JP2003208973A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2003208973A
JP2003208973A JP2002004327A JP2002004327A JP2003208973A JP 2003208973 A JP2003208973 A JP 2003208973A JP 2002004327 A JP2002004327 A JP 2002004327A JP 2002004327 A JP2002004327 A JP 2002004327A JP 2003208973 A JP2003208973 A JP 2003208973A
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temperature
power supply
supply port
heating chamber
food
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Application number
JP2002004327A
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English (en)
Inventor
Ichiro Masuda
一郎 増田
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Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調理物の加熱ムラがなく、調理時間も短縮で
きる加熱調理器を提供する。 【解決手段】 加熱室2内に調理物13が収容されると
赤外線センサ10aを通じて加熱室2の温度を測定し、
マグネトロン5の駆動により調理物13が加熱されたと
きは、再び赤外線センサ10aを通じて加熱室2内の温
度を測定して、最初に読み込んだ温度とほぼ同じ温度が
存在するかどうかを判別し、ほぼ同じ温度が存在すると
きはその部分に調理物13が存在しないと判断して、そ
の部分に高周波を照射する給電口を特定して閉塞する制
御装置23を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱室に調理物を
収納して加熱調理する加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の加熱調理器を示す正面縦
断面図であり、図において、1は加熱調理器の本体、2
はこの本体1内に設けられた前面開口部を有する加熱
室、3は加熱室2の両側壁に対向して設けられた一対の
棚、4は加熱室2の一側壁に設けられた給電口、5は高
周波を発振するマグネトロン、6はマグネトロン5から
発振された高周波を給電口4に導く導波管である。7は
加熱室2の下部側に設けられたターンテーブル、8はタ
ーンテーブル7を回転駆動するモータで、ターンテーブ
ル7上の円形調理皿12に載置された調理物13の重量
を検出する重量検出器20と一体に構成されている。
【0003】9は加熱室2の側壁上部に設けられた透視
孔、10はこの透視孔9にシャッタ11を介して設けら
れた赤外線センサで、レンジ調理時(高周波加熱)に調
理物13から照射される赤外線量を検出し、後述する制
御装置に赤外線量検出信号を入力する。前述したシャッ
タ11は、常時、透視孔9を開放しており、オーブン調
理時(ヒータ加熱)に閉塞するようになっている。14
は加熱室2の上方に設けられた上ヒータ、15は加熱室
2の下部に設けられた下ヒータ、19はマグネトロン
5,モータ8、上ヒータ14、下ヒータ15、シャッタ
11等を駆動制御する制御装置である。
【0004】次に、前記のように構成された従来の加熱
調理器の動作を説明する。キー操作(図示せず)により
オーブンが選択されると、制御装置19は、ターンテー
ブル7上に設けられた調理物13の重量を重量検出器2
0を通じて検出して調理時間を算出する。そして、シャ
ッタ11を閉塞すると共に、上ヒータ14と下ヒータ1
5とに通電し、モータ8を駆動してターンテーブル7を
回転させる。調理時間が経過したときは、上ヒータ14
と下ヒータ15とへの通電を遮断すると共に、モータ8
の駆動を停止してターンテーブル7の回転を停止させ、
かつ、閉塞したシャッタ11を開放して、オーブン調理
終了をブザー等(図示せず)で知らせる。
