JP2003207599A - 放射線画像変換パネル及び放射線画像変換パネルの作製方法 - Google Patents

放射線画像変換パネル及び放射線画像変換パネルの作製方法

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JP2003207599A JP2002007309A JP2002007309A JP2003207599A JP 2003207599 A JP2003207599 A JP 2003207599A JP 2002007309 A JP2002007309 A JP 2002007309A JP 2002007309 A JP2002007309 A JP 2002007309A JP 2003207599 A JP2003207599 A JP 2003207599A
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Satoru Honda
哲 本田
Haruhiko Masutomi
春彦 益冨
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み取り画像ムラの少ない放射線画像変換パ
ネル及び前記放射線画像変換パネルの作製方法を提供す
る。 【解決手段】 支持体トレー上に、支持体と輝尽性蛍光
体層とをこの順で有する輝尽性蛍光体シートと該輝尽性
蛍光体シート全体を封止する封止フィルムとからなる輝
尽性蛍光体プレートを有する放射線画像変換パネルにお
いて、該支持体トレーの反りが0.5mm以下であるこ
とを特徴とする放射線画像変換パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線画像変換パネ
ル及び放射線画像変換パネルの作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線画像のような放射線画像は病気診断
用などに多く用いられている。このX線画像を得るため
に被写体を通過したX線を蛍光体(蛍光スクリーン)に
照射し、これにより可視光を生じさせてこの可視光を通
常の写真をとるときと同じように銀塩を使用したフィル
ムに照射して現像した、いわゆる放射線写真が従来、広
範囲に利用されている。
【0003】しかし、近年、銀塩を塗布したフィルムを
使用しないで蛍光体から直接画像を取り出す方法が工夫
されるようになった。このような方法としては被写体を
透過した放射線を蛍光体に吸収せしめ、しかる後、この
蛍光体を例えば光または熱エネルギーで励起することに
よりこの蛍光体が上記吸収により蓄積している放射線エ
ネルギーを蛍光として放射せしめ、この蛍光を検出し画
像化する方法がある。
【0004】具体的には、例えば、米国特許第3,85
9,527号及び特開昭55−12144号等に記載さ
れているような輝尽性蛍光体を用いる放射線画像変換方
法が知られている。この方法はプレート上に輝尽性蛍光
体層を形成した輝尽性蛍光体プレートを使用するもの
で、この輝尽性蛍光体プレートの輝尽性蛍光体層に被写
体を透過した放射線を当てて被写体各部の放射線透過密
度に対応する放射線エネルギーを蓄積させて、その後に
輝尽性蛍光体層を可視光線、赤外線などの電磁波(励起
光)で時系列的に励起することにより、該輝尽性蛍光体
層中に蓄積されている放射線エネルギーを輝尽発光とし
て放出させ、この光の強弱による信号をたとえば光電変
換し、電気信号を得て、この信号を感光フィルムなどの
記録材料、CRTなどの表示装置上に可視像として再生
するものである。
【0005】この放射線像記録再生方法によれば、従来
の放射線写真フィルムと増感紙との組合せを用いる放射
線写真法による場合に比較して、はるかに少ない被曝線
量で情報量の豊富な放射線画像を得ることができるとい
う利点がある。
【0006】このような輝尽性蛍光体は、放射線を照射
した後、励起光を照射すると輝尽発光を示す輝尽性蛍光
体であるが、実用上では、波長が400nm〜900n
mの範囲にある励起光によって300nm〜500nm
の波長範囲の輝尽発光を示す輝尽性蛍光体が一般的に利
用される。
【0007】そして、輝尽性蛍光体層の保護のために、
輝尽性蛍光体層が形成されたプラスチックフィルムを積
層した輝尽性蛍光体プレートが提案されている。
【0008】しかしながら、このような輝尽性蛍光体プ
レートには、下記のような問題点が指摘されていた。
【0009】(c)輝尽性蛍光体プレートを構成するプ
ラスチックフィルム、封止フィルムは剛性がなく、画像
読取装置内で繰返し搬送されることにより、輝尽性蛍光
体プレートが、表面にキズがついたり、剛性がないこと
により、搬送中に引っかかって停止するなどの画像読取
装置での取り扱い等が難しい等の問題点があった。この
ような画像読取装置での取り扱いの簡便化のために、支
持体トレー上に前記輝尽性蛍光体プレートを配設し、放
射線画像変換パネルとして用いることが提案されている
が、従来公知の支持体トレーは平面性、特に支持体トレ
ー自体が反りやすいという問題があり、その結果とし
て、画像読取装置内での搬送時のトラブルが起きやす
く、また、画質ムラが起こりやすいという問題点を抱え
ていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、読み
取り画像ムラの少ない放射線画像変換パネル及び前記放
射線画像変換パネルの作製方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
の構成1〜10により達成された。
【0012】1.支持体トレー上に、支持体と輝尽性蛍
光体層とをこの順で有する輝尽性蛍光体シートと該輝尽
性蛍光体シート全体を封止する封止フィルムとからなる
輝尽性蛍光体プレートを有する放射線画像変換パネルに
おいて、該支持体トレーの反りが0.5mm以下である
ことを特徴とする放射線画像変換パネル。
【0013】2.支持体トレーの材質がアルミニウムま
たはアルミニウム合金を含む金属材料であり、且つ、該
支持体トレーが熱処理(アニール処理)を施されている
ことを特徴とする前記1に記載の放射線画像変換パネ
ル。
【0014】3.アルミニウム合金が、Al−Mg系合
金、Al−Mg−Si系合金、Al−Cu系合金、Al
−Si系合金及びAl−Zn−Mg系合金からなる群か
ら選択される少なくとも1つの金属材料であることを特
徴とする前記1または2に記載の放射線画像変換パネ
ル。
【0015】4.輝尽性蛍光体プレートを構成する、輝
尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層と封止フィルムとの
間に、間隙が形成されていることを特徴とする前記1〜
3のいずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
【0016】5.封止フィルムが、水蒸気と酸素とを透
過しにくい材質であることを特徴とする前記1〜4のい
ずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
【0017】6.輝尽性蛍光体層の封止材との対向面、
該封止材の該輝尽性蛍光体層との対向面のうち、少なく
ともどちらか一方の面に、疎水化処理を施すことを特徴
とする前記1〜5のいずれか1項に記載の放射線画像変
換パネル。
【0018】7.封止フィルムの封止形態は、フィルム
真空封止、フィルムラミネート封止、スキンパック封
止、ガラス封止からなる群から選択される、少なくとも
1つの封止形態であることを特徴とする前記1〜6のい
ずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
【0019】8.前記1〜7のいずれか1項に記載の放
射線画像変換パネルを製造するにあたり、支持体トレー
に熱処理(アニール処理)を施す工程を有することを特
徴とする放射線画像変換パネルの作製方法。
【0020】9.輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層
と封止フィルムとの間に間隙を設ける工程を有すること
を特徴とする前記8に記載の放射線画像変換パネルの作
製方法。
【0021】10.輝尽性蛍光体層の封止材との対向
面、該封止材の該輝尽性蛍光体層との対向面のうち、少
なくともどちらか一方の面に、疎水化処理を施す工程を
有することを特徴とする前記8または9に記載の放射線
画像変換パネルの作製方法。
【0022】以下、本発明を詳細に説明する。本発明者
等は種々の検討を行った結果、請求項1に記載のよう
に、支持体トレー上に、支持体と輝尽性蛍光体層とをこ
の順で有する輝尽性蛍光体シートと前記輝尽性蛍光体シ
ート全体を封止する封止フィルムとからなる輝尽性蛍光
体プレートを有する放射線画像変換パネルにおいて、前
記支持体トレーの材質がアルミニウムまたはアルミニウ
ム合金を含む金属材料を用いることにより、高画質であ
りながら、高耐久性であり、且つ、画像読み取り装置で
の操作性が向上した放射線画像変換パネルに到達した。
【0023】《支持体トレー》本発明に係る支持体トレ
ーについて説明する。
【0024】画像読み取り装置内での搬送性、操作性に
優れて、且つ、画像ムラのない画像を得る観点から、本
発明に係る支持体トレーの反りは0.5mm以下である
ことが必要であり、更に好ましくは、0.3mm以下で
あり、特に好ましくは、0.1mm以下である。
【0025】ここで、支持体トレーの反りは、下記に記
載の方法により測定される。 (支持体トレーの反りの測定)支持体トレーの反りの測
定を図2を用いて説明する。図2は、支持体トレーの反
りの測定方法を示す概略図である。
【0026】図2(a)は正面図であり、図2(b)は
側面図である。図2(a)、(b)において、水平に設
置した光学定盤上にもう一つの定盤を垂直から∠10°
傾けた状態に配置し、そこに支持体トレーを沿わせるか
たちでトレーと定盤の隙間を隙間ゲージを挿入すること
で測定を行なった。測定はトレー4辺の中央で行い、そ
の平均値と反りの値とした。
【0027】(支持体トレーの材質)請求項1に記載の
ような、反りの少ない支持体トレーの作製に用いる材料
としては、アルミニウム、アルミニウム合金、樹脂板、
繊維/樹脂コンポジット板、Al/発泡樹脂等が挙げら
れるが、中でも、アルミニウム、アルミニウム合金が好
ましく用いられる。
【0028】前記アルミニウム合金としては、Al−M
