JP2006046990A - 放射線画像変換パネル - Google Patents

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Yasushi Yamashita
裕史 山下
Satoru Honda
哲 本田
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Abstract

【課題】 読み取り画像ムラの少ない、かつ廃棄時の取り扱い性の良い放射線画像変換パネルを提供する。
【解決手段】 支持体トレー上の一方の面に接着層を有し、該接着層上に支持体と輝尽性蛍光体層をこの順で有する輝尽性蛍光体シートと該輝尽性蛍光体シート全体を封止する封止フィルムからなる輝尽性蛍光体プレートを有する放射線画像変換パネルにおいて、該支持体トレーは高分子材料を含む複合材料であり、かつ該支持体トレーの接着層側の面の中心線の平均粗さが4.0〜50.0μmであることを特徴とする放射線画像変換パネル。
【選択図】 なし

Description

本発明は、放射線画像変換パネルに関する。
X線画像のような放射線画像は病気診断用などに多く用いられている。このX線画像を得るために被写体を通過したX線を蛍光体(蛍光スクリーン)に照射し、これにより可視光を生じさせてこの可視光を通常の写真をとるときと同じように銀塩を使用したフィルムに照射して現像した、いわゆる放射線写真が従来、広範囲に利用されている。
しかし、近年、銀塩を塗布したフィルムを使用しないで蛍光体から直接画像を取り出す方法が工夫されるようになった。このような方法としては被写体を透過した放射線を蛍光体に吸収せしめ、しかる後、この蛍光体を例えば光または熱エネルギーで励起することによりこの蛍光体が上記吸収により蓄積している放射線エネルギーを蛍光として放射せしめ、この蛍光を検出し画像化する方法がある。
具体的には、輝尽性蛍光体を用いる放射線画像変換方法が知られて(例えば、特許文献1、2照。)いる。この方法はプレート上に輝尽性蛍光体層を形成した輝尽性蛍光体プレートを使用するもので、この輝尽性蛍光体プレートの輝尽性蛍光体層に被写体を透過した放射線を当てて被写体各部の放射線透過密度に対応する放射線エネルギーを蓄積させて、その後に輝尽性蛍光体層を可視光線、赤外線などの電磁波(励起光)で時系列的に励起することにより、該輝尽性蛍光体層中に蓄積されている放射線エネルギーを輝尽発光として放出させ、この光の強弱による信号をたとえば光電変換し、電気信号を得て、この信号を感光フィルムなどの記録材料、CRTなどの表示装置上に可視像として再生するものである。
この放射線像記録再生方法によれば、従来の放射線写真フィルムと増感紙との組合せを用いる放射線写真法による場合に比較して、はるかに少ない被曝線量で情報量の豊富な放射線画像を得ることができるという利点がある。
このような輝尽性蛍光体は、放射線を照射した後、励起光を照射すると輝尽発光を示す輝尽性蛍光体であるが、実用上では、波長が400nm〜900nmの範囲にある励起光によって300nm〜500nmの波長範囲の輝尽発光を示す輝尽性蛍光体が一般的に利用される。
そして、輝尽性蛍光体層の保護のために、輝尽性蛍光体層が形成されたプラスチックフィルムを積層した輝尽性蛍光体プレートが提案されている。
しかしながら、このような輝尽性蛍光体プレートは、構成するプラスチックフィルム、封止フィルムは剛性がないため、画像読取装置内で繰返し搬送されたり、長期使用により表面の平面性が保てずそのため画質ムラが起こりやすいという問題点があった。また、廃棄時の取り扱い性の向上も求められていた。
米国特許第3,859,527明細書 特開昭55−12144号公報
本発明の目的は、読み取り画像ムラの少ない、かつ廃棄時の取り扱い性の良い放射線画像変換パネルを提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成することができる。
(請求項1)
支持体トレー上の一方の面に接着層を有し、該接着層上に支持体と輝尽性蛍光体層をこの順で有する輝尽性蛍光体シートと該輝尽性蛍光体シート全体を封止する封止フィルムからなる輝尽性蛍光体プレートを有する放射線画像変換パネルにおいて、該支持体トレーは高分子材料を含む複合材料であり、かつ該支持体トレーの接着層側の面の中心線の平均粗さが4.0〜50.0μmであることを特徴とする放射線画像変換パネル。
(請求項2)
支持体トレーに含まれる高分子材料が、熱硬化性樹脂を含有することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像変換パネル。
(請求項3)
支持体トレーの有機溶媒量が10〜100ppmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線画像変換パネル。
(請求項4)
