JP2003200969A - ピロー包装袋 - Google Patents

ピロー包装袋

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JP2003200969A
JP2003200969A JP2001400363A JP2001400363A JP2003200969A JP 2003200969 A JP2003200969 A JP 2003200969A JP 2001400363 A JP2001400363 A JP 2001400363A JP 2001400363 A JP2001400363 A JP 2001400363A JP 2003200969 A JP2003200969 A JP 2003200969A
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film
polyester resin
packaging bag
layer
pillow packaging
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JP2001400363A
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Masaharu Onishi
雅晴 大西
Isao Tanano
勲 棚野
Nobuhiro Tanaka
信広 田中
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装材料として求められる力学的強度や耐熱
性を有する共に、ノッチ付与や表面傷加工を施すことな
く、どこからでも自由に手指で引裂けるピロー包装袋を
提供する。 【解決手段】 端裂抵抗が5〜70Nである二軸延伸フ
ィルムを少なくとも一層含む積層体からなることを特徴
とするピロー包装袋。二軸延伸フィルムが非晶性ポリエ
ステル樹脂層と結晶性ポリエステル樹脂層とを少なくと
も一層ずつ有する積層ポリエステルフィルムであって、
非晶性ポリエステル樹脂層の厚みが、積層ポリエステル
フィルム全厚みに対し20〜95%である上記ピロー包
装袋。非晶性ポリエステル樹脂が、テレフタル酸を主と
する二塩基酸成分と、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ールを10〜70モル%含むジオール成分とからなるポ
リエステル樹脂である上記ピロー包装袋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品をはじめとし
て、医薬品、日用品、コスメティックなどの包装材料と
して開封性を向上させた、特に粉状体、顆粒状体、粘調
体製品等に好適に利用される引裂き性に優れたピロー包
装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフィルムを用いて製造した
袋は、開封を容易にするために端部にノッチを付与した
り、傷加工が施されている。しかしながら、前者のよう
な方法ではノッチ以外の場所から引裂くことが出来ない
ため開封方法の自由度が低く、また、ノッチ部分からの
引裂きに失敗した場合には、内容物が上手く取り出せな
いという問題があった。後者の傷加工のような方法では
開封時の利便性は向上するが、フィルム本来の強度が低
下するだけでなく、後加工によるコストアップが避けら
れなかった。
【0003】特に、ピロー包装のような形態では、一般
的に横シール部付近の折り曲げ部の一部を融着して内容
物側に突出するシール部を設け、その部分に切り込みに
よるVノッチ、Iノッチを形成して、そこを開封起点と
して開封できるようにしていた。しかしこの場合どの位
置に切り込みが有るかわかりにくく、またVノッチの場
合、切り欠いた三角状の辺が異物となって袋に付着する
恐れがあった。またこれらいずれのノッチの場合にも開
封位置が一ヶ所になり、常に望ましい位置から開封でき
るとは限らなかった。
【0004】別の開封方法として包装袋の折り曲げ部
に、例えば砥粒等を押し付ける方法で折り曲げ線に沿っ
て帯状に連続的に伸びる微細な傷痕を付与して、包装袋
の折り曲げ部の任意の位置から開封する方法がある。こ
の方法には上記ノッチ法の欠点はないが、この場合形態
