JP2003207901A - 感光性転写材料 - Google Patents

感光性転写材料

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JP2003207901A JP2002005939A JP2002005939A JP2003207901A JP 2003207901 A JP2003207901 A JP 2003207901A JP 2002005939 A JP2002005939 A JP 2002005939A JP 2002005939 A JP2002005939 A JP 2002005939A JP 2003207901 A JP2003207901 A JP 2003207901A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮支持体を剥離した際、仮支持体及び仮支持
体と剥離した表面の表面電位が小さい感光性転写材料の
提供。 【解決手段】 仮支持体上に、アルカリ可溶で着色剤
を含む感光性樹脂層を設けてなる感光性転写材料におい
て、前記仮支持体の感光性樹脂層を設ける面における前
記仮支持体と、前記仮支持体に隣接して設けられる層
を、25℃、30%RHの雰囲気下で、1m/分の剥離
速度で剥離した際に、剥離した仮支持体の表面電位及び
剥離した隣接層の表面電位の絶対値がいずれも5kV以
下である事を特徴とする感光性転写材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光性転写材料、特
にカラー液晶表示装置用のカラーフィルターを作成する
ための感光性転写材料に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶表示装置用のカラーフィルタ
ーを作成するための感光性転写材料は公知である。例え
ば特開平5−173820号明細書、特開平11−14
9008号明細書には仮支持体上に熱可塑性樹脂層、ア
ルカリ可溶な中間層、アルカリ可溶で顔料を含む感光性
樹脂層をこの順に設けてなる感光性転写材料の例が記載
されている。この発明では感光性転写材料の感光性樹脂
層と基体とを、通常「ラミネート法」により貼り合わ
せ、その後仮支持体を剥離して露光、現像を行ない基体
上に画像を形成する。
【0003】この方法ではラミネート工程の後、仮支持
体を剥離する際剥離帯電により、仮支持体や仮支持体と
剥離した面が(感光性転写材料製造工程で仮支持体の上
に直接塗設された層)が剥離帯電により帯電するという
問題があった。
【0004】帯電電圧は環境温湿度、剥離速度により変
化するので一概には言えないが、±10kV以上になる
場合があり、次のような問題が生じる。即ち、第一の問
題は静電気によりゴミが引き付けられて、これが画素の
欠陥の原因になる事である。第二の問題は透明基板上に
薄膜トランジスター(TFT)を配列したものの上にカ
ラーフィルターを形成する場合(Color Filt
er On Array−CoA方式)に剥離帯電によ
り薄膜トランジスターが破壊する事である。近年カラー
フィルターの製造速度が増大し、これに伴い仮支持体の
剥離速度も増大しているので、この問題はますます重大
になってきている。
【0005】この問題を解決するため、製造ラインに
「除電器」を設置する方法があるが、剥離帯電により生
ずる電圧を充分に小さくすることはできず、対策技術が
望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、仮支持体を剥離した際、仮支持体及び仮支持体と剥
離した表面の表面電位が小さい感光性転写材料を提供す
る事である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、 <1> 仮支持体上に、アルカリ可溶で着色剤を含む感
光性樹脂層を設けてなる感光性転写材料において、前記
仮支持体と、前記仮支持体の感光性樹脂層を設ける面に
仮支持体と隣接して設けられる層(以下隣接層とい
う。)とを、25℃、30%RHの雰囲気下で、1m/
分の剥離速度で剥離した際に、剥離した仮支持体の表面
電位、及び剥離した隣接層の表面電位の絶対値がいずれ
も5kV以下である事を特徴とする感光性転写材料。
【0008】<2> 前記剥離した仮支持体の表面電
位、及び剥離した隣接層の表面電位の絶対値がいずれも
lkV以下である、前記<1>に記載の感光性転写材
料。
【0009】<3> 剥離した仮支持体の表面と、隣接
層の表面との、25℃、30%RHにおける表面抵抗率
がいずれも1×1014Ω/□以下である前記<1>又は
<2>に記載の感光性転写材料。
【0010】<4> 剥離した仮支持体の表面をポリエ
チレンテレフタレートと接触させた際の帯電電荷量と剥
離した隣接層の表面をポリエチレンテレフタレートと接
触させた際の帯電電荷量の差が0.5nC(ナノクー
ン)/cm2以下である前記<1>ないし<3>のいず
れかに記載の感光性転写材料。
【0011】<5>前記仮支持体上に熱可塑性樹脂層、
アルカリ可溶な中間層、アルカリ可溶で着色剤を含む感
光性樹脂層を、この順に設けてなる前記<1>ないし<
