JP2003206719A - エンジン用の排気消音器 - Google Patents

エンジン用の排気消音器

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JP2003206719A
JP2003206719A JP2002006264A JP2002006264A JP2003206719A JP 2003206719 A JP2003206719 A JP 2003206719A JP 2002006264 A JP2002006264 A JP 2002006264A JP 2002006264 A JP2002006264 A JP 2002006264A JP 2003206719 A JP2003206719 A JP 2003206719A
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honeycomb material
tail
expansion chamber
exhaust gas
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JP2002006264A
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Hajime Nakajima
中島  一
Yasumasa Kimura
康正 木村
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通路抵抗の増大を抑制しながら尾管の入口部
で発生する共鳴音を低減することができるエンジン用の
排気消音器を提供する。 【解決手段】 一面に尾管4の内径d1と同内径の押え
板61を有する5面矩形状部材6を、胴部と、この胴部
の一端側を塞ぐフロントプレートと、他端側を塞ぐエン
ドプレートからなる拡張室2の前記エンドプレートの面
に固着することにより、前記拡張室2の第2拡張室22
側に開口する尾管4の入口部41に、格子状の複数の小
孔を有するセラミックからなるハニカム材5を固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、通路抵抗の
増大を抑制しながら、尾管の入口部で発生する共鳴音を
低減することができ、しかも尾管の入口部へのハニカム
材の取付けを容易ならしめるようにしたエンジン用の排
気消音器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、エンジンの排ガス流路に
は排気消音器が取付けられているが、建設機械や産業機
械のエンジンの排ガス流路にも稼働時の低騒音化のため
に排気消音器が取付けられている。最も一般的な構成の
排気消音器100は、その模式的構成説明図の図6に示
すように、排ガスの入口管101と、この入口管101
から流入する排ガスを拡張させる拡張室102と、拡張
室102で拡張された排ガスを大気に排気する尾管10
3とから構成されている。
【0003】このような構成になる排気消音器の内部に
高速の排ガスが流れると、尾管の入口部では、尾管の入
口部における排ガスの流れ説明図の図7に示すように、
尾管103の排ガスの入口部近傍に縮流による気流の乱
れが生じる。この気流の乱れが加振源となり、尾管共鳴
周波数説明図の図8に示すように、尾管長の半波長に一
致する尾管共鳴音が発生する場合がある。排気消音器内
の消音性能が十分な場合でも、尾管の排ガス入口部の近
傍において新たに気流による共鳴音が発生した場合に
は、実際の排気消音器の消音性能が著しく低下するのを
回避することができない。ところで、低騒音化と共に排
ガス規制を満たすようにした排気消音器が、例えば、特
許第2999063号公報に開示されている。以下、こ
の従来例に係る排気消音器の概要を、その要部断面図の
図9を参照しながら説明する。
【0004】この従来例に係る排気消音器は汎用エンジ
ン用であって、フランジ52により図示しないエンジン
排気口の取付面に取付けられる排気消音器本体51を備
えている。この排気消音器本体51は、多数の小孔が空
けられた仕切板55により第1拡張室53と第2拡張室
54とに仕切られている。前記第1拡張室53の内部に
は前記フランジ52が固着されてなる入口管57の小孔
が開けられた部分が内設されている。また、前記第2拡
張室54には、テールパイプ(尾管)58が挿設されてお
り、このテールパイプ58のハニカム状に形成された入
口側はこの第2拡張室54の内側に開口すると共に、出
口側は大気に開口している。そして、前記テールパイプ
58の細い通路の内壁に、このテールパイプ58の全長
に亘って触媒60が担持されている。
【0005】このような構成になる排気消音器によれ
ば、図示しない汎用エンジンから排出された排ガスは入
