JP2003205152A - 遊技機の蝶番装置 - Google Patents

遊技機の蝶番装置

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JP2003205152A JP2002004158A JP2002004158A JP2003205152A JP 2003205152 A JP2003205152 A JP 2003205152A JP 2002004158 A JP2002004158 A JP 2002004158A JP 2002004158 A JP2002004158 A JP 2002004158A JP 2003205152 A JP2003205152 A JP 2003205152A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡明な構成で揺動開閉および着脱操作が容易
な蝶番装置を提供する。 【解決手段】 遊技機の外枠1に対して前枠2を開閉自
在に支持する蝶番装置H 1が、板状部17を有する上固
定金具10と支軸55を有する上揺動金具50とから構
成される。板状部17は、軸支持孔31aおよびガイド
孔31が形成された下板部材30と、この上に取り付け
られて開口部45および導入部46が形成された上板部
材40と、側面が導入部46と対向して配設された弾性
部材20とから構成される。支軸55導入部46からガ
イド孔41内に導入されて前方に移動されたときに、弾
性部材20の側面が支軸55を受け止めて弾性変形揺動
し、支軸55をガイド孔31に沿って軸支持孔内まで移
動させ、弾性部材20が元の位置に戻って保持部25に
より支軸55を軸支持孔内に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ベース部材と開閉
部材との間に配設されて、ベース部材と開閉部材とを相
対的に揺動開閉自在に接続する蝶番装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のような蝶番装置は遊技機に多用さ
れており、その一例として、パチンコ機における外枠と
前枠との間に配設される蝶番装置があげられる。パチン
コ機の蝶番装置は、外郭方形状の開口を有する外枠とこ
の開口面域に合わせた開閉搭載用の前枠との互いの正面
左側上下に配設された上下一対の蝶番装置からなる。上
下の蝶番装置はそれぞれ、図13に示すように、水平に
配設された第1板状部801に軸支持孔802が形成さ
れた第1ヒンジ部材800と、水平に配設された第2板
状部806から上方に突出する支軸807が固設された
第2ヒンジ部材805とから構成される。このような構
成の上下一対の蝶番装置において、軸支持孔802内に
支軸807を嵌入させて第1および第2ヒンジ部材80
0,805を水平に相対回動自在に接続させることによ
り、外枠に対して前枠を揺動開閉および着脱可能に支持
するように構成している。 【0003】ところが、上記のような従来の蝶番装置で
は、外枠に対して前枠を装着しようとするときに、上下
両方の蝶番装置の軸支持孔802と支軸807とをとも
に位置合わせして(軸心を一致させて)係合させなけれ
ばならず、作業が容易でないという問題があった。特
に、遊技施設内での装着にあっては、外枠が遊技島に固
定されて移動不能であるとともに、前枠には遊技盤や裏
機構盤、制御装置等が組み込まれて相当な重量(例え
ば、15〜20kg)を有しており、さらに蝶番装置が重
心位置と離れた側方に位置しているため、上下2カ所の
位置決めを行う装着作業が極めて困難であるという問題
があった。 【0004】このような問題に鑑みて、例えば、図14
に示すように、第1ヒンジ部材800′の板状部801
に外側面から軸支持孔802に繋がる導入開口803を
形成し、第2ヒンジ部材805′の支軸807の左右を
平面状にカットして平面部807a,807aを形成
し、支軸807の左右平面部807a,807aの幅が
導入開口803の幅より僅かに狭くなるように構成する
ことが知られている。この構成では、支軸807の左右
平面部807a,807aを導入開口803を通過させ
ることにより支軸807を側方から軸支持孔802内に
挿入させることができ、この状態で第1および第2ヒン
ジ部材800′,805′を水平に相対回動させれば、
左右平面部807a,807aが軸支持孔802内に回
動自在に保持される。このように構成すれば、軸支持孔
802と支軸807とを上下に位置合わせすることなく
支軸807を横方向に移動させて軸支持孔802内に嵌
入させることができるため、外枠に前枠を取り付ける作
業が簡単となる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成の場合は、軸支持孔802の導入開口803と支軸8
07の左右平面部807a,807aとが対向する位置
まで前枠を回動させると支軸807が軸支持孔802か
ら外れ出て、前枠が外れるという問題がある。 【0006】本発明は、上記問題や課題に鑑みて成され
たものであり、簡明な構成で外枠等に対して前枠等を容
易に着脱させることができるとともに、一旦装着した後
は、その回動位置に拘わらず前枠等を外れることなくし
っかりと保持することができるような構成の遊技機の蝶
番装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記問題および課題を解
決して目的を達成するため、本発明に係る蝶番装置は、
遊技機の側部上下に配設されてベース部材(例えば実施