4>のいずれかに記載の感光性転写材料。
【0012】<6> 前記<5>に記載の少なくともい
ずれかの層が、層の帯電列を変化させる物質を含有する
前記<1>ないし<5>のいずれかに記載の感光性転写
材料。
【0013】<7> 前記層の帯電列を変化させる物質
が、ゼラチンである前記<6>に記載の感光性転写材
料。
【0014】<8> 前記仮支持体が帯電調整層を含
む、前記<1>ないし<7>のいずれかに記載の感光性
転写材料。
【0015】<9> 前記帯電調整層が、ゼラチンを含
有する前記<8>に記載の感光性転写材料。
【0016】<10> 前記<5>に記載の少なくとも
いずれかの層に隣接し、又は/及び仮支持体に隣接して
導電層が設けられている、前記<1>ないし<9>のい
ずれかに記載の感光性転写材料。
【0017】<11> 前記導電層が熱可塑性樹脂層と
中間層との間、又は/及び前記中間層と感光性樹脂層と
の間に設けられ、且つ前記導電層が仮支持体の感光性樹
脂層を設ける面と同一面、又は/及び反対面に設けてな
る、前記<10>に記載の感光性転写材料。
【0018】<12> 前記導電層が有機、又は/及び
無機の導電性物質を含有する、前記<10>又は<11
>に記載の感光性転写材料。
【0019】<13> 前記<5>に記載の少なくとも
いずれかの層が導電剤を含有する、前記<1>ないし<
12>のいずれかに記載の感光性転写材料。
【0020】<14> 前記<5>に記載の少なくとも
いずれかの層が導電剤を含有し、且つ前記仮支持体の感
光性樹脂層を設ける面と同一の面、又は/及び反対の面
に一層以上の導電層を設けてなる、前記<1>ないし<
13>のいずれかに記載の感光性転写材料。
【0021】<15> 前記導電剤が有機、又は/及び
無機の導電性物質よりなる、前記<13>又は<14>
に記載の感光性転写材料。によって達成される。
【0022】
【発明の実施の形態】≪感光性転写記録材料≫本発明の
感光性転写記録材料は、仮支持体上に、アルカリ可溶で
着色剤を含む感光性樹脂層を設けてなる感光性転写材料
であって、前記仮支持体の感光性樹脂層を設ける面(以
下本面を仮支持体の表面といい、反対面を裏面とい
う。)において、前記仮支持体と、前記仮支持体に隣接
して設けられる層(以下、隣接層という。)を25℃、
30%RHの雰囲気下で、1m/分の剥離速度で剥離し
た際に、剥離した仮支持体の表面電位及び剥離した隣接
層の表面電位の絶対値がいずれも5kV以下である事を
特徴とする。以下、本発明の感光性転写記録材料及び、
該感光性転写記録材料を用いたカラーフィルターの製造
方法について説明する。
【0023】<仮支持体>本発明の仮支持体としてはポ
リエステル、ポリスチレン等の公知の支持体を用いる事
ができる。なかでも2軸延伸したポリエチレンテレフタ
レートはコスト、耐熱性、寸法安定性の観点から好まし
い。仮支持体の厚みは15から200μm程度、より好
ましくは30から150μm程度が好ましい。厚みが1
5から200μmの範囲ではラミネーシヨシ工程時に熱
によりトタン板状のしわが発生することもなく、コスト
上も不利とはならない。
【0024】また仮支持体には必要に応じて導電層、帯
電調整層、離型層、下塗り層その他の塗布層や蒸着層を
有してもよい。仮支持体の上にこれらの層がある場合は
これらを含めて仮支持体という。離型層とは仮支持体と
その表面に塗設された隣接層の剥離力を低下させるため
に仮支持体の最外部に塗設される層である。また下塗り
層とはすべり、耐傷性など色々な目的のために仮支持体
の上に塗設される層である。なお導電層、帯電調整層に
ついては後述する。これらの層は塗布により塗設される
場合が多いが、蒸着その他の方法で設けてもよい。
【0025】−隣接層− 本発明において隣接層とは、仮支持体に隣接して塗設さ
れる層をいう。本発明の感光性転写材料はラミネート工
程の後で仮支持体と隣接層の間で剥離される。隣接層と
しては特に制限はなく、例えば後述の熱可塑性樹脂層、
保護層などを用いることができ、又これとは別に導電層
を設けることもできるが、この中で隣接層が熱可塑性樹
脂層である事が最も好ましい。
【0026】−仮支持体と隣接層を剥離した時の表面電
位の低減方法− 表面電位の低減方法は次の2つの方法がある。 仮支持体と隣接層の帯電列を合わせる方法 第一の方法は仮支持体の表面と隣接層の表面の帯電列を
合わせるものである。帯電列とは種々の物体を総当り的
に交互に接触させて帯電させ、正に帯電しやすいものか
ら負に帯電しやすいものまでを順に並べたものである。
帯電列については例えば「静電気ハンドブック(静電気
学会編、昭和56年(株)オーム社発行)」59ページに
記載されている。具体的には隣接層である熱可塑性樹脂
層等に帯電列を変化させる物質を添加するか、又は/及
び仮支持体の表面に帯電列を変化させる物質を塗設する
方法がある。前記仮支持体の表面に帯電列を変化させる
物質を塗設された層を本発明では特に帯電調整層とい
う。
【0027】前記帯電列を変化させる物質としては、メ
チルセルロース、エチルセルロース、ゼラチン等を挙げ
ることができる。なかでもゼラチンが最も好ましい。
