JP2009540364A - 偏光分割微細構造を有する反射偏光子 - Google Patents

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Abstract

【課題】広範な入射角および波長にわたって機能しかつ妥当なコストで製造されうるプリズム反射偏光子を提供する。
【解決手段】(a)光入射面と、プリズム構造の連なりを有する微細構造面とを有し、各プリズム構造の第1および第2の側壁が光入射面に対して53度を超える傾斜角を有する、光入射媒体;(b)光の第1の偏光を透過させかつ第2の偏光を反射させるための、プリズム構造の連なり上の偏光選択的薄膜光学コーティング;並びに(c)平滑な光出力面を提供する、偏光選択的薄膜光学コーティング上の光出射媒体;を反射偏光子が含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、一方の偏光を選択的に透過しかつ直交偏光を反射する反射偏光子フィルムに関する。より詳細には、本発明は、偏光依存性薄膜光学コーティングを有するプリズム界面微細構造を含む反射偏光子フィルムに関する。本発明は、LCDバックライトの明るさおよび効率を向上させるのに特に有用である。
反射偏光子は、画像輝度および光利用効率を向上させるために、液晶ディスプレイ(LCD)バックライトに広く使用されている。反射偏光子は一般に、LCDの吸収偏光子によって吸収されるはずの偏光成分を再利用するためのプリ偏光子として働く。現在のLCDは、主に2種類の反射偏光子、すなわちDBEFおよびDRPFを利用しており、どちらも複屈折ポリマーをベースとしており、3M社によって販売されている。90度の頂角を有するプリズム面界面上に光学薄膜を有する偏光子もまた、LCDバックライト用反射偏光子として提案されている。しかし、今日まで、そのようなプリズム反射偏光子は、性能不足および高い製造コストのために商品化されていない。
図1は、米国特許第5,422,756号の図3からの出典であり、プリズム構造16の連なりを有する微細構造面14を有する光入射媒体12からなるプリズム反射偏光子10を示す。交互になった高屈折率材料の薄膜層と低屈折率材料の薄膜層とを有する薄膜光学コーティング18が、微細構造面14上に位置する。光学コーティング18は、一方の偏光を選択的に透過しかつ直交偏光を反射するように設計されている。逆構造面20は、光学コーティング18に光学的に結合され、平滑な光出射面22となる。Geffckenらは、この種のプリズム反射偏光子を50年前に、1956年6月5日に取得された米国特許第2,748,659号、「偏光用の光源、サーチライトなど(LIGHT SOURCE, SEARCHLIGHT OR THE LIKE FOR POLARIZED LIGHT)」において初めて提案した。主としてLCDバックライト内での適用を対象とするこの手法の改良について、1991年10月29日に取得された、Oguraの米国特許第5,061,050号、「偏光子(POLARIZER)」と、1995年6月6日に取得された、Weberの米国特許第5,422,756号、「逆反射偏光子を用いた背面照明システム(BACKLIGHTING SYSTEM USING A RETROREFLECTING POLARIZER)」と、1996年9月24日に取得された、Weberの米国特許第5,559,634号、「逆反射偏光子(RETROREFLECTING POLARIZER)」に開示されている。
図1に示されているように、プリズム構造16の第1の側壁17a上に入射する光線は、光学コーティング18によって、p偏光30が透過され、またはs偏光32が反射される。次いで、p偏光30は、プリズム反射偏光子10からかき乱されずに出射する。しかし、1度反射したs偏光光線34は、プリズム構造16の第2の側壁17bによって2度目に反射される。したがって、s偏光32は、二回反射したs偏光光線36としてその起源の方へ逆反射されて戻る。プリズム反射偏光子10が機能するためには、プリズム構造16の頂角24が80〜100度、好ましくは90度であるべきである。したがって、入射角26は、光入射媒体12の光入射面21に対して約45度であるべきである。
