JP2003203316A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置

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JP2003203316A JP2001398739A JP2001398739A JP2003203316A JP 2003203316 A JP2003203316 A JP 2003203316A JP 2001398739 A JP2001398739 A JP 2001398739A JP 2001398739 A JP2001398739 A JP 2001398739A JP 2003203316 A JP2003203316 A JP 2003203316A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、配線作業性を向上させ、確実な配
線ができるようにした磁気ヘッド装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 本発明は、磁気ヘッドBの側面に端子パ
ッド10、11、12が形成され、該磁気ヘッドが台板
1の一面側の縁部1aに取り付けられ、磁気ヘッドの端
子パッドに接続される接続端子部15Aとこの接続端子
部から延出された配線延長部15Bとこの配線延長部か
ら延出された延長端子部とを具備する可撓性配線基板1
5が構成され、接続端子部が台板上の磁気ヘッドの端子
パッドに近接させて台板の一面上に配置され、配線延出
部が台板の磁気ヘッド取付部の縁部を含む辺を介して台
板の他面側に折り返され、延長端子部が台板の他面側に
装着され、接続端子部と磁気ヘッドの端子パッドが電気
的に接続されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は台板に磁気ヘッドを
取り付ける形態で使用される磁気ヘッド装置に係り、特
に磁気ヘッドの端子パッドに対する配線に対し、可撓性
配線基板を用いた構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、記録密度の向上と信号記録形
態のデジタル化に伴い、トラック幅を年々狭トラック化
している磁気ヘッドにあっては、フェライトあるいはセ
ラミックからなるコア半体に軟磁気特性の優れた金属磁
性薄膜を形成したコア半体を一対、絶縁膜を介して溶着
ガラス等の接合部材で一体化してなる構造のMIG(Me
tal In Gap)型の磁気ヘッドが種々用いられてきた。し
かし近年では、このMIG型の磁気ヘッドよりも更に狭
トラック化を目的として、薄膜コイルを備えた薄膜磁気
ヘッドがVTR装置用あるいはテープストレージデバイ
ス装置用などのヘリカルスキャン方式の磁気ヘッドとし
て適用されてきている。
【0003】図16は、この種の背景に基づく薄膜磁気
ヘッドの一構成例を示すもので、この例の薄膜磁気ヘッ
ドAは、コア半体101、102をコア内蔵層103を
介して一体化するとともに、コア半体101、102の
間のコア内蔵層103に薄膜コイル部とヨーク部とを具
備してなる薄膜ヘッド部108を内蔵させた構造とされ
ている。また、コア半体101よりもコア半体102が
長く形成され、コア半体102の側面側に露出されたコ
ア内蔵層103の端部側には、コア内蔵層103の内部
に形成されたコイル部やヨーク部に接続された端子パッ
ド117、118、119が形成されている。また、図
16に示す薄膜磁気ヘッドAにおいて、コア半体10
1、102の最上部に磁気テープ等の磁気媒体に摺動さ
れる細長い凸曲面からなる媒体摺動面110が形成され
ている。この例の磁気ヘッドAにおいて媒体摺動面11
0を凸曲面状に加工するのは磁気記録媒体としての磁気
テープとのテープタッチを良好とするためである。
【0004】図16に示す構成の磁気ヘッドAをヘリカ
ルスキャン方式の磁気ヘッドとして適用するためには、
回転シリンダの周面部に凹部を設け、この凹部に先の磁
気ヘッドAを固定し、先の媒体摺動面110を回転シリ
ンダの周面側に配置することで回転シリンダの回転とと
もに媒体摺動面110を磁気テープに対して相対摺動で
きるように構成し、媒体摺動面110の中央部に位置し
た薄膜ヘッド部108を用いて磁気ヘッドAによる磁気
記録又は再生を行うことができる。また、前記回転シリ
ンダに磁気ヘッドAを取り付けるためには、一般には台
板と称されるベース材を回転シリンダの凹部にネジ止め
などの取付手段により固定することで行っている。
【0005】図17と図18はこの種の台板120に先
の磁気ヘッドAを取り付けた状態を示す斜視図である。
この例の台板120は、8角形状の金属の板材からな
り、台板120の上面一側端部中央に磁気ヘッドAが台
板120に添うように接着固定され、更に磁気ヘッドA
の媒体摺動面110側が台板120の端部から若干突出
されて固定されている。また、磁気ヘッドAの側面側に
露出形成された端子パッド117、118、119には
金線などからなるボンディングワイヤ117a、118
a、119aが接続されていて、これらのボンディング
ワイヤ117a、118a、119aは台板120の裏
面側に個々に引き回されて台板120の裏面側に形成さ
れた端子盤121の端子部122、123、124にそ
れぞれ接続されている。図19は図17と図18に示す
磁気ヘッドAを取り付けた台板120を備えた回転シリ
ンダ130の部分拡大図を示すもので、円筒状の回転シ
リンダ130の外周部に形成された凹部131に先の台
板120が取り付けられ、回転シリンダ130の周方向
に添って巻き掛けられる磁気テープ(磁気記録媒体)に
対して磁気ヘッドAの媒体摺動面110が相対摺動でき
るように構成されている。また、先の台板120の裏面
側の端子盤121の端子部122〜124は回転シリン
ダ130の内部に搭載される電子部品の電気回路に接続
するための端子として使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図16〜図18に示す
従来構造において、磁気ヘッドAと端子盤121との接
続には、ボンディングワイヤによる接続作業が必要とな
るが、この種の磁気ヘッドAは年々小型化されてきてお
り、例えば数mm程度の大きさの磁気ヘッドAに対して
台板120の表面側から裏面側に至るように行うワイヤ
ボンディング接続作業は極めて繁雑な作業となるので、
例えロボット等の自動機械を用いても、量産性を考慮す
ると効率の良い作業ではなかった。また、ボンディング
ワイヤの接続作業を行った後、ボンディングワイヤの周
囲にこれらを覆うように樹脂層を塗布してボンディング
ワイヤを保護する作業を行っているが、この作業自体も
繁雑な作業であり、省力化が望まれている。
【0007】そこで前記のような課題を解決するために
本発明者はボンディングワイヤに代えて可撓性配線基板
を用い、台板120上の磁気ヘッドAに対して配線する
ことを試みた。図20と図21は可撓性配線基板の磁気
ヘッドAに対する接続状態と平面形状を示すもので、可
撓性配線基板140としては3本の配線141を薄い樹
脂層142で被覆してなり、樹脂層142は胴部145
と首部146と頭部147からなり、頭部147の一端
に配線141の一端部側を露出させ、胴部145に端子