【0028】導電層を塗設する方法 第二の方法は感光性転写材料のいずれかに導電層を設け
る方法である。本発明でいう「導電層」とは「この層を
設ける事により仮支持体又は感光性転写材料の表面抵抗
率を低下させる層」をいう。導電層は、通常は有機又は
無機の導電性物質を含有する層である。また、本発明に
おいて前記有機又は無機の導電性物質を導電剤という。
有機の導電性物質にはポリアクリル酸、ポリエチレンオ
キサイドのようなイオン伝導性のポリマー、ポリピロー
ル、ポリアニリンのような電子伝導性のポリマーなどが
ある。イオン伝導性のポリマーについては例えば「水溶
性高分子の応用と市場(長友新治編、1984年(株)シ
ーエムシー発行)」の285ページに、電子伝導性のポ
リマーについては例えば「導電性高分子の基礎と応用
(吉野勝美編、昭和63年(株)アイピーシー発行)」に
記載されている。
【0029】無機の導電性物質の例としてカーボン、金
属微粉末、金属酸化物微粉末などのフィラーを挙げるこ
とができる。これらのフィラーについては例えば「機能
性フィラーの開発技術(1990年(株)シーエムシー発
行)」の98ページに記載されている。これの導電性物
質は導電層の2〜85重量%、好ましくは5〜75重量
%含有することが好ましい。これらの中で特開平11−
149008に記載されている酸化スズを用いた導電層
は特に好ましい。本発明の導電層は25℃、30%RH
の雰囲気下で、表面抵抗率が1×l014Ω/□以下、好
ましくは1×1013.5Ω/□以下である事が好ましい。
【0030】本発明の導電層は感光性転写材料の任意の
位置に設けることができる。本発明においては熱可塑性
樹脂層、アルカリ可溶な中間層等を導電層とすることも
可能であり、また導電層としての機能のみを有する層
(以下独立の導電層という。)を設けることもできる。本
発明の導電層は感光性転写材料の任意の位置に設けるこ
とができるが、好ましくは剥離した後の仮支持体の表面
又は裏面のいずれかの面と、剥離した後の感光性樹脂層
のいずれかの層に、それぞれ一層以上設けることが好ま
しい。例えば仮支持体上に熱可塑性樹脂層、アルカリ可
溶な中間層、アルカリ可溶で着色剤を含む感光性樹脂層
をこの順に設けてなる感光性転写材料の場合において、
好ましい実施態様を挙げると次のようなものがある。 仮支持体の裏面に1層の独立の導電層を設け、アルカ
リ可溶な中間層を導電層とする。 仮支持体の表面に1層の独立の導電層を設け、アルカ
リ可溶な中間層を導電層とする。 仮支持体の裏面に1層の独立の導電層を設け、アルカ
リ可溶な中間層と感光性樹脂層の間に独立の導電層を1
層設け、合計2層の導電層を設ける。 仮支持体の表面に1層の独立の導電層を設け、アルカ
リ可溶な中間層と感光性樹脂層の間に独立の導電層を1
層設け、合計2層の導電層を設ける。
【0031】更に、前記帯電列を変化させる物質を含有
する層、または帯電調整層と、前記導電層を組合せるこ
とも好ましい。具体的には帯電調整層を含む支持体の上
に更に導電層を設け、隣接層として独立の導電層又は/
及び熱可塑製樹脂層や中間層を導電層とすることも好ま
しい態様である。
【0032】−剥離条件− 剥離は仮支持体と隣接層の間で行う。剥離速度、剥離角
度には特に制限は無いが、剥離速度は0.01〜15m
/minが好ましく、0.1〜5m/minがより好ま
しい。剥離角度は0〜180度のいずれの角度でもよ
い。
【0033】<アルカリ可溶性>本発明におけるアルカ
リ可溶とは、下記のアルカリ物質の水溶液、又はこれに
水と混和性のある有機溶媒を混合したものに可溶である
事をいう。適当なアルカリ性物質はアルカリ金属水酸化
物類(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)、
アルカリ金属炭酸塩類(例えぱ炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム)、アルカリ金属重炭酸塩類(炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム)、アルカリ金属ケイ酸塩類(ケ
イ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム)、アルカリ金属メタ
ケイ酸塩類(メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウ
ム)、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モ
ノエタノールアミン、モルホリン、テトラアルキルアン
モンニウムヒドロキシド類(例えぱテトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド)または燐酸三ナトリウムなどであ
る。アルカリ性物質の濃度は、0.01重量%〜30重
量%であり、pHは8〜14が好ましい。
【0034】水と混和性の有る適当な有機溶剤は、メタ
ノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロパノ
ール、ブタノール、ジアセトンアルコール、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエ
ーテル、ベンジルアルコール、アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサノン、ε−カプロラクトン、γ−
ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、乳酸エチル、
乳酸メチル、ε−カブロラクタム、N一メチルピロリド
ンなどである。水と混和性の有機溶剤の濃度は0.1重
量%〜30重量%である、またさらに公知の界面活性剤
を添加することができる。界面活性剤の濃度は0.01
重量%〜10重量%が好ましい。
【0035】<熱可塑性樹脂層>本発明の熱可塑性樹脂
層を構成する樹脂としてはアクリル樹脂、ポリスチレン
樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ゴム系樹脂、酢酸
ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂およびこれらの共
重合体等をあげる事ができる。本発明の熱可塑性樹脂層
を構成する樹脂は、アルカリ可溶である事が必須ではな
いが、アルカリ可溶である事が望ましい。
【0036】熱可塑性樹脂層を構成する樹脂として具体
的には、エチレンとアクリル酸エステル共重合体のケン
化物、スチレンと(メタ)アクリル酸エステル共重合体
のケン化物、スチレン/(メタ)アクリル酸/(メタ)
アクリル酸エステル3元共重合体、ビニルトルエンと
(メタ)アクリル酸エステル共重合体のケン化物、ポリ
(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸ブチ
ルと酢酸ビニル等の(メタ)アクリル酸エステル共重合
体などのケン化物、「プラスチック性能便覧」(日本プ
ラスチックエ業連盟、全日本プラスチック成形工業連合
会編著 工業調査会発行、1968年10月25目発
行)による有機高分子のうちアルカリ水溶液に可溶なも
の、などから少なくとも1つが挙げられる。
【0037】これらの樹脂は以下のように2種類を混合
して用いる事がこのましい。すなわち、これらの樹脂の
中で、重量平均分子量が5万〜50万で、且つガラス転
移温度(Tg)が0〜140℃の範囲〔以下、樹脂(A)
ともいう〕で、更に好ましくは重量平均分子量が6万〜
20万で,且つガラス転移温度(Tg)が30〜110℃
の範囲で選択して使用することができる。これらの樹脂
の具体例としては、特公昭54−34327号、特公昭
55−38961号、特公昭58−12577号、特公
昭54−25957号、特開昭61−134756号、
特公昭59一44615号、特開昭54−92723
号、特開昭54−99418号、特開昭54−1370
85号、特開昭57−20732号、特開昭58−93
046号、特開昭59−97135号、特開昭60−1
59743号、OLS3504254号、特開昭60−
247638号、特開昭60−208748号、特開昭
60−214354号、特開昭60−230135号、
特開昭60−258539号、特開昭61−16982
9号、特開昭61−213213号、特開昭63−14
7159号、特開昭63−213837号、特開昭63
−266448号、特開昭64−55551号、特開昭
64一55550号、特開平2−191955号、特開
平2−199403号、特開平2−199404号、特
開平2−208602号、特願平4一39653号の各
明細書に記載されているアルカリ水溶液に可溶な樹脂を
挙げることができる。特に好ましいのは、特開昭63−
147159号明細書に記載されたメタクリル酸/2一
エチルヘキシルアクリレート/ベンジルメタクリレート
/メチルメタクリレート共重合体である。
【0038】また、上記した種々の樹脂の中から重量平
均分子量が3千〜3万で,且つガラス転移温度(Tg)が
30〜170℃の範囲〔以下、樹脂(B)ともいう〕
で、更に好ましくは重量平均分子量が4千〜2万で,且
つガラス転移温度(Tg)が60〜140℃の範囲で選択
して使用することができる。好ましい具体例は、上記の
特許明細書に記載されているものの中から選ぶことがで
きるが、特に好ましくは、特公昭55−38961号、
特開平5−241340号明細書に記載のスチレン/
(メタ)アクリル酸共重合体が挙げられる。
【0039】熱可塑性樹脂層を構成する樹脂(A)の重
量平均分子量が5万未満、又はガラス転移温度(Tg)が
0℃未満では、レチキュレーションの発生や、転写中に
熱可塑性樹脂が周囲にはみ出して永久支持体を汚染す
る。樹脂(A)の重量平均分子量が50万を越え、又は
ガラス転移温度(Tg)が140℃を越えると、転写時
に画素間に気泡が入ったり、熱可塑性樹脂のアルカリ水
溶液除去性が低下する。
【0040】熱可塑性樹脂の厚みは6μm以上が好まし
い。この理由としては熱可塑性樹脂の厚みが5μm以下
であると1μm以上の下地の凹凸を完全に吸収すること
が不可能であるためである。また、上限については、ア
ルカリ水溶液除去性、製造適性から約100μm以下、
好ましくは約50μm以下である。
【0041】本発明の熱可塑性樹脂層の塗布液としては