【0005】また、キー操作(図示せず)によりレンジ
が選択されたときは、制御装置19は、マグネトロン5
を駆動して高周波を加熱室2内に照射させると共に、モ
ータ8を駆動してターンテーブル7を回転させる。そし
て、赤外線センサ10からの赤外線量検出信号を入力
し、予め設定された調理仕上がり赤外線量と比較する。
赤外線センサ10によって検出された赤外線量が調理仕
上がり赤外線量を超えたときは、マグネトロン5の駆動
を停止すると共に、モータ8の駆動を停止してターンテ
ーブル7の回転を停止させ、レンジ調理終了をブザー等
(図示せず)で知らせる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、調理物13
には、シューマイのように背が低くて小さな物や、とっ
くりのような背の高い容器に入れられた物など様々ある
が、レンジ調理においては、調理物13の形状(背の高
さ)に関係なく一方向から高周波を照射しているため、
調理物13の加熱不足や過加熱になることがあった。
【0007】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、調理物の加熱ムラがなく、調理時間も短
縮できる加熱調理器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)本発明に係る加熱
調理器は、高周波を発振するマグネトロンと、加熱室の
側壁に設けられ、高周波を加熱室内に照射するための複
数の給電口と、各給電口をそれぞれ開閉するための給電
口開閉手段と、加熱室内の熱を感知する熱感知手段と、
熱感知手段により感知された熱に基づいて温度を測定す
る温度測定手段と、加熱室内に調理物が収容されると温
度測定手段を通じて加熱室内の温度を読み込み、マグネ
トロンの駆動により調理物が加熱されたときは、再び温
度測定手段を通じて加熱室内の温度を読み込んで、最初
に読み込んだ温度とほぼ同じ温度が存在するかどうかを
判別し、ほぼ同じ温度が存在するときはその部分に調理
物が存在しないと判断する調理物判別手段と、調理物が
存在しない部分に高周波を照射する給電口を特定し、か
つ、特定した給電口を給電口開閉手段を通じて閉塞する
給電口制御手段とを備えたものである。
【0009】(2)本発明に係る加熱調理器は、高周波
を発振するマグネトロンと、加熱室の一側壁に縦方向に
配設され、高周波を加熱室内に照射するための複数の給
電口と、各給電口をそれぞれ開閉するための給電口開閉
手段と、加熱室内の上部と下部の間の熱を感知する熱感
知手段と、熱感知手段により感知された熱を所定角度毎
に読み込んでそれぞれ温度を測定する温度測定手段と、
加熱室内に調理物が収容されると温度度測定手段を通じ
て加熱室内の温度を所定角度毎に読み込み、マグネトロ
ンの駆動により調理物が加熱されたときは、再び温度測
定手段を通じて加熱室内の温度を所定角度毎に読み込ん
で、最初に読み込んだ各温度とそれぞれ比較してほぼ同
じ温度が存在するかどうかを判別し、ほぼ同じ温度が存
在するときはその角度内に調理物が存在しないと判断す
る調理物判別手段と、調理物が存在しない角度内に高周
波を照射する給電口を特定し、かつ、特定した給電口を
給電口開閉手段を通じて閉塞する給電口制御手段とを備
えたものである。
【0010】(3)本発明に係る加熱調理器は、前記
(1)又は(2)の何れかにおいて、熱感知手段は、加
熱室の外壁側に設けられ、後端部に所定範囲回動するモ
ータの回転軸が連結された赤外線センサからなってい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態を示す
加熱調理器の正面縦断面図、図2は実施の形態に係る加
熱調理器の給電口のシャッタを示す斜視図、図3は赤外
線センサの斜視図、図4は加熱調理器の正面図、図5は
実施の形態に係る加熱調理器の制御ブロック図、図6は
温度変化の検索範囲と調理物の高さ及び調理物の高さと
給電口の開口箇所の関係を示すデータ表である。なお、
図11で説明した従来例と同一又は相当部分には同じ符
号を付し説明を省略する。
【0012】これら図において、4aは加熱室2の一側
壁の上部に設けられた上給電口、4bは同一側壁の中央
部に設けられた中給電口、4cは棚3の下方の側壁に設
けられた下給電口で、これら3箇所の給電口4a、4
b、4cは同一中心線上に設けられており、それぞれシ
ャッタ(上部シャッタ21a、中部シャッタ21b及び
下部シャッタ21c)を有している(図2参照)。
