JP2003190316A - 消火栓装置 - Google Patents

消火栓装置

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JP2003190316A
JP2003190316A JP2001396595A JP2001396595A JP2003190316A JP 2003190316 A JP2003190316 A JP 2003190316A JP 2001396595 A JP2001396595 A JP 2001396595A JP 2001396595 A JP2001396595 A JP 2001396595A JP 2003190316 A JP2003190316 A JP 2003190316A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設置位置が低くなっても手動発信機の操作が容
易にできるようする。 【解決手段】消火栓装置は、箱型の筐体2に押し釦操作
により非常通報を行う手動発信機7aを設け、消火時に
消火栓扉を開いて筐体内に収容されているノズル付きホ
ースを引き出して消火する。筐体2の正面上部のコーナ
位置に所定の傾斜角をもつ傾斜取付面25を形成し、こ
の傾斜取付面25に手動発信機7aを斜め上向きに装着
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルなどに設
置されて車両火災の消火に使用される消火栓装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来、高速道路や自動車専用道路などのト
ンネルに設置された消火栓装置としては、例えば図13
のようなものが知られている(特開2001−9594
0等)。
【0003】この消火栓装置100は、ノズル102の
ついたホース103が筐体内に内巻きに収容されてお
り、火災時に扉101を開きノズル102を持ってホー
ス103を引き出して消火する。このホース引出しの際
に、ホース103が必要以上に出てくるのを防ぐため、
扉101の内側にホースガイド104を設け、ホースガ
イド104を通してホース103を引き出している。
【0004】また消火栓扉101の隣には消火器扉10
5が設けられ、消火器扉105を横に開いて内部に収納
している消火器を取出して火災を消火することもでき
る。更に消火器扉105の上部には、通常、手動発信機
106が設けられており、火災時に手動発信機106の
押し釦操作を行うと、監視室などに非常通報が行われ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年にあっ
ては、トンネル内に設置する消火栓装置についても、デ
ザインの重視などから小型化の要求が高まってきてい
る。またトンネルにおいては走行の快適性を追求するた
め、消火栓装置の設置位置をドライバーの目線近くまで
下げるようなケースも今後出てくることが予想される。
【0006】しかしながら、このように消火栓装置が道
路面近くの高さに設置される場合、手動発信機の操作部
の高さも低くなるため、釦を押すときに前かがみになる
か、しゃがまないと操作できず、操作性が悪いという問
題があった。
【0007】本発明は、設置位置が低くなっても手動発
信機の操作が容易にできるようにした消火栓装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。本発明は、押し釦操作に
より非常通報を行う手動発信機を箱型の筐体に設け、消
火時に消火栓扉を開いて筐体内に収容されているノズル
付きホースを引き出して消火する消火栓装置に於いて、
筐体の正面上部のコーナ位置に所定の傾斜角をもつ傾斜
取付面を形成し、この傾斜取付面に前記手動発信機を装
着したことを特徴とする。
【0009】このように本発明の消火栓装置は、筐体の
上部コーナ位置の傾斜取付面に手動発信機が斜め上向き
に装着されているため、筐体がかなり低い位置にあって
