JP2003188506A - 吸熱用ダミー部品を備えた基板ユニット及びその製造方法 - Google Patents
吸熱用ダミー部品を備えた基板ユニット及びその製造方法Info
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Abstract
時に供給される熱により、耐熱温度を超えるような過大
な温度上昇を受けるのを抑制し、適正温度範囲内で良好
な部品接合を行うことを可能にする。 【解決手段】 本発明に係る基板ユニットには、基板上
に実装され回路の一部を構成する回路部品と、前記回路
部品の周囲に設けられ前記回路と電気的に接続されない
部品搭載用パッドと、前記パッド上に実装され前記回路
部品からの熱を該パッドを介して吸収する吸熱用ダミー
部品とを設ける。
Description
って部品の半田接合を行う基板ユニット及びその製造方
法に関する。
ともに、環境に悪影響を及ぼす有害物質を使用しない活
動が推進されている。電子機器等の基板ユニットの製造
においても、従来から使用されてきた半田(例えば、3
7Pb−Snの共晶半田)から有害な鉛をなくす活動が
活発化している。このような鉛を含まない半田(以下、
無鉛半田という)が提案されている。
ると半田融点が共晶半田の183°Cから上昇すること
になる。例えば、Sn−Zn系無鉛半田で200°C前
後、Sn−Ag−Cu系無鉛半田で217−221°C
に上昇する。これに伴い、良好な接合状態を確保できる
実装温度も205°Cから15°C程度上昇する。
度条件の上昇により、部品の信頼性に大きな影響が生じ
る。部品の耐熱温度はその構成材料や大きさによって決
まるが、その耐熱温度は従来と特に変わらないため、元
々温度許容条件の厳しい部品は高温保持時間を最小限に
抑える等の工夫が必要になる。特に、基板ユニット上の
配置で孤立搭載される部品がある場合、リフロー設備に
よって部品接合を行う際に、リフロー設備の設定を孤立
していない部品群が良好な接合を確保できる接合温度条
件に合わせると、孤立搭載部品の耐熱温度を超えてしま
うという問題がある。
部の端子接続箇所での樹脂層の剥がれ、膨れなどの発生
や、長期間の使用による性能劣化が懸念される。このた
め、従来の部品がそのまま使用できず、耐熱性の高い材
料を使用した特殊な部品への変更か、あるいは、製造プ
ロセス上の改善が必要となる。
ード部の温度ばらつきを抑えて均一化し、半田接合時の
ぬれむらを抑制するための方式として、特開2001−
85827号公報、特開平8−64953号公報、特開
平8−236913号公報等には、パッド形状や配線パ
ターン形状を改良することが提案されている。また、実
公平7−37337号公報には、複数個の回路部品を筒
状のケース内に並べて収納して自動装着機によりプリン
ト配線基板に装着する場合に、ケース内で隣り合う回路
部品同士の噛み合いが生じるのを防止する目的でダミー
部品を設けることが提案されている。
備の接合温度条件が上昇した場合に、一部の部品が耐熱
温度を超えてしまうために生じる不具合を解消する対策
について考慮したものではなかった。
別な治具を用意して特定部品への熱集中を防止する方法
もあるが、精度の高い温度コントロールは困難であり、
製造コストの面でも不利となる。
ものであって、搭載される部品に、リフロー時に供給さ
れる熱により、耐熱温度を超えるような過剰な温度上昇
が生じるのを抑制し、適正温度範囲内での良好な部品接
合が行える基板ユニットを提供することを目的とする。
品に、リフロー時に供給される熱により、耐熱温度を超
えるような過剰な温度上昇が生じるのを抑制し、適正温
度範囲内での良好な部品接合を可能とする基板ユニット
の製造方法を提供することにある。
立して基板上に実装され、情報を処理する回路の一部を