部148、149、150が形成されている。ボンディ
ングワイヤに代えて可撓性配線基板140を用いて磁気
ヘッドに配線した場合、可撓性配線基板140の頭部1
47を台板120の表面の一部に固定する必要を生じる
ので、頭部147の裏面側に接着層を形成し、頭部14
7の一部を台板120の一面側に貼着した後、首部14
6を台板120の一面側から他面側に折り返して配線を
行ってみた。しかし、このような接着構造では、首部1
46を折り返そうとすると、可撓性配線基板自身が有す
る弾性のために一端台板120の表面側に接着した頭部
147の一部が台板120から剥離してしまうことがあ
り、量産時の信頼性に問題があることが判明した。
【0008】また、この種の可撓性配線基板140は一
般に、規定の形状に揃えた複数の配線の周囲に樹脂を注
入して樹脂を固化させ、複数の配線141を覆う薄い樹
脂層142を形成することで製造される。また、大量の
可撓性配線基板140を用いる場合、目的の形状に合わ
せた可撓性配線基板140をテープ状の支持体に多数整
列形成する形で量産工場にて大量生産し、テープ状の支
持体ごと磁気ヘッドの製造を行う現場に搬入し、テープ
状の支持体を打抜き装置にセットし、テープ状の支持体
に形成されている可撓性配線基板部分を打抜き装置のダ
イ孔に位置合わせし、ポンチを用いて最終的な目的の形
状に1個ずつ打ち抜いて可撓性配線基板140を作成
し、これを磁気ヘッドの配線工程において使用すること
となる。ところが、このように打ち抜き加工により製造
された可撓性配線基板140は、打ち抜き作業により樹
脂の切断部分に応力が負荷されてカールして丸まってし
まう部分が生じ易い傾向があった。この可撓性配線基板
のカール部分が、磁気ヘッドの端子パッドに接続される
部分ではない部分に生じた場合、このカール部分は特に
問題を生じることはないが、図20に示すように磁気ヘ
ッドAの端子パッド部分に配線を直接接合する頭部14
7の樹脂層にカール部分が生じるようであると、磁気ヘ
ッドAの端子パッド部分とカールした樹脂層部分に位置
する配線端部の接続をボールボンディング接続する場
合、接続不良、ボールボンディング部分の剥離、ボール
ボンディング部分に欠けが発生するおそれがあった。
【0009】本発明は前記の事情に鑑みてなされたもの
で、台板に磁気ヘッドを固定して台板の一面側から他面
側に配線する必要がある磁気ヘッド装置において、従来
用いていたワイヤボンディングによる配線を略し、代わ
りに可撓性配線基板を用いて台板の一面側から他面側に
配線することで配線作業性を向上させ、確実な配線がで
きるようにした磁気ヘッド装置を提供することを目的と
する。本発明は、台板に磁気ヘッドを固定して台板の一
面側から他面側に配線する必要がある磁気ヘッド装置に
おいて、可撓性配線基板を用いて台板の一面側から他面
側に配線することで配線作業性を向上させるとともに、
可撓性配線基板を台板の一面側から他面側に折り返して
固定する場合であっても可撓性配線基板が台板から部分
的に剥離することがないようにして可撓性配線基板の取
付性を向上させた磁気ヘッド装置を提供することを目的
とする。本発明は、台板に磁気ヘッドを固定して台板の
一面側から他面側に配線する必要がある磁気ヘッド装置
において、可撓性配線基板を用いて台板の一面側から他
面側に配線することで配線作業性を向上させるととも
に、可撓性配線基板を打ち抜きにより製造した場合であ
っても打ち抜きに起因するカール部が磁気ヘッドの端子
パッドに対する接続部分に影響するおそれが少ない磁気
ヘッド装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の問題を解決するた
めに本発明は、磁気記録媒体に対して相対的に移動する
ことにより情報を読み出すためか書き込むための磁気ヘ
ッドを台板上に備えた磁気ヘッド装置であり、前記磁気
ヘッドの側面に端子パッドが形成され、該磁気ヘッドが
前記台板の一面側の縁部に取り付けられるとともに、前
記磁気ヘッドの端子パッドに接続される接続端子部とこ
の接続端子部から延出された配線延長部とこの配線延長
部から延出された延長端子部とを具備し複数の配線を樹
脂層で覆ってなる可撓性配線基板が構成され、前記接続
端子部が前記台板上の磁気ヘッドの端子パッドに近接さ
せて前記台板の一面上に固定され、前記配線延長部が前
記台板の磁気ヘッド取付部の縁部を含む辺を介して台板
の他面側に折り返され、前記延長端子部が前記台板の他
面側に固定され、前記接続端子部と前記磁気ヘッドの端
子パッドが電気的に接続されてなることを特徴とする。
【0011】磁気ヘッドと台板裏面側をワイヤボンディ
ング接続していた従来構造に比較すると、可撓性配線基
板を折り曲げて磁気ヘッドと台板を配線するので、従来
必要であったワイヤボンディング作業に付随するボンデ
ィングワイヤの引き廻し作業が不要となり、ボンディン
グワイヤの断線による接続不良のおそれも無くなる。ま
た、数mm程度に小型化されている磁気ヘッドにおい
て、ワイヤボンディング作業を台板の表側から裏側にか
けて複数のボンディングワイヤどうしの接触を引き起こ
すことなく行うよりも、可撓性配線基板を折り返す作業
の方が遥かに容易にでき、配線同士をショートさせるお
それもない。また、可撓性配線基板の各配線について
は、予め樹脂層に覆われて規定位置に形成されているの
で、磁気ヘッドの端子パッドに対する位置決めも容易で
あり、電気的な接続作業も確実に行うことができる。
【0012】前記の問題を解決するために本発明は、磁
気記録媒体に対して相対的に移動することにより情報を
読み出すためか書き込むための磁気ヘッドを台板上に備
えた磁気ヘッド装置であり、前記磁気ヘッドの側面に端
子パッドが形成され、該磁気ヘッドが前記台板の一面側
の縁部に取り付けられるとともに、前記磁気ヘッドの端
子パッドに接続される接続端子部とこの接続端子部から
延出された配線延長部とこの配線延長部から延出された
延長端子部とを具備し複数の配線を樹脂層で覆ってなる
可撓性配線基板が構成され、前記接続端子部が前記台板
上の磁気ヘッドの端子パッドに近接させて前記台板の一
面上に固定され、前記配線延出部が前記台板の磁気ヘッ
ド取付部の縁部を含む辺を介して台板の他面側に折り返
され、前記延長端子部が前記台板の他面側に固定され、
前記接続端子部と前記磁気ヘッドの端子パッドが電気的
に接続されてなり、前記可撓性配線基板の配線延長部に
折曲部又は湾曲部が形成され、該折曲部又は湾曲部の少
なくとも外周部に添って該外周部と前記台板とに接触す
る接着層が設けられたことを特徴とする。
【0013】磁気ヘッドと台板裏面側をワイヤボンディ
ング接続していた従来構造に比較すると、可撓性配線基
板を折り曲げて磁気ヘッドと台板を配線するので、従来
必要であったワイヤボンディング作業に付随するボンデ
ィングワイヤの引き廻し作業が不要となり、ボンディン
グワイヤの断線による接続不良のおそれも無くなる。配
線延長部の折曲部又は湾曲部の外周部に沿って、接着層
が前記外周部と台板一面に接するように設けられている
と、配線延長部を台板の縁部を含む辺に沿って折り曲げ
る際、接着層が可撓性配線基板の剥離を防止する。ま
た、配線延長部の折曲部又は湾曲部の外周部に沿っての
み接着層を設けた場合、配線延長部の全体を覆うように
