JP2002139599A - 放射線画像変換パネル - Google Patents

放射線画像変換パネル

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JP2002139599A JP2000333312A JP2000333312A JP2002139599A JP 2002139599 A JP2002139599 A JP 2002139599A JP 2000333312 A JP2000333312 A JP 2000333312A JP 2000333312 A JP2000333312 A JP 2000333312A JP 2002139599 A JP2002139599 A JP 2002139599A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放射線画像変換パネルを構成する支持体、鉛箔
(放射線吸収層)、蛍光体プレートなどの各層を容易に
分離回収でき、主要な構成部材を再利用することのでき
る放射線画像変換パネルの提供。 【解決手段】支持体1上に、鉛箔3と、輝尽性蛍光体層
5bを備えた蛍光体プレート5と、蛍光体プレート5を
被覆する下面保護フィルム4a及び上面保護フィルム4
bからなる保護層4とを備えた放射線画像変換パネルで
あって、鉛箔3が下面接着層2aによって固定され、下
面保護フィルム4aが上面接着層2bによって固定さ
れ、上下面の保護フィルム4a、4bの端部が上面接着
層2b上で融着されることにより蛍光体プレート5が保
護層4の張力によって支持体1に固定され、下面接着層
2aの接着強度が上面接着層2bの接着強度よりも小と
なるように設定されているものであり、放射線画像変換
パネルの分解に際して容易に支持体1と蛍光体プレート
5とを分離回収することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輝尽性蛍光体を用
いた放射線画像変換パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】X線画像等の放射線画像は病気診断用な
どに広く用いられており、このX線画像を得る方法とし
て、被写体を通過したX線を蛍光体層(蛍光スクリー
ン)に照射し、蛍光体層で発光した可視光を通常の写真
と同様に銀塩を使用したフィルムに照射して現像する、
いわゆる放射線写真が利用されている。しかし、近年銀
塩を塗布したフィルムを使用することなく蛍光体層から
直接画像を取り出す方法が工夫されるようになった。
【0003】この方法は、例えば米国特許3,859,
527号及び特開昭55−12144号公報などに記載
されている方法で、具体的には、輝尽性蛍光体を含有す
る放射線画像変換パネルを用い、この放射線画像変換パ
ネルの輝尽性蛍光体層に被写体を透過した放射線を当て
て被写体各部の放射線透過密度に対応する放射線エネル
ギーを蓄積させ、その後、輝尽性蛍光体層を可視光線、
赤外線などの電磁波(励起光)で時系列的に励起するこ
とにより、該輝尽性蛍光体層中に蓄積されている放射線
エネルギーを輝尽発光として放出させ、この光の強弱に
よる信号をたとえば光電変換して電気信号に変え、この
電気信号を感光フィルムなどの記録材料、CRTなどの
表示装置上に可視像として再生するものである。
【0004】このような輝尽性蛍光体を使用した放射線
画像変換パネルは、放射線画像情報を蓄積した後、励起
光の走査によって蓄積エネルギーを放出するため、従来
の放射線写真フィルムと増感紙との組合せを用いる放射
線写真法と比較すると、はるかに少ない被曝線量で情報
量の豊富な放射線画像を得ることができるという利点が
ある。
【0005】上記放射線画像変換パネルに用いられる輝
尽性蛍光体は、放射線を照射した後、励起光を照射する
と輝尽発光を示す蛍光体であるが、実用上では、波長が
400〜900nmの範囲にある励起光によって300
〜500nmの波長範囲の輝尽発光を示す蛍光体が一般
的に利用される。ここで、従来より放射線画像変換パネ
ルに用いられている輝尽性蛍光体の一例を下記の(1)
〜(14)に示す。
【0006】(1)特開昭55−12145号公報に記
載されている(Ba1-x,MII+ x)FX:yA(ただ
し、MII+はMg、Ca、Sr、ZnおよびCdのうち
の少なくとも一つ、XはCl、Br、およびIのうち少
なくとも一つ、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、P
r、Ho、Nd、Yb、およびErのうちの少なくとも
一つ、x、yは、それぞれ、0≦x≦0.6、0≦y≦
0.2を満たす数値)の組成式で表される希土類元素付
活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物蛍光体。
【0007】また、この蛍光体には以下の(a)〜
(n)に示すような添加物が含まれていてもよい。
【0008】(a)特開昭56−74175号公報に記
載されている、X'、BeX"、MII IX'''3(ただし、
X'、X"、およびX'''はそれぞれCl、BrおよびI
のうち少なくとも一種、MIIIは三価金属)、(b)特
開昭55−160078号公報に記載されているBe
O、BgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、Al2
3、Y23、La23、In23、SiO2、Ti
2、ZrO2、GeO2、SnO2、Nb25、Ta25
およびThO2などの金属酸化物、(c)特開昭56−
116777号公報に記載されているZr、Sc、
(d)特開昭57−23673号公報に記載されている
B、(e)特開昭57−23675号公報に記載されて
いるAs、Si、(f)特開昭58−206678号公
報に記載されているM・L(ただし、MはLi、Na、
K、Rb、およびCsからなる群より選ばれる少なくと
も一種のアルカリ金属、LはSc、Y、La、Ce、P
r、Nd、Pm、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、E
r、Tm、Yb、Lu、Al、Ga、In、およびTl
からなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属)、
(g)特開昭59−27980号公報に記載されている
テトラフルオロホウ酸化合物の焼成物、(h)特開昭5
9−27289号公報に記載されているヘキサフルオロ
ケイ酸、ヘキサフルオロチタン酸およびヘキサフルオロ
ジルコニウム酸の一価もしくは二価金属の塩の焼成物、
(i)特開昭59−56479号公報に記載されている
NaX'(ただし、X'はCl、BrおよびIのうちの少
なくとも一種)、(j)特開昭59−56480号公報
に記載されているV、Cr、Mn、Fe、CoおよびN
iなどの遷移金属、(k)特開昭59−75200号公
報に記載されているMIX'、M'IIX"、M IIX'''、A
(ただし、MIはLi、Na、K、Rb、およびCsか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属、
M'IIはBeおよびMgからなる群より選ばれる少なく
とも一種の二価金属、MIIはAl、Ga、In、および
Tlからなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金
属、Aは金属酸化物、X'、X"、およびX'''はそれぞ
れF、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少な
くとも一種のハロゲン)、(l)特開昭60−1011
73号公報に記載されているMIX'(ただし、M IはR
bおよびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種の
アルカリ金属、X'はF、Cl、BrおよびIからなる
群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン)、(m)特
開昭61−23679号公報に記載されているMII'X'
2・MII'X"2(ただし、MII'はBa、SrおよびCa
からなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類
金属、X'およびX"はそれぞれCl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであっ
て、かつ、X'≠X")、(n)特開昭61−26408
4号明細書に記載されているLnX"3(ただし、Lnは
Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、G