この層を構成する樹脂を溶解する限り特に制限なく使用
でき、例えばメチルエチルケトン、n−プロパノール、
i−プロパノール等を使用できる。
【0042】<アルカリ可溶な中間層>中間層を構成す
る樹脂としては前述のアルカリ可溶であれば特に制限は
ない。樹脂の例としてポリビニルアルコール系樹脂、ポ
リビニルピロリドン系樹脂、セルロース系樹脂、アクリ
ルアミド系樹脂、ポリエチレンオキサイド系樹脂、ゼラ
チン、ビニルエーテル系樹脂、ポリアミド樹脂、及びこ
れらの共重合体をあげる事ができる。またポリエステル
のように通常はアルカリ可溶性でない樹脂にカルボキシ
ル基やスルホン酸基を持つモノマーを共重合してアルカ
リ可溶性にした樹脂も用いる事ができる。
【0043】これらの中で好ましいものはポリビニルア
ルコールである。ポリビニルアルコールとしては鹸化度
が80%以上のものが好ましく、83から98%のもの
がより好ましい。
【0044】中間層を構成する樹脂は2種類以上を混合
して使用する事が好ましく、特にポリビニルアルコール
とポリビニルピロリドンを混合して用いる事が特に好ま
しい。両者の重量比はポリビニルピロリドン/ポリビニ
ルアルコール=1/99から75/25、より好ましく
は10/90から50/50の範囲が好ましい。この比
が1/99以下になると中間層の面状の悪化、上に塗設
した感光性樹脂層との密着不良といった問題が生じる。
逆に比が75/25を超えると中間層の酸素遮断性が低
下して感度が低下する。中間層には必要に応じて界面活
性剤などの添加剤を添加してもよい。
【0045】中間層の厚みは0.1から5μm、より好
ましくは0.5から3μmの範囲が好ましい。厚みが
0.1から5μmの範囲では酸素遮断性の低下が生ぜ
ず、現像時の中間層除去時間の増大するという問題も生
じない。
【0046】中間層の塗布溶媒としては上記の樹脂が溶
解すれば、特にその他の制限はないが、水が好ましい。
水に前述の水混和性有機溶剤を混合した混合溶媒も好ま
しい。好ましい具体例としては次のようなものがある。
水、水/メタノール=90/10、水/メタノール=7
0/30、水/メタノール=55/45、水/エタノー
ル=70/30、水/1−プロパノール=70/30、
水/アセトン=90/10、水/メチルエチルケトン=
95/5(ただし比は重量比を表す。)。
【0047】<感光性樹脂層>本発明の感光性樹脂層を
構成する樹脂としては公知の光重合性組成物を使用でき
る。好ましい具体例は例えば特願平2−82262に記
載されている。ただし、ここで言う「樹脂」の中にはモ
ノマー又はオリゴマーで露光後重合して樹脂となるもの
も含む。
【0048】本発明の感光性樹脂層は樹脂以外に顔料を
含めることができる。好ましい顔料種、サイズ等の例は
例えば特開平11−149008に記載されている。本
発明の感光性樹脂層には必要に応じて界面活性剤等の添
加剤を添加してもよい。また本発明の熱可塑性樹脂層の
塗布液としてはこの層を構成する樹脂を溶解する限り特
に制限なく使用でき、例えばメチルエチルケトン、n−
プロパノール、i−プロパノール等を使用できる。
【0049】感光性樹脂層の上には、貯蔵の際の汚染や
損傷から感光性樹脂層を保護するために薄い被覆シート
を設けることが好ましい。被覆シートは仮支持体と同じ
か、又は類似の材料からなっても良いが、感光性樹脂層
から容易に分離されねばならない。被覆シート材料とし
ては例えばシリコーン紙、ポリオレフィンもしくはポリ
テトラフルオルエチレンシートが適当である。被覆シー
トの厚みは約5〜100μmであるのが好ましい。特に
好ましくは10〜30μm厚のポリエチレンまたはポリ
ピレンフイルムである。
【0050】<画像形成方法>次に、本発明の感光性転
写材料を用いた画像形成方法について説明する。先ず、
感光性転写材料の被覆シートを取除き、感光性樹脂層を
加圧、加温下で基体上に貼り合わせる。貼り合わせに
は、従来公知のラミネーター、真空ラミネーターが使用
でき、より生産性を高めるためには、オートカツトラミ
ネーターの便用も可能である。その後仮支持体を剥がし
た後で、所定のマスク、熱可塑性樹脂層、及び中間層を
介して露光し、次いで除去する。除去は公知の方法で溶
剤もしくは水性の現像液、特にアルカリ水溶液に浸漬す
るか、スプレーからの処理液の噴霧を与えること、さら
にブラシでのこすり、または超音波を照射しつつ処理す
ることで行なわれる。異なる色に着色した感光性樹脂層
を有する感光性転写材料を用い、この工程を複数回繰り
返せば多色画像を形成することができる。
【0051】本発明の感光性転写材料の主な用途は液晶
デイスプレー用等のカラーフィルター作製やカラーフィ
ルターの保護層作製の他、多色画像やプリント配線基板
の作製に都合が良い。プリント配線基板の作製には、基
体として公知の銅張り積層板が用いられ、カラーフィル
ターの作製のためには、基体としては、公知のガラス
板、表面に酸化珪素皮膜を形成したソーダガラス板など
が用いられる。
【0052】本発明は、上記のようなプリント配線基板
の作製やカラーフィルター作製の際においても、ラミネ
ート工程の後、仮支持体を剥離する際に、仮支持体や仮
支持体と剥離した面(感光性転写材料製造工程で仮支持