形態における外枠1)に対して開閉部材(例えば実施形
態における前枠2)を揺動開閉自在にヒンジ接続させる
上下一対の蝶番装置における少なくとも一方の蝶番装置
であって、ベース部材および開閉部材のいずれか一方の
部材に固設された第1ヒンジ部材(例えば実施形態にお
ける上固定金具10)と、他方に固設された第2ヒンジ
部材(例えば実施形態における上揺動金具50)とから
構成される。第1ヒンジ部材は上記一方の部材に固設さ
れて水平に突出する板状部を有して構成され、第2ヒン
ジ部材は、上記他方の部材に固設されて下方に突出する
軸状体(例えば、実施形態における支軸55)を有して
構成され、上記板状部が、軸支持孔およびこの軸支持孔
に繋がって後方に延びたガイド孔が形成された下板部材
と、この下板部材の上に重なって取り付けられて軸支持
孔およびガイド孔の周囲を囲むとともに片側側方が開放
されて導入部が形成された上板部材と、ガイド孔に沿っ
て軸支持孔に向けて延びるとともに側面が導入部と対向
して配設された左右に弾性変形揺動可能な弾性部材とか
ら構成される。そして、軸状体が導入部からガイド孔内
に導入されて前方に移動されたときに、弾性部材の側面
が軸状体を受け止めて左右方向に弾性変形揺動し、軸状
体をガイド孔内に位置させるとともにガイド孔に沿って
軸支持孔内まで移動させ、軸状体が軸支持孔内に移動し
たときに弾性部材が元の位置に戻って弾性部材の先端に
設けられた保持部により軸状体を軸支持孔内に保持する
ように構成されている。 【0008】上記のように構成された本発明に係る蝶番
装置によれば、外枠に対して前枠を接続させるときに、
上下2カ所の軸支持孔と支軸とを同時に位置合わせ(芯
出し)して係合させるような微妙な調整操作が必要な
く、少なくとも一方の蝶番装置については第2ヒンジ部
材の軸状体を第1ヒンジ部材の側部の導入部からガイド
孔内に側方から侵入させ、次に軸状体を前方に移動させ
るという簡単な操作で軸状体を軸支持孔内に位置させて
回動自在に且つ外れることなく保持させ、第1および第
2ヒンジ部材をヒンジ結合させることができる。 【0009】また、板状部の下板部材において軸支持孔
から後方に延びてガイド孔が形成されているため、軸支
持孔内に位置した軸状体は前方に引っ張られると少なく
とも軸支持孔の前部側において板状部を構成する下板部
材に当接する。このため、開閉部材を開放したときにヒ
ンジ接続部に水平前方に作用する力は、軸支持孔の前部
に作用して下板部材により受けることができ、十分な強
度を確保できる。また、ガイド孔を軸支持孔に向かって
延びて配設される弾性部材は、軸支持孔の後部に位置す
るため、開閉部材を開放したときに水平前方に作用する
力を受けることがなく、所期の弾性変形性能を損なうお
それがない。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機の蝶番
装置について、添付図面を参照しながら説明する。この
実施形態では遊技機の一例としてパチンコ機を採り上
げ、外枠に対して前枠を揺動開閉および着脱自在に連結
する蝶番装置に本発明を適用した場合を主として説明す
る。まず、本実施形態に係る蝶番装置が適用されるパチ
ンコ機PMについてその概要構成を、図1を参照して要
約説明する。 【0011】パチンコ機PMは外郭方形枠サイズに構成
されて縦向きの固定保持枠を成す外枠1の開口前面に、
これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の
前枠2が互いの正面左側上下に配設された蝶番装置
1,H2で横開き開閉および着脱が可能に取り付けら
れ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して外枠1
と係合された閉鎖状態で遊技に供される。 【0012】前枠2の各部にはパチンコ遊技を展開する
遊技展開部材として、前枠2の前側面域に合わせてガラ
ス扉5及び上球皿6が左側部に設けられた蝶番装置(図
示せず)を利用してともに横開き開閉及び着脱が可能に
組付けられる一方、上球皿6の下部に下球皿7、操作ハ
ンドル8及び打球発射装置等が装備されている。前枠2
の裏側には、この前枠2と一体成形された収容枠に所定
のゲージ設定で構成された遊技盤9が着脱可能にセット
保持され、収容枠の裏側に球貯留部や賞球払出機構等を
有する裏機構盤(図示せず)が開閉及び着脱可能に装備
されている。裏機構盤の各部には主制御基板やターミナ
ル基板、音声基板等の各種基板や電子部品などが取り付
けられ、各機器が図示しないワイヤーハーネスで接続さ
れている。なお、パチンコ機PMは、全体が所要の後傾
角度(例えば、1度以内の後傾角)で縦向きに保持され
る。 【0013】外枠1と前枠2とを揺動開閉および着脱自
在にヒンジ結合する上下一対の蝶番装置H1,H2のう
ち、下側の蝶番装置H2は、その斜視図を図2に示すよ
うに、外枠1の左側下部に固設される下固定金具110
と、前枠2の左側下部に固設される下揺動金具130と
から構成される。 【0014】下固定金具110は、外枠1の内周に固定
される固定側基部111と、この固定側基部が直角に折
り曲げられて前方に水平に突出する固定側板状部112
と、固定側板状部の前端部に固着されて上方に突出する
支軸115とからなり、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよ
び曲げ成形して図示する形状に形成した後、外枠1の左
下部にリベットおよびネジ等の締結手段を用いて固設さ
れる。下固定金具110は、直角に折り曲げられた固定
側基部111の外面と固定側板状部112の底面とで、