支持体トレーの接着層の接着力が10.0〜40.0N/25mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
(請求項5)
支持体トレーの接着層の有機溶媒量が10〜100ppmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
(請求項6)
支持体トレーの接着層の支持体トレー面側がマトリックス構造を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の放射線画像変換パネル。
本発明により、画像ムラの少ない、かつ廃棄時の取り扱い性の良い放射線画像変換パネルを提供することが出来た。
本発明を更に詳しく説明する。
《支持体トレーの接着層側の面の中心線の平均粗さの測定》
本発明に係る、支持体トレーの接着層側の面の中心線の平均粗さの測定は、JIS B 0601で規定される方法により実施した。JIS B 0601で規定される粗さ(中心線平均粗さ)は、粗さ曲線からその平均線の方向の基準長さだけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線から、測定曲線までの偏差の絶対値を合計し平均した値である。本発明では、10点の測定データから算出した。
本発明においては、後述する支持体トレーの接着層側の面の中心線の平均粗さは、4.0〜50.0μmであるが、10.0〜45.0μmが好ましく、更に好ましくは、20.0〜35.0μmである。
《支持体トレー》
本発明に係る支持体トレーについて説明する。
(支持体トレーの材質)
支持体トレーの作製に用いる材料としては、ガラス、ガラスセラミックス、セラミックス及び高分子材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料が好ましく用いられる。ここで、高分子材料としては、樹脂板、繊維/樹脂コンポジット板、Al/発泡樹脂等が挙げられるが、前記の高分子材料は、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、ウレタン系樹脂、ユリア系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂、ポリイミド系樹脂、スピラン系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ウレタンアクリレート系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂及びビスマレイミド樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の熱硬化性樹脂を含有することが好ましい。尚、本発明に係る熱硬化性樹脂は、市販のものを入手して用いることが出来る。
(支持体トレーの構成)
本発明に係る支持体トレーの構成としては、クロス、不織布、ポリビニールアルコール繊維不織布、紙、布等、全て市販で入手可能な素材を基材とし、上記記載の熱硬化性樹脂を充填成分として用い、前記基材中に含浸させた構成が好ましく用いられる。
本発明に係る支持体トレーの厚さとしては、前記トレー上に輝尽性蛍光体プレートを配設した場合に、十分な強度を有していればよく、その観点から、膜厚としては、0.5mm〜3mmの範囲が好ましい。
上記記載の熱硬化性樹脂の基材に対する配合割合は、使用目的に応じて幅広く選ぶことができるが、表面平滑性、積層性のバランスを考慮すれば、組成物全体に対して、0質量%〜50質量%が好ましい。
(クロス)
本発明に用いられるクロスとは、長繊維もしくは短繊維でマット状もしくはクロス状に加工したシート状のものであり、長繊維使用の場合は、織機で織ったクロスが好ましく、また、短繊維使用の場合は、短繊維を漉いたシートもしくは熱硬化性樹脂で含浸したシート状のものを用いてもよい。
クロス形成の素材としては、無機質繊維、例えばガラス繊維、炭素繊維、石綿等もしくは有機繊維、例えばポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリイミド繊維、アラミド繊維、セルロース繊維等もしくは金属繊維、例えばスチール繊維、ボロン繊維、アモルファス金属繊維等を挙げることができる。また、これらを単独もしくは2種類以上の組合せで使用してもよい。中でも、ガラス繊維を用いて作製したガラスクロスが好ましい。
クロスの厚さ、枚数、組合せ等についても任意であり、要求される機械的性質、変形性等性能により適宜選択すればよい。通常、織機で織ったクロスは、厚さ1000μm〜10μm、織密度200本/インチ以下で使用糸番手20〜1000tex、好ましくは厚さ300〜20μm、織密度100本/インチ以下で使用糸番手20〜200texの織機で織ったクロスが好適であり、不識布マットは、厚さ700μm以下、繊維径2〜100μm、好ましくは厚さ300μm以下、繊維径2μm〜50μmの不識布マットが好適であり、短繊維を漉いたシートは、直径1μm以上、質量700g/m2〜10g/m2、好ましくは直径3μm以上、質量200g/m2〜15g/m2の短繊維を漉いたシートが好適である。さらにクロスの枚数については、強度向上及び操作性(扱い易さで放射線画像変換パネル操作担当者にとって適切な質量であることが好ましい。)の観点から、1枚以上使用するのがよく、好ましくは2枚〜5枚の使用が好ましい。