も、前かがみになったり、しゃがんだりすることなくの
容易に押し釦操作を行うことができ、操作性が大幅に改
善される。
【0010】ここで手動発信機の傾斜取付面は、例えば
筐体正面の消火栓扉と消火器扉の間の上部コーナ位置に
形成される。
【0011】また傾斜取付面に取付けられた手動発信機
は、取付下部に水抜き構造を備える。このため垂直な正
面に取付けていた従来構造に比べ、傾斜面への取付によ
り手動発信機に水が入りやすくなるが、取付下部に水抜
き孔などの水抜き構造があるので、発信機内に水が入っ
たときの排水を確実にする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明による消火栓
装置の正面図であり、図1(B)はその側面図であり、
更に図2にその平面図を示す。
【0013】図1(A)において、本発明の消火栓装置
1は架台2aの上に筐体2を乗せており、筐体2のサイ
ズは高さ方向の小型化を図るため、例えば架台2aを含
む高さが約70cmで、横幅が例えば2.26m程度と
しており、従来の消火栓装置に比べるとかなり高さが低
い横長の形状を持っている。
【0014】消火栓装置1の筐体2には消火栓扉が設け
られており、本発明にあっては消火栓扉を消火栓正面扉
3と消火栓天井扉4で構成している。消火栓正面扉3は
筐体2の正面に配置され、下部を中心に下開きする扉構
造を持っている。これに対し消火栓天井扉4は、図2の
平面図から明らかなように筐体2の上面に配置され、背
後側を中心に上開きする扉構造を備えている。
【0015】即ち消火栓天井扉4は、背後側の両側に設
けたヒンジ4aを中心に上開きに回動する。この消火栓
天井扉4の内部にはラッチ4bが設けられており、消火
栓正面扉3の閉鎖状態でラッチ4bが係合し、消火栓天
井扉4を閉鎖状態に保持している。
【0016】また、消火栓天井扉4の内部両側にはダン
パ4cが設けられている。ダンパ4cは消火栓天井扉4
を開放方向に付勢すると共に開放時に所定の開放位置に
保持するリンク機構として設けられている。
【0017】再び図1(A)を参照するに、消火栓正面
扉3には開閉ハンドル3aが設けられ、開閉ハンドル3
aを引くことで消火栓正面扉3を下側を回転軸に前方に
開放することができ、これに連動して消火栓天井扉4が
上方に自動的に開放する。この実施形態において消火栓
正面扉3の開放位置は、後の説明で明らかにするように
90°より手前の所定位置となる第1位置と90°開い
た第2位置との2段階の開放位置を持っている。
【0018】また本発明の消火栓装置1の左側には消火
器扉が設けられている。消火器扉は消火器正面扉5と消
火器天井扉6で構成される。消火器正面扉5は扉下部ま
たは扉側部を中心に開放する扉構造を持っている。
【0019】消火器天井扉6は図2の平面図に示すよう
に筐体2の上面に配置され、背後側のヒンジ6aを中心
に上開きする扉構造を備える。また消火器上扉6には、
消火器正面扉5の開放に連動して自動的に開放させる自
動開放機構として、閉鎖状態にある消火器正面扉5に係
止して消火器天井扉6を閉鎖位置に保持するラッチ6b
と、消火器天井扉6を開放方向に付勢すると共に開放時
に所定の位置に保持するリンク機構として動作するダン
パ6cを設けている。
【0020】再び図1(A)を参照するに、消火器正面
扉5には開閉ハンドル5aが設けられ、開閉ハンドル5
aを引くことで、例えば消火器正面扉5は左側を回転軸
に横開きに開放することができる。この消火器正面扉5
の開放に伴い、消火器天井扉6が連動して斜め上方に開
放し、消火器天井扉6と消火器正面扉5の上向きの開口
部から内部の消火器を取り出すことができる。
【0021】消火器正面扉5と消火栓正面扉3の間に
は、手動発信機7a、赤色表示灯7b及び応答ランプ7
cが設けられている。ここで消火栓装置1の筐体2にお
ける消火栓正面扉3と消火器正面扉5との間となる筐体
2の上部コーナー部には所定の傾斜角度を持って傾斜取
付面25が形成され、この傾斜取付面25に手動発信機