外枠1の内側の直交2面(左内側面および上面)に当接
して、左右および上下方向に位置決めされるとともに、
固定側板状部112の後側端面で外枠2の前面に当接し
て前後方向に位置決めされ、これにより外枠1に対する
支軸115の軸線、すなわち揺動軸Axが位置決めされ
る。なお、支軸115の上端部は円錐状に形成されてお
り、後述する軸支持孔135との嵌合を容易化してい
る。 【0015】下揺動金具130は、前枠2の裏面側に固
定される揺動側基部131と、この揺動側基部131か
ら直角に折り曲げられて前方に水平に突出する揺動側板
状部132とからなり、揺動側板状部132の前端部に
は上記支軸115と嵌合可能な軸支持孔135が穿設さ
れて構成される。下揺動金具130は下固定金具110
と同様に所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ成形して
図示する形状に形成した後、前枠2の左下部裏面にネジ
等の図示しない締結手段を利用して固設される。下揺動
金具130は、揺動側基部131が前枠2の裏面にネジ
締結されることで前後、左右および上下方向に位置決め
され、前枠2に対する軸支持孔135の軸線が位置決め
される。 【0016】このように構成される下側の蝶番装置H2
は、下固定金具の支軸115に上方から軸支持孔135
を同軸上に位置決めして前枠2を下動させ、支軸115
と軸支持孔135とを嵌合接続させることでヒンジ結合
され、支持面部112で被支持面部132を支持して外
枠2に対して前枠2を揺動軸Axまわりに揺動開閉自在
に接続する。 【0017】このような構成の下側の蝶番装置H2と組
み合わせて設けられる上側の蝶番装置H1の実施形態に
ついて以下に説明する。この蝶番装置H1はその斜視図
を図3に示すように、外枠1の左側上部に固設される上
固定金具10(第1ヒンジ部材)と、前枠2の左側上部
に固設される上揺動金具50(第2ヒンジ部材)とから
構成され、後述するように上固定金具10と上揺動金具
50とがヒンジ結合される。なお、図3は上固定金具1
0と上揺動金具50とをヒンジ結合させる以前の状態を
斜視図として示しており、その平面図を上固定金具10
を分解した状態で図4に示し、上固定金具10を分解し
てその構成を詳細に示す斜視図を図5に示す。なお、各
図は蝶番装置を明瞭に示すためガラス扉5を取り外した
状態で記載している。 【0018】上固定金具10は、外枠1の左上方角部に
固定される固定側基部11と、この固定側基部11から
前方に向けて水平に突出する固定側板状部17とから構
成され、固定側板状部17の内部に弾性部材20が固設
されている。 【0019】固定側基部11は、外枠1の左上部に形成
された上部取付面に固着される上辺部12、上辺部12
と直交し外枠1の左外側面に形成された側部取付面に固
着される側辺部13、上辺部12および側辺部13と直
交し外枠1の前端面に当接する前辺部14からなり、前
辺部14が固定側板状部17を構成する下板部材30と
一体に繋がる。すなわち、上固定金具10において、固
定側基部11と下板部材30とが所定板厚の鋼板を打ち
抜きおよびプレス成形して図示する形状に一体成形され
た後、上記直交する三辺12,13,14で外枠1の左
上方角部に位置決めされ、リベット15等により外枠1
に固定される。 【0020】固定側板状部17は、上述のように固定側
基部11と一体成形された下板部材30と、この下板部
材30に固設された弾性部材20と、下板部材30の上
に取り付けられた上板部材40とから構成される。下板
部材30には、基部側から前方に延びるガイド孔31が
穿設形成されている。ガイド孔31は図4および図5に
示すように、基部側でその溝幅が広く、中間部から先端
側に向けてテーパ状に狭くなるように形成されており、
ガイド孔31の前端は半円筒状に形成されて軸支持孔3
1a(正確には軸支持孔の前半部)を構成している。後
述するように、前方側から見て下板部材30の右側上面
が、上揺動金具50の支軸55がスライド移動するスラ
イド面32として用いられ、このときに支軸55をスム
ーズにスライド面32上に案内するための面取り33が
下板部材30におけるスライド面32の右側端に形成さ
れている。下板部材30にはさらに、上板部材40をネ
ジ止めするための複数のネジ孔34aと、弾性部材20
を固定するためのピン孔34bが図示のように形成され
ている。 【0021】弾性部材20は、ガイド孔31の後部にお
ける下板部材30の上面に固定される固定片部21、こ
の固定片部21の右側端において直角に折れ曲がって起
立した起立部22,起立部22の前端に繋がって平面視
においてU字状に折り曲げられた屈曲部23、屈曲部2
3から起立状態のまま前方に水平に延びる延出部24、
および延出部24の前端において曲面状に折り曲げられ
た保持部25を有して、弾性を有する金属板から一体に
形成される(例えば、所定板厚のバネ用ステンレス鋼鋼
板やバネ鋼板等をプレス成形により形成される)。 【0022】このように形成された弾性部材20は、図
4に示すように、固定片部21に形成された孔(図示さ
れず)に挿入された固定ピン27の脚部をピン孔34b
に圧入固定することで下板部材30に片持ち支持状態で
固定される。このとき、起立部22の前部から先端側の
部分における下部がガイド孔31内に入り込み、自由状
態で保持部25が軸支持孔の後半部を形成するように位
置する。すなわち、自由状態での保持部25と下板部材
30の軸支持孔31aとに囲まれて上下に延びる円筒状
の軸支持孔空間が形成され、この軸支持孔空間の中心軸