光学コーティング18は、材料中の光の波長に対して4分の1波長の厚さである交互になった高屈折率層と低屈折率層のスタックを含む。Weberの'634号特許に開示されているように、光再利用が可視スペクトル全体にわたって望まれるLCDバックライトにおける可視光に適用する場合、光学コーティング18はいくつかのサブスタックを有する。サブスタックはそれぞれ、可視スペクトルの別の部分のための4分の1波長層を考慮して設計されている。'634号特許に開示されている設計は、可視スペクトル全体をカバーするように合計28層を有する。そのように層数が多いと、大きな面積に対して低コストで製造するのが非常に困難となる。さらに、'634号特許に記載されているように、コーティングの角度性能は、プリズム反射偏光子10の有用な機能を、空気中で約±10度の角度範囲に限定することになる。角度性能が限定されるのは、主に、光が薄膜光学コーティング18上に表面法線に対して約45度の角度で入射することによるためである。当技術分野で周知のように、偏光光学フィルムスタックは、設計するのがより困難であり、45度の入射では幾分大きい角度での場合よりも狭い性能範囲を有する。
米国特許第5,422,756号明細書 米国特許第2,748,659号明細書 米国特許第5,061,050号明細書 米国特許第5,559,634号明細書
既に開示されているプリズム反射偏光子には2つの重要な課題がある。すなわち、1)厳格な角感度および波長感度が適合する用途の数を限定すること、および2)多数の交互になった高屈折率層および低屈折率層が高い製造コストの原因になることである。層の数を増やすと波長感度を低下させうるが、この対応策は製造コストをさらに増大させる。したがって、広範な入射角および波長にわたって機能しかつ妥当なコストで製造されうるプリズム反射偏光子が必要である。
本発明は、
(a)光入射面と、プリズム構造の連なりを有する微細構造面とを有し、各プリズム構造の第1および第2の側壁が光入射面に対して53度を超える傾斜角を有する、光入射媒体;
(b)第1の偏光を透過させかつ第2の偏光を反射させるための、プリズム構造の連なり上の偏光選択的薄膜光学コーティング;並びに
(c)平滑な光出射面を提供する、偏光選択的薄膜光学コーティング上の光出射媒体;
を含む反射偏光子を提供する。
本発明はまた、前記偏光子を製造する方法および前記偏光子を含むLCDディスプレイも含む。
示された傾斜角を有する本発明の偏光子は、他の知られたプリズム反射偏光子よりも入射角および波長に対するより大きな許容範囲を有しており、より低いコストで製造することができる。
図1は、米国特許第5,422,756号における従来技術の概略断面を示すための図である。 図2は本発明の偏光子の概略断面図である。 図3a〜3dは偏光子の製造手順を示す図である。 図3a〜3dは偏光子の製造手順を示す図である。 図3a〜3dは偏光子の製造手順を示す図である。 図3a〜3dは偏光子の製造手順を示す図である。 図4は本発明の偏光子のサンプル多層コーティング設計を示す図である。 図5a〜5cは、図4の偏光子の、光の3つの異なる波長に対する本発明の透過率曲線を示す図である。 図5a〜5cは、図4の偏光子の、光の3つの異なる波長に対する本発明の透過率曲線を示す図である。 図5a〜5cは、図4の偏光子の、光の3つの異なる波長に対する本発明の透過率曲線を示す図である。 図6は、図4の偏光子の、40°の入射角範囲にわたって平均化された65°の傾斜角に対する透過率を示す図である。 図7は本発明の偏光子の単純な3層設計を示す図である。 図8は、図7の偏光子の、40°の入射角範囲にわたる透過率曲線を示す図である。 図9は金属層を用いた多層設計を示す図である。 図10は、図9の偏光子の、40°の入射角範囲にわたる透過率曲線を示す図である。 図11は、表1の多層偏光子の、40°の入射角範囲にわたって平均化された透過率曲線を示す図である。 図12は本発明の偏光子を用いたバックライトアセンブリを示す図である。 図13は隣接する光マネジメントフィルムとのウェットアウトの防止に役立つようにスタンドオフを用いた偏光子を示す図である。 図14は3つの微細構造面を有する反射偏光子の一実施形態を示す図である。 図15はs偏光の所望の反射が達成されないようにする様々な手段を示す図である。 図16は53°を超える傾斜角を使用する効果を示す図である。 図17は70°未満の傾斜角を使用する効果を示す図である。 図18は偏光選択的薄膜光学コーティングで3回反射する本発明の一実施形態を示す図である。 図19aは、均一な層厚さ変動に耐える、本発明の偏光子の7層コーティング設計を示す図である。 図19bは、各層の厚さが図19aの厚さの150%である7層コーティングを示す図である。 図20aは、図19aに対応する、40°の入射角範囲にわたって平均化された透過率曲線を示す図である。 図20bは、図19bに対応する、40°の入射角範囲にわたって平均化された透過率曲線を示す図である。
本明細書の記載は、特に、本発明による装置の一部を形成するか、または本発明による装置とより直接的に協働する要素に向けられる。具体的に示されていないかまたは説明されていない要素が、当業者には周知の様々な形をとりうることを理解すべきである。
