JP2003200407A - バインダレスボード及びその製造方法 - Google Patents

バインダレスボード及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003200407A
JP2003200407A JP2002247830A JP2002247830A JP2003200407A JP 2003200407 A JP2003200407 A JP 2003200407A JP 2002247830 A JP2002247830 A JP 2002247830A JP 2002247830 A JP2002247830 A JP 2002247830A JP 2003200407 A JP2003200407 A JP 2003200407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plant
board
binderless
strips
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002247830A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Kawai
秀一 川井
Akira Sugawara
亮 菅原
Masahiko Tokushige
雅彦 徳重
Kenji Onishi
兼司 大西
Yuzo Okudaira
有三 奥平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2002247830A priority Critical patent/JP2003200407A/ja
Publication of JP2003200407A publication Critical patent/JP2003200407A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温で加熱をする必要なく得ることができ、
十分な力学的強度を有し、且つ臭いや変色の問題もな
い、リサイクルが容易なバインダレスボードを提供す
る。 【解決手段】 ヘミセルロースを含有する植物細片4を
加熱加圧成形して、植物細片4に含まれる接着成分で植
物細片同士を接着させることによってバインダレスボー
ドを製造する。この際に植物細片4に水蒸気を供給しな
がら加熱加圧成形をしてバインダレスボードを製造す
る。植物細片4に水蒸気を供給することによって160
℃〜180℃の比較的低い温度条件下でヘミセルロース
等を接着成分に変性させることができると共に水蒸気に
よって均一に加熱しながら成形を行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物材料を加工し
て得られるパーティクルや微細繊維などセルロースを含
有する植物細片を原料として使用し、植物細片に含まれ
る成分あるいはその変性物質を接着成分として、接着剤
を用いないで得られるバインダレスボード及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パーティクルボードや繊維板は、木材の
他に、竹、ケナフ、亜麻などの草本類、あるいはイネワ
ラ、ムギワラ、さとうきびの絞り粕であるバガス、油を
採取した後の油ヤシ繊維などの農産廃棄物を加工して得
られる、パーティクルや微細繊維を原料として製造する
ことが可能である。従って合板に比べて材料が安価であ
るので、世界的にみて生産量が増大している。
【0003】しかしながら、パーティクルボードや繊維
板は、パーティクルや微細繊維をユリア樹脂やフェノー
ル樹脂などの合成樹脂接着剤と混合し、これを成形する
ことによって製造されているものであり、合成樹脂接着
剤の原料であるホルムアルデヒドなどの人体に有害な成
分を含有している。従ってこのようなパーティクルボー
ドや繊維板などのボードを住宅の内装材として用いる場
合、ホルムアルデヒドなどの有害成分がボードから揮発
し、居住者の健康に悪影響を与えるおそれがある。また
ボードをリサイクルする場合、ボードを粉砕して再度パ
ーティクルなどを調製し、これを再度合成樹脂接着剤と
混合すると共に成形してパーティクルに加工することが
行なわれているが、ボードからリサイクルで得られるパ
ーティクルには硬化した合成樹脂が付着しており、これ
が接着阻害を引き起こすため、ボード強度などの性能面
で問題があり、このためリサイクルが難しいという問題
もある。さらに、焼却する場合において、合成樹脂接着
剤の燃焼による有害ガスが発生するという問題もある。
これらの観点から、合成樹脂接着剤を使用せず、パーテ
ィクルや微細繊維の材料自身の成分を接着成分としてボ
ードに成形されたバインダレスボードの開発が強く望ま
れている。
【0004】そしてこのようなバインダレスボードとし
ては、パーティクルや微細繊維のような植物細片を加熱
加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細片同
士を接着して得られたものが従来から提供されている。
例えば、特開平60−30309号公報には、バガス、
トウモロコシの茎、ひまわりの茎、亜麻の茎などの植物
材料を原料として、180℃〜230℃程度の高い温度
で加熱加圧成形をすることによって、バインダレスボー
ドを製造する方法が開示されている。また特許第303
4956号公報には、リグノセルロース材料としてアオ
イ科靭皮繊維植物を原料として用い、これを180〜2
50℃程度の高い温度で加熱加圧成形をすることによっ
て、バインダレスボードを製造する方法が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、植物細
片に200℃程度の高温を加えることによって、植物に
含まれるヘミセルロースなどの成分を接着成分に変性さ
せ、ノンバインダーでボードを製造するようにしている
のである。しかしながら、植物細片がこのような高温に
曝されると、セルロースなどからなる植物細胞が劣化
し、ボードの力学的強度、特に曲げ強度の低下が起こる
という問題や、またボードからの臭いの発生や変色など
が生じるという問題があった。また、加熱加圧成形時に
温度分布が不均一になり易く、この結果、植物細片の接
着力が弱い箇所が生じ、ボードの剥離強度の低下を引き
起こす場合があるという問題もあった。さらに、合成樹
脂接着剤を用いたパーティクルボードや繊維板の製造は
200℃以下の温度条件下で成形されるのが通常である
が、200℃程度の高温加熱が必要であるとすると、高
価な加熱プレス装置を設備することが必要になるという
問題もあった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、高温で加熱をする必要がなくボードを得ることが
でき、十分な力学的強度を有し、且つ臭いや変色の問題
もない、リサイクルが容易なバインダレスボード及びそ
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
バインダレスボードは、ヘミセルロースを含有する植物
細片を加熱加圧成形して、植物細片に含まれる接着成分
で植物細片同士を接着させることによって得られるバイ
ンダレスボードにおいて、植物細片に水蒸気を供給しな
がら加熱加圧成形をして得られたことを特徴とするもの
である。
【0008】本発明の請求項2に係るバインダレスボー
ドは、ヘミセルロースを含有する植物細片を加熱加圧成
形して、植物細片に含まれる接着成分で植物細片同士を
接着させることによって得られるバインダレスボードに
おいて、植物材料を植物細片に加工する際に水蒸気で処
理した植物細片を用い、これを加熱加圧成形して得られ
たことを特徴とするものである。
【0009】本発明の請求項3に係るバインダレスボー