上ノッチを付与することが困難なため、表面に傷加工が
施されることが多い。この時も同様にフィルム強度の低
下とコストアップという問題がある。
【0005】一方、フィルム素材自体に引裂き性を有す
るフィルムを積層し、開封性を向上させる方法がある。
例えば引裂き性に優れたフィルムとしてセロハンが知ら
れており、セロハン/ポリエチレンのような構成で使用
されているが、セロハンは吸湿性が高いため寸法変化し
やすく、季節により特性が変動し一定の品質の製品を供
給することが困難であった。また、セロハンの引裂き性
は良好である反面、印刷やラミネートなどの二次加工工
程においてフィルム切断などのトラブルも多く、引裂き
性と機械的強度のバランスに優れるフィルムを用いた包
装袋が望まれていた。
【0006】その外に引裂き性を付与した素材として
は、高度にシンジオタクチック構造を有するポリスチレ
ン系フィルムとポリオレフィンフィルムの積層体が特開
平5−338089号公報に開示されている。しかしな
がら、特開平5−338089号公報に記載されたフィ
ルムは、主たる構造がポリスチレンであるために、フィ
ルム自体が脆く印刷やラミネート工程時に切断しやすい
という問題があった。また、その積層体にあっては、折
れシワが鮮明に残りやすく外観不良になるなどの問題
や、耐熱性に劣るために積層体を熱溶着させる際のシー
ル条件範囲が狭くなったり、力学的強度が低いために輸
送中に破袋が発生するなど、包材として要求される性能
を十分に満足しているものではなかった。
【0007】このように従来の技術では、引裂き性と力
学的強度や耐熱性を兼ね備えた包材を提供することは困
難であり、その改良が望まれていた。特にピロー包装袋
では強度を維持しながら、どこからでも開封可能、つま
り手指で引裂ける機能の付与が強く求められていた。同
時に、引裂き性に優れたフィルムを使用したピロー包装
袋は、近年、JIS規格に見られるような、バリアフリ
ーの流れに対応する包材としての関心も高い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決しようとするものであり、包装材料として求め
られる力学的強度や耐熱性を有する共に、ノッチ付与や
表面傷加工を施すことなく、どこからでも自由に手指で
引裂けるピロー包装袋を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決するために鋭意検討した結果、積層する二
軸延伸フィルムの物性を規定することにより、手で引裂
けるピロー包装袋が得られることを見出し本発明に到達
した。すなわち、本発明の要旨は、端裂抵抗が5〜70
Nである二軸延伸フィルムを少なくとも一層含む積層体
からなることを特徴とする引裂き性に優れたピロー包装
袋である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明において用いられる二軸延伸フィルムは、
シーラント等の他素材と積層し、ピロー包装袋の形状に
なった際に引裂き性が発現するように、端裂抵抗が5〜
70Nであることが必要であり、好ましくは、10〜6
0N、さらに好ましくは15〜50Nであることが必要
である。端裂抵抗が5Nより小さいと、印刷やラミネー
トなどの加工工程でフィルムの切断等のトラブルが生じ
たり、また、実質的に包材としての強度が低下するた
め、輸送中に破袋が発生しやすくなるなど好ましくな
い。一方、端裂抵抗が70Nより大きいと人の手で容易
に引裂くことが困難となるため好ましくない。
【0011】本発明において用いられる二軸延伸フィル
ムの厚みは特に限定されるものではなく、結果的にフィ
ルムの端裂抵抗が前記範囲となるものであればよい。例
えば通常5〜50μm、好ましくは10〜40μmの範
囲である。
【0012】この二軸延伸フィルムの種類も特に限定さ
れるものではないが、耐熱性、力学的特性、延伸性およ
び良好な厚み精度を併せ持つという点で、二軸延伸ポリ
エステルフィルムが好ましく、より好ましくは、非晶性
ポリエステル樹脂層と結晶性ポリエステル樹脂層とを少
なくとも一層ずつ有する積層ポリエステルフィルムであ
って、非晶性ポリエステル樹脂層の厚みが、積層ポリエ
ステルフィルム全厚みに対し20〜95%であることが
好ましい。
【0013】上記積層ポリエステルフィルムを構成する