口管57から第1拡張室53、第2拡張室54へと流
れ、次いでハニカム形のテールパイプ58内に担持され
た触媒60に接して流過する。この触媒60は排ガスを
浄化するに十分な長さと表面積を有しており、かつこの
触媒60を担持するハニカム構造体の細い通路は、排ガ
スに対して浄化作用と同時に整流作用を備えているの
で、気流音も低減される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例(特許第2
999063号公報)に係る排気消音器の場合には、上
記のとおり、排ガスを浄化するために、尾管の全長に亘
ってハニカム構造体が配設されている。ハニカム構造体
の細く、しかも長い通路を排ガスが通過する場合には、
通路抵抗が大きいためにエンジンの出力低下の原因にな
るので、ハニカム構造体の長さを短くして通路抵抗を小
さくする必要がある。ところで、セラミック製のハニカ
ム構造体を用いる場合には、セラミック材を尾管と同じ
ようにパイプ状に形成する必要がある。しかしながら、
通常、ハニカム材は複数の格子状の小孔を有しているた
め、セラミック材のような硬質のものを円形状に加工す
ることは、通常極めて困難である。また、実際の消音器
においては、高速の排ガス流下においてもハニカム構造
体が脱落したりしないように、尾管の内部に固定するた
めの構造が必要になる。
【0007】従って、本発明の目的は、通路抵抗の増大
を抑制しながら、尾管の入口部で発生する共鳴音を低減
することができ、しかも尾管の入口部へのハニカム材の
取付けが容易なエンジン用の排気消音器を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであって、従って上記課題を解決する
ために、本発明の請求項1に係るエンジン用の排気消音
器が採用した手段は、拡張室のエンドプレートに固着さ
れてなる尾管の排ガスの入口部にハニカム材を配設した
ことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に係るエンジン用の排気
消音器が採用した手段は、拡張室のエンドプレートに固
着されてなる尾管の排ガスの入口部に、開口を有する矩
形状の押え板と、この押え板の4端縁からこの押え板と
直交する向きに延びる側板とからなる5面矩形状部材を
前記エンドプレートに固着することにより、前記尾管の
内径よりも大きな外寸法を持つハニカム材を固定したこ
とを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3に係るエンジン用の排気
消音器が採用した手段は、尾管本体と、この尾管本体よ
りも大寸で、排ガスの入口部となる尾管基端部とからな
る尾管の前記尾管基端部を拡張室のエンドプレートに固
着し、前記尾管基端部内に、前記尾管本体の内径よりも
大きな外寸法を持つハニカム材を収容すると共に、前記
エンドプレートの拡張室側の面に、排ガス通過穴を有す
る固定プレートを固着して、前記ハニカム材を前記尾管
基端部内に固定したことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項1乃至3に係るエンジン用
の排気消音器によれば、エンジンから排出された高速の
排ガス流が入口管から拡張室内に流入し、次いで拡張室
で拡張した排ガス流が縮流となって尾管に流入する。し
かしながら、本発明の請求項1または2に係るエンジン
用の排気消音器では、尾管の排ガスの入口部にハニカム
材が配設されている。従って、排ガスはハニカム材によ
り整流されて尾管に流入するから、排ガスの流れに、縮
流による乱れが生じるようなことがない。また、ハニカ
ム材は尾管の全長に亘る長さでなく、従来例よりもハニ
カム材の通路抵抗が小さいから、エンジンの出力低下を
少なくすることができ、コスト的にも有利である。
【0012】本発明の請求項2に係るエンジン用の排気
消音器によれば、ハニカム材が5面矩形状部材により尾
管の排ガス入口部に固定される。従って、ハニカム材を
円形状に形成する必要がなく、また5面矩形状部材をエ
ンドプレートに固着するだけでハニカム材を尾管の排ガ
スの入口部に固定することができる。
【0013】本発明の請求項3に係るエンジン用の排気
消音器によれば、尾管の尾管基端部内に収容されたハニ
カム材が排ガス通過穴を有する固定プレートによって固
定される。従って、ハニカム材を円形状に形成する必要
がなく、また固定プレートをエンドプレートに固着する
だけで、ハニカム材を尾管基端部内に固定することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1係る
エンジン用の排気消音器を、添付図面を参照しながら説
明する。図1はその模式的断面図であり、図2は図1の
A矢視図、図3はハニカム材を固定する5面矩形状部材
