JP4236415B2 - メタクリル酸合成用触媒およびメタクリル酸の製造方法 - Google Patents

メタクリル酸合成用触媒およびメタクリル酸の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を合成する際に使用する触媒、この触媒の製造方法、およびこの触媒を用いるメタクリル酸の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
モリブデンおよびリンを必須成分とするヘテロポリ酸と複合酸化物を含むメタクリル酸合成用触媒として、例えば、特開昭59−210042号公報には、モリブデン、リンおよびヒ素を必須成分とするヘテロポリ酸と、モリブデン酸銅および/またはモリブデン酸銀とからなる複合酸化物とを含む触媒が、特開平7−267635号公報には、少なくともモリブデンおよびリンを含むヘテロポリ酸前駆体と、少なくともモリブデンと鉄、コバルト、ニッケル等より選ばれた少なくとも一種の元素とからなる多元系複合酸化物とを混合した後に焼成して得られる触媒が、特開平9−299803号公報には、少なくともモリブデンおよびリンを含むヘテロポリ酸と、アンチモンとセリウム、ジルコニウムおよびビスマスより選ばれた少なくとも一種の元素とからなる多元系複合酸化物とを含む触媒が、特開平9−313943号公報には、少なくともモリブデンおよびリンを含むヘテロポリ酸と、モリブデン、ニオブとからなる二元複合酸化物とを含む触媒が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、いずれの触媒もメタクリル酸の収率が充分ではなく、工業触媒としては更なる改良が望まれているのが現状である。
本発明は、メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化して高収率でメタクリル酸を製造できる触媒、この触媒の製造方法、およびこの触媒を用いたメタクリル酸の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、高い収率を有する触媒を完成するに至った。すなわち本発明は、次の▲1▼〜▲3▼である。
【0005】
[1] 下記式(1)で表される組成物(1)と、下記式(2)で表される複合酸化物(2)とを含むメタクリル酸合成用触媒。
Mo (1)
(式(1)中、Mo、PおよびOはそれぞれモリブデン、リンおよび酸素を表し、Xはカリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、Yは鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、バナジウム、クロム、タングステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、インジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタンおよびセリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表す。ただし、a、b、c、dおよびeは各元素の原子比を表し、a=12のとき、0.1≦b≦3、0.01≦c≦6、0≦d≦3であり、eは前記各成分の原子比を満足するのに必要な酸素の原子比である。)
(2)
(式(2)中、VおよびOはそれぞれバナジウムおよび酸素を表し、Zはマグネシウム、アンチモン、タングステン、ジルコニウム、チタン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、クロム、レニウム、ランタン、セリウム、イットリウムおよびスカンジウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表す。ただし、f、gおよびhは各元素の原子比を表し、f=1のとき、0.1≦g≦であり、hは前記各成分の原子比を満足するのに必要な酸素の原子比である。)
【0006】
[2] 前記組成物(1)および/またはその前駆体を含む成分Aと、前記複合酸化物(2)を含む成分Bとを混合する前記[1]のメタクリル酸合成用触媒の製造方法。
【0007】
[3] メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造する方法において、前記[1]のメタクリル酸合成用触媒を用いることを特徴とするメタクリル酸の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、組成物(1)と複合酸化物(2)とを含むメタクリル酸合成用触媒である。
組成物(1)の組成は下記式(1)で表される。
Mo (1)