は下固定金具110の支軸115の揺動軸Axと上下に
一致する。なお、起立部22より前側における上部はガ
イド孔31より上側に位置し、下板部材30の上面より
上方に突出する。また、保持部25の先端下部に切り欠
き25aが形成されており(図5参照)、保持部25と
下板部材30との干渉を避けて弾性部材20が図6
(B)に示すように弾性変形揺動することが可能なよう
になっている。 【0023】一方、上板部材40は、樹脂材料などによ
り一体成形されて作られ、下板部材30のガイド孔31
の前部周囲を囲む形状に形成された開口部45および片
側側方(図4における右側側方)において開放された導
入部46を有するとともに、下板部材30の外周形状と
略同一の外周形状に形成されている。この上板部材40
には上下に貫通する複数のネジ挿入孔49が図示のよう
に形成され、このネジ挿入孔49に挿通されたネジ39
を下板部材30のネジ孔34aに螺合させて上板部材4
0が下板部材30の上に固設される。 【0024】このように固設された状態で、開口部45
の前部は下板部材30のガイド孔31の前部と上下に繋
がり、下および上板部材30,40(すなわち、固定側
板状部17)を上下に貫通する開孔が形成される。この
とき、上板部材40の開口部45の前端部は半円筒状に
形成されて軸支持孔45a(正確には、軸支持孔の前半
部)を構成しており、下板部材30の軸支持孔31aと
上下に繋がって上下に延びる軸支持孔(軸支持孔の前半
部)を構成する。 【0025】また、上板部材40の右側に形成された導
入部46が位置する下板部材30の上面、すなわち、導
入部46を形成する左右切り欠き面46a,46bによ
り挟まれた領域内における下板部材30の上面がスライ
ド面32を形成し、このスライド面32は内端において
ガイド孔31と繋がり、外端に面取り33が形成されて
いる。 【0026】図6および図7から分かるように、上板部
材40は、開口部45および導入部46を有した平板形
状の板状部41と、この板状部41の外周および内周に
沿って下方に突出する外周リブ42aおよび内周リブ4
2bと、ネジ挿入孔49が形成されるボス部43とから
構成される。このため、上板部材40には外周リブ42
aおよび内周リブ42bに囲まれるとともに下面に開口
する内部空間44が形成されている。ボス部43はこの
内部空間44内に突出し、外周リブ42aおよび内周リ
ブ42bの下端面とボス部43の下端面とが下板部材3
0の上面に当接して、上板部材40が下板部材30の上
に固設される。 【0027】内周リブ42bの一部が図6に示すように
切り欠かれており、弾性部材20が固定片部21におい
て固定された状態で屈曲部23において弾性変形し、図
6(A)の状態から図6(B)の状態まで左側に揺動さ
れたときに、弾性部材20との干渉を避けるようになっ
ている。このとき、保持部25の先端に切り欠き25a
が形成されているため、保持部25の先端は図示のよう
に下板部材30の上面に乗り上げる位置まで揺動可能で
あり、且つこのように乗り上げた部分が内周リブ42b
と干渉することがない。 【0028】一方、上固定金具10にヒンジ接続される
上揺動金具50は、前枠2の裏面側に固定される揺動側
基部51、この揺動側基部51から直角に折り曲げられ
て前方に水平に突出する揺動側板状部52、および揺動
側板状部52の前端部に固着されて下方に突出する支軸
55(軸状体)からなり、所定板厚の鋼板から作られて
前枠2の左上部裏面にネジ56により固定される。この
支軸55の下端には円錐状の面取り55aが形成されて
いる。なお、揺動側基部51には一対の取り付け位置決
め突起51aが設けられており、前枠2が外枠1に閉止
されたときに、外枠1に形成された取り付け位置決め凹
部(図示せず)内に突起51aが嵌入して、位置決め保
持されるようになっている。 【0029】この実施形態における上下の蝶番装置
1,H2の位置関係は、下固定金具110における固定
側板状部112の上面と上固定金具10における上板部
材40の上面の間隔(上下の支持面の間隔)、および下
揺動金具130における揺動側板状部132の下面と上
揺動金具50における揺動側板状部52の下面との間隔
(上下の被支持面の間隔)が、略同一となるように設定
されている。このため、上下の固定金具10,110が
それぞれ揺動金具50,130を揺動自在に支持して、
前枠2の全体を開閉自在に支持する。 【0030】上揺動金具50における支軸55の突出高
さは、上板部材40の上面とスライド面32との段差よ
りも幾分大きめに設定されており、後述するように、支
軸55を導入部46からガイド孔31内に移動させたと
きに支軸55の下端をガイド孔31内に入り込ませて保
持し、これが導入部46側に外れ出ることがないように
している。また、上揺動金具の支軸55の長さより下固
定金具110の支軸115の長さが長く設定されてい
る。 【0031】以上のように構成される蝶番装置H1の組
み付けについて、さらに図6〜図9を参照しつつ以下に
説明する。外枠1から前枠2が外された状態から上下の
蝶番装置H1,H2を連結接続させる場合に、作業者はま
ず下側の蝶番装置H2において、外枠側の下固定金具1
10と前枠側の下揺動金具130とを連結、すなわち、
下固定金具110の支軸115と下揺動金具130の軸
支持孔135とを嵌合接続させる。 【0032】次いで、作業者は上側の蝶番装置H1にお
いて、外枠側の上固定金具10と前枠側の上揺動金具5
0との連結操作を行う。この連結操作はまず、前枠2を
傾動させて上揺動金具50を上固定金具10の右側方か
ら接近させ、支軸55を導入部46の下面を形成するス
