JP4297285B2 - 反射防止フィルム - Google Patents
反射防止フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4297285B2 JP4297285B2 JP2005359390A JP2005359390A JP4297285B2 JP 4297285 B2 JP4297285 B2 JP 4297285B2 JP 2005359390 A JP2005359390 A JP 2005359390A JP 2005359390 A JP2005359390 A JP 2005359390A JP 4297285 B2 JP4297285 B2 JP 4297285B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refractive index
- film
- layer
- antireflection film
- low refractive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
Description
図1は本発明のタイプIの反射防止フィルムを示し、1は透明基材フィルムであり、この透明基材フィルム1上に接着剤層2を介して、低屈折率層3が形成されている。図2は本発明のタイプIIの反射防止フィルムを示し、タイプIの反射防止フィルムにおける接着剤層2と低屈折率層3との間に、さらに高屈折率層4が設けられている。図3は本発明のタイプIII の反射防止フィルムを示し、タイプIIの反射防止フィルムにおける接着剤層2と高屈折率層4との間に、さらにハードコート層5が設けられている。
(1)タイプIの反射防止フィルムの製造方法
図4は本発明のタイプIの反射防止フィルムの製造方法の一例を示すプロセス図である。
図5は本発明のタイプIIの反射防止フィルムの一番目の製造方法の一例を示すプロセス図である。図5(a)は、離型フィルム6上に、前記タイプIの反射防止フィルムの製造方法で用いたものと同じ電離放射線硬化型樹脂組成物を塗布して低屈折率層3を形成し、さらに得られた低屈折率層3上に高屈折率層4を形成した状態を示す。
図7は本発明のタイプIII の反射防止フィルムの一番目の製造方法の一例を示すプロセス図である。図7(a)は、離型フィルム6上に、前記タイプIの反射防止フィルムの製造方法で用いたものと同じ電離放射線硬化型樹脂組成物を塗布して低屈折率層3を形成し、さらに得られた低屈折率層3上に高屈折率層4を形成し、さらにその上にハードコート層5を形成した状態を示す。
一般的にシート上にシリコン、フッ素、アクリル−メラミンなど離型処理を施したもの、または、未処理のものが使用される。その表面は凹凸を有していてもよく、この場合、最終製品の表面に凹凸が形成されるので、得られる反射防止フィルムに更に防眩効果を付与することができる。
反射防止フィルムに適した透明基材フィルムには、透明性のあるフィルムであればよく、例えば、トリアセチルセルロースフィルム、ジアセチルセルロースフィルム、アセテートブチレートセルロースフィルム、ポリエーテルサルホンフィルム、ポリアクリル系樹脂フィルム、ポリウレタン系樹脂フィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルフィルム、トリメチルペンテンフィルム、ポリエーテルケトンフィルム、(メタ)アクリロニトリルフィルム等が使用できるが、特に、トリアセチルセルロースフィルム、及び一軸延伸ポリエステルが透明性に優れ、光学的に異方性が無い点で好適に用いられる。その厚みは、通常は8μm〜1000μm程度のものが好適に用いられる。
低屈折率層は、少なくとも低屈折率層に直接接する下層(タイプI では接着剤層、タイプIIとタイプIII では高屈折率層)の屈折率よりも低いことが必要である。低屈折率層は粒径5nm以上50nm以下、屈折率1.35以上1.45以下である超微粒子が含有されている電離放射線硬化型樹脂層からなり、該超微粒子が添加された電離放射線硬化型樹脂を主体とする樹脂組成物の塗布により形成される。
さらに反射防止性能を向上させるため、低屈折率層の屈折率よりも高い屈折率の高屈折率層を低屈折率層の下層に形成することが好ましい。高屈折率層の厚みは約0.1μm前後の薄膜で形成すると反射防止効果におてい有利である。高屈折率層の形成方法には、例えば、後記する高屈折率を有する材料の薄膜を真空蒸着、スパッタリング、プラズマCVD法等の薄膜形成方法により形成してもよく、或いは、高屈折率層を形成するためのバインダー樹脂中に、高屈折率の金属や金属酸化物を添加した樹脂組成物を塗布することにより、高屈折率層を容易に形成することができる。前記塗布による成膜にはバインダー樹脂中に、下記に列挙する高屈折率を有する微粒子を分散して用いてもよい。或いは、前記高屈折率層に使用されるバインダー樹脂自体に高屈折率成分の分子や原子を含んだ樹脂を用いてもよい。即ち、
1)高屈折率層用のバインダー樹脂に、高屈折率を有する微粒子を分散させたものを用いる。
2)高屈折率層用のバインダー樹脂を構成する分子或いは原子として、屈折率の高い成分を多く導入した原子を含んだ屈折率の高い樹脂を用いる。
本明細書において、「ハードコート層」或いは「ハード性を有する」とは、JIS K5400で示される鉛筆硬度試験で、H以上の硬度を示すものをいう。ハードコート層を構成する材料は、無機材料、有機材料問わず何でも用いることができる。無機材料をハードコート層材料とする場合には、例えば、ゾル−ゲル法によって複合酸化物の膜を形成してもよい。ハードコート層材料が有機材料の場合には、バインダー樹脂には、透明性のあるものであればどのような樹脂(例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂等)でも使用することができる。ハード性能を付与するためには、ハードコート層の厚みは0.5μm以上、好ましくは、3μm以上とすることにより、硬度を維持することができ、反射防止フィルムにハード性能を付与することができる。
低屈折率層と透明基材フィルムの間に強固な着強を形成し、かつ、反射防止フィルムの十分な硬度や耐久性を付与するためには、接着剤の架橋密度を上げ、層間の密着性を高め、硬度の高い接着剤層とすることが重要であり、そのためには、硬化後のガラス転移温度が20℃以上となる接着剤を用いることが望ましい。このようなガラス転移温度を持つ接着剤は、ウレタン系接着剤を挙げることができ、特に、ウレタン系接着剤中にイソシアネート基を有する化合物を10%以上含有させるか、或いは接着剤中に電離放射線硬化型樹脂を含有させることによって調製することができる。接着剤中に電離放射線硬化型樹脂を含有させる場合には、その電離放射線硬化型樹脂の添加量は、ラミネート時に要する初期タックが失われない範囲とすることが重要である。