g系合金、Al−Mg−Si系合金、Al−Cu系合
金、Al−Si系合金及びAl−Zn−Mg系合金等が
挙げられるが、中でも好ましく用いられるのは、Al−
Mg系合金、Al−Si系合金であり、特に好ましく用
いられるのは、Al−Mg系合金である。
【0029】また、上記のAl−Mg系合金、Al−M
g−Si系合金中のMg含有量としては、3質量%以上
が好ましく、更に好ましくは、4.0質量%〜5.0質
量%の範囲である。
【0030】上記記載のような、本発明に係るアルミニ
ウム、アルミニウム合金等は市販の材料として入手する
ことが出来る。
【0031】具体的には、Al−Mg系合金としては、
150S、350S、52S、152S、252S、3
52S、B52S、B152S、56S、256S、3
56S、GM45、A54S、257S、G0、GF3
03、F57S、G08、82S、282S、183
S、486S、986S、A82S、A282S、A5
82S、GZ45、GZ145、GM145、GM5
5、382S、GC45、GC245、GC50、GC
55、GK128、GC32、D51S(以上、住友軽
金属(株)製)等が挙げられる。
【0032】また、Al−Mg−Si系合金としては、
161S、461S、761S、861S、261S、
561S、961S、EC2(以上、住友軽金属(株)
製)等が挙げられる。
【0033】(アニール処理)支持体トレーの反りをな
くすためには、熱処理(アニール処理)を行うことが好
ましいが、金属材料、樹脂など、材質の種類に応じて最
も適切な熱処理の温度設定が行われることが好ましい。
【0034】例えば、支持体トレーがアルミニウムやア
ルミニウム合金等の金属材料から構成されている場合に
は、材質全体の温度を100℃〜350℃の範囲で加熱
処理することが好ましく、更に好ましくは、200℃〜
300℃の範囲で加熱処理することである。また、加熱
時間は、1〜48hrの範囲が好ましく、更に好ましく
は、2〜24の範囲である。
【0035】また、支持体トレーが樹脂板、繊維/樹脂
コンポジット板等の樹脂を構成成分として有する場合に
は、熱処理(アニール処理)は、トレーを構成する樹脂
のガラス転位点(Tg)近傍での加熱処理を行うことが
好ましい。
【0036】ここで、ガラス転位点(Tg)近傍で熱処
理を行うとは、Tg±30℃の温度範囲で加熱処理を行
うことである。上記加熱処理に合わせて、トレー材料を
平面状に加圧することが好ましい。加圧は980N/m
2〜29420N/m2(100〜3000kg/m2
の圧力であることが好ましく、更に4903N/m2
9807N/m2(500〜1000kg/m2)である
ことがさらに好ましい。
【0037】本発明に係る支持体トレーは、直接、輝尽
性蛍光体プレートを配設しても良いが、下記のようなシ
ートを支持体トレーと輝尽性蛍光体プレートの間に配設
することが好ましい。
【0038】《シート》シートの主な材質としては、X
線の吸収率が高いPb(鉛)や、W(タングステン)を
用いることが好ましい。また、Pbシートの加工性を向
上させるため、Sn(すず)、Sb(アンチモン)を各
々0.1質量%〜10質量%を含有させたものが加工性
の点で好ましい。
【0039】支持体トレーと前記シートとの貼り合わせ
は、両面接着シート、接着剤等で行なうことが好まし
い。
【0040】《輝尽性蛍光体プレート》本発明に係る輝
尽性蛍光体プレートについて説明する。
【0041】《間隙》画質向上の観点から、本発明に係
る輝尽性蛍光体プレートを構成する、輝尽性蛍光体シー
トの輝尽性蛍光体層と封止フィルムとの間には、間隙が
形成されていることが好ましい。
【0042】間隙を設けることにより、輝尽性蛍光体層
と封止フィルム(封止部材ともいう)とが、密着せず
に、不連続となり、輝尽性蛍光体層の表面で反射した輝
尽励起光の多くは封止フィルムに向かい、封止フィルム
の外に出るので、輝尽性蛍光体層で反射した輝尽励起光
のうち、輝尽性蛍光体層に再入射する輝尽励起光は少な
くなり、読取画像の画質が更に向上するという効果が得
られる。
【0043】本発明に係る間隙の一例としては、輝尽性
蛍光体層の封止フィルムとの対向面、封止フィルムの輝
尽性蛍光体層との対向面のうち、少なくともどちらか一
方の面に微小突起を設けることにより、間隙を形成する
ことが出来る。
【0044】この微小突起を設ける方法としては、エン
ボス加工や、塗布や蒸着等の手法で輝尽性蛍光体層を成
膜する際の成膜条件により輝尽性蛍光体層の表面の粗さ
を制御する方法、PTFE(四弗化エチレン樹脂)、P
MMA(メチルメタクリレート樹脂)、シリカ(無水け
い酸)等の粒子を散布する方法、PTFE、PMMA、
シリカ等の粒子を含む層を塗布する方法、輝尽性蛍光体
層に面する封止材をPTFE、PMMA、シリカ等の粒
子を含むアンチブロッキング性のフィルムを貼る方法等
があるが、本発明ではこれらに限定されない。
【0045】《封止フィルム》本発明に係る封止フィル
ムについて説明する。
【0046】本発明に係る封止フィルムの素材として
は、後述するように、水蒸気や酸素を透過しにくい材質
が好ましく、例えば、アルミナやシリカを蒸着した多層