d、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuか
らなる群より選ばれる少なくとも一種の希土類元素、
X"はF、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる
少なくとも一種のハロゲン)。
【0009】(2)特開昭60−84381号公報に記
載されているMII2・aMIIX'2:xEu2+(ただ
し、MIIはBa、SrおよびCaからなる群より選ばれ
る少なくとも一種のアルカリ土類金属、XおよびX'は
Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも
一種のハロゲンであって、かつX≠X'、aは0.1≦
a≦0.0、xは0<x≦0.2を満たす数値)の組成
式で表される二価ユーロピウム付活アルカリ土類金属ハ
ロゲン化物蛍光体。
【0010】また、この蛍光体には以下に示す(a)〜
(i)のような添加物が含まれていてもよい。
【0011】(a)特開昭60−166379号公報に
記載されているMIX'(ただし、M IはRbおよびCs
からなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金
属、X′はF、Cl、BrおよびIからなる群より選ば
れる少なくとも一種のハロゲン)、(b)特開昭60−
221483号公報に記載されているKX"、MgX'''
2、MIIIX''''3(ただし、MIIIはSc、Y、La、G
dおよびLuからなる群より選ばれる少なくとも一種の
三価金属、X"、X'''およびX''''はいずれもF、C
l、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一
種のハロゲン)、(c)特開昭60−228592号公
報に記載されているB、(d)特開昭60−22859
3号公報に記載されているSiO2、P25等の酸化
物、(e)特開昭61−120882号公報に記載され
ているLiX"、NaX"(ただし、X"はF、Cl、B
rおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハ
ロゲン)、(f)特開昭61−120883号公報に記
載されているSiO、(g)特開昭61−120885
号公報に記載されているSnX"2(ただし、X"はF、
Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも
一種のハロゲン)、(h)特開昭61−235486号
公報に記載されているCsX"、SnX''' 2(ただし、
X"およびX'''はそれぞれF、Cl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン)、
(i)特開昭61−235487号公報に記載されてい
るCsX"、Ln3+(ただし、X"はF、Cl、Brおよ
びIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲ
ン、LnはSc、Y、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、
Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuからな
る群より選ばれる少なくとも一種の希土類元素)。
【0012】(3)特開昭55−12144号公報に記
載されているLnOX:xA(ただし、LnはLa、
Y、Gd、およびLuのうち少なくとも一つ、XはC
l、Br、およびIのうち少なくとも一つ、AはCeお
よびTbのうち少なくとも一つ、xは、0<x<0.1
を満たす数値)の組成式で表される希土類元素付活希土
類オキシハライド蛍光体。
【0013】(4)特開昭58−69281号公報に記
載されているMIIOX:xCe(ただし、MIIはPr、
Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、およびBiからなる群より選ばれる少なくと
も一種の酸化金属、XはCl、Br、およびIのうち少
なくとも一つ、xは0<x<0.1を満たす数値)の組
成式で表されるセリウム付活三価金属オキシハライド蛍
光体。
【0014】(5)特開昭62−25189号明細書に
記載されているMIX:xBi(ただし、MIはRbおよ
びCsからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカ
リ金属、XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれ
る少なくとも一種のハロゲン、xは0<x≦0.2を満
たす数値)の組成式で表されるビスマス付活アルカリ金
属ハロゲン化物蛍光体。
【0015】(6)特開昭60−141783号公報に
記載されているMII 5(PO43X:xEu2+(ただ
し、MIIはCa、SrおよびBaからなる群より選ばれ
る少なくとも一種のアルカリ土類金属、XはF、Cl、
BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種の
ハロゲン、xは0<x≦0.2を満たす数値)の組成式
で表される二価ユーロピウム付活アルカリ土類金属ハロ
リン酸塩蛍光体。
【0016】(7)特開昭60−157099号公報に
記載されているMII 2BO3X:xEu2+(ただし、MII
はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ土類金属、XはCl、BrおよびI
からなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、x
は0<x≦0.2を満たす数値)の組成式で表される二
価ユーロピウム付活アルカリ土類金属ハロホウ酸塩蛍光
体。
【0017】(8)特開昭60−157100号公報に
記載されているMII 2(PO43X:xEu2+(ただ
し、MIIはCa、SrおよびBaからなる群より選ばれ
る少なくとも一種のアルカリ土類金属、XはCl、Br
およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロ
ゲン、xは0<x≦0.2を満たす数値)の組成式で表
される二価ユーロピウム付活アルカリ土類金属ハロリン
酸塩蛍光体。
【0018】(9)特開昭60−217354号公報に
記載されているMIIHX:xEu2+(ただし、MIIはC
a、SrおよびBaからなる群より選ばれる少なくとも
一種のアルカリ土類金属、XはCl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、xは0
<x≦0.2の範囲の数値)の組成式で表される二価ユ
ーロピウム付活アルカリ土類金属水素化ハロゲン化物蛍
光体。
【0019】(10)特開昭61−21173号公報に
記載されているLnX3・aLn'X'3:xCe3+(ただ
し、LnおよびLn'はそれぞれY、La、Gdおよび
Luからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土類元
素、XおよびX'はそれぞれF、Cl、BrおよびIか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであっ
て、かつX≠X'、aは0.1<a≦10.0、xは0
<x≦0.2を満たす数値)の組成式で表されるセリウ
ム付活希土類複合ハロゲン化物蛍光体。
【0020】(11)特開昭61−21182号公報に
記載されているLnX3・aMIX'3:xCe3+(ただ
し、LnはY、La、GdおよびLuからなる群より選
ばれる少なくとも一種の希土類元素、MIはLi、N
a、K、CsおよびRbからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ金属、XおよびX'はそれぞれC
l、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一
種のハロゲン、aは0<a≦10.0、xは0<x≦
0.2を満たす数値)の組成式で表されるセリウム付活
希土類複合ハロゲン化物系蛍光体。
【0021】(12)特開昭61−40390号公報に
記載されているLnPO4・aLnX3:xCe3+(ただ
し、LnはY、La、GdおよびLuからなる群より選
ばれる少なくとも一種の希土類元素、XはF、Cl、B
rおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハ
ロゲン、aは0.1≦a≦10.0、xは0<x≦0.