低屈折率層中に含有することができる界面活性剤には、表面層の防汚性を付与する目的には、フッ素系ポリマー、ケイ素化合物が挙げられるが、特に塗膜内部での安定性を考慮すると、フッ素系ポリマーが好ましい。
本発明の反射防止フィルムの下面には、粘着剤が塗布されていてもよく、この反射防止フィルムは反射防止すべき対象物、例えば、偏光素子に貼着して偏光板とすることができる。
低屈折率超微粒子として住友セメント(株)製のMgF2 超微粒子分散液(粒径20nm,屈折率1.38)を30重量部、日本合成ゴム(株)製のフッ素系ポリマー(主鎖フッ素変性ポリマーn=1.39、商品名:KZ5002)を70重量部、DPHA(日本化薬製)を30重量部、フッ素系高分子界面活性剤(日本油脂製モディパーF200:商品名)を10重量部を混合し、メチルイソブチルケトン溶剤で固型分5%に調整して低屈折率層用樹脂組成物とした。
離型フィルムとしてアクリル・メラミン処理を施した厚さ50μmのポリエステルフィルム(MC−19:商品名、麗光(株)製)を用意し、該離型フィルム上に、ZrO2 超微粒子トルエン分散液(住友大阪セメント(株)製,粒径20nm)200重量部と、ポリエステルアクリレート(HN−5A:商品名,三菱化学(株)製)100重量部を混合してなる高屈折率ハードコート層用樹脂を膜厚4μm/dryとなるように塗工した。得られた塗膜上に電子線を5Mrad照射し塗膜を硬化した。その塗膜上にウレタン系接着剤(L660:商品名,DIC社製)を膜厚5μm/dryとなるように塗工し、溶媒を乾燥した。
前記実施例2の反射防止フィルムの製造方法において、MgF2 の粒径及びその配合を下記の表1に示すものに変えた以外は同じようにして、比較例1〜4の反射防止フィルムを得た。また、得られた反射防止フィルムの、反射率、ヘイズ、鉛筆硬度を下記の表1に示す。
前記実施例2で用いたものと同じ離型フィルム上に、前記実施例2で用いたものと同じZrO2 超微粒子トルエン分散液45重量部と同じくポリエステルアクリレート1重量部を混合してなるハードコート層用樹脂を膜厚75nm/dryとなるように塗工し、次いで電子線を2Mrad照射した。その塗膜上にポリエステルアクリレート(EXG−12:商品名,大日精化(株)製)を4μm/dryとなるように塗工し、次いで得られた塗膜上に、前記実施例2で用いたものと同じウレタン系接着剤を膜厚5μ/dryとなるように塗工した。その後、前記実施例2と同じようにして、ケン化処理済フィルムとラミネートし、エージングし、離型フィルムを剥離した後、MgF2 超微粒子トルエン分散液を塗工し、電子線を照射して本実施例3の反射防止フィルムを得た。得られた反射防止フィルムの光学特性は、550nmの光に対する反射率が0.2%であった。
2 接着剤層
3 低屈折率層
4 高屈折率層
5 ハードコート層
6 離型フィルム
7,9 TACフィルム
8 偏光素子
10 液晶表示素子
11 反射防止フィルム
Claims (5)
- (1)ケン化処理されたトリアセチルセルロースフィルム上に、接着剤層を介して、さらに該接着剤層上に直接又は他の層を介して、粒径5nm以上50nm以下、屈折率1.35以上1.45以下である超微粒子を含有する電離放射線硬化型樹脂組成物を主体とする低屈折率層が転写により形成されて表面層をなす反射防止フィルムであって、
(2)該低屈折率層は直接接する下層の屈折率よりも低い屈折率であり、且つ該低屈折率層は電離放射線硬化型樹脂100重量部に対し、前記超微粒子が30重量部以上300重量部以下含有されており、該低屈折率層は電子線または紫外線により硬化されており、 (3)前記接着剤層は、イソシアネート基を有する化合物が10%以上含有される、硬化後のガラス転移温度が20℃以上のウレタン系接着剤を用いて、40〜80℃で形成され、且つ、電離放射線硬化型樹脂が全体の10〜90%である接着剤を用いて形成されたものであることを特徴とする反射防止されるべき対象物に貼着されるための反射防止フィルム。 - 前記低屈折率層は、界面活性剤が添加されてなることを特徴とする請求項1記載の反射防止フィルム。
- 該反射防止フィルムにおいて、表面が凹凸を有することを特徴とする請求項1記載の反射防止フィルム。
- 偏光素子に適用されるためのものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の反射防止フィルム。
- 請求項1乃至3の何れか1項に記載の反射防止フィルムが偏光素子に貼付されてなることを特徴とする偏光板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005359390A JP4297285B2 (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 反射防止フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005359390A JP4297285B2 (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 反射防止フィルム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7331052A Division JPH09145903A (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 反射防止フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006154837A JP2006154837A (ja) | 2006-06-15 |
JP4297285B2 true JP4297285B2 (ja) | 2009-07-15 |
Family
