JPH04315100A - 放射線像変換パネルの製造法 - Google Patents

放射線像変換パネルの製造法

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JPH04315100A
JPH04315100A JP10880791A JP10880791A JPH04315100A JP H04315100 A JPH04315100 A JP H04315100A JP 10880791 A JP10880791 A JP 10880791A JP 10880791 A JP10880791 A JP 10880791A JP H04315100 A JPH04315100 A JP H04315100A
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JP
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phosphor
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JP10880791A
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Hidemiki Suzuki
英幹 鈴木
Katsuhiro Koda
幸田 勝博
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、輝尽性蛍光体を利用す
る放射線像変換方法に用いられる放射線像変換パネルの
製造法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の放射線写真法に代る方法として、
たとえば特開昭55−12145号公報などに記載され
ているような輝尽性蛍光体を用いる放射線像変換方法が
知られている。この方法は、輝尽性蛍光体を含有する放
射線像変換パネル(蓄積性蛍光体シートともいう)を利
用するもので、被写体を透過した、あるいは被検体から
発せられた放射線を該パネルの輝尽性蛍光体に吸収させ
、その後に輝尽性蛍光体を可視光線、赤外線などの電磁
波(励起光)で時系列的に励起することにより、該輝尽
性蛍光体中に蓄積されている放射線エネルギーを蛍光(
輝尽発光光)として放出させ、この蛍光を光電的に読み
取って電気信号を得、得られた電気信号に基づき被写体
あるいは被検体の放射線画像を可視像として再生するも
のである。この放射線像変換方法によれば、従来の放射
線写真フィルムと増感紙との組合せを用いる放射線写真
法による場合に比較して、はるかに少ない被曝線量で情
報量の豊富な放射線画像を得ることができるという利点
がある。従って、この方法は、特に医療診断を目的とす
るX線撮影等の直接医療用放射線撮影において利用価値
の非常に高いものである。 【0003】放射線像変換方法に用いられる放射線像変
換パネルは、基本構造として、支持体とその片面に設け
られた輝尽性蛍光体層とからなるものである。輝尽性蛍
光体層は一般に、輝尽性蛍光体とこれを分散状態で含有
支持する結合剤とからなるものであり、輝尽性蛍光体は
X線などの放射線を吸収したのち励起光の照射を受ける
と輝尽発光を示す性質を有するものである。従って、被
写体を透過した、あるいは被検体から発せられた放射線
は、その放射線量に比例して放射線像変換パネルの輝尽
性蛍光体層に吸収され、パネルには被写体あるいは被検
体の放射線像が放射線エネルギーの蓄積像として形成さ
れる。このエネルギー蓄積像は、上記励起光を照射する
ことにより輝尽発光光として放出させることができ、こ
の輝尽発光光を光電的に読み取って電気信号に変換する
ことにより放射線エネルギーの蓄積像を画像化すること
が可能となる。 【0004】放射線像変換方法は上述のように非常に有
利な画像形成方法であるが、この方法に用いられる放射
線像変換パネルも従来の放射線写真法に用いられる増感
紙と同様に、高感度であってかつ画質(鮮鋭度、粒状性
など)の良好な画像を与えるものであることが望まれる
。放射線像変換パネルの感度は、基本的にはパネルに含
有されている輝尽性蛍光体の総輝尽発光量に依存し、こ
の総発光量は蛍光体自体の発光輝度によるのみならず、
蛍光体層における蛍光体の含有量によっても異なる。蛍
光体の含有量が多いことはまたX線等の放射線に対する
吸収も大であることを意味するから、一層高い感度が得
られ、同時に画質(特に、粒状性)が向上する。 一方、蛍光体層における蛍光体の含有量が一定である場
合には、蛍光体粒子が密に充填されているほどその層厚
を薄くすることができるから、散乱による励起光の広が
りを少なくすることができ、相対的に高い鮮鋭度を得る
ことができる。 【0005】本願出願人は、蛍光体が密に充填された蛍
光体層を持つ放射線像変換パネルの一つとして、蛍光体
層を圧縮処理することにより蛍光体層の空隙率を低下せ
しめた放射線像変換パネルおよびその製造法をすでに出
願している(特開昭59−126299号公報、特開昭
59−126300号公報参照)。 【0006】また更に、本願出願人は、結合剤と輝尽性
蛍光体とからなる蛍光体シートを形成する工程及びこの
蛍光体シートを支持体上に載せ、前記結合剤の軟化温度
または融点以上の温度で、圧縮しながら前記蛍光体シー
トを支持体上に接着する工程からなる放射線像変換パネ
ルの製造法も出願している(特開平2−278198号
公報)。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた鮮鋭
度を持ち、しかも粒状性においても優れた放射線像変換
パネルを製造することができる放射線像変換パネルの製
造法を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、支持体と、そ
の上に設けられた結合剤と輝尽性蛍光体とからなる蛍光
体層によって実質的に構成される放射線像変換パネルの
製造法であって、 a)結合剤と輝尽性蛍光体とを含む塗布液を仮支持体上
に塗布したのち、これを乾燥して蛍光体シートを形成す
る工程、 b)上記蛍光体シートを仮支持体から引きはがし、次い
でこの蛍光体シートを支持体上に、蛍光体シートの仮支
持体への接触面の反対側の面が支持体表面と対面するよ
うに配置し、蛍光体シートの結合剤の軟化温度または融
点以上の温度に加熱し、圧縮しながら接着する工程、か
らなることを特徴とする放射線像変換パネルの製造法に
ある。 【0009】本発明は、蛍光体シートを一旦、仮支持体
の上で製造したのち、これを裏返して、正式な支持体(
実際の放射線像変換パネルの構成部材となる支持体)と
、蛍光体シートの表側の面(仮支持体への接触面の反対
側の面)が支持体の表面に対面するように配置し、この
関係にて、加熱ローラなどを用いることにより、蛍光体
シートを、その結合剤の軟化温度または融点以上の温度
に加熱し、圧縮しながら支持体表面に接着することによ
り、支持体上に蛍光体層を形成することを特徴とする。 ただし、蛍光体シートを裏返すことなく、蛍光体シート
の表側の面の上に正式な支持体を配置して、同様にして
接着し、蛍光体層付き支持体とすることができることは
勿論である。 【0010】本発明においては、支持体上での蛍光体シ
ートの圧縮を介しての接着は、結合剤の軟化温度または
融点以上で、しかも支持体上への設置と同時に行なう。 このため、圧縮の際、蛍光体層(蛍光体シート)の結合
剤中に分散された蛍光体結晶は、ある程度の自由度を持
った状態で圧力を受け、また、蛍光体層となる蛍光体シ
ートは支持体に固定されていない状態で圧力を受ける。 従って、蛍光体シートが固定されていれば結晶を破壊し
てしまうような圧力でも、シートを薄く延ばし広げるよ