ドは、ヘミセルロースを含有する植物細片を加熱加圧成
形して、植物細片に含まれる接着成分で植物細片同士を
接着させることによって得られるバインダレスボードに
おいて、植物材料を水蒸気で処理すると共に解繊処理を
行なって加工した植物細片を用い、これを加熱加圧成形
して得られたことを特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項4に係るバインダレスボー
ドは、ヘミセルロースを含有する植物細片を加熱加圧成
形して、植物細片に含まれる接着成分で植物細片同士を
接着させることによって得られるバインダレスボードに
おいて、植物材料を水蒸気で処理した後、爆砕処理を行
なって加工した植物細片を用い、これを加熱加圧成形し
て得られたことを特徴とするものである。
【0011】また請求項5の発明は、請求項1乃至4の
いずれかにおいて、ヘミセルロースを含有する植物細片
として、草本類及び農産廃棄物から選ばれる少なくとも
1種の植物材料を加工して得られるパーティクルを用い
ることを特徴とするものである。
【0012】また請求項6の発明は、請求項1乃至4の
いずれかにおいて、ヘミセルロースを含有する植物細片
として、草本類及び農産廃棄物から選ばれる少なくとも
1種の植物材料を加工して得られる繊維を用いることを
特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項7に係るバインダレスボー
ドの製造方法は、ヘミセルロースを含有する植物細片を
加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細
片同士を接着させることによってバインダレスボードを
製造するにあたって、植物細片に水蒸気を供給しながら
加熱加圧成形を行なうことを特徴とするものである。
【0014】本発明の請求項8に係るバインダレスボー
ドの製造方法は、ヘミセルロースを含有する植物細片を
加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細
片同士を接着させることによってバインダレスボードを
製造するにあたって、植物材料を植物細片に加工する際
に水蒸気で処理し、この植物細片を用いて加熱加圧成形
することを特徴とするものである。
【0015】本発明の請求項9に係るバインダレスボー
ドの製造方法は、ヘミセルロースを含有する植物細片を
加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細
片同士を接着させることによってバインダレスボードを
製造するにあたって、植物材料を水蒸気で処理すると共
にその材料にせん断力を加える解繊処理を行なって植物
細片を加工し、この植物細片を用いて加熱加圧成形する
ことを特徴とするものである。
【0016】本発明の請求項10に係るバインダレスボ
ードの製造方法は、ヘミセルロースを含有する植物細片
を加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物
細片同士を接着させることによってバインダレスボード
を製造するにあたって、植物材料を水蒸気で処理した
後、その材料の雰囲気圧力を低下させる爆砕処理を行な
って植物細片を加工し、この植物細片を用いて加熱加圧
成形することを特徴とするものである。
【0017】また請求項11の発明は、請求項7乃至1
0のいずれかにおいて、ヘミセルロースを含有する植物
細片を加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で
植物細片同士を接着させることによってバインダレスボ
ードを製造するにあたって、植物細片に糖類を供給した
後に加熱加圧成形を行なうことを特徴とするものであ
る。
【0018】また請求項12の発明は、請求項8乃至1
1のいずれかにおいて、ヘミセルロースを含有する植物
細片を加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で
植物細片同士を接着させることによってバインダレスボ
ードを製造するにあたって、植物細片の含水率を15質
量%以上40質量%以下に調整した後に加熱加圧成形を
行なうことを特徴とするものである。
【0019】また請求項13の発明は、請求項8乃至1
2のいずれかにおいて、ヘミセルロースを含有する植物
細片を加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で
植物細片同士を接着させることによってバインダレスボ
ードを製造するにあたって、植物材料を水蒸気で処理し
て加工した植物細片に含有される水分を水蒸気の状態で
除去した後に加熱加圧成形を行なうことを特徴とするも
のである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0021】本発明において植物細片の原料となる植物
材料としては、特に制限されるものではないが、一年生
又は二年生草本類の植物や、あるいは穀物、植物油、植
物糖などを採取した後の農産廃棄物などを利用すること
ができる。具体的には、ケナフ、イネ、竹、亜麻などの
草本類、バガス、イネワラ、ムギワラ、油ヤシ繊維など
の農産廃棄物から選ばれるものを用いることができる。
これらを用いることによって資源の有効利用を図ること
ができるものである。しかも、これらの植物は針葉樹や
広葉樹などの木材と同じくセルロース、ヘミセルロー
ス、リグニンが主要な構成成分であるが、木材に比べて
ヘミセルロース成分の含有率が高く、接着成分に富んで
いるという特徴があり、本発明の材料として適している
ものである。
【0022】これらの植物材料を粉砕処理することによ
って、径が数百μm〜数cmの粒状のパーティクルに加
工することができるものであり、あるいは植物材料の靭
皮部や茎芯部などを解繊処理することによって、直径
(繊維径)が50μm〜2mm程度で長さ(繊維長)が
100μm〜20mm程度の微細繊維に加工することが
できるものである。そしてこれらのパーティクルや微細
繊維を植物細片として、バインダレスボードを製造する
ことができるものである。
【0023】請求項1及び請求項7の発明は、上記のよ
うにして得られた植物細片を用い、多数の植物細片を集
合させてマット状にフォーミングした後、これを加熱加
圧してボードに成形する際に、植物細片に水蒸気を供給
して水蒸気で植物細片を処理するようにしたものであ
る。このように植物細片に水蒸気を供給することによっ
て、植物細片の組織内のヘミセルロース等が加水分解さ
れ、接着成分に変性されるものであり、そしてこのよう
に水蒸気で処理しながら加熱加圧成形をすることによっ
て、得られた接着成分で植物細片同士を接着させること
ができ、合成樹脂接着剤などの接着剤を必要とすること
なくバインダレスボードを製造することができるもので
ある。水蒸気は8気圧〜10気圧の高圧水蒸気として植
物細片に直接噴出させるように供給するのがよく、この
ように植物細片を水蒸気で処理することによって160
℃〜180℃の比較的低い温度条件下でヘミセルロース
等が接着成分に変性するものであり、従来のように20
0℃程度の高温で加熱する必要がなくなるものである。
従って、得られたバインダレスボードは高温で加熱がさ
れていないので、セルロースの劣化がなく、曲げ強度な
ど十分な力学的強度を有すると共に、臭いの発生や変色
などが生じることもなくなるものである。
【0024】上記のように加熱加圧成形をする際に水蒸
気処理を行なう方法としては、例えば蒸気噴射プレスを
用いる方法がある。図2は蒸気噴射プレスにおいて使用
する上下一対からなる熱板1,1を示すものである。各
熱板1,1はそれぞれ内部を中空に形成してあり、蒸気
供給パイプ2を接続して高温高圧の蒸気を供給できるよ
うにしてある。また上の熱板1の下面と、下の熱板1の