【0013】上部シャッタ21aは上部モータ22aの
回転駆動に基づいて上給電口4aを開閉し、中部シャッ
タ21bは中部モータ22bの回転駆動に基づいて中給
電口4bを開閉し、下部シャッタ21cは下部モータ2
2cの回転駆動に基づいて下給電口4cを開閉する。な
お、前述した各シャッタ21a、21b、21c及び各
モータ22a、22b、22cは導波管6内に配設され
ている。また、各給電口4a、4b、4cは常時開放さ
れた状態になっている。
【0014】10aは赤外線センサ、16はセンサ首振
り用モータで、図3に示すように回転軸16aが赤外線
センサ10aの端部と連結され、駆動時には、動作説明
時に詳述するが赤外線センサ10aを例えば60度の範
囲内で上下に回動する。17は加熱室2の開口部を開閉
するドア(図4参照)、18はドア17に隣接して設け
られた操作部で、調理メニューや調理時間等を表示する
表示器18a、レンジ機能を選択するためのレンジキー
18b、オーブン機能を選択するためのオーブンキー1
8c、レンジキー18bやオーブンキー18c等で選択
された機能を取り消すための取消キー18d、レンジ機
能やオーブン機能をスタートさせるためのスタートキー
18eが設けられている。
【0015】23は本体1内に設置された制御装置で、
例えばマイクロコンピュータからなり、キー入力判定部
23a、制御部23b、記憶部23c、マグネトロン5
の駆動を制御するマグネトロン駆動制御部23d、ター
ンテーブル7を回転させるモータ8の駆動を制御するモ
ータ駆動制御部23e、上ヒータ14の通電を制御する
上ヒータ通電制御部23f、下ヒータ15の通電を制御
する下ヒータ通電制御部23g、赤外線の透視孔9の開
閉を行うシャッタ11を制御するシャッタ駆動制御部2
3h、上給電口4aの上部シャッタ21aを駆動する上
部モータ22aを制御する上部モータ駆動制御部23
i、中給電口4bの中部シャッタ21bを駆動する中部
モータ22bを制御する中部モータ駆動制御部23j、
下給電口4cの下部シャッタ21cを駆動する下部モー
タ22cを制御する下部モータ駆動制御部23k、赤外
線センサ10を上下に回動するセンサ首振り用モータ1
6を制御するセンサ首振り用モータ駆動制御部23m等
を備えている。なお、前述のシャッタ11は、常時開放
しており、オーブン調理時に赤外線の透視孔9を閉塞す
るようになっている。
【0016】前述したキー入力判定部23aは、キー操
作による信号が入力されたとき入力信号から何れのキー
が操作されたかを判定し、その判定結果を制御部23b
に通知する。記憶部23cには、測定時間t(例えば1
0秒)、レンジ機能による調理仕上がり温度T0 、赤外
線センサ10aにより検出された赤外線量から温度に変
換する演算式、赤外線センサ10aによる検出角度例え
ば20度毎に設定された調理物13の高さデータ(高、
中、低)及び調理物13の高さに応じて設定された給電
口4a、4b、4cの開口データ(図6参照)、調理物
13の重量から調理時間を算出する演算式、表示器18
aに表示する各種情報(調理メニューも含む)等が格納
されている。
【0017】制御部23bは、レンジ機能においては、
まず測定時間tを記憶部23cから読み込んでカウント
ダウンを開始すると共に、赤外線首振り用モータ16を
駆動し、そして、2秒経過したときは赤外線センサ10
aに検出命令を出して赤外線量を入力し温度を算出す
る。この温度は、赤外線センサ10aが例えば5度傾く
毎に入力した赤外線量から算出したもので、記憶部23
cに一時的に格納する。また、前述した角度(5度)は
赤外線首振り用モータ16の回転速度から判別してい
る。
【0018】その後は、マグネトロン5を駆動すると共
に、ターンテーブル7を駆動する。測定時間tがt=0
になったときは、再び赤外線センサ10aに検出命令を
出して赤外線量を入力し角度5度毎の温度を算出して、
最初に測定した温度と比較する。まず水平を基準に角度
20度迄の各温度(5度毎の温度)を相互に比較する。
この範囲内において、温度に変化があった場合は調理物
の背が高いと判断して各給電口4a、4b、4cの開口
状態を維持し、相互の温度がほぼ同じであった場合は角
度20度から40度迄の各温度を相互に比較する。この
範囲内において、温度に変化があった場合は調理物の背
が中と判断して給電口4aのみを閉塞し、相互の温度が
ほぼ同じであった場合は調理物の背が低いと判断して給