フィルム等が好ましく用いられる。封止フィルムには、
上記記載のようなPTFE、PMMA、シリカ等の粒子
を含むアンチブロッキング性のフィルムを貼ることが好
ましい。また、輝尽性蛍光体層の封止フィルムとの対向
面、封止フィルムの輝尽性蛍光体層との対向面のうち、
少なくともどちらか一方の面の平均あらさ(Ra:μ
m)を0.1μm以上5.0μm以下になるように設定
することが好ましい。
【0047】また、封止フィルムを用いて輝尽性蛍光体
層を封止して作製された輝尽性蛍光体プレートの減圧度
は、1.33kPa〜53.3kPaが好ましい。
【0048】(封止フィルムの水蒸気、酸素透過性)雰
囲気中の水蒸気により輝尽性蛍光体層と封止フィルムと
が濡れて、密着するのを防止して、前記密着による画像
劣化を防止する観点から、本発明に係る封止フィルム
は、水蒸気と酸素とを透過しにくい材質であることが好
ましい。
【0049】本発明に係る封止フィルムの水蒸気透過性
としては、10g/m2・24h・atm以下であるこ
とが好ましく、更に好ましくは、1g/m2・24h/
atm以下である。
【0050】また、本発明に係る封止フィルムの酸素透
過性としては、100cm3/m2/24h/atm以下
であることが好ましく、更に好ましくは、10cm3
2/24h/atm以下である。
【0051】(酸素透過性の測定)酸素透過性の測定
は、ANSI/ASTM D−1434法(Stand
ard Test Methods for GAS
TRANSMISSIONRATE OF PLAST
IC FILM AND SHEETING)に記載さ
れた方法を参照し、詳しくは上記規格のMethodに
従い酸素ガス(23℃/相対湿度0%)を封入した二つ
の室の間を試験する支持体シートで隔離し、同室の酸素
圧を高圧と低圧にして、ガスの透過速度を気圧変化でモ
ニターして測定した。
【0052】(透湿度(水蒸気透過性ともいう)の測
定)本発明に係る、透湿度、水蒸気透過率はJIS Z
0208等を参照して測定した。
【0053】(疎水化処理)輝尽性蛍光体層と封止フィ
ルムとの密着を防止し、画質を更に向上させる観点か
ら、本発明に係る輝尽性蛍光体層の封止フィルムとの対
向面、前記封止フィルムの前記輝尽性蛍光体層との対向
面のうち、少なくともどちらか一方の面に、疎水化処理
が施されていることが好ましい。
【0054】疎水処理の例としては、ふっ素樹脂やシリ
コン系樹脂などの撥水性材料でのコーティング等が好ま
しい。
【0055】(封止形態)本発明に係る封止フィルムを
用いての輝尽性蛍光体シート全体の封止形態としては、
フィルム真空封止、フィルムラミネート封止、スキンパ
ック封止、ガラス封止等が好ましい。
【0056】
【発明の実施の形態】本発明の放射線画像変換パネルの
全体構成を図1を用いて説明する。
【0057】図1は、本発明の放射線画像変換パネルの
全体構成の一例を示す概略断面図である。図1におい
て、放射線画像変換パネル11は、大別して輝尽性蛍光
体プレート10と、剛性の高い支持体である支持体トレ
ー20とからなっている。輝尽性蛍光体プレート10
は、プラスチックフィルム(単に支持体ともいう)12
上に形成された輝尽性蛍光体層13が形成された輝尽性
蛍光体シート14と、前記輝尽性蛍光体シート14を封
止する二枚の封止フィルム(封止材)5,15′とから
なっている。
【0058】本発明においては、輝尽性蛍光体層13の
封止フィルム5との対向面、封止フィルム5の輝尽性蛍
光体層13との対向面のうち、少なくともどちらか一方
の面に微小突起が配設されるが、図1では、輝尽性蛍光
体層13の表面に微小突起13aを設け、輝尽性蛍光体
シート14の輝尽性蛍光体層13と封止フィルム5との
間に間隙Sを形成した。
【0059】輝尽性蛍光体層13の封止フィルム5との
対向面、封止フィルム5の輝尽性蛍光体層13との対向
面のうち、少なくともどちらか一方の面には、疎水化処
理が施されている。また、輝尽性蛍光体プレート10の
輝尽性蛍光体層13側の面と反対側の面(封止フィルム
15′側の面)には、シート21を介して支持体トレー
20が設けられている。
【0060】《輝尽性蛍光体層》本発明に係る輝尽性蛍
光体層について説明する。
【0061】輝尽性蛍光体層は、少なくともバインダ
(結着樹脂ともいう)と輝尽性蛍光体粒子とを含有して
いる。「輝尽性蛍光体」とは、最初の光または高エネル
ギー放射線が照射された後に、光的、熱的,機械的、科
学的または電気的等の刺激(輝尽励起)により、最初の
光または高エネルギー放射線の照射量に対応した輝尽発
光を示す蛍光体をいうが、実用的な面からは、光刺激
(輝尽励起)により輝尽発光を示す蛍光体が好ましく、
波長が500nm以上1μm以下の輝尽励起光によって
輝尽発光を示す蛍光体が好ましい。
【0062】《輝尽性蛍光体》以下に本発明に用いられ
る輝尽性蛍光体の具体例を挙げるが、本発明はこれらに
限定されない。
【0063】1.特開平2−58593号に記載の一般
式aBaX2・(1−a)BaY2: bEu2+(式中、
X、Yは、各々F、Cl、Br、Iの少なくとも1種を
表し、X≠Yであり、a、bは、0<a<1、10-5
b<10-1を満たす数を表す。)で表される輝尽性蛍光
体。