うに働く。すなわち、本発明によれば、蛍光体結晶を破
壊することなく蛍光体の充填率を向上させると同時に、
蛍光体層を薄く広げることができる。 【0011】また、本発明に従い、蛍光体シートを、そ
の形成時の配置と逆の配置にて支持体上に接合して製造
した放射線像変換パネルは、蛍光体シートをそのままの
配置(即ち、上下をそのままにした配置)にして支持体
上にて加熱・圧縮して接着して製造した放射線像変換パ
ネルに比べ、鮮鋭度が更に向上した放射線画像を形成す
ることができるとの利点がある。 【0012】本発明における好ましい態様を、以下に列
記する。 (1)上記結合剤が、熱可塑性エラストマーであること
を特徴とする放射線像変換パネルの製造法。 (2)上記結合剤が、軟化温度または融点が30〜30
0℃である熱可塑性エラストマーであることを特徴とす
る放射線像変換パネルの製造法。 (3)上記結合剤が、軟化温度または融点が30〜20
0℃である熱可塑性エラストマーであることを特徴とす
る放射線像変換パネルの製造法。 (4)上記結合剤が、軟化温度または融点が30〜15
0℃である熱可塑性エラストマーであることを特徴とす
る放射線像変換パネルの製造法。 (5)上記工程b)に先立って、予め支持体上に接着層
および/または光反射層を付設しておくことを特徴とす
る放射線像変換パネルの製造法。 (6)上記工程b)における圧縮を、カレンダーロール
を用いて行なうことを特徴とする放射線像変換パネルの
製造法。 (7)上記工程b)における圧縮を、50Kgw/cm
2 以上の圧力で行なうことを特徴とする放射線像変換
パネルの製造法。 【0013】本発明の放射線像変換パネルの製造法につ
いて、以下に詳細に述べる。本発明の放射線像変換パネ
ルの製造法は、 a)結合剤と輝尽性蛍光体とを含む塗布液を仮支持体上
に塗布したのち、これを乾燥して蛍光体シートを形成す
る工程、 b)上記蛍光体シートを仮支持体から引きはがし、次い
でこの蛍光体シートを支持体上に、蛍光体シートの仮支
持体への接触面の反対側の面が支持体表面と対面するよ
うに配置し、蛍光体シートの結合剤の軟化温度または融
点以上の温度に加熱し、圧縮しながら接着する工程、か
らなっている。 【0014】まず、工程a)について述べる。放射線像
変換パネルの蛍光体層となる蛍光体シートは、結合剤溶
液中に輝尽性蛍光体が均一に分散した塗布液を、蛍光体
シート形成用の仮支持体上に塗布し、乾燥したのち仮支
持体からはがすことで製造することができる。 【0015】まず、本発明の放射線像変換パネルの蛍光
体層を構成する輝尽性蛍光体について述べる。輝尽性蛍
光体は、先に述べたように放射線を照射した後、励起光
を照射すると輝尽発光を示す蛍光体であるが、実用的な
面からは波長が400〜900nmの範囲にある励起光
によって300〜500nmの波長範囲の輝尽発光を示
す蛍光体であることが望ましい。本発明の放射線像変換
パネルに用いられる輝尽性蛍光体の例としては、【00
16】米国特許第3,859,527号明細書記載のS
rS:Ce,Sm、SrS:Eu,Sm、ThO2 :
Er、およびLa2 O2 S:Eu,Sm、特開昭5
5−12142号公報記載のZnS:Cu,Pb、Ba
O・xAl2O3 :Eu(ただし、0.8≦x≦10
)、及びMIIO・xSiO2 :A(ただし、MII
はMg、Ca、Sr、Zn、CdまたはBaであり、A
はCe、Tb、Eu、Tm、Pb、Tl、Bi、または
Mnであり、xは、0.5≦x≦2.5である)、【0
017】特開昭55−12143号公報に記載の(Ba
1−x−y,Mgx ,Cay )FX:aEu2+(
ただし、XはClおよびBrのうちの少なくとも一つで
あり、xおよびyは、0<x+y≦0.6かつxy≠0
であり、aは10−6≦a≦5×10−2である)、【
0018】特開昭55−12144号公報記載のLnO
X:xA(ただし、LnはLa、Y、Gd、およびLu
のうちの少なくとも一つ、XはClおよびBrのうちの
少なくとも一つ、AはCeおよびTbのうちの少なくと
も一つ、そして、xは、0<x<0.1である)、【0
019】特開昭55−12145号公報に記載の(Ba
1−x ,M2+x )FX:yA(ただし、M2+は
Mg、Ca、Sr、Zn、およびCdのうちの少なくと
も一つ、XはCl、BrおよびIのうちの少なくとも一
つ、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、
Nd、Yb、およびErのうちの少なくとも一つ、そし
てxは、0≦x≦0.6、yは、0≦y≦0.2である
)、 【0020】特開昭55−160078号公報に記載の
MIIFX・xA:yLn[ただし、MIIはBa、C
a、Sr、Mg、Zn、およびCdのうちの少なくとも
一種、AはBeO、MgO、CaO、SrO、BaO、
ZnO、Al2 O3 、Y2 O3 、La2 O3
 、In2 O3 、SiO2 、TiO2 、ZrO
2 、GeO2 、SnO2、Nb2 O5 、Ta2
 O5 、およびThO2 のうちの少なくとも一種、
Lnは、Eu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、
Nd、Yb、Er、Sm、およびGdのうちの少なくと
も一種、XはCl、Br、およびIのうちの少なくとも
一種であり、xおよびyはそれぞれ5×10−5≦x≦
0.5および0<y≦0.2である]の組成式で表わさ
れる蛍光体、 【0021】特開昭56−116777号公報に記載の
(Ba1−x ,MIIx )F2 ・aBaX2 :
yEu,zA[ただし、MIIはベリリウム、マグネシ
ウム、カルシウム、ストロンチウム、亜鉛、およびカド
ミウムのうちの少なくとも一種、Xは塩素、臭素、およ
び沃素のうちの少なくとも一種、Aはジルコニウムおよ
びスカンジウムのうちの少なくとも一種であり、a、x
、y、およびzはそれぞれ0.5≦a≦1.25、0≦
x≦1、10−6≦y≦2×10−1、および0<z≦
10−2である]の組成式で表わされる蛍光体、 【0022】特開昭57−23673号公報記載の(B
a1−x ,MIIx )F2 ・aBaX2:yEu
,zB[ただし、MIIはベリリウム、マグネシウム、
カルシウム、ストロンチウム、亜鉛およびカドミウムの
うちの少なくとも一種、Xは塩素、臭素、および沃素の
うちの少なくとも一種であり、a、x、y、およびzは
、それぞれ0.5≦a≦1.25、0≦x≦1、10−
6≦y≦2×10−1、および0<z≦2×10−1で
ある]の組成式で表わされる蛍光体、 【0023】特開昭57−23675号公報記載の(B
a1−x ,MIIx )F2 ・aBaX2:yEu
,zA[ただし、MIIはベリリウム、マグネシウム、
カルシウム、ストロンチウム、亜鉛およびカドミウムの
うちの少なくとも一種、Xは塩素、臭素、および沃素の
うちの少なくとも一種、Aはヒ素およびケイ素のうちの
少なくとも一種であり、a、x、y、およびzはそれぞ
れ0.5≦a≦1.25、0≦x≦1、10−6≦y≦
2×10−1、および0<z≦5×10−1である]の
組成式で表わされる蛍光体、 【0024】特開昭58−69281号公報に記載のM
III OX:xCe[ただし、MIIIはPr、Nd
、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、
Yb、およびBiからなる群より選ばれる少なくとも一
種の三価金属であり、XはClおよびBrのうちのいず
れか一方あるいはその両方であり、xは0<x<0.1
である]の組成式で表わされる蛍光体、 【0025】特開昭58−206678号公報記載のB
a1−x Mx/2 Lx/2 FX:yEu2+[た
だし、MはLi、Na、K、RbおよびCsからなる群