7aを設けている。図1(A)の傾斜取付面25は、図
1(B)の側面図に示すように、正面に対し傾斜角θと
して例えばθ=30°に形成されている。
【0022】図3は筐体2に対する手動発信機7aの取
付部分を取り出した断面図である。図3において、取付
傾斜面25は筐体2の正面に対し所定の角度θ、例えば
θ=30°の傾斜角を持って形成され、手動発信機7a
が取り付けられている。
【0023】手動発信機7aは発信機本体26の内部に
スイッチユニット27を設けており、発信機本体26の
前部に収納されている押しボタンの前には押釦カバー3
0が装着されている。発信機本体26は支持金具28に
より、取付傾斜面25の内側にスポット溶接などにより
固定される。
【0024】この支持金具28と一体に、カバー支持金
具29も取付傾斜面25に固定される。カバー支持金具
29に対しては傾斜取付面25の表側より押圧カバー3
0が嵌め込まれ、発信機本体26の前部の押釦部分に相
対して保持される。
【0025】火災時に手動発信機7aを操作する際には
押しボタンカバー30を指で強く押すと、カバーが押し
破られて発信機本体26側のスイッチを押し込んで内部
のスイッチユニット27が動作し、監視室などに対し発
信機作動信号を出力して非常通報を行わせることができ
る。
【0026】図4は図3における水抜き構造部分の拡大
断面図である。手動発信機7aは支持金具28及びカバ
ー支持金具29を一体化して傾斜取付面25の内側にス
ポット溶接などで固定されている。従来は垂直な表面部
分に取り付けていた手動発信機7aが、本発明にあって
は所定の傾斜角θを持った傾斜取付面25に斜め上向き
で取り付けられているため、雨天の際にトンネル内を走
行する車両がはねかけた水を受けた場合あるいはトンネ
ル壁面清掃の際の洗浄水を受けた場合、手動発信機7a
の押釦カバー30の隙間を通って内部に水が浸入する場
合がある。
【0027】内部に侵入した水は発信機本体26を傾斜
取付面25に固定している支持金具28の下の部分に溜
まる。このような水の浸入に対し本発明にはあっては、
カバー支持金具29の下部の位置に水抜き穴31を設け
ている。
【0028】これによって、発信機内部となる支持金具
28の部分に溜まった水は、ある程度溜まると水抜き穴
31から外部に排出され、それ以上、支持金具28の内
側部分に水が溜まることがないため、発信機本体26の
内部のスイッチユニット27に水が入ってしまうような
事態を確実に防止できる。
【0029】なお上記の実施形態にあっては、筐体2の
正面に対し傾斜取付面25の傾斜角θをθ=30°とし
た場合を例にとっているが、本発明はこれに限定され
ず、例えばθ=20°〜80°程度の範囲で任意の傾斜
角を持つ取付傾斜面25を形成しても良い。しかしなが
ら手動発信機7aに対する水の浸入や上部から落下した
ものがあたることを考えると、傾斜角θとしてはあまり
大きくしないことが望ましい。
【0030】図5は図1,図2に示した本発明の消火栓
装置1のトンネル内における設置状態の例である。この
設置例にあっては、トンネル側壁8に沿った通路9aに
対し、20〜30cm程度の段差を持って路面9bが施
工されている。この通路9a上には本発明の消火栓装置
1が設置されている。
【0031】このように本発明の消火栓装置1は、その
高さが人の膝付近とかなり低くなるが、例えば消火器を
取り出す際には図1,図2に示した消火器正面扉5と消
火器天井扉6の両方が開くことから、容易に消火器を取
り出すことができる。また消火栓正面扉3の開放に連動
して消火栓天井扉4も開いているため、消火後にホース
を筐体2内に収納する際の作業も容易にできる。
【0032】更に、筐体の上部コーナ位置の傾斜取付面
25に手動発信機7aが斜め上向きに装着されているた
め、筐体がかなり低い位置にあっても、前かがみになっ
たり、しゃがんだりすることなくの容易に押し釦操作を
行うことができる。
【0033】図6は本発明の消火栓装置1における消火
器扉の開放状態の説明図である。図6において、消火栓