式(1)において、Mo、PおよびOはそれぞれモリブデン、リンおよび酸素を表す。Xはカリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、好ましくはカリウム、セシウムである。Yは鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、バナジウム、クロム、タングステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、インジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタンおよびセリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、好ましくは銅、バナジウム、鉄、アンチモン、ヒ素、ゲルマニウムである。a、b、c、dおよびeは各元素の原子比を表し、a=12のとき、0.1≦b≦3、0.01≦c≦6、0≦d≦3であり、eは前記各成分の原子比を満足するのに必要な酸素の原子比である。
【0009】
組成物(1)は、下記式(1a)で表される組成のものが好ましい。
MoY’d’Cu (1a)
式(1a)において、Mo、P、CuおよびOはそれぞれモリブデン、リン、銅および酸素を表し、Xはカリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、Y’は鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、バナジウム、クロム、タングステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、インジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタンおよびセリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表す。ただし、a、b、c、d’、i、およびeは各元素の原子比を表し、a=12のとき、bは0.1≦b≦3、好ましくは0.5≦b≦3である。同様にcは0.01≦c≦3、好ましくは0.1≦c≦3である。同様にd’は0≦d’≦2.99、好ましくは0≦d’≦2.5である。同様にiは0.01≦i≦2.99、好ましくは0.01≦i≦2であり、eは前記各成分の原子比を満足するのに必要な酸素の原子比である。ただし、d’+iは0.01≦(d’+i)≦3である。
【0010】
複合酸化物(2)の組成は下記式(2)で表される。
(2)
式(2)において、VおよびOはそれぞれバナジウムおよび酸素を表す。Zはマグネシウム、アンチモン、タングステン、ジルコニウム、チタン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、クロム、レニウム、ランタン、セリウム、イットリウムおよびスカンジウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、好ましくはマグネシウム、アンチモン、ジルコニウムである。f、gおよびhは各元素の原子比を表し、f=1のとき、0.1≦g≦であり、hは前記各成分の原子比を満足するのに必要な酸素の原子比である。
【0011】
組成物(1)および/またはその前駆体は、例えば、共沈法、蒸発乾固法、酸化物混合法等を用いて製造することができる。蒸発乾固法による具体的な製造方法としては、少なくともモリブデンおよびリンを含む水性スラリーを乾燥する方法が例示できる。乾燥は、例えば、箱型乾燥機、噴霧乾燥機、ドラムドライヤー、スラリードライヤー等の各種の乾燥機を用いて行うことができる。得られる乾燥物(組成物(1)の前駆体)は、後述する方法で焼成して組成物(1)とすることもできる。
【0012】
組成物(1)の原料は特に限定されず、各元素の硝酸塩、酢酸塩、アンモニウム塩、酸化物、ハロゲン化物、酸素酸等が使用できる。例えば、モリブデンの原料としてはパラモリブデン酸アンモニウム、三酸化モリブデン、モリブデン酸、塩化モリブデン等が挙げられ、リンの原料としては、リン酸、五酸化リン、リン酸アンモニウム等が挙げられる。
【0013】
成分Aは、組成物(1)および/またはその前駆体を含むものである。成分Aに含まれる組成物(1)および/またはその前駆体の割合は、通常、90〜100質量%であり、成分A中の組成物(1)の含有量が少ないと触媒活性が低下する場合があることから、好ましくは95〜100質量%である。組成物(1)および/またはその前駆体以外のものとしては、例えば、シリカ、アルミナ、その他原料由来の不純物等が挙げられる。成分Aの形状は特に限定されないが、0.1〜100μmの範囲の平均粒子径を有する粉体であることが好ましい。
【0014】
複合酸化物(2)は、例えば、バナジウム含有化合物とZ元素含有化合物を湿式または乾式で混合した後、焼成することによって製造することができる。具体的には、各元素含有化合物を湿式で混合した後に蒸発乾固またはろ過し、焼成を実施する方法、各元素の酸化物を擂潰機等を用いて機械的に混合した後、焼成する方法等が例示できる。なかでも、平均粒子径が小さく、表面積の大きな複合酸化物を調製できることから各元素含有化合物を湿式で混合する方法が好ましい。焼成の条件は、用いる原料、組成、調製条件によって異なるので一概には言えないが、300〜800℃、好ましくは350〜600℃で、0.5時間以上、好ましくは1〜40時間実施する方法が望ましい。