クロス中の熱硬化性樹脂の含有量は、クロス100質量部に対して0.5質量部〜30質量部となるようにすることが好ましい。
(不織布)
本発明に用いられる不織布について説明する。
本発明に用いられる不織布とは、いわゆる、織らない布であり、ガラス不織布、セラミックペーパー、化繊ペーパー、乾式パルプ等であるが、作製時は、それらを構成している繊維同士を熱硬化性樹脂あるいは熱融着によって結合してシート化した不織布に、上記記載の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等の充填剤を用いて結合させることによって得られる。
本発明に用いられる不織布の作製には、有機系または無機系の繊維である、チョップドストランド、カットファイバー、パルプ、ステープル等のような形態を有する積層板用不織布を用いることが出来る。
繊維の成分としては、アラミド系繊維やポリイミド系繊維などに代表される合成高分子、アルミナやガラス等に代表される無機高分子等が用いられるが、本発明においてはガラス繊維が好ましい。
本発明において、不織布を形成する繊維と繊維とを結びつける充填剤の合計質量は主体繊維と充填剤の合計質量に対して20質量%〜95質量%配合することが好ましい。
本発明において、繊維同士を結合するバインダー樹脂(1次バインダー樹脂)として、熱硬化性樹脂または無機系樹脂が好ましく用いられる。
熱硬化性樹脂の例として、フェノール樹脂系、メラミン樹脂系、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系、エポキシアクリレート樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系、ポリエステルアクリレート樹脂系、ウレタンアクリレート樹脂系、スピラン樹脂系、ジアリルフタレート樹脂系等が挙げられる。また無機系樹脂の例として、コロイダルシリカ、シリコーンモノマーを加水分解してから重合させるものなどが挙げられる。これらの中から選ばれた1種類以上の成分を混合して使用するが、必要に応じて各種硬化剤、カップリング剤等を適量添加して用いると効果的である。
繊維同士を結合する1次バインダー樹脂の配合率は、繊維の質量に対して3〜20質量%、好ましくは5〜10質量%である。繊維不織布の坪量、バインダー樹脂の種類、繊維の種類にもよるが、1次バインダー樹脂は繊維に対して3〜20質量%程度で十分に不織布に強度を与えることが出来る。
本発明における充填剤としては、無機系のフィラー、ウィスカー、微細繊維等が該当するが、絶縁性であることが必要である。例としてタルク、マイカ、カオリン、セリサイト、モンモリロナイト、ワラストナイト、ハイドロタルサイト、クレー、シリカ、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、一酸化ナトリウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化珪素、二酸化チタン、石英、高珪酸ガラス、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、カルシウムアルミネート、硫酸バリウム、リン酸カルシウム、チタン酸カリウム、チタン酸バリウム、その他各種天然鉱物、金属酸化物、金属水酸化物、金属窒化物、不溶性塩類、セラミックス類が挙げられる。
充填剤の粒子径は20μm以下のものを用いるが、好ましくは10μm以下である。粒子径が20μmを超える大きな充填剤は、熱プレス時の樹脂流れにのって繊維不織布の中を自由に動きまわることが困難になること、および充填剤の比重にもよるが熱可塑性バインダー樹脂(2次バインダー樹脂とする)液中への均一な分散が沈殿形成のため困難になることが問題となってくる。
(アニール処理)
支持体トレーの反りをなくすためには、熱処理(アニール処理)を行うことが好ましいが、樹脂、繊維等の材質に応じて最も適切な熱処理の温度設定が行われることが好ましい。
例えば、樹脂板、繊維/樹脂コンポジット板等の樹脂を構成成分として有する場合には、熱処理(アニール処理)は、トレーを構成する樹脂のガラス転位点(Tg)近傍での加熱処理を行うことが好ましい。
ここで、ガラス転位点(Tg)近傍で熱処理を行うとは、Tg±30℃の温度範囲で加熱処理を行うことである。この処理により、支持体トレーの有機溶媒量を10〜100ppmまで減少させることができる。
