JP2003197638A - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタ及びその製造方法Info
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- JP2003197638A JP2003197638A JP2001400813A JP2001400813A JP2003197638A JP 2003197638 A JP2003197638 A JP 2003197638A JP 2001400813 A JP2001400813 A JP 2001400813A JP 2001400813 A JP2001400813 A JP 2001400813A JP 2003197638 A JP2003197638 A JP 2003197638A
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Abstract
ス・ドレイン領域に隣接して電界緩和のためLDD領域
を有する構造の薄膜トランジスタを、製造工程を複雑に
する事なく作製できるようにすることを課題とする。 【解決手段】 半導体層、ゲート絶縁膜及びゲート電極
をこの順で備え、チャネル長方向に沿うゲート電極の両
側の半導体層にゲート電極側からLDD領域を介してソ
ース領域及びドレイン領域を備え、ゲート電極、LDD
領域、ソース領域及びドレイン領域を覆う層間絶縁膜を
備え、ゲート絶縁膜がゲート電極下にのみ位置し、ゲー
ト電極、LDD領域、ソース領域及びドレイン領域に接
する層間絶縁膜が、同一の工程で形成された絶縁膜であ
ることを特徴とする薄膜トランジスタにより上記課題を
解決する。
Description
及びその製造方法に関する。
ンジスタは、例えば、アクティブマトリックス型液晶表
示装置(以下では液晶ディスプレイと呼ぶ)において、
画素のスイッチング素子やドライバ回路、あるいは密着
型イメージセンサ、更にはSRAM(Static R
andom Access Memories)等のL
SIへ応用されている。
膜トランジスタに関しては、十分に大きなオン電流が要
求される。そのため、近年ではチャネル長が1μm程度
の薄膜トランジスタの開発が行われている。
ランジスタの信頼性が問題となる。信頼性を向上させる
ため、薄膜トランジスタにはLDD領域を備える構造が
採用されることが多い。更に、チャネル長が1μm程度
の薄膜トランジスタをLDD領域を備える構造で大面積
の基板上に形成する場合、LDD領域はセルフアライメ
ントで形成することが重要となってくる。
る方法として、ゲート電極を形成後にLDD領域形成の
ためのイオン注入をし、その後層間絶縁膜を成膜後に、
層間絶縁膜とゲート絶縁膜を通して高キャリア濃度領域
(ソース領域及びドレイン領域)形成のためのイオン注
入をすることでセルフアライメントでLDD領域を形成
する方法がある。
域5cの長さ(Ld)はゲート電極8の横の層間絶縁膜
4の膜厚(T)で決まる。従ってLdを長くするために
は層間絶縁膜4を厚くする必要がある。しかし層間絶縁
膜4を厚くすると、層間絶縁膜4とゲート絶縁膜6を通
して高キャリア濃度領域形成のためのイオン注入をする
際に不純物イオンが半導体層3まで届かなくなり高キャ
リア濃度領域7を形成できなくなる。大面積の基板では
高キャリア濃度領域形成のためのイオン注入時の加速エ
ネルギーを上げることは困難であるから、層間絶縁膜を
厚くすることは問題となる。図中、1は基板を意味す
る。
ば、半導体層、ゲート絶縁膜及びゲート電極をこの順で
備え、チャネル長方向に沿うゲート電極の両側の半導体
層にゲート電極側からLDD領域を介してソース領域及
びドレイン領域を備え、ゲート電極、LDD領域、ソー
ス領域及びドレイン領域を覆う層間絶縁膜を備え、ゲー
ト絶縁膜がゲート電極下にのみ位置し、ゲート電極、L
DD領域、ソース領域及びドレイン領域に接する層間絶
縁膜が、同一の工程で形成された絶縁膜であることを特
徴とする薄膜トランジスタが提供される。
イオン注入予定領域に少なくとも絶縁膜を形成し、次い
でチャネル領域に対応する絶縁膜上にゲート電極を形成
する工程と、(2)前記ゲート電極をマスクとしてゲー
ト絶縁膜をエッチングする前又は後に、上記ゲート電極
をマスクとして、ソース領域及びドレイン領域の形成よ
り小さいドーズ量でイオン注入を行って、半導体層にL
DD領域を形成する工程と、(3)半導体層とゲート電
極を覆う層間絶縁膜を成膜する工程と(4)ソース領域
