JPH11149008A - 感光性転写材料およびカラーフィルターの製造方法 - Google Patents

感光性転写材料およびカラーフィルターの製造方法

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JPH11149008A
JPH11149008A JP31542897A JP31542897A JPH11149008A JP H11149008 A JPH11149008 A JP H11149008A JP 31542897 A JP31542897 A JP 31542897A JP 31542897 A JP31542897 A JP 31542897A JP H11149008 A JPH11149008 A JP H11149008A
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JP
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resin layer
layer
thermoplastic resin
transfer material
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JP31542897A
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English (en)
Inventor
Sadao Fujikura
貞雄 藤倉
Masayuki Iwasaki
政幸 岩崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速でラミネートが可能で、しかもラミズレ
による濃度ムラがなく、塗液塗設時の仮支持体の伸びに
起因する色ムラがなく、塗布時や仮支持体の剥離時に仮
支持体の裂けを防止できる感光性転写材料を提供する。 【解決手段】 仮支持体上に、アルカリ可溶な熱可塑性
樹脂層、中間層、感光性樹脂層をこの順に設け、熱可塑
性樹脂層と仮支持体との間の接着力が最も小さい感光性
転写材料において、仮支持体として、ガラス転移温度
(Tg)が80℃以上で、かつ引っ張り強度が11kg
/mm2 以上の樹脂フィルムを用いるか、また、引っ張
り弾性係数として500kg/mm2 より高く、かつ引
っ張り強度が11kg/mm2 以上の樹脂フィルムを用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性転写材料、
及びカラーフィルターの製造方法に関し、凹凸のある基
体に乾式転写するのに好適な感光性転写材料、およびこ
の感光性転写材料を用いるカラーフィルターの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】基体に感光性樹脂層を転写するための画
像形成材料は、例えぱ特公昭56−40824号公報公
報から公知である。これはプリント配線、凹版凸版印刷
版、ネームプレート、多色試し刷り見本、オフセット印
刷版及ぴスクリーン印刷ステンシル等の製造に用いられ
る、転写材料は支持体、分離層、光重合性層から成り、
基体と光重合性層を張合わせ、その後仮支持体のみを引
き剥がし、分離層を通して露光、現像し基体の上に画像
を形成する。この場合、分離層は酸素遮断の役割を果
し、空気中の露光に対して有利に働き、またその厚みも
0.5μmから5μm程度と非常に薄いので解像力の面
でも問題はない。しかし、転写される基体上にある程度
の凹凸が存在する堺合には、その上に非常に薄い光重合
性層を伝写する際に光重合性層と基体の間に気泡等がと
じ込められてしまい、転写不良を起こす。例えぱ、カラ
ーフィルターの作製のように、多色の画像形成時には、
第一色目の画素(以下、先行画素と略す)の上に第二色
目の感光性樹脂層を転写する場合が該当する。また、ブ
リント基板の作製のように、銅張り積層板の銅表面が整
面により生ずる微小な傷や打痕を有するときに、ドライ
フイルムレジスト層を転写する場合が該当する。
【0003】特開平3−153227号公報には、仮支
持体上に、アルカリ可溶な熟可塑性樹脂層、中問層、感
光性樹脂層をこの順に設けた感光性転写材料が記載され
ているが、高温で転写しても、感光性樹脂層をその厚み
と同様な厚みの凹凸を持った永久支持体上に気泡を生じ
ることなく高速、高得率で転写するには不十分であっ
た。また、アルカリ可溶な熟可塑性樹脂層をアルカリ水
溶液で除去する際に、時間がかかりライン速度を上げる
ことが困難であつた。
【0004】特開平5−173320号公報には、仮支
持体上に、アルカリ可溶な熟可塑性樹脂層、中問層、感
光性樹脂層をこの順に設けた感光性転写材料が開示され
ているが、転写速度を向上させるために、アルカリ可溶
な熱可塑性樹脂層に用いる樹脂に柔軟な素材を用いた
り、可塑剤を多量に添加した場合、仮支持体上にアルカ
リ可溶な熱可塑性樹脂層、中間層を設けた段階で中間層
に微妙なシワが発生し、表面に凹凸の形状が残る現象
(以下、レチキュレーション)が起こる。レチキュレー
ションは、中間層上に塗布される感光性樹脂層の平滑な
塗布面を得ることを阻害するという問題があった。この
ため、高速転写性の実現とレチキュレーション防止の両
立が困難であつた。
【0005】一方、カラーフィルターの製造において
は、樹脂フイルムからなる支持体上に熱可塑性樹脂層、
中間層を設け、これらの層上に黒色、赤色、緑色、青色
の各色の着色感光性樹脂層をそれぞれ設け、さらに着色
感光性樹脂層上に被覆シートを圧着して各色の感光性転
写材料を作製している。
【0006】そして、例えば、赤色の感光性転写材料の
被覆シートを剥離し、感光性樹脂層面を透明ガラス基板
上にヒートロール等で加熱・加圧しながらラミネート
し、仮支持体と熱可塑性樹脂層との界面で剥離させて仮
支持体を除去した後、所定の工程を経て赤色画素パター
ンが形成される。以後同様にして順次他の色の感光性転
写材料を用いて各色の画素パターンを形成し、カラーフ
ィルターを製造している。
【0007】このようなカラーフィルターの製造に際し
て、各色の感光性転写材料毎にラミネートの工程を有し
ている。したがって、カラーフィルターの製造における
生産性は、上記のラミネート工程の生産性を上げること
が重要である。このラミネート工程では、仮支持体を薄
くすると、ヒートロールからの熱が熱可塑性樹脂層に伝
わりやすくなり、ベースの厚み方向の変形が自由になる
ため、先行画素に気泡が入りにくくなる。
【0008】しかしながら、仮支持体を薄くすると、次
のような問題が生じる。 (1)ラミネート時に仮支持体が引き伸ばされ、ラミネ
ート後に収縮するため、先行画素周辺の感光性樹脂層の
濃度ムラが生じる。特に近年のカラーフィルターでは、
画素間の距離が極めて狭くなっており、僅かなズレも問
題となる。 (2)ラミネート時に仮支持体は安定に搬送させるため
ある程度の張力が必要であるが、張力方向に伸ばされ、
