JP2003190798A - メタクリル酸製造用触媒の製造方法、この方法により製造される触媒、および、メタクリル酸の製造方法 - Google Patents

メタクリル酸製造用触媒の製造方法、この方法により製造される触媒、および、メタクリル酸の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタクロレインを分子状酸素により気相接触
酸化してメタクリル酸を製造する際に用いられる、寿命
の長い触媒、その製造方法、および、この触媒を用いた
メタクリル酸の製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明のメタクリル酸製造用触媒は、Z
元素(カリウム、ルビジウムおよびセシウムからなる群
より選ばれた少なくとも1種類の元素)を含む溶液また
はスラリーと、少なくともモリブデン、リンおよびバナ
ジウムを含み、Z元素を含まない溶液またはスラリーと
を混合し、この混合溶液にアンモニウムを含み、Z元素
を含まない溶液またはスラリーを混合し、さらにZ元素
を含む溶液またはスラリーを追加混合して触媒前駆体を
含む溶液またはスラリーを調製し、これを乾燥・焼成し
て製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタクロレインを
分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造
する際に使用する触媒(以下、メタクリル酸製造用触媒
という。)の製造方法、この方法により製造される触
媒、および、この触媒を用いたメタクリル酸の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】触媒成分元素を含む2種類以上の混合溶
液を混合してメタクリル酸製造用触媒を製造する方法と
しては、例えば、特開平4−182450号公報、特開
平5−31368号公報、特開平7−185354号公
報、特開平8−157414号公報、特開平8−196
908号公報等に記載されている方法が挙げられる。こ
のうち、特開平5−31368号公報には、モリブデ
ン、バナジウム、リンおよびアンチモン等の第4成分X
を含む均一溶液と、アンモニア水と、セシウム等のその
他の触媒成分元素を含む均一溶液とを混合し、この混合
溶液を乾燥することによってメタクリル酸製造用触媒を
製造する方法が開示されている。これにより、第4成分
X(特に、アンチモン)の溶解性が向上し、触媒性能の
再現性、安定性に優れ、長寿命の触媒が得られるとして
いる。
【0003】また、特開平9−290162号公報に
は、全ての触媒原料を水に溶解あるいは懸濁させた溶液
について、アンモニウム根の含有量をモリブデン12原
子に対し17〜100モルの範囲、かつ、そのpHを
6.5〜13の範囲とする酸化触媒の製造方法が開示さ
れている。pHの調整は、硝酸またはアンモニア水等の
添加により行われている。
【0004】しかしながら、このような従来の触媒原料
の混合方法やpH調整方法を用いて製造された触媒は、
特に寿命の面で工業触媒としては必ずしも十分でなく、
さらなる触媒性能の向上が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、メタクロレ
インを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸
を製造する際に用いられる、寿命の長い触媒、その製造
方法、および、この触媒を用いたメタクリル酸の製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、以
下の本発明により解決できる。 メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化して
メタクリル酸を製造する際に用いられる、下記式(1)
で表される組成を有する触媒の製造方法であって、(i)
少なくともモリブデン、リンおよびバナジウムを含み、
Z元素を含まない溶液またはスラリー(A液)を調製す
る工程と、(ii) アンモニウムを含み、Z元素を含まな
い溶液またはスラリー(B液)を調製する工程と、(ii
i) Z元素を含む溶液またはスラリーを調製する工程
と、(iv) A液とZ元素を含む溶液またはスラリー(C
I液)とを混合して、A−CI混合液を調製する工程
と、(v) A−CI混合液とB液とを混合して、A−CI
−B混合液を調製する工程と、(vi) A−CI−B混合
液とZ元素を含む溶液またはスラリー(CII液)とを混
合して、触媒前駆体を含む溶液またはスラリーを調製す
る工程と、(vii) この触媒前駆体を含む溶液またはスラ
リーを乾燥・焼成する工程とを含むことを特徴とするメ
タクリル酸製造用触媒の製造方法。
【0007】 PaMobcCudefgh (1) (式(1)および明細書中、P、Mo、V、Cuおよび
Oは、それぞれリン、モリブデン、バナジウム、銅およ
び酸素を示し、Xはアンチモン、ビスマス、砒素、ゲル
マニウム、ジルコニウム、テルル、銀、セレン、ケイ
素、タングステンおよびホウ素からなる群より選ばれた
少なくとも1種類の元素を示し、Yは鉄、亜鉛、クロ
ム、マグネシウム、タンタル、コバルト、マンガン、バ
リウム、ガリウム、セリウムおよびランタンからなる群
より選ばれた少なくとも1種類の元素を示し、Zはカリ
ウム、ルビジウムおよびセシウムからなる群より選ばれ
た少なくとも1種類の元素を示す。a、b、c、d、
e、f、gおよびhは各元素の原子比率を表し、b=1
2のときa=0.5〜3、c=0.01〜3、d=0.