及びドレイン領域を形成するためのイオン注入を層間絶
縁膜を通して半導体層に行なうことで、前記低濃度不純
物領域からなるLDD領域を同時に形成する工程と、
(5)注入されたイオンの活性化処理工程とを有するこ
とを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法が提供され
る。
方法は、層間絶縁膜を成膜する前までにゲート電極をマ
スクとして絶縁膜をエッチングしてゲート電極下にのみ
ゲート絶縁膜を配置し、その後、層間絶縁膜を成膜した
後に、層間絶縁膜のエッチング工程を経ることなく、高
キャリア濃度領域を形成するイオン注入を行うことで、
セルフアライメントでLDD領域を形成する。
ャリア濃度注入は層間絶縁膜だけを通して行なわれるの
で、従来の方法のゲート絶縁膜の厚さ分だけ層間絶縁膜
を厚くできるため、LDD領域長Ldを長くすることが
できる。
明する。
ように、基板1上に半導体層3を形成する。この基板1
としては、例えば石英基板、ガラス基板、絶縁性膜で被
覆されたガラス基板、単結晶シリコン基板等を用いるこ
とができる。半導体層3としては、非晶質シリコン、微
結晶シリコン、多結晶シリコン、連続結晶粒界シリコン
等の半導体膜を用いることができる。また、基板1とし
て単結晶シリコン基板を用いた場合には半導体層3を別
に形成する必要がなく、単結晶シリコン基板をそのまま
半導体層として用いることができる。更に、半導体層は
上記材料にゲルマニウム、ニッケル、リン、ボロン、ひ
素等を含有する材料を混合してもよい。
の膜からなり、プラズマCVD(Chemical V
apor Deposition)法やLPCVD(L
OWPressure CVD)法等の成膜方法により
形成することができる。例えば、多結晶シリコン膜は、
LPCVD法により基板温度580〜650℃で直接基
板上に成膜することができる。また、LPCVD法によ
り基板温度400〜600℃で成膜した非晶質シリコン
膜を真空中又は不活性ガス中、500〜650℃で6〜
48時間アニールすると、一層良好な多結晶シリコン膜
が得られる。非晶質シリコン膜はプラズマCVD法によ
り形成することができる。原料ガスとしてはSiH4、
Si2H6を用いることができる。また、非晶質シリコン
膜のアニールは、ランプアニール法やレーザーアニール
法で行ってもよい。
3をエッチングすることにより島状に形成してもよい。
その後、半導体層3の上にゲート絶縁膜形成用の絶縁膜
61を成膜する。この絶縁膜61は、例えば、スパッタ
法、常圧CVD法、LPCVD法、プラズマCVD法、
リモートプラズマCVD法等により成膜することができ
る。この実施の形態では、膜厚5〜150nmのSiO
2膜を絶縁膜61として形成した。その他、絶縁膜61
は窒化シリコン膜、酸化タンタル膜、酸化アルミニウム
膜等でもよい。
域に対応する絶縁膜上にゲート電極8を形成する。ゲー
ト電極に使用できる材料は、例えば、アルミニウム、銅
等の金属、ポリシリコン、シリサイド等のシリコン系材
料等が挙げられる。
8をマスクとして自己整合的に不純物イオン100を注
入し、半導体層3に低キャリア濃度領域5aを形成す
る。この時、ゲート電極8下の半導体層部分には不純物
が注入されないのでチャネル領域2が形成される。この
実施の形態では、不純物イオン100としてリンイオン
を用い、エネルギー5〜100keVでドーズ量3×1
013ions/cm2の注入を行った。不純物イオン1
00として、リンの代わりに、ボロン、砒素等を注入し
てもよい。
8をマスクとして絶縁膜61をエッチングすることでゲ
ート絶縁膜61’を形成する。
3とゲート電極8を覆う第一の層間絶縁膜62を成膜す
る。この実施の形態では、膜厚5〜150nmのSiO
2膜を第一の層間絶縁膜62として形成した。その後、
自己整合的に不純物イオン101を注入し、半導体層3
にソース領域及びドレイン領域である高キャリア濃度領
域5bを形成する。この時、ゲート電極8の横の第一の
層間絶縁膜63の下の半導体層部分には不純物イオン1
01が注入されないのでLDD領域5cが形成される。
この実施の形態では、不純物イオン101としてリンイ
オンを用い、エネルギー5〜100keVでドーズ量5
×1015ions/cm2の注入を行った。不純物イオ
ン101として、リンの代わりに、ボロン、砒素等を注
入してもよい。
の不純物イオンの活性化は、炉アニール法、ランプアニ
ール法、レーザーアニール法や自己活性法を用いること
ができる。上記工程により本発明の薄膜トランジスタを
