JP2003191803A - 車両内情報通信システム及び車載電源制御ユニット - Google Patents

車両内情報通信システム及び車載電源制御ユニット

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JP2003191803A
JP2003191803A JP2001396620A JP2001396620A JP2003191803A JP 2003191803 A JP2003191803 A JP 2003191803A JP 2001396620 A JP2001396620 A JP 2001396620A JP 2001396620 A JP2001396620 A JP 2001396620A JP 2003191803 A JP2003191803 A JP 2003191803A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載PCと他の車載機器とがデータ送受信可
能に構成された車両内情報通信システムにおいて、両者
のデータ通信中にイグニションスイッチ等の電源スイッ
チがオフにされても、そのデータ通信を正常に完了でき
るようにする。 【解決手段】 バッテリ電源を、電源制御ユニットを介
して車載PC及び車載機器へ供給することにより、これ
ら各機器への電源供給を制御できるようにする。IGス
イッチのオンで電源供給が開始され、車載PC及び車載
機器が動作を開始するが、IGスイッチのオフ時は、す
ぐに車載機器への電源供給を停止せず、車載PCと車載
機器とがデータ通信中の場合は、そのデータ通信が完了
するまで電源供給を継続する。そして、データ通信の完
了及び車載PCのシャットダウンを確認した上で、車載
機器への電源供給を停止する。これにより、IGスイッ
チをオフにしてもそのとき実行中のデータ通信を確実に
完了させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
情報処理装置と相互にデータ通信可能な車載機器に対
し、その動作用電源を供給する車載電源制御ユニットに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両に搭載される電子機器
(以下「車載機器」と称す)は、それぞれが独立に駆動
し、イグニションスイッチがオンのときに車載バッテリ
からの電源供給を受けて動作を開始し、オフにした時点
で車載バッテリからの電源供給が遮断されてその動作が
停止するよう構成されているものが一般的である。
【0003】ところで、近年になって、車両にパーソナ
ルコンピュータ(以下「PC」と略す)を搭載し、この
PCを車載機器の中枢部として用いることが行われるよ
うになってきた。例えば、車両に搭載したPC(以下
「車載PC」と称す)に、車載通信機器を含む各種の車
載機器を相互にデータ送受信可能となるよう接続して、
車両内情報通信システムを構築することが行われてい
る。
【0004】このように、車載PCと各種車載機器とを
接続して車両内情報通信システムを構築することによ
り、車両内の各種情報はもちろん車載通信機器を介して
車両外部との間で送受信される各種データ等を、車載P
Cが集約して、予め設定されたプログラム或いは外部操
作(例えばユーザによるキーボード等の入力装置の操
作)に従って効率的に処理することができる。
【0005】車載PCの動作用電源としては、他の車載
機器と同様、車載バッテリからイグニションスイッチを
介して電源供給を受けるのに加え、一般に、専用のバッ
テリを備えている。つまり、車載バッテリからの電源供
給の有無に関係なく独自に動作することも可能である。
そのため、仮に車載PCが何らかのデータ処理を行って
いる最中にイグニションスイッチがオフになったとして
も、専用のバッテリによりデータ処理を継続することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各種車
載機器への電源供給は、上記の通りイグニションスイッ
チの状態に依存し、イグニションスイッチがオフになる
と車載機器はその動作を停止する。そのため、車載PC
と各種車載機器との間でデータ通信が行われている最中
にイグニションスイッチがオフになると、データ通信が
正常に完了しないまま途中で停止してしまう。
【0007】つまり、データ通信中にイグニションスイ
ッチをオフにすると、車載PCは専用バッテリにより引
き続きデータ処理を行うことができるものの、他の車載
機器は通信中であるにも関わらず電源供給が遮断されて
動作が停止してしまい、結果として両者間のデータ通信
が未完のまま停止してしまうのである。
【0008】具体的には、例えば車載機器として外部と
のデータ通信を行うためのパケット通信機が備えられて
いる場合であって、そのパケット通信機が外部から受信
したデータを車載PCへ送信しているときにイグニショ
ンスイッチがオフになると、パケット通信機にて受信し
たデータが完全に車載PCに送信されず、正常なデータ
処理が行われないことになる。
【0009】また例えば、車載機器として、運転者が車
両に乗ったままの状態で飲食物等の買い物を行えるよ
う、購入物品の電子決済を販売店側との間で無線にて行
うための無線データ通信機(例えば狭帯域通信方式とし
て知られているDSRCによる通信機;詳細は後述)が
備えられている場合、電子決済実行中(即ち車載PCが
無線データ通信機を介して販売店側と相互にデータ通信
を行っている間)に運転者がイグニションスイッチをオ
フにしてしまうと、車載PCと無線データ通信機との間
のデータ通信が停止してしまい、電子決済が失敗してし
まうことになる。
【0010】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、車載PCと他の車載機器とが相互にデータ送受信可
能に構成された車両内情報通信システムにおいて、両者
がデータ通信を行っている最中にイグニションスイッチ
等の電源スイッチがオフにされても、そのデータ通信を
正常に完了できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するためになされた請求項1記載の車両内情報通
信システムは、車載機器と相互にデータ送受信可能な情
報処理装置が、予め設定されたプログラム若しくは外部
操作(例えばキーボード等の入力装置を用いた入力操作
など)に従って車載機器を制御するよう構成され、更
に、車載機器へ電源供給を行うための車載電源制御ユニ
ットが備えられたものである。
【0012】車載電源制御ユニットは、車両の電源スイ
ッチのオン時に、車載バッテリからの電源を、そのまま
又は所定電圧(車載機器を動作させるのに必要な電圧)
に変換して車載機器へ動作用電源として供給するもので
あるが、本発明では更に、電源スイッチのオフにより動
作用電源の供給を停止する際、情報処理装置と車載機器
とのデータ通信が行われているか否かを判断して、デー
タ通信中ならば動作用電源の供給をそのまま継続し、デ
ータ通信が完了したときに動作用電源の供給を停止す
る。
【0013】つまり、従来のように電源スイッチのオフ
によって車載機器への動作用電源供給を無条件に停止す
るのではなく、電源スイッチのオフ時に、情報処理装置
と車載機器とのデータ通信が完了していないならば、す
ぐには動作用電源の供給を停止せず、そのデータ通信が
完了するまで供給を継続するのである。
【0014】従って、本発明(請求項1)の車両内情報
通信システムによれば、情報処理装置と車載機器とのデ
ータ通信中に電源スイッチがオフされても、そのデータ
通信が完了するまでは車載機器への電源供給が続くた
め、電源スイッチの状態に関係なくデータ通信を正常に
完了できる。
【0015】尚、情報処理装置の電源については、例え
ば通常は車載バッテリから直接又は電源スイッチを介し
て電源供給を受けるようにすると共に、車載バッテリ異
常時(電圧低下等)や電源スイッチのオフ時であっても
必要に応じて動作を継続できるよう専用のバッテリを内
蔵するように構成してもいいし、或いは、本発明の車載
電源制御ユニットを介して電源供給を受けるようにして
もよく、情報処理装置の仕様等に応じて適宜決めればよ
い。
【0016】また、電源スイッチは、例えば運転者がキ
ーを車両のキーシリンダに挿入して捻り操作することに
よりオン・オフされるスイッチ(内燃機関車両ではイグ
ニションスイッチがこれに相当)であってもいいし、キ
ーシリンダからキーを抜いて更にドアをロックしたとき
にオフされるもの、或いはイグニションスイッチとは別
の専用のスイッチであってもよく、その態様は特に限定
されない。
【0017】ここで、情報処理装置と車載機器とのデー