電口4a、4bを閉塞する。
【0019】その後は、赤外線センサ10aの赤外線量
から調理物の温度Tを測定して、記憶部23cに格納さ
れた調理仕上がり温度T0 を超えたかどうかを判定し、
調理物の温度Tが調理仕上がり温度T0 を超えたときレ
ンジ機能による調理を終了する。
【0020】前記のように構成された本実施の形態の加
熱調理器について図7乃至図10を参照しながら動作を
説明する。図7は実施の形態の加熱調理器の動作を示す
フローチャート、図8は赤外線センサの首振り角度の説
明図、図9は例えば2秒経過時の調理物温度と赤外線セ
ンサの首振り角度の相関を示す図、図10は例えば10
秒経過時の調理物温度と赤外線センサの首振り角度の相
関を示す図である。
【0021】調理物13を収容した円形調理皿12を加
熱室2内のターンテーブル7上に載置してドア17を閉
塞し、操作部18のキーを操作すると(S1)、操作部
18からキー操作に基づく信号が制御装置23のキー入
力判定部23aに入力される。この時、キー入力判定部
23aは、レンジキー18bかどうかを判定し(S
2)、レンジキー18bでないと判断したときはオーブ
ンキー18cかどうかを判定する(図示せず)。レンジ
キー18bと判断したときはその旨を制御部23bに通
知して待機し、この待機中に操作部18からの入力信号
を検知したときはスタートキー18eかどうかを判定し
(S3)、スタートキー18eでないと判断したときは
取消キー18dかどうかを判定する(図示せず)。スタ
ートキー18eと判断したときは調理開始の信号を制御
部23bに出力する。
【0022】制御部23bは、調理開始の信号を検知す
ると、記憶部23cに格納された測定時間t(例えば1
0秒)を読み込んでカウントダウンを開始すると共に、
センサ首振り用モータ駆動制御部23mを起動してセン
サ首振り用モータ16を所定角度(60度)の範囲で回
動するよう駆動させる(S5)。この時、赤外線センサ
10aは、そのモータ16の回転軸に連結された端部を
支点として上下に首を振る。
【0023】一方、制御部23bは、測定時間tのカウ
ントダウンを開始してから2秒経過したとき赤外線セン
サ10aに検出命令を出してその時の赤外線量の測定に
入る(S6)。この時、赤外線センサ10aは、例えば
図8に示すように、水平を基準として角度60度迄受光
面を傾けながら赤外線量を受光する。制御部23bは、
基準位置から角度5度傾く毎に赤外線量を入力して調理
物温度を順に算出し(S7)、記憶部23cに一時的に
保存する。この時点(2秒)での加熱室2内及び調理物
13の温度分布は、加熱室2内の温度が例えば20℃の
常温であった場合、図9に示すように基準位置から角度
60度迄の温度はほぼ常温の20℃になっている。
【0024】その後、制御部23bは、マグネトロン駆
動制御部23dを起動してマグネトロン5を駆動させる
と共に、モータ駆動制御部23eを起動してターンテー
ブル7を回転するモータ8を駆動する(S8,S9)。
この時、マグネトロン5から高周波が発振され、導波管
6を経て上給電口4a、中給電口4b及び下給電口4c
から加熱室2内の調理物13に照射される。この時、調
理物13は、高周波加熱により温度上昇し、赤外線を調
理開始時より多く放射する。
【0025】一方、制御部23bは、測定時間tのカウ
ントダウンが「ゼロ」になったかどうかを判定し(S1
0)、残時間がt=0(10秒経過)になったときは、
赤外線センサ10aに再び検出命令を出してその時の赤
外線量を測定し(S11)、かつ、前記と同様にその赤
外線量を基に調理物温度を算出し(S12)、記憶部2
3cに一時的に保存する。
【0026】例えば、10秒経過時の調理物13の温度
が40℃で、調理物13の背が高い場合は、図10に示
すような温度分布となる。この場合、赤外線センサ10
aが基準位置のときの20℃は調理物13がその位置ま
でないことを意味し、40℃未満の温度は調理物13の
上部から放射されている赤外線を検出したときであり、
40℃の温度は調理物13上の赤外線を検出したときで
あり、赤外線センサ10aの角度が60度近傍の40℃
未満の温度は調理物13の底部周辺から放射されている
赤外線を検出したときであり、赤外線センサ10aの角
度が60度のときの20℃は調理物13がその位置まで
ないことを意味している。
【0027】赤外線量の測定が終了したときは、まず調
理物13の背が高いかどうかを判定する(S13)。こ
の場合、赤外線センサ10aの角度が基準位置から20