かつ張力に直角な方向に縮もうとする作用が働くため、
トタン板状の皺(スジバリともいう)が発生し、色ムラ
が発生する問題がある。 (3)また、仮支持体を薄くすると、塗布工程または仮
支持体を剥離除去する工程において、裂けたり、切断し
やすくなる問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、カラーフィルター等のような画像形成に際し、高速
で安定して実施可能で生産性をあげることができ、しか
も濃度ムラ、色ムラ等の発生がない画像を得ることがで
きる感光性転写材料を提供することにある。本発明の第
2の目的は、上記の感光性転写材料を用いてカラーフィ
ルターを製造する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した第1の目的は (1)仮支持体上に、アルカリ可溶な熱可塑性樹脂層、
中間層、感光性樹脂層をこの順に設け、前記熱可塑性樹
脂層と前記仮支持体との間の接着力か最も小さい感光性
転写材料において、前記仮支持体のガラス転移温度(T
g)が80℃以上で、かつ引っ張り強度が11kg/m
2 よりも高いことを特徴とする感光性転写材料。 (2) 仮支持体上に、アルカリ可溶な熱可塑性樹脂
層、中間層、感光性樹脂層をこの順に設け、前記熱可塑
性樹脂層と前記仮支持体との間の接着力か最も小さい感
光性転写材料において、前記仮支持体の引っ張り弾性係
数(E)が500kg/mm2 よりも高く、かつ引っ張
り強度が11kg/mm2 よりも高いことを特徴とする
感光性転写材料。 (3) 仮支持体上に、アルカリ可溶な熱可塑性樹脂
層、中間層、感光性樹脂層をこの順に設け、前記熱可塑
性樹脂層と前記仮支持体との間の接着力か最も小さい感
光性転写材料において、前記仮支持体のガラス転移温度
(Tg)が80℃以上で、引っ張り弾性係数(E)が5
00kg/mm2 よりも高く、かつ引っ張り強度が11
kg/mm2 よりも高いことを特徴とする感光性転写材
料。によって達成される。これらの仮支持体としては、
例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリフ
ェニレンサルファイド(PPS)が最も好適である。
【0011】また、上記した第2の目的は、上記の
(1)〜(3)の感光性転写材料を用いてカラーフィル
ターを製造する方法によって達成される。仮支持体のガ
ラス転移温度(Tg)高いと、仮支持体は塗布、乾燥、
ラミネート時のいずれの加熱処理を受けても柔らかくな
らないため、伸びにくく、スジバリが発生しなくなり、
色ムラが発生しない。またラミズレも発生しない。ま
た、仮支持体の引っ張り弾性係数Eが高いと、塗布、乾
燥、ラミネート時のいずれの加熱処理を受けても仮支持
体は伸にくくなり、前記同様な作用効果を有する。因み
に、ポリエチレンテレフタレート等の結晶性ポリマーフ
イルムを延伸、加熱して結晶化を進めることで耐熱処理
を施した場合は、ガラス転移温度(Tg)の上昇はごく
僅かであり、しかもTg以上の加熱した瞬間に結晶が失
われるため、上記した作用効果は期待できない。また、
低熱収縮処理されたフイルムを用いても硬くなるわけで
はないので高温で張力をかける処理をした場合、未処理
の場合と同様に伸びてしまう。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明における仮支持体として
は、(1)ガラス転移温度(Tg)が80℃以上で、か
つ引っ張り強度が11kg/mm2 よりも高いもの、
(2)引っ張り弾性係数(E)が500kg/mm2
りも高く、かつ引っ張り強度が11kg/mm2 よりも
高いもの、(3)ガラス転移温度(Tg)が80℃以上
で、引っ張り弾性係数(E)が500kg/mm2 より
も高く、かつ引っ張り強度が11kg/mm2 よりも高
いものが使用される。これらの支持体としては、樹脂フ
イルムが望ましい。
【0013】上記の支持体として、(1)ガラス転移温
度(Tg)が80℃以上で、かつ引っ張り強度が11k
g/mm2 よりも高いフイルムを構成する樹脂として
は、例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポ
フェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエー
テルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PE
I)、ポリサルホン(PFS)、ポリエーテルサルホン
(PES)、ポリアリレート(PAR)、アラミド樹
脂、ポリパラバン酸樹脂、1,4−シクロヘキサメチレ
ンテレフタレート等が挙げられる。
【0014】また、(2)引っ張り弾性係数(E)が5
00kg/mm2 よりも高く、かつ引っ張り強度が11
kg/mm2 よりも高いフイルムを構成する樹脂として
は、例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ア
ラミド樹脂、等が挙げられる。
【0015】さらに(3)ガラス転移温度(Tg)が8
0℃以上で、引っ張り弾性係数(E)が500kg/m
2 よりも高く、かつ引っ張り強度が11kg/mm2
よりも高いフイルムを構成する樹脂としては、ポリエチ
レンナフタレート(PEN)等が挙げられる。これらの
(1)〜(3)の樹脂の中でも、コスト等の面からのポ
リエチレンナフタレート(PEN)、ポフェニレンサル
フエイド(PPS)が好適である。
【0016】また、ガラス転移温度(Tg)が80℃以
上で、引っ張り強度が11kg/mm 2 よりも高い樹脂
フイルムの場合、感光性転写材料に塗布工程、乾燥工
程、ラミネート工程等においていずれも加熱処理を受け
てもフイルムが柔らかくならないため、スジバリが発生
しなくなり、色ムラが発生しない。したがって、ガラス
転移温度(Tg)が80℃未満で、引っ張り強度が11
kg/mm2 以下の場合、これらの効果が期待できな
い。なお、ガラス転移温度(Tg)はより好ましくは、
90℃以上である。
【0017】引っ張り弾性係数(E)が500kg/m
2 よりも高く、かつ引っ張り強度が11kg/mm2
よりも高い樹脂フイルムの場合、感光性転写材料に塗布
工程、乾燥工程、ラミネート工程等において高い張力を
受けてもフイルムが伸びないため、スジバリが発生しな
くなり、色ムラが発生しない。したがって、引っ張り弾
性係数(E)が500kg/mm2 以下で、引っ張り強
度が11kg/mm2以下の場合、これらの効果が期待
しにくい。なお、引っ張り弾性係数(E)はより好まし
くは600kg/mm2 以上である。
【0018】上記のような作用から、ガラス転移温度
(Tg)が80℃以上で、引っ張り弾性係数(E)が5
00kg/mm2 よりも高く、かつ引っ張り強度が11
kg/mm2 よりも高い樹脂フイルムが最も好適であ
る。
【0019】本発明における支持体の厚みとしては、1