多量の接着層を設けて接着する構成に比較して接着層を
節約することができる。また、配線延長部が台板の縁部
を含む辺に沿って折り曲げられる場合、配線延長部又は
湾曲部の内周部側よりも外周部側に沿って剥離力が強く
作用するので、この外周部側の部分に接着層が設けられ
ていることにより効果的に剥離防止がなされる。
【0014】前記の問題を解決するために本発明は、磁
気記録媒体に対して相対的に移動することにより情報を
読み出すか書き込むための磁気ヘッドを台板上に備えた
磁気ヘッド装置であり、前記磁気ヘッドの側面に端子パ
ッドが形成され、該磁気ヘッドが前記台板の一面側の縁
部に取り付けられ、前記磁気ヘッドの端子パッドに接続
される接続端子部とこの接続端子部から延出された配線
延長部とこの配線延長部から延出された延長端子部とを
具備する可撓性配線基板が構成されるとともに、前記接
続端子部が前記台板上の磁気ヘッドの端子パッドに近接
させて前記台板の一面上に固定され、前記配線延出部が
前記台板の磁気ヘッド取付部の縁部を含む辺を介して台
板の他面側に折り返され、前記延長端子部が前記台板の
他面側に固定され、前記接続端子部と前記磁気ヘッドの
端子パッドが電気的に接続されてなり、前記可撓性配線
基板の接続端子部の前記磁気ヘッド側の端部が前記台板
の一面上において前記接続端子部の厚さ方向に沿って前
記台板の一面に近付く方向に湾曲されてなることを特徴
とする。
【0015】磁気ヘッドと台板裏面側をワイヤボンディ
ング接続していた従来構造に比較すると、可撓性配線基
板を折り曲げて磁気ヘッドと台板を配線するので、従来
必要であったワイヤボンディング作業に付随するボンデ
ィングワイヤの引き廻し作業が不要となり、ボンディン
グワイヤの断線による接続不良のおそれも無くなる。台
板上に備えられた磁気ヘッドの端子パッドに対し可撓性
配線基板の接続端子部がその厚さ方向に沿って台板の一
面側に近づくように湾曲されていると、その反対側に湾
曲されている場合に比較し、端子パッドと接続端子部を
ボールボンディングにより接続する際、接続不良を引き
起こすおそれが少なく、ボールボンディング部分の剥離
を起こすおそれが少なく、ボールボンディング部分に欠
けが発生するおそれも少ない。
【0016】前記の問題を解決するために本発明は、前
記磁気ヘッドがコアブロックとその先端面側に形成され
た磁気コア部と、該磁気コア部を含む媒体摺動面を備え
て構成され、前記磁気ヘッドが前記コアブロックを前記
台板の縁部から一部突出させ前記磁気コア部を前記台板
の外方に位置させて前記台板の縁部に固定されるととも
に、前記可撓性配線基板の配線延出部において前記台板
の縁部を折り返す部分が、前記磁気ヘッドの媒体摺動面
に対して相対摺動する磁気テープの移動軌跡と前記台板
の縁部との間の間隙に位置されてなることを特徴とす
る。磁気ヘッドの媒体摺動面に対して磁気テープが相対
摺動する場合の磁気テープと台板の縁部との間隙に配線
延長部を配置することで、磁気ヘッドの端子パッド接続
部分から磁気ヘッドの媒体摺動面の近傍を通過して最短
距離で台板の裏面側に可撓性配線基板の配線延長部を回
り込ませることができ、可撓性配線基板による台板他面
側への最短接続が可能となる。
【0017】前記の問題を解決するために本発明は、前
記磁気ヘッドが、ブロック状のコア半体を一対、互いの
コア半体の側面どうしの間にコア内蔵層を挟んで接合さ
れ、前記コア半体の一方が他方のコア半体よりも長く形
成され、前記一方のコア半体の側面のコア内蔵層の一部
分が露出されるとともに、該コア半体側面のコア内蔵層
の露出部分に端子パッドが形成されてなることを特徴と
する。コア半体の側面側のコア内蔵層の露出部分に端子
パッドを配置した構成の磁気ヘッドを構成することがで
き、この磁気ヘッドを台板上に備える構成にすることに
より可撓性配線基板を接続した本発明構成を実現でき
る。
【0018】前記の問題を解決するために本発明は、前
記可撓性配線基板の導体延長部に折曲部又は湾曲部が形
成されるとともに、前記可撓性基板の接続端子部を前記
磁気ヘッドの端子パッドに接続した状態で前記磁気ヘッ
ドの短いコア半体側部に添ってこれを迂回するように前
記折曲部又は湾曲部が前記台板の一面上に配置されてな
ることを特徴とする。この構成によりコア半体の側部を
迂回してから台板の縁部を通過して台板の他面側に折り
返される形で最短距離で可撓性配線基板の配線延長部を
台板の他面側に回り込ませることができる。
【0019】前記の問題を解決するために本発明は、前
記可撓性配線基板の配線延長部の折曲部又は湾曲部の外
周部に透孔が形成され、前記接着層が前記配線延長部と
前記台板の一面側の表面に前記透孔を介し接するように
設けられてなることを特徴とする。配線延長部の折曲部
又は湾曲部と台板表面に接するように接着層を設けると
ともに、折曲部又は湾曲部に設けた透孔を介して接着層
を台板の表面に接するように設けることで、接着層は透
孔を介して台板表面に接着することができ、接着層によ
る配線延長部の接着性を向上させることができる。ま
た、これに加えて配線延長部の折曲部又は湾曲部の外周
側に接着層が設けられている場合、接着層が台板の一面
に接着する面積を更に多くすることができるので、接着
性がより向上する。
【0020】前記の問題を解決するために本発明は、前
記可撓性配線基板の配線延長部の折曲部又は湾曲部の幅
方向両側からはみ出して台板表面部に接するように接着
層が設けられてなることを特徴とする。配線延長部の折
曲部又は湾曲部の幅方向両側からはみ出して台板表面部
に接するように接着層を設けることによっても配線延長
部を台板表面に接着することができる。
【0021】前記の問題を解決するために本発明は、前
記可撓性配線基板が可撓性の樹脂層とその内部に埋め込
まれた配線からなり、前記配線の一端部が前記可撓性配
線基板の接続端子部において樹脂層の一面側に露出され
てなり、前記樹脂層がダイのダイ孔に打抜具を打ち込む
ことでなされる打ち抜きにより作製されたものであり、
前記樹脂層が該樹脂層の他面側からの打ち抜きにより作
製されたものであることを特徴とする。接続端子部にお
いて配線が露出されていない側からダイ孔に対してポン
チ等の打抜具により樹脂を打ち抜くことで可撓性配線基
板が作成されていると、配線を備えた接続端子部におい
て接続端子部がその厚さ方向に沿って台板一面の表面に
に近づくように湾曲するので、この逆方向に湾曲する場
合に比べ、磁気ヘッドの端子パッドとボールボンディン
グ接続する際、接続不良を引き起こすおそれが少なく、
ボールボンディング部分の剥離を引き起こすおそれが少
なくなり、ボールボンディング部分に欠けを発生するお
それも少ない。
【0022】
【発明の実施の形態】「第1の実施の形態」以下に本発
明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する
が、本発明が以下の実施形態のみに限定されるものでは
ないことは明らかである。図1と図2は本発明に係る第
1の実施の形態の薄膜磁気ヘッドBをVTRあるいはテ
ープストレージデバイス装置などの磁気記録装置の回転
シリンダ取付用の台板1に取り付けた状態を示すもので
ある。この実施の形態の薄膜磁気ヘッドBは、ブロック
状のコア半体2、3をそれらの側端面どうしをコア内蔵
層5を介して接着一体化して全体として板状に形成され
