JP2003206107A - 高濃度オゾン製造装置 - Google Patents

高濃度オゾン製造装置

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JP2003206107A
JP2003206107A JP2002002710A JP2002002710A JP2003206107A JP 2003206107 A JP2003206107 A JP 2003206107A JP 2002002710 A JP2002002710 A JP 2002002710A JP 2002002710 A JP2002002710 A JP 2002002710A JP 2003206107 A JP2003206107 A JP 2003206107A
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ozone
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Shoji Kamiya
祥二 神谷
Hidefumi Ikegami
英文 池上
Eikichi Tajima
榮吉 田嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度オゾンを容易に得ることができるオゾ
ン製造装置を提供する。 【解決手段】 オゾナイザー1のガス出口ダクトに磁石
3と酸素分子を捕獲する機構4を備えた酸素分離装置2
を設け、オゾナイザー1への酸素供給配管5にに帰還す
る循環配管を設けて、磁石3により生成する磁場勾配に
よりオゾナイザーの生成ガスから酸素分子を選択的に引
き出して分離し原料酸素に混入して再循環させることに
より、生成ガス中のオゾン濃度を高めて高濃度オゾンと
して取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オゾナイザーで生
成するガス中のオゾン濃度を上昇させるようにした高濃
度オゾン製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オゾナイザーは、平行電極の間に酸素ガ
スまたは空気を供給して高電圧を印加し、電極間に発生
する無声放電によって酸素原子を励起してオゾンを生成
する装置である。オゾナイザーのオゾン収率は、通常、
理論値に対して空気を原料とするときに2から3%、酸
素ガスを原料とするときに5%程度とされている。しか
し、オゾンの作用を活用するにはオゾン濃度が高いほど
好ましく、たとえば10から15%程度の高濃度オゾン
を得る方法が望まれている。
【0003】特公昭54−10354には、電極部に不
均一磁界を形成し酸素の磁気風を電極に吹き付けるよう
にして反応部分の酸素分圧を高めてオゾン収量を増大さ
せ、さらに酸素とオゾンの質量差を利用して電極下方か
らオゾンを回収することにより酸素からオゾンを選別し
て、オゾン発生効率を向上させる技術が開示されてい
る。しかし、上記引用発明では、酸素分圧の上昇により
オゾン収量を向上させることはできても、質量差のみを
用いてオゾン濃度そのものを向上させることは容易でな
い。
【0004】なお、特開平5−309224には、空気
等の混合ガス中の酸素の割合を増加させる技術が開示さ
れている。この方法は、偶数個の磁石を極が径方向に向
くように配置して中心から周方向に磁場勾配を形成させ
た中に混合ガスを通過させて外周部分に酸素を集めよう
とするものである。この方法では、手続補正後の明細書
に記載されているように、空気中に20.49%含まれ
る酸素の濃度を僅かに0.01%高める程度の効果しか
得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、高濃度オゾンを容易に得ることが
できるオゾン製造装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る高濃度オゾン製造装置は、オゾナイザ
ーのガス出口ダクトに磁場勾配を用いた酸素分離装置を
備えて、オゾナイザーの生成ガスから酸素分子を分離す
ることにより生成ガス中のオゾン濃度を高めることを特
徴とする。酸素は常温1気圧下で磁化率0.18×10
−5emu程度の強い常磁性を持つが、オゾンは酸素の
約1000分の1程度の体積磁化率しか持たない。この
ため、酸素とオゾンの混合気体中に磁場勾配があると酸
素分子が移動しようとするので、移動してきた酸素分子