得ることができる。更に、以下の工程に付してもよい。
層間絶縁膜64を成膜し、コンタクトホール形成、ソー
ス領域あるいはドレイン領域との配線9を形成すること
ができる。第二の層間絶縁膜及び配線に使用できる材料
は、特に限定されることなく、当該分野で公知の材料を
いずれも使用することができる。
図2(c)までは実施の形態1と共通なので、ここでの
説明は省略する。次に、ゲート電極8をマスクとして絶
縁膜61をエッチングしてゲート絶縁膜61’を形成す
ることで図3(a)に示す構成を得る。
極8をマスクとして自己整合的に半導体層3に不純物イ
オン100を注入し、半導体層3に低キャリア濃度領域
5aを形成する。この時、ゲート電極8下の半導体層部
分には不純物が注入されないのでチャネル領域2が形成
される。この実施の形態では、不純物イオン100とし
てリンイオンを用い、エネルギー5〜100keVでド
ーズ量3×1013ions/cm2の注入を行った。不
純物イオン100として、リンの代わりに、ボロン、砒
素等を注入してもよい。
3とゲート電極8を覆う第一の層間絶縁膜62を成膜す
る。この実施の形態では、膜厚5〜150nmのSiO
2膜を第一の層間絶縁膜62として形成した。その後、
自己整合的に不純物イオン101を注入し、半導体層3
にソース領域及びドレイン領域である高キャリア濃度領
域5bを形成する。この時、ゲート電極8の横の第一の
層間絶縁膜63の下の半導体層部分には不純物が注入さ
れないのでLDD領域5c(LDD領域)が形成され
る。この実施の形態では、不純物イオン101としてリ
ンイオンを用い、エネルギー5〜100keVでドーズ
量5×1015ions/cm2の注入を行った。不純物
イオン101として、リンの代わりに、ボロン、砒素等
を注入してもよい。
の不純物イオンの活性化は、炉アニール法、ランプアニ
ール法、レーザーアニール法や自己活性法を用いること
ができる。上記工程により本発明の薄膜トランジスタを
得ることができる。更に、以下の工程に付してもよい。
層間絶縁膜64を成膜し、コンタクトホール形成、ソー
ス領域あるいはドレイン領域との配線9を形成する。第
二の層間絶縁膜及び配線に使用できる材料は、特に限定
されることなく、当該分野で公知の材料をいずれも使用
することができる。
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、各種の変形が可能である。例えば、上記実施の形態
においては、不純物が高濃度に導入された高キャリア濃
度領域5bをn+、不純物が低濃度に導入されたLDD
領域5cをn−としてN型薄膜トランジスタについて説
明したが、P型薄膜トランジスタにも同様に適用するこ
とができる。また、不純物100と101のドーパント
は任意に選んでよい。また、絶縁膜61と第一の層間絶
縁膜62を構成する絶縁膜材料としては、酸化シリコ
ン、窒化シリコン、酸化タンタル、酸化アルミニウム
等、種々の絶縁膜材料を用いることができる。絶縁膜6
1及び第一の層間絶縁膜62の膜厚、チャネル長L、半
導体層の幅W等、薄膜トランジスタの各部分のサイズも
用途によって適宜変更することができる。
製造方法ではLDD領域長(Ld)を長くするために層
間絶縁膜を厚くすると、層間絶縁膜とゲート絶縁膜を通
しての高キャリア濃度領域形成のためのイオン注入をす
る際に不純物イオンが半導体層まで届かなくなり高キャ
リア濃度領域を形成できなくなる。
するまでに、ゲート絶縁膜をゲート電極をマスクとして
絶縁膜をエッチングすることで形成しているので、高キ
ャリア濃度領域形成時のイオン注入は層間絶縁膜だけを
通してのイオン注入とすることができる。そのため、従
来の方法に較べて層間絶縁膜の膜厚をゲート絶縁膜の膜
厚分だけ厚くできる。従って、従来の方法よりも層間絶
縁膜の膜厚を厚くできるので、ゲート電極の横の第一の
層間絶縁膜の膜厚(図1のT)を厚くでき、その結果、
LDD長を長くすることができる。よって、薄膜トラン
ジスタの信頼性を向上させることができる。
略断面図である。
略断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体層、ゲート絶縁膜及びゲート電極
をこの順で備え、チャネル長方向に沿うゲート電極の両
側の半導体層にゲート電極側からLDD領域を介してソ
ース領域及びドレイン領域を備え、ゲート電極、LDD
領域、ソース領域及びドレイン領域を覆う層間絶縁膜を
備え、ゲート絶縁膜がゲート電極下にのみ位置し、ゲー