【0064】2.特開昭61−72087号に記載の一
般式MIX・aMIIX′2・bMIIIX″3:cA(但
し、MIは、Li、Na、K、Rb、Csの少なくとも
1種のアルカリ金属を表し、MIIは、Be、Mg、C
a、Sr、Ba、Zn、Cd、Cu、Niの少なくとも
1種の2価の金属を表し、MIIIは、Sc、Y、La、
Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Al、Ga、In
の少なくとも1種の3価の金属を表し、X、X′、X″
は、F、Cl、Br、Iの少なくとも1種のハロゲンを
表し、Aは、Eu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、H
o、Nd、Yb、Er、Gd、Lu、Sm、Y、Tl、
Na、Ag、Cu、Mgの少なくとも1種の金属を表
し、a、b、cは、0≦a<0.5、0≦b<0.5、
0≦c<0.2を満たす数を表す。)で表されるアルカ
リハライド輝尽性蛍光体。
【0065】3.特開昭55−12145号に記載の一
般式(Ba1-x(MIx)FX:yA(但し、MIは、M
g、Ca、Sr、Zn、Cdの少なくとも1種を表し、
Xは、Cl、Br、Iの少なくとも1種を表し、Aは、
Eu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、Y
b、Erの少なくとも1種を表し、x、yは、0≦x<
0.6、0≦y<0.2を満たす数を表す。)で表され
る輝尽性蛍光体。
【0066】4.特開昭55−160078号に記載の
一般式MIFX・xA:yLn(但し、MIは、Mg、C
a、Ba、Sr、Zn、Cdの少なくとも1種を表し、
AはBeO、MgO、CaO、SrO、BaO、Zn
O、Al23、Y23、La 23、In23、Si
2、TiO2、ZrO2、GeO2、SnO2、Nb
25、Ta25、ThO2の少なくとも1種を表し、L
nは、Eu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、N
d、Yb、Er、Sm、Gdの少なくとも1種を表し、
XはCl、Br、Iの少なくとも1種を表し、x、y
は、5×10-5≦x≦0.5、0<y≦0.2を満たす
数を表す。)で表される輝尽性蛍光体。
【0067】《バインダ(結合剤ともいう)》本発明に
用いられるバインダについて説明する。
【0068】本発明に係る輝尽性蛍光体層に用いられる
バインダの例としては、ゼラチン等の蛋白質、デキスト
ラン等のポリサッカライド、またはアラビアゴムのよう
な天然高分子物質;および、ポリビニルブチラール、ポ
リ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセルロース、
塩化ビニリデン・塩化ビニルコポリマー、ポリアルキル
(メタ)アクリレート、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリ
マー、ポリウレタン、セルロースアセテートブチレー
ト、ポリビニルアルコール、線状ポリエステルなどのよ
うな合成高分子物質などにより代表されるバインダを挙
げることができるが、請求項4に係る発明では、バイン
ダが熱可塑性エラストマーを主成分とする樹脂であるこ
とが特徴であり、熱可塑性エラストマーとしては、例え
ば、上記にも記載のポリスチレン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレ
タン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性
エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポ
リブタジェン系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビ
ニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑
性エラストマー、天然ゴム系熱可塑性エラストマー、フ
ッ素ゴム系熱可塑性エラストマー、ポリイソプレン系熱
可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エ
ラストマー、スチレン−ブタジエンゴム及びシリコンゴ
ム系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。これらのう
ち、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー及びポリエス
テル系熱可塑性エラストマーは、蛍光体との結合力が強
いため分散性が良好であり、また延性にも富み、放射線
増感スクリーンの対屈曲性が良好となるので好ましい。
なお、これらのバインダは、架橋剤により架橋されたも
のでも良い。
【0069】塗布液におけるバインダと輝尽性蛍光体と
の混合比は、目的とする放射線画像変換パネルのヘイズ
率の設定値によって異なるが、蛍光体に対し1〜20質
量部が好ましく、さらには2〜10質量部がより好まし
い。
【0070】輝尽性蛍光体層塗布液の調製に用いられる