2を満たす数値)の組成式で表されるセリウム付活希土
類ハロ燐酸塩蛍光体。
【0022】(13)特開昭61−236888号明細
書に記載されているCsX:aRbX':xEu2+(た
だし、XおよびX'はそれぞれCl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、aは0
<a≦10.0、xは0<x≦0.2を満たす数値)の
組成式で表される二価ユーロピウム付活ハロゲン化セシ
ウム・ルビジウム蛍光体。
【0023】(14)特開昭61−236890号明細
書に記載されているMII2・aMIX':xEu2+(た
だし、MIIはBa、SrおよびCaからなる群より選ば
れる少なくとも一種のアルカリ土類金属、MIはLi、
RbおよびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種
のアルカリ金属、XおよびX'はそれぞれCl、Brお
よびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲ
ン、aは0.1≦a≦20.0、xは0<x≦0.2を
満たす数値)の組成式で表される二価ユーロピウム付活
複合ハロゲン化物蛍光体。
【0024】なお、上述した輝尽性蛍光体のうちで、ヨ
ウ素を含有する二価ユーロピウム付活アルカリ土類金属
弗化ハロゲン化物系蛍光体、ヨウ素を含有する二価ユー
ロピウム付活アルカリ土類金属ハロゲン化物系蛍光体、
ヨウ素を含有する希土類元素付活希土類オキシハロゲン
化物系蛍光体、およびヨウ素を含有するビスマス付活ア
ルカリ金属ハロゲン化物系蛍光体は高輝度の輝尽発光を
示す材料である。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】これらの輝尽性蛍光体
を使用した放射線画像変換パネルは、放射線画像情報を
蓄積した後、励起光の走査によって蓄積エネルギーを放
出するので、走査後に再度放射線画像の蓄積を行うこと
ができ、繰り返し使用することが可能である。従って、
従来の放射線写真法では一回の撮影ごとに放射線写真フ
ィルムを消費するのに対して、この放射線画像変換方法
では放射線画像変換パネルを繰り返し使用することがで
きるため、資源保護、経済効率の面からも有利である。
そこで、放射線画像変換パネルには、繰り返し使用によ
って得られる放射線画像の画質を劣化させることなく長
期間の使用に耐えることができる性能が求められてい
る。
【0026】しかし、放射線画像変換パネルは繰り返し
使用されることにより、取り扱い上のキズ付き、汚れ付
着や紫外線、自然放射線などによる劣化、さらには、輝
尽性蛍光体が空気中の水分を吸収して時間の経過ととも
に著しく劣化する吸湿現象等、放射線画像変換パネルを
取り巻く様々な外的環境に対して画像性能が劣化し、高
精度の画像が求められる医用診断に使用できなくなって
しまう。
【0027】このような原因で使用できなくなった放射
線画像変換パネルは廃棄する必要が生じるが、通常、放
射線画像変換パネルに用いられる輝尽性蛍光体として
は、X線吸収を高める必要から重金属の化合物が用いら
れており、さらに、撮影に用いる放射線の散乱を防ぐ目
的で鉛、タングステンなどの重金属が用いられており、
それらを廃棄するにあたり、他の部材と分別し適切な処
分を行うことが地球環境上で必要である。
【0028】しかしながら、従来の放射線画像変換パネ
ルは、保護層、蛍光体層、支持体などが強固に接着成形
されているため、廃棄にあたりそれらを分別することは
相当の手間を要し、実質的に分別できずに全体を廃棄せ
ざるを得ない事態が生じたり、分別に際して、放射線画
像変換パネルを構成する部材が変形して再利用すること
ができなくなってしまうという問題があった。
【0029】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その主たる目的は、放射線画像変換パネル
を構成する支持体、鉛箔(放射線吸収層)、蛍光体プレ
ートなどの各層ないし各部分を容易に分離回収でき、主
要な構成部材を再利用することのできる放射線画像変換
パネルを提供することにある。
【0030】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、支持体上に、輝尽性蛍光体層を備えた蛍
光体プレートと、該蛍光体プレートを被覆する保護層と
を少なくとも有する放射線画像変換パネルにおいて、前
記保護層の前記蛍光体プレート側最表面が非接着性部材
により形成され、かつ、前記保護層の端部が前記支持体
又は該支持体上に配置された構造体に固定されることに
より、前記蛍光体プレートが前記保護層の張力によって
前記支持体に固定されるものである。
【0031】本発明においては、前記保護層が前記蛍光
体プレートの上面及び下面に配設され、上下面の前記保
護層の端部が融着によって封止されていることが好まし
い。
【0032】また、本発明は、支持体上に、輝尽性蛍光
体層を備えた蛍光体プレートと、該蛍光体プレートを被
覆する保護層とを少なくとも有する放射線画像変換パネ
ルにおいて、前記支持体と前記蛍光体プレートとの間に
接着層を備え、該接着層の接着強度が2000g/25
mm以下となるように設定されているものである。
【0033】また、本発明は、支持体上に、輝尽性蛍光
体層を備えた蛍光体プレートと、該蛍光体プレートを被
覆する保護層とを少なくとも有する放射線画像変換パネ
ルにおいて、前記支持体と前記蛍光体プレートとの間に
1以上の接着層を備え、前記支持体に接する面の接着強
度が、前記蛍光体プレートに接する面の接着強度よりも
小となるように設定されているものである。
【0034】また、本発明は、支持体上に、放射線吸収
層と、輝尽性蛍光体層を備えた蛍光体プレートと、該蛍
光体プレートを被覆する保護層とを少なくとも有する放
射線画像変換パネルにおいて、前記支持体と前記放射線
吸収層との間、及び、前記放射線吸収層と前記蛍光体プ
レートとの間の各々に接着層を備え、前記支持体と前記