0〜75μm、好ましくは12〜60μm、さらに好ま
しくは16〜50μmである。支持体の厚みが10μm
未満では、スジバリやラミズレが発生することがないよ
うな低い張力で搬送したり、ラミネートすることが困難
であり、一方、70μmを越えると、ラミネート時に気
泡を混入させることなく、高速でラミネートすることが
困難である。
【0020】これらの樹脂からフイルムは、単独のフイ
ルムの他に複合フイルムを用いてもよい。複合化の方法
としては、公知のラミネート方法、共押し出し方法、キ
ャスティング方法等を用いることができる。これらの方
法において、本発明の樹脂の他に使用されるフイルムと
しては、例えば、セロハン、酢酸セルロース、フッ素化
樹脂、アイオノマー、ポリアクリロニトリル、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリエステル(ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ナイロン(ナイロン−6、ナイロン−66、
MXD−6)、ポリスチレンが使用可能である。さらに
本発明の支持体には、上記の(1)〜(3)の樹脂のポ
リマー同士を混合して成膜してもよい。
【0021】上記の支持体上には、アルカリ可溶な熱可
塑性樹脂層、中間層、感光性樹脂層をこの順に設けられ
る。感光性転写材料の転写条件によつては、転写中に熱
可塑性樹脂層が周囲にはみ出して永久支持体を汚染する
ことがある。この汚染の悪影響を無くすためには、これ
らの熱可塑性樹脂の内、アルカリ水溶液に溶解するもの
が好ましい。アルカリ水溶液に溶解するものであれぱ、
後の処理により容易に除去することが可能だからであ
る。アルカリ水溶液は感光性樹脂のアルカリ現像液と同
じものでもよいし、異なっていてもよい。また、アルカ
リ水溶液とはアルカリ性物質の希薄水溶液であるが、さ
らに水と混和性の有機溶剤を少量添加したものも含まれ
る。
【0022】適当なアルカリ性物質はアルカリ金属水酸
化物類(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム)、アルカリ金属炭酸塩類(例えぱ炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム)、アルカリ金属重炭酸塩類(炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム)、アルカリ金属ケイ酸塩
類(ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム)、アルカリ金
属メタケイ酸塩類(メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸
カリウム)、トリエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、モノエタノールアミン、モルホリン、テトラアルキ
ルアンモンニウムヒドロキシド類(例えぱテトラメチル
アンモニウムヒドロキシド)または燐酸三ナトリウムで
ある。アルカリ性物質の濃度は、0.01重量%〜30
重量%であり、pHは8〜14が好ましい。
【0023】水と混和性の有る適当な有機溶剤は、メタ
ノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロパノ
ール、ブタノール、ジアセトンアルコール、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエ
ーテル、ベンジルアルコール、アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサノン、ε−カプロラクトン、γ−
ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、乳酸エチル、
乳酸メチル、ε−カブロラクタム、N一メチルピロリド
ンである。水と混和性の有機溶剤の濃度は0.1重量%
〜30重量%である、またさらに公知の界面活性剤を添
加することができる。界面活性剤の濃度は0.01重量
%〜10重量%が好ましい。
【0024】熱可塑性樹脂層を構成する樹脂としては、
エチレンとアクリル酸エステル共重合体のケン化物、ス
チレンと(メタ)アクリル酸エステル共重合体のケン化
物、スチレン/(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル
酸エステル3元共重合体、ビニルトルエンと(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体のケン化物、ポリ(メタ)ア
クリル酸エステル、(メタ)アクリル酸ブチルと酢酸ビ
ニル等の(メタ)アクリル酸エステル共重合体などのケ
ン化物、「プラスチック性能便覧」(日本プラスチック
エ業連盟、全日本プラスチック成形工業連合会編著 工
業調査会発行、1968年10月25目発行〕による有
機高分子のうちアルカリ水溶液に可溶なものなどから少
なくとも1つが挙げられる。
【0025】これらの樹脂の中で、重量平均分子量5万
〜50万(Tg=0〜140℃)の範囲〔以下、樹脂
(A)ともいう〕で、更に好ましくは重量平均分子量6
万〜20万(Tg=30〜110℃)の範囲で選択して
使用することができる。これらの樹脂の具体例として
は、特公昭54−34327号、特公昭55−3896
1号、特公昭58−12577号、特公昭54−259
57号、特開昭61−134756号、特公昭59一4
4615号、特開昭54−92723号、特開昭54−
99418号、特開昭54−137085号、特開昭5
7−20732号、特開昭58−93046号、特開昭
59−97135号、特開昭60−159743号、O
LS3504254号、特開昭60−247638号、
特開昭60−208748号、特開昭60−21435
4号、特開昭60−230135号、特開昭60−25
8539号、特開昭61−169829号、特開昭61
−213213号、特開昭63−147159号、特開
昭63−213837号、特開昭63−266448
号、特開昭64−55551号、特開昭64一5555
0号、特開平2−191955号、特開平2−1994
03号、特開平2−199404号、特開平2−208
602号、特願平4一39653号の各明細書に記載さ
れているアルカリ水溶液に可溶な樹脂を挙げることがで
きる。特に好ましいのは、特開昭63−147159号
明細書に記載されたメタクリル酸/2一エチルヘキシル
アクリレート/ベンジルメタクリレート/メチルメタク
リレート共重合体である。
【0026】また、上記した種々の樹脂の中から重量平
均分子量3千〜3万(Tg=30〜170℃)の範囲
〔以下、樹脂(B)ともいう〕で、更に好ましくは重量
平均分子量4千〜2万(Tg=60〜140℃)の範囲
で選択して使用することができる。好ましい具体例は、