を適当な方法で捕獲して混合気体から分離するとオゾン
が残され混合気体のオゾン濃度が上昇する。
【0007】特開平5−309224に開示された方法
も磁場勾配を利用して酸素を分離しようとするものであ
るが、磁場勾配により引き寄せられる酸素分子は他のガ
ス分子を引きずって移動するため、期待されるような分
離作用が得られない。本発明のオゾン製造装置は、ガス
中に形成した磁場勾配により移動してくる酸素分子を選
択的に捕獲して元のガス中に戻さないようにするため、
残ったガス中のオゾン濃度を上昇させることができる。
本発明のオゾン製造装置は、オゾナイザーの出口ダクト
に酸素分離装置を備えて生成ガスから酸素分子を分離し
てオゾン濃度を向上させるもので、常用されるオゾナイ
ザーをそのまま活用するので、経済的に装置を製作する
ことができる。
【0008】本発明の高濃度オゾン製造装置に用いる酸
素分離装置は、酸素分子を透過しオゾン分子は透過しに
くい細孔を有する多孔板を磁場勾配中に備えたものであ
ってよい。多孔板は、磁場勾配により移動しようとする
酸素分子を通過させオゾン分子を生成ガス中に残すの
で、生成ガス中のオゾン濃度は高くなる。なお、このよ
うな多孔板はゼオライト膜で形成することができる。ゼ
オライト膜は、特開平10−152319に開示されて
いるように、多孔質支持体上に水熱合成することにより
数オングストロームの所望の径を有する細孔を形成する
ことができる。このようにして作成したゼオライト膜
は、径の異なるガス分子を効率よく分離することができ
る。
【0009】また、酸素分離装置は、酸素分子を吸着す
るモレキュラーシーブを磁場勾配中に備えたものであっ
てもよい。磁場勾配に従って移動する酸素分子はモレキ
ュラーシーブに吸着されるので、生成ガスのオゾン濃度
は上昇する。なお、モレキュラーシーブは粒状あるいは
粉末状のゼオライトで形成される。ゼオライト中の細孔
は表面積が大きいので吸着能が極めて高く、比較的少量
のモレキュラーシーブを用いて能率よく酸素分子を吸着
して捕獲し生成ガス中から分離させることができる。特
に酸素分子に対しては、冷却するほど空孔当たりの吸着
分子数が増加することが知られている。
【0010】なお、磁場勾配は超電導電磁石により形成
することが好ましい。永久磁石では1〜2T程度の磁束
密度しか得られないが、超電導電磁石を用いれば3〜6
T程度の磁束密度が容易に得られる。このため、酸素分
子を強く引き付けてオゾン分子と分離するためには、超
電導電磁石を用いることが好ましい。また、特に、モレ
キュラーシーブの吸着能を利用して酸素を分離する装置
では、再度の吸着に備えて磁界を解除し磁場勾配を解消
して一旦吸着した酸素分子を放出させる再生工程を有す
るため、電磁石を用いることが必要となる。この場合に
も、超電導電磁石を使用することができる。
【0011】また、本発明の高濃度オゾン製造装置に用
いる酸素分離装置は、酸素分子を捕獲する繊毛を備える
電磁石であって、繊毛先端部に形成される急峻な磁場勾
配に従って接近する酸素分子を繊毛中に捕獲して生成ガ
スから分離するものであってもよい。除去された酸素分
子の分だけ生成ガス中のオゾン濃度が上昇する。繊毛中
の酸素が飽和したときには、電磁石を切って低濃度のガ
スを流すことにより繊毛中に捕獲されていた酸素がガス
中に放出されて再生し、再度酸素分子を捕獲することが
できるようになる。
【0012】酸素分子を吸着させたり捕獲したりして残
余のガス中のオゾン濃度を向上させるようにした装置で
は、吸着剤や捕獲構造が飽和すると作用が無くなるた
め、適当な間隔で吸着剤などの再生を行う必要がある。
このため、磁場勾配を消滅させた状態で酸素分離装置か
ら吸着したりして捕獲した酸素を放出させる再生工程を
設ける。再生工程を有する高濃度オゾン製造装置では、
生成ガスをオゾナイザーの出口側に供給できるバイパス
を備えて、磁場勾配を消滅させた状態で酸素分離装置に
余った生成ガスを流して捕獲した酸素を放出させるよう
にすることが好ましい。このようなバイパスラインを備
えることにより、一旦生成したオゾンを無駄に放出させ
ないで、効率よく活用することができる。
【0013】また、本発明の高濃度オゾン製造装置は、
生成ガスをオゾナイザーの入口に再供給する循環ダクト
を備えるようにしてもよい。循環ダクトを備えることに
より、オゾン濃度が高くなった生成ガスを需要先に供給
した上で、余った生成ガスを再循環し原料ガスに加えて