の斜視図である。
【0015】図1に示す符号1は、本実施の形態1に係
るエンジン用の排気消音器(以下、消音器という。)であ
る。この消音器1は、胴部と、この胴部の一端側を塞ぐ
フロントプレートと、前記胴部の他端側を塞ぐエンドプ
レートとからなる拡張室2を備えている。この拡張室2
は、エンドプレート側に突出し、突出側に複数の円形状
小孔が穿設されてなる中間管24を備えた仕切板23に
よって仕切られており、フロントプレート側に第1拡張
室21が形成されると共に、エンドプレート側に第2拡
張室22が形成されている。
【0016】前記拡張室2のフロントプレートを入口管
3が気密可能に貫通しており、この入口管3の第1拡張
室21内に突出している部分には複数の円形状小孔31
が穿設されている。また、前記拡張室2のエンドプレー
トの外側に内径d1の尾管4が突設されている。そし
て、この尾管4の第2拡張室22側に開口する開口部、
つまり排ガスの入口部41には、後述する構成になるハ
ニカム材5が尾管4の端部(入口部41)に接する状態に
取付けられている。
【0017】前記ハニカム材5は、外力を受けた場合で
も尾管4の入口部41に位置し得るように、前記尾管4
の内径d1よりも大きな外寸法を持つ矩形状に形成され
ており、排ガスの流路となる複数の格子状小孔51が形
成されている。そして、このハニカム材5は、後述する
5面矩形状部材6が前記エンドプレートに固着されるこ
とによって取付けられている。前記5面矩形状部材6
は、図3に示すように、前記尾管4の内径d1と同内径
の開口を有する矩形状の押え板61と、この押え板61
の4辺の端縁からこの押え板61と直交する向きに延び
る側板62とから構成されている。前記押え板61の1
辺の寸法は、前記ハニカム材5を収容し得るように、こ
のハニカム材5の外寸より若干大きい寸法d2に設定さ
れている。つまり、このハニカム材5を、形成が困難な
円形状に形成するということを回避するために、5面矩
形状部材6にしたものである。なお、前記押え板61の
開口は尾管4の内径d1以上であれば良い。また、前記
押え板61または側板62の一部を着脱可能にすれば、
ハニカム材5の交換が容易となる。
【0018】従って、本実施の形態1に係るエンジン用
の消音器1によれば、エンジンから排出された高速の排
ガスが入口管3に設けられた複数の円形状小孔31から
拡張室2の第1拡張室21内に流入する。そして、この
第1拡張室21で拡張した排ガスが仕切板23に取付け
られた中間管24の複数の円形状小孔を通過して第2拡
張室22に流入し、ハニカム材5の格子状小孔51を通
過して尾管4から放出される。
【0019】消音器1内における上記のような排ガスの
流れにおいて、排ガスが前記ハニカム材5の格子状小孔
51により整流されて入口部41から尾管4に流入す
る。そのため、この尾管4の入口部41に、排ガスの流
れの縮流による乱れが生じるようなことがないから、共
鳴音が発生するようなことがない。また、このハニカム
材5は、従来例のように、尾管4の全長に亘る長さでな
く、従来例よりも格子状小孔の長さが短く、通路抵抗が
小さいから、エンジンの出力低下を少なくすることがで
きるのに加えて、コストに関しても有利になる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る消音器(実施の
形態1に係る形態である。)を、その周波数分析説明グ
ラフ図の図4を参照しながら説明する。この図4は、縦
軸にdB(a)を、横軸に周波数Hzをとり、そしてハニ
カム材が設けられている場合を実線で、またハニカム材
が設けられていない場合を不連続線でそれぞれ示したも
のである。
【0021】この実施例に係る消音器1の仕様について
説明すると、この消音器1の場合には、ハニカム材5の
厚さは20mmであり、格子状小孔51の格子幅は1m
mである。そして、尾管4の長さは280mmであり、
また尾管4の内径d1は38mmである。このような仕
様の消音器1の入口管から、送風機で発生させた気流を
吹き込んで、ハニカム材5が設けられている場合と、ハ
ニカム材5が設けられていない場合とについて、それぞ
れ通風抵抗(kPa)と風速(m/s)との測定を行った。
測定された通風抵抗と風速は、表1に示すとおりであ
る。
【表1】 次いで、尾管4の出口位置の近傍で、かつこの尾管4と
直交する方向に500mm離れた位置において、ハニカ
ム材5が設けられている場合と、ハニカム材5が設けら
れていない場合とについて、それぞれ騒音測定を行っ
た。測定した騒音レベルの周波数分析結果は、図4に示
すとおりである。なお、騒音測定のために精密騒音計
(メーカ;リオン社、型式;NL−10A)を用いた。
【0022】上記表1によれば、ハニカム材5を追加す
ることにより通風抵抗が2.5%増加している。しかし