上記の特許明細書に記載されているものの中から選ぶこ
とができるが、特に好ましくは、特公昭55−3896
1号、特開平5−241340号明細書に記載のスチレ
ン/(メタ)アクリル酸共重合体が挙げられる。
【0027】熱可塑性樹脂層を構成する樹脂(A)の重
量平均分子量が5万未満またはTgが0℃未満では、レ
チキュレーションの発生や転写中に熱可塑性樹脂が周囲
にはみ出して永久支持体を著しく汚染する。樹脂(A)
の重量平均分子量が50万を越え、またはTgが140
℃を越えると、転写時に画素問に気泡が入ったり、熱可
塑性樹脂のアルカリ水溶液除去性が著しく低下する。
【0028】熱可塑性樹脂層を構成する樹脂(B)の重
量平均分子量が3千未満またはTgが30℃未満では、
レチキュレーションの発生や転写中に熱可塑性樹脂が周
囲にはみ出して永久支持体を著しく汚染する。樹脂
(B)重量平均分子量が3万を越え、またはTgが17
0℃を越えると、転写時に画素間に気泡が入ったり、熱
可塑性樹脂のアルカリ水溶液除去性が低下する。
【0029】樹脂(A)と(B)との混合比において、
(A)の比率が95%を越えると転写時に画素間に気泡
が入りやすい。(A)の比率が5%未満では、熱可塑性
樹脂が周囲にはみ出したり、熱可塑性樹脂層が脆くなっ
て、裁断工程で微細な切り屑が飛散し易い。
【0030】これらの有機高分子物質中に仮支持体との
接着力、及び/または転写性を調節するために、各種の
ポリマーや過冷却物質、密着改良剤あるいは界面活性
剤、離型剤等を加えることで熱可塑性樹脂層のTgを微
調整することが可能である。好ましい可塑剤の具体例と
しては、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ジオクチルフタレート、ジヘプチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、トリクレジルフォスフェー
ト、クレジルジフェニルフォスフェートビフェニルジフ
ェニルフォスフェート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、エポキシ樹脂とポリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレートとの付加反応生成物、有
機ジイソシアナートとポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレートとの付加反応生成物、有機ジイソシア
ナートとポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリ
レートとの付加反応生成物、ビスフェノールAとポリエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレートとの縮合反
応生成物等を挙げることができる。可塑剤の量は、熱可
塑性樹脂層を構成する樹脂(A)及び(B)の合計に対
して、好ましくは重量比で0〜200%、より好ましく
は20〜100%である。
【0031】熱可塑性樹脂の厚みは6μm以上が好まし
い。この理由としては熱可塑性樹脂の厚みが5μm以下
であると1μm以上の下地の凹凸を完全に吸収すること
が不可能であるためである。また、上限については、ア
ルカリ水溶液除去性、製造適性から約100μm以下、
好ましくは約50μm以下である。
【0032】中問層としては水またはアルカリ水溶液に
分散または溶解し、低い酸素透過性を示すものであれぱ
良く、公知のものが使用できる。例えば、特開昭46−
2121号や特公昭56−40824号の各明細書に記
載のポリビニルエーテル/無水マレイン酸重合体、カル
ボキシアルキルセルロースの水溶性塩、水溶性セルロー
スエーテル類、カルボキシアルキル澱粉の水溶性塩、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、各種のポ
リアクリルアミド類、各種の水溶性ポリアミド、ポリア
クリル酸の水溶性塩、ゼラチン、エチレンオキサイド重
合体、各種の澱粉およびその類似物からなる群の水溶性
塩、スチレン/マレイン酸の共重合体、およびマレイネ
ート樹脂さらにこれらの2種以上の組合わせが挙げられ
る。特に好ましいのは、ポリビニルアルコールとポリビ
ニルピロリドンの組み合わせである。
【0033】ポリビニルアルコールは鹸化率が80%以
上であるものが好ましく、ポリビニルピロリドンの含有
量は中間層固形分の1重量%〜75重量%が好ましく、
より好ましくは1重量%〜60重量%、更に好ましくは
10重量%〜50重量%である。1重量%未満では、感
光性樹脂層との十分な密着が得られず、75重量%を越
えると、酸素遮断能が低下する。中問層の厚みは非常に
薄く、約0.1〜5μm、特に0.5〜2μmである。
約0.1μm未満だと酸素の透過性が高すぎ、約5μm
を越えると、現像時または中問層除去時に時間がかかり
すぎる。
【0034】感光性樹脂層は少なくとも150℃以下の
温度で軟化もしくは粘着性になることが好ましく、熟可
塑性であることが好ましい。公知の光重合性組成物を用
いた層の大部分はこの性質を有するが、公知層の一部
は、熟可塑性結合剤の添加あるいは相溶性の可塑剤の添
加によって更に改質することができる。本発明の感光性
樹脂層の素材としては公知の、例えぱ特願平2−822
62に記載されている感光性樹脂がすべて使用できる。
具体的には、ネガ型ジアゾ樹脂とバインダーかなる感光
性樹脂層、光重合性組成物、アジド化合物とバインダー
とからなる感光性樹脂組成物、桂皮酸型感光性樹脂組成
物等が挙げられる。その中でも特に好ましいのは光重合
性樹脂である。その光重合性樹脂は光重合開始剤、光重
合性モノマーおよびバインダーを基本構成要素として含
む。感光性樹脂としてはアルカリ水溶液により現像可能
なものと、有機溶剤により現像可能なものが知られてい
るが、公害防止、労働安全性の確保の観点からアルカリ
水溶液現像可能なものが好ましい。
【0035】本発明の感光性樹脂層のアルカリ現像液と
しては、アルカリ性物質の希薄水溶液であるが、さらに
水と混和性の有機溶剤を少量添加したものも含まれる。
適当なアルカリ性物質はアルカリ金属水酸化物類(例え
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)、アルカリ金属
炭酸塩類(例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム)、ア
ルカリ金属重炭酸塩類(炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム)、アルカリ金属ケイ酸塩類(ケイ酸ナトリウ
ム、ケイ酸カリウム)アルカリ金属メタケイ酸塩類(メ
タケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム)、トリエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールア
ミン、モルホリン、テトラアルキルアンモンニウムヒド
ロキシド類(例えばテトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド)または燐酸三ナトリウムである。アルカリ性物質
の濃度は、0.01重量%〜30重量%であり、pHは
8〜14が好ましい。水と混和性の適当な有機溶剤は、
メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロ
パノール、ブタノール、ジアセトンアルコール、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチ
ルエーテル、ベンジルアルコール、アセトン、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン、ε−カプロラクトン、
γ一ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、乳酸エチ
ル、乳酸メチル、ε−カプロラクタム、N−メチルピロ
リドンである。水と混和性の有機溶剤の濃度は0.1重
量%〜30重量%である。またさらに公知の界面活性剤
を添加することができる。界面活性剤の濃度は0.01
重量%〜10重量%が好ましい。現像液は、浴液として
も、あるいは噴霧液としても用いることができる。光重
合性遮光材料層の未硬化部分を除去するには現像液中で
回転ブラシで擦るか湿潤スポンジで擦るなどの方法を組
み合わせることができる。現像液の液温度は通常室温付
近から40℃が好ましい。現像処理の後に水洗工程を入
れることも可能である。
【0036】現像は熱可塑性樹脂層、中間層および感光
性樹脂層を一度に処理してもよいが、現像むらや感光性
樹脂層現像時の現像液疲労を少なくするため熱可塑性樹
脂層およぴ中間層を先に溶解除去した後で感光性樹脂層
の現像を行ってもよい。熱可塑性樹脂層および中間層の
溶解除去液は、前記溶剤もしくは水性の現像液が用いら
れるが、該熱可塑性樹脂層および中間層の除去の際に感
光性樹脂層に影響の少ない現像液を用いることが好まし
い。この方法は熱可塑性樹脂層および中間層と感光性樹
脂層との間に溶解速度の差を持つ現像液を選ぶことによ
り、また液温、スプレー圧、擦りの力など現像処理条件
を組み合わせることによって達成できる。例えぱ感光性
樹脂層の現像に要する最小の時問が、熱可塑性樹脂層お
よび中問層の現像に要する最小時問の2倍以上になるよ
うな現像液を熱可塑性樹脂層および中間層の除去液とし
て選べば、感光性樹脂層が現像されることなく熱可塑性
樹脂層および中間層のみを除去する事ができる。その後
さらに感光性樹脂層用の現像液で現像することによっ
て、該感光性樹脂用現像液が熱可塑性樹脂および中間層
の除去で疲労することなく、さらに感光性樹脂層の現像
の際前もって熱可塑性樹脂およぴ中間層を除去している
ので、同一現像液で一度に現像する場合に比べて、基板
内での熱可塑性樹脂層の除去むらに起因する感光性樹脂
層の現像むらは発生せず現像状態の均一な画像が得られ
る。また熱可塑性樹脂層および中間層は、水または前記
現像液で剥離除去させてもよい。剥離除去の方法は浴
液、スプレー、および現像液中で回転ブラシや湿潤した
スポンジで擦るなどの方法を組み合わせることができ
る。
【0037】感光性樹脂層には更に、染料、顔料を添加
することができる。すべての顔料は感光性樹脂層中に均
一に分散されており、好ましくは5μm以下の粒径、特
に好ましくは1μm以下の粒径を有していなければなら
ない。カラーフィルターの作成に当たっては、顔料とし
ては0.5μm以下の粒径のものが好ましい。好ましい
染料ないし顔料の例は特願平9−157699記載のも
の、例えば次の通りである。ビクトリア・ピュアーブル
ーBO(C.I.42595)、オーラミン(C.I.
41000)、ファット・ブラックHB(C.I.26
150)、モノライト・エローGT(C.I.ピグメン
トエロー12)、パーマネント・エローGR(C.I.
ピグメント・エロー17)、パーマネント・エローHR
(C.I.ピグメント・エロー83)、パーマネント・
カーミンFBB(C.I.ピグメント・レッド14
6)、ホスターバームレッドESB(C.I.ピグメン
ト・バイオレット19)、パーマネント・ルビーFBH
(C.I.ピグメント・レッド11)ファステル・ピン
クBスプラ(C.I.ピグメント・レッド81)モナス
トラル・ファースト・ブルー(C.I.ピグメント・ブ
ルー15)、モノライト・ファースト・ブラックB
(C.I.ピグメント・ブラック1)及びカーボン。さ
らにカラーフィルターを形成するのに適当な顔料として
は、C.I.ピグメント・レッド97、C.I.ピグメ
ント・レッド122,C.I.ピグメント・レッド14
9、C.I.ピグメント・レッド168、C.I.ピグ
メント・レッド177、C.I.ピグメント・レッド1
80、C.I.ピグメント・レッド192、C.I.ピ
グメント・レッド215、C.I.ピグメント・グリー
ン7、C.I.ピグメント・グリーン36、C.I.ピ
グメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブル
ー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:6、
C.I.ピグメント・ブルー22、C.I.ピグメント
・ブルー60、C.I.ピグメント・ブルー64を挙げ
ることができる。
【0038】感光性樹脂層の上には、貯蔵の際の汚染や
損傷から保護するために薄い被覆シートを設けることが
好ましい。被覆シートは仮支持体と同じかまたは類似の
材料からなっても良いが、感光性樹脂層から容易に分離
されねばならない。被覆シート材料としては例えばシリ
コーン紙、ポリオレフィンもしくはポリテトラフルオル
エチレンシートが適当である。被覆シートの厚みは約5
〜100μmであるのが好ましい。特に好ましくは10
〜30μm厚のポリエチレンまたはポリピレンフイルム
である。
【0039】本発明の感光性転写材料は、仮支持体上に
熱可塑性樹脂層溶液を施し、乾燥することにより熱可塑
性樹脂層を設け、その後熱可塑性樹脂層上に熱可塑性樹
脂層を溶解しない溶剤からなる中間層材料の溶液を塗布
し、乾燥し、その後感光性樹脂層を中間層を溶解しない
溶剤で塗布、乾燥して設ける。または別の被覆シート上
に感光性樹脂層を設けて、前記の仮支持体上に熱可塑性
樹脂層及ぴ中間層を有するシートの両方のシートを中間
層と感光性樹脂層が接するように相互に貼り合わせるこ
と、または、別の被覆シートとして、熱可塑性樹脂層を
有する仮支持体を用意し、この熱可塑性樹脂層を、被覆
シート上の感光性樹脂層及ぴ中間層からなるシートの中
間層とを貼り合わせることにより有利に製造される。
【0040】ここで、永久支持体上に感光性転写材料の
感光性樹脂層を張り合わせた後で仮支持体を剥そうとす