ライド面32の方に移動させる(図8(A)参照)。下
側の蝶番装置H2において支軸115が軸支持孔135
に嵌入して下固定金具110により前枠2を支持させた
状態では、支軸55の下端面の高さはスライド面32よ
りも幾分低く、支軸55はスライド面32の側縁部に形
成された面取り33に案内されて導入部46内に位置す
るスライド面32の上に乗り上げるように進入する(図
6(a)参照)。 【0033】そして、前枠2を直立方向にさらに傾動さ
せると、支軸55は導入部46の左右側面となる切り欠
き面46a,46bによりガイドされてスライド面32
の上をスライド移動して(すなわち、導入部46を通っ
て)ガイド孔31の方に移動する。ここで、弾性部材2
0の上部は下板部材30の上面(スライド面32)より
も高く形成されているため、このとき支軸55が弾性部
材20の延出部24の側面に当接し、図6(A)および
図7に示すように支軸55が弾性部材20の延出部24
を左方に揺動させ、支軸55がガイド孔31内に入り込
む。 【0034】このように支軸55がガイド孔31内に入
り込んだ後には、支軸55が前端方向に移動するように
前枠2を傾動させる。これにより支軸55はガイド孔3
1および開口部45内を弾性部材20の延出部24に挟
まれた状態で案内されて軸支持孔31a,45aにより
形成される軸支持孔空間に向けて移動する。この移動過
程において、支軸55が弾性部材20の延出部24に当
接してこれを左方に押圧し、弾性部材20を左方に弾性
変形揺動させながら、図6(b)に示すように、前方に移
動する。 【0035】そして、支軸55の軸心が上記軸支持孔空
間内の位置まで前進したときに、支軸55と弾性部材2
0の延出部24および保持部25との当接が解除され、
弾性部材20は弾性力により係合前の形状(自由状態形
状)に復帰する。このとき、支軸55は軸支持孔31
a,45aと弾性部材20の先端部に形成された保持部
25との間に挟持されて軸支持孔空間内に保持される。
この結果、支軸55の軸線が揺動軸Axと一致した状態
でこの軸まわりに揺動自在に保持される(図8(B)お
よび図9参照)。 【0036】このようにして連結された上下の蝶番装置
1,H2によれば、上下の揺動金具50,130が上下
共通する揺動軸Axまわりに揺動自在に支持されるとと
もに、それぞれの揺動金具50,130が各々固定金具
10,110に支持されて、前枠2を上下の蝶番装置H
1,H2で支持する。 【0037】一方、前枠2の取り外しは、前枠2を外枠
1に対して所定角度開放させた状態で、そのまま上方に
引き上げる簡単な操作で達成される。すなわち、前枠2
を上方に引き上げることにより、上側の蝶番装置H1
おける支軸55が上動されて支軸55が軸支持孔から抜
け出し、同時に下側の蝶番装置H2における軸孔部13
5が上動されて軸後部135と支軸115との係合が解
除され、上下の蝶番装置H1,H2のヒンジ結合がともに
解除される。 【0038】このように、上記蝶番装置H1,H2によれ
ば、外枠1に前枠2を取り付けるときに、上下の蝶番装
置における支軸と嵌合孔(軸支持孔)とを同時に位置決
めさせる必要がなく、一カ所ずつ位置決めし係合させれ
ばよいため、重量物たる前枠2を外枠1に容易にヒンジ
接続させることができる。一方、取り外し作業に際して
は、前枠2を上方に引き上げるというだけの簡単な操作
で外枠1に対するヒンジ接続を解除させることができ
る。 【0039】なお、外枠1に対して前枠2を開放させて
支持させたときには、上側の蝶番装置に前枠2の開放端
側(反連結側、すなわち施錠装置4側)を押し下げるよ
うなモーメントが作用し、このモーメントは上固定金具
を前枠2の開放方向すなわち前方に引っ張る力として作
用する。本発明の蝶番装置H1では、このモーメント力
を下および上板部材30,40の軸支持孔31a,45
aで受ける。このように強度の高い固定金具10により
開放状態の前枠2を支持する構成のため耐力が高く、長
期信頼性と操作性とを両立させた構成となる。 【0040】なお、この実施形態において、図8(b)
中に二点鎖線で付記するように、固定側基部11におけ
る上辺部12を前方に突出成形して庇部12aを形成
し、前枠2を閉鎖した状態で庇部12aが上揺動金具5
0の上方に突出して位置するように構成しても良い。こ
のような構成によれば、閉鎖状態では前枠2が持ち上げ
られたときに庇部12aが揺動金具50の上動を規制し
て上下の蝶番装置のヒンジ結合を維持させることができ
る。これにより、前枠2が閉鎖された状態でヒンジ結合
を解除させようとする不正行為を有効に防止し、公正な
遊技に供することができる。 【0041】次に、本発明の変形実施形態について、図
10〜図12を参照して説明する。この変形実施形態に
おいては、上側の蝶番装置H1における上固定金具21
0を構成する固定側板状部217が上記実施例における
固定金具10の固定側板状部17と相違するが、固定側
基部11は庇部12aを一体に有する点を除いて上記実
施形態と同一構成であり、上揺動金具50は上記実施形
態と同一構成である。このため、以下においては固定側
板状部217のみについて説明し、固定側板状部11お
よび上揺動金具50については同一番号を付して図示す
るだけでその説明は省略する。なお、下側の蝶番装置H
2は上記実施形態と同一である。 【0042】固定側板状部217は、固定側基部11と
一体成形された下板部材230と、この下板部材230
に固設された弾性部材220と、下板部材230の上に
取り付けられた上板部材240とから構成される。下板
部材230には、基部側から前方に延びるガイド孔23