より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属を表わし;
Lは、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm
、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、
Al、Ga、In、およびTlからなる群より選ばれる
少なくとも一種の三価金属を表わし;Xは、Cl、Br
、およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハ
ロゲンを表わし;そして、xは10−2≦x≦0.5、
yは0<y≦0.1である]の組成式で表わされる蛍光
体、【0026】特開昭59−27980号公報に記載
のBaFX・xA:yEu2+[ただし、Xは、Cl、
Br、およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種
のハロゲンであり;Aはテトラフルオロホウ酸化合物の
焼成物であり;そして、xは10−6≦x≦0.1、y
は0<y≦0.1である]の組成式で表わされる蛍光体
、【0027】特開昭59−47289号公報に記載の
BaFX・xA:yEu2+[ただし、Xは、Cl、B
r、およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種の
ハロゲンであり;Aは、ヘキサフルオロケイ酸、ヘキサ
フルオロチタン酸およびヘキサフルオロジルコニウム酸
の一価もしくは二価金属の塩からなるヘキサフルオロ化
合物群より選ばれる少なくとも一種の化合物の焼成物で
あり;そして、xは10−6≦x≦0.1、yは0<y
≦0.1である]の組成式で表わされる蛍光体、【00
28】特開昭59−56479号公報に記載のBaFX
・xNaX’:aEu2+[ただし、XおよびX’は、
それぞれCl、Br、およびIのうちの少なくとも一種
であり、xおよびaはそれぞれ0<x≦2、および0<
a≦0.2である]の組成式で表わされる蛍光体、【0
029】特開昭59−56480号公報に記載のMII
FX・xNaX’:yEu2+:zA[ただし、MII
は、Ba、Sr、およびCaからなる群より選ばれる少
なくとも一種のアルカリ土類金属であり;XおよびX’
は、それぞれCl、Br、およびIからなる群より選ば
れる少なくとも一種のハロゲンであり;Aは、V、Cr
、Mn、Fe、Co、およびNiより選ばれる少なくと
も一種の遷移金属であり;そして、xは0<x≦2、y
は0<y≦0.2、およびzは0<z≦10−2である
]の組成式で表わされる蛍光体、 【0030】特開昭59−75200号公報記載のMI
IFX・aMI X’・bM’IIX”2・cMIII
 X”’3 ・xA:yEu2+[ただし、MIIはB
a、Sr、およびCaからなる群より選ばれる少なくと
も一種のアルカリ土類金属であり;MI はLi、Na
、K、Rb、およびCsからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ金属であり;M’IIはBeおよび
Mgからなる群より選ばれる少なくとも一種の二価金属
であり;MIII はAl、Ga、In、およびTlか
らなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属であり
;Aは金属酸化物であり;XはCl、Br、およびIか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり
;X’、X”およびX”’は、F、Cl、Br、および
Iからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンで
あり;そして、aは0≦a≦2、bは0≦b≦10−2
、cは0≦c≦10−2、かつa+b+c≧10−6で
あり;xは0<x≦0.5、yは0<y≦0.2である
]の組成式で表わされる蛍光体、【0031】特開昭6
0−84381号公報記載のMIIX2・aMIIX’
2 :xEu2+[ただし、MIIはBa、Srおよび
Caからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ
土類金属であり;XおよびX’はCl、BrおよびIか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンで、か
つX≠X’であり;そしてaは0.1≦a≦10.0、
xは0<x≦0.2である]の組成式で表わされる輝尽
性蛍光体、 【0032】特開昭60−101173号公報記載のM
IIFX・aMI X’:xEu2+[ただし、MII
はBa、SrおよびCaからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ土類金属であり;MI はRbおよ
びCsからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカ
リ金属であり;XはCl、BrおよびIからなる群より
選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;X’はF、
Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも
一種のハロゲンであり;そして、aおよびxは、それぞ
れ0≦a≦4.0および0<x≦0.2である]の組成
式で表わされる輝尽性蛍光体、 【0033】特開昭62−25189号公報に記載のM
I X:xBi[ただし、MI はRbおよびCsから
なる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属であ
り;XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少
なくとも一種のハロゲンであり;そしてxは0<x≦0
.2の範囲の数値である]の組成式で表わされる輝尽性
蛍光体、 【0034】特開平2−229882号公報に記載のL
nOX:xCe(但し、LnはLa、Y、Gd、および
Luのうちの少なくとも一つ、XはCl、BrおよびI
のうちの少なくとも一つ、xは0<x≦0.2であり、
LnとXとの比率が原子比で0.500<X/Ln≦0
.998であり、かつ輝尽性励起スペクトルの極大波長
λが550nm<λ<700nm)で表わされるセリウ
ム賦活希土類オキシハロゲン化物蛍光体、などを挙げる
ことができる。 【0035】なお、前記特開昭60−84381号公報
に記載のMIIX2 ・aMIIX’2 :xEu2+
輝尽性蛍光体には、以下に示すような添加物がMIIX
2 ・aMIIX’21モル当り以下の割合で含まれて
いてもよい。 特開昭60−166379号公報に記載のbMI X”
(ただし、MI はRbおよびCsからなる群より選ば
れる少なくとも一種のアルカリ金属であり、X”はF、
Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも
一種のハロゲンであり、そしてbは0<b≦10.0で
ある);特開昭60−221483号公報に記載のbK
X”・cMgX”’2 ・dMIII X””3 (た
だし、MIII はSc、Y、La、Gd及びLuから
なる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属であり、
X”、X”’およびX””はいずれもF、Cl、Brお
よびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲ
ンであり、そしてb、cおよびdはそれぞれ、0≦b≦
2.0、0≦c≦2.0、0≦d≦2.0であって、か