【0015】
複合酸化物(2)は、Z元素とバナジウム元素の複合酸化物である。複合酸化物かどうかは粉末X線回折パターンで確認することができる。例えば、Z元素がマグネシウムの場合の複合酸化物(2)は、MgV(JCPDS番号:34−0013)、Mg(JCPDS番号:31−0816)等で表される複合酸化物構造を有する。
【0016】
複合酸化物(2)の原料は特に限定されず、各元素の硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩、酸化物、ハロゲン化物、酸素酸等が使用できる。例えば、バナジウムの原料としてはメタバナジン酸アンモニウム、五酸化バナジウム、硫酸バナジル等が挙げられる。
【0017】
成分Bは、複合酸化物(2)を含むものである。成分Bに含まれる複合酸化物(2)の割合は、通常、10〜100質量%であり、複合酸化物(2)の割合が少ないと後述する酸化脱水素能が低下することから、好ましくは50〜100質量%である。複合酸化物(2)以外のものとしては、例えば、Z元素やバナジウムの単独酸化物、担持により表面積の大きな複合酸化物を調製する場合は、シリカ、アルミナ等の不活性担体が挙げられる。また、成分Bは0.1〜100μmの平均粒子径を有する粉体であることが望ましい。
【0018】
成分Aと成分Bを混合する際、成分Aに含まれる組成物(1)は前駆体であってもよい。触媒中で複合酸化物(2)を高分散させるためには、組成物(1)の前駆体スラリーと成分Bを混合した後に、混合物を焼成することが好ましい。
【0019】
成分Aと成分Bの混合方法は特に限定されないが、例えば、粉体状の成分Aと成分Bをニーダー、擂潰機等の混合機で機械的に混合する方法、粉体状の成分Aと成分Bに少量の水、アンモニア、バインダー等を加えて混練りする方法等が挙げられる。また、乾燥により組成物(1)を含む成分Aを形成する水性スラリーと、粉体状の成分Bを混合した後に乾燥してもよい。
【0020】
成分Aと成分Bの割合は、組成物(1)のモリブデン原子100質量部に対して、複合酸化物(2)が好ましくは1〜100質量部、より好ましくは3〜50質量部、特に好ましくは5〜30質量部である。
【0021】
通常、成分Aと成分Bの混合物は成形される。成分Aに含まれる組成物(1)が焼成されていない場合は、成形前の混合物または成形後の成形体を焼成することが好ましい。成形体を固定床管型反応管に充填する際、成形体は崩壊しない程度の強度を有していることが望ましいことから、未焼成の成形体を充填し、反応管の中で焼成することが特に好ましい。
【0022】
混合物の成形方法は特に限定されないが、例えば、打錠成形、押出成形、造粒成形、担持成形等が挙げられる。担持触媒の担体としては、例えば、シリカ、アルミナ、シリカ・アルミナ、シリコンカーバイド等の不活性担体が挙げられる。成形に際しては、成形体の比表面積、細孔容積および細孔分布を制御したり、機械的強度を高めたりする目的で、例えば、硫酸バリウム、硝酸アンモニウム等の無機塩類、グラファイト等の滑剤、セルロース類、でんぷん、ポリビニルアルコール、ステアリン酸等の有機物、シリカゾル、アルミナ等の水酸化物ゾル、ウィスカー、ガラス繊維、炭素繊維等の添加剤を適宜添加してもよい。
【0023】
混合物を成形した成形体を焼成する場合、焼成は反応管に充填する前に行っても、反応管の中で行ってもよい。焼成条件は、用いる触媒の原料、触媒組成、調製条件等によって異なるので一概には言えないが、通常、空気等の酸素含有ガス流通下および/または不活性ガス流通下で300〜500℃、好ましくは300〜450℃で、0.5時間以上、好ましくは1〜40時間行われる。
【0024】
本発明のメタクリル酸製造用触媒が従来の触媒に比べて優れている理由は明らかではないが、バナジウム系複合酸化物である複合酸化物(2)が酸化脱水素能を有しており、組成物(1)の従来のヘテロポリ酸系触媒との界面で、メタクロレイン酸化反応で律速段階といわれている水素引き抜き段階の反応速度が速められる結果、メタクロレイン転化率が向上し、延いては収率が向上するものと推定される。
【0025】
次に、この触媒を用いたメタクリル酸の合成方法について説明する。気相接触酸化に用いる原料ガスのメタクロレイン濃度は広い範囲で変えることができるが、好ましくは1〜20容量%、特に好ましくは3〜10容量%である。原料のメタクロレインには、水、低級飽和アルデヒド等の実質的に反応に影響を与えない不純物が少量含まれている場合があるが、原料ガスにはこのようなメタクロレイン由来の不純物が含まれていてもよい。
【0026】
原料ガスには分子状酸素が含まれている必要があるが、原料ガス中の分子状酸素の量はメタクロレインの0.4〜4倍モルが好ましく、特に0.5〜3倍モルが好ましい。原料ガスの分子状酸素源には空気を用いるのが工業的に有利であるが、必要に応じて純酸素で富化した空気も使用できる。また原料ガスは、窒素、炭酸ガス等の不活性ガス、水蒸気等で希釈されていることが好ましい。
【0027】
