JP2003206614A - 乾式施工用テープ、これを使用する建材の施工方法並びに施工構造。 - Google Patents

乾式施工用テープ、これを使用する建材の施工方法並びに施工構造。

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JP2003206614A
JP2003206614A JP2002005471A JP2002005471A JP2003206614A JP 2003206614 A JP2003206614 A JP 2003206614A JP 2002005471 A JP2002005471 A JP 2002005471A JP 2002005471 A JP2002005471 A JP 2002005471A JP 2003206614 A JP2003206614 A JP 2003206614A
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adhesive
construction
building
tape
building material
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JP2002005471A
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Yuji Ono
勇治 小野
Tsuneo Mihashi
恒夫 三橋
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Aica Kogyo Co Ltd
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Aica Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、建築物の内外壁、天井等の下地に化粧
板、壁材などを接着施工する場合には、ゴム系接着剤を
使用して接着施工する、両面粘着テープと接着剤の併用
により接着施工するなどの方法が採用されていたが、前
者では施工時間がかかる、後者では両面粘着テープと接
着剤を準備し各々別作業をしなければ施工できないなど
の課題があつた。 【解決手段】 支持体に保持された接着剤と、該支持体
の隣接して設けられた芯材に保持された粘着層と、該接
着剤と該粘着層に亘って外部に貼り付けられた離型シー
トとからなる乾式施工用テープを準備し、各種建材を施
工するに際して、片側の離型シートを剥がして下地に張
り付けたのち、他面の離型シートを剥がして建材裏面を
押し当てれば施工できることが可能となり、従来の課題
を解決できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾式施工用テープ、これ
を使用する建材の施工方法並びに施工構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の室内の壁、天井並びに外
壁等の下地に建材、例えば板状の化粧板、壁材、天井
材、外壁材などを接着する方法としては、溶剤系のクロ
ロプレンゴム系接着剤を接合面に塗布して接着する方法
が採用されていた。しかしこのような施工方法では施工
作業時に有機溶剤が揮発して作業現場の環境を汚染する
ため、作業者の健康管理の上で不安であり、また種々の
火気に引火して火災が発生する危険性がある、クロロプ
レンゴム系接着剤はコンタクト型接着剤であるために建
材裏面と下地表面の両面に塗布する必要があり、しかも
30分程度のオープンタイムを設定したのち、接着する
などの煩雑さがあつた。このため施工作業に手間取り作
業性が劣るなどの課題が残されていた。
【0003】このような課題を解決する施工方法とし
て、建材の裏面に両面粘着テープを所定位置に貼りつ
け、該両面粘着テープの間にマスチック型接着剤を塗布
した状態として、施工する下地の表面に張り付ける方法
が提案されている。即ち、この施工方法では両面粘着テ
ープの粘着力で建材を下地に仮止めした状態で該接着剤
が固化若しくは硬化させて接着を確保している。
【0004】しかしながら、このような施工方法であつ
ても、両面テープと接着剤を準備する必要があり、両面
粘着テープの張り付けとと接着剤の塗布を別々に実施す
る必要があり、煩雑さは否めなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
課題、即ち施工に煩雑さがなく、簡便に施工できる施工
材料と施工方法並びに施工構造をを提供せんとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は斯かる状況に鑑
みて、種々の点から検討した結果、開発されたものであ
つて、支持体に保持された接着剤と、該支持体に隣接し
て設けられた芯材に保持された粘着層と、該接着剤並び
に該粘着層とに亘って外部に貼り付けられた離型シート
とからなる乾式施工テープとこれを使用した建材の施工
方法並びに施工構造により従前の課題を解決したもので
ある。
【0007】以下本発明について詳細に説明する。図1
は本発明に係わる乾式工法用テープの1実施例の積層の
構成を示すもので、支持体(1)の両側には接着剤
(2)が保持されていて、該支持体(1)に隣接した芯
材(3) の両側に粘着層(4)が保持されるととも