有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、
イソプロパノール、n−ブタノール等の低級アルコー
ル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン、酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸n−ブチル等の低級脂肪酸と低級アルコ
ールとのエステル、ジオキサン、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエー
テルなどのエーテル、トリオール、キシロールなどの芳
香族化合物、メチレンクロライド、エチレンクロライド
などのハロゲン化炭化水素およびそれらの混合物などが
挙げられる。
【0071】なお、塗布液には、該塗布液中における蛍
光体の分散性を向上させるための分散剤、また、形成後
の輝尽性蛍光体層中におけるバインダと蛍光体との間の
結合力を向上させるための可塑剤などの種々の添加剤が
混合されていてもよい。そのような目的に用いられる分
散剤の例としては、フタル酸、ステアリン酸、カプロン
酸、親油性界面活性剤などを挙げることができる。ま
た、可塑剤の例としては、燐酸トリフェニル、燐酸トリ
クレジル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エステル;フタル
酸ジエチル、フタル酸ジメトキシエチル等のフタル酸エ
ステル;グリコール酸エチルフタリルエチル、グリコー
ル酸ブチルフタリルブチルなどのグリコール酸エステ
ル;そして、トリエチレングリコールとアジピン酸との
ポリエステル、ジエチレングリコールとコハク酸とのポ
リエステルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩
基酸とのポリエステルなどを挙げることができる。ま
た、輝尽性蛍光体層塗布液中に、輝尽性蛍光体粒子の分
散性を向上させる目的で、ステアリン酸、フタル酸、カ
プロン酸、親油性界面活性剤などの分散剤を混合しても
よい。
【0072】輝尽性蛍光体層用塗布液の調製は、例え
ば、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、アトライタ
ー、三本ロールミル、高速インペラー分散機、Kady
ミル、あるいは超音波分散機などの分散装置を用いて行
なわれる。
【0073】上記のようにして調製された塗布液を、後
述する支持体表面に均一に塗布することにより塗膜を形
成する。用いることのできる塗布方法としては、通常の
塗布手段、例えば、ドクターブレード、ロールコータ
ー、ナイフコーター、コンマコーター、リップコーター
などを用いることができる。
【0074】上記の手段により形成された塗膜を、その
後加熱、乾燥されて、支持体上への輝尽性蛍光体層の形
成を完了する。輝尽性蛍光体層の膜厚は、目的とする放
射線画像変換パネルの特性、輝尽性蛍光体の種類、バイ
ンダと蛍光体との混合比などによって異なるが、10μ
m〜1000μmが好ましく、更に好ましくは、10μ
m〜500μmである。
【0075】《輝尽性蛍光体形成用の支持体》本発明に
係る輝尽性蛍光体形成用の支持体としては、例えば、ガ
ラス、ウール、コットン、紙、金属などの種々の素材か
ら作られたものが使用することができるが、情報記録材
料としての取り扱い上、可撓性のあるシート或いはロー
ルに加工できるものが好ましい。この点から、例えば、
セルロースアセテートフィルム、ポリエステルフィル
ム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミド
フィルム、ポリイミドフィルム、トリアセテートフィル
ム、ポリカーボネートフィルム等のプラスティックフィ
ルム、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔などの金属
シート、一般紙及び例えば写真用原紙、コート紙、若し
くはアート紙のような印刷用原紙、バライタ紙、レジン
コート紙、ベルギー特許第784,615号明細書に記
載されているようなポリサッカライド等でサイジングさ
れた紙、二酸化チタンなどの顔料を含むピグメント紙、
ポリビニールアルコールでサイジングした紙等の加工紙
が特に好ましい。これら支持体の膜厚は、用いる支持体
の材質等によって異なるが、一般的には80〜1000
μmであり、取り扱い上の点から、さらに好ましくは8
0〜500μmである。これらの支持体の表面は滑面で
あってもよいし、下引き層との接着力を向上させる目的
でマット面としてもよい。
【0076】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらに限定されない。
【0077】実施例1 《放射線画像変換パネルの作製》下記に記載のように、
蛍光体粒子の作製、支持体上への蛍光体層を有するシー
トの作製、前記シートの蛍光体面側、支持体面側に、各
々保護層を形成して、輝尽性蛍光体シートを作製し、次
いで、前記輝尽性蛍光体シートを封止フィルムにより封
止処理を施して、輝尽性蛍光体プレートを作製し、更
に、前記輝尽性蛍光体プレートを支持体トレーとを貼合
して、放射線画像変換パネルを作製した。