つ2×10−5≦b+c+dである);特開昭60−2
28592号公報に記載のyB(ただし、yは2×10
−4≦y≦2×10−1である);特開昭60−228
593号公報に記載のbA(ただし、AはSiO2 お
よびP2 O5 からなる群より選ばれる少なくとも一
種の酸化物であり、そしてbは10−4≦b≦2×10
−1である);特開昭61−120883号公報に記載
のbSiO(ただし、bは0<b≦3×10−2である
);特開昭61−120885号公報に記載のbSnX
”2 (ただし、X”はF、Cl、BrおよびIからな
る群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、そ
してbは0<b≦10−3である);特開昭61−23
5486号公報に記載のbCsX”・cSnX”’2 
(ただし、X”およびX”’はそれぞれF、Cl、Br
およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロ
ゲンであり、そしてbおよびcは、それぞれ、0<b≦
10.0および10−6≦c≦2×10−2である);
および特開昭61−235487号公報に記載されてい
るbCsX”・yLn3+(ただし、X”はF、Cl、
BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種の
ハロゲンであり、LnはSc、Y、Ce、Pr、Nd、
Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybおよ
びLuからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土類
元素であり、そしてbおよびyはそれぞれ、0<b≦1
0.0および10−6≦y≦1.8×10−1である)
。 【0036】上記の輝尽性蛍光体のうちで、二価ユーロ
ピウム賦活アルカリ土類金属ハロゲン化物系蛍光体およ
びセリウム賦活希土類オキシハロゲン化物蛍光体は高輝
度の輝尽発光を示すので特に好ましい。ただし、本発明
に用いられる輝尽性蛍光体は上述の蛍光体に限られるも
のではなく、放射線を照射したのちに励起光を照射した
場合に輝尽発光を示す蛍光体であればいかなるものであ
ってもよい。 【0037】上述のような輝尽性蛍光体と結合剤とをを
適当な溶剤に加え、これを充分に混合して結合剤溶液中
に輝尽性蛍光体が均一に分散した塗布液を調製する。結
合剤としては、常温で弾力を持ち、加熱されると流動性
を持つようになる熱可塑性エラストマーが好適に用いら
れる。熱可塑性エラストマーの例としては、ポリスチレ
ン、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル、ポリ
塩化ビニル、天然ゴム、フッ素ゴム、ポリイソプレン、
塩素化ポリエチレン、スチレン−ブタジエンゴム、シリ
コンゴムなどを挙げることができる。これらの結合剤の
使用に際しては、架橋剤を添加して、蛍光体層の形成に
際して架橋反応を生成させることもできる。特に、結合
剤としてポリウレタンを用いる場合には、ジイソシアネ
ート、トリイソシアネートなどのポリイソシアネートを
架橋剤として併用することが望ましい。 【0038】上記の熱可塑性エラストマーのうち、軟化
温度または融点が30℃〜300℃であるものが一般的
に用いられるが、30℃〜200℃のものが好ましく、
30℃〜150℃のものを用いるのがさらに好ましい。 【0039】塗布液調製用の溶剤の例としては、メタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール
などの低級アルコール;メチレンクロライド、エチレン
クロライドなどの塩素原子含有炭化水素;アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケト
ン;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級脂
肪酸と低級アルコールとのエステル;ジオキサン、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノメチルエーテルなどのエーテル;そして、それら
の混合物を挙げることができる。 【0040】塗布液における結合剤と輝尽性蛍光体との
混合比は、目的とする放射線像変換パネルの特性、蛍光
体の種類などによって異なるが、一般には結合剤と蛍光
体との混合比は、1:1乃至1:100(重量比)の範
囲から選ばれ、そして特に1:8乃至1:40(重量比
)の範囲から選ぶのが好ましい。 【0041】なお、塗布液には、該塗布液中における蛍
光体の分散性を向上させるための分散剤、また、形成後
の蛍光体層中における結合剤と蛍光体との間の結合力を
向上させるための可塑剤などの種々の添加剤が混合され
ていてもよい。そのような目的に用いられる分散剤の例
としては、フタル酸、ステアリン酸、カプロン酸、親油
性界面活性剤などを挙げることができる。そして可塑剤
の例としては、燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、
燐酸ジフェニルなどの燐酸エステル;フタル酸ジエチル
、フタル酸ジメトキシエチルなどのフタル酸エステル;
グリコール酸エチルフタリルエチル、グリコール酸ブチ
ルフタリルブチルなどのグリコール酸エステル;そして
、トリエチレングリコールとアジピン酸とのポリエステ
ル、ジエチレングリコールとコハク酸とのポリエステル
などのポリエチレングリコールと脂肪族二塩基酸とのポ
リエステルなどを挙げることができる。 【0042】上記のようにして調製された蛍光体と結合
剤とを含有する塗布液を、次に、シート形成用の仮支持
体の表面に均一に塗布することにより塗布液の塗膜を形
成する。この塗布操作は、通常の塗布手段、たとえば、
ドクターブレード、ロールコーター、ナイフコーターな
どを用いることにより行なうことができる。 【0043】仮支持体は、例えばガラス、金属の板、あ
るいは従来の放射線写真法における増感紙(または増感
用スクリーン)の支持体として用いられている各種の材
料、あるいは放射線像変換パネルの支持体として公知の
材料から任意に選ぶことができる。そのような材料の例
としては、セルロースアセテート、ポリエステル、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、ト
リアセテート、ポリカーボネートなどのプラスチック物
質のフィルム、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔な
どの金属シート、通常の紙、バライタ紙、レジンコート
紙、二酸化チタンなどの顔料を含有するピグメント紙、
ポリビニルアルコールなどをサイジングした紙、アルミ
ナ、ジルコニア、マグネシア、チタニアなどのセラミッ
クスの板あるいはシートなどを挙げることができる。 【0044】仮支持体上に蛍光体層形成用塗布液を塗布
し、乾燥ののち、仮支持体からはがして放射線像変換パ
ネルの蛍光体層となる蛍光体シートとする。従って、仮
支持体の表面には予め離型剤を塗布しておき、形成され
た蛍光体シートが仮支持体からはがし易くなるようにし
ておくことが好ましい。 【0045】次に本発明の放射線像変換パネルの製造法
における工程b)について述べる。まず、上記のように
形成した蛍光体シートとは別に、放射線像変換パネルの
支持体を用意する。この支持体は、蛍光体シートを形成
する際に用いる仮支持体と同様の材料から任意に選ぶこ
とができる。 【0046】公知の放射線像変換パネルにおいて、支持
体と蛍光体層の結合を強化するため、あるいは放射線像
変換パネルとしての感度もしくは画質(鮮鋭度、粒状性