ると、フイルムと人体が帯電して不快な電撃シヨツクを
受けることがあり、更に、この帯電のために周囲からゴ
ミを吸い寄せて引さ続く露光工程で未露光部が生じ、ピ
ンホールの原因となることがある。
【0041】本発明の感光性転写材料においては、帯電
を防止するため、仮支持体の少なくとも一方の面に導電
性層を設けてその表面電気抵抗を1013Ω以下とした
か、あるいは仮支持体自体に導電性を付与してその表面
電気抵抗を1013Ω以下としたものを用いることが好ま
しい。仮支特体に導電性を付与するには、仮支持体中に
導電性物貿を含有させれば良い。例えば、金属酸化物の
微粒子や帯電防止剤を練り込んでおく方法が好適であ
る。
【0042】金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化
珪素、酸化マグネシウム、酸化バリウム、酸化モリブデ
ンの中から選ぱれた少なくとも1種の結晶性金属酸化
物、及び/またはその複合酸化物の微粒子である。帯電
防止剤としては例えば、アニオン界面活性剤としてアル
キル燐酸塩系(例えば、花王(株)のエレクトロストリ
ッパーA、第一工業製薬(株)のエレノンNo19等
が、両性界面活性剤としてベタイン系(例えぱ、第一工
業製薬(株)のアモーゲンK、等)が、非イオン界面活
性剤としてポリオキシエチレン脂肪酸エステル系(例え
ば、日本油脂(株)のニツサンノニオンL、等)、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル系(例えば、花王
(株)のエマルゲン106、120、147、42O、
220、905、910、目本油脂(株)のニツサンノ
ニオンE、等)が有用である。その他、非イオン界面活
性剤としてポリオキシエチレンアルキルフェノールエー
テル系、多価アルコール脂肪酸エステル系、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル系、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン系等のものが用いられる。支持体上
に導電性層を設ける場合には、導電性層としては公知の
ものの中から適宜選択して用いる事ができるが、特に導
電性物質として、ZnO、TiO2 、SnO2 、Al2
3 、In2 3 、SiO2 、MgO、BaO、Mo
3 の中から選ばれた少なくとも1種の結晶性金属酸化
物、及び/またはその複合酸化物の微粒子を含有させる
方法が、湿度に影響されない導電性を示すので好まし
い。結晶性金属酸化物またはその複合酸化物の微粒子
は、その体積抵抗が107 Ω・cm以下である事が好ま
しく、特に10 5 Ω・cm以下である事が好ましい。そ
の粒子サイズは、0.01〜0.7μm、特に0.02
〜0.5μmである事が好ましい。
【0043】導電性の結晶性金層酸化物及びその複合酸
化物の微粒子の製造方法については、特開昭56−14
3430号に詳細に記載されているが、それらについて
略述すれば、第1に金属酸化物微粒子を焼成により作製
し、導電性を向上させる異種原子の存在下で熱処理する
方法、第2に焼成により金属酸化物微粒子を製造すると
きに導電性を向上させる為の異種原子を共存させる方
法、第3に焼成により金属微粒子を製造する際に雰囲気
中の酸素濃度を下げて、酸素欠陥を導入する方法等であ
る。異種原子を含む例としてはZnOに対してAl、I
n等、TiO2 に対してはNb、Ta等、SnO2 に対
しては、Sb、Nb、ハロゲン元素等が挙げられる。異
種原子の添加量は0.01〜30mol%の範囲が好ま
しく、0.1〜10mol%が特に好ましい。導電性粒
子の使用量は0.05g/m2 〜20g/m2 がよく、
0.1g/m2 〜10g/m2 が特に好ましい。
【0044】本発明に係る導電性層には、バインダーと
して、ゼラチン、セルロースナイトレート、セルロース
トリアセテート、セルロースジアセテート、セルロース
アセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオ
ネート等のようなセルロースエステル、塩化ビニリデ
ン、塩化ビニル、ステレン、アクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、アルキル(アルキル基C1〜C4)アクリレー
ト、ビニルピロリドン等を含むホモポリマーまたは、共
重合体、可溶性ポリエステル、ポリカーボネート、可溶
性ポリアミド等を使用することができる。これらのバイ
ンダー中への導電性粒子の分散に際しては、チタン系分
散剤或いはシラン系分散剤のような分散液を添加しても
よい。またバインダー架橋剤等を加えても何らさしつか
えはない。チタン系分散剤としては、米国特許4,06
9,192号、同4,080,353号等に記載されて
いるチタネート系カップリング剤、及びプレンアクト
(商品名:味の素(株)製)等を挙げる事ができる。シ
ラン系分散剤としては、例えばビニルトリクロルシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メ
トキシエトキシ)シラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン等が知られており「シランカップリング
剤」として信越化学(株)等から市販されている。
【0045】バインダー架橋剤としては、例えぱ、エポ
キシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、アジリジン系
架橋剤、エポキシ系架橋剤等を挙げる事ができる。本発
明における好ましい導電性層は、導電性徴粒子をバイン
ダーに分散させ支持体上に設けることにより、または支
特体に下引処理をほどこし、その上に伝導性微粒子を被
着させることにより設けることができる。
【0046】本発明において導電性層が支持体の感光性
樹脂層とは反対側の面に設けられる場合には、耐傷性を
良好なものとするために、導電性層の上に更に疎水性重
合体層を設ける事が好ましい。この場合、疎水性重合体
層は、有機溶剤に溶解した溶液または水性ラテックスの
状態で塗布すればよく、塗布量は乾燥重量にして0.0
5g/m2 〜1g/m2 程度がよい。
【0047】疎水性重合体としては、セルロースエステ
ル(例えばニトロセルロース、セルロースアセテー
ト)、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルアクリレー
ト等を含むビニル系ポリマーや有機溶剤可溶性ポリアミ
ド、ポリエステル等のポリマーを挙げる事ができる。こ
の層には、すべり性を付与するためのすべり剤、例えぱ
特開昭55−79435号に記載があるような有機カル
ボン酸アミド等を使用しても差しつかえないし、またマ
ット剤等を加えることも何ら支障はない。このような疎
水性重合体層を設けても本発明の導電性層の効果は実質