01〜2、e=0〜3、f=0〜3、g=0.01〜3
であり、hは前記各成分の原子価を満足するのに必要な
酸素の原子比率である。) CI液中に含まれるZ元素の量とCII液中に含まれる
Z元素の量の比が、5:95〜95:5(モル比)であ
ることを特徴とする前記のメタクリル酸製造用触媒の
製造方法。 CI液およびCII液が、Z元素以外の製造される触媒
に含まれる元素(酸素を除く)の単体あるいは化合物、
および、アンモニウム含有化合物を含まないことを特徴
とする前記またはのメタクリル酸製造用触媒の製造
方法。 B液が、製造される触媒に含まれる元素(酸素を除
く)の単体あるいは化合物を含まないことを特徴とする
前記〜のいずれかのメタクリル酸製造用触媒の製造
方法。 A液はアンモニウムを含まないか、または、A液中に
含まれるアンモニウムの量が、A液中に含まれるモリブ
デン原子12モルに対して1.5モル以下であり、B液
中に含まれるアンモニウムの量が、A液中に含まれるモ
リブデン原子12モルに対して6〜17モルであること
を特徴とする前記〜のいずれかのメタクリル酸製造
用触媒の製造方法。 前記〜のいずれかの方法により製造されるメタク
リル酸製造用触媒。 前記のメタクリル酸製造用触媒の存在下で、メタク
ロレインを分子状酸素により気相接触酸化するメタクリ
ル酸の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の前記式(1)で表される
組成を有する、メタクロレインを気相接触酸化してメタ
クリル酸を製造するための触媒の製造方法は、前述の通
り、(i) 少なくともモリブデン、リンおよびバナジウム
を含み、Z元素を含まない溶液またはスラリー(A液)
を調製する工程と、(ii) アンモニウムを含み、Z元素
を含まない溶液またはスラリー(B液)を調製する工程
と、(iii) Z元素を含む溶液またはスラリーを調製する
工程と、(iv) A液とZ元素を含む溶液またはスラリー
(CI液)とを混合して、A−CI混合液を調製する工
程と、(v) A−CI混合液とB液とを混合して、A−C
I−B混合液を調製する工程と、(vi) A−CI−B混
合液とZ元素を含む溶液またはスラリー(CII液)とを
混合して、触媒前駆体を含む溶液またはスラリーを調製
する工程と、(vii) この触媒前駆体を含む溶液またはス
ラリーを乾燥・焼成する工程とを含むものである。CI
液とCII液とは同じ組成の溶液であっても、異なる組成
の溶液であってもよい。また、CI液中に含まれるZ元
素の量とCII液中に含まれるZ元素の量の比は、5:9
5〜95:5(モル比)が好ましい。
【0009】なお、ここでいう「アンモニウム」とは、
NH4 +だけでなくNH3をも含み、「アンモニウム含有
化合物」とは、アンモニウムを含む化合物を意味する。
【0010】本発明においては、少なくともモリブデ
ン、リンおよびバナジウムを含み、Z元素を含まない溶
液またはスラリー(A液)とZ元素を含む溶液またはス
ラリー(CI液)とを混合し、次にアンモニウムを含
み、Z元素を含まない溶液またはスラリー(B液)を混
合し、最後に再度Z元素を含む溶液またはスラリー(C
II液)を混合することが重要である。このような混合順
序で製造される本発明のメタクリル酸製造用触媒は、優
れた触媒性能を有し、特に触媒寿命の点で優れている。
【0011】また、発明において、A液中に含まれるア
ンモニウムの量は、A液中に含まれるモリブデン原子1
2モルに対して1.5モル以下(0モルも含む)が好ま
しく、1モル以下(0モルも含む)がより好ましい。ま
た、B液中に含まれるアンモニウムの量は、A液中に含
まれるモリブデン原子12モルに対して6〜17モルが
好ましく、7〜15モルがより好ましい。A液およびB
液中のアンモニウムの量をこのような範囲にすること
で、さらに長寿命の触媒が得られる。ここで、A液およ
びB液中のアンモニウムの量とは、溶液中にアンモニア
(NH3)またはアンモニウムイオン(NH4 +)の形で
含まれている量のみならず、液中の化合物に含まれるN
3基およびNH4 +基の量も含まれる。
【0012】本発明の製造方法により得られる触媒の性
能、特に触媒寿命が向上するメカニズムについては明ら
かではないが、触媒原料の混合順序、さらにはA液およ
びB液中のアンモニウムの量を特定量に制御することに