タ通信が行われているか否かの判断は、種々の方法を採
りうるが、例えば請求項2に記載したように、電源スイ
ッチのオフ時にデータ通信が行われていないとき、若し
くは電源スイッチのオフ時にデータ通信中である場合で
あって該データ通信が完了したときに、情報処理装置が
車載電源制御ユニットへ第1通信完了信号を送信し、車
載電源制御ユニットは、その第1通信完了信号に基づい
てデータ通信中か否かの判断を行うようにするとよい。
【0018】つまり、情報処理装置は、電源スイッチの
オフ時に、データ通信中でなければそのまま第1通信完
了信号を送信し、データ通信中であれば、その通信が全
て完了してから第1通信完了信号を送信するのである。
そのため、車載電源制御ユニットは、第1通信完了信号
に基づいてデータ通信中であるか否かの判断を確実に行
うことができる。
【0019】尚、第1通信完了信号としては、例えばデ
ータ通信完了時に情報処理装置から送信される特定信号
であったり、逆にデータ通信中に常時特定信号を送信し
ておいてデータ通信完了とともにその特定信号の送信を
停止することにより、その特定信号の送信停止をもって
第1通信完了信号とみなすようにしてもいいし、或い
は、車載電源制御ユニットが積極的にデータ通信中か否
かの確認信号を情報処理装置側へ送信し、それに対して
情報処理装置がデータ通信中である旨又はそうでない旨
の応答信号を返すようにしてもよく、電源スイッチをオ
フしたときにデータ通信中であるか否かを車載電源制御
ユニット側で確実に把握できる限り、種々の方法を採り
うる。
【0020】上記のように、第1通信完了信号に基づい
てデータ通信中であるか否かの判断を確実に行うことが
できるが、何らかの要因(例えば情報処理装置又は車載
機器の異常等)でデータ通信が終わらない、或いはデー
タ通信が終わったにも関わらず第1通信完了信号の送信
が行われないなど、種々の異常が生じることも考えられ
る。このような異常時に車載機器への動作用電源供給を
継続させたとしても、いつまでたっても第1通信完了信
号が送信されず、無駄な電力消費を引き起こしてしまう
おそれがある。
【0021】そこで、請求項3に記載のように、車載電
源制御ユニットは、電源スイッチのオフ後、所定の待機
時間を経過しても情報処理装置から第1通信完了信号の
送信がなかった場合は、動作用電源の供給を停止するよ
うにするとよい。このようにすれば、情報処理装置又は
車載機器の異常等によってデータ通信が終わらない或い
はデータ通信完了にも関わらず第1通信完了信号が送信
されない事態が生じても、いつまでも車載機器への動作
用電源を供給し続けることないため、電力の浪費を抑え
ることができる。
【0022】尚、所定の待機時間は、例えば、車載機器
が行うデータ通信の種類や送受信データ量等を考慮しつ
つ、通常ならば十分にデータ通信が終了するであろうと
思われる時間を基準にして決めるなど、車載機器や情報
処理装置の仕様等に応じて適宜決めればよい。
【0023】ところで、動作用電源の元となる車載バッ
テリは、その使用状況や使用年数等によって電圧が低下
する事も予想される。そのため、情報処理装置と車載機
器とのデータ通信中に車載バッテリの電圧が低下する
と、車載機器が正常に動作しなくなってデータ通信も正
常に完了しなくなるおそれがある。
【0024】そこで、例えば請求項4に記載のように、
車載バッテリとは別に予備用のサブバッテリを備え、車
載電源制御ユニットは、車載バッテリの電圧が所定の下
限電圧値より低くなったとき、該車載バッテリに代えて
サブバッテリからの電源を元に動作用電源の供給を行う
ようにすると共に情報処理装置へデータ通信を完了すべ
き旨の通信完了指令を送信し、該通信完了指令の送信
後、情報処理装置からデータ通信が行われていない旨を
表す第2通信完了信号が送信されてきたときに、動作用
電源の供給を停止するよう構成するとよい。そして、情
報処理装置は、通信完了指令の受信時にデータ通信が行
われていないとき、若しくは通信完了指令の受信時にデ
ータ通信中である場合であって該データ通信が完了した
ときに、車載電源制御ユニットへ第2通信完了信号を送
信するように構成するとよい。
【0025】下限電圧値は、車載機器が動作可能な電圧
の範囲内で任意に決めることができ、例えば車載機器動
作可能電圧の下限値近傍に設定してもいいし、車載バッ
テリの正常時電圧と車載機器動作可能電圧の下限値との
中間値に設定するなど、適宜決めればいい。
【0026】これにより、車載バッテリの電圧が低下し
ても(下限電圧値より低くなっても)、サブバッテリに
切り替えることによって、実行中のデータ通信が途絶え
てしまうのを防止し、少なくともその実行中のデータ通
信については確実に完了させることができる。しかも、
サブバッテリへの切り換え後は、そのときに実行中のデ
ータ通信が完了するまでは動作用電源の供給を継続する
ものの、そのデータ通信が完了次第、動作用電源の供給
を停止するため、サブバッテリの電圧までが低下してし
まってそのときのデータ通信が中断されてしまうといっ
たことを防止することもできる。
【0027】即ち、車載バッテリ及びサブバッテリを酷
使することなく必要最低限の電源供給(実行中のデータ
通信を正常に完了しうる程度の電源供給)のみが行われ
ることになり、車両本来の機能(エンジン制御等の走行
制御など)に影響を及ぼしてしまうことを防止すること
もできる。
【0028】ここで、本発明(請求項1〜4)の車両内
情報通信システムにおける車載電源制御ユニットが、車
載機器への電源供給等の各種制御を所定の制御プログラ
ムに基づいて行うものであるとき、場合によってはその
制御プログラムを変更する必要が生じることも予想され
る。
【0029】そこで、請求項1〜4いずれかに記載の車
両内情報通信システムは、例えば請求項5に記載のよう
に構成されたものであるとよい。即ち、情報処理装置
は、無線にて外部との通信が可能な車載無線通信装置と
相互にデータ通信可能であって、該車載無線通信装置が
外部からデータを受信したときに該データに基づいた処
理を行うものであって、車載無線通信装置を介して車載
電源制御ユニット用の制御プログラムを受信したら該制
御プログラムを車載電源制御ユニットへ送信するよう構
成されたものである。そして、車載電源制御ユニット
は、情報処理装置から制御プログラムを受信したとき、
元の制御プログラムをその受信した制御プログラムに更
新するのである。
【0030】これにより、運転者自らがプログラムの管
理や変更作業等を行うことなく、常に最新の制御プログ
ラムにて車載電源制御ユニットを動作させることができ
る。尚、ここでいう制御プログラムの更新とは、既にあ
る制御プログラムの一部又は全部を変更することはもち
ろん、既にある制御プログラムとは別に新たな制御プロ
グラムを追加すること等、車載電源制御ユニットがその
動作時に実行するあらゆるプログラム(ソフトウェア)
を変更又は追加することを意味する。
【0031】そして、上記の制御プログラム変更は、例
えば運転者が車載無線通信装置を直接操作して、制御プ
ログラムを管理している外部の管理センター等と通信を
行って更新の必要性を確認した上で実行することはもち
ろん可能であるが、制御プログラムの変更履歴を上記管
理センター等で常に管理し、更新の必要が生じたときに
管理センター側から新たな制御プログラムを送信しても
らうということも可能であり、後者の方が常に最新の制
御プログラムを効率的に得ることができる。
【0032】但しその場合、管理センターからの制御プ
ログラムの送信タイミングは不定であり、車両停車中で
情報処理装置も動作を停止しているときに制御プログラ
ムが送信されてくることも十分に予想される。また、た
とえ車両停車中に情報処理装置だけは動作中であってデ
ータ処理が可能であっても、制御プログラムを受信する
車載無線通信装置がその動作を停止していれば、制御プ
ログラムの更新はもちろん、受信すら全くなされないこ
とになる。このことは、制御プログラムに限ったことで
はなく、他に何らかの情報が外部から送信されてくる場
合においても同様に生じる問題である。
【0033】そこで、例えば請求項6に記載のように、
車載無線通信装置は、電源スイッチの状態に関わらず常
に動作すると共に、外部からデータを受信したときにそ
の旨を表す受信確認信号を車載電源制御ユニットへ送信
するよう構成されており、車載電源制御ユニットは、情
報処理装置の動作停止時に受信確認信号を受信したと
き、該情報処理装置を動作させるものであるとよい。
【0034】このようにすれば、車載無線通信装置によ
る外部からのデータ受信が常に可能となり、情報処理装
置が動作していないときに何らかのデータを受信した場
合は車載電源制御ユニットが情報処理装置を動作させる
ため、たとえ情報処理装置が動作を停止しているときに