1が穿設形成されている。このガイド孔231は図示の
ように、基部側に右側に広がる膨出部231bを有し、
先端側に右方向に偏心した半円状の軸支持孔231a
(正確には軸支持孔の前半部)を有している。また、下
板部材230の右側上面がスライド面232として用い
られ、面取り233がスライド面232の右側端に形成
されている。下板部材230にはさらに、上板部材24
0をネジ止めするための複数のネジ孔234aと、弾性
部材220を固定するためのピン孔(図示せず)が形成
されている。 【0043】弾性部材220は、ガイド孔231の後部
における上板部材230の上面に固定される固定片部2
21、この固定片部221の左側端において直角に折れ
曲がって起立した起立部222,起立部222の前端に
繋がって平面視においてU字状に折り曲げられた屈曲部
223、屈曲部223から起立状態のまま前方に水平に
延びる延出部224、および延出部224の前端におい
て右方に折り曲げられて斜めに延びた保持部225を有
して、弾性を有する金属板から一体に形成される。 【0044】弾性部材220は、固定片部221におい
て固定ピン227を用いて上板部材230に片持ち支持
状態で固定される。このとき、起立部222の前部から
先端側の部分の下端面は下板部材230の上面とほぼ同
一もしくは若干上側に位置し(図12参照)、且つガイ
ド孔231の左側縁に沿って前方に延び、保持部225
は軸支持孔231aに向かって延びる。そして、このよ
うに弾性部材220が取り付けられたままで外力を受け
ない自由状態のときに、保持部225の先端面225a
が軸支持孔の後半部の一部を形成するように位置する。
すなわち、自由状態での保持部225の先端面225a
と下板部材30の軸支持孔231aとに囲まれて上下に
延びる円筒状の軸支持孔空間が形成され、この軸支持孔
空間の中心軸は下固定金具110の支軸115の揺動軸
Axと上下に一致する。 【0045】一方、上板部材240は、樹脂材料などに
より一体成形されて作られ、下板部材230のガイド孔
231の前部周囲を囲む形状に形成された開口部245
および片側側方(図10における右側側方)において開
放された導入部246を有するとともに、下板部材23
0の外周形状と略同一の外周形状に形成されている。上
板部材240には上下に貫通する複数のネジ挿入孔24
9が図示のように形成され、このネジ挿入孔249に挿
通されたネジ239を下板部材230のネジ孔234a
に螺合させて上板部材240が下板部材230の上に固
設される。なお、開口部245の前部は下板部材230
の軸支持孔231aに合わせて右側に偏心した半円状に
形成されて軸支持孔245aが形成されており、その入
口部右側に開口部245内に斜めに突出する突起247
が形成されている。この突起247はある程度の弾性変
形が可能である。 【0046】このように下板部材230の上に上板部材
240が固設された状態で、下および上板部材230,
240の軸支持孔231a,245aが上下に繋がって
延びる軸支持孔(軸支持孔の前半部)を構成する。ま
た、上板部材240の右側に形成された導入部246が
位置する下板部材230の上面、すなわち、導入部24
6を形成する左右切り欠き面246a,246bにより
挟まれた領域内における下板部材230の上面がスライ
ド面232を形成し、このスライド面232は内端にお
いてガイド孔231の膨出部231bと繋がる。 【0047】図11および図12から分かるように、上
板部材240は、開口部245および導入部246を有
した平板形状の板状部241と、この板状部241の外
周および内周に沿って下方に突出する外周リブ242a
および内周リブ242bと、ネジ挿入孔249が形成さ
れるボス部243とから構成され、外周リブ242aお
よび内周リブ242bに囲まれるとともに下面に開口す
る内部空間244が形成されている。ボス部243は内
部空間244内に突出し、外周リブ242aおよび内周
リブ242bの下端面とボス部243の下端面とが下板
部材230の上面に当接して、上板部材240が下板部
材230の上に固設される。なお、内周リブ242bの
一部が切り欠かれており、弾性部材20が固定片部21
において固定された状態で屈曲部223において弾性変
形し、図11に示すように左側に弾性変形揺動すること
が可能となっている。 【0048】以上のように構成される変形実施形態に係
る蝶番装置H1の組み付けについて以下に説明する。外
枠1から前枠2が外された状態から上下の蝶番装置
1,H2を連結接続させる場合に、作業者はまず下側の
蝶番装置H2において、外枠側の下固定金具110と前
枠側の下揺動金具130とを連結する。次に、前枠2を
傾動させて上揺動金具50を上固定金具210の右側方
から接近させ、支軸55を導入部246の下面を形成す
るスライド面232の方に移動させる(図11において
二点鎖線で示す支軸55の移動)。このとき、支軸55
の下端面の高さはスライド面232よりも幾分低いが、
支軸55はスライド面232の側縁部に形成された面取
り233に案内されて導入部246内に位置するスライ
ド面232の上に乗り上げるように進入する。 【0049】そして、前枠2を直立方向にさらに傾動さ
せると、支軸55は導入部246の左右側面となる切り
欠き面246a,246bによりガイドされてスライド
面232の上をスライド移動して(すなわち、導入部2
46を通って)ガイド孔231の方に移動し、膨出部2
31bからガイド孔231内に入り込む。このように支
軸55がガイド孔31内に入り込んだ後には、支軸55
がガイド孔231に沿って前端方向に移動するように前