放射線吸収層との接着強度が、前記放射線吸収層と前記
蛍光体プレートとの接着強度よりも小となるように設定
されているものである。
【0035】本発明においては、前記支持体の前記接着
層側表面が凹凸状に形成され、前記支持体と前記接着層
との接触面積を小とすることにより、前記支持体側の接
着強度が小となるように調整されている構成とすること
ができる。
【0036】また、本発明においては、前記支持体表面
又は前記蛍光体プレート表面に前記接着層との接着強度
を増減させる表面処理が施され、前記支持体側の接着強
度が、前記蛍光体プレート側の接着強度よりも小となる
ように調整されている構成とすることもできる。
【0037】本発明は、上記構成により、放射線画像変
換パネルの廃棄に際して、支持体を変形させることなく
支持体と蛍光体プレートとを容易に分離回収することが
でき、支持体等の構造体を再利用することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係る放射
線画像変換パネルについて、図1及び図2を参照して以
下に説明する。図1及び図2は、本発明の一実施の形態
に係る放射線画像変換パネルの構造を模式的に示す断面
図である。
【0039】図1に示すように、本実施の形態の放射線
画像変換パネルは、支持体1の上に両面テープ等からな
る接着層2a、2bによって鉛箔3等の放射線吸収層が
接着されており、その上に下面保護フィルム4aと上面
保護フィルム4bとで挟まれた蛍光体プレート5を備え
るものであり、蛍光体プレート5は支持体1に強固に固
定されることなく、その端部が融着された保護フィルム
4a、4bの張力によって分離回収可能に取り付けられ
ている。
【0040】また、図2では、下面保護フィルム4aを
設けず、上面の保護層4の端部を鉛箔3の上に設けた両
面テープ2bに接着固定することにより蛍光体プレート
5を分離回収可能に取り付けている。以下に本実施形態
の放射線画像変換パネルを構成する各々の構造体に関し
て説明する。
【0041】まず、画像読み取りの際に読み取り光の走
査に対して放射線画像変換パネルを略平面に保つように
支持体1が設けられるが、この支持体1としては各種高
分子材料が用いられる。特に、情報記録材料としての取
り扱い上、可撓性のあるシートあるいはウェブに加工で
きるものが好適であり、この観点からセルロースアセテ
ートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィ
ルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィルム、トリ
アセテートフィルム、ポリカーボネートフィルム等のプ
ラスチックフィルムが好ましい。
【0042】なお、これら支持体1の層厚は用いる材質
等によって異なるが、一般的には80μm〜1000μ
m程度であり、取り扱い上の点から、80μm〜500
μm程度が好ましい。これらの支持体1の表面は滑面で
あってもよいし、蛍光体プレート5との接着性を変化さ
せる目的でマット面(例えば、エンボス加工ローラー等
で表面を処理する方法でもよく、特に凹凸状に形成する
手段としては任意であり、公知の手段を採用できる)と
してもよい。また、支持体1と蛍光体プレート5との間
に下引層を設けてもよい。
【0043】この支持体1又は下引き層の上に接着層2
aが形成され、図1及び図2に示すように、後方散乱を
防止するための鉛箔3等の放射線吸収層を設ける場合に
は、鉛箔3の上面に更に接着層2bが設けられる。この
接着層2a、2bの材質は特に限定されるものではな
く、一般的に公知である接着層を使用すればよく、支持
体1、鉛箔3、蛍光体プレート5又は保護層4に対して
適度な接着力を有する材料であれば良く、本実施の形態
では両面テープを用いた例について図示している。な
お、後述する実施例に記載するように、両面テープ2
a、2bの接着力を支持体1側と蛍光体プレート5側で
変えること(例えば、両面テープの両面の接着剤の組成
を変えてその特性を変える等の方法を採用してもよく、
任意の公知の方法を採用してもよい)により、容易に分
離回収することができる構造とすることもできる。
【0044】次に、蛍光体プレート5の形成方法につい
て説明すると、蛍光体プレート5の蛍光体層5bに用い
られる結合剤の例としては、ゼラチン等の蛋白質、デキ
ストラン等のポリサッカライド、またはアラビアゴムの
ような天然高分子物質、および、ポリビニルブチラー
ル、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセルロ
ース、塩化ビニリデン・塩化ビニルコポリマー、ポリア
ルキル(メタ)アクリレート、塩化ビニル・酢酸ビニル
コポリマー、ポリウレタン、セルロースアセテートブチ
レート、ポリビニルアルコール、線状ポリエステル等の
合成高分子物質などにより代表される結合剤がある。
【0045】このような結合剤の中で特に好ましいもの
は、ニトロセルロース、線状ポリエステル、ポリアルキ
ル(メタ)アクリレート、ニトロセルロースと線状ポリ
エステルとの混合物、ニトロセルロースとポリアルキル
(メタ)アクリレートとの混合物およびポリウレタンと
ポリビニルブチラールとの混合物である。なお、これら
の結合剤は架橋剤によって架橋されたものであってもよ
い。
【0046】そして、輝尽性蛍光体および上記結合剤を
適当な溶剤に添加し、これらを充分に混合して結合剤溶
液中に蛍光体粒子および該化合物の粒子が均一に分散し
た塗布液を調製する。なお、一般に結合剤は輝尽性蛍光
体1質量部に対して0.01乃至1質量部の範囲で使用
されるが、得られる放射線画像変換パネルの感度と鮮鋭
性の観点からは結合剤は少ない方が好ましく、塗布の容
易さとの兼合いから0.03乃至0.2質量部の範囲が
より好ましい。また、蛍光体層5b用塗布液の調製は、
ボールミル、サンドミル、アトライター、三本ロールミ
ル、高速インペラー分散機、Kadyミル、および超音
波分散機などの分散装置を用いて行なわれる。
【0047】この蛍光体層5b用塗布液の調製に用いら