たコアブロックCからなり、コア半体2、3の面積の大
きな面の1つ(図1では横倒し状態のコア半体2、3の
底面側)を台板1の一側縁部表面(一面)に接着し、コ
ア半体2、3の一側を台板1の端部から若干外側に突出
させた状態で台板1に固定されている。また、これらの
コア半体2、3はCaTiO3、Al23+TiCなど
の耐摩耗性に優れたセラミック材料あるいはフェライト
などの磁性体からなる。
【0023】前記台板1の外側に突出された薄膜磁気ヘ
ッドBの一面は、細長い凸曲面状に加工されて媒体摺動
面6とされている。この媒体摺動面6の中央部に露出さ
れているコア内蔵層5の部分には読書コア部と読出コア
部とからなる磁気ヘッドコア部が内蔵され、各コア部の
先端部の磁極が媒体対向面6の中央部に露出されてい
て、媒体摺動面6に対して相対摺動する磁気テープ等の
磁気記録媒体に対し、磁磁気情報の書き込みと磁気情報
の読み出しが行えるように構成されている。これらの磁
気ヘッドコア部は、薄膜磁気ヘッド構成、MR(磁気抵
抗効果)型磁気ヘッド構成、GMR(巨大磁気抵抗効
果)型磁気ヘッド構成、TMR(トンネル磁気抵抗効
果)型磁気ヘッド、あるいは、従来から用いられている
MIG型の磁気ヘッド構成のいずれの構成でも差し支え
ないが、記録密度の一層の向上化がなされている磁気ヘ
ッドにおいては、MR型磁気ヘッド構成あるいはGMR
型磁気ヘッド構成、またはTMR(トンネル磁気抵抗効
果)型磁気ヘッドであることが好ましい。
【0024】先に説明したコア半体2はコア半体3の半
分程の長さとされ、大きい方のコア半体3の側面に位置
するコア内蔵層5の部分には、コア内蔵層5に設けられ
た磁気ヘッドコア部の読書用のコイル、あるいは、MR
型磁気ヘッドにおいては読出用のMR素子、または、G
MR型磁気ヘッドにおいては読出用のGMR素子等に接
続するための端子パッド10、11、12が形成されて
いる。即ち、コア半体2がコア半体3よりも小さく形成
されているので、コア半体3の側面側に設けられている
コア内蔵層5の端部側が一部露出され、このコア内蔵層
5の端部側に媒体対向面6に近い側から順に端子パッド
10、11、12が一列に整列形成されている。なお、
これら端子パッドの数は特に限定されるものではなく、
コア内蔵層5に設けられる磁気ヘッドコア部に必要な端
子数に合わせて2つ又は4つあるいはそれ以上の数の端
子パッドで差し支えない。なお、前記コア半体2、3に
おいては磁気テープなどの磁気記録媒体との相対摺動時
にアジマス角度をつけるために、横断面が長方形状の単
なる角柱状ではなく、横断面が平行四辺形状の角柱状に
なるように加工されていて、前記端子パッド10、1
1、12は台板1の表面(一面)に対して直角ではな
く、傾斜した状態とされている。
【0025】次に、磁気ヘッドBが固定された台板1
は、長方形状の金属板の端部を斜めに切断してなる8角
形状にされ、台板1の長さ方向一側端部表面の縁部1a
の中央に磁気ヘッドBが固定されるとともに、台板1の
長さ方向他側部分の中央には台板1を例えば図19に示
す回転シリンダ130にネジ止めするための取付孔1b
が形成されている。なお、台板1の形状は、この形態の
形状に限らず、縁部1aの中央部に突起部を備え、この
突起部に磁気ヘッドBが固定される形状等でも良いのは
勿論である。前記構成の磁気ヘッドBが固定された台板
1の磁気テープ等の摺動方向側の縁部1aの図1におけ
る右側部側には、短い方のコア半体2を迂回するように
可撓性配線基板15が取り付けられている。この可撓性
配線基板15は、先の磁気ヘッドBの端子パッド10、
11、12に接続するための配線15a、15b、15
cの端部を備えた接続端子部15Aと、この接続端子部
15Aから延出形成されてL字型に折曲または湾曲され
て台板1の裏面側に巻き込まれ、前記配線15a、15
b、15cが内蔵された配線延長部15Bと、該配線延
長部15Bの先端側に延出形成されるとともに台板1の
裏面側に貼着され、前記配線15a、15b、15cが
内蔵された延長端子部15Cとから構成されている。前
記可撓性配線基板15は金属製の配線15a、15b、
15cの周囲を薄い樹脂性の被覆層15gで覆って構成
されたものであり、金属製の導体と薄い樹脂製の被覆層
がいずれも可撓性を有することから、全体として可撓性
に優れたものとされている。
【0026】前記可撓性配線基板15の接続端子部15
Aにおいては、3本の配線15a、15b、15cの端
部が個々に整列状態で露出されていて、接続端子部15
Aは個々の配線15a、15b、15cの端部を磁気ヘ
ッドBの端子パッド10、11、12に近接させた状態
で台板1の縁部1aに貼着されている。そして、L字型
に折曲または湾曲された配線延長部15Bは、台板1の
表面上においてコア半体2の側部に沿ってこれを迂回
し、台板1の縁部1aを構成する辺に押し付けられる折
曲部15Dを介して台板1の裏面側に折り曲げられ、折
り曲げられた配線延長部15Bの先端側に延出形成され
ている延長端子部15Cが図2に示すように台板1の裏
面側の半分程の部分に貼着されている。該延長端子部1
5Cの表面側には先の配線15a、15b、15cの端
部に個々に接続される配線の端部としての端子部15
d、15e、15fが形成され、これらが延長端子部1
5Cの表面側に露出されている。これらの端子部15
d、15e、15fが図19に示される回転シリンダ1
30に搭載される電子部品を備えた電気回路への接続端
子部とされる。
【0027】また、可撓性配線基板15の折曲部15D
については、台板1の縁部1aにおいて磁気ヘッドBの
コア半体2の側方側に位置されているが、この部分は図
3に示すように磁気記録媒体としての磁気テープTを磁
気ヘッドBの媒体対向面6に沿って相対摺動させた場
合、磁気ヘッドBの媒体対向面6が台板1の縁部1aか
ら若干突出された位置に配置される関係から相対摺動す
る磁気テープTと台板1の縁部1aとの間隙部分に相当
するので、磁気テープTとの干渉を引き起こすことなく
可撓性配線基板15の折曲部15Dを折り曲げ配置する
ことができる。
【0028】図1〜図3に示す構成のごとく可撓性配線
基板15を台板1に装着するには、予め可撓性配線基板
15の裏面側に接着層を塗布しておき、台板1を用意
し、台板1に後述する如く取り付けられるべき磁気ヘッ
ドBのコア半体2の横側に沿って、コア半体2の取付位
置を迂回するように可撓性配線基板15の接続端子部1
5Aと配線延長部15Bを配置して貼着し、続いて配線
延長部15Bを台板1の縁部1aの辺に沿って折り曲げ
て折曲部15Dとし、更に延長端子部15Cを台板1の
裏面(他面)側に回り込ませて延長端子部15Cを台板
1の裏面側に貼り付ける。続いて別途製造しておいた磁
気ヘッドBを台板1の縁部1aの中央部に接着固定す
る。ここで磁気ヘッドBの端子パッド10、11、12
と可撓性配線基板15の端子部配線15a、15b、1
5cとがそれぞれ隣接対向するように磁気ヘッドBを台
板1に固定する。
【0029】この状態から、図5に示すようにボンディ
ングボール17を端子パッド10と端子部配線15aと
に渡るように盛り付けるボールボンディングを行って端
子パッド10と端子部配線15aとを電気的に接続す
る。また、端子パッド11と端子部15bとの電気的な
接続と、端子パッド12と端子部15cとの電気的な接