的に影響を受けない。下塗層を設ける場合には、特開昭
51−135526号、米国特許3,143,421
号、同3,586,508号、同2,698,235
号、同3.567,452号等に記載されているような
塩化ビニリデン系共重合体、特開昭51−114120
号、米国特許3,615,556号等に記載されている
ようなブタジエン等のジオレフイン系共重合体、特開昭
51−58469号等に記載されているようなグリシジ
ルアクリレートまたはグリシジルメタアクリレート含有
共重合体、特開昭48−24923号等に記載されてい
るようなポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂、特開昭
50−39536号に記載されているような無水マレイ
ン酸含有共重合体等を用いる事ができる。本発明におい
ては、また、特開昭56−82504号、特開昭56−
143443号、特開昭57−104931号、特開昭
57−118242号、特開昭58−62647号、特
開昭60−258541号等に示されている導電性層も
適宜用いる事ができる。
【0048】導電性層を、仮支持体フイルムと同一また
は異なったプラスチック原料に含有せしめ、仮支持体用
フイルムを押し出す際に同時に共押し出しした場合に
は、接着性、耐傷性に優れた導電性層を容易に得る事が
できるので、この場合には前記の疎水性重合体層や下塗
層を設ける必要がなく、本発明における導電性層の特に
好ましい実施態様である。導電性層を塗布する場合に
は、ローラーコート、エアナイフコート、グラピアコー
ト、バーコート、カーテンコート等、通常の方法が採用
できる。
【0049】本発明の画像形成材料を便用して帯電によ
る静電ショックを防止するためには、導電性層または導
電性を付与した支持体の表面電気抵抗値を1013Ω以下
とする事が必要であり、特に1012Ω以下とする事が好
ましい。
【0050】滑り性を良化するため、または該感光性樹
脂層の仮支持体裏面との不都合な接着を防止するため、
仮支持体の裏面に公知の徴粒子含有滑り性組成物や、シ
リコーン化合物を含有する離型剤組成物、等を塗布する
ことも有用である。
【0051】支持体の、熱可塑性樹脂層を設けない側の
面に導電性層を設ける場合には、該熱可塑性樹脂層と支
持体の接着力を上げるため、支持体に、例えぱグロー放
電処理、コロナ処理、紫外線照射処理などの表面処理、
フェノール性物貿、ポリ塩化ビニリデン樹脂、スチレン
ブタジエンゴム、ゼラチン等の下塗り処理、さらにこれ
らの処理を組み合わせた処理を行うことができる。熱可
塑性樹脂がアルカリ可溶性である場合には、これらの中
で、コロナ処理後にゼラチンを下塗りしたポリエチレン
テレフタレートフイルムが特に優れた密着を与えるので
好ましい。その場合のゼラチン層の好ましい厚みは0.
01μm〜2μmである。
【0052】次に、本発明の感光性転写材料を用いた画
像形成方法について説明する。先ず、感光性転写材料の
被覆シートを取除き、感光性樹脂層を加圧、加温下で基
体上に貼り合わせる。貼り合わせには、従来公知のラミ
ネーター、真空ラミネーターが使用でき、より生産性を
高めるためには、オートカツトラミネーターの便用も可
能である。その後仮支持体を剥がした後で、所定のマス
ク、熱可塑性樹脂層、及び中間層を介して露光し、次い
で除去する。除去は公知の方法で溶剤もしくは水性の現
像液、特にアルカリ水溶液に浸漬するか、スプレーから
の処理液の噴霧を与えること、さらにブラシでのこすり
または超音波を照射しつつ処理することで行なわれる。
異なる色に着色した感光性樹脂層を有する感光性転写材
料を用い、この工程を複数回繰り返せぱ多色画像を形成
することができる。
【0053】本発明の感光性転写材料の主な用途は液晶
デイスプレー用等のカラーフィルター作成やカラーフィ
ルターの保護層作成の他、多色画像やプリント配線基板
の作成に都合が良い。プリント配線基板の作成には、基
体として公知の銅張り積層板が用いられ、カラーフィル
ターの作成のためには、基体としては、公知のガラス
板、表面に酸化珪素皮膜を形成したソーダガラス板など
が用いられる。本発明は、上記のようなプリント配線基
板の作成やカラーフィルター作成の際においても高速で
ラミネートしても先行画素の周辺に気泡が混入しない
し、ラミズレが発生しないと共に塗布工程において、フ
イルムが伸びないため、きれいな面状のプリント配線基
板、カラーフィルター等が得られる。
【0054】
【実施例】以下、本発明を案施例を用いて更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。 (実施例1)厚さ25μmのポリエチレンナタレートフ
イルム仮支持体(帝人テオネックスフイルムQ51)(T
g:113℃ 引っ張り強度60kg/mm2 )の上に
下記の処方C1からなる塗布液を塗布、乾燥させ、乾燥
膜厚が15μmの熱可塑性樹脂層を設けた。
【0055】 熱可塑性樹脂層処方C1: メチルメタクリレート/2−エチルヘキシルアクリレート/ベンジル メタクリレート/メタクリル酸共重合体(共重合組成比(モル比) =55/30/10/5、重量平均分子量=10万、Tg≒70℃) 7重量部 スチレン/アクリル酸共重合体(共重合組成比(モル比) =65/35、重量平均分子量=1万、Tg≒100℃) 7重量部 ビスフェノールAにオクタエチレングリコールモノメタクリレートを 2当量脱水縮合した化合物(新中村化学(株)製BPE−500) 7重量部 メチルエチルケトン 50重量部
【0056】次に上記熱可塑性樹脂層上に下記処方P1
から成る塗布液を塗布、乾燥させ、乾燥膜厚が1.6μ
m厚の中間層を設けた。 中間層処方P1: ポリビニルアルコール(クラレ(株)製PVA205、鹸化率=80%) 100重量部 ポリビニルピロリドン(GAFコーポレーション社製PVP、K−90) 50重量部 蒸留水 4000重量部
【0057】上記熱可塑性樹脂層及び中間層を有する4
枚の仮支持体の上に、それぞれ表1の処方を有する、黒
色(K層用)、赤色(R層用)、緑色(G層用)、及び
青色(B層用)の4色の感光性溶液を塗布、乾燥させ、
乾燥膜厚が2μmの着色感光性樹脂層を形成した。
【0058】 表1:着色感光層用塗布液の組成 ─────────────────────────────────── R層 B層 G層 K層 (g) (g) (g) (g) ─────────────────────────────────── ベンジルメタクリレート/ 60 60 60 60 メタクリル酸共重合体 (モル比=73/27 粘度=0.12) ペンタエリスリトール 43.2 43.2 43.2 43.2 テトラアクリレート ミヒラーズケトン 2.4 2.4 2.4 2.4 2−(o−クロロフェニル)− 2.5 2.5 2.5 2.5 4,5−ジフェニル イミダゾール二量体 イルガジン・レッドBPT (赤色) 5.4 − − − スーダンブルー(青色) − 5.2 − − 銅フタロシアニン(緑色) − − 5.6 − カーボンブラック(黒色) − − − 5.6 メチルセロソルプアセテート 560 560 560 560 メチルエチルケトン 280 280 280 280 ───────────────────────────────────