上面にはそれぞれ多数の蒸気噴射孔3が設けてある。そ
してまず、図1(a)に示すように、植物細片(図1の
実施の形態ではパーティクル)4を集合させたマット5
を一対の熱板1,1間にセットし、図1(a)の矢印の
ように熱板1,1を圧締して植物細片4のマット5を所
定の厚みになるまで圧縮する。このとき図1(b)に示
すように、植物細片4は押し潰され、植物細片4同士が
密着した状態になっている。次に、上下の熱板1,1の
蒸気噴射孔3から、このように圧締された植物細片4の
マット5に高温高圧の水蒸気を噴射する。水蒸気は短時
間でマット5の内部に行き渡り、水蒸気の圧力を8気圧
〜10気圧にすればマット5内部の温度は160〜18
0℃程度の範囲になり、この条件下で植物細片4の組織
内のヘミセルロース等が接着成分に変性し、さらにこの
接着成分が熱硬化することによって植物細片4同士が強
固に接着し、バインダレスボードを成形することができ
るものである。
【0025】ここで、上記のような蒸気を用いない熱圧
プレスによる加熱で成形を行なう場合、ヘミセルロース
が接着成分に変性するには最低200℃の成形温度が必
要である。蒸気を用いない熱圧プレスで成形を行なった
場合の植物細片4のマット5の温度変化を図3(a)に
示す。すなわち、熱板1に接しているマット5の表面の
温度は短時間で上昇するが、植物細片4は一般に断熱性
が高いためマット5内部の温度上昇には時間を要するも
のであり、植物細片4に含まれている水分が蒸発し終え
るまで、マット5の内部の温度は100℃以上になら
ず、温度上昇が100℃でいったん抑えられる。マット
5の内部の植物細片4の水分が蒸発し終えると、マット
5内部の温度は再び上昇していくが、ヘミセルロースが
接着成分に変性する温度である200℃以上に達するに
はかなりの時間を要する。そしてマット5内部まで確実
に200℃以上の温度にするには、熱板1の温度を22
0℃以上に設定する必要がある。従って蒸気を用いない
熱圧プレスの方法では、熱板1に近いマット5の表面の
植物細片4は200℃以上の高温に長時間曝されること
になり、植物細胞壁を構成するセルロースなどが熱によ
り劣化し、成形して得られたボードの曲げ強度が低下す
るという問題が生じる。またマット5の厚さ方向に温度
分布が生じるために、ヘミセルロースの変性が部位によ
り不均一になり、ボード内部で接着力がばらついて剥離
強度が低下するという問題も生じる。
【0026】一方、図1に示すような蒸気噴射プレスを
用いた場合のマット5の温度変化を図3(b)に示す。
この場合は、マット5に高温高圧の水蒸気が直接噴出さ
れるので、マット5は表面温度、内部温度ともに極めて
短時間にヘミセルロースが変性する温度である160℃
〜180℃に達する。またマット5の内部での温度分布
が殆ど生じない。従って、ヘミセルロースの接着成分へ
の変性が短時間で行なわれ、マット5の植物細片4に対
する高温の作用が低減し、しかもマット5の各部位にお
いてヘミセルロースの接着成分への変性が均一に行なわ
れる。このため、植物細胞壁の熱劣化に起因するボード
の曲げ強度の低下を防ぐことができ、また十分な剥離強
度を有するバインダレスボードを成形することができる
ものである。
【0027】ここで、本発明の実施の形態の一例とし
て、ケナフ茎芯部を粉砕して得られるパーティクルを植
物細片として用いて作製したバインダレスボードについ
て説明する。ケナフを粉砕したパーティクルは密度が小
さいので、これを原料とすることによって低密度のバイ
ンダレスボードを得ることができるものである。そして
図1のような蒸気噴射プレスによって、10気圧の高圧
蒸気を用いて作製したバインダレスボードについて、曲
げ強度及び剥離強度を測定した。ボード密度とボード曲
げ強度の関係を図4(a)のグラフに、ボード密度と剥
離強度の関係を図4(b)のグラフに示す。図4(a)
(b)のグラフにみられるように、曲げ強度及び剥離強
度のいずれも、ボード密度の増加とともに向上し、ボー
ド密度が0.55g/cm以上のボードでは、曲げ強
度が10MPa以上、剥離強度が0.3MPa以上とな
り、合成樹脂接着剤を用いて作製した同密度のパーティ
クルボードとほぼ同性能が得られている。またボード密
度が0.25g/cm〜0.35g/cmの非常に
低密度のボードも成形することができ、この密度のボー
ドでは曲げ強度が2MPa〜5MPa、剥離強度が0.
1MPa〜0.3MPaとなり、同密度の他のボードに
比べて高い強度を有するものである。
【0028】尚、本発明のバインダレスボードは、植物
細片に含まれる接着成分で植物細片を接着したものであ
るが、多少の合成樹脂接着剤等を併用して接着を行なう
ようにしてもよい。
【0029】次に、請求項2及び請求項8の発明は、植
物材料をパーティクルや微細繊維などの植物細片に加工
する際に水蒸気で処理し、植物細片内のヘミセルロース
等を加水分解して接着成分に変性させておき、このよう
に予め水蒸気処理した植物細片を用いて加熱加圧成形す
ることによって、バインダレスボードを得るようにした
ものである。
【0030】植物材料をパーティクルや微細繊維などの
植物細片に加工する方法としては、リファイナーなどの
解繊機や粉砕機を用いる方法等があるが、特にこれらに
限定されるものではない。そして8気圧〜10気圧程度
の高温高圧水蒸気雰囲気下で、植物材料をパーティクル
や微細繊維などの植物細片に加工することによって、植
物細片の温度は160℃〜180℃に上昇し、植物細片
中のヘミセルロースが接着成分に変性するものである。
そしてこのようにして得られた植物細片をマット状にフ
ォーミングし、これを熱板の間に圧締して加熱加圧成形
をすると、接着成分で植物細片同士が接着してバインダ
レスボードを得ることができるものである。この成形に
用いる成形装置としては、従来から一般的に使用されて
いる電気式や蒸気式の熱圧プレスを用いることができ
る。また成形の際の温度については、植物材料の種類、
ボードの厚さ、密度などに応じて変動するが、いずれの
場合でも120℃〜200℃の範囲であり、成形の効率
の面から、160℃〜180℃の範囲が好ましい。また
プレス時間やプレス圧力については、プレス温度あるい
はボードの厚み、密度などに応じて適宜設定されるもの
である。
【0031】次に、請求項3及び請求項9の発明は、植
物材料を水蒸気で処理することによって、植物細片内の
ヘミセルロース等を加水分解して接着成分に変性させる
と共に植物繊維間の結合を弱め、この植物材料にさらに
せん断力を加えて解繊処理を行なうことによって植物細
片に加工し、このように加工して得られた植物細片を用
いて加熱加圧成形することによって、バインダレスボー
ドを得るようにしたものである。尚、植物材料を水蒸気
で処理する工程と、解繊処理を行なう工程は、同時に行
なってもよく、植物材料を水蒸気で処理した後、解繊処
理を行なうようにしてもよい。
【0032】植物材料を8気圧〜10気圧程度の高温高
圧水蒸気雰囲気下で蒸煮することによって、植物材料の
温度は160℃〜180℃に上昇し、植物材料中のヘミ
セルロースが接着成分に変性すると共に、植物材料の植
物繊維間の結合が弱まる。そしてこのように植物材料を
水蒸気で処理すると共に解繊処理を行なうと、結合が弱
くなった繊維間で剥離させることができ、繊維を構成す
る細胞壁が破壊され難くなり、繊維自体の強度を損なわ
ずに植物細片を得ることができるものである。そして、
このように蒸煮した植物繊維を解繊処理して得られた植
物細片をマット状にフォーミングし、これを熱板の間に
圧締して加熱加圧成形をすると、接着成分で植物細片同
士が接着してバインダレスボードを得ることができるも
のである。植物繊維は上記のように細胞壁が破壊されて
いないので、曲げ強さの高いバインダレスボードを得る
ことができるものである。
【0033】植物繊維の解繊処理方法としては、リファ