続も同様にボールボンディングで順次行うことで磁気ヘ
ッドBと可撓性配線基板15の配線との接続を完了す
る。このボールボンディングの際に先に説明のごとく端
子パッド10、11、12はいずれも台板1の表面に対
して傾斜されているので、ボンディングボールを盛り付
けて接続する場合に図5に示す端子パッド10〜12の
台板1の表面に対する傾斜角度θの半分程度の角度か
ら、即ち、θ/2の方向からボンディングボールを押し
付けて接合することが、接合不良等を無くする上で好ま
しい。
【0030】以上説明のごとく磁気ヘッドBと可撓性配
線基板15との接続作業を行うならば、従来において3
本の金ワイヤを用いてワイヤボンディングにより台板の
裏側への配線を行っていた作業に比べて極めて容易に配
線作業を行うことができる。即ち、台板1の表側から裏
側に3本のボンディングワイヤの配線作業を行っていた
従来工程に比べ、可撓性配線基板15の配線延長部15
Bの1回の折り曲げ作業で台板1の表側から裏側への配
線を行うことができる。また、可撓性配線基板15の配
線15a、15b、15cは予め薄い樹脂層15gによ
り覆われて保護されているので、配線作業後に別途保護
用の樹脂層を盛り付ける必要も無く、配線作業中に断線
を引き起こすおそれも少ない。
【0031】また、可撓性配線基板15の配線延長部1
5Bを磁気ヘッドBの取り付け位置の側方の縁部1aを
介して台板1の裏面側に折り返す構成を採用することに
より、台板1の表側から裏側へ最短距離で配線できるの
で、可撓性配線基板15の配線延長部15Bの長さを最
短にすることができる。これに対して台板1の図1に示
す右側面側を通過するように配線を折り曲げることも考
えられるが、この場合に台板1の裏面側までの配線距離
が長くなり、可撓性配線基板15の配線延長部15Bが
長くなる傾向となる。前記台板1に対し、磁気ヘッドB
が十分に小さいので、磁気ヘッドBの取り付け位置の側
方の縁部1aを介して台板1の裏面に可撓性配線基板1
5を折り返す構成が最短距離配線の最適配置となる。こ
のようにすることで可能な限り配線を短くすることがで
き、配線の直流抵抗を低く抑えることが可能となる。
【0032】ところで、以上説明した工程においては、
磁気ヘッドBを台板1の表面側に固定する前に可撓性配
線基板15を台板1に貼着する順序としたが、磁気ヘッ
ドBを台板1に固定した後で可撓性配線基板15を台板
1に貼着しても良いのは勿論である。また、可撓性配線
基板15を台板1に貼着する場合、台板1の裏面側に延
長端子部15Cを貼着し、この後に台板1の縁部1aを
介して台板1の表側に向けて可撓性配線基板15の配線
延長部15Bを折り曲げ、その後に接続端子部15Aを
台板1の表面側に貼着する順序で可撓性配線基板15を
台板1に取り付けても良いのは勿論である。
【0033】図6〜図8は磁気ヘッドBを台板1に取り
付けた本発明に係る第2の実施の形態の磁気ヘッド装置
を示すもので、この形態の可撓性配線基板15は、その
裏面側に形成された接着層に加えて延長端子部15Bの
側部を樹脂の接着層で固定した構造である。この形態の
構造において、台板1の構成と磁気ヘッドBの構成につ
いては先の実施の形態と同等であるので、これらにおい
て同一部分は同一の符号を付して同一部分の説明を省略
する。
【0034】この形態の磁気ヘッド装置Dにおいては、
可撓性配線基板15のL字型の配線延長部15Bの外側
にアール(曲率半径R)をつけた湾曲部15Eに沿っ
て、湾曲部15Eから接続端子部15Aの端部近くまで
達する接着層18が図8に示すように台板1の表面と湾
曲部15Eに接するようにフィレット状に盛り付けられ
ている。その他の構成については、先の実施の形態の磁
気ヘッド装置と同等である。なお、図6においては可撓
性配線基板15を台板1の裏面側に折り返す前の状態で
示しているが、実際には図1〜図3に示す磁気ヘッド装
置の場合と同様に可撓性配線基板15の配線延長部15
Bを折り返し、延長端子部15Cを台板1の裏面側に位
置させて台板1の裏面側に貼着される。
【0035】この形態のごとく配線延長部15Bの湾曲
部15Eの外周部に沿って接着層18を設けて配線延長
部15Bの湾曲部15Eを台板1上に強固に接着してお
くならば、図6に示す状態から配線延長部15Bを台板
1の縁部1aの辺に沿って折り曲げ加工する際に、配線
接続部15Aとそれに近い配線延長部15Bの部分が台
板1から剥がれてしまうおそれが少ない。これにより台
板1に対する配線接続部15Aの接着強度を向上させる
ことができる。また、配線延長部15Bを台板1の縁部
1aの辺に沿って折り曲げ加工する場合、配線延長部1
5Bの折り曲げ部分から最も離れた配線延長部15Bの
湾曲部15Eと配線接続部15Aに主に剥離力が作用す
るが、湾曲部15Eの部分とそのまわりに接着層18を
設けているので、効果的に剥離を防止できる。
【0036】図9は可撓性配線基板15の配線延長部1
5B1がL字型に折曲して形成され、配線延長部15B
1の折曲部15Fの内側に透孔15Gが形成され、この
透孔15Gの部分を覆って台板1の表面に接着層19が
達するように、かつ、接着層19が折曲部15Fの外側
部を覆うように被覆されて接着された構成とされてい
る。図9に示された接着構造により接着層19が配線延
長部15B1の外側部を覆って台板1の表面に達するこ
とで配線延長部15B1が台板1に接着されると同時
に、透孔15Gを介して接着層19が台板1の表面に達
することで配線延長部15B1が接着されるので、配線
延長部15B1の接着強度を高めることができる。ま
た、配線延長部15B1を台板1の縁部1aに沿って折
り曲げ加工する場合、配線延長部15B1の折り曲げ位
置から離れた配線延長部15B1の折曲部15Fと配線
接続部15Aに主に剥離力が作用するが、折曲部15F
とそのまわりの部分に接着層19を設けて接着力を高め
ているので、効果的に剥離を防止することができる。
【0037】図10は可撓性配線基板15の配線延長部
15B2が角部に傾斜部15Hを有するL字型に折曲し
て形成され、接着層20が傾斜部15Hの外側部を覆う
ように被覆されて接着された構成とされている。その他
の構成については、先の図6に示す形態の構成と同等で
ある。この例の構造において配線延長部15B2を台板
1の縁部1aの辺に沿って折り曲げ加工する場合、配線
延長部15B2の折り曲げ位置から離れた配線延長部1
5B2の傾斜部15Hと配線接続部15Aに主に剥離力
が作用するが、これらの部分に接着層20を設けて接着
力を高めているので、効果的に剥離を防止できる。ま
た、傾斜部15Hの外側には、図6、図7に示す如くR
をつけて湾曲させた構成の配線延長部15Bよりも接着
層を盛ることができる台板表面積が増加するので、より
効果的に接着することができる。
【0038】図11は可撓性配線基板15の配線延長部
15B3が角部にアール(曲率半径R)を有するL字型
に湾曲されて形成され、接着層21が湾曲部15Jの外
側部のみならず、接続端子部15近くの配線延長部15
B3の内側をも覆うように被覆されて接着された構成と
されている。その他の構成については、先の図6に示す
形態の構成と同等である。この例の構造において配線延
長部15B3を台板1の縁部1aの辺に沿って折り曲げ
加工する場合、配線延長部15B3の折り曲げ位置から