れる溶剤の例としては、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、n−ブタノール等の低級アルコール、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン、酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸n−ブチル等の低級脂肪酸と低級アルコール
とのエステル、ジオキサン、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
などのエーテル、トリオール、キシロールなどの芳香族
化合物、メチレンクロライド、エチレンクロライドなど
のハロゲン化炭化水素およびそれらの混合物などが挙げ
られる。
【0048】また、塗布液には、該塗布液中における蛍
光体の分散性を向上させるための分散剤、また、形成後
の蛍光体層5b中における結合剤と蛍光体との間の結合
力を向上させるための可塑剤などの種々の添加剤が混合
されていてもよい。そのような目的に用いられる分散剤
の例としては、フタル酸、ステアリン酸、カプロン酸、
親油性界面活性剤などを挙げることができる。そして可
塑剤の例としては、燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジ
ル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エステル、フタル酸ジエ
チル、フタル酸ジメトキシエチル等のフタル酸エステ
ル、グリコール酸エチルフタリルエチル、グリコール酸
ブチルフタリルブチルなどのグリコール酸エステル、そ
して、トリエチレングリコールとアジピン酸とのポリエ
ステル、ジエチレングリコールとコハク酸とのポリエス
テルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩基酸と
のポリエステルなどを挙げることができる。
【0049】上記のようにして調製された塗布液を、塗
布ベース5aの表面に均一に塗布することにより蛍光体
層5bの塗膜を形成する。この塗布操作は、通常の塗布
手段、例えば、ドクターブレード、ロールコーター、ナ
イフコーターなどを用いることにより行われる。そし
て、形成された塗膜を徐々に加熱することにより乾燥さ
せて、塗布ベース5a上への蛍光体層5bの形成を完了
する。
【0050】なお、蛍光体層5bの膜厚は、目的とする
放射線画像変換パネルの特性、輝尽性蛍光体の種類、結
合剤と輝尽性蛍光体との混合比等によって異なるが、1
0μm〜1000μm程度の範囲から選ばれることが好
ましく、10μm〜500μmの範囲から選ばれるのが
より好ましい。
【0051】そして、蛍光体プレート5を分離回収可能
に固定するために保護層4が形成される。この保護層4
としては、ASTMD-1003に記載の方法により測定したヘイ
ズ率が5以上60%未満の励起光吸収層を備えたポリエ
ステルフィルム、ポリメタクリレートフィルム、ニトロ
セルロースフィルム、セルロースアセテートフィルム等
が使用できる。この中でポリエチレンテレフタレートフ
ィルムやポリエチレンナフタレートフィルム等の延伸加
工されたフィルムが、透明性、強さの面で保護層として
好ましく、特に、これらのポリエチレンテレフタレート
フィルムやポリエチレンテレフタレートフィルム上に金
属酸化物、窒化珪素などの薄膜を蒸着した蒸着フィルム
が防湿性の面からより好ましい。
【0052】また、この保護層4は必要とされる防湿性
にあわせて、樹脂フィルムや樹脂フィルムに金属酸化物
などを蒸着した蒸着フィルムを複数枚積層することで最
適な防湿性とすることができるが、輝尽性蛍光体の吸湿
劣化を考慮すると、少なくとも50g/m2・day以
下であることが好ましい。樹脂フィルムの積層方法とし
ては一般に知られている任意の方法でかまわない。ま
た、積層する場合は、積層された樹脂フィルム間に励起
光吸収層を設けることによって、励起光吸収層が物理的
な衝撃や化学的な変質から保護され、安定したプレート
性能を長期間維持することができる。なお、励起光吸収
層は複数箇所に設けてもよいし、積層する為の接着剤層
に色剤を含有し励起光吸収層としても良い。
【0053】保護フィルム4a、4bにより蛍光体プレ
ート5を保持するには、封止することが好ましく、封止
するにあたっては、蛍光体プレート5を防湿性を備えた
上下の保護フィルム4a、4bの間に挟み周縁部をイン
パルスシーラーで加熱融着する方法や2本の加熱したロ
ーラー間で加圧加熱するラミネート方式等、既知のどの
ような方法でもかまわないが、保護フィルム4bの蛍光
体プレート5に接する側の最外層の樹脂層を熱融着性を
有する樹脂フィルムとすることで保護フィルム4a、4
bが融着可能となり、蛍光体プレート5の封止作業が効
率化され、蛍光体プレート5の外周部からの水分進入も
阻止できる。さらに支持体1面側の保護フィルム4aが
1層以上のアルミフィルムをラミネートしてなる積層防
湿フィルムとすることで、より確実に水分の進入を低減
できる。また、保護層と蛍光体プレートとの関係におい
て、保護層が蛍光体プレートに接着しない様に、それら
が接する面においては非接着性部材(例えば、後記する
ポリエチレンテレフタレート等)によりなるものが好ま
しい。
【0054】なお、上記インパルスシーラーで加熱融着
する方法においては、減圧環境下で加熱融着すること
が、蛍光体プレート5の保護フィルム4a、4b内での
位置ずれ防止や大気中の湿気を排除する意味でより好ま
しい。また、保護フィルム4bの蛍光体層5bに接する
側の最外層の熱融着性を有する樹脂層と蛍光体層5bと
は接着していても接着していなくてもかまわない。この
接着していない状態とは、微視的には蛍光体層5bと保
護フィルム4bとは点接触してはいたとしても、光学
的、力学的には殆ど不連続体として扱える状態のことで
ある。また、ここでいう熱融着性フィルムとは、一般に
使用されるインパルスシーラーで融着可能な樹脂フィル
ムのことで、たとえばエチレン酢酸ビニルコポリマー
(EVA)やポリプロペレン(PP)フィルム、ポリエ
チレン(PE)フィルム等があげられるが、これに限定
されるものではない。
【0055】なお、保護フィルム4a、4bのヘイズ率
は、使用する樹脂フィルムのヘイズ率を選択することで
容易に調整でき、任意のヘイズ率の樹脂フィルムは工業
的に容易に入手可能である。放射線画像変換パネルの保
護フィルム4a、4bとしては光学的に透明度の非常に
高いものが想定されており、そのような透明度の高い保
護フィルム材料としては、ヘイズ値が2〜3%の範囲に
あるようなプラスチックフィルムが各種市販されてい
る。
【0056】そして、支持体1上に蛍光体層5bが塗設
された蛍光体プレート5を所定の大きさに断裁して放射
線画像変換パネルが完成する。なお、断裁にあたっては
一般のどのような方法でも可能であるが、作業性、精度
の面から化粧断裁機、打ち抜き機等が望ましい。
【0057】このようにして形成された放射線画像変換
パネルを廃棄するに際して、本実施の形態では、蛍光体
プレート5が上面の保護フィルム4bに接着固定される
ことなく、端部が融着された保護フィルム4a、4bの
張力によって蛍光体プレート5が固定されているため、
構造体を容易に分離回収することができ、分離回収作業
の効率化を図ることができる。
【0058】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の一実施例について図3乃至
図6を参照して説明する。図3乃至図6は、本実施例に
係る放射線画像変換パネルの構造を模式的に示す断面図
であり、図3は、支持体と蛍光体プレートとを接着剤で
固定する構造、図4は、支持体と蛍光体プレートとを両
面テープで固定する構造、図5は、後方散乱を防止する
ために設けた鉛箔の上下面に両面テープを配設した構
造、図6は、図5の支持体上面に凹凸を設けた構造を示
している。
【0059】図3乃至図6に示すように、本実施例の放
射線画像変換パネルは、支持体1と蛍光体プレート5と
の間に接着層2、2a、2b、2cが形成され、接着層
の接着力が所定の値以下となるように設定するか、又
は、支持体側の接着力と蛍光体プレート側の接着力とに
差を設けて分離回収を容易にすることを特徴とするもの
である。接着力に差を設ける方法としては、鉛箔3の上
下に接着力の異なる両面テープ2a、2bを設ける方法
や、両面テープ2cの上下面の接着力に差を設ける方法
や、両面テープや接着剤の接着力は上下面で同等にし、
支持体1と蛍光体プレート5の接着面の表面形状を変え
て接着力を変える方法や、接着面に表面処理を施して接
着力を変える方法等がある。
【0060】なお、前記した実施の形態では、蛍光体プ
レート5を端部が融着された保護フィルムで分離回収可
能に取り付けた構造について記載したが、本実施例で
は、この構造に加えて、またはこの構造に代えて、支持
体1上に設ける接着層2、2a、2b、2cの接着力を
適宜調整して容易に分離回収可能な構造を実現するもの
である。以下に、蛍光体プレート5及び保護層4の形成
方法について記載した後、蛍光体プレート5を支持体1
に貼り付ける種々の構造及びその効果について説明す
る。
【0061】(蛍光体の合成)ユーロピウム付活弗化ヨ
ウ化バリウムの輝尽性蛍光体前駆体を合成するために、
BaI2水溶液(3.6mol/L)2780mlとE
uI3水溶液(0.2mol/L)27mlを反応器に
入れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら83℃
で保温した。弗化アンモニウム水溶液(8mol/L)
322mlを反応母液中にローラーポンプを用いて注入
し、沈澱物を生成させた。注入終了後も保温と撹拌を2
時間続けて沈澱物の熟成を行った。
【0062】そして、沈澱物をろ別後、エタノールによ
り洗浄し、真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化
バリウムの結晶を得た。焼成時の焼結により粒子形状の
変化、粒子間融着による粒子サイズ分布の変化を防止す
るために、アルミナの超微粒子粉体を0.2質量%添加
し、ミキサーで充分撹拌して、結晶表面にアルミナの超
微粒子粉体を均一に付着させた。これを石英ボートに充
填して、チューブ炉を用いて水素ガス雰囲気中、850
℃で2時間焼成してユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウ
ム蛍光体粒子を得た。次に上記蛍光体粒子を分級するこ
とにより平均粒径7μmの粒子を得た。
【0063】蛍光体層5b形成材料として、上記で得た
ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウム蛍光体427g、
ポリウレタン樹脂(住友バイエルウレタン社製、デスモ
ラック4125)15.8g、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂2.0gをメチルエチルケトン−トルエン
(1:1)混合溶媒に添加し、プロペラミキサーによっ
て分散し、粘度25〜30Pa・sの塗布液を調製し
た。上記塗布液をドクターブレードを用いて塗布ベース
5a上で所定の乾燥膜厚になるように蛍光体層5bを形
成した。
【0064】(保護フィルムの作成)図3乃至図6では
保護層4は図示していないが、本実施例の接着層の構造
に加えて図1又は図2に示す保護層4を形成する場合に
は、以下に示す方法で作製する。蛍光体プレート5の蛍
光体層5b側の保護層4としては、VMPET12//
VMPET12//PET12//シーラントフィルム
(PET:ポリエチレンテレフタレート、シーラントフ
ィルム:熱融着性フィルムでCPP(キャステングポリ
プロプレ)又はLLDPE(低密度線状ポリエチレン)
を使用、VMPET:アルミナ蒸着PET(市販品:東
洋メタライジング社製)、各樹脂フィルムの後ろの数字
はフィルムの膜厚(μm)を示す。)を使用した。
【0065】また、上記“//”はドライラミネーショ
ン接着層で、接着剤層の厚みが2.5μmであることを
意味する。使用したドライラミネート用の接着剤は2液
反応型のウレタン系接着剤である。この時使用した接着
剤溶液に、あらかじめメチルエチルケトンに分散溶解さ
せた有機系青色着色剤(ザボンファーストブルー3G、
ヘキスト社製)を添加しておくことで、接着剤層の全て
を励起光吸収層Bとした。また、このときの添加量を調
節することで励起光吸収層Bの光線透過率を調節した。
【0066】なお、ここでいう励起光吸収層の光線透過
率とは、He−Neレーザ光(633nm)の光波長領
域における光透過率を励起光吸収層を有しない同等の保
護フィルムの光透過率と比較した場合の値とした。ま
た、同時にシーラントフィルムの品種を変更することで
ヘイズ率を調節し、各種のヘイズ率の積層保護フィルム
を作成した。
【0067】蛍光体プレート5の塗布ベース5a側の保
護層4は、シーラントフィルム/アルミ箔フィルム9μ
m/ポリエチレンテレフタレート(PET)188μm
の構成のドライラミネートフィルムとした。また、この
場合の接着剤層の厚みは1.5μmで2液反応型のウレ
タン系接着剤を使用した。
【0068】(蛍光体プレートへの保護層設置)塗布サ
ンプルを20cm×20cmの正方形に断裁し、上記の
各種のヘイズと励起光吸収層を有する積層保護フィルム
を使用し、減圧下で周縁部をインパルスシーラで融着す
ることにより封止した。なお、融着部から蛍光体プレー
ト5周縁部までの距離は1mmとなるように融着した。
融着に使用したインパルスシーラーのヒーターは8mm
幅のものを使用した。
【0069】上記方法で形成した蛍光体プレート5を下
記条件で支持体1に貼り付けたサンプルを作製した。具
体的には、(1)接着剤の接着力を変えて蛍光体プレー
ト5と支持体1とを貼り付けた構造(図3参照)、
(2)表裏面で接着力の異なる両面テープ2cを用いて
接着した構造(図4参照)、(3)鉛箔3の上下面に接
着力の異なる両面テープ2a、2bを用いて接着した構
造(図5参照)、(4)同一の接着強度の接着剤又は両
面テープを用い、支持体1の接着面を凹凸面7として接
着面積を小さくした構造(図6参照)、(5)同一の接
着強度の接着剤又は両面テープを用い、表面接着加工
(接着力強化処理、あるいは接着力を弱める処理等であ
り、具体的には、放射線画像変換パネル側にプライマー
処理を施して接着力を増強したり、支持体側に離型剤
(接着力を弱める)を施して接着力を減少させる処理を
いう。)を施した構造である。
【0070】ここで、接着剤2、あるいは両面テープ2
a、2b、2cに用いられる材料は、支持体1、蛍光体
プレート5、鉛箔3、保護層4を100g/25mm以
上の接着力で接着できるものであれば、いかなるものも
使用可能であるが、アクリル系、ウレタン系、あるいは
ゴム系の接着剤を用いるのが好ましい。両面テープは市
販されているポリエステルベース、PETベース、ナイ
ロンベース、あるいは不織布ベースのものが使用できる
が、貼り付け加工時の気泡抜け性が良好である点で不織
布ベースのものが好ましく、また、前記樹脂フィルムベ
ースのものであっても接着剤の塗布形状を凹凸形状ある
いはストライプ形状として気泡抜け性を改良したものは
さらに好ましい。
【0071】また、接着強度は、試料を25×150m
mに切り、各種の被着試験体に貼り合わせ、初期接着力
および永久接着力を測定した。ここで、初期接着力とは
被着体に貼り合わせ、20min経過後の接着力を、永
久接着力とは被着体に貼り合わせ、24hr経過後の接
着力をいい、上記した接着強度は永久接着力を指すもの
とする。なお、接着力の測定は、測定条件:23℃、6
5%RH、180度剥離、剥離速度:300mm/mi
nの条件で行った。
【0072】上記方法により作製したサンプルについて
実際に分離試験を行ったところ、接着層2の接着強度が
2000g/25mm(25mm幅の試料の一方を反対
方向に引っ張った時の強度)以下となるように接着層の
材料を選択したサンプル、また、表裏面又は上下面で接
着強度の異なるサンプルに関しては、接着強度を蛍光体
プレート5側≧支持体1側、又は蛍光体プレート5/鉛
箔3側≧鉛箔3/支持体1側となるように設定したサン
プルでは、容易に支持体1と蛍光体プレート5とを分離
することができた。また、支持体1側に凹凸面7を設
け、接着面積を小さくしたサンプルや、表面処理を施し
て支持体1側を剥離しやすくしたサンプル又は蛍光体プ
レート5側の接着力を強化したサンプルのいずれについ
ても容易に分離回収することができた。そして、蛍光体
プレート5を引き剥がす際に支持体1が変形することが
無く、支持体1の再利用が可能であることを確認した。
なお、本実施例の構造に加えて、前記した実施の形態の
保護層構造を採用することにより、更に容易に放射線画
像変換パネルを分離回収することが可能となる。
【0073】このように、蛍光体プレート5が支持体1
に接着層で接着される画像変換パネルにおいて、蛍光体
プレート5を支持体1に固定せず、保護フィルム4a、
4bで覆う方法、接着力が所定の値以下の接着剤を用い
る方法、支持体1側の接着層の接着力が蛍光体プレート
5側の接着力よりも弱い両面テープを用いる方法、支持
体1表面に凹凸を設けることにより支持体1側の接着面
積を小さくする方法、蛍光体プレート5側に接着力を強
化するプライマー処理を施す方法、支持体1側に接着力
を弱くする離型剤を施す方法等により、放射線画像変換
パネルの分離に際して、支持体1を変形させることなく
各構造体を容易に分離回収することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放射線画
像変換パネルの構造によれば、放射線画像変換パネルの
廃棄に際して、支持体を変形させることなく支持体と蛍
光体プレートとを容易に分離回収することができ、支持
体等の構造体を再利用することができる。
【0075】その理由は、蛍光体プレートを支持体に固
定せず保護フィルムで覆う方法、接着力が所定の値以下
の接着剤を用いる方法、支持体側の接着層の接着力が蛍
光体プレート側の接着力よりも弱い両面テープを用いる
方法、支持体表面に凹凸を設けることにより支持体側の
接着面積を小さくする方法、蛍光体プレート側に接着力
強化処理を施す方法、支持体側に接着力を弱くする処理
を施す方法等により、容易に支持体から蛍光体プレート
を引き剥がすことができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る放射線画像変換パ
ネルの構造を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る放射線画像変換パ
ネルの構造を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る放射線画像変換パネル
の構造を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る放射線画像変換パネル
の構造を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る放射線画像変換パネル
の構造を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施例に係る放射線画像変換パネル
の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持板 2 接着層(接着剤) 2a、2b、2c 接着層(両面テープ) 3 鉛箔 4 蛍光体プレート 4a 塗布ベース 4b 蛍光体層 5 保護膜 5a 下層保護フィルム 5b 上層保護フィルム 6a 融着箇所 6b 接着箇所 7 凹凸面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 42/02 G03B 42/02 B

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、少なくとも1)輝尽性蛍光体
    層を有する蛍光体プレートと、2)少なくとも該蛍光体
    プレートを被覆する保護層を有する放射線画像変換パネ
    ルにおいて、 前記保護層の前記蛍光体プレート側最表面が非接着性部
    材により形成され、かつ、前記保護層の端部が前記支持
    体に直接的又は間接的に固定されることにより、前記蛍
    光体プレートが前記保護層によって前記支持体に保持さ
    れることを特徴とする放射線画像変換パネル。
  2. 【請求項2】前記保護層が前記蛍光体プレートの上面及
    び下面にあり、かつ前記保護層の端部が融着によって前
    記支持体に固定されていることを特徴とする請求項1記
    載の放射線画像変換パネル。
  3. 【請求項3】前記支持体と前記蛍光体プレートとの間に
    放射線吸収層を備えたことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の放射線画像変換パネル。
  4. 【請求項4】支持体上に、少なくとも1)輝尽性蛍光体
    層を有する蛍光体プレートと、2)少なくとも該蛍光体
    プレートを被覆する保護層を有する放射線画像変換パネ
    ルにおいて、 前記支持体と前記蛍光体プレートとの間に接着層を備
    え、該接着層の接着強度が2000g/25mm以下と
    なるように設定されていることを特徴とする放射線画像
    変換パネル。
  5. 【請求項5】支持体上に、少なくとも1)輝尽性蛍光体
    層を有する蛍光体プレートと、2)少なくとも該蛍光体
    プレートを被覆する保護層を有する放射線画像変換パネ
    ルにおいて、 前記支持体と前記蛍光体プレートとの間に1以上の接着
    層を有し、前記支持体に接する面の接着強度が、前記蛍
    光体プレートに接する面の接着強度よりも小であること
    を特徴とする放射線画像変換パネル。
  6. 【請求項6】前記接着層が表面と裏面の接着強度が異な
    る両面テープからなり、前記支持体側の接着強度が前記
    蛍光体プレート側の接着強度よりも小であることを特徴
    とする請求項5記載の放射線画像変換パネル。
  7. 【請求項7】前記接着層が接着強度の異なる2層以上の
    両面テープからなり、前記支持体側に配設された前記両
    面テープの接着強度が、前記蛍光体プレート側に配設さ
    れた前記両面テープの接着強度よりも小であることを特
    徴とする請求項5記載の放射線画像変換パネル。
  8. 【請求項8】支持体上に、少なくとも、放射線吸収層、
    輝尽性蛍光体層を有する蛍光体プレート、及び該蛍光体
    プレートを被覆する保護層を有する放射線画像変換パネ
    ルにおいて、 前記支持体と前記放射線吸収層との間、及び、前記放射
    線吸収層と前記蛍光体プレートとの間の各々に接着層を
    備え、前記支持体と前記放射線吸収層との接着強度が、
    前記放射線吸収層と前記蛍光体プレートとの接着強度よ
    りも小であることを特徴とする放射線画像変換パネル。
  9. 【請求項9】前記各々の接着層が接着強度の異なる両面
    テープからなることを特徴とする請求項8記載の放射線
    画像変換パネル。
  10. 【請求項10】前記支持体の前記接着層側表面が凹凸状
    に形成されたことを特徴とする請求項5又は8に記載の
    放射線画像変換パネル。
  11. 【請求項11】前記支持体表面及び/又は前記蛍光体プ
    レート表面に、前記接着層との接着強度を増減させる表
    面処理が施されたことを特徴とする請求項5又は8に記
    載の放射線画像変換パネル。
  12. 【請求項12】前記接着層の接着強度が、各々2000
    g/25mm以下であることを特徴とする請求項5乃至
    11のいずれか一に記載の放射線画像変換パネル。
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