図2は、可視スペクトル全体にわたってかつ広範な入射角にわたって同時に優れた性能をもたらすように設計されうる、本発明のプリズム反射偏光子40を示す。さらに、本発明は、比較的低コストで製造されうる。プリズム反射偏光子40は、光入射面51を有する光入射媒体42と、プリズム構造46の連なりを含む反対側の微細構造面44とを有する。交互になった高屈折率材料の薄膜層と低屈折率材料の薄膜層とを有する薄膜光学コーティング48が、微細構造面44上に位置する。好ましい一実施形態では、光学コーティング48は、p偏光30を選択的に透過しかつs偏光32を反射するように設計される。逆構造面50が光学コーティング48に光学的に結合され、平滑な光出射面52を提供する。当技術分野で周知のように、p偏光の場合、電場は入射光線および表面法線を含む入射面と平行であるのに対して、s偏光の場合、電場は入射面と垂直である。
プリズム構造46の第1の側壁47a上に入射する光線は、光学コーティング48によって、p偏光30については透過され、またはs偏光32については反射される。次いで、p偏光30は、光出射媒体43を通ってプリズム反射偏光子40から乱されずに出射する。図2に示されているように、1度反射したs偏光光線34は、主として、プリズム構造46の第2の側壁47b上の光学コーティング48を透過する。次いで、これらの光線は、光出射媒体53の平滑な光出射面52で内部全反射(TIR)を受ける。二回反射されたs偏光光線36は、微細構造面44の方へ戻り、第1の側壁47aを通過し、第2の側壁47bで反射される。したがって、s偏光32は、主として、三回反射されたs偏光光線38として、その起源の方へ逆反射されて戻る。プリズム反射偏光子40が設計通りに機能するためには、側壁の傾斜角56が53度を超えるべきである。好ましい傾斜角56は、後述するように55〜70度である。図2に示されているタイプの対称的な微細構造面44の場合、この傾斜角範囲は、40〜70度の頂角に対応する。より好ましくは、傾斜角56は60〜70度であるべきであり、対応する頂角は40〜60度であるべきである。
プリズム構造46は、比較的平坦な第1の側壁47aおよび第2の側壁47bを有する三角形の断面を有していてもよく、あるいはこの側壁は、わずかに丸みを帯びていてもよい。さらに、プリズム構造は、プリズム反射偏光子40全体に沿って連続していても連続していなくてもよい。第1の側壁47aおよび第2の側壁47bがプリズム反射偏光子40の表面に対して異なる角度を有する非対称な微細構造面44の場合、傾斜角の値は2つの側壁の平均と見なされる。
図2は、基本的な機能を示すために、プリズム反射偏光子40内の光線経路のうちの数本だけを示している。実際には多数の光線経路が存在することが、当業者には明らかであろう。例えば、光学コーティング48の設計に応じて、1度反射したs偏光光線34の一部は、第2の側壁47bによって反射され、第1の側壁47aからもう1度反射され、光入射面51においてプリズム反射偏光子40を出ることができる。
図3a〜3cは、プリズム反射偏光子40を製造するための1つの可能な製造手順を示す。薄膜光学コーティングは、電子ビーム蒸発法、熱蒸発法、スパッタリング法、化学蒸着(CVD)、または当業者に周知の他の堆積法によって、微細パターン付きプリズムフィルム基体62のパターン化表面上に真空堆積される。プリズムフィルム基体62は、ポリカーボネートやPMMAなどの適切な透明プラスチックで製造されることが好ましい。あるいは、プリズムフィルム基体62は、ガラスまたは赤外線波長用シリコンなどの他の十分に透明な材料で製造することもできる。薄膜光学コーティング48を含む高屈折率層および低屈折率層は、多くの適切な材料から選択されうる。これらの材料としては、高屈折率層用のTiOおよびZnS、並びに低屈折率層用のSiO、MgF、LiFおよびBaFがある。プリズムフィルム基体62は、モノリシックポリマーキャストシートから、様々な熱エンボス法および押出ロール成形微細パターン形成法によって、例えば、Bensonらの米国特許出願第2005/0275122号、「成形ローラと共に使用する平滑なコンプライアントベルト(SMOOTH COMPLIANT BELT FOR USE WITH MOLDING ROLLER)」、およびBourdelaisらの米国特許出願第2005/0275132号、「成形ローラと共に使用されるコンプライアントローラを覆うベルト(BELT OVER COMPLIANT ROLLER USED WITH MOLDING ROLLER)」に記載されている方法によって製造されうる。あるいは、フィルム基体上のプリズムパターンは、例えば、1993年2月2日に発行された、Luの米国特許第5,183,597号、「複合プラスチック物品を担持する微細構造を成形する方法(METHOD OF MOLDING MICROSTRUCTURE BEARING COMPOSITE PLASTIC ARTICLES)」に記載されているような、当業者には周知のUV硬化技法を含む方法によって製造されうる。