に、該接着剤(2)と該粘着層(4)とに亘って外部に
離型シート(5)が貼り付けられた構造をしている。
【0008】支持体には、接着剤の保持性と、接着剤の
内部への浸透性がある素材が好ましく、通気性のある公
知の発泡体、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレ
ン系樹脂、軟質塩化ビニール系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、エチレン−プロピレン系樹脂などのプラスチック系
発泡体やも天然ゴム、合成ゴムなどゴム系発泡体からな
り、厚み0.1〜10ミリのシート体が使用される。
0.1ミリ以下では接着力が不足し、下地の不陸を緩和
する作用が不足するため好ましくない。10ミリ以上で
は接着剤に湿気硬化性の一液型硬化剤を使用した場合の
湿気硬化性が不足する傾向がでるため好ましくない。通
気性のある素材であれば接着剤が浸透して支持体と一体
に硬化するため強度のある接着層が形成でき好ましい。
【0009】接着剤には硬化型接着剤、好ましくは一液
硬化型接着剤で垂れないマスチック状の性状を持つもの
が好ましい。一液硬化型接着剤であれば、施工に際して
調合などの作業が不要になり、接着位置で硬化するた
め、簡便な施工作業に不可欠になる。一液硬化型接着剤
としては、一液硬化型のウレタン系接着剤、例えばポリ
オキシアルキレンエーテルポリオールと過剰のジイソシ
アネート化合物を反応させて得られるイソシアネート基
末端ウレタンプレポリマー、エポキシ樹脂系接着剤、例
えば分子内にエポキシ基を少なくとも2個有するエポキ
シ樹脂、ケチミン基含有化合物を含有するエポキシ樹脂
系接着剤、湿気硬化型シリコーン系接着剤などが例示さ
れる。
【0010】また、接着剤が該支持体に保持され、垂れ
たりしないためには、接着剤が垂れない性状とすること
が好ましい。垂れない性状とするためには接着剤と反応
するなど保存性を損なわない性状の充填材や増粘剤を配
合する方法、例えばシリカ粉末、炭酸カルシウム、カオ
リン、ゼオライト、モレキュラーシーブス、ホワイトシ
リカ、石綿粉などの無機粉末並びにアラビアゴム、アル
キルセルロース、合成繊維粉末などの有機系粉末などを
充填材や増粘剤として配合する方法が採用される。これ
らの中でも、湿気硬化型の接着剤の場合はモレキュラー
シーブスを配合することにより、増粘剤としてのみなら
ず、吸湿剤として外部から浸透する湿気を吸収して接着
剤のライフを長くできる効果が得られる。垂れない性状
にするには、粘度は10mPa・s以上にすることが望
ましい。10mPa・s以下では垂れが避けられないた
め好ましくない。また、垂れ止めするためにチクソ係数
を2以上に設定することが望ましい。チクソ係数が2以
下であつては垂れ止めの傾向があり好ましくない。
【0011】その他の方法として、接着剤と反応性がな
く、吸油性のある素材を配合して、垂れのない状態で接
着剤を保持する方法、例えば吸油性重合体、具体的な例
としてビシクロ{2,2,1}ヘプテン−2、1−ヘキ
セン、1−オクテン、イソオクテン等のαオレフィンか
らなる重合体、或いはビシクローキサン等の脂環式ビニ
ル化合物、ドデシルアリルエーテル等の炭化水素基を持
つアリルエーテルなどからなる重合体などを接着剤中に
配合し垂れ止めすることもできる。
【0012】芯材には 接着剤に水分と反応したりする
なと゛外部の影響を受けやすい一液硬化型接着剤を外側
から遮断するために非通気性の素材が使用されることが
好ましい。具体的な例として、例えば独立発泡体、例え
ばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂など熱可塑性
樹脂を独立発泡成型した素材、ポリオレフィン樹脂とブ
チルゴム、エチレン・プロピレン系ゴム、ネオプレン系
ゴム、天然ゴムなどを配合し、ポリアレフィン樹脂の融
点以上に加熱するとともに、加圧下で水を混合したの
ち、大気圧まで開放する逐次工程を採用して独立発泡体
として素材などからなり、厚み0.1〜10ミリである
ことか好ましい。
【0013】その他芯材には弾性に優れるネオプレンゴ
ム、スチレン・ブタジエン系ゴム、エチレン・プロピレ
ン系ゴムなどゴム系素材、その他弾性プラスチック系複
合素材、ゴム系複合素材などが使用できる。 更に、通
気性のある発泡素材の表面に樹脂コーテイングされ非通
気性とされたものなどが使用されてもよい。
【0014】支持体と芯材は別途成型加工されたものが
一体に接着或いは融着などの手段により接合されるか、
同一素材から成型されたのち芯材の外気と接する面に通
気性を遮断するためにコーテイング処理が施されたもの
であつても使用できる。図1は1実施例を示したものに
過ぎず、支持体と芯材の形状並びに組み合わせ形状、組
み合わせ個数、支持体及び芯材のサイズなどは使用適
性、施工性などを参酌して選定することができる。
【0015】本発明に使用される粘着剤にはゴム系、例
えば天然ゴム、合成ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、
ブチルゴムなどのゴム素材にロジン系、テルペン系、石
油樹脂系などの粘着付与樹脂を配合した溶剤系若しくは
エマルジョン系のゴム系粘着剤、アクリル系、例えば