離れた配線延長部15B3の湾曲部15Jと配線接続部
15Aに主に剥離力が作用するが、これらの部分に接着
層21を設けて接着力を高めているので、効果的に剥離
を防止できる。
【0039】なお、先の接続端子部15A近くの配線延
長部15B3のみに対してこれの全幅を覆うように接着
層21を設けることは、決して最大の接着力が得られ易
い構成ではない。接続端子部15A近くの配線延長部1
5B3のみの全体を覆う構成では、配線延長部15B3
からはみ出して台板1の表面まで十分な量の接着樹脂を
塗布するには、塗布する接着樹脂の量を多くしなくては
ならず、その割に配線延長部15Bの上に位置する接着
樹脂が無駄になり易い。これに対して先の図6〜図10
に示す構成の如く配線接続部の外周部を中心に接着樹脂
を塗布することで無駄の無い接着樹脂の量で効果的に接
着強度を確保することができる。ただし、接着力をより
強くする必要がある場合は、図11に示すように配線延
長部15B3のみの全体を覆うと同時に、湾曲部の外周
部にも接着層18を設けることが好ましい。
【0040】図12は本発明に係る磁気ヘッド装置の第
3の実施の形態の接続部分を示す断面図である。この形
態の構造のごとく、可撓性配線基板25の接続端子部2
5Aにおいて、接続端子部25Aの配線を覆う樹脂層が
接続端子部25Aの厚さ方向に沿って台板1の表面(一
面)に近づく方向に(図12では下向きに)湾曲されて
いる。その他の構成については、先の第1の実施の形態
と同等であり、同等の部分の説明については省略する。
この形態においては図13に示すように接続端子部25
Aと配線延長部25Bと延長端子部25Cとからなる可
撓性配線基板25を図14に示す構成のダイ26とポン
チ(打抜具)27を用いて樹脂テープ29から打ち抜き
成型して製造する場合、接続端子部25Aにおいて配線
15a、16a、17aが露出されていない側の面か
ら、図14に示すようにポンチ27をダイ26のダイ孔
(打抜孔)26Aに打ち込むことで可撓性配線基板25
を製造するものとする。また、同様な打ち抜き方向を図
13に示す可撓性配線基板25に対して示すが、図13
では接続端子部25Aの配線が見える面側を表示してい
るので、図13の紙面裏側から表側に向けて打ち抜く方
向、即ち、図13の中黒の二重丸印の如き打ち抜き方向
となる。
【0041】ダイ26とポンチ27を用いて樹脂テープ
29から図13に示す形状の可撓性配線基板25を打ち
抜き成型した場合、樹脂テープ29の厚さ方向において
図14に示すごとく最初にポンチ27によりダイ孔26
Aに押し付けられて打ち抜かれる樹脂テープ29の厚さ
方向底面側の半分程度の部分aは、ダイ孔26Aの内縁
部により先鋭な破面29aとして打ち抜かれるが、樹脂
テープ29の表面側の厚さ半分程度の部分bは、強制的
に引きちぎられて破面が乱れた部分bとして打ち抜かれ
る。このような打ち抜き形状とされて形成された可撓性
配線基板25においては、強制的に引きちぎられて破面
が乱れた状態で打ち抜かれた部分b側が樹脂層を引っ張
る方向に縮むので、樹脂層は図14において下向きに凸
となるように変形する。即ち、図12に示す状態に可撓
性配線基板25を磁気ヘッドBの端子パッドに対して対
向させた場合は、接続端子部25Aは台板1の表面に近
づくように下向きに湾曲する。このような状態でボンデ
ィングボールにより磁気ヘッドBの端子パッド10〜1
2との端子接続を行うならば、良好な接続状態でボール
ボンディング接続ができる。
【0042】これに対して図14に示す方向ではなく、
反対方向から打ち抜きを行うと、例えば図14に示す状
態では樹脂テープの表裏を逆にすると、図20に示す従
来例において説明した如く台板の表面から離れる方向に
接続端子部が湾曲してしまうこととなる。このような状
態ではボールボンディングに際して接続不良、ボールボ
ンディング部分の剥離、ボールボンディング部分に欠け
が発生するなどの問題を生じるおそれを有する。これに
対して図12に示す接続端子部25Aの構造であるなら
ば、ボールボンディングに際して接続不良を引き起こす
おそれはなく、ボールボンディング部分の剥離を起こす
おそれも少なく、ボールボンディング部分に欠けが発生
するなどの問題も生じ難いので、良好な接続ができる。
【0043】図15は本発明に係る磁気ヘッド装置の第
4の実施の形態を回転シリンダの凹部に取り付けた状態
を示す断面図である。この形態の磁気ヘッド装置Kにお
いて、先の第1の実施の形態の磁気ヘッド装置と同等の
構成には同一の符号を付して同一部分の説明を省略す
る。この形態の磁気ヘッド装置において磁気ヘッドBは
先の第1の実施の形態の磁気ヘッドBと同等であり、可
撓性配線基板15についても先の第1の実施の形態のも
のと同等であるが、台板30の形状が先の第1の実施の
形態の台板1とは若干異なる形状とされている。この形
態の台板30は平面視長方形状の金属板の4つの端部を
斜めにカットしてなる8角形状にされている点において
は先の第1の実施の形態の台板1と同等とされており、
台板30の長さ方向一側端部表面の縁部30aの中央に
磁気ヘッドBが固定されるとともに、台板30の長さ方
向他側端部の中央には台板30を回転シリンダ40の凹
部40Aに装着するための取付孔(図14では省略)が
形成されている点についても同等とされている。
【0044】台板30において、磁気ヘッド30が取り
付けられた縁部30aの表面側には台板30の一側端部
を薄くするように傾斜する斜面30cが形成され、縁部
30aの裏面側にも台板30の端部を薄くするような斜
面30dが形成されている。これらの斜面30c、30
dは図15では平面状とされているが、曲面状でも差し
支えない。従って、台板30の表面側から裏面側にかけ
て巻き込まれて貼着されている可撓性配線基板15の配
線延長部15Bは先の斜面30c、30dに沿って巻き
付けられ、台板30に装着されている。
【0045】このように台板30の縁部30に斜面30
c、30dが形成されていると、可撓性配線基板15を
台板30の表面側から裏面側に折り曲げ加工する場合に
折り曲げ性が向上し、折り曲げを容易になし得る。即
ち、斜面30c、30dがない場合に台板の表面側から
裏面側に折り曲げられる可撓性配線基板15は台板の縁
部において折り曲げ角度90゜で折り返されるが、図1
5に示すように斜面30c、30dを有するならば折り
曲げ部分の曲げ角度を90゜よりも広い角度で折り曲げ
可能となり、可撓性配線基板15の折り曲げ作業時に可
撓性配線基板15の折り曲げ性を向上させることがで
き、接続端子部15Bの剥離現象を防止することができ
る。更に、可撓性配線基板15の折り曲げ性が向上して
いるので、台板1に可撓性配線基板15を密着させるこ
とができ、可撓性配線基板15に受ける磁気テープ摺動
に伴う悪影響を最小限にすることができる。
【0046】また、図15に示すように回転シリンダ4
0の凹部40Aの開口部には突起部40Bが形成されて
いるので、この突起部40Bに対して斜面30dを設け
ることでこの突起部40Bと台板30との干渉を防止す
ることができる。先の突起部40Bは、回転シリンダ4
0からコア半体2、3の部分のみ若干突出させて凹部4
0Aの開口部を狭くするために形成されており、開口部
を狭くすることで回転シリンダ40の周面に対する磁気