データ送信を受けても、そのデータをリアルタイムに受
信・処理することができる。
【0035】次に、請求項7記載の発明は、請求項1〜
6いずれかに記載の車両内情報通信システムにおいて使
用される車載電源制御ユニットであり、電源供給手段
が、電源スイッチのオン時に車載バッテリからの電源を
元に動作用電源を生成して車載機器へ供給し、電源供給
制御手段が、電源スイッチのオフ時にデータ通信が行わ
れているか否かを判断し、データ通信中でなければ電源
供給手段に対して動作用電源の供給を停止させ、データ
通信中であれば、電源供給手段に対して動作用電源の供
給をそのまま継続させてデータ通信の完了後に動作用電
源の供給を停止させる。
【0036】つまり、電源制御手段による動作用電源の
供給を、電源供給制御手段が、車載機器と情報処理装置
とのデータ通信状況に基づいて制御するのであり、請求
項1〜6いずれかに記載の車両内情報通信システムで使
用される車載電源制御ユニットとして好適なものであ
る。
【0037】そして、請求項8記載の車載電源制御ユニ
ットは、特に請求項2記載の車両内情報通信システムを
実現するのに好適なものであって、電源供給制御手段
は、電源スイッチのオフ後、データ通信が行われていな
いこと若しくは該オフ時に行われていたデータ通信が完
了したことを示す第1通信完了信号が情報処理装置から
送信されてきたときに、電源供給手段による動作用電源
の供給を停止させる。
【0038】つまり、電源供給制御手段は、情報処理装
置と車載機器とのデータ通信が行われているか否かの判
断を、情報処理装置からの第1通信完了信号に基づいて
行うものであり、これによりデータ通信中であるか否か
の判断を確実に行うことができる。
【0039】また、請求項9記載の車載電源制御ユニッ
トは、特に請求項3記載の車両内情報通信システムを実
現するのに好適なものであって、電源供給制御手段は、
電源スイッチのオフ後、所定の待機期間を経過しても情
報処理装置から第1通信完了信号の送信がなかった場合
は、電源供給手段による動作用電源の供給を停止させ
る。これにより、情報処理装置又は車載機器の異常等に
よって、データ通信が完了しなかったり或いはデータ通
信完了にも関わらず第1通信完了信号が送信されない等
の事態が生じても、車載機器への動作用電源供給がいつ
までも続くことなく、電力の浪費を抑えることができ
る。
【0040】次に、請求項10記載の車載電源制御ユニ
ットは、特に請求項4記載の車両内情報通信システムを
実現するのに好適なものであって、サブ電源供給手段
が、車載バッテリの電圧が所定の下限電圧値より低いか
否かを判定して、低い場合に車載バッテリから電源供給
手段への電源供給を遮断して予備用のサブバッテリから
の電源を前記電源供給手段へ供給し、完了指令送信手段
が、サブ電源供給手段によって電源供給手段へ供給され
る電源がサブバッテリからの電源に切り替わったとき、
データ通信を完了すべき旨の通信完了指令を情報処理装
置へ送信する。
【0041】そして、電源供給制御手段は、通信完了指
令が送信された後、情報処理装置から、データ通信が行
われていないこと若しくは該送信時に行われていたデー
タ通信が完了したことを示す第2通信完了信号が送信さ
れてきたとき、電源スイッチの状態に関わらず電源供給
手段による動作用電源の供給を停止させる。
【0042】これにより、実行中のデータ通信が車載バ
ッテリ電圧低下によって途絶えてしまうのを防止すると
共に、車載バッテリ及びサブバッテリの酷使も防止する
ことができる。また、請求項11記載の車載電源制御ユ
ニットは、特に請求項5記載の車両内情報通信システム
を実現するのに好適なものであって、車載電源制御ユニ
ット用の制御プログラムを情報処理装置から受信したと
き、プログラム更新手段が、元の制御プログラムを該受
信した制御プログラムに更新する。このプログラム更新
手段により、車載電源制御ユニットは、常に最新の制御
プログラムに従ってその動作が行われることになる。
【0043】更に、請求項12記載の車載電源制御ユニ
ットは、特に請求項6記載の車両内情報通信システムを
実現するのに好適なものであって、車載機器が外部から
データを受信したときに該車載機器から送信されてくる
受信確認信号(外部からデータを受信した旨を表す信
号)を、受信確認信号取得手段が取得し、その受信確認
信号の取得が情報処理装置の動作停止時になされたとき
は、情報処理装置起動手段が情報処理装置を動作させ
る。これにより、情報処理装置の動作停止時に車載機器
を介して外部からデータを受信した場合であっても、情
報処理装置を動作させることによりその受信データを正
常に処理することが可能となる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態の車両
内情報通信システムの概略構成を示すブロック図であ
る。図1に示す如く、本実施形態の車両内情報通信シス
テムは、データ管理センタ15、パケット通信中継局1
6、固定局17及びそれらを相互に接続する通信ネット
ワークを除き、車両内部に構築されるものであり、電源
制御ユニット1、車載PC2、バッテリ3、サブバッテ
リ12、イグニションスイッチ4、及び車載機器として
のパケット通信機5、GPSレシーバ6、USBハブ
7、ICカードリーダライタ8、DSRC車載器9、オ
ーディオ機器10、ナビゲーション機器11により構成
される。
【0045】尚、本実施形態の電源制御ユニット1は、
主として情報通信系の各種車載機器5〜11への電源供
給を制御するためのものであり、その他図示しない駆動
系・ボデー系の各種車載機器への電源供給については、
別途バッテリ3から直接或いはイグニションスイッチ4
等を介して行われている。
【0046】まず、電源制御ユニット1の構成について
説明する。電源制御ユニット1は、バッテリ3(本発明
の車載バッテリに相当)又はサブバッテリ12からの電
源を、そのまま或いは所定電圧に変換して動作用電源と
して車載PC2及び各種車載機器5〜11へ供給するた
めのものであり、主としてユニットスイッチ21、電源
安定化回路22、車載機器電源スイッチング回路23、
車載PC用電源スイッチング回路24、電源制御部2
5、及びLED26により構成されるものである。
【0047】ユニットスイッチ21には、バッテリ3か
らの電源(例えば12V;以下「+B電源」と称す)
が、そのまま入力されると共にイグニションスイッチ
(本発明の電源スイッチに相当;以下「IGスイッチ」
と略す)を介しても入力されており、更にサブバッテリ
12からの電源(バッテリ3と同じ電圧)も入力されて
いる。本実施形態のサブバッテリ12は、バッテリ3と
同様、図示しないオルタネータにより充電される二次電
池であるが、二次電池に限らず、例えば単なる一次電池
であってもよい。尚、電源制御ユニット1自体は、この
ユニットスイッチ21をオンすることによって動作す
る。
【0048】IGスイッチ4は、車両内部の運転席に備
えられたキーシリンダに、その車両のマスターキーを挿
入して捻り操作することによりオン・オフ切り替えが行
われる周知のスイッチであり、オフの位置にある場合は
バッテリ3からの+B電源が遮断された状態にあるが、
オフ位置以外(アクセサリ位置又はイグニション位置;
以下単に「オン」という)にすることにより、+B電源
が供給される。この、IGスイッチ4を介してユニット
スイッチ21に供給される+B電源を、以下「ACC0
電源」という。
【0049】そして、ユニットスイッチ21のオン時、
+B電源が電源安定化回路22及び電源制御部25へ供
給されると共に、ACC0電源も電源制御部25へ供給
される。また、ユニットスイッチ21は、+B電源の電
圧を常時監視して所定の下限電圧値(+B電源で動作す
る車載機器や車載PC2がその動作に最低限必要な電
圧)より低くなったときに、バッテリ3からの電源に代
えてサブバッテリ12からの電源を+B電源として電源
安定化回路22及び電源制御部25へ供給するバッテリ
切替機能を備えている。このバッテリ切替機能は、図示
は省略するものの、例えばアナログコンパレータ等を用
いる等の種々の方法によりハード的に実現されるもので
ある。
【0050】電源安定化回路22及び車載機器電源スイ
ッチング回路23について、その内部構成を図2に示
す。図2に示す如く、電源安定化回路22は、ユニット
スイッチ21からの+B電源をそのまま車載PC用電源
スイッチング回路24,パケット通信機5,及び車載機
器電源スイッチング回路23へ供給すると共に、+B電
源を5V安定化電源回路22aにて直流5V電源(以下
単に「5V電源」という)に変換して車載機器電源スイ
ッチング回路23へ供給するものである。
【0051】車載機器電源スイッチング回路23は、+