)を向上させるために、蛍光体層が設けられる側の支持
体表面にゼラチンなどの高分子物質を塗布して接着性付
与層としたり、あるいは二酸化チタンなどの光反射性物
質からなる光反射層、もしくはカーボンブラックなどの
光吸収性物質からなる光吸収層などを設けることが知ら
れている。本発明において用いられる支持体についても
、これらの各種の層を設けることができ、それらの構成
は所望の放射線像変換パネルの目的、用途などに応じて
任意に選択することができる。さらに、特開昭58−2
00200号公報に記載されているように、得られる画
像の鮮鋭度を向上させる目的で、支持体の蛍光体層側の
表面(支持体の蛍光体層側の表面に接着性付与層、光反
射層あるいは光吸収層などが設けられている場合には、
その表面を意味する)には微小の凹凸が形成されていて
もよい。本発明では、工程a)によって得られた蛍光体
シートを支持体上に、先の仮支持体に接触していなかっ
た方の面が、支持体表面に対面するようにして載せ、結
合剤の軟化温度または融点以上の温度で、圧縮しながら
支持体上に接着する。 【0047】本発明の工程b)の圧縮処理のために使用
される圧縮装置の例としては、カレンダロール、ホット
プレスなど一般に知られているものを挙げることができ
る。例えば、カレンダロールによる圧縮処理は、支持体
上に工程a)によって得た蛍光体シートを載せ、図1に
示すように、結合剤の軟化温度または融点以上に加熱し
たローラーの間を一定の速度で通過させることにより行
なわれる。ただし、本発明に用いられる圧縮装置はこれ
らのものに限られるものではなく、上記のようなシ−ト
を加熱しながら圧縮することのできるものであればいか
なるものであってもよい。圧縮の際の圧力は、50kg
w/cm2 以上であるのが一般的である。 【0048】次に、本発明の放射線像変換パネルの製造
法の工程b)の、特に好ましい実施方法の例を挙げる。 【0049】たとえば、工程b)は、蛍光体シートを支
持体上に載せて得られた積層体を、低圧・加熱カレンダ
ロール次いで高圧・加熱カレンダロールにて加圧・加熱
処理し、これにより前記結合剤の軟化温度または融点以
上の温度で圧縮して蛍光体シートを支持体上に接着する
方法により実施するのが有利である。すなわち、この工
程b)では上記の積層体を図2に示すように、低圧・加
熱カレンダロール(一次ロール)、次いで高圧・加熱カ
レンダロール(二次ロール)を用い、加圧・加熱処理し
、この加圧・加熱処理により蛍光体シート中の結合剤(
バインダー)の軟化温度または融点以上の温度にて蛍光
体シートを圧縮して、支持体上に接着(接合)する。 なお、この工程b)では、先ず一次ロール(低圧・加熱
カレンダロール)で加圧・加熱処理し、次いで二次ロー
ル(高圧・加熱カレンダロール)で処理するが、この加
圧・加熱処理の順序が守られている限り、他のカレンダ
処理あるいは他の圧縮処理を併用することもできる。 【0050】一次ロールと二次ロールとにおける加圧条
件および加熱条件は、処理対象の蛍光体シートの結合剤
の材料、シートの厚みなどの条件により変動するが、通
常、一次ロールは10〜1000kgw/cm2 の圧
力、30〜200℃の温度を付与するカレンダロールで
あり、二次ロールは50〜2000kgw/cm2 の
圧力、30〜200℃の温度を付与するカレンダロール
である。なお、カレンダロールは通常、二個のロールを
一対にして用いられるが、上記の加熱温度は、二個のロ
ールの加熱温度の平均値を意味する。すなわち、両者が
同温度であれば、その温度、そして異なった温度で加熱
されていれば、その平均温度が上記の範囲に入るように
調整される。 【0051】一次ロールの加圧条件と二次ロールの加圧
条件は、前者が後者より低いような加圧条件であれば良
いが、前者と後者との差が10〜1000kgw/cm
2 の範囲にあることが好ましく、更に、その差が50
〜500kgw/cm2 の範囲にあることが好ましい
。 【0052】一次ロールの加熱条件(温度)は、通常、
二次ロールの加熱条件(温度)と同等もしくは、それよ
りも低温となるように選ばれる。ただし、その差が30
℃を越えない限り、一次ロールの加熱温度は、二次ロー
ルの加熱温度よりも高くすることもできる。しかし、い
ずれの場合も加熱処理の最高温度が、蛍光体シート中の
結合剤の軟化温度または融点以上の温度となるように設
定する。 【0053】カレンダロールとしては、例えば磁気記録
テープなどの製造におけるカレンダ処理に用いられるも
のと同様なカレンダロールを用いることができる。カレ
ンダロールは、前述のように、通常一対のロール(金属
ロールと金属ロールとの組合せ、金属ロールとゴムロー
ルとの組合せ、ゴムロールとゴムロールとの組合せなど
)からなる。工程a)で製造した蛍光体シートと支持体
とのシート状の積層物は、その一対のロールの間を加圧
条件下にて通過するように処理される。 【0054】また、本発明の放射線像変換パネルの工程
b)は、蛍光体シートを支持体上に載せ、得られた積層
体を加熱し、次いでカレンダロールにて、さらに加熱も
しくは保温しながら、結合剤の軟化温度または融点以上
の温度で加圧、圧縮することにより蛍光体シートを支持
体上に接着する方法によっても有利に実施できる。 【0055】以下、添付の図3を参照しながら、この工
程b)について詳しく説明する。図3の(a)〜(d)
は、この工程b)が行なわれる様子を、それぞれの態様
について模式的に示した図である。図3の(a)におい
て、蛍光体シート13と支持体14との積層体15は、
ヒーター12によって、予備的に加熱されてからカレン
ダロール11A、11Bによって加熱(もしくは保温)
、圧縮、接合される。このヒーター12には、例えば遠
赤外線ヒーターあるいは熱風ヒーターなどが用いられる
。図3(a)では、ヒーター12は蛍光体シート13の
側と、支持体14の側の両方から積層体15を加熱して
いるが、もちろん、片側だけから加熱してもよい。 【0056】また、図3の(b)に図示したように、カ
レンダロールを二対以上用いて、二段階以上の圧縮を行
なってもよい。すなわち、図3の(b)においては蛍光
体シート23と支持体24との積層体25は、第1段階
目のヒーター22によって予備加熱され、第1段階目の
カレンダロール(一次ロール)21A、21Bによって
加熱(もしくは保温)、加圧される。次に、積層体25
は第2段目のヒーター22’により加熱され、第2段目
のカレンダーロール(二次ロール)21’A、21’B
によって加圧されて、圧縮接合を完了する。 【0057】図3の(b)の場合も、(a)の場合と同
様にヒーター22、22’は必ずしも積層体25の両側
にある必要はなく、蛍光体シート23側あるいは支持体
24側のいずれか一方にあればよい。ただし、図3の(
b)のように二段階以上のカレンダロールを用いる場合
は、各段階のカレンダロールの前で、少なくとも一ケ所
予備加熱することが好ましい。 【0058】積層体を予備加熱するヒーターは、図3の
(a)または(b)に示した12、22のような遠赤外
線ヒーターもしくは熱風ヒーターばかりでなく、例えば
図3(c)、(d)に示したようなヒートローラーでも
よい。すなわち、図3(c)においては、積層体35は
ヒートローラー32による接触熱によって蛍光体シート
33と支持体34の両側から加熱され、カレンダーロー
ル31A、31Bによって圧縮接合させられる。もちろ
ん、この場合もヒートローラーは必ずしも積層体35の
両側にある必要はなく、蛍光体シート33側あるいは支
持体34側のいずれか一方にあればよい。 【0059】ヒーターとしてヒートローラーを用いて、
二段階圧縮を行なう態様を、図3の(d)に示した。こ
の場合も、(b)の場合と同様にヒーター42、42’