枠2を傾動させる。これにより支軸55はガイド孔31
に案内されて軸支持孔231a,245aにより形成さ
れる軸支持孔空間に向けて移動する。この移動により支
軸55が軸支持孔空間に入り込む直前位置において、突
起247によりガイド孔231の左右幅が支軸55の径
より小さくなっており、支軸55が突起247を押圧し
てこれを右方に弾性変形させながら乗り越えるようにし
て移動する。同時に、支軸55は弾性部材220の保持
部225を左方に押圧してこれを左側に弾性変形揺動さ
せながら、軸支持孔空間内に移動する。 【0050】そして、支軸55が上記軸支持孔空間内に
完全に入り込んだときに、支軸55と突起247との当
接および支軸55と弾性部材220の保持部225との
当接が解除され、突起247および弾性部材220は弾
性力により係合前の形状(自由状態形状)に復帰する。
これにより、支軸55は軸支持孔231a,245aと
保持部225の先端面225aと突起247の先端との
間に挟持されて軸支持孔空間内に保持される。この結
果、支軸55の軸線が揺動軸Axと一致した状態でこの
軸まわりに揺動自在に保持される。 【0051】ここで上述したように、軸支持孔231
a,245aはガイド孔245に対して偏心しており、
図10において斜め右側に向いているため、前枠2を開
閉作動させるときに支軸249から作用する力を効果的
に受け止めることができる。このため、前枠2の開閉作
動がスムーズに行えるとともに、蝶番装置H1の十分な
強度を得ることができる。 【0052】このようにして連結された上下の蝶番装置
1,H2によれば、上下の揺動金具50,130が上下
に共通する揺動軸Axまわりに揺動自在に支持されると
ともに、それぞれの揺動金具50,130が各々固定金
具210,110に支持されて、前枠2を上下の蝶番装
置H1,H2で支持する。 【0053】なお、以上説明した実施形態およびその変
形実施形態における上固定金具では、固定側板状部を下
板部材と上板部材に分けて構成しているため、下板部材
の形状が簡単となり、その成形が容易である。このた
め。下板部材を固定側基部と一体に繋げて一枚の鋼板か
ら容易に成形できるとともに、十分な強度を確保でき
る。一方、上板部材は樹脂材料から成形し、複雑な形状
をこの上板部材により受け持たせることができる。 【0054】なお、以上の実施形態では、パチンコ機の
左上部に蝶番装置H1を設け、左下部に蝶番装置H2を設
けた例を説明したが、これらの蝶番装置は上下逆の構成
でも良い。すなわち、上方に蝶番装置H2を設けて上方
で吊り下げるように前枠2を傾動させ、下部に設けた蝶
番装置H1を嵌合接続させる構成であっても良い。ま
た、上下の蝶番装置に、ともに蝶番装置H1を設ける構
成あっても良い。この場合、上下の支軸を導入部(スラ
イド面)に乗せて前枠2を支持させたうえ水平左方に移
動させて上下の支軸をガイド孔に係合させ、次いで前枠
全体を前方に引くこと(または前枠2を閉鎖させるこ
と)で上下の揺動金具を固定金具に係合させロックさせ
ることができる。また、固定金具と揺動金具の取り付け
位置は外枠と前枠が逆の配置構成であっても良い。 【0055】また、実施例では遊技機の一例としてパチ
ンコ機を採り上げ、外枠1と前枠2との間に適用した場
合について説明したが、本発明はかかる遊技機や配設部
位に限定されるものではない。例えば、パチンコ機にお
いては前枠に対して揺動開閉および着脱が自在に取り付
けられるガラス扉や裏機構盤(裏セット盤)について同
様に適用可能であり、スロットマシンにおいては筐体に
対して揺動開閉および着脱が自在に取り付けられるフロ
ントマスクやメダル皿について同様に適用可能である。 【0056】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ベース部材に対して開閉部材を揺動開閉自在にヒンジ接
続させる上下一対の蝶番装置における少なくとも一方の
蝶番装置が水平に突出する板状部を有する第1ヒンジ部
材と下方に突出する軸状体を有する第2ヒンジ部材とか
ら構成され、板状部が下板部材と上板部材と弾性部材と
から構成され、軸状体が導入部からガイド孔内に導入さ
れるとともに前方に移動されたときに、弾性部材の側面
が軸状体を受け止めるとともに左右方向に弾性変形揺動
して軸状体をガイド孔内に位置させるとともにガイド孔
に沿って軸支持孔内まで移動させ、軸状体が軸支持孔内
に移動したときに弾性部材が元の位置に戻って弾性部材
の先端に設けられた保持部により軸状体を軸支持孔内に
保持するように構成されている。 【0057】このため、本発明に係る蝶番装置によれ
ば、外枠に対して前枠を接続させるときに、上下2カ所
の軸支持孔と支軸とを同時に位置合わせ(芯出し)して
係合させるような微妙な調整操作が必要なく、少なくと
も一方の蝶番装置については第2ヒンジ部材の軸状体を
第1ヒンジ部材の側部の導入部からガイド孔内に側方か
ら侵入させ、次に軸状体を前方に移動させるという簡単
な操作で軸状体を軸支持孔内に位置させて回動自在に且
つ外れることなく保持させ、第1および第2ヒンジ部材
をヒンジ結合させることができる。 【0058】また、板状部の下板部材において軸支持孔
から後方に延びてガイド孔が形成されているため、軸支
持孔内に位置した軸状体は前方に引っ張られると少なく
とも軸支持孔の前部側において板状部を構成する下板部
材に当接する。このため、開閉部材を開放したときにヒ
ンジ接続部に水平前方に作用する力は、軸支持孔の前部
に作用して下板部材により受けることができ、十分な強
度を確保できる。また、ガイド孔を軸支持孔に向かって
