JP2013199052A - 帯電防止フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 下記の成分(A)、(B)、および(C)を含有する塗布液をポリエステルフィルムの片面に塗布し、乾燥してなる塗布層を有することを特徴とするポリエステルフィルム。
(A):主たる繰り返し単位がアルコキシ基置換アミノベンゼンスルホン酸であり、導電性を有するポリアニリン化合物
(B):水性ポリウレタン樹脂
(C):ポリビニルアルコール
【選択図】 なし
Description
(A):主たる繰り返し単位がアルコキシ基置換アミノベンゼンスルホン酸であり導電性を有するポリアニリン化合物
(B):水性ポリウレタン樹脂
(C):ポリビニルアルコール
本発明においては帯電防止性塗布層を設けるための塗布液に、主たる繰り返し単位がアルコキシ基置換アミノベンゼンスルホン酸であり導電性を有するポリアニリン化合物(A)を含有する。
本発明で用いる塗布層の構成成分であるウレタン樹脂を作成する方法の一つに、水酸基とイソシアネートとの反応によるものがある。原料として用いられる水酸基としては、ポリオールが好適に用いられ、例えば、ポリエーテルポリオール類、ポリエステルポリオール類、ポリカーボネート系ポリオール類、ポリオレフィンポリオール類、アクリルポリオール類が挙げられる。これらの化合物は単独で用いても、複数種用いてもよい。
JIS−K7136に準じて、日本電色工業社製積分球式濁度計NDH−2000によりフィルムのヘーズおよび全光線透過率を測定した。塗布層を設けていないフィルムと塗布層を設けたフィルムのヘーズの差を計算し、塗布層を設けることによるヘーズの上昇を求め、塗布層の透明性として評価した。かかるヘーズの上昇が小さいほど、塗布層の透明性が優れるといえる。特に、本方法においてヘーズの差が0.5%以下であれば透明性に優れ、0.2%以下であれば特に優れているといえる。一方、0.5%を超える場合は透明性がやや劣り、1.0%を超える場合は透明性に劣るといえる。
日本ヒューレット・パッカード社製高抵抗測定器:HP4339Bおよび測定電極:HP16008Bを使用し、23℃,50%RHの測定雰囲気でサンプルを30分間調湿後、表面固有抵抗値を測定した。
太平理化工業社ラビングテスター専用治具(5cm×7cm,500g)にシート状コットン(旭化成社製ベンコット)を巻き付け、そこに水または溶剤を2ml染みこませて、帯電防止性塗布層の表面を5往復(15cm長の範囲)拭いてサンプルを調整した。その後、擦った箇所を目視で観察し、下記基準にて評価した。なお溶剤としては、エタノールとトルエンを用いた。
○:擦った箇所に外観の変化が認められない
△:擦った箇所に僅かに塗膜の脱落が見られる
×:擦った箇所に明らかに塗膜の脱落が見られる
(ポリエステル1):実質的に粒子を含有しない、極限粘度0.66のポリエチレンテレフタレート
(ポリエステル2):平均粒径3.2μmの非晶質シリカを0.2重量%含有する、極限粘度0.66のポリエチレンテレフタレート
(A1):メトキシ基置換ポリアニリンスルホン酸水溶液(三菱レイヨン株式会社製「aquaPASS−01X」:濃度5重量%)を濃アンモニア水でpH=5に調整したもの(B1):テレフタル酸282重量部、イソフタル酸282重量部、エチレングリコール62重量部、およびネオペンチルグリコール250重量部を成分とするポリエステルポリオールを(B1a)としたとき、(B1a)876重量部、トリレンジイソシアネート244重量部、エチレングリコール81重量部、およびジメチロールプロピオン酸67重量部を構成成分としたポリエステルポリウレタンをアンモニアで中和して水分散させたもの(濃度20%、25℃での粘度50mPa・s)
(C2):ケン化度88mol%、20℃における4%水溶液の粘度5mPa・sのポリビニルアルコール
(C3):ケン化度80mol%、20℃における4%水溶液の粘度35mPa・sのポリビニルアルコール
(E1):テレフタル酸/イソフタル酸/スルホイソフタル酸/エチレングリコール/1,4−ブタンジオールがモル比で55/40/5/65/35である、水分散性スルホン酸基含有共重合ポリエステル樹脂
ポリエステル1とポリエステル2とを重量比92/8でブレンドし、十分に乾燥した後、280〜300℃に加熱溶融し、T字型口金よりシート状に押し出し、静電密着法を用いて表面温度40〜50℃の鏡面冷却ドラムに密着させながら冷却固化させて、未延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを作成した。このフィルムを85℃の加熱ロール群を通過させながら長手方向に3.7倍延伸し、一軸配向フィルムとした。この一軸配向フィルムをテンター延伸機に導き、100℃で幅方向に3.6倍延伸し、さらに230℃で熱処理を施し、フィルム厚みが50μm、ヘーズ0.9%の二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。このフィルムの特性を、下記表2に示す。
