JP2003195163A - レトロフォーカス型レンズ - Google Patents
レトロフォーカス型レンズInfo
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Abstract
フォーカス型レンズを提供する。 【解決手段】 物体側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズである第1レンズL1と、正レンズである第2レンズ
L2と、両凹レンズである第3レンズL3と、像側の面を
非球面とした正レンズである第4レンズL4との4枚の
レンズを備え、レトロフォーカス型広角レンズを構成す
る。レンズ系全系の焦点距離をfとし、第1レンズL1
の焦点距離をf1としたとき、−1.5<f1/f<−
1.05、0.4<d2/f<1、0.05<d4/f<
0.10、0.72<r5/r4<0.77、の条件を満
たすレンズ系1を構成する。
Description
スチルカメラに用いられるレトロフォーカス型レンズに
関する。
る撮像素子には、小型で画素ピッチが3μm前後のCC
D(電荷結合素子、charge coupled device)イメージセ
ンサであるいわゆるCCDなどが用いられており、この
ようなCCDに組み合わせて用いられる撮像レンズに
は、高い結像能力とテレセントリック性が良好であるこ
とが必要になる。さらに、CCDなどの周期構造に起因
する色モアレ現象を低減するための光学ローパスフィル
タを配置するため、撮像レンズには、十分なバックフォ
ーカス(バックフォーカルディスタンス)が必要になる。
構成として、従来より、5〜6枚構成のレンズ系が採用
され、製品化されている。
タルスチルカメラについては、小型、薄型、安価である
ことが市場での優位性につながり、従って、このような
デジタルスチルカメラに用いられる撮像レンズについて
は、低コストで、全長(第1レンズ−像面間距離)が短い
撮像レンズが要求されている。そして、このような撮像
レンズを実現するためには、レンズ枚数を少なくするこ
とと、球面レンズと比較してコストの高い非球面レンズ
の枚数をできるだけ少なくすることが重要になる。
レンズ枚数を少なくできる撮像レンズとして、例えば、
特公平5−37288号公報、あるいは、特開昭64−
61714号公報に示されるように、レンズ枚数が4枚
のレトロフォーカス型広角レンズが知られている。そし
て、これらの構成では、第1レンズとして負メニスカス
レンズ、第2レンズとして正レンズ、第3レンズとして
両凹レンズ、第4レンズとして正レンズを用いた4群4
枚構成であり、第1、第4レンズには、非球面レンズが
用いられている。
報記載の構成の4群4枚レンズは、バックフォーカスが
全系の焦点距離fの1〜1.5倍と十分に長いととも
に、全長が短く小型化が可能であるものの、像面から射
出瞳の距離が短いため、テレセントリック性が重要にな
るCCDなどの小型で高精細の撮像素子には必ずしも適
さない。
成では、バックフォーカスが全系の焦点距離fの2.5
倍と十分に長く、テレセントリック性に優れるものの、
全長が長くなるため、携帯性が要求される小型のデジタ
ルスチルカメラには必ずしも適していない。
日において、デジタルスチルカメラなど高精細の撮像素
子に適した広角レンズ、すなわち、バックフォーカスが
十分に長く、テレセントリック性に優れ、全長が短く小
型化できるとともに、安価な製造が可能なレンズ系が求
められている。
ので、十分なバックフォーカスを得ることができるとと
もに、全長を短くできるレトロフォーカス型レンズを提
供することを目的とする。
ォーカス型レンズは、物体側より順に、物体側に凸面を
向けた負メニスカスレンズである第1レンズと、正レン
ズである第2レンズと、両凹レンズである第3レンズ
と、正レンズである第4レンズとを備え、レンズ系全系
の焦点距離をf、第1レンズの焦点距離をf1、第1及
び第2レンズの軸上レンズ間距離をd2、第2及び第3
レンズの軸上レンズ間距離をd4、第2レンズの像側面
の曲率半径をr4、第3レンズの物体側の曲率半径をr5
としたとき、 数式1 −1.5<f1/f<−1.05 数式2 0.4<d2/f<1 数式3 0.05<d4/f<0.10 数式4 0.72<r5/r4<0.77 を満たすレンズ系であるものである。
要な結像性能を維持しつつ、焦点距離の1倍程度の十分
なバックフォーカスを得るとともに、全長が短くなる。
限値より大きくすることにより、第1レンズの負の屈折
率を大きくして、十分なバックフォーカスが得られると
ともに、上限値より小さくすることにより、非点収差や
歪曲収差などの軸外収差が抑制される。
より大きくすることにより、焦点距離の1倍程度の十分