装置1に収納している消火器を取り出す際には、消火器
正面扉5に設けている開閉ハンドル5aを引くと、この
実施形態にあっては消火器正面扉5は側部を中心に横に
開くことができる。
【0034】この消火器正面扉5の開放に伴い、ラッチ
6bによる消火器正面扉5に対する係止が解除さされ、
消火器天井扉6がダンパ6cの力により図示のように自
動的に上方に開口する。このため、消火器正面扉5によ
る開口部及び消火器天井扉6による開口部から内部の消
火器を取り出すことができ、筐体2の高さが約70cm
とかなり低くとも容易に消火器を取り出すことができ
る。
【0035】また消火栓正面扉3についても、その開閉
ハンドル3aを引くことにより、消火栓正面扉3' に
示す90°より手前の位置に開く。この消火栓正面扉3
の開放に連動して図2のラッチ4bによる保持が解除さ
れ、ダンパ4cによって消火栓天井扉4'のように自動
的に開放する。
【0036】本発明の実施形態にあっては、消火栓正面
扉3は消火栓正面扉3'のように90°より少ない第1
位置に開き、これによって扉が開いたときのホースの取
出し位置を、可能な限り人の持つホースの高さの位置に
近づけるようにしている。また消火後にホースを収納す
る際には、消火栓正面扉3'の位置から90°開いた消
火栓扉3''の位置に開放することができる。
【0037】更に本発明の消火栓装置1は、筐体2の消
火栓正面扉3と消火器正面扉5の間の上部コーナー位置
に傾斜取付面25を形成し、ここに手動発信機7aが設
けられており、筐体2の高さが70cm程度とかなり低く
ても、傾斜取付面25によって手動発信機7aは斜め上
方を向いているため、火災時の押しボタン操作の際には
体を大きく前かがみにしたりしゃがんだりすることなく
容易に手動発信機7aの押しボタン操作を行うことがで
きる。
【0038】図7は本発明における消火栓装置1の消火
器扉6の開放状態の他の実施形態の説明図である。この
実施形態にあっては、消火器正面扉5は下部を中心に下
開きするようにしている。このため消火器正面扉5は、
扉下部で筐体2側にヒンジにより回転自在に装着されて
おり、ダンパ5aにより開放位置を保持できるようにし
ている。消火器正面扉5に対する消火器天井扉および傾
斜取付面25に対する手動発信機7aの配置構成は、図
6の実施形態と同じである。
【0039】図8は図1(A)の消火栓正面扉3を外し
て内部構造を示した説明図である。消火栓正面扉の内部
には支持パイプ10とホース収納枠11により形成され
たホース収納部が設けられており、この中に保形タイプ
のホース12を内巻き状態で収納している。
【0040】図9は図8のホース収納部を取り出してい
る。このホース収納部はU字型の支持パイプ10の上部
を筐体2内に固定しており、支持パイプ10の側部から
上下に開放した箱型にホース収納枠11を取り付けてお
り、ホース収納枠11の中に図8のように保形タイプの
ホース12を内巻き状態で収納している。
【0041】再び図8を参照するに、ホース収納部の右
側には給水栓13aを備えた給水弁13が設けられ、給
水栓13aにホースを接続して給水弁13のハンドルを
回すことで給水ができる。給水弁13の背後には後の説
明で明らかにするように給水接続口が設けられ、下部か
ら立ち上げられた給水配管が接続され、消火ポンプ設備
からの加圧消火用水を供給することができる。
【0042】給水弁13に続いては消火栓弁14が設け
られる。消火栓弁14は後の説明で明らかにする扉内側
の消火栓弁開放レバーとワイヤー接続されており、レバ
ー操作に伴って消火栓弁14を開き、ホース12側に加
圧消火用水を供給できる。消火栓弁14に続いては自動
調圧弁15が設けられる。自動調圧弁15の出口側には
安全弁16が設けられ、所定圧を超えた場合に安全弁1
6が作動して排水するようにしている。
【0043】安全弁16に続く配管路は、左側のホース
収納枠11に内巻き状態で収納されたホースの端部が接
続される。またホース収納枠11の右側には、後の説明