より、安定性の高い結晶構造が形成されるためと推定さ
れる。
【0013】なお、本発明において、A液、B液、CI
液、CII液、A−CI混合液、A−CI−B混合液の状
態は、触媒原料が液中に含まれていれば特に制限はな
く、触媒原料が完全に溶媒に溶解した溶液であっても、
一部または全量が溶媒に懸濁したスラリーであってもよ
い。
【0014】以下、本発明のメタクリル酸製造用触媒の
製造方法について、さらに詳しく説明する。
【0015】<A液の調製>A液は、少なくともモリブ
デン、リンおよびバナジウムの化合物(触媒原料)を溶
媒に溶解あるいは懸濁させて調製する。A液は、モリブ
デン、リンおよびバナジウムの他に、Z元素以外の製造
される触媒に含まれる元素(酸素を除く)の化合物を含
んでいてもよい。
【0016】A液は、常温で攪拌して調製してもよい
が、加熱攪拌して調製することが好ましい。加熱温度
は、80℃以上が好ましく、90℃以上がより好まし
い。また、加熱温度は、150℃以下が好ましく、13
0℃以下がより好ましい。加熱温度をこのような範囲に
することで、活性の高い触媒が得られる。加熱時間は、
0.5時間以上が好ましく、1時間以上がより好まし
い。加熱時間をこのような範囲にすることで、触媒原料
同士の反応を十分に進行させることができる。また、加
熱時間は、24時間以下が好ましく、12時間以下がよ
り好ましい。
【0017】用いる触媒原料としては、各元素の酸化
物、硝酸塩、炭酸塩、アンモニウム塩等を適宜選択して
使用することができる。例えば、モリブデンの原料とし
ては、三酸化モリブデン、モリブデン酸等のアンモニウ
ムを含まない化合物が好ましいが、パラモリブデン酸ア
ンモニウム、ジモリブデン酸アンモニウム、テトラモリ
ブデン酸アンモニウム等の各種モリブデン酸アンモニウ
ムも少量であれば使用できる。リンの原料としては、正
リン酸、五酸化リン、リン酸アンモニウム等が使用でき
る。バナジウムの原料としては、五酸化バナジウム、メ
タバナジン酸アンモニウム等が使用できる。また、モリ
ブデン、リンおよびバナジウムの原料として、リンモリ
ブデン酸、モリブドバナドリン酸、リンモリブデン酸ア
ンモニウム等のヘテロポリ酸を使用することもできる。
触媒成分の原料は、各元素に対して1種を用いても、2
種以上を併用してもよい。
【0018】A液の溶媒としては、水を用いることが好
ましい。
【0019】A液中の溶媒の量は特に限定されないが、
通常、A液中に含まれるモリブデン化合物と溶媒の含有
比(質量比)は1:0.1〜1:100であることが好
ましい。
【0020】A液中に含まれるアンモニウムの量は、A
液中に含まれるモリブデン原子12モルに対して1.5
モル以下(0モルも含む)が好ましい。A液中に含まれ
るアンモニウムの量を1.5モル以下にすることによ
り、さらに長寿命の触媒が得られる。さらに、A液中に
含まれるアンモニウムの量は、A液中に含まれるモリブ
デン原子12モルに対して1モル以下(0モルも含む)
が好ましい。A液中に含まれるアンモニウムの量を1モ
ル以下にすることにより、メタクリル酸の収率が高い触
媒が得られる。
【0021】A液中に含まれるアンモニウムの量は、ア
ンモニウムを含む触媒原料の使用量により調節すること
ができる。
【0022】<B液の調製>B液は、アンモニウム含有
化合物を溶媒に溶解あるいは懸濁させて調製する。B液
は、アンモニウム含有化合物の他に、触媒原料となる、
Z元素およびモリブデン以外の製造される触媒に含まれ
る元素(酸素を除く)の化合物も全量でなければ含んで
いてもかまわないが、これらを含まないことが好まし
い。
【0023】用いるアンモニウム含有化合物としては特
に限定されず、例えば、アンモニア(アンモニア水)、
炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、硝酸アンモ
ニウム等が挙げられる。アンモニウム含有化合物は1種
を用いても、2種以上を併用してもよい。
【0024】B液の溶媒としては、水を用いることが好
ましい。
【0025】B液中に含まれるアンモニウムの量は、A
液中に含まれるモリブデン原子12モルに対して6モル
以上が好ましく、7モル以上がより好ましい。また、B
液中に含まれるアンモニウムの量は、A液中に含まれる
モリブデン原子12モルに対して17モル以下が好まし