また、上記加熱処理に合わせて、トレー材料を平面状に加圧処理を行うことが好ましい。前記加圧は980N/m2〜29420N/m2の範囲の圧力が好ましく、更に好ましくは、4903N/m2〜9807N/m2の範囲の圧力をかけながら加熱処理することである。
(接着層)
接着層は、透明ポリエステルの基材の両面に接着剤を塗布し、マトリックス構造のある剥離紙と、マトリックス構造のない平面構造の剥離紙をそれぞれ使用して接着面のマトリックス構造、平面構造を形成させた両面接着シートにより形成する。接着剤としては、アクリル系接着剤が好ましい。
接着層を形成した後、上述した支持体トレーと同様に、熱処理して有機溶媒量を10〜100ppmにする。尚接着層の接着力は10.0〜40.0N/25mmであるが、好ましくは10.0〜30.0N/25mmである。
本発明に係る支持体トレーは、直接、輝尽性蛍光体プレートを配設しても良いが、下記のようなシートを支持体トレーと輝尽性蛍光体プレートの間に配設してもよい。
《シート》
シートの主な材質としては、X線の吸収率が高いPb(鉛)や、W(タングステン)を用いることが好ましい。また、Pbシートの加工性を向上させるため、Sn(すず)、Sb(アンチモン)を各々0.1質量%〜10質量%を含有させたものが加工性の点で好ましい。
支持体トレーと前記シートとの貼り合わせは、両面接着シート、接着剤等で行なうことが好ましい。
(支持体トレーの反り)
画像読み取り装置内での搬送性、操作性に優れて、且つ、画像ムラのない画像を得る観点から、支持体トレーの反りは0.5mm以下であることが好ましく、更に好ましくは、0.3mm以下であり、特に好ましくは、0.1mm以下になるように調整することである。
《輝尽性蛍光体プレート》
本発明に係る輝尽性蛍光体プレートについて説明する。
《間隙》
画質向上の観点から、本発明に係る輝尽性蛍光体プレートを構成する、輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層と封止フィルムとの間には、間隙が形成されていることが好ましい。
間隙を設けることにより、輝尽性蛍光体層と封止フィルム(封止部材ともいう)とが、密着せずに、不連続となり、輝尽性蛍光体層の表面で反射した輝尽励起光の多くは封止フィルムに向かい、封止フィルムの外に出るので、輝尽性蛍光体層で反射した輝尽励起光のうち、輝尽性蛍光体層に再入射する輝尽励起光は少なくなり、読取画像の画質が更に向上するという効果が得られる。
本発明に係る間隙の一例としては、輝尽性蛍光体層の封止フィルムとの対向面、封止フィルムの輝尽性蛍光体層との対向面のうち、少なくともどちらか一方の面に微小突起を設けることにより、間隙を形成することが出来る。
この微小突起を設ける方法としては、エンボス加工や、塗布や蒸着等の手法で輝尽性蛍光体層を成膜する際の成膜条件により輝尽性蛍光体層の表面の粗さを制御する方法、PTFE(四弗化エチレン樹脂)、PMMA(メチルメタクリレート樹脂)、シリカ(無水けい酸)等の粒子を散布する方法、PTFE、PMMA、シリカ等の粒子を含む層を塗布する方法、輝尽性蛍光体層に面する封止材をPTFE、PMMA、シリカ等の粒子を含むアンチブロッキング性のフィルムを貼る方法等があるが、本発明ではこれらに限定されない。
《封止フィルム》
本発明に係る封止フィルムについて説明する。
本発明に係る封止フィルムの素材としては、後述するように、水蒸気や酸素を透過しにくい材質が好ましく、例えば、アルミナやシリカを蒸着した多層フィルム等が好ましく用いられる。封止フィルムには、上記記載のようなPTFE、PMMA、シリカ等の粒子を含むアンチブロッキング性のフィルムを貼ることが好ましい。また、輝尽性蛍光体層の封止フィルムとの対向面、封止フィルムの輝尽性蛍光体層との対向面のうち、少なくともどちらか一方の面の平均あらさ(Ra:μm)を0.1μm〜5.0μmになるように設定することが好ましい。
本発明に係る封止フィルムは、支持体トレーに用いられる、上記記載の熱硬化性を含むことが好ましいが、更に、上記記載の熱可塑性エラストマーを含有していてもよい。
また、封止フィルムを用いて輝尽性蛍光体層を封止して作製された輝尽性蛍光体プレートの減圧度は、1.33kPa〜53.3kPaが好ましい。
(封止フィルムの水蒸気、酸素透過性)
雰囲気中の水蒸気により輝尽性蛍光体層と封止フィルムとが濡れて、密着するのを防止して、前記密着による画像劣化を防止する観点から、本発明に係る封止フィルムは、水蒸気と酸素とを透過しにくい材質であることが好ましい。
本発明に係る封止フィルムの水蒸気透過性としては、10g/m2・24h・atm以下(尚、1atmは1.01325×105Paである。)であることが好ましく、更に好ましくは、1g/m2・24h/atm以下である。
また、本発明に係る封止フィルムの酸素透過性としては、100cm3/m2/24h/atm以下であることが好ましく、更に好ましくは、10cm3/m2/24h/atm以下である。
(酸素透過性の測定)