で明らかにする消火栓正面扉を開いた際の衝撃吸収のた
めの緩衝用ダンパ18が設けられている。
【0044】緩衝用ダンパ18の右側の筐体内にはポン
プ起動スイッチ17が設けられており、手動操作によっ
てポンプ起動を可能としている。筐体2の左側に配置し
た消火器正面扉5の内側には2本の消火器19が収納さ
れている。
【0045】図10は図1の消火栓装置1(A)の消火
栓正面扉3及び消火栓天井扉4を開いた状態での内部構
造の平面図である。なお天井面側については透視状態で
内部構造を示している。
【0046】消火栓正面扉3と筐体2との間には緩衝用
ダンパ18が設けられ、消火栓正面扉3を滑らかに開放
できるようにしている。消火栓正面扉3は下部を中心と
した回転軸を備えたラッチ付ヒンジ22で支持されてい
る。
【0047】このラッチ付ヒンジ22は、消火栓正面扉
3を開閉ハンドルの操作で最初に開いた際には、図11
の側面図のように90°開放した消火栓正面扉3''の第
2位置に対し、それより手前の斜め上向きの消火栓正面
扉3'で示す第1位置に開放するラッチ機構を備えてい
る。また図9の90°手前の最初の開放位置となる消火
栓正面扉3'の位置でラッチ付ヒンジ22のラッチを解
除すると、90°開いた消火栓天井扉3''の第2位置に
開くことができる。
【0048】消火栓天井扉4の内側の右側部分には消火
栓弁開閉レバー23が設けられている。消火栓弁開閉レ
バー23を手前に操作すると、ワイヤー連結された図6
の消火栓弁14が開放位置に切り替わる。このときレバ
ー下部に設けているポンプ起動用連動スイッチ(図示せ
ず)がオンし、消火ポンプ設備のポンプ起動を行うこと
ができる。
【0049】ノズル21からの放水を停止したい場合に
は、消火栓弁開閉レバー23を図示の初期位置に戻せば
よく、これによりワイヤー連結されている消火栓弁14
が閉鎖位置に切り替えられる。同時に、初期位置に戻し
たレバーの下部に設けているポンプ起動用連動スイッチ
がオフする。消火ポンプの停止は、消火ポンプ設備に設
けているポンプ制御盤のスイッチ操作で行う。
【0050】筐体2のホース収納枠11の中に内巻き状
態で収納した保形タイプのホース12は、U字型に形成
した支持パイプ10の間を通って扉側に引き出されてお
り、更に消火栓正面扉の内側に設けた逆U字型のホース
ガイド20を通してノズルへの接続が行われている。
【0051】ホースガイド20は図11の消火栓正面扉
3'の開放位置における床面からの高さHが90°開い
た消火栓正面扉3''の第2位置より高くして、下のノズ
ル付きホースを消火栓装置1から引き出す際のホースの
持っている高さとの差を最小限に抑えるようにしてい
る。
【0052】次に本発明の消火栓装置を用いたトンネル
内での火災事故に対する消火活動を説明すると、次のよ
うになる。
【0053】トンネル内には例えば50mおきに本発明
の消火栓装置1が設置されている。トンネル内での火災
事故が発生した際には、近くに設置されている消火栓装
置1に行き、図1(A)のように消火栓正面扉3に設け
ている開閉ハンドル3aを持って手前に扉を引く。
【0054】このとき必要があれば手動発信機7aの押
しボタンを押し、火災事故の発生を防災センターに通知
する。防災センター側で確認が行われると応答ランプ7
cが点滅状態となり、通報が確認できる。
【0055】この場合、筐体2の高さは70cm程度とか
なり低くくても、手動発信機7aは傾斜取付面25に設
けられて斜め上向きであることから、操作者は前かがみ
になったりしゃがんだりすることなく、手を下ろすだけ
で容易に手動発信機7aの押しボタン操作を行うことが
できる。
【0056】開閉ハンドル3aを持って消火栓正面扉3
を開くと、消火栓正面扉3は図11のように90°開い
た位置より手前の第1位置に停止し、ホースガイド20
の高さを人が引き出すホースの高さに合わせる。この消
火栓正面扉3の開放に伴って、例えば図6または図7の
ように消火栓天井扉4が自動的に上方に開放する。
【0057】この状態で図10のように消火栓正面扉3
