抗R1及びR2に出力され、計測器500が当該ECU100に接続された場合に通信コントローラ102からの通信信号が抵抗R1及びR2に出力されない。
ECU100に計測器500が接続された場合には、スイッチSW11及びSW14がオンになり、通信コントローラ102からの通信信号がトランシーバ104に流れる。一方、ECU100から計測器500が取り外された場合には、スイッチSW12及びSW13がオンになる。トランシーバ104からの信号は、抵抗R1及びコンデンサCへ流れると共に抵抗R2及びコンデンサCへ流れる。
SW12及びSW13がオフにされ、且つSW11及びSW14がオンにされた場合の通信コントローラ102からみたインピーダンスと、SW11及びSW14がオフにされ、且つSW12及びSW13がオンにされた場合の通信コントローラ102からみたインピーダンスとが等しくなるように、抵抗R1及びR2、コンデンサCの値を設定する。抵抗R1及びR2、コンデンサCの値を設定することにより、ECU100に計測器500を接続する前後において、コネクタ110における抵抗値が急に変化することが無いため、通信信号の反射は生じない。
また、抵抗R1及びR2、コンデンサCの値を設定することにより、通信線Wからの信号を遮断することなく、通信波形の反射を防止できる。図9には、計測器500が接続されている場合と同様のインピーダンス値となるように、抵抗R1、及びR2、コンデンサCの値を調節する場合について説明したが、抵抗R1、及びR2、コンデンサCは一例であり、他の素子を組み合わせるようにしてもよい。また、抵抗R1、及びR2、コンデンサCは一例であり、更に抵抗の数を増やしてもよいし、コンデンサの数を増やしてもよい。
本実施例によれば、電子制御ユニットに、計測器に接続するためのコネクタを設けたことにより、車両完成後であっても、車両の内装部品を除去することなく、車載LANにおける通信状態をモニタすることができる。
車両外部からLANの通信状況をモニタする場合、車両に予めモニタ用の通信線と、コネクタとを設け、該コネクタに計測器を接続する方法では、該コネクタが電磁気学的な開放端となり、該コネクタにより通信信号の反射が生じ、通信波形が歪む場合がある。例えば、CANの通信速度程度であれば、通信波形が歪むことによる影響はあまり大きくないため、サービスツールを接続するコネクタや、計測器を接続するコネクタを車両に予め設置してもあまり問題ないと想定される。
しかし、FlexRayでは、高速通信が行われるため、通信波形が歪むことによる影響が大きいため、サービスツールを接続するコネクタや、計測器を接続するコネクタを車両に予め設置しておくことはできない。FlexRayは高速通信のため、1ビットに相当する通信波形の時間は短い、従って、コネクタを常に、サービスツールや計測器と接続することなく放置すると、該コネクタで通信信号の反射が生じ、通信波形が歪む。通信波形は歪むことにより、最悪の場合通信不良が発生する虞がある。
本実施例によれば、電子制御ユニットに、コネクタに計測器が接続されている場合のみに該計測器に当該ECUの送信信号を出力するスイッチ部を備えたことにより、コネクタに計測器が接続されていない場合には、該コネクタに通信信号が出力されないため、該コネクタにおける通信信号の反射は生じない。
本実施例によれば、2線式の通信線を介して互いに通信を行う複数の通信装置における1の通信装置が提供される。
該通信装置は、
計測器と接続可能なコネクタ110としての接続部と、
前記接続部に前記計測器が接続されている場合には前記接続部を介して当該通信装置の送信信号を出力し、前記接続部に前記計測器が接続されていない場合には前記接続部に当該通信装置の送信信号を出力しないスイッチ部と
を有する。
接続部に前記計測器が接続されていない場合には前記接続部に当該通信装置の送信信号を出力しないことにより、接続部における通信信号の反射を防止できる。
さらに、
前記スイッチ部は、前記計測器により入力された信号に基づいて、前記接続部に前記計測器が接続されたかどうかを判定する。
前記計測器により入力された信号に基づいて、前記接続部に前記計測器が接続されたかどうかを判定することにより、スイッチ部はオン又はオフに切り替えることができる。
さらに、
前記接続部に接続された計測器は、当該通信装置に、所定の電圧を供給する。
計測器が当該通信装置に、所定の電圧を供給することにより、スイッチ部はオン又はオフに切り替えることができる。
さらに、
前記接続部に前記計測器が接続されることにより、前記スイッチ部に印加される電圧が変化する。
前記接続部に前記計測器が接続されることにより、前記スイッチ部に印加される電圧が変化することにより、スイッチ部はオン又はオフに切り替えることができる。
さらに、
送信信号の電圧の変換を行うトランシーバ
を有し、
前記トランシーバには、他の通信装置への通信線が分岐された通信線が接続され、
前記スイッチ部は、前記トランシーバにより入力された電圧の変換が行われた送信信号を出力する。
スイッチ部に、前記トランシーバにより入力された電圧の変換が行われた送信信号が出力されることにより、通信コントローラとトランシーバとが1つの通信用ICにより構成されている場合でも適用できる。
さらに、
送信信号の電圧の変換を行うトランシーバ
を有し、
前記スイッチ部には、他の通信装置への通信線が分岐された通信線が接続され、
前記スイッチ部は、前記トランシーバに、前記送信信号を出力する。
スイッチ部が、前記トランシーバに、前記送信信号を出力することにより、スイッチ部による通信信号への影響を低減できる。
さらに、
前記スイッチ部は、前記接続部に前記計測器が接続されている場合のインピーダンスに、前記接続部に前記計測器が接続されていない場合のインピーダンスが設定された素子を有する。
前記接続部に前記計測器が接続されている場合のインピーダンスに、前記接続部に前記計測器が接続されていない場合のインピーダンスが設定された素子を有することにより、通信信号の反射を防止できる。
本実施例によれば、2線式の通信線を介して互いに通信を行う複数の通信装置を有するシステムが提供される。
前記複数の通信装置の1の通信装置は、
計測器と接続可能な接続部と、
前記接続部に前記計測器が接続されている場合には前記接続部を介して当該通信装置の送信信号を出力し、前記接続部に前記計測器が接続されていない場合には前記接続部に当該通信装置の送信信号を出力しないスイッチ部と
を有し、
前記計測器は、
前記接続部に当該計測器が接続された場合に、前記通信装置に接続信号を出力し、
前記スイッチ部は、前記計測器により入力された信号に基づいて、前記接続部に前記計測器が接続されたかどうかを判定する。
計測器により入力された信号に基づいて、接続部に前記計測器が接続されていない場合には前記接続部に当該通信装置の送信信号を出力しないことにより、接続部における通信信号の反射を防止できる。
以上、本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、各実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に従った装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウエアで、ソフトウエアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
100(100、・・・、100)(nは、n>0の整数) 電子制御ユニット(ECU: Electro Control Unit)
102 通信コントローラ
104(104、・・・、104)(mは、m>0の整数) トランシーバ
105、105 コモンモードチョークコイル
106 スイッチ部
108 コネクタ
110 コネクタ
1102 雌コネクタ
1104 雄コネクタ
200 CAN High(CANH)
300 CAN Low(CANL)
400 CAN通信線
500 計測器
1000 通信システム