Bリレー23a,ACCリレー23b及び5V電源リレ
ー23cを備えたものであり、電源安定化回路22から
の+B電源が、+Bリレー23a及びACCリレー23
bを介してそれぞれ各車載機器6〜11へ供給されると
共に、5V安定化電源回路22aからの5V電源も、5
V電源リレー23cを介して各車載機器6〜11へ供給
される。各リレー23a〜23cはいずれも、コントロ
ーラ31からのリレー制御信号に従って動作する。尚、
ACCリレー23bを介して出力される+B電源を、以
下「ACC電源」という。
【0052】車載PC用電源スイッチング回路24の内
部構成については、図示を省略するものの、車載機器電
源スイッチング回路23における+Bリレー23a及び
ACCリレー23bと同じリレーを備え、電源安定化回
路22からの+B電源をこれら各リレーを介して+B電
源及びACC電源として車載PC2へ供給している。
【0053】本実施形態では、車載機器電源スイッチン
グ回路23からの+B電源と5V電源、及び車載PC用
電源スイッチング回路24からの+B電源は、基本的に
ユニットスイッチ21がオンである限り常時出力される
よう、対応する各リレーが制御されている。つまり、I
Gスイッチ4の状態に関係なく、車載PC2への+B電
源、及び各車載機器5〜11への+B電源と5V電源
は、常時供給されるのである。但し、車載PC2及びパ
ケット通信機5を除く各車載機器5〜11は、常時動作
するわけではなく、ACC電源の供給を受けて初めて動
作する。
【0054】より詳しくは、車載PC2及び各車載機器
6〜11は、IGスイッチ4の状態に関係なく常時+B
電源の供給を受けているが、ACC電源が供給されない
限り動作しないよう構成されている。逆に言えば、AC
C電源が供給されているときのみ動作するよう構成され
ていることになる。尚、パケット通信機5は、電源安定
化回路22を介して+B電源の供給のみを受けており、
この+B電源の供給がある限り常時動作するものであ
る。
【0055】ACC電源の供給(ACCリレー23bの
オン・オフ)は、基本的にはIGスイッチ4の状態に依
存するよう制御されるものであり、IGスイッチ4がオ
ンであればACC電源もオン(つまり供給)となり、I
Gスイッチ4がオフになるとACC電源もオフ(つまり
供給停止)となる。但し、本実施形態では、IGスイッ
チ4がオフの時であってもACC電源の供給を継続する
(つまり各車載機器6〜11の動作を継続させる)場合
があるのだが、これについては後で述べる。
【0056】電源制御部25は、当該電源制御ユニット
1としての各種機能を実現するためのプログラム(メモ
リ33内に格納)に従って各種動作を実行するコントロ
ーラ31を中心に構成されている。そして、ユニットス
イッチ21からのACC0信号をイグニションON/OFF検
知部35が検知し、IGスイッチ4の状態をコントロー
ラ31へ伝える。また、ユニットスイッチ21からの+
B電源を電圧検知部36が検知し、その結果(以下「+
B電圧値」という)をコントローラ31へ伝える。
【0057】コントローラ31は、これらIGスイッチ
4の状態及び+B電圧値を監視しつつ、メモリ33内の
プログラムに従って各種制御を実行するほか、通信I/
F34を介して車載PC2やパケット通信機5とのデー
タ通信も行う。コントローラ31内の車載PC動作判定
部32は、車載PC2から送信される動作信号に基づい
て車載PC2の動作状態を判断すると共に、車載PC2
から送信される通信完了信号に基づいて、車載PC2と
各車載機器5〜11とのデータ通信が完了したか否かを
判断するものであるが、その詳細についても後述する。
【0058】ウォッチドッグタイマ37は、例えばIG
スイッチ4がオフになった以降の経過時間を計測するな
ど、後述する各種制御において行われる各種時間計測に
使用されるものである。LED26は、+B電圧値の低
下時など、各種異常発生時に点灯させることにより、異
常発生を外部に報知するためのものであり、電源制御ユ
ニット1の装置筐体表面であってしかも運転者が車両室
内から目視できるよう配置されている。
【0059】次に、本実施形態の車載PC2(本発明の
情報処理装置に相当)は、各車載機器5〜11と相互に
データ送受信可能となるよう接続されると共に、電源制
御ユニット1とも通信ラインL1を介して相互にデータ
通信可能に接続されている。そして、各車載機器5〜1
1から通信I/F39を介して受信したデータ及び電源
制御ユニット1から通信I/F41を介して受信したデ
ータは、車載PC制御器38へ入力され、予め設定され
たプログラム若しくは外部操作(例えば車載PC2が備
える図示しないキーボードからの入力操作)に従って、
上記入力されたデータの処理や各車載機器5〜11の制
御等が行われる。
【0060】車載PC2の動作用電源は、既述の通り電
源制御ユニット1から電源回路40へ供給(より詳しく
は車載PC用電源スイッチング回路24から供給)され
る+B電源及びACC電源であり、ACC電源の状態に
従って、+B電源により動作する。即ち、+B電源の供
給は常時受けているもののACC電源がオフの間は動作
を開始せず、ACC電源がオンになったときにその動作
を開始、つまり内部OS(Operating System)が起動す
るのである。
【0061】そのため、電源回路40は、電源制御ユニ
ット1からの+B電源をそのまま或いは所定電圧に変換
して車載PC2内の各部へ供給すると共に、電源制御ユ
ニット1からのACC電源の状態を車載PC制御器38
へ伝達する。尚、図示しないものの、車載PC2には専
用のバッテリが内蔵されており、+B電源の供給が途絶
えても動作できるようにされている。
【0062】パケット通信機5は、特に本発明の車載無
線通信装置にも相当するものであり、既述の通り、IG
スイッチ4の状態に関わらず電源安定化回路22からの
+B電源の供給がある限り動作し続けるものである。こ
のパケット通信機5は、例えば車両周辺地域の観光情報
(広域情報)や、電源制御ユニット1又は車載PC2或
いは他の各種車載機器のプログラム等、種々のデータを
パケット通信中継局16を介して受信したり、逆に車両
内における種々の情報を、パケット通信中継局16及び
通信ネットワークを介して外部のデータ管理センタ15
へ送信したりする。
【0063】また、パケット通信機5は、車載PC2と
通信ラインL5を介して接続されると共に、電源制御ユ
ニット1とも通信ラインL2を介して接続されており、
各々通信ラインL5,L2を介して相互にデータ送受信
可能である。具体的には、外部から受信した上記各種の
データを通信ラインL5を介して車載PC2へ伝送する
と共に、外部からデータを受信したとき、その旨を表す
受信確認信号を通信ラインL2を介して電源制御ユニッ
ト1へ伝送する。
【0064】尚、本実施形態の通信ラインL1,L3〜
L5はいずれもUSB(UniversalSerial Bus)インタ
フェースによるものであり、通信ラインL2はRS−2
32Cインタフェースによるものである。また、USB
ハブ7は、USBインタフェースを備えた機器をUSB
ホスト(ここでは車載PC2)に複数接続するために使
用される周知の中継装置である。
【0065】GPSレシーバ6は、GPS(Global Posi
tioning System)を利用して車両の位置を得るための周
知の装置である。このGPSレシーバ6により得られた
車両位置は、通信ラインL4を介して車載PC2へ伝送
され、車載PC2からさらに通信ラインL3及びUSB
ハブ7を介してナビゲーション機器11へ伝送される。
ナビゲーション機器11は、その伝送されてきた車両位
置に基づいて、予め用意された地図データ上に自車位置
を示したものをLCD(液晶表示装置)等の表示装置
(図示略)に表示させる。
【0066】USBハブ7に接続された各種機器のう
ち、ICカードリーダライタ8は、例えば有料道路の自
動料金収受システムであるETC(Electronic Toll Co
llection)システムにおいて、ICカードを用いて通行
料金を決済する際に用いたり、或いは、車両に乗車しな
がら飲食物を購入できる販売店等で飲食物の料金決済を
ICカードにて行う際に用いたりするものであり、こう
いった決済情報は、DSRC車載器9を介して外部の固
定局17との間で送受信される。
【0067】DSRC車載器9は、社団法人電波産業会
にて有料道路自動料金収受システム標準規格(ARIB
STD−T55)として策定されている狭帯域通信方
式のDSRC(Dedicated Short Range Communication
s)に対応した無線通信装置等である。ICカードリー
ダライタ8は、このDSRC車載器9により外部から受