なお、比較例1においては帯電防止性塗布層を設けていないため、表2に示す結果は、ポリエステルフィルム表面について直接評価を行ったものである。
上記比較例1と同様の工程の中で、長手方向への延伸後の一軸配向フィルムの片面に、下記表1に示すとおりの塗布組成物を塗布した。次いでこのフィルムをテンター延伸機に導き、その熱を利用して塗布組成物の乾燥を行い、以降は比較例1と同様にし、フィルム厚みが50μmの基材フィルムの上に0.1g/m2の量の帯電防止性塗布層を積層した塗布フィルムを得た。塗工量は固形分濃度、塗工液消費量、横延伸倍率等から計算した。このフィルムの特性を、表2に示す。なお、塗布層透明性を評価する際、塗布層を設けていないフィルムのヘーズ値としては、比較例1のフィルムヘーズ0.9%を用いた(以下の実施例、比較例においても同様)。
実施例1と同様の工程において、塗布液を表1に示すように変更し塗布フィルムを得た。このフィルムの特性を、表2に示す。
実施例1と同様の工程において、塗布液を表1に示すように変更し、フィルム厚みが50μmの基材フィルムの上に0.04g/m2の量の帯電防止性塗布層を積層した塗布フィルムを得た。このフィルムの特性を、表2に示す。
実施例1と同様の工程において、塗布液を表1に示すように変更し、フィルム厚みが50μmの基材フィルムの上に0.1g/m2の量の帯電防止性塗布層を積層した塗布フィルムを得た。このフィルムの特性を、表2に示す。
Claims (3)
- 下記の成分(A)、(B)、および(C)を含有する塗布液をポリエステルフィルムの片面に塗布し、乾燥してなる塗布層を有することを特徴とするポリエステルフィルム。
(A):主たる繰り返し単位がアルコキシ基置換アミノベンゼンスルホン酸であり、導電性を有するポリアニリン化合物
(B):水性ポリウレタン樹脂
(C):ポリビニルアルコール - 水性ポリウレタン樹脂がポリエステルポリウレタンを主成分とする請求項1に記載のポリエステルフィルム。
- 水性ポリウレタン樹脂がポリオール部分に芳香環を有する請求項1または請求項2に記載のポリエステルフィルム。
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JP2012068745A Pending JP2013199052A (ja) | 2012-03-26 | 2012-03-26 | 帯電防止フィルム |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10203038A (ja) * | 1997-01-28 | 1998-08-04 | Toyobo Co Ltd | 電子写真式直描型記録媒体 |
JPH11300903A (ja) * | 1998-04-22 | 1999-11-02 | Toyobo Co Ltd | 導電性積層体 |
JP2003207901A (ja) * | 2002-01-15 | 2003-07-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光性転写材料 |
JP2005305801A (ja) * | 2004-04-21 | 2005-11-04 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 帯電防止性ガスバリア積層体 |
JP2008050609A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Dongjin Semichem Co Ltd | 伝導性高分子コーティング組成物、それを利用したコーティングフィルムの製造方法及びそのコーティングフィルム |
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2012
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JPH10203038A (ja) * | 1997-01-28 | 1998-08-04 | Toyobo Co Ltd | 電子写真式直描型記録媒体 |
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