度迄の範囲内において、S6で得られた5度毎の温度と
S11で得られた5度毎の温度とを個々に比較して温度
変化があったかどうかを判定し、温度変化を検知したと
きは調理物13の背が高いと判断して上給電口4a、中
給電口4b及び下給電口4cの開口を維持する(S1
4)。
【0028】前述した範囲内において温度変化がないと
判断したときは調理物13の背が中かどうかを判定する
(S15)。この場合は、赤外線センサ10aの角度が
20度から40度迄の範囲内において、S6で得られた
5度毎の温度とS11で得られた5度毎の温度とを個々
に比較して温度変化があったかどうかを判定し、温度変
化を検知したときは調理物13の背が中と判断して、上
部モータ駆動制御部23iを起動して上部シャッタ21
aを稼動する上部モータ22aを駆動させ、上給電口4
aを閉塞する。つまり、中給電口4b及び下給電口4c
の開口を維持する(S16)。
【0029】また、S15において、赤外線センサ10
aの角度が20度から40度迄の範囲内で温度変化がな
いと判断したときは調理物13の背が低いと認識して、
上部モータ駆動制御部23iと中部モータ駆動制御部2
3jを起動し、上給電口4aと中給電口4bを閉塞す
る。つまり、下給電口4cの開口のみを維持する(S1
7)。
【0030】その後、制御部23bは、赤外線センサ1
0aによって検出される赤外線量を読み込んで(S1
8)、調理物13の温度Tを算出し(S19)、記憶部
23cに格納された調理仕上がり温度T0 と比較する
(S20)。調理物13の温度Tが調理仕上がり温度T
0 以下のときはS18に戻って同じ動作を繰り返し、
この繰り返しにより調理物13の温度Tが調理仕上がり
温度T0 を超えたときはレンジ調理を終了する。
【0031】以上のように本実施の形態においては、赤
外線センサ10aの角度が基準位置から20度迄の範囲
内において、10秒経過時に測定した温度が2秒経過時
に測定した温度より変化したときは、調理物13の背が
高いと判断して上給電口4a、中給電口4b及び下給電
口4cから高周波を加熱室2内に照射し、温度変化がな
いときは赤外線センサ10aの角度が20度から40度
迄の範囲内において、10秒経過時に測定した温度が2
秒経過時に測定した温度より変化したときは、調理物1
3の背が中と判断して上給電口4aを閉塞し、中給電口
4b及び下給電口4cから高周波を加熱室2内に照射
し、また、赤外線センサ10aの角度が20度から40
度迄の範囲内で温度変化がないと判断したときは、調理
物13の背が低いと認識して上給電口4aと中給電口4
bを閉塞し、下給電口4cのみから高周波を加熱室2内
に照射するようにしたので、調理物13の加熱ムラが改
善され、調理時間の短縮を図れるという効果がある。
【0032】
【発明の効果】(1)本発明によれば、加熱室内に調理
物が収容されると加熱室内の温度を読み込み、マグネト
ロンの駆動により調理物が加熱されたときは、再び加熱
室内の温度を読み込んで、最初に読み込んだ温度とほぼ
同じ温度が存在するかどうかを判別し、ほぼ同じ温度が
存在するときはその部分に調理物が存在しないと判断し
て、その部分に高周波を照射する給電口を特定して閉塞
するようにしたので、調理物の加熱ムラが改善され、調
理時間の短縮を図れるという効果がある。
【0033】(2)本発明によれば、加熱室内に調理物
が収容されると加熱室内の温度を所定角度毎に読み込
み、マグネトロンの駆動により調理物が加熱されたとき
は、再び加熱室内の温度を所定角度毎に読み込んで、最
初に読み込んだ各温度とそれぞれ比較してほぼ同じ温度
が存在するかどうかを判別し、ほぼ同じ温度が存在する
ときはその角度内に調理物が存在しないと判断して、そ
の角度内に高周波を照射する給電口を特定して閉塞する
ようにしたので、調理物の加熱ムラが改善され、調理時
間の短縮を図れるという効果がある。
【0034】(3)本発明によれば、後端部を支点とし
て上下に回動する赤外線センサを用いて加熱室内の温度
を測定するようにしたので、高周波照射前の温度と高周
波照射後の温度の変化を正確に判別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す加熱調理器の正面
縦断面図である。
【図2】 実施の形態に係る加熱調理器の給電口のシャ
ッタを示す斜視図である。
【図3】 赤外線センサの斜視図である。
【図4】 加熱調理器の正面図である。