イナーなどの解繊機を用いる方法等があるが、特にこれ
に限定されるものではない。また成形に用いる成形装置
としては、従来から一般的に使用されている電気式や蒸
気式の熱圧プレスを用いることができる。成形の際の温
度については、植物材料の種類、ボードの厚さ、密度な
どに応じて変動するが、いずれの場合でも120℃〜2
00℃の範囲であり、成形の効率の面から、160℃〜
180℃の範囲が好ましい。またプレス時間やプレス圧
力については、プレス温度あるいはボードの厚み、密度
などに応じて適宜設定されるものである。
【0034】次に、請求項4及び請求項10の発明は、
植物材料を水蒸気で処理することによって、植物細片内
のヘミセルロース等を加水分解して接着成分に変性させ
た後、この植物材料の雰囲気圧力を急激に低下させる爆
砕処理を行なうことによって、植物材料の植物繊維を構
成する細胞壁を破壊し、このように加工して得られた植
物細片を用いて加熱加圧成形することによって、バイン
ダレスボードを得るようにしたものである。
【0035】植物材料を8気圧〜10気圧程度の高温高
圧水蒸気雰囲気下で蒸煮することによって、植物材料の
温度は160℃〜180℃に上昇し、植物材料中のヘミ
セルロースが接着成分に変性する。そしてこのように蒸
煮した植物材料を水蒸気とともに大気圧中に放出する爆
砕処理を行なうと、植物材料の植物繊維の細胞壁が破壊
され、変性によって生成された接着成分を植物細片の表
面に露出させることができるものである。そして、この
ように蒸煮した植物繊維を爆砕処理して得られた植物細
片をマット状にフォーミングし、これを熱板の間に圧締
して加熱加圧成形をすると、接着成分で植物細片同士が
接着してバインダレスボードを得ることができるもので
ある。植物細片の植物繊維の細胞壁は上記のように爆砕
処理によって破壊され、接着成分が表面に露出している
ので、植物細片同士の接着強度が高まり、剥離強さの高
いバインダレスボードを得ることができるものである。
【0036】この成形に用いる成形装置としては、従来
から一般的に使用されている電気式や蒸気式の熱圧プレ
スを用いることができる。成形の際の温度については、
植物材料の種類、ボードの厚さ、密度などに応じて変動
するが、いずれの場合でも120℃〜200℃の範囲で
あり、成形の効率の面から、160℃〜180℃の範囲
が好ましい。またプレス時間やプレス圧力については、
プレス温度あるいはボードの厚み、密度などに応じて適
宜設定されるものである。
【0037】請求項11の発明は、成形する前に植物細
片に糖類を供給し、この後に植物細片を加熱加圧成形し
てバインダレスボードを得るようにしたものである。植
物材料内や植物細片内のヘミセルロース等は高温高圧の
水蒸気雰囲気下で加水分解されて接着成分に変性し、加
水分解されたヘミセルロースは糖類の一種であるが、植
物材料によってはヘミセルロースの含有量が少なく、接
着が不十分になる場合がある。そこでこの場合には、加
熱加圧成形をする前に植物細片に糖類を供給することに
よって、加熱加圧成形の際に糖類が接着成分に変性し、
植物細片同士を強固に接着させることができるものであ
り、剥離強さの高いバインダレスボードを得ることがで
きるものである。
【0038】糖類としては、β−D−グルコースやβ−
D−キシロールなどの単糖類や、これらの単糖類が結合
した多糖類などを挙げることができ、これらから適宜選
択して使用することができる。糖類の平均重合度は、植
物材料の種類や成形の際の温度などに応じて変動する
が、平均重合度10〜200程度の多糖類が好ましい。
糖類の添加量は、植物材料の種類や成形の際の温度など
に応じて変動するが、植物細片の乾燥重量に対して、1
質量%以上50質量%以下に設定するのが好ましい。植
物細片に糖類を添加する装置としては、ミキサー、スプ
レーなど従来から一般に使用されている混合装置を用い
ることができる。
【0039】また植物細片に糖類を供給する時期は、糖
類の種類や糖類の平均重合度などに応じて適宜設定する
ことができるが、水蒸気で処理した植物細片を用いてこ
れを加熱加圧成形する場合には、水蒸気による処理の前
に糖類を添加するものである。植物細片に水蒸気を供給
しながら加熱加圧成形する場合には、加熱加圧成形する
前に糖類を添加するものである。
【0040】請求項12の発明は、成形を行なう前の植
物細片の含水率を15質量%以上40質量%以下に調整
し、この後に植物細片を加熱加圧成形してバインダレス
ボードを得るようにしたものである。水蒸気で処理した
植物細片を用いて加熱加圧成形する場合、植物細片中の
ヘミセルロースが高温高圧の水蒸気雰囲気下で加水分解
されて接着成分に変性し、加熱加圧成形の際にこの接着
成分が、接着成分同士あるいはセルロースやリグニンな
どの他の成分と結合することによって、植物細片同士が
接着するが、加熱加圧成形の際の植物細片中に15質量
%以上40質量%以下の水分が含有されていると、接着
成分の結合が促進されて、剥離強さの高いバインダレス
ボードを得ることができるものである。すなわち、水分
含有量が15質量%未満では、接着成分の結合促進効果
が小さく、逆に40質量%を超えると、加熱加圧成形後
に水分がバインダレスボードに残留し、バインダレスボ
ード内に空洞ができたり、バイダンレスボードが破裂す
るいわゆるパンク現象が生じたりするおそれがあり、こ
れらを防ぐためにプレス時間が長く必要になって成形の
効率が低下するものである。
【0041】請求項13の発明は、植物材料を水蒸気で
処理して加工した植物細片に含有される水分を水蒸気の
状態で除去し、この後に植物細片を加熱加圧成形してバ
インダレスボードを得るようにしたものである。植物材
料を水蒸気で処理した植物細片は含水率が200質量%
以上になっているので、この植物細片を加熱加圧成形し
たり保管したりするためには、含水率を低下させる必要
がある。含水率を低下させる方法には、遠心脱水装置や
絞りロールによる脱水方法があるが、この脱水方法では
液体の水として排出されることになる。ここで、植物材
料を水蒸気で処理することによってヘミセルロース等が
加水分解されて変性した接着成分は、植物材料の種類や
処理条件によっては、水に可溶となっており、蒸気の脱
水方法では水とともに溶出して排出されるおそれがあ
る。そこで請求項13の発明では、植物細片を加熱乾燥
するなどして、植物細片に含有される水分を水蒸気の状
態で除去するようにしたものであり、接着成分の溶出を
抑えて、植物細片に接着成分を残留させることができる
ようにしたものである。このように植物細片に接着成分
を残留させることによって、剥離強さの高いバインダレ
スボードを得ることができるものである。
【0042】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0043】まず、植物細片に水蒸気を供給しながら加
熱加圧成形をして得られるバインダレスボードについて
説明する。
【0044】(実施例1)ケナフ茎芯部の外皮部分とな
る靭皮繊維を取り除いた後の、ケナフ茎芯部を植物材料
として用い、まず含水率が60%のケナフ茎芯部を長さ
5cm程度に切断し、これを粉砕機(リングフレーカ
ー)を用いて粉砕することによって、パーティクルを得
た。このパーティクルの寸法は、平均長さ3mm、平均
幅1.5mm、平均厚さ0.5mmであり、またこのよ
うに粉砕して得たパーティクルを80℃の乾燥機内で乾
燥することによって、含水率が約10質量%になるよう
に調整した。
【0045】次に、このパーティクルを540g秤量
し、これを内寸が300mm角の木製型枠内に散布して
マット状にフォーミングした。フォーミング後にマット
を型枠から取り外し、蒸気噴出プレス装置の上下一対の
熱板間にセットし、熱板を圧締することによって、マッ
ト厚みが12mmになるまで圧縮した。このときの熱板
による加熱温度は約180℃であり、プレス圧力は2.
5×10Paであった。この後、マットを熱板で圧締
したまま、熱板の蒸気噴射孔から蒸気圧力が10気圧、
蒸気温度が180℃の水蒸気をマットに7分間噴射し
た。この際、マット内部の水蒸気圧が一定に保たれるよ
うに、上下の熱板による圧締を維持した。このようにし
て、ボード密度が0.5g/cm、寸法が300mm
×300mm×12mmのバインダレスボードを得た。
【0046】(実施例2)水蒸気による処理の時間を1
0分間に設定するようにした他は、実施例1と同様にし
てバインダレスボードを得た。
【0047】(実施例3)水蒸気による処理の時間を1
5分間に設定するようにした他は、実施例1と同様にし
てバインダレスボードを得た。
【0048】(実施例4)マットの面重量を調整するこ
とによって、ボード密度が0.65g/cmになるよ
うにした他は、実施例2と同様にしてバインダレスボー
ドを得た。
【0049】(実施例5)水蒸気として圧力8気圧、温
度170℃のものを用い、また熱板の加熱温度を170
℃に設定するようにした他は、実施例2と同様にしてバ
インダレスボードを得た。
【0050】(実施例6)マットの面重量を調整するこ
とによって、ボード密度が0.25g/cmになるよ
うにした他は、実施例2と同様にしてバインダレスボー
ドを得た。
【0051】上記の実施例1〜6で得たバインダレスボ
ードについて、JIS A 5908に基づいて剥離強
さ及び曲げ強度を測定し、結果を表1に示した。
【0052】
【表1】
【0053】実施例1〜3は10気圧の水蒸気で処理し
ながら作製したボード密度が0.50g/cmのバイ
ンダレスボードであるが、ボードの曲げ強度は12MP
a〜13MPa、剥離強度は0.3MPa〜0.48M
Paであり、合成樹脂接着剤を用いて作製した同密度の
パーティクルボードとほぼ同じ強度を有している。また
実施例4はボード密度を0.65g/cmに高めたバ
インダレスボードであるが、曲げ強度は17MPa、剥
離強度は0.60MPaとさらに向上している。実施例
5は8気圧の水蒸気を用いて作製したバインダレスボー
ドであるが、10気圧の水蒸気を用いて作製した実施例
2のものと比較して、強度がわずかに低下するものの、
実用上十分な強度を有している。また実施例6はボード
密度を0.25g/cmと非常に低密度にしたバイン
ダレスボードであるが、曲げ強度は2MPa、剥離強度
は0.15MPaである。密度が0.50g/cm
0.65g/cmの実施例1〜5のボードに比べて強
度は大きく低下しているが、同密度の他のボードよりは
かなり高い強度であり、用途を選べば十分に実用可能な
範囲である。
【0054】次に、水蒸気で処理した植物細片を用い、
これを加熱加圧成形して得られるバインダレスボードに
ついて説明する。
【0055】(実施例7)ケナフ茎芯部の外皮部分とな
る靭皮繊維を取り除いた後の、ケナフ茎芯部を植物材料
として用い、まずケナフ茎芯部を長さ5cm程度に切断
し、これを粉砕機(ハンマーミル)を用いて粉砕するこ
とによって、チップを得た。このチップの寸法は、平均
長さ15mm、平均幅5mm、平均厚さ2mmであり、
このように粉砕して得たチップを反応釜に入れ、蒸気圧
力が7気圧、蒸気温度が165℃の水蒸気を供給し、1
5分間水蒸気処理を行なった。そして水蒸気処理後、直
ちに解繊機(リファイナー)を用いて解繊することによ
って、解繊繊維を得た。この繊維を遠心脱水機で脱水し
た後、80℃の乾燥機内で乾燥することによって、含水
率が30質量%になるように調整した。
【0056】次に、この繊維を380g秤量し、これを
内寸が300mm角の木製型枠内に散布してマット状に
フォーミングした。フォーミング後にマットを型枠から
取り外し、電気式熱圧プレス装置の上下一対の熱板間に
セットし、熱板を圧締することによって、マット厚みが
5mmになるまで圧縮した。このときの熱板による加熱
温度は約190℃であり、プレス圧力は3.5×10
Paであった。この後、マットを熱板で圧締したまま、
20分間プレスした。このようにして、ボード密度が
0.6g/cm、寸法が300mm×300mm×5
mmのバインダレスボードを得た。
【0057】(実施例8)マットの面重量を調整するこ
とによって、ボード密度が0.55g/cmになるよ
うにした他は、実施例7と同様にしてバインダレスボー
ドを得た。
【0058】(実施例9)マットの面重量を調整するこ
とによって、ボード密度が0.75g/cmになるよ
うにした他は、実施例7と同様にしてバインダレスボー
ドを得た。
【0059】(実施例10)水蒸気による処理条件を、
蒸気圧力5気圧、蒸気温度150℃、処理時間8分に設
定するようにした他は、実施例7と同様にしてバインダ
レスボードを得た。
【0060】(実施例11)マットの面重量を調整する
ことによって、ボード密度が0.55g/cmになる
ようにした他は、実施例10と同様にしてバインダレス
ボードを得た。
【0061】(実施例12)解繊処理後の繊維を遠心脱
水装置で脱水せずに、80℃の乾燥機内で乾燥すること
によって、含水率が30質量%になるように調整した他
は、実施例10と同様にしてバインダレスボードを得
た。
【0062】(実施例13)マットの面重量を調整する
ことによって、ボード密度が0.55g/cmになる
ようにした他は、実施例12と同様にしてバインダレス
ボードを得た。
【0063】上記の実施例7〜13で得たバインダレス
ボードについて、JIS A 5908に基づいて剥離
強さ及び曲げ強度を測定し、結果を表1に示した。
【0064】
【表2】
【0065】実施例7〜9は7気圧の水蒸気で処理した
後、解繊処理して得た繊維を加熱加圧成形したボード密
度が0.55〜0.75g/cmのバインダレスボー
ドであるが、ボードの曲げ強さは15MPa〜30MP
a、剥離強さは0.6MPa〜1.2MPaであり、合
成樹脂接着剤を用いて作製した同密度のパーティクルボ
ードとほぼ同じ強度を有している。また実施例10,1
1は5気圧の水蒸気を用いて作製したバインダレスボー
ドであるが、7気圧の水蒸気を用いて作製した実施例
7,8のものと比較して強度がわずかに低下しているも
のの、実用上十分な強度を有している。さらに実施例1
2,13は解繊処理後、遠心脱水処理をせずに80℃の
乾燥処理で水分を水蒸気の状態で除去することによって
含水率を調整したバインダレスボードであるが、実施例
10,11と比較して剥離強さが向上している。そして
いずれのバインダレスボードも、合成樹脂接着剤を用い
て作製した同程度の繊維板と同等以上の物性を有してい
る。
【0066】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係るバ
インダレスボードは、ヘミセルロースを含有する植物細
片を加熱加圧成形して、植物細片に含まれる接着成分で
植物細片同士を接着させることによって得られるバイン
ダレスボードにおいて、植物細片に水蒸気を供給しなが
ら加熱加圧成形をして得られたものであるので、植物細
片に水蒸気を供給することによって160℃〜180℃
の比較的低い温度条件下でヘミセルロース等を接着成分
に変性させることができると共に水蒸気によって均一に
加熱しながら成形を行なうことができるものであり、十
分な力学的強度を有し、且つ臭いや変色の問題もない、
リサイクルが容易なバインダレスボードを得ることがで
きるものである。
【0067】また、本発明の請求項2に係るバインダレ
スボードは、ヘミセルロースを含有する植物細片を加熱
加圧成形して、植物細片に含まれる接着成分で植物細片
同士を接着させることによって得られるバインダレスボ
ードにおいて、植物材料を植物細片に加工する際に水蒸
気で処理した植物細片を用い、これを加熱加圧成形して
得られたものであるので、水蒸気による処理によって植
物細片のヘミセルロース等を接着成分に変性させること
ができるものであり、高温で加熱をする必要なく、十分
な力学的強度を有し、且つ臭いや変色の問題もない、リ
サイクルが容易なバインダレスボードを得ることができ
るものである。
【0068】本発明の請求項3に係るバインダレスボー
ドは、ヘミセルロースを含有する植物細片を加熱加圧成
形して、植物細片に含まれる接着成分で植物細片同士を
接着させることによって得られるバインダレスボードに
おいて、植物材料を水蒸気で処理すると共に解繊処理を
行なって加工した植物細片を用い、これを加熱加圧成形
して得られたものであるので、植物材料を水蒸気で処理
すると共に解繊処理を行なうことによって、繊維自体の
強度を損なわずに植物細片を得ることができるものであ
り、ボードを構成する繊維の強度が高く、曲げ強度が高
いバインダレスボードを得ることができるものである。
【0069】本発明の請求項4に係るバインダレスボー
ドは、ヘミセルロースを含有する植物細片を加熱加圧成
形して、植物細片に含まれる接着成分で植物細片同士を
接着させることによって得られるバインダレスボードに
おいて、植物材料を水蒸気で処理した後、爆砕処理を行
なって加工した植物細片を用い、これを加熱加圧成形し
て得られたものであるので、植物材料を水蒸気で処理し
た後、爆砕処理を行なうことによって繊維の細胞壁が破
壊され、変性により生成された接着性部分が植物繊維の
表面に露出するものであり、植物細片同士を強固に結合