【0059】得られたフイルムにおいては、塗布工程で
生じやすいフイルムの伸びに起因する色ムラは全く観ら
れなかった。さらに上記感光性樹脂層の上にポリプロピ
レン(厚さ12μm)の被覆シートを室温で圧着し、赤
色、青色、緑色および黒色感光性転写材料を作成した。
この感光性転写材料を用いて、以下の方法でカラーフィ
ルターを作成した。赤色感光性転写材料の被覆シートを
剥離し、感光性樹脂層面を透明ガラス基板(厚さ1.1
mm)にラミネーター(大成ラミネータ(株)製VP−
11)を用いて加圧(10kg/cm)、加熱(130
℃)してラミネートし(速度3.0m/min)、続い
て仮支持体と熱可塑性樹脂層との界面で剥離し、仮支持
体を除去した。次に所定のフォトマスクを介して露光
し、1%トリエタノールアミン水溶液で熱可塑性樹脂層
および中間層を溶解除去した。次いで、1%炭酸ナトリ
ウム水溶液で感光性樹脂層を現像して不要部を除去し、
ガラス基板上に、赤色画素パターンを形成した。次い
で、赤色画素パターンが形成されたガラス基板上に、緑
色感光性転写材料を上記と同様にして貼り合わせ、剥
離、露光、現像を行ない、緑色画素パターンを形成し
た。このとき、赤色画素周辺には、気泡及びラミズレに
よる色ムラは観られなかった。
【0060】同様な工程を青色、黒色感光性転写材料で
繰り返し、透明ガラス基板上にカラーフィルターを形成
した。これらの工程において、転写工程では先行画素の
周辺に気泡が全く残らず、また、ラミズレによる色ムラ
は見られなかった。更に、仮支持体は熱可塑性樹脂層か
らの申し分の無い剥離性を示し、得られたカラーフィル
ターは面素の欠落がなく、下地との密着性が良好で、更
に汚れも無かった。
【0061】(実施例2)仮支持体に厚さ25μmのポ
リフェニレンサルファイド(東レ(株)製、トレリナ)
(Tg:92℃、引張り強度22Kg/mm2 )を用い
た以外は、実施例1と同様に各色感光性転写材料を作製
し、カラーフィルターを形成した。得られたフイルムに
おいては、色ムラがなく、また、転写工程では先行画素
の周辺に気泡が全く残らず、かつ、ラミズレによる色ム
ラは観られなかった。
【0062】(比較例1〜3)仮支持体に50μmのポ
リエチレンテレフタレートフイルム(帝人テトロンフイ
ルムO−50)(Tg:69℃ 引っ張り強度:17kg
/mm2 )を用いた以外は、実施例と同様に各色感光性
転写材料を作成した。得られたフイルムは塗布工程で生
じたフイルムの伸びに起因する色ムラがやや見られた。
先ず赤色感光性転写材料を用いて、ラミネート速度を
0.7m/minで行なったこと以外は実施例1と同様
に処理して、赤色画素パターンを形成した。次いで、緑
色感光性転写材料を用いて、下表の速度でラミネートし
た後、ガラス基板を顕微鏡で観察した。ラミネート速度
と気泡およびラミズレとの関係を下記に示す。
【0063】 ラミネート速度(m/min) 画素周辺の気泡 ラミズレ ────────────────────────────────── 3.0 無数に混入 なし 1.5 わずかに発生 あり(25μm) 0.7 なし あり(45μm)
【0064】上記の表から、ラミネート速度が速いと気
泡が混入した。気泡の混入を防ぐためラミネート速度を
下げると気泡の混入は良化するが、ラミズレが発生し、
緑色画素パターンに重大な色ムラが生じることが分かっ
た。
【0065】比較例4 仮支持体に20μmのポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(帝人テトロンフイルムV20)を用いた以外は、
実施例と同様に各色感光性転写材料を作成した。得られ
た転写材料には、塗布工程で生じたフイルムの伸びの影
響で、激しい色ムラがあった。先ず赤色感光性転写材料
を用いて、ラミネート速度を0.7m/minで行なっ
たこと以外は実施例と同様に処理して、赤色画素パター
ンを形成した。次いで、緑色感光性転写材料を用いて、
下表の速度でラミネートした後、ガラス基板を顕微鏡で
観察したところ、著しいラミズレによる色ムラが観られ
た。
【0066】 ラミネート速度(m/min) 画素周辺の気泡 ラミズレ ─────────────────────────────────── 3.0 なし あり(70μm)
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高速でラ
ミネートしても先行画素の周辺に気泡が混入しないし、
ラミズレが発生しないと共に塗布工程において、フイル
ムが伸びないため、きれいな面状の転写材料が得られ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮支持体上に、アルカリ可溶な熱可塑性
    樹脂層、中間層、感光性樹脂層をこの順に設け、前記熱
    可塑性樹脂層と前記仮支持体との間の接着力が最も小さ
    い感光性転写材料において、前記仮支持体のガラス転移
    温度(Tg)が80℃以上で、かつ引っ張り強度が11
    kg/mm2 よりも高いことを特徴とする感光性転写材
    料。
  2. 【請求項2】 仮支持体上に、アルカリ可溶な熱可塑性
    樹脂層、中間層、感光性樹脂層をこの順に設け、前記熱
    可塑性樹脂層と前記仮支持体との間の接着力か最も小さ
    い感光性転写材料において、前記仮支持体の引っ張り弾
    性係数(E)が500kg/mm2 よりも高く、かつ引
    っ張り強度が11kg/mm2 よりも高いことを特徴と
    する感光性転写材料。
  3. 【請求項3】 仮支持体上に、アルカリ可溶な熱可塑性
    樹脂層、中間層、感光性樹脂層をこの順に設け、前記熱
    可塑性樹脂層と前記仮支持体との間の接着力か最も小さ
    い感光性転写材料において、前記仮支持体のガラス転移
    温度(Tg)が80℃以上で、引っ張り弾性係数(E)
    が500kg/mm2 よりも高く、かつ引っ張り強度が
    11kg/mm2 よりも高いことを特徴とする感光性転
    写材料。
  4. 【請求項4】 前記支持体の厚みが、10〜75μmで
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    1項に記載の感光性転写材料。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の感光性転写材料を用いてカラーフィルターを製造
    することを特徴とするカラーフィルターの製造方法。
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