体の上に直接塗設された層)が剥離帯電により帯電する
ことがないため、静電気によりゴミを引き付けたり、薄
膜トランジスターを破壊する事がなく、高速でも、安定
してプリント配線基板、カラーフィルター等の製造が可
能となる。
【0053】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 (比較例) (1)仮支持体 仮支持体として厚さ75μmの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートを用いた。
【0054】 (2)熱可塑性樹脂層 ・ポリマー1:メチルメタクリレート/2−エチルヘキシルアクリレート/ベン ジルメタクリレート/メタクリル酸=55/30/10/5の共 重合体。(重量平均分子量=10万。) … 60g ・ポリマー2:スチレン/アクリル酸=65/35の共重合体。(重量平均分子 量=1万。) …140g *以上の共重合体の組成比はモル比を示す。 ・ポリマー3:ポリエステル樹脂(バイロン220(東洋紡(株)製)) … 0.5g ・可塑剤:ビスフェノールAにオクタエチレングリコールモノメタクリレートを 2等量脱水縮合した化合物(新中村化学(株)製BPE−500) … 45g ・フッ素系界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製 メガファックF176P F) … 1g .n−プロピルアルコール …500g 以上を混合して熱可塑性樹脂層塗布液とした。仮支持体
の表面に熱可塑性樹脂層塗布液を塗布した後100℃で
2分間乾燥して厚さ10μmの熱可塑性樹脂層を形成し
た。
【0055】 (3)中間層塗布液処方 ・ポリビニルアルコール(クラレ(株)製 PVA205、鹸化度80%) … 30g ・ポリビエニピロリドン(GAFコーポレーション社製 PVP−K90) … 3g ・ポリウレタン(大日本インキ化学工業(株)製、ハイドランWLS−202 (固形分35%の水分散物)) … 30g ・蒸留水 …487g 以上を混合して中間層塗布液とした。熟可塑性樹脂層を
塗設した仮支持体の熱可塑性樹脂層の上に中間層塗布液
を塗布した後100℃で2分間乾燥して厚さ1.8μm
の熱可塑性樹脂層を形成した。
【0056】(4)感光性樹脂層塗布液の調製 熱可塑性樹脂層及び中間層を有する仮支持体の上に、表
1の処方を有する赤色、青色、緑色感光性樹脂層塗布液
及び、下記処方による黒色感光性樹脂層塗布液を塗布し
て、100℃で2分間乾燥した。なお感光性樹脂層の乾
燥後の厚みは、赤色、青色及び緑色感光性樹脂層につい
ては2.3μm、黒色感光性樹脂層については1.6μmとし
た。
【0057】
【表1】
【0058】 (5)遮光性の感光性黒色樹脂層形成用塗布液の組成 ・ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (モル比=70/30、 酸価=104mgKOH/g,重量平均分子量=3万) …21.0g ・2エチルヘキシルアクリレート/メタクリル酸/メチルメタクリレート/ ベンジルメタクリレート共重合体 (モル比7/15/73/5、 酸価=77mgKOH/g,重量平均分子量=8万) …14.7g ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート …26.8g ・2、4−ビス(トリクロロメチル)−6−[4−(N,N−ジエトキシカルボメチ ル)―3−ブロモフェニル]−s−トリアジン …1.32g ・カーボンブラック …27.0g ・ピグメントブルー15:6 …5.70g ・ピグメントバイオレット23 …3.57g ・ハイドロキノンモノメチルエーテル …0.02g ・F117P(大日本インキ(株)製の界面活性剤) …0.09g ・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート … 400g ・メチルエチルケトン … 600g
【0059】(6)感光性転写記録材料の形成 得られた赤色、青色、緑色及び黒色試料の感光性樹脂層
の上に厚さ15μmのポリプロピレンシートを重ねて室
温で圧着して4色の感光性転写材料を作製した。
【0060】(表面抵抗率の評価)カバーフィルムを剥
離した試料を厚さ1.lmmのガラス基板にラミネータ
ーを用いてラミネートした。ラミネート条件は圧力10
Kg/cm2、温度130℃である。この試料を25
℃、30%RHの雰囲気に24時間調湿した後、試料を
仮支持体と熱可塑性樹脂層の間で剥離した。そして試料
の仮支持体の表面に長さ10cm、幅lmmのステンレ
ス板がlcmの間隔で配置された電極を2Kgの圧力で
押し付けて、これに100Vの直流電圧を印加した。電
圧印加1分後の電流値iから下記の式で表面抵抗率Lo
gSR(対数をとったもの)を計算した。LogSR=
100/(i×0.1×0.1) 剥離した熱可塑性樹脂層表面についても同じ方法でLo
gSRを求めた。なお測定は25℃30%RHの雰囲気
で行った。結果を表2に示す。
【0061】(ポリエチレンテレフタレートに対する帯
電量の評価)カバーフィルムを剥離した試料を厚さ1.