次いで、UV硬化型アクリル樹脂の厚い層64が、真空堆積層上にコーティングされ、紫外線光に露光される。他のタイプのUV硬化型または熱硬化型樹脂もまた、真空堆積層をコーティングするために使用されうる。例えば、エポキシ、ポリウレタンまたはポリシランが、この実施形態の上塗りとして使用されうる。上塗りは、プリズム面上に適切なポリマーの濃縮液(ドープ)をキャストし、次いで溶媒を乾燥によって除去することを含む溶媒キャスティング法によっても製造されうる。このように適用されうる材料としては、様々なセルロース、ポリカーボネートおよびアクリル熱可塑性ポリマーがあるが、それらに限定されるものではない。微細構造面特徴が最終の光入射面および光出射面上に現れないようにするためには、図3dに示されているように、平滑化シート66がエポキシの上に配置されうる。プリズムフィルム62は、設計に応じて光入射媒体42または光出射媒体43とすることができることに留意されたい。
本発明の目的のために、光入射媒体42または光出射媒体43を形成するポリマー平坦化層は、積層化、溶融押出、液体コーティングなどの様々な方法によって付着されうる。トポグラフィカル特徴の光学充填を可能にするためには、液体コーティング、特に比較的低粘度のコーティング配合物を使用することが好ましい。コーティング配合物は、水性または有機溶媒系とすることができる。多種多様の液体コーティング法が、配合物の組成および所望のコーティング速度に応じて効果的に使用されうる。適切な方法としては、押出ホッパーコーティング、スライドビードコーティング、グラビアコーティング、カーテンコーティング、スプレーコーティング、ナイフコーティングなどがある。
所望の厚さの平坦化層を得るのに必要な高固体で比較的低い粘度を達成するためには、分散したポリマーバインダーまたは低分子量モノマーもしくはオリゴマー材料を含むコーティング配合物を利用することが望ましい。
本発明のポリマー平坦化層は、放射線硬化型または熱硬化型組成物を含むことができる。紫外線(UV)放射および電子ビーム放射は、最も一般的に使用されている放射線硬化法である。UV硬化型組成物は、本発明の平坦化層の製造に特に有用であり、2つの主要タイプの硬化化学反応、すなわちフリーラジカル化学反応およびカチオン化学反応を使用して硬化されうる。アクリレートモノマー(反応性希釈剤)およびオリゴマー(反応性樹脂およびラッカー)は、硬化コーティングにその物理的特性の多くを与える、フリーラジカル系配合物の主成分である。光開始剤は、UV光エネルギーを吸収し、分解してフリーラジカルを形成し、アクリレート基C=C二重結合に作用を及ぼして重合を開始する。カチオン化学反応は、脂環式エポキシ樹脂およびビニルエーテルモノマーを主成分として利用する。光開始剤は、UV光を吸収してルイス酸を形成し、ルイス酸は、エポキシ環に作用を及ぼして重合を開始する。UV硬化は、紫外線硬化を意味し、波長が280〜420nm、好ましくは320〜410nmの紫外線を使用するものである。
本発明に有用な平坦化層に使用可能な紫外線硬化型レジンおよびラッカーの例としては、多官能性化合物のアクリレートオリゴマーやメタクリレートオリゴマーなど(本明細書に使用される「(メタ)アクリレート」という用語はアクリレートおよびメタクリレートを意味する)の光重合性モノマーおよびオリゴマーから得られるもの、例えば、(メタ)アクリレート官能基を有する多価アルコールおよびその誘導体、例えば、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、もしくはネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、およびそれらの混合物、並びに低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂、スピロアセタール樹脂、エポキシアクリレート、ポリブタジエン樹脂、ポリチオール−ポリエン樹脂など、およびそれらの混合物に由来するアクリレートまたはメタクリレートオリゴマー、並びに比較的大量の反応性希釈剤を含有する電離放射線硬化型樹脂がある。本明細書において有用な反応性希釈剤としては、単官能性モノマー、例えばエチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、ビニルトルエン、およびN−ビニルピロリドン、並びに、多官能モノマー、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサジオールジ(メタ)アクリレート、またはネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートなど、がある。