再利用することができる。生成ガスにはオゾンが大量に
含まれているので、新鮮な酸素ガスのみを原料とするよ
りオゾン製造効率が高くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のオゾン製造装置は、図1
に示すように、オゾナイザー1の出口ダクトに酸素分離
装置2を備えて、酸素分離装置2で生成ガス中の酸素を
捕獲して分離することにより、生成ガス中のオゾン含有
率を上昇させるようにしたものである。酸素分離装置2
には、磁場勾配形成装置3と酸素分離機構4が備えられ
ている。原料ガス供給ノズル5から供給される酸素ガス
を原料としてオゾナイザー1で生成されるガスは、通常
5%程度のオゾンを含む。酸素ガスの磁化率χは、標準
状態で1.5×10−7cgs単位と他の気体と比べて
著しく高い。一方、オゾンガスは酸素ガスの1000分
の1程度の磁化率しか持たない。
【0015】単位体積のガスに作用する磁気力Fは、F
=χHdH/dxで求まる。たとえば、6Tの超電導電
磁石を使用して6×10gaussの磁場強度Hを発
生させ、1×10gauss/cmの磁場勾配dH/
dxを与えたとすると、体積磁化率1.5×10−7
有する単位体積当たりの酸素ガスは、90dyne、す
なわち9μNの磁気力を受けることになる。一方、同じ
磁場内にあるオゾンには9×10−3μNの磁気力しか
作用しない。したがって、生成ガスの流路に強い磁場勾
配を生成させて、酸素分子を磁場の強い方に吸引し、集
まる酸素分子を選別的に濾過したり吸着剤や繊毛などに
固定して元のガス中に戻らないようにしてやると、残っ
た生成ガス中のオゾン濃度が上昇する。
【0016】このようにして製造した高濃度オゾンガス
を生成オゾンガス出口ノズル6から排出し、需要先に供
給する。酸素分離装置2で分離された酸素を含む混合ガ
スは再循環して原料となる新鮮な酸素ガスに添加すれ
ば、含有するオゾンを有効に再利用することができる。
なお図には示していないが、再循環経路には混合ガスを
搬送するためのファンが設けられている。また、高濃度
オゾン製造装置には合成ガスを冷却する装置を設けても
よい。酸素ガスの体積磁化率は温度が低いほど高いの
で、合成ガスを冷却すると磁場勾配により酸素分子を搬
送する力が強化されて、高い分離効率を実現することが
できる。以下、さらに具体的な実施例に基づいて本発明
に係る高濃度オゾン製造装置を詳細に説明する。
【0017】
【実施例1】図2は第1の実施例の高濃度オゾン製造装
置を表すフロー図である。本実施例の高濃度オゾン製造
装置は、オゾナイザー1の生成ガス排出用ダクトにゼオ
ライト膜4を備え、ゼオライト膜4の一方側に強力な磁
石3を備えて酸素分離装置2を構成する。オゾナイザー
1は通常使用されるような、平行電極間に起こさせた無
声放電中に酸素ガスや空気を通して酸素分子をオゾン化
するものが使用されるが、もちろん他の方式によりオゾ
ンを生成するものであっても良いことはいうまでもな
い。磁石3は永久磁石でも電磁石でもよいが、特に超電
導電磁石を利用すれば容易に3〜6T程度の強磁場を生
成することができる。
【0018】酸素分離装置2に使用するゼオライト膜4
は、0.4nm程度の径を持った細孔が極めて多数形成
された膜状の多孔板である。酸素分子は約0.29nm
の径を有する粒子であり、オゾン分子は約0.44nm
の径を有する粒子である。したがって、ゼオライト膜4
は酸素分子を透過するがオゾン分子を透過しない。ゼオ
ライト膜4の一方側に磁石3を配置すると磁極付近に最
も強い磁場が発生し遠くになるにつれて磁場が弱くなる
ので、ゼオライト膜4を挟んで磁場勾配が形成される。
この磁場勾配により、生成ガス中の酸素分子がゼオライ
ト膜4を挟んで移動するような駆動力が発生する。生成
ガスには粘性があるため、移動する酸素分子につれてオ
ゾン分子も移動しようとするが、ゼオライト膜4は酸素
分子しか透過しないため、磁石3の配置された側では酸
素ガス濃度が上昇し、その反対側ではオゾン濃度が上昇
することになる。また、駆動力が1方向にのみ作用する
ので、ゼオライト膜4を逆方向に透過しようとする酸素
分子は極めて少ない。
【0019】このように、酸素分子に駆動力を作用させ
て混合ガスから分離すると共に、一旦分離した酸素分子
を元の混合ガスに戻さないようにしたため、残された混
合ガス中のオゾン濃度を高い状態で維持することができ
る。こうして得られた高濃度オゾンガスが出口ノズル6
から需要先に送られ、酸素含有率が大きくなった混合ガ