酸素透過性の測定は、ANSI/ASTM D−1434法(Standard Test Methods for GAS TRANSMISSION RATE OF PLASTIC FILM AND SHEETING)に記載された方法を参照し、詳しくは上記規格のMethodに従い酸素ガス(23℃/相対湿度0%)を封入した二つの室の間を試験する支持体シートで隔離し、同室の酸素圧を高圧と低圧にして、ガスの透過速度を気圧変化でモニターして測定した。
(透湿度(水蒸気透過性ともいう)の測定)
本発明に係る、透湿度、水蒸気透過率はJIS Z 0208等を参照して測定した。
(疎水化処理)
輝尽性蛍光体層と封止フィルムとの密着を防止し、画質を更に向上させる観点から、本発明に係る輝尽性蛍光体層の封止フィルムとの対向面、前記封止フィルムの前記輝尽性蛍光体層との対向面のうち、少なくともどちらか一方の面に、疎水化処理が施されていることが好ましい。
疎水処理の例としては、ふっ素樹脂やシリコン系樹脂などの撥水性材料でのコーティング等が好ましい。
(封止形態)
本発明に係る封止フィルムを用いての輝尽性蛍光体シート全体の封止形態としては、フィルム真空封止、フィルムラミネート封止、スキンパック封止、ガラス封止等が好ましい。
《輝尽性蛍光体層》
本発明に係る輝尽性蛍光体層について説明する。
輝尽性蛍光体層は、少なくともバインダ(結着樹脂ともいう)と輝尽性蛍光体粒子とを含有している。「輝尽性蛍光体」とは、最初の光または高エネルギー放射線が照射された後に、光的、熱的,機械的、科学的または電気的等の刺激(輝尽励起)により、最初の光または高エネルギー放射線の照射量に対応した輝尽発光を示す蛍光体をいうが、実用的な面からは、光刺激(輝尽励起)により輝尽発光を示す蛍光体が好ましく、波長が500nm以上1μm以下の輝尽励起光によって輝尽発光を示す蛍光体が好ましい。
《輝尽性蛍光体》
以下に本発明に用いられる輝尽性蛍光体の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されない。
1.特開平2−58593号に記載の一般式aBaX2・(1−a)BaY2:bEu2+(式中、X、Yは、各々F、Cl、Br、Iの少なくとも1種を表し、X≠Yであり、a、bは、0<a<1、10-5<b<10-1を満たす数を表す。)で表される輝尽性蛍光体。
2.特開昭61−72087号に記載の一般式MIX・aMIIX′2・bMIIIX″3:cA(但し、MIは、Li、Na、K、Rb、Csの少なくとも1種のアルカリ金属を表し、MIIは、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Cd、Cu、Niの少なくとも1種の2価の金属を表し、MIIIは、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Al、Ga、Inの少なくとも1種の3価の金属を表し、X、X′、X″は、F、Cl、Br、Iの少なくとも1種のハロゲンを表し、Aは、Eu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、Yb、Er、Gd、Lu、Sm、Y、Tl、Na、Ag、Cu、Mgの少なくとも1種の金属を表し、a、b、cは、0≦a<0.5、0≦b<0.5、0≦c<0.2を満たす数を表す。)で表されるアルカリハライド輝尽性蛍光体。
3.特開昭55−12145号に記載の一般式(Ba1-x(MIx)FX:yA(但し、MIは、Mg、Ca、Sr、Zn、Cdの少なくとも1種を表し、Xは、Cl、Br、Iの少なくとも1種を表し、Aは、Eu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、Yb、Erの少なくとも1種を表し、x、yは、0≦x<0.6、0≦y<0.2を満たす数を表す。)で表される輝尽性蛍光体。
4.特開昭55−160078号に記載の一般式MIFX・xA:yLn(但し、MIは、Mg、Ca、Ba、Sr、Zn、Cdの少なくとも1種を表し、AはBeO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、Al23、Y23、La23、In23、SiO2、TiO2、ZrO2、GeO2、SnO2、Nb25、Ta25、ThO2の少なくとも1種を表し、Lnは、Eu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、Yb、Er、Sm、Gdの少なくとも1種を表し、XはCl、Br、Iの少なくとも1種を表し、x、yは、5×10-5≦x≦0.5、0<y≦0.2を満たす数を表す。)で表される輝尽性蛍光体。
《バインダ(結合剤ともいう)》
本発明に用いられるバインダについて説明する。