の内側に装着されているノズル21を取り出し、ホース
12を火災現場に向けて引き出す。このとき勢いよくホ
ース12を引き出しても、消火栓正面扉3の内側に設け
たホースガイド20を通してホースを引き出しているた
め必要以上にホースが内巻き状態から引き出されてしま
うことが防止できる。
【0058】またノズル21を持ってホースを引き出す
際には、図10,図11のように消火栓正面扉3の内側
に設けている消火栓弁開閉レバー23を手前に操作す
る。これによって消火ポンプ連動スイッチ(図示せず)
がオンし、消火ポンプ設備におけるポンプ起動により加
圧消火用水の供給が開始される。
【0059】同時にワイヤーにより消火栓弁14が開
き、これによって取扱者は、手に持ったノズル21から
放水しながら火災現場に向けてホースを引き出して消火
を行う。
【0060】消火が完了して鎮火したならば、扉内に設
けている消火栓弁開閉レバー23を元に戻し、ポンプ室
のポンプ制御盤の停止スイッチを押すことにより消火ポ
ンプを停止して放水を停止できる。
【0061】消火が済んだホース12は、監視員が筐体
2内のホース収納枠11の中に内巻き状態で戻す。この
とき図11の消火栓正面扉3'のように第1位置に開い
ている状態で、そのラッチ付ヒンジ22のラッチを解除
することで、90°開いた第2位置に消火栓正面扉3''
のように開くことができる。
【0062】このように90°開いた消火栓正面扉3''
の第2位置にすることで、筐体2内のホース収納枠11
の中に支持パイプ10による開口部を通してホース12
を内巻き状態に収納する巻き戻し作業が容易になる。
【0063】また、消火栓正面扉3の開放に連動して消
火栓天井扉4が例えばθ=60°といった斜め上方に開
放しているため、筐体2の高さが約70cmとかなり低く
とも、ホース収納作業の際に筐体2の内部のホース収納
枠11を斜め上方から容易に見ることができ、ホースの
巻き戻し作業をホースの収納状態を見ながら確実且つ容
易に行うことができる。
【0064】一方、車両火災の際に消火器を使用したい
場合には、図1(A)の消火栓装置1の消火器正面扉5
に設けている開閉ハンドル5aを引くことにより、例え
ば図6のように消火栓正面扉5を開く。この消火栓正面
扉5の開放に連動して、ラッチ6bによる解除でダンパ
6cにより消火器天井扉6が自動的に上向きに開放す
る。
【0065】このような消火器正面扉5及び消火器天井
扉6の開放により、筐体2の高さが70cm程度とかなり
低くとも十分な開口部が与えられ、内部の消火器を容易
に取り出すことができる。
【0066】図12は本発明における消火栓装置の他の
実施形態である。この消火栓装置1にあっては、その横
に自動弁格納ユニット24を一体に並べて形成してい
る。消火栓装置1側は、図1〜図11に示したと同じ構
造を持っている。このように本発明の消火栓装置は、他
のユニットと組み合わせてトンネル内に配置されること
もある。
【0067】この図12の実施形態においても、消火栓
装置1側の消火栓正面扉3と消火器正面扉5の間の上部
コーナー位置に形成された傾斜取付面25の手動発信機
7aが上向きに設けられており、筐体2の高さが70cm
程度とかなり低くくても、手動発信機7aは斜め上向き
であることから容易に押しボタン操作を行うことができ
る。
【0068】なお上記の実施形態にあっては、消火栓正
面扉3と消火器正面扉5の間の上部コーナー位置に形成
された傾斜取付面25の手動発信機7aを設けている
が、これ以外の上部コーナー位置でも良い。
【0069】また上記の実施形態にあっては、消火器扉
を構成する消火器正面扉5と消火器天井扉6について、
消火器正面扉5側を手動操作により開放すると、これに
連動して消火器天井扉6が自動開放される場合を例にと
っているが、逆に消火器天井扉6側を開閉ハンドルによ
り開くと、これに連動して消火器正面扉5側が自動開放
するように構成しても良い。
【0070】また上記の実施形態は消火栓装置1の消火