非晶性ポリエステル樹脂とは、実質的に結晶性を示さな
いポリエステル樹脂のことを示す。すなわちガラス転移
温度から融点までの温度領域においてその樹脂を放置し
た際に、結晶化度が5%以下の樹脂のことをいう。この
ような非晶性ポリエステル樹脂としては、例えばポリエ
チレンテレフタレートを酸変性、及び/又はジオール変
性した非晶性共重合ポリエステルが好ましい。共重合に
用いられる酸変性成分、及び/又はジオール変性成分は
特に限定されるものではない。このような非晶性ポリエ
ステル樹脂の中でも、耐熱性、力学的特性、透明性など
の観点から、テレフタル酸を主とする二塩基酸成分と、
1,4−シクロヘキサンジメタノールを10〜70モル
%含むジオール成分とからなるポリエステル樹脂が好ま
しい。また、本発明において用いられる二軸延伸ポリエ
ステルフィルムの非晶性ポリエステル樹脂層には、必要
とされる特性が損なわれない範囲において他の高分子成
分が含まれていてもよい。
【0014】一方、積層ポリエステルフィルムを構成す
る結晶性ポリエステル樹脂としては、融点が230℃以
上のものが用いられ、中でもポリエチレンテレフタレー
トを主骨格とするポリエステル樹脂が好適に用いられ
る。このような結晶性ポリエステル樹脂には、必要とさ
れる特性が損なわれない範囲において、他の成分が共重
合されていてもよい。また、本発明において用いられる
結晶性ポリエステル樹脂層には、必要とされる特性が損
なわれない範囲において他の高分子成分が含まれていて
もよい。非晶性ポリエステル樹脂層に結晶性ポリエステ
ル樹脂層を積層することにより、非晶性ポリエステル樹
脂のみによっては得られない耐熱性、力学的特性および
良好な延伸性、厚み精度が付与される。
【0015】積層ポリエステルフィルムは、非晶性ポリ
エステル樹脂層(A)と結晶性ポリエステル樹脂層
(B)とを少なくとも一層ずつ有することが好ましい。
積層ポリエステルフィルムの具体的な層構成としては、
A/B、B/A/B、をはじめ、A/B/A、B/A/
B/A/B等が挙げられる。好ましい構成としては、B
/A/Bが挙げられる。また、積層ポリエステルフィル
ムには、上記非晶性ポリエステル樹脂層と結晶性ポリエ
ステル樹脂層以外に、層間接着性を付与するために、接
着剤層等を積層してもよい。
【0016】積層ポリエステルフィルムにおいて、非晶
性ポリエステル樹脂層の厚み構成比は、全厚みの20〜
95%であることが好ましく、30〜85%であること
がさらに好ましい。ここでいう厚み構成比とは、フィル
ムの全厚みに対する非晶性ポリエステル樹脂層の厚みの
パーセンテージのことである。非晶性ポリエステル樹脂
層の厚みが全厚みの95%を越えると、結晶性ポリエス
テル層の寄与により得られる耐熱性、力学的特性及び良
好な延伸性、厚み精度が損なわれるため好ましくない。
また非晶性ポリエステル樹脂層の厚みが全厚みの20%
未満の場合、目的とする手切れ性が発現しにくくなるた
め好ましくない。
【0017】二軸延伸フィルムの製造方法は公知の方法
を利用できるが、以下積層ポリエステルフィルムの製造
方法を例に挙げて説明する。積層ポリエステルフィルム
の製造方法として、複数の押出機等の中で、非晶性ポリ
エステル樹脂と結晶性ポリエステル樹脂を別々に溶融
し、ダイス出口から押出して未延伸フィルムに成形し、
次いで未延伸フィルム同士を加温状態でラミネートする
方法が挙げられる。別の方法としては一方の未延伸フィ
ルムの表面に、他方の溶融フィルムを溶融ラミネートす
る方法がある。さらに別の方法としては共押出し法によ
り積層した状態でダイス出口より押出してフィルムを成
形する方法がある。例えば、十分に乾燥した非晶性ポリ
エステル樹脂(A)及び結晶性ポリエステル樹脂(B)
をそれぞれ別の2台の押出機に供給し、溶融押出しし、
複合アダプターを通過させ、2種2層(A/B)または
2種3層(B/A/B)としてTダイのダイオリフィス
からシート状に押出し吐出する。ダイオリフィスから吐
出された軟化状態にあるシートは、冷却ドラムに密着し
て巻きつけられて冷却される。
【0018】続いて、得られた未延伸シートを90〜1
40℃の温度で、通常、縦横それぞれ3.0〜5.0倍
の延伸倍率で二軸延伸する。延伸温度が90℃未満であ
ると均質な延伸フィルムを得ることができない場合があ