く、15モル以下がより好ましい。B液中に含まれるア
ンモニウムの量をこのような範囲にすることにより、さ
らに長寿命の触媒が得られる。
【0026】B液中の溶媒の量は特に限定されないが、
通常、B液中に含まれるアンモニウム含有化合物と溶媒
の含有比(質量比)は1:0.1〜1:100であるこ
とが好ましい。なお、溶媒を用いずにアンモニウム含有
化合物をそのままA−CI混合液に添加することもでき
る。
【0027】なお、B液は、通常、常温で攪拌して調製
すればよいが、必要に応じて80℃程度まで加熱して調
製してもかまわない。
【0028】<Z元素を含む溶液またはスラリーの調製
>Z元素を含む溶液またはスラリーは、少なくともZ元
素の化合物(触媒原料)を溶媒に溶解あるいは懸濁させ
て調製する。ここで、Z元素とは、カリウム、ルビジウ
ム、および、セシウムからなる群より選ばれた少なくと
も1種類の元素である。Z元素を含む溶液またはスラリ
ーは、Z元素の化合物の他に、触媒原料となる、製造さ
れる触媒に含まれる元素(酸素を除く)の化合物も全量
でなければ含んでいてもかまわないが、これらを含まな
いことが好ましい。また、Z元素を含む溶液またはスラ
リーは、アンモニウム含有化合物を含まないことが好ま
しい。
【0029】本発明においては、Z元素がセシウムの場
合、特に優れた効果が得られる。
【0030】用いるZ元素の触媒原料としては、各元素
の硝酸塩、炭酸塩、水酸化物等を適宜選択して使用する
ことができる。例えば、セシウムの原料としては、硝酸
セシウム、炭酸セシウム、水酸化セシウム等が使用でき
る。触媒成分の原料は、各元素に対して1種を用いて
も、2種以上を併用してもよい。
【0031】Z元素を含む溶液またはスラリーの溶媒と
しては、水を用いることが好ましい。
【0032】Z元素を含む溶液またはスラリー中の溶媒
の量は特に限定されないが、通常、Z元素を含む溶液ま
たはスラリー中に含まれる全ての触媒原料と溶媒の含有
比(質量比)は、ともに、1:0.1〜1:100であ
ることが好ましい。なお、溶媒を用いずにZ元素を含む
化合物をそのままA液あるいはA−CI−B混合液に添
加することもできる。
【0033】なお、Z元素を含む溶液またはスラリー
は、通常、常温で攪拌して調製すればよいが、必要に応
じて80℃程度まで加熱して調製してもかまわない。
【0034】本発明においては、Z元素を含む溶液また
はスラリーをCI液およびCII液として2回に分けて混
合するが、調製した1つのZ元素を含む溶液またはスラ
リーをCI液とCII液とに分けてもよく、また、CI液
とCII液とを個別に調製してもよい。CI液とCII液と
を個別に調製する場合、CI液とCII液とは同じ触媒原
料を用いて調製してもよいし、異なる触媒原料を用いて
調製してもよい。また、CI液中に含まれるZ元素と溶
媒の含有比とCII液中に含まれるZ元素と溶媒の含有比
とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0035】CI液中に含まれるZ元素の量とCII液中
に含まれるZ元素の量の比(モル比)は、5:95〜9
5:5が好ましく、10:90〜90:10がより好ま
しく、20:80〜80:20が特に好ましい。
【0036】<A−CI混合液の調製>次いで、上記の
ようにして調製したA液とZ元素を含む溶液またはスラ
リー(CI液)とを混合し、A−CI混合液を調製す
る。
【0037】A液とCI液の混合方法は特に限定され
ず、例えば、A液が入った容器にCI液を加える方法、
CI液が入った容器にA液を加える方法、容器にA液と
CI液とを同時に流し込む方法等の任意の方法が利用で
きる。混合は、通常、攪拌しながら行う。
【0038】A−CI混合液は、常温で調製してもよい
が、加熱して調製してもよい。混合時のA液とCI液の
温度、A−CI混合液の調製温度は、それぞれ80℃以
下が好ましく、70℃以下がより好ましい。このような
範囲の液温でA−CI混合液を調製することにより、活
性の高い触媒が得られる。また、加熱時間は特に限定さ
れず、適宜決めればよい。
【0039】また、A−CI混合液に、さらに、Z元素
以外の製造される触媒に含まれる元素(酸素を除く)の
化合物(触媒原料)を混合してもよい。このように追加
する触媒原料としては、前記式(1)で示される触媒組