気相接触酸化の反応圧力は大気圧〜数気圧である。反応温度は、通常200〜450℃、好ましくは250〜400℃である。原料ガスと触媒の接触時間は通常1.5〜15秒、好ましくは2〜7秒である。
【0028】
【実施例】
以下、本発明を実施例および比較例により説明する。ただし、実施例および比較例中の「部」は質量部を意味する。反応試験分析はガスクロマトグラフィーにより行った。また、原料であるメタクロレインの転化率、生成したメタクリル酸の選択率および収率は以下のように定義される。
メタクロレイン転化率(%)=(B/A)×100
メタクリル酸選択率(%)=(C/B)×100
メタクリル酸単流収率(%)=(C/A)×100
ここで、Aは供給したメタクロレインのモル数、Bは反応したメタクロレインのモル数、Cは生成したメタクリル酸のモル数である。
【0029】
[実施例1]
(組成物(1)の前駆体の調製)
パラモリブデン酸アンモニウム100部、メタバナジン酸アンモニウム4.4部および硝酸セシウム9.2部を純水300部に加熱溶解した。これに85質量%リン酸8.7部を純水10部に溶解した溶液、ついで三酸化アンチモン5.5部を加え、攪拌しながら95℃に昇温した後、硝酸銅1.1部を純水10部に溶解した溶液を加えた。混合液を95℃で15分間攪拌した後、スラリーを過熱攪拌しながら蒸発乾固した。得られた固形物を130℃で16時間乾燥した後に粉砕して、組成物(1)の前駆体を得た。このようにして調製した組成物(1)前駆体だけからなる成分Aを純水に分散した後、レーザー回折式粒度分布装置(セイシン企業社製PRO−7000S)を用いて測定したところ平均粒子径は25.9μmであった。
【0030】
(複合酸化物(2)の調製)
メタバナジン酸アンモニウム100部と硝酸マグネシウム109.6部を純水500部中で加熱混合した後、混合液を過熱攪拌しながら蒸発乾固した。得られた固形物を粉砕した後、500℃で3時間焼成した。このようにして得られた複合酸化物(2)の酸素原子を除く組成はVMg0.5であった。また複合酸化物(2)は、粉末X線構造解析よりMgVで表される複合酸化物構造を有することを確認した。成分Aと同様に測定した複合酸化物(2)だけからなる成分Bの平均粒子径は3.8μmであった。
【0031】
(混合工程)
上記の方法で製造した組成物(1)の前駆体だけからなる成分A全量と、上記の方法で製造した複合酸化物(2)だけからなる成分B14.1部を、擂潰機を用いて乾式混合した後、得られた粉体100部に対してグラファイト3部を添加し、続いて打錠成形機により、外形5mm、内径2mm、長さ5mmのリング状に成形した。得られた成形物を空気流通下に380℃で5時間焼成して触媒を得た。得られた触媒中に含まれる組成物(1)の酸素原子を除く組成はMo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs、複合酸化物(2)の酸素原子を除く組成はVMg0.5であった。この触媒には、組成物(1)中のモリブデン原子100部に対して26部の複合酸化物(2)が含まれていた。
【0032】
この触媒を固定床管型反応管に充填し、メタクロレイン5%、酸素10%、水蒸気30%、窒素55%(容量%)の混合ガスを大気圧下で反応温度290℃、接触時間3.6秒で通じた。反応結果を表1に示した。
【0033】
[実施例2]
実施例1において、成分Bの量を14.1部から24.5部に変更した以外は実施例1と同様に触媒を製造し、メタクロレインの酸化反応を行った。得られた触媒中に含まれる組成物(1)の酸素原子を除く組成はMo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs、複合酸化物(2)の酸素原子を除く組成はVMg0.5であった。この触媒には、組成物(1)中のモリブデン原子100部に対して45部の複合酸化物(2)が含まれていた。反応結果を表1に示した。
【0034】
[実施例3]
実施例1において、成分Bの量を14.1部から1.6部に変更した以外は実施例1と同様に触媒を製造し、メタクロレインの酸化反応を行った。得られた触媒中に含まれる組成物(1)の酸素原子を除く組成はMo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs、複合酸化物(2)の酸素原子を除く組成はVMg0.5であった。この触媒には、組成物(1)中のモリブデン原子100部に対して3部の複合酸化物(2)が含まれていた。反応結果を表1に示した。
【0035】
[実施例4]
実施例1において、成分Bの量を14.1部から0.27部に変更した以外は実施例1と同様に触媒を製造し、メタクロレインの酸化反応を行った。得られた触媒中に含まれる組成物(1)の酸素原子を除く組成はMo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs、複合酸化物(2)の酸素原子を除く組成はVMg0.5であった。この触媒には、組成物(1)中のモリブデン原子100部に対して0.5部の複合酸化物(2)が含まれていた。反応結果を表1に示した。