は必ずしも積層体45の両側にある必要はなく、蛍光体
シート43側あるいは支持体44側のいずれか一方にあ
ればよいが、各段階のカレンダーロールの前で、少なく
とも一ケ所加熱することが好ましい。 【0060】ヒーターによる予備加熱は、蛍光体シート
の温度が結合剤の軟化温度もしくは融点よりも20℃低
い温度から50℃高い温度までの間にするようにするこ
とが好ましい。 【0061】カレンダーロールの圧力は、図3の(a)
、(c)のように一段階しか圧縮しない場合は、50k
gw/cm2 以上であり、図3(b)、(d)のよう
に二段階の場合は、一次ロールが10〜1000kgw
/cm2 、二次ロールが50〜2000kgw/cm
2 の圧力が適当である。 【0062】また、本発明の工程b)は、蛍光体シート
に張力を掛けながら、蛍光体シートと支持体とを重ね合
わせ、これを加熱カレンダロールにて加圧・加熱処理し
て蛍光体シートを支持体上に接合する方法によっても有
利に実施できる。 【0063】この工程b)の実施に用いられる張力付与
装置とカレンダロールのシステムの例の模式図を図4に
示す。 【0064】図4では、カレンダロール51は、上側ロ
ール51aと下側ロール51bとから構成されている。 蛍光体シートに張力を付与する装置は、図4においてト
ルクロール52として示されている。このトルクロール
52には工程a)で製造された蛍光体シート53が巻き
付けられており、トルクロール52とカレンダロール5
1との間の回転速度、回転タイミングなどの相違により
蛍光体シート53に所望の張力(荷重)が付加される。 蛍光体シート53に付加されてる張力(荷重)は、たと
えば、テンションピックアップロール54のような荷重
検出手段により検知され、そこで検知された張力(荷重
)は、必要により、カレンダロール51あるいはトルク
ロール52に伝達され、それぞれの回転条件などの調節
に利用される。 【0065】支持体55は、蛍光体シート53とは別の
ロール(図示なし)から送られ、カレンダロール51に
入る直前に、支持体と蛍光体シートとが重ねあわされる
。 【0066】カレンダロール処理は通常、50〜200
0kgw/cm2 の圧力および30〜200℃の温度
で実施される。 【0067】蛍光体シートに付与される張力は通常、加
熱下にある蛍光体シートの長さが、張力の付与および加
熱の前の長さの1.01〜2.5倍(好ましくは、1.
05〜1.5倍)となるように、すなわち伸び率が1〜
150%(好ましくは、5〜50%)となるように調節
される。上記のような伸長条件とするためには、蛍光体
シートに付与する張力を、たとえば10〜700g/c
m(好ましくは、20〜500g/cm)の範囲内に調
節する。ただし、この蛍光体シートに付与される張力は
、蛍光体シートの材料、厚さなどにより変動する。 【0068】次に、放射線像変換パネルの保護膜につい
て説明する。通常の放射線像変換パネルでは、前述のよ
うに支持体に接する側とは反対側の蛍光体層の表面に、
蛍光体層を物理的および化学的に保護するための透明な
保護膜が設けられている。このような透明保護膜は、本
発明による放射線像変換パネルについても設置すること
が好ましい。 【0069】透明保護膜は、たとえば酢酸セルロース、
ニトロセルロースなどのセルロース誘導体;あるいはポ
リメチルメタクリレート、ポリビニルブチラール、ポリ
ビニルホルマール、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル
、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマーなどの合成高分子
物質のような透明な高分子物質を適当な溶媒に溶解して
調製した溶液を蛍光体層の表面に塗布する方法により形
成することができる。あるいは、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリアミドなどからなるプラスチッ
クシート;および透明なガラス板などの保護膜形成用シ
ートを別に形成して蛍光体層の表面に適当な接着剤を用
いて接着するなどの方法によっても形成することができ
る。保護膜の膜厚は一般に約0.1乃至20μmの範囲
にある。 【0070】さらに、得られる画像の鮮鋭度を向上させ
る目的で、上記の少なくともいずれかの層に励起光を吸
収し、輝尽発光光は吸収しないような着色層を加えても
よい(特公昭59−23400号公報参照)。 【0071】 【実施例】 【0072】[実施例1] (1)蛍光体シート形成用塗布液として、蛍光体(Ba
FBr0.9I0.1:Eu2+)200g、結合剤(
ポリウレタンーエラストマー、大日本インキ化学工業(
株)、T−5205[固形])7g、架橋剤(ポリイソ
シアネート、住友バイエルウレタン(株)、スミジュー
ルN3200、固形分100%)1.5g、および黄変
防止剤(エポキシ樹脂、油化シェルエポキシ(株)、E
P1004[固形])1.5gを、メチルエチルケトン
に加え、プロペラミキサーで分散させて、粘度30PS
(25℃)の塗布液を調製した(結合剤/蛍光体比=1
/20)。この塗布液をシリコン系離型剤が塗布されて
いるポリエチレンテレフタレートシート(仮支持体、厚
み:180μm)上に塗布し乾燥した後、仮支持体から
剥離させて蛍光体シート(シート厚:220μm)を作
成した。 【0073】別に、下塗層形成用塗布液として、軟質ア
クリル樹脂固形分90gとニトロセルロース50gをメ
チルエチルケトンに加え分散、混合して、粘度が3〜6
PS(25℃)の分散液を調製した。 【0074】次に、厚さ300μmのポリエチレンテレ
フタレート(支持体)をガラス板上に水平に置き、上記
の下塗層形成用塗布液をドクターブレードを用いて支持
体上に均一塗布した後、25℃から100℃に徐々に上
昇させて塗布膜の乾燥を行ない、支持体上に下塗層を形
成した(塗布膜の厚さ:15μm)。次いで、この下塗
層の上に最初に作成しておいた蛍光体シートを、上下を
逆にして(すなわち、仮支持体に接触してい面を上側に
して)載せ、加熱圧縮操作を行った。 【0075】圧縮操作は、図1のようなカレンダーロー
ルを用い、500Kgw/cm2 の圧力、上側ロール
温度75℃、下側ロール温度75℃の温度、0.2m/
分の送り速度で連続的に行なった。この加熱圧縮により
、蛍光体シートは支持体に下塗層を介して完全に融着し
た蛍光体層(層厚:150μm)となった。 【0076】この圧縮の後、ポリエステル系接着剤が片
面に塗布されているポリエチレンテレフタレートの透明
フィルム(厚さ10μm)を、接着剤側を下にむけて接
着することによって透明保護膜を形成した。 【0077】以上のようにして、支持体、下塗層、蛍光
体層および透明保護膜からなる放射線像変換パネル試料
Aを製造した。 【0078】(2)上記と同様な操作により、シート厚
が150μmの蛍光体シートを作成し、この蛍光体シー
トを用い、同じく同様な操作により、蛍光体シートを支
持体上に下塗層を介して完全に融着したところ、形成さ
れた蛍光体層の層厚は100μmであった。次いで、こ
の蛍光体層の上に同様にして透明保護層を形成し、支持
体、下塗層、蛍光体層および透明保護膜からなる放射線
像変換パネル試料Bを得た。 【0079】[比較例1] (1)実施例1の(1)と同様の操作により、シート厚
が200μmの蛍光体シートを作成し、これをそのまま
、仮支持体に接していた面が支持体に対面するように配
置した以外は同様な操作により、蛍光体シートを支持体
上に下塗層を介して完全に融着したところ、形成された
蛍光体層の層厚は155μmであった。次いで、この蛍
光体層の上に同様にして透明保護層を形成し、支持体、
下塗層、蛍光体層および透明保護膜からなる放射線像変