成に含まれる元素の触媒原料であればいずれでもよい。
【0040】これらの触媒原料は、A−CI混合液にそ
のまま加えてもよいし、溶液や懸濁液の状態で加えても
よい。溶液や懸濁液の溶媒としては、水を用いることが
好ましい。溶液や懸濁液の溶媒の量は特に制限されず、
適宜決めればよい。
【0041】<A−CI−B混合液の調製>次いで、上
記のようにして調製したA−CI混合液とB液とを混合
し、A−CI−B混合液を調製する。
【0042】A−CI混合液とB液の混合方法は特に限
定されず、例えば、A−CI混合液が入った容器にB液
を加える方法、B液が入った容器にA−CI混合液を加
える方法、容器にA−CI混合液とB液とを同時に流し
込む方法等の任意の方法が利用できる。混合は、通常、
攪拌しながら行う。
【0043】A−CI−B混合液は、常温で調製しても
よいが、加熱して調製してもよい。混合時のA−CI混
合液とB液の温度、A−CI−B混合液の調製温度は特
に限定されないが、100℃以下が好ましい。また、加
熱時間は特に限定されず、適宜決めればよい。
【0044】また、A−CI−B混合液に、さらに、Z
元素以外の製造される触媒に含まれる元素(酸素を除
く)の化合物(触媒原料)を混合してもよい。
【0045】<A−CI−B混合液とCII液の混合>次
いで、上記のようにして調製したA−CI−B混合液と
Z元素を含む溶液またはスラリー(CII液)とを混合
し、触媒前駆体を含む溶液またはスラリーを調製する。
【0046】A−CI−B混合液とCII液の混合方法は
特に限定されず、例えば、A−CI−B混合液が入った
容器にCII液を加える方法、CII液が入った容器にA−
CI−B混合液を加える方法、容器にA−CI−B混合
液とCII液とを同時に流し込む方法等の任意の方法が利
用できる。混合は、通常、攪拌しながら行う。
【0047】触媒前駆体を含む溶液またはスラリーは、
常温で調製してもよいが、加熱して調製してもよい。混
合時のA−CI−B混合液とCII液の温度、触媒前駆体
を含む溶液またはスラリーの調製温度は、それぞれ80
℃以下が好ましく、70℃以下がより好ましい。このよ
うな範囲の液温でA−CI混合液を調製することによ
り、活性の高い触媒が得られる。また、加熱時間は特に
限定されず、適宜決めればよい。
【0048】また、このとき、A−CI−B混合液とC
II液の混合液に、さらに、Z元素以外の製造される触媒
に含まれる元素(酸素を除く)の化合物(触媒原料)を
混合してもよい。このように追加する触媒原料として
は、前記式(1)で示される触媒組成に含まれる元素の
触媒原料であればいずれでもよい。
【0049】これらの触媒原料は、混合液にそのまま加
えてもよいし、溶液や懸濁液の状態で加えてもよい。溶
液や懸濁液の溶媒としては、水を用いることが好まし
い。溶液や懸濁液の溶媒の量は特に制限されず、適宜決
めればよい。
【0050】<乾燥および焼成>次いで、このようにし
て得られた全ての触媒原料を含む溶液またはスラリーを
乾燥し、触媒前駆体の乾燥物を得る。
【0051】乾燥方法としては種々の方法を用いること
が可能であり、例えば、蒸発乾固法、噴霧乾燥法、ドラ
ム乾燥法、気流乾燥法等を用いることができる。乾燥に
使用する乾燥機の機種や乾燥時の温度、時間等は特に限
定されず、乾燥条件を適宜変えることによって目的に応
じた触媒前駆体の乾燥物を得ることができる。
【0052】このようにして得られた触媒前駆体の乾燥
物は、必要により粉砕した後、成形せずにそのまま次の
焼成を行ってもよいが、通常は成形品を焼成する。
【0053】成形方法は特に限定されず、公知の乾式お
よび湿式の種々の成形法が適用できるが、シリカ等の担
体などを含めずに成形することが好ましい。具体的な成
形方法としては、例えば、打錠成形、プレス成形、押出
成形、造粒成形等が挙げられる。成形品の形状について
も特に限定されず、例えば、円柱状、リング状、球状等
の所望の形状を選択することができる。
【0054】なお、成形に際しては、公知の添加剤、例
えば、グラファイト、タルク等を少量添加してもよい。
【0055】そして、このようにして得られた触媒前駆
体の乾燥物またはその成形品を焼成し、メタクリル酸製
造用触媒を得る。
【0056】焼成方法や焼成条件は特に限定されず、公
知の処理方法および条件を適用することができる。焼成
の最適条件は、用いる触媒原料、触媒組成、調製法等に