【0078】《蛍光体粒子の作製》ユーロピウム付活弗
化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前駆体を合成するため
に、BaI2水溶液(3.6mol/L)2780ml
とEuI3水溶液(0.2mol/L)27mlを反応
器に入れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら8
3℃で保温した。弗化アンモニウム水溶液(8mol/
L)322mlを反応母液中にローラーポンプを用いて
注入し、沈澱物を生成させた。注入終了後も保温と撹拌
を2時間続けて沈澱物の熟成を行なった。次に沈澱物を
ろ別後、エタノールにより洗浄した後真空乾燥させてユ
ーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの結晶を得た。焼成
時の焼結により粒子形状の変化、粒子間融着による粒子
サイズ分布の変化を防止するために、アルミナの超微粒
子粉体を0.2質量%添加し、ミキサーで充分撹拌し
て、結晶表面にアルミナの超微粒子粉体を均一に付着さ
せた。これを石英ボートに充填して、チューブ炉を用い
て水素ガス雰囲気中、850℃で2時間焼成してユーロ
ピウム付活弗化ヨウ化バリウム蛍光体粒子を得た。次に
上記蛍光体粒子を分級することにより平均粒径7μmの
粒子を得た。
【0079】《蛍光体層を有するシートの作製》蛍光体
層形成材料として、上記で得たユーロピウム付活弗化ヨ
ウ化バリウム蛍光体427g、ポリウレタン樹脂(住友
バイエルウレタン社製、デスモラック4125)15.
8g、ビスフェノールA型エポキシ樹脂2.0gをメチ
ルエチルケトン−トルエン(1:1)混合溶媒に添加
し、プロペラミキサーによって分散し、粘度25〜30
Pa・sの塗布液を調製した。この塗布液をドクターブ
レードを用いて厚さ100μmの黒色PET支持体上に
塗布したのち、100℃で15分間乾燥させて、270
μmの厚さの蛍光体層を形成した。
【0080】《輝尽性蛍光体シートの作製》蛍光体層を
有するシートの蛍光体面側、支持体面側の各々に下記の
ように保護フィルムを配設し、輝尽性蛍光体シートを作
製した。
【0081】(保護フィルムの作製) (a)蛍光体シートの蛍光体面側の保護フィルムの作製 蛍光体層を有するシートの蛍光体面側の保護フィルム
は、下記構成のものを使用した。
【0082】VMPET12//VMPET12//P
ET12//シーラントフィルム PET:ポリエチレンテレフタレート シーラントフィルム:熱融着性フィルムでCPP(キャ
ステングポリプロピレン)またはLLDPE(低密度線
状ポリエチレン)を使用 VMPET:アルミナ蒸着PET(市販品:東洋メタラ
イジング社製) 各樹脂フィルムの後ろの数字はフィルムの膜厚(μm)
を示す。
【0083】上記“//”はドライラミネーション接着
層で、接着剤層の厚みが2.5μmであることを意味す
る。使用したドライラミ用の接着剤は2液反応型のウレ
タン系接着剤である。
【0084】(b)蛍光体シートの支持体面側の保護フ
ィルムの作製 蛍光体層を有するシートの支持体面側の保護フィルム
は、シーラントフィルム/アルミ箔フィルム9μm/ポ
リエチレンテレフタレート(PET)188μmの構成
のドライラミネートフィルムとした。またこの場合の接
着剤層の厚みは1.5μmで2液反応型のウレタン系接
着剤を使用した。
【0085】《輝尽性蛍光体プレートの作製》上記の輝
尽性蛍光体シートに下記に記載のように封止処理を施し
て、輝尽性蛍光体プレートを作製した。
【0086】(蛍光体シートによる封止処理)輝尽性蛍
光体シートを20cm×20cmの正方形に断裁し、上
記の積層保護フィルムを使用し、減圧下で周縁部をイン
パルスシーラを用いて融着することで封止した。尚、融
着部から輝尽性蛍光体シートの周縁部までの距離は1m
mとなるように融着した。融着に使用したインパルスシ
ーラのヒータは8mm幅のものを使用した。
【0087】《放射線画像変換パネル1の作製》上記で
作製した輝尽性蛍光体プレートに表1に記載のトレー材
質を有する支持体トレーとを貼合した。貼合にあたり、
上記トレー上にトレー側から順に両面接着シート、鉛
箔、両面接着シートとなるように積層し、次いで、輝尽
性蛍光体プレートを貼合、積層、圧着することにより、
放射線画像変換パネル1を作製した。
【0088】《放射線画像変換パネル2〜6の作製》放
射線画像変換パネル1の作製において、支持体トレーの
材質を表1に記載の材質に代えた以外は同様にして、放
射線画像変換パネル2〜6を各々作製した。
【0089】得られた放射線画像変換パネル1〜6につ
いて、下記のように支持体トレーの反りの大きさと画像
ムラを評価した。但し、支持体トレーの反りの大きさ
は、輝尽性蛍光体プレートと支持体トレーとの貼合前に
評価した。
【0090】《支持体トレーの反りの大きさ》支持体ト
レーの反りの大きさは上記記載の方法により測定した。
【0091】《画像ムラの評価》放射線画像変換パネル
に管電圧80kVpのX線を照射した後、パネルを半導
体レーザー光(685nm)で走査して励起し、蛍光体
層から放射される輝尽発光を受光器(分光感度S−5の