とりわけ、本発明では、平坦化層用において使用するための、好都合に使用される放射線硬化型ラッカーとしてウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーがある。これらは、ジイソシアネートをオリゴ(ポリ)エステルまたはオリゴ(ポリ)エーテルポリオールと反応させてイソシアネート末端ウレタンを産出することによって得られる。その後、ヒドロキシ末端アクリレートが末端イソシアネート基と反応する。このアクリル化は、オリゴマーの端部に不飽和をもたらす。ウレタンアクリレートの脂肪族または芳香族特性は、ジイソシアネートを選択することにより決定される。トルエンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネートは、芳香族ウレタンアクリレートオリゴマーを生じるであろう。脂肪族ウレタンアクリレートは、イソホロンジイソシアネートまたはヘキシルメチルジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネートの選択から得られるであろう。イソシアネートの選択以上に、ポリオール骨格が、最終オリゴマーの性能を決定する際に極めて重要な役割を果たす。ポリオールは一般に、エステル、エーテル、またはこれらの2つの組合せ体に分類される。オリゴマー骨格は、フリーラジカル開始重合の反応部位として働く2つ以上のアクリレートまたはメタクリレート単位によって決定される。イソシアネート、ポリオール、およびアクリレートもしくはメタクリレート末端単位から選択することにより、ウレタンアクリレートオリゴマーの開発においてかなりの許容範囲が可能となる。ウレタンアクリレートは、ほとんどのオリゴマーのように、一般に分子量および粘度が高い。これらのオリゴマーは、多官能性であり、複数の反応部位を含む。反応部位の数が増加するため、硬化速度が向上され、最終生成物は架橋される。オリゴマー官能価は、2〜6の範囲とすることができる。
とりわけ、平坦化層において使用するために、好都合に使用される放射線硬化型樹脂としては、多価アルコールおよびその誘導体から得られる多官能性アクリル化合物、例えば、イソホロンジイソシアネートから得られるペンタエリスリトールテトラアクリレートおよびペンタエリスリトールトリアクリレート官能化脂肪族ウレタンなどの、ペンタエリスリトールのアクリレート誘導体の混合物もある。市販されている、本発明の実施に際して使用されるウレタンアクリレートオリゴマーのいくつかの例として、Sartomer社(ペンシルベニア州エクストン)のオリゴマーがある。本発明の実施に際して好都合に使用される樹脂の一例が、Sartomer社のCN963(登録商標)である。
放射線硬化型コーティングに加えて、水性または溶媒系の分散されたポリマーバインダーを含む配合物としては、アクリル、ウレタン、ウレタン−アクリル混成物、スチレンポリマー、およびオレフィンなどがある。アクリル、ウレタンまたはウレタン−アクリルポリマー分散物の水性分散物が特に好ましい。コーティングは、適切な架橋剤の添加によって熱硬化されてもよく、あるいは未硬化でもよい。これらの厚い平坦化層に低いフィルムカールをもたらすためには、層のコーティング、乾燥および硬化後に高い応力を引き起こさない配合物を利用することが望ましい。したがって、乾燥および硬化の間に限られた収縮を受けかつ適度な剛性(係数)を有する配合物を利用することが望ましい。
プリズム反射偏光子40の特定の実施形態では、角度および波長動作を改善するためには、光入射媒体42または光出射媒体43は比較的低い屈折率を有する。適切な低屈折率材料は、1.48未満の屈折率を有し、好ましくは1.35〜1.40の屈折率を有するフッ素含有ホモポリマーまたはコポリマーを含む。適切なフッ素含有ホモポリマーおよびコポリマーとしては、フルオロオレフィン(例えば、フルオロエチレン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、ペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)、(メタ)アクリル酸の部分的または完全にフッ素化されたアルキルエステル誘導体、および完全または部分的にフッ素化されたビニルエーテルがある。
薄膜光学コーティング48上に入射する光線は、傾斜角56に等しい、表面法線に対する入射角を中心とする。傾斜角56は53度以上と大きいため、光学コーティング48は、45度用に設計されたものよりも少ない層で、p偏光30をs偏光32から分離するように設計することができる。このコーティングはまた、広範な入射角および波長にわたって機能するように設計することもできる。