本発明に係る輝尽性蛍光体層に用いられるバインダの例としては、ゼラチン等の蛋白質、デキストラン等のポリサッカライド、またはアラビアゴムのような天然高分子物質;および、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化ビニリデン・塩化ビニルコポリマー、ポリアルキル(メタ)アクリレート、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマー、ポリウレタン、セルロースアセテートブチレート、ポリビニルアルコール、線状ポリエステルなどのような合成高分子物質などにより代表されるバインダを挙げることができるが、請求項4に係る発明では、バインダが熱可塑性エラストマーを主成分とする樹脂であることが特徴であり、熱可塑性エラストマーとしては、例えば、上記にも記載のポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリブタジェン系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、天然ゴム系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラストマー、ポリイソプレン系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、スチレン−ブタジエンゴム及びシリコンゴム系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。これらのうち、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー及びポリエステル系熱可塑性エラストマーは、蛍光体との結合力が強いため分散性が良好であり、また延性にも富み、放射線増感スクリーンの対屈曲性が良好となるので好ましい。なお、これらのバインダは、架橋剤により架橋されたものでも良い。
塗布液におけるバインダと輝尽性蛍光体との混合比は、目的とする放射線画像変換パネルのヘイズ率の設定値によって異なるが、蛍光体に対し1〜20質量部が好ましく、さらには2〜10質量部がより好ましい。
輝尽性蛍光体層塗布液の調製に用いられる有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等の低級アルコール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等の低級脂肪酸と低級アルコールとのエステル、ジオキサン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル、トリオール、キシロールなどの芳香族化合物、メチレンクロライド、エチレンクロライドなどのハロゲン化炭化水素およびそれらの混合物などが挙げられる。
なお、塗布液には、該塗布液中における蛍光体の分散性を向上させるための分散剤、また、形成後の輝尽性蛍光体層中におけるバインダと蛍光体との間の結合力を向上させるための可塑剤などの種々の添加剤が混合されていてもよい。そのような目的に用いられる分散剤の例としては、フタル酸、ステアリン酸、カプロン酸、親油性界面活性剤などを挙げることができる。また、可塑剤の例としては、燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エステル;フタル酸ジエチル、フタル酸ジメトキシエチル等のフタル酸エステル;グリコール酸エチルフタリルエチル、グリコール酸ブチルフタリルブチルなどのグリコール酸エステル;そして、トリエチレングリコールとアジピン酸とのポリエステル、ジエチレングリコールとコハク酸とのポリエステルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩基酸とのポリエステルなどを挙げることができる。また、輝尽性蛍光体層塗布液中に、輝尽性蛍光体粒子の分散性を向上させる目的で、ステアリン酸、フタル酸、カプロン酸、親油性界面活性剤などの分散剤を混合してもよい。
輝尽性蛍光体層用塗布液の調製は、例えば、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、アトライター、三本ロールミル、高速インペラー分散機、Kadyミル、あるいは超音波分散機などの分散装置を用いて行なわれる。
上記のようにして調製された塗布液を、後述する支持体表面に均一に塗布することにより塗膜を形成する。用いることのできる塗布方法としては、通常の塗布手段、例えば、ドクターブレード、ロールコーター、ナイフコーター、コンマコーター、リップコーターなどを用いることができる。
上記の手段により形成された塗膜を、その後加熱、乾燥されて、支持体上への輝尽性蛍光体層の形成を完了する。輝尽性蛍光体層の膜厚は、目的とする放射線画像変換パネルの特性、輝尽性蛍光体の種類、バインダと蛍光体との混合比などによって異なるが、10μm〜1000μmが好ましく、更に好ましくは、10μm〜500μmである。
《輝尽性蛍光体形成用の支持体》