ト電極、LDD領域、ソース領域及びドレイン領域に接
する層間絶縁膜が、同一の工程で形成された絶縁膜であ
ることを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項2】 LDD領域のチャネル長方向に沿う長さ
が、ゲート電極に接する層間絶縁膜の厚さと同一である
請求項1に記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項3】 (1)半導体層上のイオン注入予定領域
に少なくとも絶縁膜を形成し、次いでチャネル領域に対
応する絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、(2)
前記ゲート電極をマスクとしてゲート絶縁膜をエッチン
グする前又は後に、上記ゲート電極をマスクとして、ソ
ース領域及びドレイン領域の形成より小さいドーズ量で
イオン注入を行って、半導体層に低濃度不純物領域を形
成する工程と、(3)半導体層とゲート電極を覆う層間
絶縁膜を成膜する工程と(4)ソース領域及びドレイン
領域を形成するためのイオン注入を層間絶縁膜を通して
半導体層に行なうことで、前記低濃度不純物領域からな
るLDD領域を同時に形成する工程と、(5)注入され
たイオンの活性化処理工程とを有することを特徴とする
薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項4】 ソース領域及びドレイン領域が、層間絶
縁膜のエッチング工程を経ることなく、イオン注入によ
り形成され、該イオン注入により、LDD領域のチャネ
ル長方向に沿う長さが、ゲート電極に接する層間絶縁膜
の厚さと同一となる請求項3に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001400813A JP2003197638A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001400813A JP2003197638A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003197638A true JP2003197638A (ja) | 2003-07-11 |
Family
ID=27605188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001400813A Pending JP2003197638A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003197638A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100793278B1 (ko) * | 2005-02-25 | 2008-01-10 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 다결정 실리콘 박막트랜지스터의 제조 방법 |
KR100848338B1 (ko) * | 2007-01-09 | 2008-07-25 | 삼성에스디아이 주식회사 | 박막트랜지스터, 그의 제조방법 및 이를 포함하는평판표시장치 |
JP2010010215A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Oki Semiconductor Co Ltd | 半導体装置の製造方法 |
JP2016187039A (ja) * | 2011-04-27 | 2016-10-27 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 半導体装置の作製方法 |
-
2001
- 2001-12-28 JP JP2001400813A patent/JP2003197638A/ja active Pending
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US10249651B2 (en) | 2011-04-27 | 2019-04-02 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Manufacturing method of semiconductor device |
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