図4は、UV硬化型アクリル(n=1.49)である光入射媒体とポリカーボネート(n=1.59)である光出射媒体とを有する、交互になったTiO層およびSiO層で構成された5層コーティング設計を示す。広い角度および波長許容範囲を提供するために、層厚さの選択は4分の1波長の倍数に限定されない。図5a〜5cは、光入射媒体の表面法線に対する入射角に対する、波長450nm(青)、550nm(緑)および625nm(赤)でのs偏光およびp偏光のモデル化された透過率曲線を示す。TiOとSiOは共に非常に少ない吸収で製造されうるので、この設計での反射率値は単純に100以下の透過率である。このコーティング設計は、60〜70度の傾斜角56を有する微細構造面44上で使用されたときによく機能する。図6は、光入射媒体内での45度入射から85度入射までの、入射角40度の範囲にわたって、(均一に)平均化された65度の傾斜角56の場合の透過率曲線を示す。これは、空気中での約60度の角度範囲に対応する。図6の曲線は、この5層コーティングが、広範な入射角についての可視スペクトルの大部分にわたって、p偏光の90パーセントを超えて透過しかつs偏光の80パーセントを超えて反射することができることを示す。
コーティングプロセスの間のスループットを最大にするためには、層の数および厚さを最小に保つことが望ましい。図7は、この場合もTiO層およびSiO層を備えた、2つの非常に薄いTiO層を有する単純な3層設計を示す。TiOのコーティング速度は通常、SiOよりもずっと遅いので、TiO層を薄く保つことは、製造スループットを最大にするのに役立つ。図8は、このコーティングが65度の傾斜角56を有する微細構造面44に適用されたときの、40度の角度平均化透過率曲線を示す。この透過率曲線は、やはり45度入射から85度入射まで平均化されている。
別のコーティング選択肢は、層のうちの1つまたは複数に非常に薄い金属コーティング、好ましくは銀を使用することである。図9は、MgFが2つの非常に薄い8nmの銀層の間に挟まれた、銀のマイクロキャビティーの設計を示す。対応する40度の角度平均化透過率曲線が、やはり65度の傾斜角56として図10に示されている。TiOやZnSなどの高屈折率誘電体の代わりに非常に薄い銀を使用することにより、ずっと高い製造スループットが可能となる。というのは、所要厚さを薄くすることが、より速い堆積速度と一体であるからである。しかし、誘電体層を含むだけの設計とは異なり、金属層には、LCDバックライトに使用されたときに全体的な光再利用能力を低下させる若干の吸収損失が存在する。
層の数を増やすことにより、s偏光の透過率を実質的に低減しかつ広範な角度および波長にわたって優れた性能を維持し続けることが可能である。下表に与えられた薄膜設計は、s偏光の非常に低い透過率(および高い反射率)を提供する。65度の傾斜角56について、対応する40度の角度平均化透過率曲線が図11に示されている。当業者には周知のように、薄膜スタックの設計は3種以上の異なる材料を含むこともできる。
Figure 2009540364
傾斜した側壁を有する構造上への真空堆積は、シャドウイングのために構造上の薄膜の厚さの変動を引き起こしうることがよく知られており、厚さの変動は、構造幾何形状、真空コータ幾何形状およびコーティングプロセス自体に依存する。本発明のプリズム反射偏光子の場合、薄膜光学コーティングの堆積中のこの構造的シャドウイングにより、谷と頂点の間での単調な厚さの増加を伴って、構造の頂点付近の層厚さを谷付近の層厚さより厚くすることができる。シャドウイングは通常、薄膜光学コーティング内のすべての層について同じはずであるので、厚さの変動は均一であり、すなわち各層についての割合と同じである。当業者には周知のように、厚さの変動は、法線入射コータ幾何形状および/またはスパッタリングなどのコンフォーマルコーティングプロセスを選択することによって低減されうる。あるいは、薄膜コーティング設計は、厚さの変動に耐えるようになされうる。そのような厚さ許容設計の一例が、図19a、19b、20aおよび20bに示されている。
図19aは、UV硬化型アクリル(n=1.49)である光入射媒体と、やはりアクリル(PMMA、n=1.49)である光出射媒体とを有する、交互になったTiO層およびSiO層で構成された7層コーティング設計を示す。図20aは、このコーティングが55度の傾斜角56を有する微細構造面44に適用された場合の、40度の角度平均化透過率曲線を示し、この透過率曲線は、35度入射から75度入射まで平均化されている。薄膜堆積の間の厳格な厚さの変動の一実施例として、図19bは、各層の厚さが図19aの各層の厚さの150%である7層コーティングを示し、対応する角度平均化透過率曲線は図20bに示されている。図20bの曲線と図20aの曲線とを比較すると、図19aの設計は、プリズム反射偏光子の側壁に沿って生じうる均一な厚さの変動に対して非常に耐性があることが明らかである。図19aおよび19bのように、厚さが薄膜スタックの一方の側から他方の側へ単調に増加する層を有する光学薄膜設計は、均一な厚さの変動に対して他の設計よりも耐性がある傾向があることが観察されている。