延びて配設される弾性部材は、軸支持孔の後部に位置す
るため、開閉部材を開放したときに水平前方に作用する
力を受けることがなく、所期の弾性変形性能を損なうお
それがない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る蝶番装置を備える遊技機の一例と
して示すパチンコ機の外観正面図である。 【図2】上記パチンコ機における下側の蝶番装置を示す
斜視図である。 【図3】本発明の実施形態となる上記パチンコ機におけ
る上側の蝶番装置を、外枠側と前枠側とに分離した状態
で示す斜視図である。 【図4】上記実施形態に係る上側の蝶番装置を、上板部
材を取り外した状態で且つ外枠側と前枠側とに分離した
状態で示す平面図である。 【図5】上記実施形態に係る上側の蝶番装置の構造を説
明するために、固定側板状部を分解して示す斜視図であ
る。 【図6】上記実施形態に係る上側の蝶番装置において固
定金具と揺動金具の連結過程を示す平面図である。 【図7】上記実施形態に係る上側の蝶番装置を、固定金
具と揺動金具とがヒンジ接続される途中の状態について
示す断面図である。 【図8】上記実施形態に係る上側の蝶番装置を、固定金
具と揺動金具とがヒンジ接続される前後の状態について
示す平面図である。 【図9】上記実施形態に係る上側の蝶番装置を、固定金
具と揺動金具とがヒンジ接続された状態について示す正
面図である。 【図10】本発明の変形実施形態に係る上側の蝶番装置
を、上板部材を取り外した状態で且つ外枠側と前枠側と
に分離した状態で示す平面図である。 【図11】上記変形実施形態に係る上側の蝶番装置にお
いて固定金具と揺動金具の連結過程を示す平面図であ
る。 【図12】上記変形実施形態に係る上側の蝶番装置を、
固定金具と揺動金具とがヒンジ接続された状態について
示す断面図である。 【図13】従来の蝶番装置の一例を示す斜視図である。 【図14】従来の蝶番装置の別の例を示す斜視図であ
る。 【符号の説明】 Ax 揺動軸 H1 上側の蝶番装置 H2 下側の蝶番装置 PM パチンコ機 1 外枠 2 前枠 4 施錠装置 5 ガラス扉 6 上球皿 7 下球皿 8 操作ハンドル 9 遊技盤 10,210 上固定金具(第1ヒンジ部材) 11 固定側基部 12 上辺部 12a 庇部 13 側辺部 14 前辺部 15 リベット 17,217 固定側板状部 20,220 弾性部材 22,222 起立部 23,223 屈曲部 24,224 延出部 25,225 保持部 25a 切り欠き 27,227 固定ピン 30,230 下板部材 31,231 ガイド孔 31a,231a 軸支持孔 32,232 スライド面 33,233 面取り 34a,234a ネジ孔 34b ピン孔 39,239 ネジ 40,240 上板部材 41,241 板状体 42a,242a 外周リブ 42b,242b 内周リブ 43,243 ボス部 44,244 内部空間 45,245 開口部 46,246 導入部 46a,46b,246a,246b 切り欠き面 49,249 ネジ挿入孔 50 上揺動金具(第2ヒンジ部材) 51 揺動側基部 51a 位置決め突起 52 揺動側板状部 55 支軸(軸状体) 55a 面取り 56 ネジ 110 下固定金具 111 固定側基部 112 固定側板状部 115 支軸 130 下揺動金具 131 揺動側基部 132 揺動側板状部 135 軸支持孔 225a 先端面 231b 膨出部 247 突起 800,800′ 第1ヒンジ部材 801 第1板状部 802 軸支持孔 803 導入開口 805,805′ 第2ヒンジ部材 806 第2板状部 807 支軸 807a 平面部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 遊技機の側部上下に配設されてベース部
    材に対して開閉部材を揺動開閉自在にヒンジ接続させる
    上下一対の蝶番装置における少なくとも一方の蝶番装置
    であって、ベース部材および開閉部材のいずれか一方に
    固設された第1ヒンジ部材と、他方に固設された第2ヒ
    ンジ部材とからなり、 前記第1ヒンジ部材は、前記一方の部材に固設されて水
    平に突出する板状部を有し、前記第2ヒンジ部材は、前
    記他方の部材に固設されて下方に突出する軸状体を有し
    て構成され、 前記板状部が、軸支持孔およびこの軸支持孔に繋がって
    後方に延びたガイド孔が形成された下板部材と、前記下
    板部材の上に重なって取り付けられて前記軸支持孔およ
    び前記ガイド孔の周囲を囲むとともに片側側方が開放さ
    れて導入部が形成された上板部材と、前記ガイド孔に沿
    って前記軸支持孔に向けて延びるとともに側面が前記導
    入部と対向して配設された左右に弾性変形揺動可能な弾
    性部材とから構成され、 前記軸状体が前記導入部から前記ガイド孔内に導入され
    て前方に移動されたときに、前記弾性部材の前記側面が
    前記軸状体を受け止めて左右方向に弾性変形揺動し、前
    記軸状体を前記ガイド孔内に位置させるとともに前記ガ
    イド孔に沿って前記軸支持孔内まで移動させ、前記軸状
    体が前記軸支持孔内に移動したときに前記弾性部材が元
    の位置に戻って前記弾性部材の先端に設けられた保持部
    により前記軸状体を前記軸支持孔内に保持するように構
    成されていることを特徴とする遊技機の蝶番装置。
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