スは循環ダクト7により原料ガス供給ノズル5まで輸送
されて、再度オゾナイザー1に供給される。なお、本実
施例の装置では生成ガスを循環して利用するため、細孔
径が大きくてオゾンと酸素の分離効率が低いゼオライト
膜であっても使用することができるので、細孔径には明
確な限界があるわけではない。
【0020】
【実施例2】図3は第2の実施例の高濃度オゾン製造装
置を表すフロー図である。本実施例の高濃度オゾン製造
装置は、オゾナイザー1の生成ガス排出用ダクトにゼオ
ライト層8を備え、ゼオライト層8の裏側に強力な電磁
石3を配置して酸素分離装置2を構成する。電磁石3に
は超電導電磁石を利用することができる。
【0021】酸素分離装置2に使用するゼオライト層8
は、0.4nm程度の径を持った細孔が極めて多数形成
された粒状あるいは粉末状のゼオライトを集結したもの
である。ゼオライト内部の細孔は極めて大きな表面積を
有するので、大量の酸素分子を吸着することができる。
電磁石3を励磁すると生成ガス中の酸素分子がゼオライ
ト層8の方に引き付けられてゼオライト層8内に吸着し
て捕獲される。吸着された酸素分子は極く僅かしか再放
出されないので、生成ガス中のオゾン濃度が相対的に上
昇する。
【0022】このように、酸素分子を混合ガスから分離
し、分離した酸素分子を元の混合ガスに戻さないように
することにより、混合ガス中のオゾン濃度を高い状態に
維持する。高濃度オゾンガスは出口ノズル6から需要先
に送るとともに、循環ダクト7により原料ガス供給ノズ
ル5まで輸送して、再度オゾナイザー1に供給する。な
お、ゼオライト層8の吸着能力は限界があるので、連続
して使用することができない。そこで、適当な間隔で吸
着能力の回復を図る再生工程が必要になる。このため、
循環ダクト7には開閉可能なバイパスゲート10を備え
たバイパスライン9が準備されている。さらに、原料ガ
ス供給ノズル5に合流する位置に循環ゲート11が、ま
た、生成オゾンガス出口ノズル6に排出ゲート12が設
けられていて、製造工程と再生工程の切替えができるよ
うになっている。
【0023】ゼオライト層8の再生を行うときには、循
環ゲート11と排出ゲート12を閉じてオゾナイザー1
の運転を停止する。さらに、電磁石3の励磁を解き、バ
イパスゲート10を開けて、循環ダクト7を流通する混
合ガスをゼオライト層8の表面を流れるようにする。す
ると、酸素分子をゼオライト層8の方向に押し付ける力
が無くなるので、ゼオライト層8の内部に吸着保持され
ていた酸素分子は低濃度の混合ガスとの間に生ずる濃度
勾配に駆動されて徐々に外側の混合ガス流の方に滲出し
てくる。滲出する時間を十分かけると、ゼオライト層8
は再度大量の酸素分子を吸着できるようになるまで再生
される。
【0024】
【実施例3】図4は本発明の第3の実施例を表すフロー
図である。本実施例の高濃度オゾン製造装置は、オゾナ
イザー1の生成ガス排出用ダクトに繊毛構造体14を備
えた強力な電磁石13を配置して酸素分離装置2を構成
する。その他は、第2実施例と同様の構成になってい
る。電磁石13は超電導電磁石であってもよい。
【0025】本実施例に用いる繊毛構造体14すなわち
繊毛付き磁芯は、電磁石13の磁芯表面における生成ガ
ス排出用ダクト側側面に細かい毛状の突起を無数に設け
たものである。このような繊毛構造は、たとえば磁芯材
料の表面を化学薬品で孔食することによって得ることが
できる。また、材料全体をスポンジ状に形成したり、材
料表面に細い針金を植え込んだり、金属ウールを成形し
たりするなど、各種の方法により得ることができる。繊
毛構造体14では毛の先端の曲率が小さいため、電磁石
を励磁すると磁束が毛先に集中して、局所的に観察する
と極めて強い磁場勾配が形成されることになる。また、
繊毛部には一旦捉えたガス分子を収納する大きな空間が
形成されている。したがって、電磁石13を励磁する
と、大量の酸素分子を引き付けて保持することができ
る。
【0026】このように、酸素分子を選択的に引き付け
捕獲することにより混合ガスから分離し、分離した酸素
分子を元の混合ガスに戻さないように保持することによ
り、混合ガス中のオゾン濃度を高い状態に維持し、出口
ノズル6から需要先に送る。混合ガスは、循環ダクト7
を通して再度オゾナイザー1に供給することにより、オ
ゾン化効率を向上させる。繊毛構造体14の酸素分子保
持力は限界があるので、再生工程が必要である。このた
め、第2の実施例と同様に、バイパスライン9、バイパ