1mmのガラス基板にラミネーターを用いてラミネート
した。ラミネート条件は圧力10Kg/cm2、温度1
30℃である。この試料を25℃、30%RHの雰囲気
に24時間調湿した後、試料を仮支持体と熱可塑性樹脂
層の間で剥離した。そして剥離した仮支持体の表面に直
径lcmの円形のポリエチレンテレフタレート円板(厚
さ100μm)を2Kgの力で1秒間押し付けたのちポ
リエチレンテレフタレート円板の電荷をファラデーゲー
ジで測定する。この値をqとして仮支持体の帯電量Qを
次の式で計算した。 Q=−q×/(O.5×0.5×3.14) 剥離した熱可塑性樹脂層表面についても同じ方法でQを
求めた。なおポリエチレンテレフタレート円板は測定前
に充分に除電した。また測定は25℃、30%RHの雰
囲気で行った。結果を表2に示す。
【0062】(表面電位の評価)カバーフィルムを剥離
した試料を厚さ1.lmmのガラス基板にラミネーター
を用いてラミネートした。ラミネート条件は圧力10K
g/cm、温度130℃である。この試料を25℃、3
0%RHの雰囲気に24時間調湿した後、試料を仮支持
体と熱可塑性樹脂層の間で剥離した。仮支持体の剥離し
た表面の表面電位を表面電位計((株)キーエンス社製表
面電位計 SK−030型)を用いて測定した。なお測
定は剥離1分後に行った。剥離した熱可塑性樹脂層表面
についても同じ方法で表面電位を求めた。結果を表2に
示す。
【0063】(実施例−1)厚さ75μmの2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレート支持体の一面(表面)に下記
帯電調整層を塗設した以外は比較例と同様にして実施例
−1を実施した。結果を表2に示す。
【0064】(1)仮支持体 下記塗布液をポリエチレンテレフタレート支持体の一面
(表面)に乾燥厚みが0.15μmになるように塗布し
た後180℃で1分間乾燥して帯電調整層を塗設した。
【0065】 〔帯電調整層処方〕 ・バインダー:(三井石油化学(株)製ポリオレフィン系エマルジョンケミパール S−120(固形分27%)) … 3g ・コロイダルシリカ(日産化学(株)製スノーテックスC、20%) … 2g ・エポキシ化合物(デナコールEX−614B、ナガセ化成工業(株)製) …0.1g ・ゼラチン …0.15g ・蒸留水 …94.7g
【0066】(実施例−2)下記仮支持体を用い、更に
中間層処方を下記のように変えた以外は比較例と同様に
して実施例−2を実施した。結果を表2に示す。 (1)仮支持体 下記塗布液をポリエチレンテレフタレート支持体の一面
(裏面)に乾燥厚みが0.15μmになるように塗布し
て180℃で1分間乾燥し導電性付与層を塗設した。
【0067】 〔導電性付与層処方〕 ・バインダー:(日本純薬(株)製アクリル系エマルジョンジュリマー ET410、(固形分20%)) …15.5g ・特開平8−36239号明細書の実施例1記載の導電性酸化スズ−酸化アンチ モン微粒子(固形分30%の水分散物) … 16g ・ポリオキシエチレンフェニルエーテル …0.1g ・エポキシ化合物(デナコールEX−614B、ナガセ化成工業(株)製) …0.3g ・蒸留水 …68.1g 次いで、導電性付与層の上に下記塗布液を塗布して18
0℃で1分間乾燥して乾燥厚み0.04μmのバック保
護層を塗設した。
【0068】 〔バック保護層処方〕 ・バインダー:(三井石油化学(株)製ポリオレフィン系エマルジョンケミパール S−120、(固形分27%)) … 3g ・コロイダルシリカ(日産化学(株)製スノーテックスC、20%) … 2g ・エポキシ化合物(デナコールEX−614B、ナガセ化成工業(株)製) …0.1g ・蒸留水 …94.9g 以上の様にして仮支持体を作成した。
【0069】 (2)中間層塗布液処方 ・ポリビニルアルコール(クラレ株式会社製 PVA205、鹸化度80%) …30g ・ポリビニルピロリドン(GAFコーポレーション社製 PVP−K90) … 3g ・ポリウレタン(大日本インキ化学工業(株)製、ハイドランWLS−202、 (固形分35%の水分散物)) …80g ・導電剤(三菱レーヨン(株)製ポリアニリンスルホン酸、aqua Pass 5%) …174g ・蒸留水 …308g ・メタノール …450g 中間層処方として下記を使う以外は実施例−1と同様に
して実施例−2を実施した。結果を表−2に示す。
【0070】(実施例−3)中間層処方として下記を使
う以外は実施例−2と同様にして実施例−3を実施し
た。結果を表−2に示す。 (1)中間層 ・ポリビニルアルコール(クラレ(株)製 PVA205、鹸化度80%) …30g ・ポリビニルピロリドン(GAFコーポレーション社製 PVP一K90) … 3g ・ポリウレタン(大日本インキ化学工業(株)製、ハイドランWLS−202、 35%) …30g ・導電剤(東邦化学工業(株)製ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウム クロライド、PL−206、34%) …26g ・蒸留水 …461g ・メタノール …450g 以上を混合して中間層塗布液とした。
【0071】(実施例−4)中間層処方として下記を使
う以外は実施例−2と同様にして実施例−4を実施し
た。結果を表−2に示す。 (1)中間層 ・ポリビニルアルコール(クラレ(株)製 PVA205、鹸化度80%) …30g ・ポリビニルピロリドン(GAFコーポレーション社製 PVP一K90) … 3g ・ポリウレタン(大日本インキ化学工業(株)製、 ハイドランWLS−202、35%) …30g ・導電剤(特開平8−36239号明細書の実施例1記載の導電性酸化スズ− 酸化アンチモン微粒子(固形分30%の水分散物)) …100g ・蒸留水 …387g ・メタノール …450g 以上を混合して中間層塗布液とした。