させて、剥離強さの高いバインダレスボードを得ること
ができるものである。
【0070】また請求項5の発明は、請求項1乃至4の
いずれかにおいて、ヘミセルロースを含有する植物細片
として、草本類及び農産廃棄物から選ばれる少なくとも
1種の植物材料を加工して得られるパーティクルを用い
るようにしたので、これらを用いることによって資源の
有効利用を図ることができると共に、これらの植物は木
材に比べてヘミセルロース成分の含有率が高く、接着成
分に富んでいるものであり、力学的強度の高いバインダ
レスボードを得ることができるものである。
【0071】また請求項6の発明は、請求項1乃至4の
いずれかにおいて、ヘミセルロースを含有する植物細片
として、草本類及び農産廃棄物から選ばれる少なくとも
1種の植物材料を加工して得られる繊維を用いるように
したので、これらを用いることによって資源の有効利用
を図ることができると共に、これらの植物は木材に比べ
てヘミセルロース成分の含有率が高く、接着成分に富ん
でいるものであり、力学的強度の高いバインダレスボー
ドを得ることができるものである。
【0072】本発明の請求項7に係るバインダレスボー
ドの製造方法は、ヘミセルロースを含有する植物細片を
加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細
片同士を接着させることによってバインダレスボードを
製造するにあたって、植物細片に水蒸気を供給しながら
加熱加圧成形を行なうようにしたので、植物細片に水蒸
気を供給することによって160℃〜180℃の比較的
低い温度条件下でヘミセルロース等を接着成分に変性さ
せることができると共に水蒸気によって均一に加熱しな
がら成形を行なうことができるものであり、十分な力学
的強度を有し、且つ臭いや変色の問題もない、リサイク
ルが容易なバインダレスボードを得ることができるもの
である。
【0073】本発明の請求項8に係るバインダレスボー
ドの製造方法は、ヘミセルロースを含有する植物細片を
加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細
片同士を接着させることによってバインダレスボードを
製造するにあたって、植物材料を植物細片に加工する際
に水蒸気で処理し、この植物細片を用いて加熱加圧成形
するようにしたので、水蒸気による処理によって植物細
片のヘミセルロース等を接着成分に変性させることがで
きるものであり、高温で加熱をする必要なく、十分な力
学的強度を有し、且つ臭いや変色の問題もない、リサイ
クルが容易なバインダレスボードを製造することができ
るものである。
【0074】本発明の請求項9に係るバインダレスボー
ドの製造方法は、ヘミセルロースを含有する植物細片を
加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細
片同士を接着させることによってバインダレスボードを
製造するにあたって、植物材料を水蒸気で処理すると共
にその材料にせん断力を加える解繊処理を行なって植物
細片を加工し、この植物細片を用いて加熱加圧成形する
ようにしたので、植物材料を水蒸気で処理すると共に解
繊処理を行なうことによって、繊維自体の強度を損なわ
ずに植物細片を得ることができるものであり、ボードを
構成する繊維の強度が高く、曲げ強度が高いバインダレ
スボードを製造することができるものである。
【0075】本発明の請求項10に係るバインダレスボ
ードの製造方法は、ヘミセルロースを含有する植物細片
を加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物
細片同士を接着させることによってバインダレスボード
を製造するにあたって、植物材料を水蒸気で処理した
後、その材料の雰囲気圧力を低下させる爆砕処理を行な
って植物細片を加工し、この植物細片を用いて加熱加圧
成形するようにしたので、植物材料を水蒸気で処理した
後、爆砕処理を行なうことによって繊維の細胞壁が破壊
され、変性により生成された接着性部分が植物繊維の表
面に露出するものであり、植物細片同士を強固に結合さ
せて、剥離強さの高いバインダレスボードを製造するこ
とができるものである。
【0076】また請求項11の発明は、請求項7乃至1
0のいずれかにおいて、ヘミセルロースを含有する植物
細片を加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で
植物細片同士を接着させることによってバインダレスボ
ードを製造するにあたって、植物細片に糖類を供給した
後に加熱加圧成形を行なうようにしたので、供給した糖
類が接着成分に変性して植物細片同士を結合させること
ができ、剥離強さの高いバインダレスボードを製造する
ことができるものである。
【0077】また請求項12の発明は、請求項8乃至1
1のいずれかにおいて、ヘミセルロースを含有する植物
細片を加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で
植物細片同士を接着させることによってバインダレスボ
ードを製造するにあたって、植物細片の含水率を15質
量%以上40質量%以下に調整した後に加熱加圧成形を
行なうようにしたので、加熱加圧成形の際に、植物細片
中の水分で接着成分の結合を促進することができるもの
であり、剥離強さの高いバインダレスボードを製造する
ことができるものである。
【0078】また請求項13の発明は、請求項8乃至1
2のいずれかにおいて、ヘミセルロースを含有する植物
細片を加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で
植物細片同士を接着させることによってバインダレスボ
ードを製造するにあたって、植物材料を水蒸気で処理し
て加工した植物細片に含有される水分を水蒸気の状態で
除去した後に加熱加圧成形を行なうようにしたので、接
着成分の溶出を抑えて、植物細片に接着成分を残留させ
ることができるものであり、剥離強さの高いバインダレ
スボードを製造することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a),(b)はそれぞれ一部の拡大した断面図であ
る。
【図2】同上の蒸気噴射プレスを示す斜視図である。
【図3】加熱加圧成形の際のマットの温度変化を示すも
のあり、(a)は熱圧プレスの際の温度変化を示すグラ
フ、(b)は蒸気噴射プレスの際の温度変化を示すグラ
フである。
【図4】蒸気噴射プレスをして作製したバインダレスボ
ードの一例における力学的強度を示すものであり、
(a)はボード密度と曲げ強度の関係を示すグラフ、
(b)はボード密度と剥離強度の関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 熱板 3 蒸気噴射孔 4 植物細片 5 マット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 亮 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 徳重 雅彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 大西 兼司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 奥平 有三 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2B260 AA12 BA05 BA07 BA18 BA19 CA02 CB01 CD30 EA05 EB01 EB02 EB06 EB13 EB19

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘミセルロースを含有する植物細片を加
    熱加圧成形して、植物細片に含まれる接着成分で植物細
    片同士を接着させることによって得られるバインダレス
    ボードにおいて、植物細片に水蒸気を供給しながら加熱
    加圧成形をして得られたことを特徴とするバインダレス
    ボード。
  2. 【請求項2】 ヘミセルロースを含有する植物細片を加
    熱加圧成形して、植物細片に含まれる接着成分で植物細
    片同士を接着させることによって得られるバインダレス
    ボードにおいて、植物材料を植物細片に加工する際に水
    蒸気で処理した植物細片を用い、これを加熱加圧成形し
    て得られたことを特徴とするバインダレスボード。
  3. 【請求項3】 ヘミセルロースを含有する植物細片を加
    熱加圧成形して、植物細片に含まれる接着成分で植物細
    片同士を接着させることによって得られるバインダレス
    ボードにおいて、植物材料を水蒸気で処理すると共に解
    繊処理を行なって加工した植物細片を用い、これを加熱
    加圧成形して得られたことを特徴とするバインダレスボ
    ード。
  4. 【請求項4】 ヘミセルロースを含有する植物細片を加
    熱加圧成形して、植物細片に含まれる接着成分で植物細
    片同士を接着させることによって得られるバインダレス
    ボードにおいて、植物材料を水蒸気で処理した後、爆砕