【図5】 実施の形態に係る加熱調理器の制御ブロック
図である。
【図6】 温度変化の検索範囲と調理物の高さ及び調理
物の高さと給電口の開口箇所の関係を示すデータ表であ
る。
【図7】 実施の形態の加熱調理器の動作を示すフロー
チャートである。
【図8】 赤外線センサの首振り角度の説明図である。
【図9】 例えば2秒経過時の調理物温度と赤外線セン
サの首振り角度の相関を示す図である。
【図10】 例えば10秒経過時の調理物温度と赤外線
センサの首振り角度の相関を示す図である。
【図11】 従来の加熱調理器を示す正面縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 本体、2 加熱室、3 棚、4a 上給電口、4b
中給電口、4c 下給電口、5 マグネトロン、6
導波管、7 ターンテーブル、8 モータ、9 透視
孔、10a 赤外線センサ、11 シャッタ、12 円
形調理皿、13 調理物、14 上ヒータ、15 下ヒ
ータ、16 センサ首振り用モータ、20 重量検出
器、21a 上部シャッタ、21b 中部シャッタ、2
1c 下部シャッタ、22a 上部モータ、22b 中
部モータ、22c 下部モータ、23 制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K086 AA01 AA08 BA08 CA04 CB06 CC20 CD09 3L086 BB05 CB16 DA07 DA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波を発振するマグネトロンと、 加熱室の側壁に設けられ、前記高周波を加熱室内に照射
    するための複数の給電口と、 各給電口をそれぞれ開閉するための給電口開閉手段と、 加熱室内の熱を感知する熱感知手段と、 該熱感知手段により感知された熱に基づいて温度を測定
    する温度測定手段と、 加熱室内に調理物が収容されると前記温度測定手段を通
    じて加熱室内の温度を読み込み、前記マグネトロンの駆
    動により調理物が加熱されたときは、再び前記温度測定
    手段を通じて加熱室内の温度を読み込んで、最初に読み
    込んだ温度とほぼ同じ温度が存在するかどうかを判別
    し、ほぼ同じ温度が存在するときはその部分に調理物が
    存在しないと判断する調理物判別手段と、 調理物が存在しない部分に高周波を照射する給電口を特
    定し、かつ、特定した給電口を前記給電口開閉手段を通
    じて閉塞する給電口制御手段とを備えたことを特徴とす
    る加熱調理器。
  2. 【請求項2】 高周波を発振するマグネトロンと、 加熱室の一側壁に縦方向に配設され、前記高周波を加熱
    室内に照射するための複数の給電口と、 各給電口をそれぞれ開閉するための給電口開閉手段と、 加熱室内の上部と下部の間の熱を感知する熱感知手段
    と、 該熱感知手段により感知された熱を所定角度毎に読み込
    んでそれぞれ温度を測定する温度測定手段と、 加熱室内に調理物が収容されると前記温度測定手段を通
    じて加熱室内の温度を所定角度毎に読み込み、前記マグ
    ネトロンの駆動により調理物が加熱されたときは、再び
    前記温度測定手段を通じて加熱室内の温度を所定角度毎
    に読み込んで、最初に読み込んだ各温度とそれぞれ比較
    してほぼ同じ温度が存在するかどうかを判別し、ほぼ同
    じ温度が存在するときはその角度内に調理物が存在しな
    いと判断する調理物判別手段と、 調理物が存在しない角度内に高周波を照射する給電口を
    特定し、かつ、特定した給電口を前記給電口開閉手段を
    通じて閉塞する給電口制御手段とを備えたことを特徴と
    する加熱調理器。
  3. 【請求項3】 前記熱感知手段は、加熱室の外壁側に設
    けられ、後端部に所定範囲回動するモータの回転軸が連
    結された赤外線センサからなっていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の加熱調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019070523A (ja) * 2019-02-14 2019-05-09 シャープ株式会社 加熱調理器

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