ながら、通風抵抗の増加量は僅かであって、エンジンの
出力に対する悪影響は極く少ないと考えられる。そし
て、騒音については、下記のとおりである。
【0023】即ち、ハニカム材5が設けられていない場
合(実線)には、尾管共鳴音の周波数fの倍音成分であ
る、600Hz、1200Hz、1800Hzの近傍に
卓越ピークが認められる。これに対して、ハニカム材5
を設けた場合(不連続線)には、各卓越ピークが10dB
(A)以上低くなっている。ところで、尾管共鳴の周波数
fは、f=n×C/2L(n:整数、C:音速(340m
/s)、L:尾管の長さ(m))の関係式で表すことができ
る。従って、長さが0.28mの尾管4を備えた本実施
例に係る消音器1の尾管共鳴の周波数fは586.2H
z、1172.4Hz、1758.6Hz、‥‥であ
る。
【0024】これは、ハニカム材5により尾管4の入口
部41の気流が整流されるために尾管4の入口部近傍に
おける共鳴音が低減されたものである。つまり、本実施
例によれば、ハニカム材5を尾管4の全長に亘って設置
するまでもなく共鳴音を低減させることができる。従っ
て、ハニカム材5を尾管4の入口部に設置するだけであ
って、流路抵抗が過度に増加することがないから、エン
ジンの出力低下を少なくすることができるという、優れ
た効果を奏することができる。
【0025】本実施例では、上記のとおり、厚さが20
mm、格子状小孔51の格子幅が1mmのハニカム材5
を尾管4の入口部41に固定した場合の例を説明した。
しかしながら、流路抵抗はハニカム材5の厚さや格子状
小孔51の格子幅によって変化するから、許容し得る出
力低下範囲内になるように、ハニカム材5の厚さや格子
状小孔51の格子幅を設定すればよい。
【0026】次に、本発明の実施の形態2に係るエンジ
ン用の消音器を、添付図面を参照しながら、上記実施の
形態1と同一のものに同一符号を付し、かつ同一名称を
以って説明する。図5(a)はエンジン用の消音器の主要
部を示す模式的断面図であり、また図5(b)は図5(a)
のB矢視図である。
【0027】拡張室2のエンドプレートに、後述する構
成になる尾管4が接続されている。この尾管4は、先端
側の尾管本体4aと、この尾管本体4aの基端側が接続
されると共に、他端の開口側が前記エンドプレートに接
続され、前記尾管本体4aの内径d1よりも大寸(大きな
内寸法を持つ)で矩形状に形成され、排ガスの入口部と
なる尾管基端部4bとから構成されている。この尾管基
端部4b内には、上記実施の形態1と同構成のハニカム
材5、つまり前記尾管本体4aの内径d1よりも大きな
外寸法を持つ、矩形状に形成されてなるハニカム材5が
収容されている。そして、このハニカム材5は、少なく
とも前記尾管本体4aの内径d1と同寸の排ガス通過穴
71を有する固定プレート7が前記エンドプレートの拡
張室側の面に固着されることにより、前記尾管基端部4
b内に収容された状態で固定されている。
【0028】ところで、本実施の形態2に係る消音器1
では、図5(b)に示すように、排ガス通過穴71は円形
に形成されている。しかしながら、特に円形である必要
がなく、例えば一辺が前記尾管本体4aの内径d1と同
寸の矩形であっても良い。つまり、尾管基端部4bから
のハニカム材5の抜け出しを防止し得る形状であれば、
何ら形状に拘るものではない。
【0029】また、尾管基端部4bの横断断面は矩形状
に形成されているが、ハニカム材5の対角間寸法に対応
する内径を有する円形状の横断断面を有するものであっ
ても良い。つまり、尾管基端部4bの横断断面は、矩形
状のハニカム材5をがたつかせることなく収容し得る形
状に形成されていれば良いものである。さらに、前記固
定プレート7は完全に固着するものではなく、着脱可能
な構成とすればハニカム材5の交換が容易となる。
【0030】本実施の形態2に係る消音器1によれば、
上記実施の形態1に係る消音器と同様に、第2拡張室2
2から入口部41に流入する排ガスは、尾管4の尾管基
端部4bに収容されているハニカム材5の格子状小孔5
1で整流されて尾管本体4aに流入する。従って、本実
施の形態2に係る消音器は上記実施の形態1に係る消音
器と同等の消音効果がある。
【0031】ところで、上記実施の形態1,2および実
施例の場合にあっては、上記のとおり、第1拡張室と第
2拡張室との二つの拡張室を有する消音器の場合を例と
して説明した。しかしながら、本発明の技術的思想を、
従来例に係る消音器に対しては勿論のこと、一つの拡張
室を有する消音器に対しても適用することができ、さら
に消音器の大小に拘わらず適用することができる。従っ
て、上記実施の形態1,2および実施例に係る消音器の
形態に限定されるものではない。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1乃