図12は、プリズム反射偏光子40およびいくつかの光マネジメント(light management)フィルムを組み込んだ、LCDディスプレイ用の偏光バックライトアセンブリを示す。冷陰極蛍光ランプまたは発光ダイオードなどのいくつかの光源70が、ライトボックス72構造内または導光板の端部に位置する。体積および/または表面拡散板74は、照明を均一化し、光源自体に関連するホットスポットを低減し、かつ光再利用のための、反射されたs偏光の脱分極をもたらすように使用される。軸上輝度を高めるために、バックライトアセンブリは、3M社のBEFなどの輝度上昇プリズムシート76、または輝度上昇マイクロレンズアレイを組み込むことができる。この構成では、プリズム反射偏光子40から出て来る光は、主として単一(線形)偏光である。
プリズム反射偏光子が、特定のバックライト構成で使用されかつ光出射媒体よりも低い屈折率を有する光入射媒体を有するように設計された場合、輝度は、軸直上よりもディスプレイの法線からわずかに軸外で高くなりうる。この効果は、光入射媒体が光出射媒体より大きいかまたはそれと同じ屈折率を有する反射偏光子設計で軽減されうる。
当技術分野で周知のように、2つ以上の光マネジメントフィルムは、(光学的に)接触し、LCDディスプレイ内で「ウェットアウト(wet−out)」する場合がある。内部全反射(TIR)は平滑な光出射面52で生じるので、プリズム反射偏光子40を使用するときに、ウェットアウト領域を回避することが好ましい。図13は、光出射面52に追加された、ウェットアウト防止用のまばらなスタンドオフ(standoff)80の列を示す。これらの特徴は、光学性能の著しい変化を回避するために、光出射面の面積の10%未満を占めるべきである。別の選択肢は、平滑な光出射面52上にスペーサビーズを使用することである。平滑な光出射面52は、表面積の大部分で光の内部全反射をもたらすよう十分滑らかであるべきであることが理解されるべきである。スタンドオフを有する図13の実施形態では、突出部を有する、完全に平坦ではない平滑な光出射面のいくつかの領域がある。図13はまた、照明の偏光がLCDパネルの入力偏光軸と合致するように、プリズム反射偏光子40から出て来るp偏光を回転させる任意選択的なリターダ(retarder)フィルム82も示す。入力偏光軸は様々な種類のLCDパネルによって異なるので、リターダフィルムの最適選択はパネルの種類に依存する。
複数の微細構造面92、94および96を有するプリズム反射偏光子90の一実施態様が、図14に示されている。この手法は、例えば各色(RGB)用の別々の薄膜光学コーティングおよび微細構造面を有することにより、光学性能を最適化するように使用することができる。
プリズム反射偏光子の設計は、s偏光の望ましくない前方への透過の原因となりうるいくつかの要因を制限するように最適化することができる。図15に示されているように、光入射面を通って正常に送り返されたs偏光は、1)薄膜光学コーティングを通る直接透過、または2)微細構造面による前方方向への二重反射、または3)内部全反射の損失の原因となる、臨界角未満の角度での光出射面上への入射により、光出射面を通過することができる。
図4、図7および表1に関連して上述したように、s偏光が光学コーティングを通る透過は、交互になった高屈折率層および低屈折率層の数を増やすことにより、およびそれらの層の厚さを最適化することにより、低減することができる。前方への二重反射は、あるプリズム構造上の薄膜光学コーティングによって反射されたs偏光が、隣接するプリズム構造によって阻止され、反射されるときに起こりうる。前方へ二重反射されるs偏光光束の割合を頂角の関数として示す図16の曲線により示されているように、この効果は、頂角を約60度未満に限定することによって、すなわち傾斜角を60度より大きい角度に限定することによって低減されうる。最後に、図17の曲線で示されているように、s偏光光束の大部分が光出射面で内部全反射を受けるようにするために、頂角を約40度より大きく、すなわち傾斜角を70度未満に保つべきである。
前方への二重反射と内部全反射の損失の両方を除去するための別の手法が、図18に示されている。プリズム反射偏光子100のこの実施形態では、偏光選択的薄膜光学コーティング108は、法線入射について高入射角かつ高反射性で優れた偏光分割をもたらすように設計される。この場合、好ましい頂角は約60度である。