本発明に係る輝尽性蛍光体形成用の支持体としては、例えば、ガラス、ウール、コットン、紙、金属などの種々の素材から作られたものが使用することができるが、情報記録材料としての取り扱い上、可撓性のあるシート或いはロールに加工できるものが好ましい。この点から、例えば、セルロースアセテートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネートフィルム等のプラスティックフィルム、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔などの金属シート、一般紙及び例えば写真用原紙、コート紙、若しくはアート紙のような印刷用原紙、バライタ紙、レジンコート紙、ベルギー特許第784,615号明細書に記載されているようなポリサッカライド等でサイジングされた紙、二酸化チタンなどの顔料を含むピグメント紙、ポリビニールアルコールでサイジングした紙等の加工紙が特に好ましい。これら支持体の膜厚は、用いる支持体の材質等によって異なるが、一般的には80μm〜1000μmであり、取り扱い上の観点から、更に好ましくは80μm〜500μmである。これらの支持体の表面は滑面でもよいし、下引き層との接着力を向上させる目的でマット面としてもよい。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例1
《放射線画像変換パネルの作製》
下記に記載のように、蛍光体粒子の作製、支持体上への蛍光体層を有するシートの作製、前記シートの蛍光体面側、支持体面側に、各々保護層を形成して、輝尽性蛍光体シートを作製し、次いで、前記輝尽性蛍光体シートを封止フィルムにより封止処理を施して、輝尽性蛍光体プレートを作製し、更に、前記輝尽性蛍光体プレートを支持体トレーとを貼合して、放射線画像変換パネルを作製した。
《蛍光体粒子の作製》
ユーロピウム賦活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前駆体を合成するために、BaI2水溶液(3.6mol/L)2780mlとEuI3水溶液(0.2mol/L)27mlを反応器に入れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら83℃で保温した。弗化アンモニウム水溶液(8mol/L)322mlを反応母液中にローラーポンプを用いて注入し、沈澱物を生成させた。注入終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行なった。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄した後真空乾燥させてユーロピウム賦活弗化ヨウ化バリウムの結晶を得た。焼成時の焼結により粒子形状の変化、粒子間融着による粒子サイズ分布の変化を防止するために、アルミナの超微粒子粉体を0.2質量%添加し、ミキサーで充分撹拌して、結晶表面にアルミナの超微粒子粉体を均一に付着させた。これを石英ボートに充填して、チューブ炉を用いて水素ガス雰囲気中、850℃で2時間焼成してユーロピウム賦活弗化ヨウ化バリウム蛍光体粒子を得た。次に上記蛍光体粒子を分級することにより平均粒径7μmの粒子を得た。
《蛍光体層を有するシートの作製》
蛍光体層形成材料として、上記で得たユーロピウム賦活弗化ヨウ化バリウム蛍光体427g、ポリウレタン樹脂(住友バイエルウレタン社製、デスモラック4125)15.8g、ビスフェノールA型エポキシ樹脂2.0gをメチルエチルケトン−トルエン(1:1)混合溶媒に添加し、プロペラミキサーによって分散し、粘度2.5〜3.0Pa・sの塗布液を調製した。この塗布液をドクターブレードを用いて厚さ100μmの黒色PET支持体上に塗布したのち、100℃で15分間乾燥させて、270μmの厚さの蛍光体層を形成した。
《輝尽性蛍光体シートの作製》
蛍光体層を有するシートの蛍光体面側、支持体面側の各々に下記のように保護フィルムを配設し、輝尽性蛍光体シートを作製した。
(保護フィルムの作製)
(a)蛍光体シートの蛍光体面側の保護フィルムの作製
蛍光体層を有するシートの蛍光体面側の保護フィルムは、下記構成のものを使用した。
VMPET12//VMPET12//PET12//シーラントフィルム
PET:ポリエチレンテレフタレート
シーラントフィルム:熱融着性フィルムでCPP(キャステングポリプロピレン)またはLLDPE(低密度線状ポリエチレン)を使用
VMPET:アルミナ蒸着PET(市販品:東洋メタライジング社製)
各樹脂フィルムの後ろの数字はフィルムの膜厚(μm)を示す。
上記“//”はドライラミネーション接着層で、接着剤層の厚みが2.5μmであることを意味する。使用したドライラミ用の接着剤は2液反応型のウレタン系接着剤である。
(b)蛍光体シートの支持体面側の保護フィルムの作製