テープTのテープタッチを向上させることができるもの
である。即ち、先の突起部40Bはコア半体2、3以外
の部分の開口部を塞ぐために設けられている。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、可
撓性配線基板の配線延長部を台板の磁気ヘッド取付部の
縁部を含む辺を介して台板の他面側に折り返し、延長端
子部を台板の他面側に固定し、接続端子部と磁気ヘッド
の端子パッドを電気的に接続してなるので、磁気ヘッド
と台板裏面側をワイヤボンディング接続していた従来構
造に比較すると、可撓性配線基板を折り曲げて磁気ヘッ
ドと台板を配線するのみの作業で良いので、従来必要で
あったワイヤボンディング作業に付随するボンディング
ワイヤの引き廻し作業が不要となり、ボンディングワイ
ヤの断線による接続不良のおそれも無くなる。また、数
mm程度に小型化されている磁気ヘッドにおいて、ワイ
ヤボンディング作業を台板の表側から裏側にかけて複数
のボンディングワイヤどうしの接触を引き起こすことな
く行うよりも、可撓性配線基板を折り返す作業の方が遥
かに容易にすることができ、配線同士をショートさせる
おそれもない状態で接続ができる。また、可撓性配線基
板の各配線については、予め樹脂層に覆われて規定位置
に形成されているので、1つの磁気ヘッドの端子パッド
に対する1つの接続端子部の位置決めを行うことで、複
数本の配線の接続位置決めが容易に行えるものであり、
可撓性配線基板の配線と端子パッドとの電気的な接続作
業も確実に行うことができる。
【0048】本発明は、可撓性配線基板の配線延長部に
折曲部又は湾曲部を形成し、該折曲部又は湾曲部の少な
くとも外周部に添って該外周部と台板とに接触する接着
層を設けたので、配線延長部を台板の縁部を含む辺に沿
って折り曲げる際、接着層が可撓性配線基板の剥離を防
止する。更に、配線延長部の折曲部又は湾曲部の外周部
に沿ってのみ接着層を設けた場合、配線延長部の全体を
覆うように多量の接着層を設けて接着する構成に比較し
て接着層を節約することができる。また、配線延長部を
台板の縁部を含む辺に沿って折り曲げる場合、配線延長
部の外周部側に沿って剥離力が強く作用するので、この
外周部側の部分に接着層を設けていることにより効果的
に剥離防止ができる。
【0049】本発明は、可撓性配線基板の接続端子部の
磁気ヘッド側の端部を台板の一面上において接続端子部
の厚さ方向に沿って台板の一面に近付く方向に湾曲して
なるので、その反対側に湾曲されている場合に比較し、
端子パッドと接続端子部をボールボンディングにより接
続する際、接続不良を引き起こすおそれが少なく、ボー
ルボンディング部分の剥離を起こすおそれが少なく、ボ
ールボンディング部分に欠けが発生するおそれも少な
い。
【0050】本発明において、磁気ヘッドの媒体摺動面
に対して磁気テープが相対摺動する場合の磁気テープと
台板の縁部との間隙に可撓性配線基板の配線延長部を配
置することで、台板一面上の磁気ヘッドの端子パッド接
続部分から磁気ヘッドの媒体摺動面の近傍を通過して最
短距離で台板の他面側に可撓性配線基板の配線延長部を
回り込ませることができ、可撓性配線基板による台板他
面側への最短距離接続が可能となる。
【0051】本発明において、配線延長部の折曲部又は
湾曲部と台板表面に接するように接着層を設けるととも
に、折曲部又は湾曲部に設けた透孔を介して接着層を台
板の表面に接するように設けることで、接着層は透孔を
介して台板表面と配線延長部を接着することができ、接
着層による配線延長部の接着強度を向上させることがで
きる。また、これに加えて配線延長部の折曲部又は湾曲
部の外周側に接着層が設けられている場合、接着層が台
板の一面に接着する面積を更に多くとることができるの
で、可撓性配線基板の配線延長部の接着強度が更に向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は磁気ヘッドを台板に取り付けた本発明
に係る磁気ヘッド装置の第1の実施の形態を示す斜視図
である。
【図2】 図2は図1に示す磁気ヘッド装置を台板の裏
面側から見た斜視図である。
【図3】 図3は図1に示す磁気ヘッド装置における磁
気ヘッドの取付部分と磁気ヘッドに相対摺動する磁気テ
ープの拡大斜視図である。
【図4】 図4は本発明に係る磁気ヘッド装置に設けら
れる磁気ヘッドの斜視図である。
【図5】 図5は図1に示す磁気ヘッド装置の磁気ヘッ
ドにおける端子パッドと可撓性配線基板とのボールボン
ディング部分を示す断面図である。
【図6】 図6は本発明に係る磁気ヘッド装置の第2の
実施の形態を示す斜視図である。
【図7】 図7は図6に示す磁気ヘッド装置に適用され
る可撓性配線基板の台板に対する取付部分と樹脂接着層
の第1の例を示す説明図。
【図8】 図8は図7に示す可撓性配線基板の取付部分
と樹脂接着層の部分断面図である。
【図9】 図9は図6に示す磁気ヘッド装置に適用され
る可撓性配線基板の台板に対する取付部分と樹脂接着層
の第2の例を示す説明図である。
【図10】 図10は図6に示す磁気ヘッド装置に適用
される可撓性配線基板の台板に対する取付部分と樹脂接
着層の更に第3の例を示す説明図である。
【図11】 図11は図6に示す磁気ヘッド装置に適用
される可撓性配線基板の台板に対する取付部分と樹脂接
着層の第4の例を示す説明図である。
【図12】 図12は本発明に係る磁気ヘッド装置の第
3の実施の形態の接続部分を示す断面図。
【図13】 図13は図12に示す接続部分を有する可
撓性配線基板の平面図である。
【図14】 図14は本発明に係る可撓性配線基板をダ
イスと打抜具(ポンチ)で打ち抜き成形した状態を説明
するための断面図である。
【図15】 図15は本発明に係る磁気ヘッド装置の第
4の実施の形態の回転シリンダに対する取付構造を示す
断面図である。
【図16】 図16は従来のヘリカルスキャンタイプの
磁気ヘッドの一例を示す斜視図である。
【図17】 図17は図16に示す磁気ヘッドを台板に
取り付けた構成を有する従来の磁気ヘッド装置の表面側
を示す斜視図である。
【図18】 図18は図16に示す磁気ヘッドを台板に
取り付けた構成を有する従来の磁気ヘッド装置の裏面側
を示す斜視図である。
【図19】 図19は図16と図17に示す従来の磁気
ヘッド装置を回転シリンダに装着した部分を示す斜視図
である。
【図20】 図20は本発明者が想定した磁気ヘッドと
可撓性配線基板との接続状態の一例を示す側面図であ
る。
【図21】 図21は本発明者が想定した可撓性配線基
板の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
T…磁気テープ(磁気記録媒体)、B…磁気ヘッド、C
…コアブロック、1、30…台板、1a…縁部、2、3
…コア半体、5…コア内蔵層、6…媒体対向面、10、
11、12…端子パッド、15、25…可撓性配線基
板、15a、15b、15c…配線、15A、25A…
接続端子部、15B、25B…配線延長部、15C…延
長端子部、15D…折曲部、15E…湾曲部、15F…
折曲部、15G…透孔、17…ボンディングボール、1
8、19、20、21…接着層、26…ダイ、26A…
ダイ孔、27…打抜具(ポンチ)、29…樹脂テープ、