り、140℃を超えると、結晶性ポリエステル樹脂
(B)の結晶化が促進されて透明性が悪くなる場合があ
る。また、延伸倍率が3.0倍未満であると強度が小さ
く、包装体にしたときにピンホールが発生しやすく、
5.0倍を超えると延伸が困難になる。二軸延伸された
フィルムは、続いて、結晶性ポリエステル層の融点以下
の温度で熱処理される。熱処理温度が高すぎるとフィル
ムが溶断するため好ましくない。なお、二軸延伸方法と
しては、テンター同時二軸延伸法、ロールとテンターに
よる逐次二軸延伸方法、あるいはチューブラー法のいず
れでもよい。
【0019】本発明において上記二軸延伸フィルムは、
必要に応じて印刷、ラミネートされて積層体として使用
される。このため、印刷インキや接着剤などとの密着性
を向上させるために、フィルム表面に化学的、または物
理的処理が施されていてもよい。積層体は二軸延伸フィ
ルムを少なくとも一層その中に含むことにより良好な引
裂き性を有する。
【0020】本発明のピロー包装袋は、二軸延伸フィル
ムまたはその積層体に、融着層または接着層のようなシ
ール層を設け、これをシールすることにより得られる。
このシール層は、例えばヒートシール性を有する樹脂を
積層することにより得られる。このようなヒートシール
性を有する樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−ビニ
ルアセテートコポリマー、エチレン−アクリル酸共重合
物、エチレン−メタクリル酸共重合物、エチレン−アク
リル酸エチル共重合物、エチレン−メタクリル酸メチル
共重合物、エチレン−アクリル酸メチル共重合物、アイ
オノマーなどのポリオレフィンが挙げられる。これら
は、予め未延伸のシートとしたものを接着剤を介して積
層するドライラミネーション、または前記樹脂を二軸延
伸フィルム上に溶融押出しする押出しラミネーションに
より積層される。ドライラミネーションによる場合に
は、種々の接着剤が用いられ、また押出しラミネーショ
ンによる場合には、種々のアンカーコート剤が用いられ
る。積層方法はこれらに限定されるものではないが、引
裂いた時に二軸延伸フィルムとヒートシール性樹脂層が
剥離(デラミ)し、端裂抵抗が著しく上昇して引裂き開
封が困難とならないように、十分なラミネート強力が得
られていればよい。ヒートシール性樹脂層の厚みは10
〜100μm、好ましくは20〜60μmの範囲であ
る。
【0021】シール層はホットメルト系の接着剤をコー
ティングすることでも設けられる。このホットメルト系
接着剤は二軸延伸フィルムの全面にコーティングが施さ
れても、部分的であってもよい。
【0022】また本発明において、二軸延伸フィルムを
少なくとも一層含む積層体にはガスバリヤー性層を設け
ることもできる。これにより酸素及び水蒸気を効率よく
遮断することができ、内容物の劣化を防止することでき
る。このようなガスバリヤー性層を構成する素材として
は、従来から包装材料にガスバリヤー性を付与する目的
で使用しているものを用いることができ、例えばアルミ
ニウム箔、ポリ塩化ビニリデン、酸化ケイ素蒸着、酸化
アルミ蒸着を好ましく使用できる。
【0023】前記の様なラミネートによって、本発明の
ピロー包装袋に用いられる積層体の構成は、例えば次の
通りである。二軸延伸フィルムを「C」層、紙、ガスバ
リヤー性層、又はその他のフィルムを「D」層、シール
層を「S」層とすると、「C/S」、「C/D/S」、
「D/C/S」、「C/C/S」、「C/D/C/
S」、「C/C/D/S」、「D/C/C/S」、「D
/C/D/S」、「D/D/C/S」などが挙げられ
る。なお、前記構成の中で、「S」層は「S/S」であ
ってもよく、また、「C/D」、「D/C」、「C/
C」、「D/D」の各層間に接着層として「S」層が存
在していてもよい。
【0024】なお、本発明のピロー包装袋は、前記のよ
うな積層体を常法によりシール層を内側にして構成され
るものであり、このピロー包装袋は引裂き性に優れ、容
易にどの部分からでも開封できるという利点を有する。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。な
お、実施例および比較例の評価に用いた原料および測定
法は、次の通りである。