蛍光体層を有するシートの支持体面側の保護フィルムは、シーラントフィルム/アルミ箔フィルム9μm/ポリエチレンテレフタレート(PET)188μmの構成のドライラミネートフィルムとした。またこの場合の接着剤層の厚みは1.5μmで2液反応型のウレタン系接着剤を使用した。
《輝尽性蛍光体プレートの作製》
上記の輝尽性蛍光体シートに下記に記載のように封止処理を施して、輝尽性蛍光体プレートを作製した。
(蛍光体シートによる封止処理)
輝尽性蛍光体シートを20cm×20cmの正方形に断裁し、上記の積層保護フィルムを使用し、減圧下で周縁部をインパルスシーラを用いて融着することで封止した。尚、融着部から輝尽性蛍光体シートの周縁部までの距離は1mmとなるように融着した。融着に使用したインパルスシーラのヒータは8mm幅のものを使用した。
(支持体トレーの作製)
ガラスクロスをエポキシ樹脂・硬化剤液に含浸させ乾燥・積層プレスして5層構成のトレーを作製した。表面粗さは特殊エンボス加工を施しすことにより調整した。
残存溶媒量は、乾燥時間を変えることにより調整した。以上の手順で表1のNo.1〜8に使用する支持体トレーを作製した。
(両面接着シートの作製)
透明ポリエステルの基材の両面にアクリル系接着剤を塗布しマトリックス構造のある剥離紙と、マトリックス構造のない平面構造の剥離紙をそれぞれ使用して接着面のマトリックス構造、平面構造を形成させた。接着層の接着力は粘着力の異なるアクリル系接着剤を用いた。以上により両面接着シートを作製し、表1のNo.1〜8の接着層として用いた。
《放射線画像変換パネル1の作製》
上記で作製した輝尽性蛍光体プレートに支持体トレーを貼合した。貼合にあたり、上記トレー上にトレー側から順に両面接着シート(この際、トレー面側は接着面がマトリックス構造にする)、鉛箔、両面接着シート(この際、輝尽性蛍光体プレート側は接着面がマトリックス構造にする)、となるように積層し、次いで、輝尽性蛍光体プレートを貼合、積層、圧着することにより、放射線画像変換パネル1〜8を作製した。
得られた放射線画像変換パネル1〜8について、画像ムラと廃棄時の取り扱い性を評価した。
《画像ムラの評価》
放射線画像変換パネルに管電圧80kVpのX線を照射した後、パネルを半導体レーザー光(685nm)で走査して励起し、蛍光体層から放射される輝尽発光を受光器(分光感度S−5の光電子像倍管)で受光して電気信号に変換し、これを画像再生装置によって画像として再生し出力装置より2倍に拡大してプリントアウトし、得られた
プリント画像を目視により観察して画像ムラを下記のようにランク評価した。
5:画像ムラが全くない
4:面内の1〜2個所に淡い画像ムラがある
3:面内の3〜4個所に淡い画像ムラがある
2:面内の3〜4個所に画像ムラが見られ、その中の1〜2個所は濃い画像ムラがある
1:面内の5個所以上に画像ムラがある
本発明では、4以上を実用可と判断した。
《廃棄時の取り扱い性》
廃棄時の取り扱い性については、放射線画像変換パネルと支持体トレーの剥離のし易さについて3段階で評価した。
剥離性のよい順に3、2、1の3段階で評価した。本発明では2以上が実用上可と判断した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2006046990
表1から、比較と比べて本発明の試料は、扱い易く、且つ、画像ムラが低減されていることが明らかである。

Claims (6)

  1. 支持体トレー上の一方の面に接着層を有し、該接着層上に支持体と輝尽性蛍光体層をこの順で有する輝尽性蛍光体シートと該輝尽性蛍光体シート全体を封止する封止フィルムからなる輝尽性蛍光体プレートを有する放射線画像変換パネルにおいて、該支持体トレーは高分子材料を含む複合材料であり、かつ該支持体トレーの接着層側の面の中心線の平均粗さが4.0〜50.0μmであることを特徴とする放射線画像変換パネル。
  2. 支持体トレーに含まれる高分子材料が、熱硬化性樹脂を含有することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像変換パネル。
  3. 支持体トレーの有機溶媒量が10〜100ppmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線画像変換パネル。
  4. 支持体トレーの接着層の接着力が10.0〜40.0N/25mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
  5. 支持体トレーの接着層の有機溶媒量が10〜100ppmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の放射線画像変換パネル。
  6. 支持体トレーの接着層の支持体トレー面側がマトリックス構造を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の放射線画像変換パネル。
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