光電子像倍管)で受光して電気信号に変換し、これを画
像再生装置によって画像として再生し出力装置より2倍
に拡大してプリントアウトし、得られたプリント画像を
目視により観察して画像ムラを下記のようにランク評価
した。
【0092】5:画像ムラが全くない 4:面内の1〜2個所に淡い画像ムラがある 3:面内の3〜4個所に淡い画像ムラがある 2:面内の3〜4個所に画像ムラが見られ、その中の1
〜2個所は濃い画像ムラがある 1:面内の5個所以上に画像ムラがある 得られた結果を表1に示す。
【0093】
【表1】
【0094】表1から、比較と比べて本発明の試料は、
支持体トレーの反りが小さく、その結果として、画像ム
ラが低減されていることが明らかである。
【0095】
【発明の効果】本発明により、読み取り画像ムラの少な
い放射線画像変換パネル及び前記放射線画像変換パネル
の作製方法を提供することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射線画像変換パネルの全体構成の一
例を示す概略断面図である。
【図2】支持体トレーの反りの大きさの測定方法を示す
概略図である。
【符号の説明】
10 輝尽性蛍光体プレート 11 放射線画像変換パネル 12 プラスチックフィルム 13 輝尽性蛍光体層 14 輝尽性蛍光体シート 5、15’ 封止フィルム(封止材) 20 支持体トレー 30a、30b 定盤

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体トレー上に、支持体と輝尽性蛍光
    体層とをこの順で有する輝尽性蛍光体シートと該輝尽性
    蛍光体シート全体を封止する封止フィルムとからなる輝
    尽性蛍光体プレートを有する放射線画像変換パネルにお
    いて、 該支持体トレーの反りが0.5mm以下であることを特
    徴とする放射線画像変換パネル。
  2. 【請求項2】 支持体トレーの材質がアルミニウムまた
    はアルミニウム合金を含む金属材料であり、且つ、該支
    持体トレーが熱処理(アニール処理)を施されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の放射線画像変換パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 アルミニウム合金が、Al−Mg系合
    金、Al−Mg−Si系合金、Al−Cu系合金、Al
    −Si系合金及びAl−Zn−Mg系合金からなる群か
    ら選択される少なくとも1つの金属材料であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の放射線画像変換パネ
    ル。
  4. 【請求項4】 輝尽性蛍光体プレートを構成する、輝尽
    性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層と封止フィルムとの間
    に、間隙が形成されていることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
  5. 【請求項5】 封止フィルムが、水蒸気と酸素とを透過
    しにくい材質であることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
  6. 【請求項6】 輝尽性蛍光体層の封止材との対向面、該
    封止材の該輝尽性蛍光体層との対向面のうち、少なくと
    もどちらか一方の面に、疎水化処理を施すことを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか1項に記載の放射線画像変
    換パネル。
  7. 【請求項7】 封止フィルムの封止形態は、フィルム真
    空封止、フィルムラミネート封止、スキンパック封止、
    ガラス封止からなる群から選択される、少なくとも1つ
    の封止形態であることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の放射線画像変換パネル。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の放
    射線画像変換パネルを製造するにあたり、支持体トレー
    に熱処理(アニール処理)を施す工程を有することを特
    徴とする放射線画像変換パネルの作製方法。
  9. 【請求項9】 輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層と
    封止フィルムとの間に間隙を設ける工程を有することを
    特徴とする請求項8に記載の放射線画像変換パネルの作
    製方法。
  10. 【請求項10】 輝尽性蛍光体層の封止材との対向面、
    該封止材の該輝尽性蛍光体層との対向面のうち、少なく
    ともどちらか一方の面に、疎水化処理を施す工程を有す
    ることを特徴とする請求項8または9に記載の放射線画
    像変換パネルの作製方法。
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