なバックフォーカスが確保されるとともに、上限値より
小さくすることにより、レンズ系全体の長さが抑制さ
れ、全長が短くなる。
とすることにより、球面収差、コマ収差などの補正が十
分になり、必要な結像性能が維持される。
とすることにより、球面収差、コマ収差などの補正が十
分になり、必要な結像性能が維持される。
は、請求項1記載のレトロフォーカス型レンズにおい
て、第4レンズは、少なくとも一つの面が、周辺にいく
に従って、正の屈折率が弱まる形状の非球面であるもの
である。
可能になる。さらに、像側の面を非球面とすることによ
り、良好な収差補正が可能になる。また、周辺すなわち
軸外へいくに従って、正の屈折率が弱まる形状とするこ
とにより、負の歪曲収差が補正される。
型レンズの一実施の形態を図面を参照して説明する。
ンズのレンズ系であり、このレンズ系1は、逆望遠写真
対物レンズとも呼ばれるいわゆるレトロフォーカス型広
角レンズを構成し、例えば、像面となる撮像素子として
の200万画素(2メガピクセル)クラスのCCDイメー
ジセンサ2を備えたデジタルスチルカメラに固定焦点の
撮像レンズとして備えられている。
に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第
1レンズL1と、正レンズである第2レンズL2と、両凹
レンズである第3レンズL3と、正レンズである第4レ
ンズL4とから構成されている。
の面、より好ましくは像側の面が、周辺にいくに従って
正の屈折率が弱まる形状の非球面となっている。
1と第2レンズL2との間に絞りが配置され、すなわち、
絞りを挟んで非対称なレンズ構成となっている。
の像側には、光学ローパスフィルタや赤外線カットガラ
スなどの光学部材を想定したガラスブロックL5が配置
されている。
形態の諸数値を示し、図2は、諸収差図を示している。
り順に、r1,r2,…は、各レンズL1〜L4及びガラス
ブロックL5の各面の曲率半径を示し、d1,d2,…
は、各レンズL1〜L4及びガラスブロックL5の肉厚す
なわち軸上での厚さ寸法あるいは空気間隔すなわち軸上
でのレンズ間距離を示し、n1,n2,…は、各レンズL
1〜L4及びガラスブロックL5の屈折率を示し、ν1,ν
2,…は、各レンズL1〜L4及びガラスブロックL5のア
ッベ数を示している。従って、例えば、第1及び第2レ
ンズの軸上レンズ間距離はd2、第2及び第3レンズL
2,L3の軸上レンズ間距離はd4、第2レンズの像側面
の曲率半径はr4、第3レンズL3の物体側の曲率半径は
r5となる。また、長さの単位は〔mm〕である。
1は第1レンズL1の焦点距離を示している。また、F/
はFナンバーを示し、2ωは画角を示している。また、
*は非球面を示し、INFは無限大を示している。
標、このX座標と垂直な方向にY座標をとり、次の式で
表される。
+1)(y/r)2}1/2]+Ay 4+By6+Cy
8+Dy10 但し、rは近軸曲率半径、kは円錐係数、A,B,C,
Dは非球面係数である。
nm)、CはC線(656.3nm)、FはF線(486.1nm)、Sはサ
ジタル、Tはメリジオナルである。
少なくとも一つの面が、周辺にいくに従って、正の屈折
率が弱まる形状の非球面とされている。
4枚という少ないレンズ枚数のレンズ系1で、全長を短
縮化できるとともに、200万画素(2メガピクセル)ク
ラスのCCDを用いた固定焦点のデジタルスチルカメラ
用のレンズとして必要な諸条件と結像性能を満足でき
る。
ンバーが3.5程度で、バックフォーカスが焦点距離f
の約1倍と十分に長く、レンズ枚数を4枚(うち、非球
面を1枚)として小型、低コストであり、諸収差を良好
に補正でき、例えば、1/2.7型、200万画素(2
メガピクセル)クラスの高精細撮像素子を備えるととも
にコンパクトで低コストなデジタルスチルカメラなどに
最適な広角レンズである撮像レンズを提供できる。
少なくとも一つの面が、周辺にいくに従って、正の屈折
率が弱まる形状の非球面としたため良好な収差補正が可
能になる。さらに、像側の面r8を非球面とすることに
より、良好な収差補正が可能になる。また、非球面は、
周辺すなわち軸外へいくに従って、正の屈折率が弱まる
形状とすることにより、負の歪曲収差を補正できる。
規定したものである。すなわち、レンズ系1全系の焦点
距離fの1倍程度のバックフォーカスを得るためには、
第1レンズL1に適切な大きさの負のパワーを配置する
必要がある。そして、f1/fが数式1の条件の下限値
−1.5よりも小さくなると、第1レンズL1の負の屈
折率が弱くなり、十分なバックフォーカスを確保するこ
とができなくなる。一方、本発明のレンズ系1は絞りを