至3に係るエンジン用の消音器によれば、従来例と同様
に、エンジンから排出された高速の排ガス流が入口管か
ら拡張室内に流入し、拡張室で拡張した排ガス流が縮流
となって尾管に流入する。しかしながら、本発明の請求
項1乃至3に係るエンジン用の消音器では、尾管の入口
部にハニカム材が配設されていて、排ガスはハニカム材
により整流されて尾管に流入する。従って、尾管の入口
部における排ガスの流れに、縮流による乱れが生じるよ
うなことがないから、共鳴音を小さくすることができ
る。また、ハニカム材は尾管の全長に亘る長さでなく、
従来例よりもハニカム材の通路抵抗が小さいから、エン
ジンの出力低下を少なくすることができ、しかもコスト
に関しても有利になる。
【0033】本発明の請求項2に係るエンジン用の消音
器は、ハニカム材が5面矩形状部材により尾管の排ガス
入口部に固定される構成である。従って、ハニカム材を
円形状に形成する必要がないのに加えて、5面矩形状部
材をエンドプレートに固着するだけでハニカム材を尾管
の排ガス入口部に固定することができるから、ハニカム
材の固定は極めて容易である。
【0034】本発明の請求項3に係るエンジン用の排気
消音器は、尾管の尾管基端部内に収容されたハニカム材
が排ガス通過穴を有する固定プレートによって固定され
る構成である。従って、ハニカム材を円形状に形成する
必要がなく、また固定プレートをエンドプレートに固着
するだけでハニカム材を尾管の尾管基端部内に固定する
ことができるから、ハニカム材の固定は極めて容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るエンジン用の消音
器の模式的断面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るエンジン用の消音器
のハニカム材を固定する5面矩形状部材の斜視図であ
る。
【図4】本発明の実施例に係る消音器の周波数分析説明
グラフ図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係り、図5(a)はエン
ジン用の消音器の主要部を示す模式的断面図、図5(b)
のB矢視図である。
【図6】最も一般的な排気消音器の模式的構成説明図で
ある。
【図7】尾管の入口部における排ガスの流れ説明図であ
る。
【図8】尾管共鳴周波数説明図である。
【図9】従来例に係る消音器の要部断面図である。
【符号の説明】
1…消音器 2…拡張室、21…第1拡張室、22…第2拡張室、2
3…仕切板、24…中間管 3…入口管、31…円形状小孔 4…尾管、41…入口部、4a…尾管本体、4b…尾管
基端部 5…ハニカム材、51…格子状小孔 6…5面矩形状部材、61…押え板、62…側板 7…固定プレート、71…排ガス通過穴
フロントページの続き Fターム(参考) 3G004 AA03 AA04 AA07 BA01 BA02 CA01 CA14 DA22 FA02 FA07 GA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡張室のエンドプレートに固着されてな
    る尾管の排ガスの入口部にハニカム材を配設したことを
    特徴とするエンジン用の排気消音器。
  2. 【請求項2】 拡張室のエンドプレートに固着されてな
    る尾管の排ガスの入口部に、開口を有する矩形状の押え
    板と、この押え板の4端縁からこの押え板と直交する向
    きに延びる側板とからなる5面矩形状部材を前記エンド
    プレートに固着することにより、前記尾管の内径よりも
    大きな外寸法を持つハニカム材を固定したことを特徴と
    するエンジン用の排気消音器。
  3. 【請求項3】 尾管本体と、この尾管本体よりも大寸
    で、排ガスの入口部となる尾管基端部とからなる尾管の
    前記尾管基端部を拡張室のエンドプレートに固着し、前
    記尾管基端部内に、前記尾管本体の内径よりも大きな外
    寸法を持つハニカム材を収容すると共に、前記エンドプ
    レートの拡張室側の面に、排ガス通過穴を有する固定プ
    レートを固着して、前記ハニカム材を前記尾管基端部内
    に固定したことを特徴とするエンジン用の排気消音器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104157283A (zh) * 2014-08-14 2014-11-19 合肥工业大学 一种变压器房低频通风复合消声器
CN105927314A (zh) * 2016-06-01 2016-09-07 芜湖卓越空调零部件有限公司 一种双层穿孔阻抗复合型消音装置

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