信したデータを直接或いは車載PC2を介して取得し、
そのデータに基づいてICカードへのデータ書き込み・
変更等を行う。
【0068】尚、DSRC車載器9では、決済情報に限
らず、例えば車両周囲のよりピンポイント的な観光情報
等の様々な情報も受信することができ、受信した情報を
表示装置(図示略)に表示させることも可能である。更
に、データ管理センタ15から各種プログラムをダウン
ロードする際にもこのDSRC車載器9を用いることが
できる。既述のパケット通信機5によってもダウンロー
ド可能であるが、ダウンロードするプログラムのデータ
量が大きい場合、パケット通信よりも通信速度の速いD
SRCを利用する方が効率的である。
【0069】次に、上記構成の車両内情報通信システム
において、電源制御ユニット1から車載PC2及び各車
載機器6〜11への動作用電源の供給がどのように制御
されるかについて、詳細説明する。図3は、本実施形態
の電源制御ユニット1,車載PC2及び各種車載機器6
〜11の概略動作状況を示す説明図である。尚、以下の
説明においては、ユニットスイッチ21はオンされて電
源制御ユニット1自体は動作しているものとして説明す
る。
【0070】まず、IGスイッチ4をオンにすることに
より、その旨を示す起動信号(ACC0信号)が電源制
御ユニット1へ入力される。これを受けた電源制御ユニ
ット1では、電圧検知部36にて+B電源の電圧が安定
しているか否かを判断し、安定が確認され次第、車載P
C2及び各車載機器6〜11へACC電源の供給を行
う。つまり、車載機器電源スイッチング回路23内のA
CCリレー23b及び車載PC用電源スイッチング回路
24内のACCリレー(図示せず)をいずれもオンにす
る旨のリレー制御信号を出力するのである。
【0071】このACC電源供給開始により、車載PC
2及び各車載機器6〜11は動作を開始することにな
る。このとき、車載PC2からは、正常に動作を開始し
たこと(つまりOSが起動したこと)を示す動作信号が
電源制御ユニット1へ送信される。この動作信号は、本
実施形態では、USBケーブル(通信ラインL1)内の
電源線の状態である。周知の通り、USBケーブルに
は、データ線のほかに電源線(仕様上は5V)があり、
この電源線の状態を動作信号としてみているのである。
具体的には、車載PC2が動作を開始(OSが起動)す
ると電源線がHighレベル(5V)となって、動作信号が
通信ラインL1を介して電源制御ユニット1へ送信され
たことになり、車載PC2が動作を停止(OSがシャッ
トダウン)すると、電源線がLow レベル(0V)となっ
て動作信号の送信が停止されたことになる。
【0072】車載PC2はまた、OS起動後に各車載機
器5〜11に対しても、機器接続確認信号を送信する。
この機器接続確認信号に対して各車載機器5〜11から
応答があったとき、車載PC2はその応答があった車載
機器の接続を確認できたことになる。
【0073】このようにして車載PC2及び各種車載機
器5〜11が動作を開始し、その後、必要に応じて適宜
車載PC2と各種車載機器5〜11との間のデータ通信
(以下「PC−機器間通信」という)も行われる。尚、
USBハブ7は、あくまでも車載PC2と各車載機器8
〜11とのデータ通信を中継するものであり、一般にU
SBハブ7自信が独自に車載PC2とデータ通信を行う
ことはない。
【0074】その後、IGスイッチ4がオフされると、
その旨を示す停止信号(即ちACC0信号の出力停止)
により、電源制御ユニット1は、車載PC2に対して停
止信号の送信(実際にはACC電源の供給停止をもって
停止信号送信としている)を行う。この停止信号、即ち
ACC電源供給停止により、車載PC2は通常はそのま
まシャットダウンされるのだが、本実施形態では、シャ
ットダウンする際にまだ車載機器5〜11とのデータ通
信が完了していない場合は、すぐにシャットダウンせず
そのままその実行中のデータ通信を行う。
【0075】そして、データ通信が完了したとき、その
旨を示す通信完了信号(本発明の第1通信完了信号に相
当)を電源制御ユニット1へ送信する。これにより、車
載PC2はシャットダウンされ、通信完了信号を受けた
電源制御ユニット1は、車載PC2のシャットダウンを
確認後、各車載機器6〜11へのACC電源供給を停止
する。これにより、各車載機器6〜11はその動作を停
止することになる。
【0076】以下、電源制御ユニット1及び車載PC2
にて実行される各種制御処理について説明する。まず、
図4は、電源制御ユニット1のコントローラ31にて実
行される電源供給制御処理を表すフローチャートであ
る。この処理は、ユニットスイッチ21のオン時に継続
して実行されるものである。
【0077】この処理が開始されると、まずステップ
(以下「S」と略す)110にて、バッテリ3の電圧
(+B電圧値)の検知を行う。これは、電圧検知部36
にて検知した+B電圧値をみるものである。そして、続
くS120にて、検知した+B電圧値が所定の下限電圧
値より低いか否かを判断する。具体的には、+B電圧値
を所定時間サンプリングして、その間、所定回数連続し
て下限電圧値を下回ったとき、+B電圧値が下限電圧値
より低い(Low Battery )と判定する。
【0078】S120でLow Battery と判定されなけれ
ばS130に進むが、Low Batteryと判定された場合
は、S290に移行してLED26を点灯し、そのまま
動作を停止する。つまり、バッテリ3の電圧不足のた
め、以後たとえIGスイッチ4がオンされても車載PC
2や各車載機器6〜11への電源供給を行わず、他の図
示しない駆動系・走行系の車載機器への電源供給を優先
させるのである。
【0079】尚、本実施形態では、ユーザへ異常等を報
知するためにLED26を用いるようにしたが、これに
限らず例えばブザーによる報知を採用するなど、種々の
報知方法を採りうる。S130では、IGスイッチ4の
状態を判断し、オフの間はS140へ進むことになる
が、オンになると、S150に進み、電源電圧(+B電
圧値)が安定しているか否かを判断する。本実施形態で
は、例えば5秒間に+B電圧値が10〜14Vの範囲内
を推移すれば安定とみなし、S160に移行するが、安
定しない場合は再びS130に戻ることになる。
【0080】+B電圧値の安定後、S160では、車載
PC2及び各車載機器6〜11へのACC電源出力(供
給)をオン(開始)する。つまり、既述のACCリレー
をオンすることになる。そして、ACC電源出力開始
後、S170にて車載PC2からの動作信号の有無を判
断する。既述の通り、車載PC2は、ACC電源の供給
を受けてその動作(OSの起動)を開始するとともにそ
の旨を表す動作信号を電源制御ユニット1へ送信する。
そのため、S170では、一定時間この動作信号の有無
をみて、動作信号が送信されればS180へ進むが、動
作信号が送信されなかった場合は、車載PC2に何らか
の異常が生じているものとみてS290以降の処理に進
む。尚、このS170による動作信号有無の判定は、コ
ントローラ31内の車載PC動作判定部32により行わ
れる。
【0081】車載PC2から動作信号を受けたときは、
S180に進み、所定時間(本実施形態では30秒間)
待機した後S190へ進む。S190では、+B電圧値
が正常であるか否かを判断する。この判断は、S150
の安定性判断と全く同じように行われ、正常でないと判
断(S150における安定でない旨の判断と同じ)され
た場合、S240に進み、S120と同じく+B電圧値
が所定の下限電圧値より低いか否かの判断を行う。
【0082】そして、+B電圧値が下限電圧値より低い
(Low Battery )と判断されれば、S250にてLED
26を点灯させた後、ACC電源供給を停止させるため
にS260へ移行する。尚このとき(Low Battery とな
ったとき)、ユニットスイッチ21では、バッテリ3か
らサブバッテリ12への切り替えが行われ、サブバッテ
リ12からの電源が+B電源としてユニットスイッチ2
1から各部へ供給されている状態にある。逆に、+B電
圧値がLow Battery と判断されなかった場合は、+B電
圧値が異常高圧(ここでは少なくとも14V以上)であ
るため、S290以降の処理に進む。
【0083】一方、S190にて正常と判断(S150
における安定の旨の判断と同じ)された場合は、S21
0に移行して、車載PC2が動作中であるか否かを判断
する。この判断は、既に説明したように、USBケーブ
ルである通信ラインL1中の電源線の状態に基づいて行
われるものであり、動作中ならばS220に進むが、動
作中でないならばS260に進むことになる。S210
の判断処理を行うようにしたのは、車載PC2が運転者
等の操作によって強制的にシャットダウンされてしまう
可能性もあり、その場合は各車載機器6〜11へのAC
C電源供給を停止するよう制御するのが好ましいからで
ある。
【0084】S220では、車載PC2からプログラム
の書換依頼があったか否かを判断し、ない場合はS18
0に戻ることになるが、あった場合は、そのプログラム
へのアップデートを行う。即ち、メモリ33内に格納さ
れている各種プログラム(本発明の制御プログラムに相
当)の最新版や修正版、或いは全く新規なものが、パケ
ット通信機5或いはDSRC車載器9により受信された
とき、車載PC2からプログラム書換依頼がある。
【0085】この依頼があったときは、S230に進ん
で、既にメモり33に格納されているプログラムを、新
たに受信したものに更新するのである。より具体的に
は、プログラム書換依頼に対する応答信号を車載PC2
へ送信し、車載PC2はこの応答信号を受けてプログラ
ムを送信する。このようにして送信されてきたプログラ
ムに基づき、既にメモり33に格納されているプログラ
ムを更新する。
【0086】一方、IGスイッチ4がオフされてS20
0で否定判定された場合、又はLowBattery によりS2
40で肯定判定された場合は、S260に進み、車載P
C2へのACC電源出力をオフ(停止)する。そして、
続くS270にて、車載PC2と各車載機器5〜11と
のデータ通信が完了しているか否かの確認等を行うため
の、車載PC通信完了確認処理を行う。図5に、この車
載PC通信完了確認処理の詳細を示す。
【0087】図5に示す如く、S270の車載PC通信
完了確認処理では、まずS310にて、通信時間の計測
を開始する。この通信時間とは、ACC電源の供給停止
後、車載PC2と各車載機器5〜11とのデータ通信が
完了するまでの時間である。そして、続くS320に
て、車載PC2からの通信完了信号があったか否かの判
断を行う。この通信完了信号は、ACC電源供給停止
後、車載PC2がデータ通信を完了次第送信してくるも
のである。通信完了信号の送信がなく(即ち車載PC2
と各車載機器5〜11とがデータ通信中)、S320に
て否定判定されると、S330に進み、S310で計測
開始した通信時間が所定の設定時間t1を経過したか否
かが判断される。
【0088】この設定時間t1は、本発明の待機時間に
相当するものであり、通信完了信号が送信されないまま
設定時間t1が経過した場合は(S330:YES)、
車載PC2或いは各車載機器5〜11に異常が生じてデ
ータ通信が完了しない等の問題が発生したものと判断し
て、S280に進み、各車載機器6〜11へのACC電
源出力を停止する。これにより、各車載機器6〜11は
その動作を停止することになる。
【0089】一方、設定時間t1が経過する前に車載P
C2から通信完了信号が送信されてきた場合は、S32
0で肯定判定されてS340に進み、車載PC2のシャ
ットダウン時間の計測を開始する。S350では、車載
PC2がシャットダウンしたか否かの判断を、車載PC
2からの動作信号の有無に基づいて行い、シャットダウ
ンしない間はS360に進んで、計測中のシャットダウ
ン時間が設定時間t2を経過したか否かが判断される。
【0090】シャットダウンされないまま設定時間t2
が経過した場合は(S360:YES)、車載PC2に
何らかの異常が生じて正常にシャットダウンできない状
態であると判断して、S280に進み、各車載機器6〜
11へのACC電源出力を停止する。一方、設定時間t
2が経過する前に車載PC2がシャットダウンした場合
(つまり動作信号が停止した場合)は、S350にて肯
定判定され、S280に進んで各車載機器6〜11への
ACC電源出力を停止する。
【0091】次に、S130にて否定判定された場合、
即ちIGスイッチ4がオフの状態である場合に、S14
0にて実行されるパケット通信着信処理について説明す
る。図6に、このパケット通信着信処理の詳細を示す。
図6に示す如く、S140のパケット通信着信処理で
は、まずS410にて、パケット通信機5からの受信確
認信号があったか否かを判断する。既述の通り、パケッ
ト通信機5が外部からデータを受信すると、パケット通
信機5から電源制御ユニット1へ受信確認信号が送信さ
れる。この受信確認信号がない場合は、そのままこのパ
ケット通信着信処理を終了するが、受信確認信号があっ
た場合は、S420に進む。
【0092】S420では、S190と全く同様に+B
電圧値が正常であるか否かの判断を行い、正常であれば
S430へ進むが、正常でない場合は、S425に進ん
で通信を停止し、そのままこのパケット通信着信処理を
終了する。つまり受信したデータが無効とされることに
なる。
【0093】S420で肯定判定されると、S430に
て車載PC2へのACC電源出力が開始される。そし
て、続くS440にて、車載PC2からの動作信号の有
無を判断する。このS440の判断は、S170と全く
同様、一定時間この動作信号の有無をみることにより行
われるものである。
【0094】車載PC2から動作信号が送信されてきた
場合、即ち車載PC2が正常に動作を開始した場合、S
440にて肯定判定されると共に、パケット通信機5を
介したデータ受信及びその受信データの処理が、車載P
C2にて行われることになる。そして、このデータ受信
・処理が行われている間は、S450にて否定判定され
続けるが、データ受信・処理が完了すると、S460に
移行して車載PC2へのACC電源出力を停止し、この
パケット通信着信処理が終了する。
【0095】一方、S430にて車載PC2へのACC
電源出力開始後、一定時間経過しても車載PC2から動
作信号が送信されなかった場合は(S440:NO)、
S470に進んでLED26を点灯させた後、S460
以降の処理へ進む。つまり、車載PC2へACC電源を
供給したにもかかわらず動作信号が送信されないのは、
車載PC2に何らかの異常が生じていることが予想され
るため、LED26を点灯させるものである。
【0096】次に、車載PC2にて実行される車載PC
起動処理について説明する。図7は、車載PC2の車載
PC制御器38にて実行される車載PC起動処理を表す
フローチャートである。この処理は、車載PC2への+
B電源供給又は図示しない内蔵バッテリによる電源供給
の少なくともいずれかが行われている間、所定周期で実
行されるものである。
【0097】この処理が開始されると、まずS510に
て、電源制御ユニット1からACC電源の供給があるか
否かが判断され、ない間はこのS510の処理を繰り返
すことになるが、ACC電源の供給があった場合、S5
20に進み、+B電圧値の安定性の判断を行う。この判
断も、電源制御ユニット1からの+B電源を電源回路4
0内の電圧検知部(図示略)により検知した上で、図4
におけるS150の処理と全く同様に行われるものであ
る。
【0098】そして、+B電圧値の安定が確認される
と、S530に進んでOSを起動する。これにより、車
載PC2の動作が実質的に開始されたことになり、S5
40に進んで電源制御ユニット1へ動作信号を送信す
る。続くS550では、図4におけるS190の処理と
全く同様に、+B電圧値が正常であるか否かの判断が行
われ、正常である場合はさらにS560に進んでACC
電源の状態を判断する。ここで、ACC電源が入力され
ている場合は、再びS550以下の処理を繰り返すこと
になる。
【0099】つまり、+B電圧値が正常であってしかも
電源制御ユニット1からACC電源が入力されている間
は、車載PC2は正常に動作し、S550〜S560の
処理を繰り返すことになる。一方、+B電圧値が正常で
なくてS550で否定判定された場合は、S640に進
み、車載PC2動作用の電源を、+B電源から図示しな
い内蔵バッテリに切り替えて、S570へ移行する。ま
た、IGスイッチ4のオフによりACC電源の入力がな
くなってS560で否定判定された場合も、S570に
進む。S570では各車載機器5〜11との新規のデー
タ通信の受付を停止し、続くS580にてACC電源入
力停止後の時間計測を開始して、S590へ進む。
【0100】S590では、各車載機器5〜11とのデ
ータ通信が完了していないか否かが判断され、完了して
いない場合はS620に進むが、完了している場合はS
600に進み、電源制御ユニット1へ通信完了信号を送
信する。その後、S610にてシャットダウンを行い、
この車載PC起動処理が終了することになる。
【0101】データ通信が完了しない間は、S590に
て肯定判定されてS620に進み、所定の設定時間t3
(例えば5分)が経過したか否かが判断され、経過しな
い間は否定判定されてS590に戻るが、経過した場合
は、S610に進んでシャットダウンが行われる。即
ち、ACC電源の入力停止時に実行中であったデータ通
信が、その後所定時間t3が経過しても完了しない場合
は、膨大なデータを処理しているものと判断し、それに
よりバッテリ3の電圧が低下してしまうのを防止するた
めに、データ通信が完了していなくてもシャットダウン
するのである。
【0102】車載PC2ではまた、上記説明した図7の
車載PC起動処理と並行して、パケット通信機5又はD
SRC車載器9により電源制御ユニット1用のプログラ
ムを受信したときにそのプログラムを電源制御ユニット
1へ送信するための、プログラム受信処理が実行され
る。図8に、このプログラム受信処理のフローチャート
を示す。このプログラム受信処理は、車載PC2の動作
開始後(OSの起動後)に所定周期で実行されるもので
ある。
【0103】この処理が開始されると、まずS710に
て、パケット通信機5又はDSRC車載器9により電源
制御ユニット1用のプログラムデータが受信されたか否
かを判断し、受信しなければそのままこの処理を終了す
るが、受信した場合はS720に進み、電源制御ユニッ
ト1に対してそのプログラムデータにより既存のプログ
ラムをアップデートすべき旨の依頼を行う。
【0104】そして、S730にて、アップデート依頼
に対する電源制御ユニット1からの応答があったか否か
を判断し、ない間はこのS730の処理を繰り返すが、
応答があった場合は、S740に移行して、受信したプ
ログラムデータを電源制御ユニット1へ送信する。これ
により、電源制御ユニット側1では、図4のS230の
処理実行によりプログラムのアップデートが行われるこ
とになる。
【0105】尚、車載PC2では、上記の車載PC起動
処理及びプログラム受信処理のほか、OS起動後に各車
載機器5〜11との接続状況を確認するための処理を、
上記各処理と共にマルチタスク処理として実行する。具
体的には、通信I/F39から各通信ラインL3〜L5
を介して機器接続確認信号を送信し、車載PC2に接続
された各車載機器5〜11が応答信号を返すことによ
り、車載PC2はどの車載機器が接続されているかを確
認するものである。
【0106】以上詳述したように、本実施形態の車両内
情報通信システムでは、バッテリ3から車載PC2や各
車載機器5〜11への電源供給を、電源制御ユニット1
を介して行うようにしている。そして、車載PC2や各
車載機器6〜11の動作を制御するためのACC電源の
出力を、基本的にはIGスイッチ4の状態に応じて制御
する(IGスイッチ4のオン時にACC電源を出力)の
だが、IGスイッチ4をオフしたときに車載PC2と各
車載機器5〜11との間でデータ通信が行われているな
らば、引き続きACC電源の出力を継続し、そのデータ
通信が完了した後にACC電源の出力を停止するように
している。
【0107】従って、本実施形態の車両内情報通信シス
テムによれば、たとえ車載PC2と各車載機器5〜11
とがデータ通信を行っている最中にIGスイッチ4をオ
フしたとしても、そのデータ通信が完了するまでは、A
CC電源の供給が継続される(つまり車載PC2及び各
車載機器5〜11が動作を継続できる)ため、IGスイ
ッチ4のオフ時に実行中であったデータ通信を確実に完
了させることができる。
【0108】また、IGスイッチ4のオフ時に実行中の
データ通信が終了するまでの時間に制限を設け、何らか
の要因で、所定時間経過しても終了しない、或いは終了
はしているがその旨の信号(通信完了信号)が電源制御
ユニット1に送信されない等の異常が生じた場合には、
ACC電源の出力を停止するようにしている。そのた
め、異常であるにも関わらずACC電源を出力し続ける
(各車載機器の動作を継続させる)ことによりバッテリ
3の電力を浪費してしまうのを防止することができる。
【0109】更に、バッテリ3以外にサブバッテリ12
も備え、+B電圧値の低下時には、応急的にこのサブバ
ッテリ12に切り替えるようにしている。そのため、バ
ッテリ3を必要以上に酷使することなく、少なくともそ
のとき(+B電圧低下時)に実行中のデータ通信につい
ては確実に完了できるようにしている。
【0110】ここで、本実施形態の構成要素と本発明の
構成要素の対応関係を明らかにする。本実施形態におい
て、電源安定化回路22及び車載機器電源スイッチング
回路23により本発明の電源供給手段が構成され、ユニ
ットスイッチ21は本発明のサブ電源供給手段に相当す
る。また、図7の車載PC起動処理においてS600の
処理により電源制御ユニット1へ送信される通信完了信
号は、本発明の第1及び第2いずれの通信完了信号にも
相当するものである。
【0111】また、図4の電源供給制御処理において、
S240で肯定判定されることによりS250を経てS
260に移行したときに、S260の処理により車載P
C2へのACC電源出力が停止されることが、本発明の
通信完了指令が送信されたことに相当する。
【0112】尚、各車載機器5〜11へ供給される+B
電源は、本発明の動作用電源に相当するものであるが、
本実施形態では、この+B電源を常時供給するように
し、実際にその+B電源によって動作するか否かは、A
CC電源の状態によって制御されるよう構成している
(但しパケット通信機5を除く)。そのため、電源制御
ユニット1から各車載機器6〜11へACC電源が出力
されることによって、各車載機器6〜11が+B電源に
より動作可能となった状態が、本発明における「動作用
電源の供給」がなされている状態に相当する。
【0113】また、図5の車載PC通信完了確認処理に
おけるS310〜S330の処理及び図4の電源供給制
御処理におけるS280の処理は本発明の電源供給制御
手段が実行する処理に相当し、図4の電源供給制御処理
におけるS240及びS260の処理(但し、S240
で肯定判定されることによりS250を経てS260が
実行される場合に限る)は本発明の完了指令送信手段が
実行する処理に相当し、図4の電源供給制御処理におけ
るS230の処理は本発明のプログラム更新手段が実行
する処理に相当し、図6のパケット通信着信処理におけ
るS410の処理は本発明の受信確認信号取得手段が実
行する処理に相当し、同じく図6のパケット通信着信処
理におけるS430の処理は本発明の情報処理装置起動
手段が実行する処理に相当する。
【0114】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、上記実施形態では、車載PC2及び各車載
機器6〜11を、常時+B電源の供給を受けると共にそ
の実際の動作については別途ACC電源に基づいて行う
もとして構成したが、これに限らず、単に+B電源を供
給又は遮断するようにしてこの+B電源の供給により動
作を開始するものであってもよい。その場合、IGスイ
ッチ4のオフ時にデータ通信が行われている場合は、そ
のデータ通信が完了するまでは+B電源の供給を継続す
るようにすればよい。
【0115】また、上記実施形態では、電源制御ユニッ
ト1、車載PC2及び各車載機器5〜11を相互に接続
する通信インタフェースとして、USB及びRS232
Cを用いた場合について説明したが、これに限らず種々
のインタフェース(例えばSCSI、IEEE1394
等)を採用できるのはいうまでもなく、更に、有線に限
らず無線により相互にデータ通信可能となるような構成
であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の車両内情報通信システムの概略
構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施形態の電源制御ユニットを構成する電
源安定化回路及び車載機器電源スイッチング回路の概略
構成を示す説明図である。
【図3】 本実施形態の電源制御ユニット,車載PC及
び各種車載機器の概略動作状況を示す説明図である。
【図4】 本実施形態の電源制御ユニットにて実行され
る電源供給制御処理を表すフローチャートである。
【図5】 図4の電源供給制御処理におけるS270の
車載PC通信完了確認処理の詳細を表すフローチャート
である。
【図6】 図4の電源供給制御処理におけるS140の
パケット通信着信処理の詳細を表すフローチャートであ
る。
【図7】 本実施形態の車載PCにて実行される車載P
C起動処理を表すフローチャートである。
【図8】 本実施形態の車載PCにて実行されるプログ
ラム受信処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…電源制御ユニット、2…車載PC、3…バッテリ、
4…IGスイッチ、5…パケット通信機、6…GPSレ
シーバ、7…USBハブ、8…ICカードリーダライ
タ、9…DSRC車載器、10…オーディオ機器、11
…ナビゲーション機器、12…サブバッテリ、15…デ
ータ管理センタ、16…パケット通信中継局、17…固
定局、21…ユニットスイッチ、22…電源安定化回
路、22a…5V安定化電源回路、23…車載機器電源
スイッチング回路、23a…+Bリレー、23b…AC
Cリレー、23c…5V電源リレー、24…車載PC用
電源スイッチング回路、25…電源制御部、26…LE
D、31…コントローラ、32…車載PC動作判定部、
33…メモり、34,39,41…通信I/F、35…
イグニションON/OFF検知部、36…電圧検知部、37…
ウォッチドッグタイマ、38…車載PC制御器、40…
電源回路、L1〜L5…通信ライン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載機器と、 該車載機器と相互にデータ送受信可能に構成され、予め
    設定されたプログラム若しくは外部操作に従って前記車
    載機器を制御する情報処理装置と、 車両の電源スイッチのオン時に、車載バッテリからの電
    源を、そのまま又は所定電圧に変換して前記車載機器へ
    動作用電源として供給する車載電源制御ユニットと、 からなる車両内情報通信システムであって、 前記車載電源制御ユニットは、 前記電源スイッチのオフにより前記動作用電源の供給を
    停止する際、前記情報処理装置と前記車載機器とのデー
    タ通信が行われているか否かを判断して、データ通信中
    ならば前記動作用電源の供給をそのまま継続し、該デー
    タ通信が完了したときに前記動作用電源の供給を停止す
    ることを特徴とする車両内情報通信システム。
  2. 【請求項2】 前記情報処理装置は、前記電源スイッチ
    のオフ時に前記データ通信が行われていないとき、若し
    くは前記電源スイッチのオフ時に前記データ通信中であ
    る場合であって該データ通信が完了したときに、前記車
    載電源制御ユニットへ第1通信完了信号を送信するよう
    構成され、 前記車載電源制御ユニットは、前記データ通信中か否か
    の判断を、前記情報処理装置から送信される前記第1通
    信完了信号に基づいて行うことを特徴とする請求項1記
    載の車両内情報通信システム。
  3. 【請求項3】 前記車載電源制御ユニットは、 前記電源スイッチのオフ後、所定の待機時間を経過して
    も前記情報処理装置から前記第1通信完了信号の送信が
    なかった場合は、前記動作用電源の供給を停止すること
    を特徴とする請求項2記載の車両内情報通信システム。
  4. 【請求項4】 予備用のサブバッテリが備えられてお
    り、 前記車載電源制御ユニットは、 前記車載バッテリの電圧が所定の下限電圧値より低くな
    ったとき、該車載バッテリに代えて前記サブバッテリか
    らの電源を元に前記動作用電源の供給を行うと共に、前
    記情報処理装置へ前記データ通信を完了すべき旨の通信
    完了指令を送信し、該通信完了指令の送信後、該情報処
    理装置から前記データ通信が行われていない旨を表す第
    2通信完了信号が送信されてきたときに、前記動作用電
    源の供給を停止するよう構成され、 前記情報処理装置は、 前記通信完了指令の受信時に前記データ通信が行われて
    いないとき、若しくは前記通信完了指令の受信時に前記
    データ通信中である場合であって該データ通信が完了し
    たときに、前記車載電源制御ユニットへ前記第2通信完
    了信号を送信することを特徴とする請求項1〜3いずれ
    かに記載の車両内情報通信システム。
  5. 【請求項5】 前記情報処理装置は、無線にて外部との
    通信が可能な車載無線通信装置と相互にデータ通信可能
    であって、該車載無線通信装置が外部からデータを受信
    したとき該データに基づいた処理を行うよう構成されて
    おり、 前記情報処理装置は、前記車載無線通信装置を介して前
    記車載電源制御ユニット用の制御プログラムを受信した
    とき、該制御プログラムを前記車載電源制御ユニットへ
    送信し、 前記車載電源制御ユニットは、前記情報処理装置から前
    記制御プログラムを受信したとき、元の制御プログラム
    を該受信した制御プログラムに更新することを特徴とす
    る請求項1〜4いずれかに記載の車両内情報通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記車載無線通信装置は、前記電源スイ
    ッチの状態に関わらず常に動作すると共に、外部からデ
    ータを受信したときにその旨を表す受信確認信号を前記
    車載電源制御ユニットへ送信するよう構成されており、 前記車載電源制御ユニットは、前記情報処理装置の動作
    停止時に前記受信確認信号を受信したとき、該情報処理
    装置を動作させることを特徴とする請求項5記載の車両
    内情報通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれかに記載の車両内情
    報通信システムにおいて使用される車載電源制御ユニッ
    トであって、 前記電源スイッチのオン時に、前記車載バッテリからの
    電源を元に前記動作用電源を生成して前記車載機器へ供
    給する電源供給手段と、 前記電源スイッチのオフ時に、前記データ通信が行われ
    ているか否かを判断し、該データ通信中でなければ前記
    電源供給手段に対して前記動作用電源の供給を停止さ
    せ、該データ通信中であれば、前記電源供給手段に対し
    て前記動作用電源の供給をそのまま継続させ、該データ
    通信の完了後に該動作用電源の供給を停止させる電源供
    給制御手段と、 を備えたことを特徴とする車載電源制御ユニット。
  8. 【請求項8】 前記電源供給制御手段は、前記電源スイ
    ッチのオフ後、前記データ通信が行われていないこと若
    しくは該オフ時に行われていた前記データ通信が完了し
    たことを示す第1通信完了信号が前記情報処理装置から
    送信されてきたときに、前記電源供給手段による前記動
    作用電源の供給を停止させることを特徴とする請求項7
    記載の車載電源制御ユニット。
  9. 【請求項9】 前記電源供給制御手段は、前記電源スイ
    ッチのオフ後、所定の待機期間を経過しても前記情報処
    理装置から前記第1通信完了信号の送信がなかった場合
    は、前記電源供給手段による前記動作用電源の供給を停
    止させることを特徴とする請求項8記載の車載電源制御
    ユニット。
  10. 【請求項10】 前記車載バッテリの電圧が所定の下限
    電圧値より低いか否かを判定し、低い場合に、該車載バ
    ッテリから前記電源供給手段への電源供給を遮断して予
    備用のサブバッテリからの電源を前記電源供給手段へ供
    給するサブ電源供給手段と、 該サブ電源供給手段によって、前記電源供給手段へ供給
    される電源が前記サブバッテリからの電源に切り替わっ
    たとき、前記情報処理装置へ前記データ通信を完了すべ
    き旨の通信完了指令を送信する完了指令送信手段と、 を備え、 前記電源供給制御手段は、前記通信完了指令が送信され
    た後、前記情報処理装置から、前記データ通信が行われ
    ていないこと若しくは該送信時に行われていた前記デー
    タ通信が完了したことを示す第2通信完了信号が送信さ
    れてきたときに、前記電源スイッチの状態に関わらず前
    記電源供給手段による前記動作用電源の供給を停止させ
    ることを特徴とする請求項7〜9いずれかに記載の車載
    電源制御ユニット。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10いずれかに記載の車載
    電源制御ユニットであって、 当該車載電源制御ユニット用の制御プログラムを前記情
    報処理装置から受信したとき、元の制御プログラムを該
    受信した制御プログラムに更新するプログラム更新手段
    を備えたことを特徴とする車載電源制御ユニット。
  12. 【請求項12】 前記車載機器が外部からデータを受信
    したときに該車載機器から送信されてくる受信確認信号
    を取得する受信確認信号取得手段と、 前記情報処理装置の動作停止時に前記受信確認信号を取
    得したとき、該情報処理装置を動作させる情報処理装置
    起動手段と、 を備えたことを特徴とする請求項11記載の車載電源制
    御ユニット。
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