【0072】(実施例−5)仮支持体として実施例−1
の仮支持体を用いる以外は実施例−2と同様にして実施
例−5を実施した。結果を表2に示す。
【0073】(実施例−6)下記の下記仮支持体を用い
る以外は実施例−2と同様にして実施例−6を実施し
た。結果を表2に示す。 (1)仮支持体 厚さ75μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート支
持体の一面(表面)に実施例−2の導電層を塗設した。
更に、この上に実施例−1の帯電調整層を塗設して、仮
支持体を作成した。
【0074】
【表2】
【0075】表2から明らかなように、本発明の実施例
1〜6においては、比較例に比し、仮支持体側、隣接層
側の両方の剥離後の表面電位が低下している。したがっ
て本発明の感光性転写材料を用いた、プリント配線基板
の作製やカラーフィルター作製の際において、ラミネー
ト工程の後、仮支持体を剥離する際に、仮支持体や仮支
持体と剥離した面が剥離帯電により帯電することがな
く、静電気によりゴミを引き付けたり、薄膜トランジス
ターを破壊する事がなく、高速でも安定したプリント配
線基板、カラーフィルター等の製造が可能となる。
【0076】
【発明の効果】本発明による感光性転写材料によれば、
ラミネート工程の後、仮支持体を剥離する際に、仮支持
体や仮支持体と剥離した面の表面電位及び剥離した隣接
層の表面電位の絶対値が大幅に低下し、剥離帯電により
帯電することがないため、高速度によるプリント配線基
板の作製やカラーフィルター作製の際においても、ラミ
ネート工程の後、仮支持体を剥離する際に、仮支持体や
仮支持体と剥離した面が静電気によりゴミを引き付けた
り、薄膜トランジスターを破壊する事がなく、安定した
製造が可能となる。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮支持体上に、アルカリ可溶で着色剤を
    含む感光性樹脂層を設けてなる感光性転写材料におい
    て、前記仮支持体と、前記仮支持体の感光性樹脂層を設
    ける面に仮支持体と隣接して設けられる層(以下隣接層
    という。)とを、25℃、30%RHの雰囲気下で、1
    m/分の剥離速度で剥離した際に、剥離した仮支持体の
    表面電位、及び剥離した隣接層の表面電位の絶対値がい
    ずれも5kV以下である事を特徴とする感光性転写材
    料。
  2. 【請求項2】 前記剥離した仮支持体の表面電位、及び
    剥離した隣接層の表面電位の絶対値がいずれもlkV以
    下である請求項1に記載の感光性転写材料。
  3. 【請求項3】 前記剥離した仮支持体の表面と、隣接層
    の表面との、25℃、30%RHにおける表面抵抗率
    が、いずれも1×1014Ω/□以下である請求項1又は
    請求項2に記載の感光性転写材料。
  4. 【請求項4】 前記剥離した仮支持体の表面をポリエチ
    レンテレフタレートと接触させた際の帯電電荷量と、剥
    離した隣接層の表面をポリエチレンテレフタレートと接
    触させた際の帯電電荷量の差が、0.5nC(ナノクー
    ン)/cm2以下である請求項1ないしは請求項3のい
    ずれかに記載の感光性転写材料。
  5. 【請求項5】 前記仮支持体上に熱可塑性樹脂層、アル
    カリ可溶な中間層、アルカリ可溶で着色剤を含む感光性
    樹脂層を、この順に設けてなる請求項1ないし請求項4
    のいずれかに記載の感光性転写材料。
  6. 【請求項6】 前記請求項5に記載の少なくともいずれ
    かの層が、層の帯電列を変化させる物質を含有する請求
    項1ないし請求項5のいずれかに記載の感光性転写材
    料。
  7. 【請求項7】 前記層の帯電列を変化させる物質が、ゼ
    ラチンである請求項6に記載の感光性転写材料。
  8. 【請求項8】 前記仮支持体が帯電調整層を含む、請求
    項1ないし請求項7のいずれかに記載の感光性転写材
    料。
  9. 【請求項9】 前記帯電調整層が、ゼラチンを含有する
    請求項8に記載の感光性転写材料。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の少なくともいずれか
    の層に隣接し、又は/及び仮支持体に隣接して導電層が
    設けられている、請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の感光性転写材料。
  11. 【請求項11】 前記導電層が熱可塑性樹脂層と中間層
    との間、又は/及び前記中間層と感光性樹脂層との間に
    設けられ、且つ前記導電層が仮支持体の感光性樹脂層を
    設ける面と同一面又は/及び反対面に設けてなる、請求
    項10に記載の感光性転写材料。
  12. 【請求項12】 前記導電層が有機、又は/及び無機の
    導電性物質を含有する、請求項10又は請求項11に記
    載の感光性転写材料。
  13. 【請求項13】 請求項5に記載の少なくともいずれか
    の層が導電剤を含有する、請求項1ないし請求項12の
    いずれかに記載の感光性転写材料。
  14. 【請求項14】 請求項5に記載の少なくともいずれか
    の層が導電剤を含有し、且つ前記仮支持体の感光性樹脂
    層を設ける面と同一の面、又は/及び反対の面に一層以
    上の導電層を設けてなる、請求項1ないし請求項13の
    いずれかに記載の感光性転写材料。
  15. 【請求項15】 前記導電剤が有機、又は/及び無機の
    導電性物質よりなる、請求項13又は請求項14に記載
    の感光性転写材料。
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