【0036】
[実施例5]
実施例1の複合酸化物(2)の調製工程において、硝酸マグネシウムの量を109.6部から219.2部に変更した以外は同様にして複合酸化物(2’)を調製した。得られた複合酸化物(2’)の酸素原子を除く組成はVMgであった。また複合酸化物(2’)は、粉末X線構造解析よりMgで表される複合酸化物構造を有することを確認した。また、複合酸化物(2’)だけからなる成分B’の平均粒子径は3.4μmであった。
【0037】
実施例1において、成分B14.1部を複合酸化物(2’)だけからなる成分B’13.6部に変更した以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの酸化反応を行った。得られた触媒中に含まれる組成物(1)の酸素原子を除く組成はMo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs、複合酸化物(2’)の酸素原子を除く組成はVMgであった。この触媒には、組成物(1)中のモリブデン原子100部に対して25部の複合酸化物(2’)が含まれていた。反応結果を表1に示した。
【0038】
[実施例6]
実施例5において、成分Aと成分B’の混合方法を、擂潰機を用いて乾式混合する方法に代えて、純水100部中で湿式混合した後、蒸発乾固し、得られた固形物を粉砕する方法とした以外は実施例5と同様に触媒を製造し、メタクロレインの酸化反応を行った。得られた触媒中に含まれる組成物(1)の酸素原子を除く組成はMo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs、複合酸化物(2’)の酸素原子を除く組成はVMgであった。この触媒には、組成物(1)中のモリブデン原子100部に対して25部の複合酸化物(2’)が含まれていた。反応結果を表1に示した。
【0039】
[実施例7]
五酸化バナジウム100部、三酸化アンチモン160.3部、三酸化タングステン127.5部を擂潰機を用いて乾式混合した後、500℃で3時間焼成して成分B”を得た。成分B”の酸素原子を除く組成はVSb0.5であった。粉末X線構造解析より、成分B”にはSbVOで表される複合酸化物(2”)が67質量%含まれており、残余は主にWOであることを確認した。また、成分B’’の平均粒子径は4.3μmであった。
【0040】
実施例6において、成分B’を複合酸化物(2”)を67質量%含む成分B”に変更した以外は実施例6と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの酸化反応を行った。得られた触媒中に含まれる組成物(1)の酸素原子を除く組成はMo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs、複合酸化物(2”)の酸素原子を除く組成はVSbであった。この触媒には、組成物(1)中のモリブデン原子100部に対して17部の複合酸化物(2”)が含まれていた。反応結果を表1に示した。
【0041】
[比較例1]
実施例1において、成分Bを用いずに成分Aだけを用いた以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの酸化反応を行った。得られた触媒中に含まれる組成物(1)の酸素原子を除く組成はMo121.60.8Cu0.1Sb0.8Csであり、前記式(2)で表される複合酸化物(2)は含まれていなかった。反応結果を表1に示した。
【0042】
[比較例2]
実施例1において、成分Bの代わりに五酸化バナジウムと酸化マグネシウムを500℃で3時間個別に焼成した粉体状の等量混合物13.6部を用いた以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの酸化反応を行った。得られた触媒中に含まれる組成物(1)の酸素原子を除く組成はMo121.60.8Cu0.1Sb0.8Csであり、前記式(2)で表される複合酸化物(2)は含まれていなかった。反応結果を表1に示した。
【0043】
[実施例8]
純水400部に三酸化モリブデン100部、85質量%リン酸7.3部、五酸化バナジウム4.7部、酸化銅0.9部、酸化鉄0.2部を加え、還流下で5時間攪拌した。得られた混合液を50℃まで冷却した後、29質量%アンモニア水37.4部を滴下し、15分間攪拌した。次いで、硝酸セシウム9.0部を純水30部に溶解した溶液を滴下し、15分間攪拌した。このようにして得られたスラリーを攪拌しながら蒸発乾固し、得られた固形物を130℃で16時間乾燥した後に粉砕して組成物(1’)の前駆体を得た。また、組成物(1’)の前駆体だけからなる成分A’の平均粒子径は12.7μmであった。
【0044】
実施例1において、成分Aを成分A’に変更し、成分Bの量を14.1部から13.3部に変更した以外は実施例1と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの酸化反応を行った。得られた触媒中に含まれる組成物(1’)の酸素原子を除く組成はMo121.10.9Cu0.2Fe0.05Cs0.8、複合酸化物(2)の酸素原子を除く組成はVMg0.5であった。この触媒には、組成物(1)中のモリブデン原子100部に対して20部の複合酸化物(2)が含まれていた。反応結果を表1に示した。