換パネル試料Cを得た。 【0080】(2)実施例1の(2)と同様の操作によ
り、シート厚が150μmの蛍光体シートを作成し、こ
れをそのまま、仮支持体に接していた面が支持体に対面
するように配置した以外は同様な操作により、蛍光体シ
ートを支持体上に下塗層を介して完全に融着したところ
、形成された蛍光体層の層厚は105μmであった。 次いで、この蛍光体層の上に同様にして透明保護層を形
成し、支持体、下塗層、蛍光体層および透明保護膜から
なる放射線像変換パネル試料Dを得た。 【0081】[比較例2] (1)蛍光体シート形成用塗布液に群青(第一化成(株
)、PB−100)を60mg加えた以外は実施例1の
(1)と同様の操作により、シート厚が200μmの蛍
光体シートを作成し、これをそのまま、仮支持体に接し
ていた面が支持体に対面するように配置した以外は同様
な操作により、蛍光体シートを支持体上に下塗層を介し
て完全に融着したところ、形成された蛍光体層の層厚は
155μmであった。次いで、この蛍光体層の上に同様
にして透明保護層を形成し、支持体、下塗層、蛍光体層
および透明保護膜からなる放射線像変換パネル試料Eを
得た。 【0082】(2)蛍光体シート形成用塗布液に群青(
第一化成(株)、PB−100)を60mg加えた以外
は実施例1の(2)と同様の操作により、シート厚が1
50μmの蛍光体シートを作成し、これをそのまま、仮
支持体に接していた面が支持体に対面するように配置し
た以外は同様な操作により、蛍光体シートを支持体上に
下塗層を介して完全に融着したところ、形成された蛍光
体層の層厚は105μmであった。次いで、この蛍光体
層の上に同様にして透明保護層を形成し、支持体、下塗
層、蛍光体層および透明保護膜からなる放射線像変換パ
ネル試料Fを得た。 【0083】放射線像変換パネルの画質の評価上記のよ
うにして製造した各々の放射線像変換パネル試料の画質
を、次に記載する方法により評価した。すなわち、放射
線像変換パネルに、管電圧80KVpのX線を照射した
のち、He−Neレ−ザ−光(632.8nm)で走査
して蛍光体を励起し、蛍光体層から放射される輝尽発光
を受光して電気信号に変換し、これを画像再生装置によ
って画像として再生して表示装置上に画像を得た。得ら
れた画像の変調伝達関数(MTF)(空間周波数:2サ
イクル/mm)により鮮鋭度を測定した。得られた結果
をまとめて、第1表に示す。 【0084】                          
       第1表               
                         
                         
                         
      加熱圧縮後の             
     輝尽発光量               
             蛍光体層層厚      
鮮鋭度      (相対値)           
                         
                         
           実施例1  試料A     
   150μm      57.6%      
101              試料B     
   100μm      63.0%      
  87    比較例1  試料C        
155μm      43.6%      140
              試料D        
105μm      48.0%      122
    比較例2  試料E        155μ
m      56.2%      100    
          試料V        105μ
m      61.5%        85   
                         
                         
                【0085】上記の結果を、図5にグラフの形で示す。 図5は、たて軸に鮮鋭度(空間周波数2サイクル/mm
におけるMTF値)をとっており、上方にプロットされ
るほど鮮鋭度が高いことを表わす。横軸は、粒状性を示
しており、左にプロットされるほど粒状性がよいことを
示す。 【0086】以上の結果および図5より明らかなように
、本発明によって製造された放射線像変換パネルは、従
来の製造法によるパネルに比較して、特に高鮮鋭度領域
(鮮鋭度が50%以上の領域)において、輝尽発光量当
りの鮮鋭度が最も高いことがわかる。従って、本発明の
製造方法を利用することにより、従来の放射線像変換パ
ネルよりも発光量の損失を少なく、高鮮鋭度を示す放射
線像変換パネルを得ることができる。 【0087】[実施例2]蛍光体シート形成用塗布液の
結合剤と架橋剤を、 結合剤:ポリウレタンーエラストマー、大日本インキ化
学工業(株)、T−5265H[固形]−−−6.5g
架橋剤:ポリイソシアネート、三井東圧化学(株)製N
P−1000、[固形分:74.2%]−−−2.7g
に変えた以外は実施例1の(1)と同様の操作により、
シート厚が220μmの蛍光体シートを作成し、上下を
逆にして載せ、加熱圧縮操作を行ない、蛍光体シートを
支持体上に下塗層を介して完全に融着したところ、形成
された蛍光体層の層厚は155μmであった。次いで、
この蛍光体層の上に同様にして透明保護層を形成し、支
持体、下塗層、蛍光体層および透明保護膜からなる放射
線像変換パネル試料Gを得た。 【0088】[実施例3]蛍光体シート形成用塗布液の
結合剤と架橋剤を、 結合剤:ポリウレタンーエラストマー、武田バーディシ
ェウレタン(株)ET−1145[固形]−−−7.5
g 架橋剤:ポリイソシアネート、日本ポリウレタン(株)
、コロネートHX[固形分:100%]−−−1.0g に変えた以外は実施例1の(1)と同様の操作により、
シート厚が220μmの蛍光体シートを作成し、上下を
逆にして載せ、加熱圧縮操作を行ない、蛍光体シートを
支持体上に下塗層を介して完全に融着したところ、形成
された蛍光体層の層厚は155μmであった。次いで、
この蛍光体層の上に同様にして透明保護層を形成し、支
持体、下塗層、蛍光体層および透明保護膜からなる放射
線像変換パネル試料Hを得た。 【0089】[実施例4]蛍光体シート形成用塗布液の
結合剤と架橋剤を、 結合剤:ポリウレタンーエラストマー、武田バーディシ
ェウレタン(株)ET−1145[固形]−−−6.0
g 架橋剤:ポリイソシアネート、三井東圧化学(株)、オ
レスターHM89−50G、[固形分:49.9%]−
−−5.0g に変えた以外は実施例1の(1)と同様の操作により、
シート厚が220μmの蛍光体シートを作成し、上下を
逆にして載せ、加熱圧縮操作を行ない、蛍光体シートを
支持体上に下塗層を介して完全に融着したところ、形成
された蛍光体層の層厚は160μmであった。次いで、
この蛍光体層の上に同様にして透明保護層を形成し、支
持体、下塗層、蛍光体層および透明保護膜からなる放射
線像変換パネル試料Iを得た。 【0090】[実施例5]蛍光体シート形成用塗布液の
結合剤と架橋剤を、 結合剤:ポリウレタンーエラストマー、大日本インキ化
学工業(株)、T−5205[固形]−−−7.0g架
橋剤:ポリイソシアネート、大日本インキ化学工業(株
)、バーノックDN980[固形分:75%]−−−2
.0g に変えた以外は実施例1の(1)と同様の操作により、
シート厚が220μmの蛍光体シートを作成し、上下を
逆にして載せ、加熱圧縮操作を行ない、蛍光体シートを
支持体上に下塗層を介して完全に融着したところ、形成
された蛍光体層の層厚は150μmであった。次いで、
この蛍光体層の上に同様にして透明保護層を形成し、支
持体、下塗層、蛍光体層および透明保護膜からなる放射