    処理を行なって加工した植物細片を用い、これを加熱加
    圧成形して得られたことを特徴とするバインダレスボー
    ド。
  5. 【請求項5】 ヘミセルロースを含有する植物細片とし
    て、草本類及び農産廃棄物から選ばれる少なくとも1種
    の植物材料を加工して得られるパーティクルを用いるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のバイ
    ンダレスボード。
  6. 【請求項6】 ヘミセルロースを含有する植物細片とし
    て、草本類及び農産廃棄物から選ばれる少なくとも1種
    の植物材料を加工して得られる繊維を用いることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載のバインダレス
    ボード。
  7. 【請求項7】 ヘミセルロースを含有する植物細片を加
    熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細片
    同士を接着させることによってバインダレスボードを製
    造するにあたって、植物細片に水蒸気を供給しながら加
    熱加圧成形を行なうことを特徴とするバインダレスボー
    ドの製造方法。
  8. 【請求項8】 ヘミセルロースを含有する植物細片を加
    熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細片
    同士を接着させることによってバインダレスボードを製
    造するにあたって、植物材料を植物細片に加工する際に
    水蒸気で処理し、この植物細片を用いて加熱加圧成形す
    ることを特徴とするバインダレスボードの製造方法。
  9. 【請求項9】 ヘミセルロースを含有する植物細片を加
    熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細片
    同士を接着させることによってバインダレスボードを製
    造するにあたって、植物材料を水蒸気で処理すると共に
    その材料にせん断力を加える解繊処理を行なって植物細
    片を加工し、この植物細片を用いて加熱加圧成形するこ
    とを特徴とするバインダレスボードの製造方法。
  10. 【請求項10】 ヘミセルロースを含有する植物細片を
    加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細
    片同士を接着させることによってバインダレスボードを
    製造するにあたって、植物材料を水蒸気で処理した後、
    その材料の雰囲気圧力を低下させる爆砕処理を行なって
    植物細片を加工し、この植物細片を用いて加熱加圧成形
    することを特徴とするバインダレスボードの製造方法。
  11. 【請求項11】 ヘミセルロースを含有する植物細片を
    加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細
    片同士を接着させることによってバインダレスボードを
    製造するにあたって、植物細片に糖類を供給した後に加
    熱加圧成形を行なうことを特徴とする請求項7乃至10
    のいずれかに記載のバインダレスボードの製造方法。
  12. 【請求項12】 ヘミセルロースを含有する植物細片を
    加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細
    片同士を接着させることによってバインダレスボードを
    製造するにあたって、植物細片の含水率を15質量%以
    上40質量%以下に調整した後に加熱加圧成形を行なう
    ことを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の
    バインダレスボードの製造方法。
  13. 【請求項13】 ヘミセルロースを含有する植物細片を
    加熱加圧成形し、植物細片に含まれる接着成分で植物細
    片同士を接着させることによってバインダレスボードを
    製造するにあたって、植物材料を水蒸気で処理して加工
    した植物細片に含有される水分を水蒸気の状態で除去し
    た後に加熱加圧成形を行なうことを特徴とする請求項8
    乃至12のいずれかに記載のバインダレスボードの製造
    方法。
JP2002247830A 2001-10-24 2002-08-27 バインダレスボード及びその製造方法 Pending JP2003200407A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002247830A JP2003200407A (ja) 2001-10-24 2002-08-27 バインダレスボード及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-326037 2001-10-24
JP2001326037 2001-10-24
JP2002247830A JP2003200407A (ja) 2001-10-24 2002-08-27 バインダレスボード及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003200407A true JP2003200407A (ja) 2003-07-15

Family

ID=27666435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002247830A Pending JP2003200407A (ja) 2001-10-24 2002-08-27 バインダレスボード及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003200407A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006247974A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 繊維を有する植物系熱圧成形材料及びその製造方法
JP2006255992A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Mitsubishi Motors Corp 合成板
JP2006255991A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Mitsubishi Motors Corp 合成板
JP2008023769A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Kagoshima Univ 竹維管束鞘繊維で形成された断熱及び吸放湿シート
JP2008260238A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Toyota Boshoku Corp 植物繊維成形体の製造方法
CN102166914A (zh) * 2010-12-22 2011-08-31 安徽龙华竹业有限公司 一种琥珀复合板的加工方法
JP2014019031A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Mywood 2 Kk 積層合板
JP2014019029A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Mywood 2 Kk オイルパーム薄板の接合組成物及びその接合方法
JP2014019032A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Mywood 2 Kk 積層合板の製造方法
JP2014019034A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Mywood 2 Kk 積層合板
JP2014019030A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Mywood 2 Kk オイルパーム圧密材
JP2014124800A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Mywood 2 Kk 歪除去圧密材及びその製造装置、その製造方法
JP6299006B1 (ja) * 2016-10-21 2018-03-28 トヨタ紡織株式会社 切削物、木質材料の製造方法及び木質ボードの製造方法
JP2018058359A (ja) * 2016-09-30 2018-04-12 群栄化学工業株式会社 木質ボード用バインダー組成物、木質ボード及びその製造方法
JP2018064934A (ja) * 2016-10-06 2018-04-26 アナスタシア コッシュチェーヴァ,ミス カバノキ樹皮由来の積層板、該積層板の製造方法、及び該積層板より作られる物体