【0026】[原料] PET:ユニチカ社製ポリエチレンテレフタレート樹
脂、固有粘度0.67、融点256℃。 PETG:イーストマンケミカル社製 EASTER
6763(エチレングリコールと1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール31.5mol%、及びテレフタル酸を
共重合したポリエステル)、固有粘度0.75。 APET:イーストマンケミカル社製 EASTER
9921(エチレングリコールと1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール3.4mol%、及びテレフタル酸を共
重合したポリエステル)、固有粘度0.80、融点23
4℃。 IPET:ユニチカ社製共重合ポリエステル樹脂 IP
−11(テレフタル酸とイソフタル酸11mol%、及
びエチレングリコールを共重合したポリエステル)、固
有粘度0.67、融点211℃。 PE−15:ユニチカ社製二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、厚み12μm。 アルミニウム箔:東洋アルミニウム社製 Al、厚み7
μm。 LDPE:住友化学工業社製 スミカセンL211。 LLDPE:東セロ社製 TUX−FCS、厚み30μ
m、40μm。 接着剤:大日本インキ化学工業 LX−75A/KW4
0。 アンカーコート剤:東洋モートン社製 EL510。
【0027】[端裂抵抗の測定]端裂抵抗は、JIS
C 2318 6.3.4項に準じて測定し、平均値を
示した。 [手切れ性の評価]ピロー包装袋の折り曲げ部を両手で
引裂くことによりフィルムの引裂き性の程度を3段階で
評価した。容易に手で引裂けたものを「○」、やや抵抗
が高かったが引裂きは可能なものを「△」、手で引裂く
のが非常に困難であったものを「×」とした。
【0028】実施例1〜3 非晶性ポリエステル樹脂層を構成する樹脂(A)として
PETG、結晶性ポリエステル樹脂層を構成する樹脂
(B)としてPETをおのおの温度270℃で別々の押
出機により溶融し、この溶融体を複合アダプターで合流
させた後にTダイより押出し、冷却ドラムで急冷してB
/A/B構成の3層の未延伸積層フィルムを得た。この
時、最終的な二軸延伸ポリエステルフィルムにおいてP
ETおよびPETGの厚み構成比が表1の割合になるよ
うに各押出機の吐出量を調整した。上記未延伸積層フィ
ルムをまずロール延伸法により縦方向に約90℃で3.
5倍、次いでテンター延伸法により横方向に約110℃
で3.8倍に延伸した後、横方法に3%の弛緩を行いつ
つ225℃の温度で熱処理を行った。さらにフィルムを
冷却した後、巻取機においてロール状に巻き取り、厚み
12μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。この
ポリエステルフィルムの端裂抵抗を表1に示した。続い
て二軸延伸ポリエステルフィルムの片面に、酢酸エチル
を溶剤として調製した接着剤を3.0g/m2(dr
y)となるように塗布したのち、ヒートシール性樹脂層
としてLLDPE(40μm)をニップロールにて圧着
した。得られた積層体は40℃にて72時間エージング
し接着剤を硬化させた。この積層体を縦ピロー包装機
(川島製作所製KBF―680GCL、ライン速度45
袋/分、シール温度 縦シール:171℃及び横シー
ル:165℃)を用い、顆粒を充填した長さ100m
m、幅50mmのピロー包装袋を作成した。
【0029】実施例4 実施例1で得た二軸延伸ポリエステルフィルムの片面
に、酢酸エチルを溶剤として調製した接着剤を3.0g
/m2(dry)となるように塗布し、アルミニウム箔
をニップロールにて圧着した。この積層体のアルミニウ
ム面側にさらに同様に接着剤を塗布し、LLDPE(3
0μm)を圧着した。得られた積層体は40℃にて72
時間エージングし接着剤を硬化させた。実施例1と同様
にして、この積層体から顆粒を充填したピロー包装袋を
作成した。
【0030】実施例5 実施例2で得た二軸延伸ポリエステルフィルムを2枚積
層した以外は、実施例4と同じ方法で実施した。
【0031】実施例6〜7 実施例1及び3で得た二軸延伸ポリエステルフィルムの
片面に、酢酸エチルを溶剤として調製した接着剤を3.