よって異なるが、通常、空気等の酸素含有ガス流通下ま
たは不活性ガス流通下で、200〜500℃、好ましく
は300〜450℃で、0.5時間以上、好ましくは1
〜40時間で行う。ここで、不活性ガスとは、触媒の反
応活性を低下させないような気体のことをいい、具体的
には、窒素、炭酸ガス、ヘリウム、アルゴン等が挙げら
れる。
【0057】<メタクリル酸の製造方法>次に、本発明
のメタクリル酸の製造方法について説明する。本発明の
メタクリル酸の製造方法は、上記のようにして得られる
本発明の触媒の存在下でメタクロレインを分子状酸素に
より気相接触酸化してメタクリル酸を製造するものであ
る。
【0058】反応は、通常、固定床で行う。また、触媒
層は1層でも2層以上でもよく、担体に担持させたもの
であっても、その他の添加成分を混合したものであって
もよい。
【0059】上記のような本発明の触媒を用いてメタク
リル酸を製造する際には、メタクロレインと分子状酸素
とを含む原料ガスを触媒と接触させる。
【0060】原料ガス中のメタクロレイン濃度は広い範
囲で変えることができるが、通常、1〜20容量%が適
当であり、3〜10容量%がより好ましい。
【0061】分子状酸素源としては空気を用いることが
経済的であるが、必要ならば純酸素で富化した空気等も
用いることができる。原料ガス中の分子状酸素濃度は、
通常、メタクロレイン1モルに対して0.4〜4モルが
適当であり、0.5〜3モルがより好ましい。
【0062】原料ガスは、メタクロレインおよび分子状
酸素源を、窒素、炭酸ガス等の不活性ガスで希釈したも
のであってもよい。
【0063】また、原料ガスには水蒸気を加えてもよ
い。水の存在下で反応を行うと、より高収率でメタクリ
ル酸が得られる。原料ガス中の水蒸気の濃度は、0.1
〜50容量%が好ましく、1〜40容量%がより好まし
い。
【0064】また、原料ガス中には、低級飽和アルデヒ
ド等の不純物を少量含んでいてもよいが、その量はでき
るだけ少ないことが好ましい。
【0065】メタクリル酸製造反応の反応圧力は、常圧
から数気圧まで用いられる。反応温度は、通常、230
〜450℃の範囲で選ぶことができるが、250〜40
0℃がより好ましい。
【0066】原料ガスの流量は特に限定されないが、通
常、接触時間は1.5〜15秒が好ましく、2〜5秒が
より好ましい。
【0067】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。
【0068】実施例および比較例中の「部」は質量部を
意味する。触媒の組成は触媒成分の原料仕込み量から求
めた。反応原料ガスおよび生成物の分析はガスクロマト
グラフィーを用いて行った。また、溶液中に含まれるア
ンモニウムの量は、キェールダール法で測定した。
【0069】なお、メタクロレインの反応率、生成した
メタクリル酸の選択率、メタクリル酸の単流収率は以下
のように定義される。
【0070】メタクロレイン(MAL)の反応率(%)=
(B/A)×100 メタクリル酸(MAA)の選択率(%)=(C/B)×10
0 メタクリル酸(MAA)の単流収率(%)=(C/A)×1
00 ここで、Aは供給したメタクロレインのモル数、Bは反
応したメタクロレインのモル数、Cは生成したメタクリ
ル酸のモル数である。
【0071】[実施例1] (A液の調製)純水400部に三酸化モリブデン100
部、85質量%リン酸6.66部および五酸化バナジウ
ム3.42部を加え、還流下で5時間攪拌してA液を調
製した。A液中に含まれるアンモニウムの量は、A液中
に含まれるモリブデン原子12モルに対して0モルであ
った。
【0072】(B液の調製)29質量%アンモニア水3
4.00部をB液とした。B液中に含まれるアンモニウ
ムの量は、A液中に含まれるモリブデン原子12モルに
対して10モルであった。
【0073】(Z元素を含む溶液またはスラリーの調
製)硝酸セシウム11.85部のうち、80%である
9.48部を純水40部に溶解してCI液を調製した。
一方、残りの20%である硝酸セシウム2.37部を純
水10部に溶解してCII液を調製した。
【0074】(触媒前駆体を含むスラリーの調製、乾燥
・焼成)A液を50℃まで冷却した後、攪拌しながらA
液にCI液を滴下し、さらに10分間攪拌してA−CI