JP2018069742A (ja) * 2016-10-21 2018-05-10 トヨタ紡織株式会社 木質ボード及びその製造方法並びにマット状物
ES2705437A1 (es) * 2018-11-28 2019-03-25 Univ Madrid Politecnica Proceso de fabricacion de tableros a partir de plantas macrofitas con tejido aerenquima y tableros obtenidos a partir de dicho proceso

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006247974A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 繊維を有する植物系熱圧成形材料及びその製造方法
JP4502848B2 (ja) * 2005-03-09 2010-07-14 独立行政法人産業技術総合研究所 繊維を有する植物系熱圧成形材料及びその製造方法
JP2006255992A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Mitsubishi Motors Corp 合成板
JP2006255991A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Mitsubishi Motors Corp 合成板
JP2008023769A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Kagoshima Univ 竹維管束鞘繊維で形成された断熱及び吸放湿シート
JP2008260238A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Toyota Boshoku Corp 植物繊維成形体の製造方法
CN102166914A (zh) * 2010-12-22 2011-08-31 安徽龙华竹业有限公司 一种琥珀复合板的加工方法
JP2014019034A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Mywood 2 Kk 積層合板
JP2014019029A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Mywood 2 Kk オイルパーム薄板の接合組成物及びその接合方法
JP2014019032A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Mywood 2 Kk 積層合板の製造方法
JP2014019031A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Mywood 2 Kk 積層合板
JP2014019030A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Mywood 2 Kk オイルパーム圧密材
JP2014124800A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Mywood 2 Kk 歪除去圧密材及びその製造装置、その製造方法
JP2018058359A (ja) * 2016-09-30 2018-04-12 群栄化学工業株式会社 木質ボード用バインダー組成物、木質ボード及びその製造方法
JP7017896B2 (ja) 2016-09-30 2022-02-09 群栄化学工業株式会社 木質ボード用バインダー組成物、木質ボード及びその製造方法
JP2018064934A (ja) * 2016-10-06 2018-04-26 アナスタシア コッシュチェーヴァ,ミス カバノキ樹皮由来の積層板、該積層板の製造方法、及び該積層板より作られる物体
JP7154488B2 (ja) 2016-10-06 2022-10-18 アナスタシア コッシュチェーヴァ,ミス カバノキ樹皮由来の積層板、該積層板の製造方法、及び該積層板より作られる物体
JP6299006B1 (ja) * 2016-10-21 2018-03-28 トヨタ紡織株式会社 切削物、木質材料の製造方法及び木質ボードの製造方法
WO2018074492A1 (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 トヨタ紡織株式会社 切削物、木質材料の製造方法及び木質ボードの製造方法
JP2018069721A (ja) * 2016-10-21 2018-05-10 トヨタ紡織株式会社 切削物、木質材料の製造方法及び木質ボードの製造方法
JP2018069741A (ja) * 2016-10-21 2018-05-10 トヨタ紡織株式会社 木質ボード
JP2018069742A (ja) * 2016-10-21 2018-05-10 トヨタ紡織株式会社 木質ボード及びその製造方法並びにマット状物
ES2705437A1 (es) * 2018-11-28 2019-03-25 Univ Madrid Politecnica Proceso de fabricacion de tableros a partir de plantas macrofitas con tejido aerenquima y tableros obtenidos a partir de dicho proceso

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003200407A (ja) バインダレスボード及びその製造方法
RU2075384C1 (ru) Способ получения композитных материалов из лигноцеллюлозного сырья
JP2007021972A (ja) バインダレスボード
US3927235A (en) Reconstituted board products from plant-fiber residues
US5017319A (en) Method of making composite products from lignocellulosic materials
CN100544915C (zh) 闪蒸解纤无胶轻质农作物秸秆纤维复合材料制造方法
CN101544010B (zh) 一种棉秆人造板的生产方法及其棉秆人造板
JP2017535463A (ja) 藁繊維板の製造方法
AU2002337519B2 (en) Processing of ligno-cellulose materials
JPH02220807A (ja) セルロース繊維質凝結体およびその製法
WO1996019328A1 (fr) Planche fabriquee a partir d'un vegetal liberien malvace et procede de fabrication
CN101066607A (zh) 一种秸秆重组材制造方法
JP2001512058A (ja) 複合板の製造
JP2001001318A (ja) リグノセルロース材料からリグノセルロース成形体を製造する方法
EP3135811B1 (en) Production method of pulp derived from biomass for producing composite boards
EP0934362B1 (en) Treatment of lignocellulosic material
WO1998048990A1 (fr) Planches fabriquees au moyen de lignine de plantes herbeuses et leur procede de fabrication
RU2381244C2 (ru) Пресс-масса, способ ее получения и способ получения плитных материалов на ее основе
RU2404048C2 (ru) Способ получения плитного композитного материала из лигноцеллюлозного сырья
JPH09314524A (ja) 繊維板及びその製法
JPH06126715A (ja) リグノセルロースより作った熱硬化性樹脂材料と複合製品
RU2153980C1 (ru) Способ получения плитных материалов из лигноцеллюлозного сырья
WO2004007649A1 (de) Verfahren zur herstellung von biomassefestbbrennstoff
WO2015011066A1 (en) Method for producing molded products
JP4630607B2 (ja) 木質複合材料の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080603

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081007