0g/m2(dry)となるように塗布し、アルミニウ
ム箔をニップロールにて圧着した。この積層体のアルミ
ニウム面側にさらに同様に接着剤を塗布し、もう一層二
軸延伸ポリエステルフィルムを圧着した後、接着剤を塗
布し、LLDPE(30μm)を圧着した。得られた積
層体は40℃にて72時間エージングし接着剤を硬化さ
せた。実施例1と同様にして、この積層体から顆粒を充
填したピロー包装袋を作成した。
【0032】実施例8〜9 二軸延伸ポリエステルフィルムに接着剤を塗布後、LL
DPEを圧着する代わりに、二軸延伸ポリエステルフィ
ルムにアンカーコート剤を施し、LDPEを厚み15μ
mとなるように押出し、このLDPEを介してLLDP
E(30μm)を貼り合せた以外は、実施例1及び3と
同じ方法で実施した。
【0033】実施例10 二軸延伸ポリエステルフィルムとアルミニウム箔からな
る積層体のアルミニウム面側に接着剤を塗布後、LLD
PEを圧着する代わりに、アルミニウム面側にアンカー
コート剤を施し、LDPEを厚み15μmとなるように
押出し、このLDPEを介してLLDPE(30μm)
を貼り合せた以外は、実施例4と同様に実施した。
【0034】比較例1〜3 非晶性ポリエステル樹脂層を構成する樹脂(A)として
PETGの他にAPET、IPETを用い、厚み構成比
を表1の割合とした以外は、実施例1と同様にして二軸
延伸ポリエステルフィルムを製造し、端裂抵抗が70N
を超えるフィルムを調製した。得られたフィルムを使用
して、実施例1と同様にしてピロー包装袋を作成した。
【0035】比較例4 比較例1で得た二軸延伸ポリエステルフィルムを使用し
た以外は、実施例8と同様にしてピロー包装袋を作成し
【0036】このようにして得られた包装袋の評価結果
を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明によれば食品をはじめとして、医
薬品、日用品、コスメティックなどの包装袋として有用
な、簡単に容易にどの部分からでも開封できるピロー包
装袋を提供することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 AA09 BA17 BA24 BA38 BA54 BA60 BB03 BC01 BC08 BC18 BC20 EA30 FA05 FA06 HN06 HP05 3E067 AA04 AA05 AB01 AB81 BA12A BB14A BB25A CA17 CA24 EA06 EB10 EB22 FA01 FC01 GD07 GD10 3E086 AA23 AB01 AC07 AC16 AD08 BA04 BA15 BA33 BB41 BB51 BB90 CA01 CA28 CA35 DA08 4F100 AA19D AA20D AB10D AB33D AK01A AK01B AK01C AK03C AK16D AK41A AK41B AK42 AK42B AK42J AK62C AK63 AK66C AL01 AR00D AT00A AT00B BA01 BA02 BA03 BA04 BA05 BA06 BA07 BA10A BA10B BA10C BA10D BA13 CB00 DA01 EH20 EJ38 EJ38A EJ38B GB15 GB16 GB23 JA11A JA12B JA20A JA20B JD02D JK03A JK03B JL12C JL14 YY00A YY00B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端裂抵抗が5〜70Nである二軸延伸フ
    ィルムを少なくとも一層含む積層体からなることを特徴
    とする引裂き性に優れたピロー包装袋。
  2. 【請求項2】 二軸延伸フィルムが二軸延伸ポリエステ
    ルフィルムであることを特徴とする請求項1記載のピロ
    ー包装袋。
  3. 【請求項3】 二軸延伸ポリエステルフィルムが非晶性
    ポリエステル樹脂層と結晶性ポリエステル樹脂層とを少
    なくとも一層ずつ有する積層ポリエステルフィルムであ
    って、非晶性ポリエステル樹脂層の厚みが、積層ポリエ
    ステルフィルム全厚みに対し20〜95%であることを
    特徴とする請求項2記載のピロー包装袋。
  4. 【請求項4】 非晶性ポリエステル樹脂が、テレフタル
    酸を主とする二塩基酸成分と、1,4−シクロヘキサン
    ジメタノールを10〜70モル%含むジオール成分とか
    らなるポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項
    3記載のピロー包装袋。
  5. 【請求項5】 積層体が、ヒートシール性樹脂層を有す
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のピ
    ロー包装袋。
  6. 【請求項6】 ヒートシール性樹脂が、ポリオレフィン
    であることを特徴とする請求項5記載のピロー包装袋。
  7. 【請求項7】 積層体が、ガスバリヤー性層を有するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のピロー
    包装袋。
  8. 【請求項8】 ガスバリヤー性層が、アルミニウム箔、
    ポリ塩化ビニリデン層、酸化ケイ素蒸着層、酸化アルミ
    蒸着層であることを特徴とする請求項7記載のピロー包
    装袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006116865A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Kaito Kagaku Kogyo Kk 包装用フィルム及び包装袋
JP2006175728A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Unitika Ltd 分包袋用積層フィルムおよびそれからなる分包袋
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