混合液を調製した。次いで、攪拌しながらこのA−CI
混合液にB液を混合してA−CI−B混合液を調製し、
さらにCII液を滴下して10分間攪拌した。なお、この
とき液温は50℃に保った。
【0075】このようにして得られたABC混合液を液
温50℃で攪拌しながら硝酸第二銅2.10部、硝酸第
二鉄2.34部および硝酸セリウム2.51部を加えて
触媒前駆体を含むスラリーを得た。
【0076】この触媒前駆体を含むスラリーを101℃
まで加熱し、攪拌しながら蒸発乾固した。そして、得ら
れた固形物を130℃で16時間乾燥し、乾燥物を加圧
成形した後、空気流通下、375℃にて10時間焼成し
て触媒を得た。得られた触媒の組成は、 P1.0Mo120.65Cu0.15Fe0.1Ce0.1Cs1.05 であった。
【0077】(メタクリル酸の合成反応)この触媒を反
応管に充填し、メタクロレイン5%、酸素10%、水蒸
気30%、窒素55%(容量%)の混合ガスを、常圧
下、反応温度290℃、接触時間3.6秒で通じて連続
反応テストを行った。その結果を表1に示す。
【0078】[実施例2]実施例1において、硝酸セシ
ウム11.85部のうち、60%である7.11部を純
水30部に溶解してCI液を調製し、残りの40%であ
る4.74部を純水20部に溶解してCII液を調製した
以外は、実施例1と同様にして触媒を得、連続反応テス
トを行った。その結果を表1に示す。
【0079】[実施例3]実施例1において、硝酸セシ
ウム11.85部のうち、30%である3.56部を純
水15部に溶解してCI液を調製し、残りの70%であ
る8.30部を純水35部に溶解してCII液を調製した
以外は、実施例1と同様にして触媒を得、連続反応テス
トを行った。その結果を表1に示す。
【0080】[実施例4]実施例1において、29質量
%アンモニア水23.80部をB液とした以外は、実施
例1と同様にして触媒を得、連続反応テストを行った。
その結果を表1に示す。なお、B液中に含まれるアンモ
ニウムの量は、A液中に含まれるモリブデン原子12モ
ルに対して7モルであった。
【0081】[実施例5]実施例1において、29質量
%アンモニア水51.00部をB液とした以外は、実施
例1と同様にして触媒を得、連続反応テストを行った。
その結果を表1に示す。なお、B液中に含まれるアンモ
ニウムの量は、A液中に含まれるモリブデン原子12モ
ルに対して15モルであった。
【0082】[比較例1]実施例1において、硝酸セシ
ウム11.85部を純水50部に溶解してCII液を調製
し、CI液を用いなかった以外は、つまり、C液を分け
ずにA液とB液の混合液に混合した以外は、実施例1と
同様にして触媒を得、連続反応テストを行った。その結
果を表1に示す。
【0083】[比較例2]実施例1において、硝酸セシ
ウム11.85部を純水50部に溶解してCI液を調製
し、CII液を用いなかった以外は、つまり、C液を分け
ずにA液に滴下し、A液とC液の混合液にB液を混合し
た以外は、実施例1と同様にして触媒を得、連続反応テ
ストを行った。その結果を表1に示す。
【0084】
【表1】
【0085】本発明の方法により製造した実施例1〜5
の触媒は、2000時間経過後もメタクリル酸収率がほ
とんど変わらず、C液をCI液とCII液とに分けて混合
せずに製造した比較例1、2の触媒と比べて長寿命であ
った。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、メタクロレインを分子
状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造する
際に用いられる、寿命の長いメタクリル酸製造用触媒が
得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 烏田 隆志 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央技術研究所内 Fターム(参考) 4G069 AA02 AA08 BB06B BC06B BC31B BC43B BC54B BC59A BC59B BC66B BD07B CB17 DA06 FB04 FB05 4H006 AA02 AC46 BA04 BA05 BA08 BA12 BA14 BA19 BA27 BA30 BA60 BA81 BS10 4H039 CA65 CC30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクロレインを分子状酸素により気相