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、スチレンなどのエチレン性不飽和結合モノマー並び
にこれらに(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリ
ル酸 オクチル、(メタ)アクリル酸エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸 スタアリル、(メタ)アクリル酸
などから選ばれる単量体とから合成されるアクリル樹脂
と粘着付与樹脂を配合してなる溶剤系若しくはエマルジ
ョン系のアクリル系粘着剤がある。また、エチレン・酢
酸ビニル共重合系樹脂に粘着付与樹脂を配合した粘着剤
なども使用できる。
【0016】離型シートには例えば、クラフト紙、上質
紙、グラシン紙などの紙の片面にポリエチレン樹脂層を
積層した加工紙に離型剤が塗布された離型シート、ポリ
エステル樹脂、ポリプロピレン樹脂などのプラスチック
フイルム等の基材に離型剤が施された離型シート、アル
ミ箔、銅箔などの金属箔からなる基材に離型剤が施され
た離型シート、或いは前記のような加工紙、プラスチッ
クフイルムなどと金属箔とが積層された複合型の離型シ
ートなどが使用される。中でも、支持体の周囲に保持さ
れている接着剤が湿気硬化タイプの一液型接着剤である
場合には接着剤のライフを確保するために湿気遮断性に
優れた金属箔を使用した離型シートが好ましい。
【0017】離型剤としてはシリコーン樹脂系離型剤や
ステアリルアクリレートとアクリル酸、アクリルニトリ
ルなどの共重合体或いはポリビニルカルバメートと称さ
れる長鎖アルキルアクリレート共重合体、アルキル化ポ
リマーなどを使用する離型剤などが挙げられる。
【0018】乾式施工テープの幅は20〜200ミリ程
度のサイズのものが適時使用されればよく、施工にあた
つては幅サイズの異なるものが建材のサイズや施工下地
により適宜選定されればよい。
【0019】下地に建材を施工する場合、図2のように
施工下地若しくは建材の裏面に前記のような乾式施工用
テープの片側の離型シートを剥がして、施工下地若しく
は建材の裏面に貼り付けたのち、もう一方の離型シート
を剥がし建材の裏面若しくは施工下地に押しつけて貼り
付ければ、粘着層の粘着力により仮止めができ、そのま
まの状態で放置すれば接着剤が硬化するため、手軽かつ
簡便に建材を下地と完全に一体に接合できる。
【0020】
【発明の効果】本発明になる乾式施工用テープは支持体
に接着剤が保持されるとともに、支持体に隣接した芯材
の両面には粘着剤が保持され、それらの外部に亘って離
型シートが貼り付けられた構造からなるものであるた
め、施工下地に各種建材を接着施工するに際し、片側の
離型シートを剥がし施工下地若しくは建材裏面に粘着層
を介して貼り付け、他面の離型シートを剥がして、粘着
層を建材裏面若しくは施工下地に貼り付ければ、建材を
施工下地に仮止めすることができ、仮止め状態のまま放
置すれば接着剤が経時的に硬化して施工下地に建材が一
体となるため、施工下地に建材を容易かつ簡便に施工で
きる。特に、湿気硬化タイプの一液型ウレタン系接着剤
などの一液硬化型接着剤が支持体に保持されたもので
は、単に乾式施工用テープを貼り付けるだけで接着剤が
硬化して施工下地と建材とが一体に接合してしまうた
め、施工をより容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の乾式施工用テープの積層の
構成を示す図。
【図2】本発明の乾式施工用テープを建材(7)の裏面
に貼り付けた状態図。
【符号の説明】
1 支持体 2 接着剤 3 芯材 4 粘着層 5 離型シート 6 貼り付けた乾式施工用テープ 7 建材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体に保持された接着剤と、該支持体に
    隣接して設けられた芯材に保持された粘着層と、該接着
    剤並びに該粘着層とに亘って外部に貼り付けられた離型
    シートとからなる乾式施工用テープ
  2. 【請求項2】施工下地に建材を施工するに際し、支持体
    に保持された接着剤と、該支持体に隣接して設けられた
    芯材に保持された粘着層と、該接着剤並びに該粘着層と
    に亘って外部に貼り付けられた離型シートとからなる乾
    式施工用テープの一方の離型シートを剥がして、施工下
    地若しくは建材の裏面に張り付けたのち、他面の離型シ
    ートを剥がして建材の裏面若しくは施工下地に張り付
    け、該接着剤の硬化により一体に接合することを特徴と
    する建材の施工方法。
  3. 【請求項3】施工下地と建材の裏面とが、芯材に保持さ
    れた粘着層の粘着力と、支持体に保持された接着剤の硬
    化により一体に接合されていることを特徴とする施工構
    造。
  4. 【請求項4】接着剤が一液硬化型接着剤である請求項1
    記載の乾式施工用テープ
  5. 【請求項5】接着剤に一液硬化型接着剤を使用すること
    を特徴とする請求項2記載の建材の施工方法。
  6. 【請求項6】接着剤に一液硬化型接着剤が使用されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の施工構造。
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