スゲート10、循環ゲート11、および排出ゲート12
が設けられている。
【0027】繊毛構造14の再生を行うときには、オゾ
ナイザー1の運転を停止してから、電磁石13の励磁を
解き、バイパスゲート10を開けて、混合ガスで繊毛構
造14を洗浄する。すると、酸素分子を引き付けていた
磁気力が無くなるので、繊毛構造体14に捕獲されてい
た酸素分子は外部空間に放出されて混合ガスに搬送され
る。十分な時間経過すると、繊毛構造体14は再度大量
の酸素分子を吸引保持することができるようになるまで
再生される。
【0028】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の高濃度オゾ
ン製造装置により、オゾナイザーで生成されるオゾンガ
スの濃度を上昇させて、オゾンをより多くの用途に利用
することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高濃度オゾン製造装置のフロー図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例のフロー図である。
【図3】本発明の第2実施例のフロー図である。
【図4】本発明の第3実施例のフロー図である。
【符号の説明】
1 オゾナイザー 2 酸素分離装置 3 磁場勾配形成装置 4 酸素分離機構 5 原料ガス供給ノズル 6 生成オゾンガス出口ノズル 7 循環ダクト 8 吸着剤 9 バイパスダクト 10 バイパスゲート 11 循環ゲート 12 排出ゲート 13 電磁石コイル 14 繊毛構造体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田嶋 榮吉 東京都港区浜松町2丁目4番1号 川崎重 工業株式会社東京本社内 Fターム(参考) 4D006 GA41 JA51A KA01 KB02 KB12 KB30 MA22 MC03 PA03 PB62 PC80 4G042 CA01 CB14 CB26 CC19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オゾナイザーのガス出口ダクトに磁場勾
    配を用いた酸素分離装置を備えて、前記オゾナイザーの
    生成ガスから酸素分子を分離することにより生成ガス中
    のオゾン濃度を高めることを特徴とする高濃度オゾン製
    造装置。
  2. 【請求項2】 前記酸素分離装置が、酸素分子は透過で
    きるがオゾン分子が透過しにくい細孔を有する多孔板を
    前記磁場勾配中に備えて、該磁場勾配に従って移動する
    酸素分子を前記生成ガスから分離することを特徴とする
    請求項1記載の高濃度オゾン製造装置。
  3. 【請求項3】 前記多孔板がゼオライト膜で形成される
    ことを特徴とする請求項2記載の高濃度オゾン製造装
    置。
  4. 【請求項4】 前記酸素分離装置が、酸素分子を吸着す
    るモレキュラーシーブを磁場勾配中に備えて、該磁場勾
    配に従って移動する酸素分子を該モレキュラーシーブに
    吸着させて捕獲し前記生成ガスから分離することを特徴
    とする請求項1記載の高濃度オゾン製造装置。
  5. 【請求項5】 前記磁場勾配が超電導電磁石により形成
    されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記
    載の高濃度オゾン製造装置。
  6. 【請求項6】 前記酸素分離装置が、酸素分子を捕獲す
    る繊毛を備える電磁石であって、該磁場勾配に従って接
    近する酸素分子を該繊毛中に捕獲して前記生成ガスから
    分離することを特徴とする請求項1記載の高濃度オゾン
    製造装置。
  7. 【請求項7】 前記生成ガスを前記オゾナイザーの出口
    側に供給できるバイパスダクトを備えて、前記酸素分離
    装置において磁場勾配を消滅させた状態で前記生成ガス
    を流して捕獲した酸素を放出させることを特徴とする請
    求項4から6のいずれかに記載の高濃度オゾン製造装
    置。
  8. 【請求項8】 前記生成ガスを前記オゾナイザーの入口
    に再供給する循環ダクトを備えることを特徴とする請求
    項1から7のいずれかに記載の高濃度オゾン製造装置。
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