挟んで非対称なレンズ構成であるため、第1レンズL1
で、非点収差、歪曲収差などの軸外収差が発生しやす
い。そのため、数式1の条件の上限値−1.05を超え
ると、軸外収差が悪化し、補正が困難になる。
との間の空気間隔である軸上レンズ間距離d2を規定し
たものである。焦点距離fの1倍程度のバックフォーカ
スを得ながら、全長を短くするためには、第1レンズL
1と第2レンズL2との間の空気間隔を適切な範囲に設定
する必要がある。そして、d2/fが数式2の条件の下
限値0.4より小さくなると、十分なバックフォーカス
を確保することができなくなる。また、d2/fが数式
2の条件の上限値1よりも大きくなると、レンズ系1の
全長が長くなり、レトロフォーカス型レンズをコンパク
トに構成する点から好ましくない。
レンズL3との軸上から軸外への空気間隔の変化に関し
て規定したものである。すなわち、本発明のレンズ系1
では、レンズ枚数を少なくしてレンズ全長を短くしたた
め、第2レンズL2及び第3レンズL3のパワーが大き
く、第2レンズL2の物体側の面r3より発生する球面収
差、コマ収差、非点収差、第2レンズL2の像面側の面
r4より発生する球面収差、第3レンズL3の物体側の面
r5より発生する球面収差、コマ収差、第3レンズL3の
像面側の面r6より発生するコマ収差、非点収差が非常
に大きい。そして、これら数式3及び数式4の条件を満
たすことにより、第1レンズL1より発生する軸外収差
を含めて、これら諸収差をキャンセルできる。一方、数
式3及び数式4の条件の範囲を超えると、球面収差、コ
マ収差の補正が十分ではなくなり、必要な結像性能を維
持することが困難となる。
以下の表2示す。また、この表2に示す構成の諸収差図
を図3に示す。
以下の表3に示す。また、この表3に示す構成の諸収差
図を図4に示す。
7型、200万画素(2メガピクセル)クラスのCCDを
備えたデジタルスチルカメラの光学系として説明した
が、この光学系は、その他のデジタルスチルカメラなど
の撮像装置に用いることができる。例えば、デジタルス
チルカメラについては、1/2.7型、300万画素
(3メガピクセル)クラスのCCD、1/1.8型、30
0万画素(3メガピクセル)クラスのCCD、あるいは、
1/1.8型、400万画素(4メガピクセル)クラスの
CCDを搭載したデジタルスチルカメラに適用した場合
にも十分な性能を有する。
1ないし第4レンズを一体として繰り出す全群繰り出し
機構を設けることにより、良好な近距離性能を得ること
ができ、例えば、80〜100mm程度の近接撮影距離
での撮影を可能にできる。
モールド非球面レンズを用いることにより、さらなるコ
ストダウンを図ることができる。
ズによれば、収差を補正して必要な結像性能を維持しつ
つ、焦点距離の1倍程度の十分なバックフォーカスを得
ることができるとともに、全長を短くできる。
によれば、良好に収差を補正できる。
形態を示す第1の実施の形態の断面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 物体側より順に、物体側に凸面を向けた
負メニスカスレンズである第1レンズと、正レンズであ
る第2レンズと、両凹レンズである第3レンズと、正レ
ンズである第4レンズとを備え、 レンズ系全系の焦点距離をf、 第1レンズの焦点距離をf1、 第1及び第2レンズの軸上レンズ間距離をd2、 第2及び第3レンズの軸上レンズ間距離をd4、 第2レンズの像側面の曲率半径をr4、 第3レンズの物体側の曲率半径をr5としたとき、 数式1 −1.5<f1/f<−1.05 数式2 0.4<d2/f<1 数式3 0.05<d4/f<0.10 数式4 0.72<r5/r4<0.77 を満たすレンズ系であることを特徴とするレトロフォー
カス型レンズ。 - 【請求項2】 第4レンズは、少なくとも一つの面が、
周辺にいくに従って、正の屈折率が弱まる形状の非球面
であることを特徴とする請求項1記載のレトロフォーカ
ス型レンズ。
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CN105137573A (zh) * | 2015-09-11 | 2015-12-09 | 舜宇光学(中山)有限公司 | 一种日夜两用广角定焦全塑监控镜头 |
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- 2001-12-25 JP JP2001391169A patent/JP3756114B2/ja not_active Expired - Fee Related
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