Claims (8)

  1. 2線式の通信線を介して互いに通信を行う複数の通信装置における1の通信装置であって、
    計測器と接続可能な接続部と、
    前記接続部に前記計測器が接続されている場合には前記接続部を介して当該通信装置の送信信号を出力し、前記接続部に前記計測器が接続されていない場合には前記接続部に当該通信装置の送信信号を出力しないスイッチ部と
    を有する通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記スイッチ部は、前記計測器により入力された信号に基づいて、前記接続部に前記計測器が接続されたかどうかを判定する通信装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置において、
    前記接続部に接続された計測器は、当該通信装置に、所定の電圧を供給する通信装置。
  4. 請求項2に記載の通信装置において、
    前記接続部に前記計測器が接続されることにより、前記スイッチ部に印加される電圧が変化する通信装置。
  5. 請求項1又は2に記載の通信装置において、
    送信信号の電圧の変換を行うトランシーバ
    を有し、
    前記トランシーバには、他の通信装置への通信線が分岐された通信線が接続され、
    前記スイッチ部は、前記トランシーバにより入力された電圧の変換が行われた送信信号を出力することを特徴とする通信装置。
  6. 請求項1又は2に記載の通信装置において、
    送信信号の電圧の変換を行うトランシーバ
    を有し、
    前記スイッチ部には、他の通信装置への通信線が分岐された通信線が接続され、
    前記スイッチ部は、前記トランシーバに、前記送信信号を出力することを特徴とする通信装置。
  7. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記スイッチ部は、前記接続部に前記計測器が接続されている場合のインピーダンスに、前記接続部に前記計測器が接続されていない場合のインピーダンスが設定された素子を有する通信装置。
  8. 2線式の通信線を介して互いに通信を行う複数の通信装置を有するシステムにおいて、
    前記複数の通信装置の1の通信装置は、
    計測器と接続可能な接続部と、
    前記接続部に前記計測器が接続されている場合には前記接続部を介して当該通信装置の送信信号を出力し、前記接続部に前記計測器が接続されていない場合には前記接続部に当該通信装置の送信信号を出力しないスイッチ部と
    を有し、
    前記計測器は、
    前記接続部に当該計測器が接続された場合に、前記通信装置に接続信号を出力し、
    前記スイッチ部は、前記計測器により入力された信号に基づいて、前記接続部に前記計測器が接続されたかどうかを判定するシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016210354A (ja) * 2015-05-12 2016-12-15 株式会社オートネットワーク技術研究所 中継装置
CN109501699A (zh) * 2018-11-12 2019-03-22 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种兼顾can驱动和硬线信号驱动的组合仪表报警策略

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