    接触酸化してメタクリル酸を製造する際に用いられる、
    下記式(1)で表される組成を有する触媒の製造方法で
    あって、 (i) 少なくともモリブデン、リンおよびバナジウムを含
    み、Z元素を含まない溶液またはスラリー(A液)を調
    製する工程と、 (ii) アンモニウムを含み、Z元素を含まない溶液また
    はスラリー(B液)を調製する工程と、 (iii) Z元素を含む溶液またはスラリーを調製する工程
    と、 (iv) A液とZ元素を含む溶液またはスラリー(CI
    液)とを混合して、A−CI混合液を調製する工程と、 (v) A−CI混合液とB液とを混合して、A−CI−B
    混合液を調製する工程と、 (vi) A−CI−B混合液とZ元素を含む溶液またはス
    ラリー(CII液)とを混合して、触媒前駆体を含む溶液
    またはスラリーを調製する工程と、 (vii) この触媒前駆体を含む溶液またはスラリーを乾燥
    ・焼成する工程とを含むことを特徴とするメタクリル酸
    製造用触媒の製造方法。 PaMobcCudefgh (1) (式(1)および明細書中、P、Mo、V、Cuおよび
    Oは、それぞれリン、モリブデン、バナジウム、銅およ
    び酸素を示し、Xはアンチモン、ビスマス、砒素、ゲル
    マニウム、ジルコニウム、テルル、銀、セレン、ケイ
    素、タングステンおよびホウ素からなる群より選ばれた
    少なくとも1種類の元素を示し、Yは鉄、亜鉛、クロ
    ム、マグネシウム、タンタル、コバルト、マンガン、バ
    リウム、ガリウム、セリウムおよびランタンからなる群
    より選ばれた少なくとも1種類の元素を示し、Zはカリ
    ウム、ルビジウムおよびセシウムからなる群より選ばれ
    た少なくとも1種類の元素を示す。a、b、c、d、
    e、f、gおよびhは各元素の原子比率を表し、b=1
    2のときa=0.5〜3、c=0.01〜3、d=0.
    01〜2、e=0〜3、f=0〜3、g=0.01〜3
    であり、hは前記各成分の原子価を満足するのに必要な
    酸素の原子比率である。)
  2. 【請求項2】 CI液中に含まれるZ元素の量とCII液
    中に含まれるZ元素の量の比が、5:95〜95:5
    (モル比)であることを特徴とする請求項1に記載のメ
    タクリル酸製造用触媒の製造方法。
  3. 【請求項3】 CI液およびCII液が、Z元素以外の製
    造される触媒に含まれる元素(酸素を除く)の単体ある
    いは化合物、および、アンモニウム含有化合物を含まな
    いことを特徴とする請求項1または2に記載のメタクリ
    ル酸製造用触媒の製造方法。
  4. 【請求項4】 B液が、製造される触媒に含まれる元素
    (酸素を除く)の単体あるいは化合物を含まないことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のメタクリル
    酸製造用触媒の製造方法。
  5. 【請求項5】 A液はアンモニウムを含まないか、また
    は、A液中に含まれるアンモニウムの量が、A液中に含
    まれるモリブデン原子12モルに対して1.5モル以下
    であり、B液中に含まれるアンモニウムの量が、A液中
    に含まれるモリブデン原子12モルに対して6〜17モ
    ルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のメタクリル酸製造用触媒の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の方法に
    より製造されるメタクリル酸製造用触媒。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のメタクリル酸製造用触
    媒の存在下で、メタクロレインを分子状酸素により気相
    接触酸化するメタクリル酸の製造方法。
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