【0045】
[実施例9]
メタバナジン酸アンモニウム100部、オキシ硝酸ジルコニウム228.5部を純水500部中で加熱混合した後、混合液を過熱攪拌しながら蒸発乾固した。得られた固形物を粉砕した後、500℃で3時間焼成して成分B'''を得た。成分B'''の酸素原子を除く組成はVZrであった。粉末X線構造解析より、成分B'''にはZrVで表される複合酸化物(2''')が71質量%含まれており、残余は主にZrOであることを確認した。また、成分B'''の平均粒子径は3.7μmであった。
【0046】
実施例8において、成分Bを成分B'''に変更し、成分A’と成分B(成分B''')の混合方法を、擂潰機を用いて乾式混合する方法に代えて、純水100部中で湿式混合した後、蒸発乾固し、得られた固形物を粉砕する方法とした以外は実施例8と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの酸化反応を行った。得られた触媒中に含まれる組成物(1’)の酸素原子を除く組成はMo121.10.9Cu0.2Fe0.05Cs0.8、複合酸化物(2''')の酸素原子を除く組成はZrVであった。この触媒には、組成物(1’)中のモリブデン原子100部に対して14部の複合酸化物(2''')が含まれていた。反応結果を表1に示した。
【0047】
[比較例3]
実施例8において、成分Bを用いずに成分A’だけを用いた以外は実施例8と同様にして触媒を製造し、メタクロレインの酸化反応を行った。得られた触媒中に含まれる組成物(1’)の酸素原子を除く組成はMo121.10.9Cu0.2Fe0.05Cs0.8であり、前記式(2)で表される複合酸化物(2)は含まれていなかった。反応結果を表1に示した。
【0048】
【表1】
Figure 0004236415
【0049】
【発明の効果】
本発明の触媒を用いてメタクロレインの気相接触酸化反応を行うと高い収率でメタクリル酸を製造することができる。特に前記組成物(1)中に含まれるモリブデン原子100質量部に対して、1〜100質量部の前記複合酸化物(2)が含まれている触媒では、より高い収率でメタクリル酸を製造することができる。

Claims (4)

  1. 下記式(1)で表される組成物(1)と、下記式(2)で表される複合酸化物(2)とを含むメタクリル酸合成用触媒。
    Mo (1)
    (式(1)中、Mo、PおよびOはそれぞれモリブデン、リンおよび酸素を表し、Xはカリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、Yは鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、バナジウム、クロム、タングステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、インジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタンおよびセリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表す。ただし、a、b、c、dおよびeは各元素の原子比を表し、a=12のとき、0.1≦b≦3、0.01≦c≦6、0≦d≦3であり、eは前記各成分の原子比を満足するのに必要な酸素の原子比である。)
    (2)
    (式(2)中、VおよびOはそれぞれバナジウムおよび酸素を表し、Zはマグネシウム、アンチモン、タングステン、ジルコニウム、チタン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、クロム、レニウム、ランタン、セリウム、イットリウムおよびスカンジウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表す。ただし、f、gおよびhは各元素の原子比を表し、f=1のとき、0.1≦g≦であり、hは前記各成分の原子比を満足するのに必要な酸素の原子比である。)
  2. 前記組成物(1)中に含まれるモリブデン原子100質量部に対して、1〜100質量部の前記複合酸化物(2)が含まれていることを特徴とする請求項1記載のメタクリル酸合成用触媒。
  3. 前記組成物(1)および/またはその前駆体を含む成分Aと、前記複合酸化物(2)を含む成分Bとを混合する請求項1または2記載のメタクリル酸合成用触媒の製造方法。
  4. メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造する方法において、請求項1または2記載のメタクリル酸合成用触媒を用いることを特徴とするメタクリル酸の製造方法。
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