ID=36633117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005359390A Expired - Fee Related JP4297285B2 (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 反射防止フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4297285B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2179311B1 (en) | 2007-08-14 | 2015-09-16 | LG Chem, Ltd. | Optical film and method of manufacturing the same |
WO2012008276A1 (ja) * | 2010-07-13 | 2012-01-19 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | ガスバリア性フィルム、及びそれを用いた有機電子デバイス |
WO2012111516A1 (ja) * | 2011-02-18 | 2012-08-23 | シャープ株式会社 | 液晶ディスプレイ |
CN107884979B (zh) * | 2017-09-30 | 2020-10-16 | 惠州市德赛西威汽车电子股份有限公司 | 一种低反射率的显示器 |
JP2019191330A (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 東洋紡株式会社 | 折りたたみ型ディスプレイ用表面保護フィルム |
CN117222710A (zh) * | 2021-05-26 | 2023-12-12 | 斯泰拉化工公司 | 氟化物颗粒的分散液、光学膜形成用组合物及光学膜 |
-
2005
- 2005-12-13 JP JP2005359390A patent/JP4297285B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006154837A (ja) | 2006-06-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1160080B1 (en) | Antireflection sheet and process for producing the same | |
US8062731B2 (en) | Antireflection hard coating film, optical element and image display | |
US6777070B1 (en) | Antireflection material and polarizing film using the same | |
US8213086B2 (en) | Coating composition for antireflection with resistance and antireflection characteristic and antireflection film prepared by using the same | |
JP3515447B2 (ja) | 反射防止材料及びそれを用いた偏光フィルム | |
JP2006058574A (ja) | ハードコートフィルム | |
JP4680165B2 (ja) | 偏光板およびそれを用いた画像表示装置 | |
JP2008151998A (ja) | ハードコートフィルムの製造方法、ハードコートフィルム、偏光板および画像表示装置 | |
JP4297285B2 (ja) | 反射防止フィルム | |
JP4808698B2 (ja) | 積層光学フィルム | |
KR20180006427A (ko) | 하드 코팅 필름, 이것을 사용한 편광판, 디스플레이 부재 및 표시 장치 | |
JPH09145903A (ja) | 反射防止フィルム | |
JP2005258120A (ja) | 光学部品用硬化性樹脂組成物、光学部品及び画像表示装置 | |
JP3503876B2 (ja) | 反射防止材料及びそれを用いた偏光フィルム | |
JP3932060B2 (ja) | 反射防止シート | |
JPH08122504A (ja) | 反射防止フィルム及びその製造方法 | |
WO2016043241A1 (ja) | 偏光板 | |
JP2000147208A (ja) | 反射防止材料及びそれを用いた偏光フィルム | |
JP4524150B2 (ja) | 反射防止フィルム、偏光板、画像表示装置、および反射防止フィルムの製造方法 | |
CN115461661A (zh) | 带防反射层的圆偏光板和使用了该带防反射层的圆偏光板的图像显示装置 | |
JP2001228305A (ja) | 反射防止層 | |
JP3738853B2 (ja) | 反射防止シート及びその製造方法 | |
JPH0618704A (ja) | 反射防止性を有する耐擦傷性基材の製造方法、耐擦傷性基材及び偏光板 | |
KR20120128739A (ko) | 반사 방지 필름, 이를 포함하는 편광판 및 표시 장치 | |
JP2005283656A (ja) | 反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム、偏光板、およびそれを用いた画像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080204 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080521 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080717 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080930 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081027 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20081203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090408 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090408 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140424 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |