JP2002286896A - 放射線画像変換パネル及びその製造方法 - Google Patents

放射線画像変換パネル及びその製造方法

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JP2002286896A
JP2002286896A JP2001085032A JP2001085032A JP2002286896A JP 2002286896 A JP2002286896 A JP 2002286896A JP 2001085032 A JP2001085032 A JP 2001085032A JP 2001085032 A JP2001085032 A JP 2001085032A JP 2002286896 A JP2002286896 A JP 2002286896A
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JP2001085032A
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Kuniaki Nakano
中野  邦昭
Satoru Honda
哲 本田
Takehiko Shoji
武彦 庄子
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経時での鮮鋭性劣化の少ない放射線画像変換
パネルを提供する。 【解決手段】 支持体上に輝尽性蛍光体層を有する蛍光
体シートと、該蛍光体シートの全表面を被覆するように
設けられた防湿性保護フィルムを有する放射線画像変換
パネルにおいて、前記蛍光体シートと前記防湿性保護フ
ィルムとの間に形成される空間の気圧が、100Pa以
上60000Pa以下に減圧調整されていることを特徴
とする放射線画像変換パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線画像変換パネ
ルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線画像で代表される放射線画像は、病
気診断用など多方面に渡り用いられている。このX線画
像を得る方法としては、被写体を通過した放射線を、蛍
光体層(蛍光スクリーンとも言う)に照射し、蛍光体層
で発生した可視光を、ハロゲン化銀写真感光材料(以
降、単に感光材料とも言う)等に照射し、その後の現像
処理を施して可視画像を得る、いわゆる放射線写真方式
が主に利用されている。
【0003】しかしながら、近年では、ハロゲン化銀塩
を有する感光材料による画像形成方法に代わり、蛍光体
層から直接画像を取り出す新たな方法が提案されてい
る。
【0004】上記方法としては、被写体を透過した放射
線を、蛍光体に吸収せしめ、しかる後この蛍光体を、例
えば光又は熱エネルギーで励起することにより、この蛍
光体が、X線の吸収により蓄積した放射線エネルギーを
蛍光として放射し、この蛍光を検出し、画像化する方法
である。具体的には、例えば、米国特許第3,859,
527号及び特開昭55−12144号などに記載され
ているような輝尽性蛍光体を用いる放射線画像変換方法
である。
【0005】この方法は、輝尽性蛍光体を含有する放射
線画像変換パネルを利用するもので、詳しくは、この放
射線画像変換パネルの輝尽性蛍光体層に、被写体を透過
した放射線を当て、被写体各部の放射線透過密度に対応
する放射線エネルギーを蓄積させ、その後、輝尽性蛍光
体を可視光線、赤外線などの電磁波(励起光)で時系列
的に励起することにより、該輝尽性蛍光体中に蓄積され
ている放射線エネルギーを輝尽発光として放出させ、こ
の光の強弱による信号を、たとえば光電変換した電気信
号として取り出し、この信号をハロゲン化銀写真感光材
料などの既存の画像記録材料、あるいはCRTなどに代
表される画像表示装置上に、可視像として再生する方法
である。
【0006】上記の放射線画像記録の再生方法は、従来
の放射線用感光材料と増感紙とを組合せて用いる放射線
写真法による場合に比較して、はるかに少ない被曝線量
で情報量の豊富な放射線画像を得ることができるという
利点がある。
【0007】放射線画像変換パネルは、支持体とその表
面に設けられた輝尽性蛍光体層又は自己支持性の輝尽性
蛍光体層からなり、輝尽性蛍光体層は、通常、輝尽性蛍
光体とこれを分散支持する結合剤からなるものと、蒸着
法や焼結法によって形成される輝尽性蛍光体の凝集体の
みから構成されるものがある。また、前記凝集体の間隙
に高分子物質が含浸されているものも知られている。さ
らに、輝尽性蛍光体層の支持体側とは反対側の表面に
は、通常、ポリマーフィルムや無機物の蒸着膜からなる
保護層膜が設けられる。
【0008】このように輝尽性蛍光体は、放射線を照射
した後、励起光を照射すると輝尽発光を示す蛍光体であ
るが、実用上では、波長が400〜900nmの範囲に
ある励起光によって300〜500nmの波長範囲の輝
尽発光を示す、従来公知の各種の輝尽性蛍光体が一般的
に利用されてきた。
【0009】これら輝尽性蛍光体を使用した放射線画像
変換パネルは、放射線画像情報を蓄積した後、励起光の
走査によって蓄積エネルギーを放出するので、走査後に
再度放射線画像の蓄積を行うことができ、繰り返し使用
できることが利点の一つである。すなわち、従来の放射
線写真法では、一回の撮影ごとに放射線用感光材料を消
費するのに対して、この放射線画像変換方法では、放射
線画像変換パネルを繰り返し使用するので、資源保護、
経済効率の面からも有利である。
【0010】上記のような使用形態において、放射線画
像変換パネルには、得られる放射線画像の画質を劣化さ
せることなく、長期間の使用に耐える性能を付与するこ
とが強く要求される。
【0011】しかしながら、放射線画像変換パネルの製
造に用いられる上記輝尽性蛍光体の多くは、一般に吸湿
性が高く、通常の気候条件の室内に長期間放置すると、
空気中の水分を吸収し、時間の経過とともに著しく特性
が劣化するという欠点を有している。たとえば、輝尽性
蛍光体を高湿度条件下に置くと、吸収した水分の増大に
伴って、輝尽性蛍光体の放射線感度が低下する。また、
一般には輝尽性蛍光体に記録された放射線画像の潜像
は、放射線照射後の時間経過に伴って退行するため、再
生される放射線画像信号の強度は、放射線照射からの励
起光による走査までの時間が長いほど、低下するという
特性を有し、輝尽性蛍光体が吸湿すると前記潜像退行の
速度が、更に加速され、大きな問題を起こしやすい。
【0012】この結果、吸湿した輝尽性蛍光体を有する
放射線画像変換パネルを用いると、放射線画像の読み取
り時において、再生信号の再現性が低下しやすくなると
いう問題点があった。
【0013】従来、輝尽性蛍光体の吸湿による前記の劣
化現象を防止するには、透湿度の低い防湿性保護層で輝
尽性蛍光体層を被覆することにより、該蛍光体層に到達
する水分を低減させる方法が提案、実施されている。
【0014】透湿度の低い防湿性保護層としては、ガラ
ス板や高バリア性の厚手の樹脂フィルムを使用する方法
やポリエチレンテレフタレートフィルム上に、金属酸化
物、窒化珪素などのガラス薄膜を蒸着したフィルムを2
〜8枚積層してなる積層フィルムを使用する方法等が知
られている。
【0015】これらの方法を適用すると、保護フィルム
自体の厚みが厚くなり、得られる放射線画像の鮮鋭性が
劣化しやすいという問題があり、この様な問題を解決す
る為に、特開平1−131499号では保護層と蛍光体
層の間に空気などの低屈折率層を設けることが提案さ
れ、また、特開平11−249243号では保護層とし
て樹脂フィルムを使用した場合の実施形態が開示されて
いる。
【0016】しかしながら、上記記載の技術を適用して
も、経時による放射線画像変換パネルの鮮鋭性劣化の問
題点があり、解決が要望されていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、経時
による鮮鋭性の劣化の少ない放射線画像変換パネル及び
その製造方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の項目1〜8によって達成された。
【0019】1.支持体上に輝尽性蛍光体層を有する蛍
光体シートと、該蛍光体シートの上下に配置され、該輝
尽性蛍光体層と実質的に接着せず、且つ、周縁が前記蛍
光体シートの周縁より外側にあり、前記蛍光体シートの
全表面を被覆するように設けられた防湿性保護フィルム
を有する放射線画像変換パネルにおいて、前記蛍光体シ
ートと前記防湿性保護フィルムとの間に形成される空間
の気圧が、100Pa以上60000Pa以下に減圧調
整されていることを特徴とする放射線画像変換パネル。
【0020】2.蛍光体シートと防湿性保護フィルムと
の間に形成される空間の気圧が、2000Pa以上20
000Pa以下に減圧調整されていることを特徴とする
前記1に記載の放射線画像変換パネル。
【0021】3.蛍光体シートと防湿性保護フィルムと
の間に形成される空間が不活性ガスを含有することを特
徴とする前記1または2に記載の放射線画像変換パネ
ル。
【0022】4.蛍光体シートと防湿性保護フィルムと
の間に形成される空間の気圧を100Pa以下に減圧し
た後、次いで、大気または不活性ガスを導入して圧力調
整して製造されたことを特徴とする前記1〜3のいずれ
か1項に記載の放射線画像変換パネル。
【0023】5.前記1に記載の放射線画像変換パネル
を製造するに当たり、減圧条件下において、蛍光体シー
トを防湿性保護フィルムで封止し、前記蛍光体シート上
の輝尽性蛍光体層と前記防湿性保護フィルムとの間に形
成される空間の気圧が、100Pa以上60000Pa
以下に減圧調整される工程を有することを特徴とする放
射線画像変換パネルの製造方法。
【0024】6.蛍光体シート上の輝尽性蛍光体層と防
湿性保護フィルムとの間に形成される空間の気圧が、2
000Pa以上20000Pa以下に減圧調整される工
程を有することを特徴とする前記5に記載の放射線画像
変換パネルの製造方法。
【0025】7.前記3に記載の放射線画像変換パネル
を製造するに当たり、蛍光体シートと防湿性保護フィル
ムとの間に形成される空間に不活性ガスを導入する工程
を有することを特徴とする放射線画像変換パネルの製造
方法。
【0026】8.前記4に記載の放射線画像変換パネル
を製造するに当たり、蛍光体シートと防湿性保護フィル
ムとの間に形成される空間の気圧を100Pa以下に減
圧した後、次いで、大気または不活性ガスを導入して圧
力調整する工程を有することを特徴とする放射線画像変
換パネルの製造方法。
【0027】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいては、支持体上に輝尽性蛍光体層を有する蛍光体シ
ートと、該蛍光体シートの上下に配置され、該輝尽性蛍
光体層と実質的に接着せず、且つ、周縁が前記蛍光体シ
ートの周縁より外側にあり、前記蛍光体シートの全表面
を被覆するように設けられた防湿性保護フィルムを有す
る放射線画像変換パネルにおいて、前記蛍光体シートと
前記防湿性保護フィルムとの間に形成される空間の気圧
を、100Pa以上60000Pa以下に減圧調整する
ことにより、経時による鮮鋭性の劣化の少ない放射線画
像変換パネルを得ることが出来た。
【0028】蛍光体シートと防湿性保護フィルムとの間
に形成される空間の気圧を調整する方法について図1を
用いて説明する。
【0029】図1は、本発明で用いられる封止処理装置
の一例を示す概略断面図である。封止処理容器9に、防
湿性保護フィルム6と前記防湿性保護フィルムとの間に
蛍光体プレート7を挟み込んだ状態で設置する。次い
で、真空ポンプ4が接続しているバルブ2bを除々に開
いて、前記封止処理容器9の内部を減圧し、所定の減圧
度に到達したら、インパルスシーラ5を用いて防湿性保
護フィルム6を融着させ、蛍光体プレート7を封止す
る。
【0030】本発明においては、上記の所定の減圧度と
しては100Pa以上60000Pa以下に減圧調整さ
れていることが必要であるが、好ましくは、2000P
a以上20000Pa以下である。
【0031】また、上記記載の減圧度に調整するにあた
り、封止処理容器9内の減圧度を所定の減圧度以下にし
てから、ガス導入口3から不活性ガスまたは大気を導入
し、目的の減圧度に調整してもよいし、真空ポンプによ
る減圧と上記不活性ガスの導入を併用して、目的の減圧
度に調整してもよい。
【0032】本発明に係る不活性ガスとしては、窒素ガ
ス、ヘリウムガス、アルゴンガス、ラドンガス、ネオン
ガスなどが挙げられる。また、本発明に係る大気とは、
いわゆる空気である。
【0033】本発明においては、輝尽性蛍光体を水分に
よる劣化から守るために、上記記載の大気、不活性ガス
共に水分含有量が0.1質量%以下であることが好まし
く、特に好ましくは、実質的に水分含有量が0である。
【0034】ここで、『実質的に水分含有量が0』と
は、水分含有量が0.01質量%以下を表す。
【0035】本発明の放射線画像変換パネルに用いられ
る輝尽性蛍光体としては下記のものが一例として挙げら
れる。
【0036】(1)特開昭55−12145号に記載さ
れている(Ba1-X,M(II)+X)FX:yA、(式
中、M(II)はMg、Ca、Sr、ZnおよびCdのう
ちの少なくとも一つ、XはCl、Br、およびIのうち
少なくとも一つ、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、
Pr、Ho、Nd、Yb、およびErのうちの少なくと
も一つ、そしては、0≦x≦0.6、yは、0≦y≦
0.2である)の組成式で表される希土類元素付活アル
カリ土類金属弗化ハロゲン化物蛍光体;また、この蛍光
体には以下のような添加物が含まれていてもよい。
【0037】(a)特開昭56−74175号に記載さ
れている、X′、BeX″、M(III)X′′′3、式
中、X′、X″、およびX′′′はそれぞれCl、Br
およびIの少なくとも一種であり、M(III)は三価金
属である; (b)特開昭55−160078号に記載されているB
eO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、Al
23、Y23、La23、In23、SiO2、Ti
2、ZrO2、GeO2、SnO2、Nb25、Ta25
およびThO2などの金属酸化物; (c)特開昭56−116777号に記載されているZ
r、Sc; (d)特開昭57−23673号に記載されているB; (e)特開昭57−23675号に記載されているA
s、Si; (f)特開昭58−206678号に記載されているM
・L、式中、MはLi、Na、K、Rb、およびCsか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属で
あり、LはSc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、
Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、L
u、Al、Ga、In、およびTlからなる群より選ば
れる少なくとも一種の三価金属である; (g)特開昭59−27980号に記載されているテト
ラフルオロホウ酸化合物の焼成物;特開昭59−272
89号に記載されているヘキサフルオロケイ酸、ヘキサ
フルオロチタン酸およびヘキサフルオロジルコニウム酸
の一価もしくは二価金属の塩の焼成物;特開昭59−5
6479号に記載されているNaX′、式中、X′はC
l、BrおよびIのうちの少なくとも一種である; (h)特開昭59−56480号に記載されているV、
Cr、Mn、Fe、CoおよびNiなどの遷移金属;特
開昭59−75200号に記載されているM(I)
X′、M′(II)X″2、M(III)X′′′3、A、式
中、M(I)はLi、Na、K、Rb、およびCsから
なる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属であ
り、M′(II)はBeおよびMgからなる群より選ばれ
る少なくとも一種の二価金属を表し、M(III)はA
l、Ga、In、およびTlからなる群より選ばれる少
なくとも一種の三価金属であり、Aは金属酸化物であ
り、X′、X″、およびX′′′はそれぞれF、Cl、
BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種の
ハロゲンである; (i)特開昭60−101173号に記載されているM
(I)X′、式中、M(I)はRbおよびCsからなる
群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属であり、
X′はF、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる
少なくとも一種のハロゲンである; (j)特開昭61−23679号に記載されているM
(II)′X′2・M(II)′X″2、式中、M(II)′は
Ba、SrおよびCaからなる群より選ばれる少なくと
も一種のアルカリ土類金属であり;X′およびX″はそ
れぞれCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少な
くとも一種のハロゲンであって、かつX′≠X″であ
る;更に、特開昭61−264084号明細書に記載さ
れているLnX″3、式中、LnはSc、Y、La、C
e、Pr、Nd、Pm、Sm、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、YbおよびLuからなる群より選ばれ
る少なくとも一種の希土類元素であり;X″はF、C
l、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一
種のハロゲンである。
【0038】(2)特開昭60−84381号に記載さ
れているM(II)X2・aM(II)X′2:xEu2+
(式中、M(II)はBa、SrおよびCaからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属であり;
XおよびX′はCl、BrおよびIからなる群より選ば
れる少なくとも一種のハロゲンであって、かつX≠X′
であり;そしてaは0.1≦a≦10.0、xは0<x
≦0.2である)の組成式で表される二価ユーロピウム
付活アルカリ土類金属ハロゲン化物蛍光体;また、この
蛍光体には以下のような添加物が含まれていてもよい; (a)特開昭60−166379号に記載されているM
(I)X′、式中、M(I)はRbおよびCsからなる
群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属であり;
X′はF、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる
少なくとも一種のハロゲンである; (b)特開昭60−221483号に記載されているK
X″、MgX′′′2、M(III)X″″3、式中、M(I
II)はSc、Y、La、GdおよびLuからなる群より
選ばれる少なくとも一種の三価金属であり;X″、
X′′′およびX″″はいずれもF、Cl、Brおよび
Iからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンで
ある; (c)特開昭60−228592号に記載されている
B、特開昭60−228593号に記載されているSi
2、P25等の酸化物、特開昭61−120882号
に記載されているLiX″、NaX″、式中、X″は
F、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なく
とも一種のハロゲンである; (d)特開昭61−120883号に記載されているS
iO;特開昭61−120885号に記載されているS
nX″2、式中、X″はF、Cl、BrおよびIからな
る群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンである; (e)特開昭61−235486号に記載されているC
sX″、SnX′′′ 2、式中、X″およびX′′′は
それぞれF、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれ
る少なくとも一種のハロゲンである;更に、特開昭61
−235487号に記載されているCsX″、Ln3+
式中、X″はF、Cl、BrおよびIからなる群より選
ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;LnはSc、
Y、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、YbおよびLuからなる群より選ばれ
る少なくとも一種の希土類元素である; (3)特開昭55−12144号に記載されているLn
OX:xA、(式中、LnはLa、Y、Gd、およびL
uのうち少なくとも一つ;XはCl、Br、およびIの
うち少なくとも一つ;AはCeおよびTbのうち少なく
とも一つ;xは、0<x<0.1である)の組成式で表
される希土類元素付活希土類オキシハライド蛍光体; (4)特開昭58−69281号に記載されているM
(II)OX:xCe、(式中、M(II)はPr、Nd、
Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Y
b、およびBiからなる群より選ばれる少なくとも一種
の酸化金属であり;XはCl、Br、およびIのうち少
なくとも一つであり;xは0<x<0.1である)の組
成式で表されるセリウム付活三価金属オキシハライド蛍
光体; (5)特開昭62−25189号明細書に記載されてい
るM(I)X:xBi、(式中、M(I)はRbおよび
Csからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ
金属であり;XはCl、BrおよびIからなる群より選
ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;そしてxは0
<x≦0.2の範囲の数値である)の組成式で表される
ビスマス付活アルカリ金属ハロゲン化物蛍光体; (6)特開昭60−141783号に記載されているM
(II)5(PO43X:xEu2+、(式中、M(II)は
Ca、SrおよびBaからなる群より選ばれる少なくと
も一種のアルカリ土類金属であり;XはF、Cl、Br
およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロ
ゲンであり;xは0<x≦0.2の範囲の数値である)
の組成式で表される二価ユーロピウム付活アルカリ土類
金属ハロリン酸塩蛍光体; (7)特開昭60−157099号に記載されているM
(II)2BO3X:xEu2+、(式中、M(II)はCa、
SrおよびBaからなる群より選ばれる少なくとも一種
のアルカリ土類金属であり;XはCl、BrおよびIか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであ
り;xは0<x≦0.2の範囲の数値である)の組成式
で表される二価ユーロピウム付活アルカリ土類金属ハロ
ホウ酸塩蛍光体; (8)特開昭60−157100号に記載されているM
(II)2(PO43X:xEu2+、(式中、M(II)は
Ca、SrおよびBaからなる群より選ばれる少なくと
も一種のアルカリ土類金属であり;XはCl、Br及び
Iからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンで
あり;xは0<x≦0.2の範囲の数値である)の組成
式で表される二価ユーロピウム付活アルカリ土類金属ハ
ロリン酸塩蛍光体; (9)特開昭60−217354号に記載されているM
(II)HX:xEu2+、(式中、M(II)はCa、Sr
およびBaからなる群より選ばれる少なくとも一種のア
ルカリ土類金属であり;XはCl、BrおよびIからな
る群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;x
は0<x≦0.2の範囲の数値である)の組成式で表さ
れる二価ユーロピウム付活アルカリ土類金属水素化ハロ
ゲン化物蛍光体; (10)特開昭61−21173号に記載されているL
nX3・aLn′X′3:xCe3+、(式中、Lnおよび
Ln′はそれぞれY、La、GdおよびLuからなる群
より選ばれる少なくとも一種の希土類元素であり;Xお
よびX′はそれぞれF、Cl、BrおよびIからなる群
より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであって、かつ
X≠X′であり;そしてaは0.1<a≦10.0の範
囲の数値であり、xは0<x≦0.2の範囲の数値であ
る)の組成式で表されるセリウム付活希土類複合ハロゲ
ン化物蛍光体; (11)特開昭61−21182号に記載されているL
nX3・aM(I)X′3:xCe3+、(式中、Lnは
Y、La、GdおよびLuからなる群より選ばれる少な
くとも一種の希土類元素であり;M(I)はLi、N
a、K、CsおよびRbからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ金属であり;XおよびX′はそれぞ
れCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくと
も一種のハロゲンであり;そしてaは0<a≦10.0
の範囲の数値であり、xは0<x≦0.2の範囲の数値
である)の組成式で表されるセリウム付活希土類複合ハ
ロゲン化物系蛍光体; (12)特開昭61−40390号に記載されているL
nPO4・aLnX3:xCe3+、(式中、LnはY、L
a、GdおよびLuからなる群より選ばれる少なくとも
一種の希土類元素であり;XはF、Cl、BrおよびI
からなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであ
り;そしてaは0.1≦a≦10.0の範囲の数値であ
り、xは0<x≦0.2の範囲の数値である)の組成式
で表されるセリウム付活希土類ハロ燐酸塩蛍光体; (13)特開昭61−236888号明細書に記載され
ているCsX:aRbX′:xEu2+、(式中、Xおよ
びX′はそれぞれCl、BrおよびIからなる群より選
ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;そしてaは0
<a≦10.0の範囲の数値であり、xは0<x≦0.
2の範囲の数値である)の組成式で表される二価ユーロ
ピウム付活ハロゲン化セシウム・ルビジウム蛍光体; (14)特開昭61−236890号に記載されている
M(II)X2・aM(I)X′:xEu2+、(式中、M
(II)はBa、SrおよびCaからなる群より選ばれる
少なくとも一種のアルカリ土類金属であり;M(I)は
Li、RbおよびCsからなる群より選ばれる少なくと
も一種のアルカリ金属であり;XおよびX′はそれぞれ
Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも
一種のハロゲンであり;そしてaは0.1≦a≦20.
0の範囲の数値であり、xは0<x≦0.2の範囲の数
値である)の組成式で表される二価ユーロピウム付活複
合ハロゲン化物蛍光体; これらの輝尽性蛍光体を使用した放射線画像変換パネル
は、放射線画像情報を蓄積した後、励起光の走査によっ
て蓄積エネルギーを放出するので、走査後に再度放射線
画像の蓄積を行うことができ繰り返し使用が可能であ
る。つまり従来の放射線写真法では一回の撮影ごとに放
射線写真フィルムを消費するのに対して、この放射線画
像変換方法では放射線画像変換パネルを繰り返し使用す
るので、資源保護、経済効率の面からも有利である。
【0039】このように輝尽性蛍光体は、放射線を照射
した後、励起光を照射すると輝尽発光を示す蛍光体であ
るが、実用上では、波長が400〜900nmの範囲に
ある励起光によって300〜500nmの波長範囲の輝
尽発光を示す蛍光体が一般的に利用される。
【0040】上記の輝尽性蛍光体の中で、ヨウ素を含有
する二価ユーロピウム付活アルカリ土類金属弗化ハロゲ
ン化物系蛍光体、ヨウ素を含有する二価ユーロピウム付
活アルカリ土類金属ハロゲン化物系蛍光体、ヨウ素を含
有する希土類元素付活希土類オキシハロゲン化物系蛍光
体、およびヨウ素を含有するビスマス付活アルカリ金属
ハロゲン化物系蛍光体が好ましく用いられるが、中で
も、高輝度の輝尽発光を示す観点から、ヨウ素を含有す
る二価ユウロピウム付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン
化物系蛍光体(Eu付活BaFI)が特に好ましく用い
られる。
【0041】又、本発明に係る輝尽性蛍光体は輝尽性蛍
光体層中に樹脂中分散含有している事が望ましい。本発
明に使用できる結合剤としては、例えば、ポリウレタ
ン、ポリエステル、塩化ビニル共重合体、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重
合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポ
リビニルブチラール、セルロース誘導体(ニトロセルロ
ース等)、スチレン−ブタジエン共重合体、各種の合成
ゴム系樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹脂、シリコン樹脂、ア
クリル系樹脂、尿素ホルムアミド樹脂等が挙げられる。
なかでもポリウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共
重合体、ポリビニールブチラール、ニトロセルロースを
使用することが好ましい。
【0042】即ち、まず適当な有機溶媒中に、結合剤と
輝尽性蛍光体粒子を添加し、ディスパーザーやボールミ
ルを使用し攪拌混合して結合剤中に輝尽性蛍光体が均一
に分散した輝尽性蛍光体塗料を調製する。
【0043】輝尽性蛍光体塗料調製用の溶剤としては、
メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタ
ノールなどの低級アルコール、メチレンクロライド、エ
チレンクロライドなどの塩素原子含有炭化水素、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど
のケトン、トルエン、ベンゼン、シクロヘキサン、シク
ロヘキサノン、キシレンなどの芳香族化合物、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級脂肪酸と低級ア
ルコールとのエステル、ジオキサン、エチレングリコー
ルモノエチルエステル、エチレングリコールモノメチル
エステルなどのエーテル及びそれらの混合物を挙げるこ
とができる。
【0044】尚、輝尽性蛍光体塗料には塗料中における
輝尽性蛍光体の分散性を向上させるための分散剤、また
は形成後の輝尽性蛍光体層中の結合剤と輝尽性蛍光体と
の間の結合力を向上させるための可塑剤など種々の添加
剤が混合されてもよい。
【0045】分散剤の例としては、フタル酸、ステアリ
ン酸、カプロン酸、親油性界面活性剤などを挙げること
ができる。
【0046】可塑剤の例としては、燐酸トリフェニル、
燐酸トリクレジル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エステ
ル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジメトキシエチルなど
のフタル酸エステル、グリコール酸エチルフタリルエチ
ル、グリコール酸ブチルフタルブチルなどのグリコール
酸エステル、トリエチレングリコールとアジピン酸との
ポリエステル、ジエチレングリコールと琥珀酸とのポリ
エステルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩基
酸とのポリエステルなどを挙げることができる。
【0047】上記のようにして調製された輝尽性蛍光体
と結合剤とを含有する蛍光体塗料を、支持体若しくはシ
ート形成用の仮支持体の表面に均一に塗布することによ
り塗料の塗膜を形成する。
【0048】この塗布手段としては、例えばドクターブ
レード、ロールコータ、ナイフコータ、押し出しコータ
などを用いることにより行うことができる。
【0049】本発明に係る支持体(上記記載のシート形
成用仮支持体も含む)について説明する。
【0050】本発明に係る支持体としては、例えばガラ
ス、ウール、コットン、紙、金属などの種々の素材から
作られたものが使用され得るが、情報記録材料としての
取り扱い上可撓性のあるシート或いはロールに加工でき
るものが好ましい。この点から、例えばセルロースアセ
テートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレン
テレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイ
ミドフィルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネ
ートフィルム等のプラスティックフィルム、アルミニウ
ム箔、アルミニウム合金箔などの金属シート、一般紙及
び例えば写真用原紙、コート紙、若しくはアート紙のよ
うな印刷用原紙、バライタ紙、レジンコート紙、ベルギ
ー特許784,615号明細書に記載されているような
ポリサッカライド等でサイジングされた紙、二酸化チタ
ンなどの顔料を含むピグメント紙、ポリビニールアルコ
ールでサイジングした紙等の加工紙が特に好ましい。
【0051】また、これら支持体の層厚は用いる支持体
の材質等によって異なるが、一般的には80μm〜10
00μmであり、取り扱い上の点から、さらに好ましく
は80μm〜500μmである。
【0052】これらの支持体の表面は滑面であってもよ
いし、輝尽性蛍光体層との接着性を向上させる目的でマ
ット面としてもよい。
【0053】さらに、これら支持体は、輝尽性蛍光体層
との接着性を向上させる目的で輝尽性蛍光体層が設けら
れる面に下引層を設けてもよい。
【0054】放射線画像変換パネルの製造法は、以下の
主に2種が考えられる。第1の製造法として、結合剤と
蛍光体または輝尽性蛍光体とからなる蛍光体塗布液(以
下輝尽性蛍光体塗料)を支持体上に塗布し、輝尽性蛍光
体層を形成する。
【0055】また、第2の製造法として、結合剤と輝尽
性蛍光体とからなる輝尽性蛍光体塗料を仮支持体上に塗
布し、輝尽性蛍光体シートを形成する。前記輝尽性蛍光
体シートを支持体上に載せ、前記結合剤の軟化温度若し
くは融点以上の温度で、支持体に接着する工程で製造す
る。
【0056】輝尽性蛍光体層の支持体への形成方法とし
ては、主に上記2種が考えられるが、支持体上に均一に
輝尽性蛍光体層を形成する方法であればどのような方法
でもよく、吹き付けによる形成等でもよい。
【0057】第1の製造法の輝尽性蛍光体層は、結合剤
溶液中に輝尽性蛍光体を均一に分散せしめた輝尽性蛍光
体塗料を支持体上に塗布、乾燥することにより製造でき
る。
【0058】また、第2の製造法の輝尽性蛍光体層とな
るシートは、輝尽性蛍光体塗料を輝尽性蛍光体シート形
成用仮支持体上または仮支持体上に設けられた保護膜上
に塗布し、乾燥した後、仮支持体から剥離することで製
造できる。保護層自体を仮支持体として、そのまま最終
製品に使用することもできる。
【0059】第2の製造法では、仮支持体上または仮支
持体上に設けられた保護膜上に輝尽性蛍光体塗料を塗布
し乾燥した後、仮支持体から剥離して輝尽性蛍光体層と
なるシートとする。従って仮支持体の表面は、予め剥離
剤を塗布しておき、形成された輝尽性蛍光体シートが仮
支持体から剥離し易い状態にしておくのが好ましい。
【0060】支持体と輝尽性蛍光体層の結合を強化する
ため支持体表面にポリエステルまたはゼラチンなどの高
分子物質を塗布して接着性を付与する下塗り層を設けた
り、感度、画質(鮮鋭性、粒状性)を向上せしめるため
に二酸化チタンなどの光反射性物質からなる光反射層、
若しくはカーボンブラックなどの光吸収物質からなる光
吸収層などが設けられてよい。それらの構成は目的、用
途などに応じて任意に選択することができる。
【0061】また、本発明の輝尽性蛍光体層は圧縮して
もよい。輝尽性蛍光体層を圧縮することによって輝尽性
蛍光体の充填密度を更に向上させ、更に鮮鋭性、粒状性
を向上させることができる。圧縮の方法としてはプレス
機やカレンダーロール等が挙げられる。
【0062】第1の製造法の場合、輝尽性蛍光体層及び
支持体をそのまま圧縮する。第2の製造法の場合、輝尽
性蛍光体シートを支持体上に載せ、結合剤の軟化温度ま
たは融点以上の温度で圧縮しながら該シートを支持体上
に接着する。
【0063】このようにして、輝尽性蛍光体シートを支
持体上に予め固定することなく圧着する方法を利用する
ことによりシートを薄く押し広げることができる。
【0064】通常、放射線画像変換パネルには、前述し
た支持体に接する側と反対側の輝尽性蛍光体層の表面を
物理的、化学的に保護するための保護膜が設けられる。
このような保護膜は、本発明についても設置することが
好ましい。
【0065】本発明に用いられる保護層には、ASTM
D−1003に記載の方法により測定したヘイズ率が5
以上60%未満である、励起光吸収層を備えたポリエス
テルフィルム、ポリメタクリレートフィルム、ニトロセ
ルロースフィルム、セルロースアセテートフィルム等が
使用できるが、ポリエチレンテレフタレートフィルムや
ポリエチレンナフタレートフィルム等の延伸加工された
フィルムが、透明性、強さの面で保護層として好まし
く、とくにこれらのポリエチレンテレフタレートフィル
ムやポリエチレンテレフタレートフィルムや上に金属酸
化物、窒化珪素などの薄膜を蒸着した蒸着フィルムが防
湿性の面からより好ましい。
【0066】本発明に使用する前記保護フィルムは必要
とされる防湿性にあわせて、樹脂フィルムや樹脂フィル
ムに金属酸化物などを蒸着した蒸着フィルムを複数枚積
層することで最適な防湿性とすることができが、輝尽性
蛍光体の吸湿劣化を考慮して少なくとも50g/m2
day以下であることが好ましい。樹脂フィルムの積層
方法としては、一般に知られているどのような方法でも
かまわない。またこの場合は積層された樹脂フィルム間
に励起光吸収層を設けることによって、励起光吸収層が
物理的な衝撃や化学的な変質から保護され安定したプレ
ート性能が長期間維持できる。励起光吸収層は複数箇所
に設けてもよいし、積層する為の接着剤層に色剤を含有
し励起光吸収層としても良い。
【0067】保護フィルムは蛍光体層に接着層にて密着
していても良いが、蛍光体面を被覆するように設けられ
た構造(以下封止または封止構造)であることがより好
ましい。蛍光体プレートを封止するにあたっては既知ど
のような方法でもかまわないが、防湿性保護フィルムの
蛍光体シートに接する側の最外層の樹脂層を熱融着性を
有する樹脂フィルムとすることで防湿性保護フィルムが
融着可能となり蛍光体シートの封止作業が効率化され
る。
【0068】本発明では、蛍光体シートの上下に防湿性
保護フィルムを配置し、その周縁が前記蛍光体シートの
周縁より外側にある領域で該上下の防湿性保護フィルム
が融着している封止構造とすることで蛍光体シートの外
周部からの水分進入も阻止できる。さらに支持体面側の
防湿性保護フィルムが1層以上のアルミフィルムをラミ
ネートしてなる積層防湿フィルムとすることで(図1参
照)より確実に水分の進入を低減できる。またこの封止
方法は作業的にも容易である。
【0069】また、本発明に係る防湿性保護フィルムと
輝尽性蛍光体層とは、『実質的に接着していない』。
【0070】この『実質的に接着していない』状態と
は、微視的には蛍光体面と防湿性保護フィルムとが点接
触してはいたとしても、光学的、力学的には殆ど蛍光体
面と防湿性保護フィルムは不連続体として扱える状態の
ことである。
【0071】またここで言う熱融着性フィルムとは、一
般に使用されるインパルスシーラで融着可能な樹脂フィ
ルムのことで、たとえばエチレン酢酸ビニルコポリマー
(EVA)やポリプロペレン(PP)フィルム、ポリエ
チレン(PE)フィルム等があげられるがこれに限られ
たものではない。
【0072】本発明に係る防湿性保護フィルムのヘイズ
率は、使用する樹脂フィルムのヘイズ率を選択すること
で容易に調整できる。任意のヘイズ率の樹脂フィルムは
工業的に容易に入手可能である。
【0073】本発明の放射線画像変換パネルの防湿性保
護フィルムとしては光学的に透明度の非常に高いものが
好ましい。そのような透明度の高い保護フィルム材料と
しては、ヘイズ値が2〜3%の範囲にあるようなプラス
チックフィルムが各種市販されている。
【0074】特開昭59−42500や特公平1−57
759には保護層のヘイズ率を高くして画像ムラや線状
ノイズを解消する手段が示されているが鮮鋭性が低下し
てしまっていた。本発明に従えば、画像ムラや線状ノイ
ズを解消し、さらに鮮鋭性を向上することができる。
【0075】本発明の効果をより好ましく奏する為に
は、ヘイズ率として5%以上、60%未満が好ましく、
さらに好ましくは、10%以上、50%未満である。
【0076】ヘイズ率としては5%未満では画像ムラや
線状ノイズを解消する効果が小さく、60%以上である
と本発明の鮮鋭性向上効果が小さくなる。
【0077】次いで、形成された塗膜を徐々に加熱する
ことにより乾燥して、下塗層上への輝尽性蛍光体層の形
成を完了する。輝尽性蛍光体層の層厚は、目的とする放
射線画像変換パネルの特性、輝尽性蛍光体の種類、結合
剤と蛍光体との混合比などによって異なるが、通常は2
0μm乃至1mmとする。ただし、この層厚は50乃至
500μmとするのが好ましい。
【0078】支持体上に蛍光体層が塗設された蛍光体シ
ートを所定の大きさに断裁する。断裁にあたっては一般
のどのような方法でも可能であるが、作業性、精度の面
から化粧断裁機、打ち抜き機等が望ましい。
【0079】所定の大きさに断裁された蛍光体シートを
防湿性保護フィルムで封止するには既知のいかなる方法
も使用できるが、例をあげると蛍光体シートを上下の防
湿性保護フィルムの間に挟み周縁部をインパルスシーラ
で加熱融着する方法、や2本の加熱したローラー間で加
圧加熱するラミネート方式等が挙げられる。
【0080】上記インパルスシーラで加熱融着する方法
においては、減圧環境下で加熱融着することが、蛍光体
シートの防湿性保護フィルム内での位置ずれ防止や大気
中の湿気を排除する意味でより好ましい。
【0081】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが本発
明はこれらに限定されない。
【0082】実施例1 《放射線画像変換パネルの作製》 (蛍光体シートの作製)ユーロピウム付活弗化ヨウ化バ
リウムの輝尽性蛍光体前駆体を合成するために、BaI
2水溶液(3.5モル/リットル)2500mlとEu
Br3水溶液(0.2モル/リットル)125mlを反
応器に入れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら
83℃で保温した。弗化アンモニウム水溶液(8モル/
リットル)250mlを反応母液中にローラポンプを用
いて注入し、沈澱物を生成させ、注入終了後も保温と撹
拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行なった。
【0083】次に、沈澱物をろ別後、メタノールにより
洗浄後、真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バ
リウムの結晶を得た。焼成時の焼結により粒子形状の変
化、粒子間融着による粒子サイズ分布の変化を防止する
ために、アルミナの超微粒子粉体を1質量%添加し、ミ
キサーで充分撹拌して、結晶表面にアルミナの超微粒子
粉体を均一に付着させた。これを石英ボートに充填し
て、チューブ炉を用いて水素ガス雰囲気中、850℃で
2時間焼成してユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウム蛍
光体粒子を得た。次に、前記蛍光体粒子を分級すること
により平均粒径7μmの粒子を得た。
【0084】蛍光体層形成材料として、上記で得たユー
ロピウム付活弗化ヨウ化バリウム蛍光体427g、ポリ
ウレタン樹脂(住友バイエルウレタン社製、デスモラッ
ク4125)15.8g、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂2.0gをメチルエチルケトン−トルエン(1:
1)混合溶媒に添加し、プロペラミキサーによって分散
し、粘度25〜30Pa・Sの塗布液を調製した。この
塗布液をドクターブレードを用いて下塗付きポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に塗布したのち、100℃
で15分間乾燥させて、230μmの厚さの蛍光体層を
有する蛍光体シートを作製した。
【0085】(防湿性保護フィルムの作製)上記で得ら
れた蛍光体シートの蛍光体面側の防湿性保護フィルムと
して下記構成(A)のものを使用した。
【0086】構成(A) VMPET12//VMPET12//PET12//
シーラントフィルム PET:ポリエチレンテレフタレート シーラントフィルム:熱融着性フィルムでCPP(キャ
ステングポリプロプレ)またはLLDPE(低密度線状
ポリエチレン)を使用 VMPET:アルミナ蒸着PET(市販品:東洋メタラ
イジング社製) 各樹脂フィルムの後ろの数字はフィルムの膜厚(μm)
を示す。
【0087】上記“//”はドライラミネーション接着
層で、接着剤層の厚みが2.5μmであることを意味す
る。使用したドライラミネーション用の接着剤は2液反
応型のウレタン系接着剤である。
【0088】この時、使用した接着剤溶液に、あらかじ
めメチルエチルケトンに分散溶解させた有機系青色着色
剤(ザボンファーストブルー3G、ヘキスト社製)を添
加しておくことで、接着剤層の全てを励起光吸収層とし
た。またこのときの添加量を調節することで励起光吸収
層の光透過率を調節した。
【0089】ここで言う励起光吸収層の光透過率とは、
He−Neレーザー光(633nm)の光波長における
光透過率を励起光吸収層を有しない同等の保護フィルム
の光透過率と比較した場合の値とした。
【0090】蛍光体シートの支持体面側の保護フィルム
は、キャステングポリプロプレン(CPP)30μm/
ポリエチレンテレフタレート(PET)188μmの構
成のフィルムを用いた。また、VMPETはアルミナ蒸
着PET(市販品:東洋メタライジング社製)を示して
いる。またこの場合の接着剤層の厚みは1.5μmで2
液反応型のウレタン系接着剤を使用した。
【0091】(放射線画像変換パネル試料1の作製)上
記作製の蛍光体シートを10cm×10cmの正方形に
断裁し、前記防湿性保護フィルムを用いて、図1に示す
ような封止装置を用いて、8000Paの減圧条件下
で、防湿性保護フィルムの周縁部をインパルスシーラを
用いて融着して浮いたシートを封止し、放射線画像変換
パネル1を作製した。尚、放射線画像変換パネル試料1
として、8000Paの減圧条件での封止サンプルを1
0ロット作製した。尚、融着部から蛍光体シート周縁部
までの距離は1mmとなるように融着し、融着に使用し
たインパルスシーラのヒーターは3mm幅のものを使用
した。
【0092】(放射線画像変換パネル試料2〜6の作
製)前記放射線画像変換パネル試料1の作製において、
減圧条件を下記に記載の減圧条件に変更した以外は同様
にして、放射線画像変換パネル試料2〜6を作製した。
【0093】得られた放射線画像変換パネル1〜6を下
記のように評価した。 《放射線画像変換パネルの評価》 (鮮鋭性の評価:経時による鮮鋭性劣化)放射線画像変
換パネル試料1〜6の各々を40℃、90%RHの条件
下に3ヶ月保存し、3ヶ月後の鮮鋭性と初期の鮮鋭性と
の比から、各々の鮮鋭性の劣化の度合いを調べた。
【0094】鮮鋭性(鮮鋭度ともいう)の評価方法につ
いては、放射線画像変換パネルに鉛製のMTFチャート
を通して管電圧80kVpのX線を照射した後パネルH
e−Neレーザー光(633nm)で走査して励起し、
蛍光体層から放射される輝尽発光を上記と同じ受光器で
受光して電気信号に変換し、これをアナログ/デジタル
変換してハードディスクに記録し、記録をコンピュータ
ーで分析してハードディスクに記録されているX線像の
変調伝達関数(MTF)を調べた。
【0095】変調伝達関数(MTF)は45cm×45
cmの正方形の放射線画像変換パネルの面内で各10点
ずつ測定を、一試料につき、各10ロットある試料の全
てについて行い、放射線画像変換パネルの面内のMTF
値の分布を調査し、経時開始からの10点の鮮鋭性の劣
化を平均値を各々の試料について記録した。
【0096】鮮鋭性は、経時開始の鮮鋭性を100とし
て、相対評価した結果を下記に示した。数字が100に
近いほど、鮮鋭性の劣化が少ないことを表す。尚、パネ
ル試料1〜6の各々の初期の鮮鋭性は同等である。ま
た、放射線画像変換パネルとして実用するためには、経
時後の鮮鋭性は80%を越えることが好ましい。
【0097】得られた結果を下記に示す。 放射線画像変換 パネル試料 減圧条件 鮮鋭度 備考 1 8000Pa 98% 本発明 2 20000Pa 93% 本発明 3 60000Pa 90% 本発明 4 4000Pa 95% 本発明 5 80Pa 60% 比較例 6 大気圧(101333.3Pa) ※ 比較例 ※:保護層に皺が発生し、鮮鋭度評価が出来ない状態であった。
【0098】上記の結果から、比較と比べて本発明の試
料は経時後も良好な鮮鋭性を示していることが明らかで
ある。
【0099】
【発明の効果】本発明により経時での鮮鋭性劣化の少な
い放射線画像変換パネルを提供することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる封止処理装置の一例を示す
概略断面図である。
【図2】本発明の放射線画像変換パネルの一例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 真空計 2a、2b バルブ 3 ガス導入口 4 真空ポンプ 5 インパルスシーラ 6 防湿性保護フィルム 7 蛍光体プレート 8 放射線画像変換パネル 9 封止処理容器 10 封止処理装置 11 蛍光体 12 支持体 13 積層保護フィルム 14 アルミラミネートフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G083 AA03 BB01 CC01 CC08 DD01 DD11 EE02 EE08 2H013 AC01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に輝尽性蛍光体層を有する蛍光
    体シートと、該蛍光体シートの上下に配置され、該輝尽
    性蛍光体層と実質的に接着せず、且つ、周縁が前記蛍光
    体シートの周縁より外側にあり、前記蛍光体シートの全
    表面を被覆するように設けられた防湿性保護フィルムを
    有する放射線画像変換パネルにおいて、前記蛍光体シー
    トと該防湿性保護フィルムとの間に形成される空間の気
    圧が、100Pa以上60000Pa以下に減圧調整さ
    れていることを特徴とする放射線画像変換パネル。
  2. 【請求項2】 蛍光体シートと防湿性保護フィルムとの
    間に形成される空間の気圧が、2000Pa以上200
    00Pa以下に減圧調整されていることを特徴とする請
    求項1に記載の放射線画像変換パネル。
  3. 【請求項3】 蛍光体シートと防湿性保護フィルムとの
    間に形成される空間が不活性ガスを含有することを特徴
    とする請求項1または2に記載の放射線画像変換パネ
    ル。
  4. 【請求項4】 蛍光体シートと防湿性保護フィルムとの
    間に形成される空間の気圧を100Pa以下に減圧した
    後、次いで、大気または不活性ガスを導入して圧力調整
    して製造されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の放射線画像変換パネル。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の放射線画像変換パネル
    を製造するに当たり、減圧条件下において、蛍光体シー
    トを防湿性保護フィルムで封止し、該蛍光体シート上の
    輝尽性蛍光体層と該防湿性保護フィルムとの間に形成さ
    れる空間の気圧が、100Pa以上60000Pa以下
    に減圧調整される工程を有することを特徴とする放射線
    画像変換パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 蛍光体シート上の輝尽性蛍光体層と防湿
    性保護フィルムとの間に形成される空間の気圧が、20
    00Pa以上20000Pa以下に減圧調整される工程
    を有することを特徴とする請求項5に記載の放射線画像
    変換パネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の放射線画像変換パネル
    を製造するに当たり、蛍光体シートと防湿性保護フィル
    ムとの間に形成される空間に不活性ガスを導入する工程
    を有することを特徴とする放射線画像変換パネルの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の放射線画像変換パネル
    を製造するに当たり、蛍光体シートと防湿性保護フィル
    ムとの間に形成される空間の気圧を100Pa以下に減
    圧した後、次いで、大気または不活性ガスを導入して圧
    力調整する工程を有することを特徴とする放射線画像変
    換パネルの製造方法。
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JP2005028114A (ja) * 2003-06-18 2005-02-03 Canon Inc 放射線撮影装置及び放射線撮影方法
US7573043B2 (en) * 2006-08-08 2009-08-11 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. Flat panel detector

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