栓扉と消火器扉の両方について、正面扉と天井扉に分け
て構成し、一方の扉開放に連動して他方の扉を自動開放
させる場合を例にとっているが、消火器扉または消火栓
扉についてのみ本発明を適用した消火栓装置としてもよ
いことはもちろんである。
【0071】更に本発明は筐体の高さが約70cmと比
較的低い消火栓装置を例にとるものであったが、これよ
り高い消火栓装置についても同様に適用してもよいこと
はもちろんである。
【0072】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、消火栓装置における筐体の上部コーナー位置の傾斜
取付面に手動発信機が斜め上向きに装着されているた
め、筐体がかなり低い位置にあっても、前かがみになっ
たりしゃがんだりすることなく容易に手動発信機の押し
ボタン操作を行うことができ、操作性が大幅に改善でき
る。
【0073】また手動発信機を傾斜面に取り付けたこと
によって水が入りやすくなるが、手動発信機の取付下部
に水抜き穴などの水抜き構造が設けられているため、発
信機内に水が入っても確実に排水され、水が手動発信機
内に入ってしまうことによる障害を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による消火栓装置の正面図
【図2】本発明による消火栓装置の平面図
【図3】本発明の消火栓装置における発信機取付部分の
断面図
【図4】図3における水抜き構造部分のを拡大断面図
【図5】本発明による消火栓装置のトンネル内の設置例
の説明図
【図6】消火器正面扉を横開きとした本発明による消火
栓装置の扉開放状態の説明図
【図7】消火器正面扉を下開きとした本発明による消火
栓装置の扉開放状態の説明図
【図8】図1の消火栓正面扉を外した状態での内部構造
の説明図
【図9】筐体内のホース収容部を取出した説明図
【図10】図1の消火栓装置の扉を開いた状態での内部
構造の平面図
【図11】図10の側面図
【図12】本発明による消火栓装置の他の実施形態の正
面図
【図13】従来の消火栓装置の説明図
【符号の説明】
1:消火栓装置 2:筐体 2a:架台 3:消火栓正面扉 3a,5a:開閉ハンドル 4:消火栓天井扉 4a,6a:ヒンジ 4b,6b:ラッチ 4c,6c:ダンパ 7a:手動発信機 7b:赤色表示灯 7c:応答ランプ 8:トンネル側壁 9a:通路 9b:路面 10:支持パイプ 11:ホース収納枠 12:ホース 13:給水弁 14:消火栓弁 15:自動調圧弁 16:安全弁 17:ポンプ起動スイッチ 18:緩衝用ダンパ 19:消火器 20:ホースガイド 21:ノズル 22:ラッチ付ヒンジ 23:消火栓弁開閉レバー 24:自動弁格納ユニット 25:傾斜取付面 26:発信機本体 27:スイッチユニット 28:支持金具 29:カバー支持金具 30:押釦カバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押し釦操作により非常通報を行う手動発信
    機を箱型の筐体に設け、消火時に消火栓扉を開いて筐体
    内に収容されているノズル付きホースを引き出して消火
    する消火栓装置に於いて、 前記筐体の正面上部のコーナ位置に所定の傾斜角をもつ
    傾斜取付面を形成し、前記傾斜取付面に前記手動発信機
    を装着したことを特徴とする消火栓装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の消火栓装置に於いて、前記
    傾斜取付面は、筐体正面の消火栓扉と消火器扉の間の上
    部コーナ位置に形成されたことを特徴とする消火栓装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の消火栓装置に於いて、前記
    傾斜取付面に取付けられた手動発信機は、取付下部に水
    抜き構造を備えたことを特徴とする消火栓装置。
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