本発明の実施形態はすべて、一方の偏光、通常はp偏光を、微細構造面上の偏光選択的薄膜光学コーティングを通して、前方方向に選択的に透過させるとともに、第2の偏光、通常はs偏光を、少なくとも3回の反射を使用することによって後方方向に向ける。この反射はすべて、図18に示されているように偏光選択的薄膜光学コーティングで起こることができ、あるいは、1回または複数回は、図2に示されているように光出射面で内部全反射によって起こることができる。
本発明はいくつかの実施形態を参照して記載された。しかし、変形形態および改変形態が、本発明の範囲から逸脱することなく当業者によって達成されうることが理解されよう。本明細書で参照された特許および他の出版物の全体の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
10 プリズム反射偏光子
12 光入射媒体
14 微細構造面
16 プリズム構造
17a 第1の側壁
17b 第2の側壁
18 薄膜光学コーティング
20 逆構造面
21 光入射面
22 光出射面
24 頂角
26 傾斜角
30 p偏光
32 s偏光
34 1度反射したs偏光光線
36 2度反射したs偏光光線
38 3度反射したs偏光光線
40 プリズム反射偏光子
42 光入射媒体
43 光出射媒体
44 微細構造面
46 プリズム構造
47a 第1の側壁
47b 第2の側壁
48 薄膜光学コーティング
50 逆構造面
51 光入射面
52 光出射面
54 頂角
56 傾斜角
62 プリズムフィルム基体
64 UV硬化型樹脂
66 平滑化シート
70 光源
72 ライトボックス
74 拡散板
76 輝度上昇プリズムシート
80 スタンドオフ
82 リターダフィルム
90 プリズム反射偏光子
92 微細構造面
94 微細構造面
96 微細構造面
100 プリズム反射偏光子
108 薄膜光学コーティング

Claims (11)

  1. (a)光入射面と、プリズム構造の連なりを有する微細構造面とを有し、各プリズム構造の第1および第2の側壁が前記光入射面に対して53度を超える傾斜角を有する、光入射媒体;
    (b)第1の偏光を透過させかつ第2の偏光を反射させるための、前記プリズム構造の連なり上の偏光選択的薄膜光学コーティング;並びに
    (c)平滑な光出射面を提供する、前記偏光選択的薄膜光学コーティング上の光出射媒体;
    を含む反射偏光子。
  2. 傾斜角が70度以下である、請求項1記載の反射偏光子。
  3. 傾斜角が60〜70度である、請求項1記載の反射偏光子。
  4. 前記偏光子と光出射面に隣接する面との間に空隙を設けるように、スタンドオフが前記偏光子の前記光出射面上に設けられる、請求項1記載の反射偏光子。
  5. 請求項1記載の反射偏光子を組み込んだバックライトを含むLCDディスプレイ。
  6. 光入射媒体または光出射媒体がエポキシを含む、請求項1記載の反射偏光子。
  7. エポキシ上に平滑化シートをさらに含む、請求項6記載の反射偏光子。
  8. 偏光選択的薄膜光学コーティングが、10以下の層を含む、請求項1記載の反射偏光子。
  9. 反射偏光子を製造する方法であって、
    (a)第1の平滑面と、プリズム構造の連なりを有する微細構造面とを有し、各プリズム構造の第1および第2の側壁が光入射面に対して53度を超える傾斜角を有する、プリズム基体を設けるステップ;
    (b)第1の偏光を透過させかつ第2の偏光を反射させるための、偏光選択的薄膜光学コーティングを前記プリズム構造の連なり上に堆積させるステップ;
    (c)前記偏光選択的薄膜光学コーティングの上にエポキシを適用するステップ;並びに
    (d)平坦な平滑化シートを取り付けることにより、前記エポキシ上に第2の平滑面を形成するステップ;
    を含む方法。
  10. 各プリズム構造の第1および第2の側壁が、前記光入射面に対して53度を超える傾斜角を有する、請求項9記載の方法。
  11. 反射偏光子を製造する方法であって、
    (a)第1の平滑面と、プリズム構造の連なりを有する微細構造面とを有し、各プリズム構造の第1および第2の側壁が光入射面に対して53度を超える傾斜角を有する、プリズム基体を設けるステップ;
    (b)第1の偏光を透過させかつ第2の偏光を反射させるための、偏光選択的薄膜光学コーティングを前記プリズム構造の連なり上に堆積させるステップ;
    (c)前記偏光選択的薄膜光学コーティングの上にエポキシを適用するステップ;並びに
    (d)前記エポキシ上に第2の平滑面を形成するステップ;
    を含む方法。
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