40…回転シリンダ、40A…凹部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体に対して相対的に移動する
    ことにより情報を読み出すかまたは書き込むための磁気
    ヘッドを台板上に備えた磁気ヘッド装置であり、 前記磁気ヘッドの側面に端子パッドが形成され、該磁気
    ヘッドが前記台板の一面側の縁部に取り付けられるとと
    もに、前記磁気ヘッドの端子パッドに接続される接続端
    子部とこの接続端子部から延出された配線延長部とこの
    配線延長部から延出された延長端子部とを具備し複数の
    配線を樹脂層で覆ってなる可撓性配線基板が構成される
    一方、前記接続端子部が前記台板上の磁気ヘッドの端子
    パッドに近接されて前記台板の一面上に固定され、前記
    配線延出部が前記台板の磁気ヘッド取付部の縁部を含む
    辺を介して台板の他面側に折り返され、前記延長端子部
    が前記台板の他面側に固定され、前記接続端子部と前記
    磁気ヘッドの端子パッドが電気的に接続されてなること
    を特徴とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 磁気記録媒体に対して相対的に移動する
    ことにより情報を読み出すか書き込むための磁気ヘッド
    を台板上に備えた磁気ヘッド装置であり、 前記磁気ヘッドの側面に端子パッドが形成され、該磁気
    ヘッドが前記台板の一面側の縁部に取り付けられるとと
    もに、前記磁気ヘッドの端子パッドに接続される接続端
    子部とこの接続端子部から延出された配線延長部とこの
    配線延長部から延出された延長端子部とを具備し複数の
    配線を樹脂層で覆ってなる可撓性配線基板が構成される
    一方、前記接続端子部が前記台板上の磁気ヘッドの端子
    パッドに近接させて前記台板の一面上に固定され、前記
    配線延出部が前記台板の磁気ヘッド取付部の縁部を含む
    辺を介して台板の他面側に折り返され、前記延長端子部
    が前記台板の他面側に固定され、前記接続端子部と前記
    磁気ヘッドの端子パッドが電気的に接続されてなり、 前記可撓性配線基板の配線延長部に折曲部又は湾曲部が
    形成され、該折曲部又は湾曲部の少なくとも外周部に添
    って該外周部と前記台板とに接触する接着層が設けられ
    たことを特徴とする磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 磁気記録媒体に対して相対的に移動する
    ことにより情報を読み出すか書き込むための磁気ヘッド
    を台板上に備えた磁気ヘッド装置であり、 前記磁気ヘッドの側面に端子パッドが形成され、該磁気
    ヘッドが前記台板の一面側の縁部に取り付けられるとと
    もに、前記磁気ヘッドの端子パッドに接続される接続端
    子部とこの接続端子部から延出された配線延長部とこの
    配線延長部から延出された延長端子部とを具備し複数の
    配線を樹脂層で覆ってなる可撓性配線基板が構成される
    一方、前記接続端子部が前記台板上の磁気ヘッドの端子
    パッドに近接させて前記台板の一面上に配置され、前記
    配線延出部が前記台板の磁気ヘッド取付部の縁部を含む
    辺を介して台板の他面側に折り返され、前記延長端子部
    が前記台板の他面側に装着され、前記接続端子部と前記
    磁気ヘッドの端子パッドが電気的に接続されてなり、 前記可撓性配線基板の接続端子部の前記磁気ヘッド側の
    端部が前記台板の一面上において前記接続端子部の厚さ
    方向に沿って前記台板一面に近付く方向に湾曲されてな
    ることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気ヘッドがコアブロックとその先
    端面側に形成された磁気コア部と、該磁気コア部を含む
    媒体摺動面を備えて構成され、前記磁気ヘッドが前記コ
    アブロックを前記台板の縁部から一部突出させ前記磁気
    コア部を前記台板の外方に位置させて前記台板の縁部に
    固定されるとともに、前記可撓性配線基板の配線延長部
    において前記台板の縁部を折り返す部分が、前記磁気ヘ
    ッドの媒体摺動面に対して相対摺動する磁気テープの移
    動軌跡と前記台板の縁部との間の間隙に位置されてなる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁気
    ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 前記磁気ヘッドが、ブロック状のコア半
    体を一対、互いのコア半体の側面どうしの間にコア内蔵
    層を挟んで接合され、前記コア半体の一方が他方のコア
    半体よりも長く形成されて前記一方のコア半体のコア内
    蔵層の一部分が露出されるとともに、該一方のコア半体
    側面のコア内蔵層の露出部分に端子パッドが形成されて
    なることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    磁気ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 前記可撓性配線基板の導体延長部に折曲
    部又は湾曲部が形成されるとともに、前記可撓性基板の
    接続端子部を前記磁気ヘッドの端子パッドに接続した状
    態で前記磁気ヘッドの短いコア半体側部に添ってこれを
    迂回するように前記折曲部又は湾曲部が前記台板の一面
    上に配置されてなることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の磁気ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 前記可撓性配線基板の配線延長部の折曲
    部又は湾曲部の外周部に透孔が形成され、前記接着層が
    前記配線延長部と前記台板の一面側の表面に前記透孔を
    介し接するように設けられてなることを特徴とする請求
    項2に記載の磁気ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 前記可撓性配線基板の配線延長部の折曲
    部又は湾曲部の幅方向両側からはみ出して台板表面部に
    接するように接着層が設けられてなることを特徴とする
    請求項2に記載の磁気ヘッド装置。
  9. 【請求項9】 前記可撓性配線基板が可撓性の樹脂層と
    その内部に埋め込まれた配線からなり、前記配線の一端
    部が前記可撓性配線基板の接続端子部において樹脂層の
    一面側に露出されてなり、前記樹脂層がダイのダイ孔に
    打抜具を打ち込むことでなされる打ち抜きにより作製さ
    れたものであり、前記樹脂層が該樹脂層の他面側からの
    打ち抜きにより作製されたものであることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載の磁気ヘッド装置。
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