線像変換パネル試料Jを得た。 【0091】[実施例6]蛍光体シート形成用塗布液の
結合剤と架橋剤を、 結合剤:ポリウレタンーエラストマー、大日本インキ化
学工業(株)、T−5205[固形]−−−7.0g架
橋剤:ポリイソシアネート、住友バイエルウレタン(株
)、Z4370[固形分:70%]−−−2.1gに変
えた以外は実施例1の(1)と同様の操作により、シー
ト厚が220μmの蛍光体シートを作成し、上下を逆に
して載せ、加熱圧縮操作を行ない、蛍光体シートを支持
体上に下塗層を介して完全に融着したところ、形成され
た蛍光体層の層厚は155μmであった。次いで、この
蛍光体層の上に同様にして透明保護層を形成し、支持体
、下塗層、蛍光体層および透明保護膜からなる放射線像
変換パネル試料Kを得た。 【0092】放射線像変換パネルの画質の評価上記のよ
うにして製造した各々の放射線像変換パネル試料の画質
を、前述の方法により評価した。得られた結果をまとめ
て、第2表に示す。 【0093】                          
       第2表               
                         
                         
                         
      加熱圧縮後の             
     輝尽発光量               
             蛍光体層層厚      
鮮鋭度      (相対値)           
                         
                         
           実施例2  試料G     
   155μm      56.8%      
104    実施例3  試料H        1
55μm      57.6%        99
    実施例4  試料I        160μ
m      57.0%        96   
 実施例5  試料J        150μm  
    58.1%      103    実施例
6  試料K        155μm      
57.2%      100           
                         
                         
        【0094】以上の結果より明らかなように、本発明に
よって製造される放射線像変換パネルは、バインダーの
種類を変えても、実施例1の放射線像変換パネル試料と
同じ程度の感度当りの高い鮮鋭度を示すことがわかる。 【0095】 【発明の効果】本発明により製造した放射線像変換パネ
ルは感度当りの鮮鋭度が、これまでに知られている同種
の放射線像変換パネルよりも高く、このため従来の放射
線像変換パネルと同程度の鮮鋭度を得るために必要な蛍
光体層の着色剤の使用量を低減でき、さらには着色剤の
使用を省略することができる。このため、放射線像変換
パネルからの励起光が着色剤に吸収されることが少なく
なり、外部に取り出すことのできる発光量が増大し、従
って、感度の向上が実現する。これは、仮支持体への蛍
光体含有塗布液の塗布に際して、蛍光体粒子が下層に、
そして結合剤樹脂が上層にと、相対的に高い濃度あるい
は密度で集まる傾向があり、この塗布膜が上下を反対に
して実際の支持体に接合され、このため、得られる放射
線像変換パネルの蛍光体層の上面側(放射線および励起
光が照射される面の側)に蛍光体粒子が比較的高濃度(
高密度)で存在するようになるためであると考えられる
。 【0096】また、本発明により製造した放射線像変換
パネルでは、蛍光体層の内部のうちで比較的結合剤の存
在割合が多い面である、仮支持体への塗布時の上面、す
なわち、仮支持体表面に接していなかった面が、実際の
支持体の表面に接するようになるため、支持体と蛍光体
層との間の結合力が高くなるとの利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射線像変換パネルの製造に用いるこ
とのできる一対のカレンダロールのシステムを示す模式
図である。
【図2】本発明の放射線像変換パネルの製造に用いるこ
とのできる二対のカレンダロールのシステムを示す模式
図である。
【図3】(a)〜(d)は、それぞれ、本発明の放射線
像変換パネルの製造に用いることのできるシステムを示
す模式図である。
【図4】本発明の放射線像変換パネルの製造に用いるこ
とのできる張力付与装置とカレンダロールのシステムを
示す模式図である。
【図5】実施例、比較例による放射線像変換パネルの輝
尽発光量と鮮鋭度との関係を表わすグラフである。
【符号の説明】
11A、11B、21A、21B、31A、31B、4
1A、41B  カレンダーロール 12、22、22’、32、42、42’  ヒーター
13、23、33、43  蛍光体シート14、24、
34、44  支持体 15、25、35、45  積層体 51  カレンダロール 51a  上側カレンダロール 51b  下側カレンダロール 52  トルクロール(荷重付与手段)53  蛍光体
シート 54  テンションピックアップロール55  支持体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体と、この支持体上に設けられた
    結合剤と輝尽性蛍光体とからなる蛍光体層によって実質
    的に構成される放射線像変換パネルの製造法であって、
    a)結合剤と輝尽性蛍光体とを含む塗布液を仮支持体上
    に塗布したのち、これを乾燥して蛍光体シートを形成す
    る工程、 b)上記蛍光体シートを仮支持体から引きはがし、次い
    でこの蛍光体シートを支持体上に、蛍光体シートの仮支
    持体への接触面の反対側の面が支持体表面と対面するよ
    うに配置し、蛍光体シートの結合剤の軟化温度または融
    点以上の温度に加熱し、圧縮しながら接着する工程、か
    らなることを特徴とする放射線像変換パネルの製造法。
  2. 【請求項2】  蛍光体シートの支持体への加熱、圧縮
    下の接着の工程を、加熱ローラを用い、蛍光体シートの
    一方の端部より順次実施することからなる請求項1に記
    載の放射線像変換パネルの製造法。
JP10880791A 1991-04-12 1991-04-12 放射線像変換パネルの製造法 Withdrawn JPH04315100A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6641858B1 (en) 1999-06-07 2003-11-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Phosphor layer for radiation image conversion panel
WO2021052582A1 (fr) * 2019-09-18 2021-03-25 Biwi S.A. Objet manufacturé luminescent et son procédé de réalisation

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6641858B1 (en) 1999-06-07 2003-11-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Phosphor layer for radiation image conversion panel
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