構成する回路部品を有する基板ユニットを備えた情報処
理装置において、前記回路部品に、リフロー時に供給さ
れる熱により、耐熱温度を超えるような過剰な温度上昇
が生じるのを抑制し、適正温度範囲内での良好な部品接
合が行える基板ユニットを備えた情報処理装置を提供す
ることにある。
め、請求項1に記載した発明は、基板ユニットが、基板
上に実装され、回路の一部を構成する回路部品と、前記
回路部品の周囲に設けられ、前記回路と電気的に接続さ
れない部品搭載用パッドと、前記パッド上に実装され、
前記回路部品からの熱を前記パッドを介して吸収する吸
熱用ダミー部品とを有することを特徴とする。
ニットが、他部品から孤立して基板上に実装され、回路
の一部を構成する回路部品と、熱を通過する接着剤によ
り前記基板に固着され、前記回路部品からの熱を該接着
材を介して吸収する吸熱用ダミー部品とを有することを
特徴とする。
に記載した発明は、他部品から孤立して基板上に実装さ
れ回路の一部を構成する回路部品を有する基板ユニット
の製造方法において、前記回路と電気的に接続されない
部品搭載用パッドを基板上の回路部品近傍に設けるとと
もに、基板の配線パターンに応じて半田を塗布する工程
と、前記回路部品からの熱を吸収するダミー部品を前記
パッド上に搭載する工程と、リフロー加熱を行って半田
を溶融させ基板に各部品を接合させるリフロー加熱工程
とからなり、かつ、該リフロー加熱工程において前記ダ
ミー部品に前記回路部品からの熱を吸収させることによ
り、前記回路部品の過剰な温度上昇を防止することを特
徴とする。
品から孤立して基板上に実装され、情報を処理する回路
の一部を構成する回路部品を有する基板ユニットを備え
た情報処理装置において、該基板ユニットは、前記回路
部品の周囲に設けられ、前記回路と電気的に接続されな
い部品搭載用パッドと、前記パッド上に実装され、前記
回路部品からの熱を前記パッドを介して吸収する吸熱用
ダミー部品とを有することを特徴とする。
の図面を参照しながら具体的に説明する。
施例を示す。
品から孤立して基板に実装され、基板ユニット内の回路
の一部を構成する回路部品20が設けてある。回路部品
20の周縁の近傍には、上記回路とは電気的に接続され
ない部品搭載用パッド22が複数個設けてある。これら
のパッド22上には、リフロー時の加熱により、回路部
品20へ供給される熱をパッド22を介して積極的に吸
収する吸熱用ダミー部品30がそれぞれ実装されてい
る。
内の回路を構成する部品ではないが、リフロー時の加熱
により基板上の隣接部品から供給される熱を吸収する、
もしくは、集熱するために配置した部品をダミー部品と
呼ぶ。
配線接続を行う制約が生じる場合や、基板外への配線長
制限付きで引出しをする必要が生じる場合がある。この
ような場合に、他部品から孤立して基板上に搭載する回
路部品が発生することがある。前述したように、プリン
ト基板上に孤立した回路部品を配置する場合、リフロー
時の加熱を行う際に適正温度範囲内で良好な部品接合を
行うための対策が必要である。
リント基板上の部品の表面温度の変化を説明するための
図である。
て加熱する場合、プリント基板上の部品の表面温度を、
時間の経過にしたがい徐々に上昇させる(予備加熱)。
プリント基板及びプリント基板上の部品温度がほぼ均一
になったところで、一気に加熱し、全ての半田接合部を
融点温度以上にする(本加熱)。この状態において、半
田が溶融して基板上の部品接合が可能となる。なお、こ
のとき、温度が極大となる温度をピーク温度と称する。
れる部品の場合、その部品の熱容量が小さいとリフロー
時の加熱によって部品接合を行う際、温度上昇が急激と
なり、その部品の耐熱温度を超えてしまう問題が生じ
る。さらに、無鉛半田に切り替えた場合、半田融点が上
昇するため、孤立搭載される部品に対しては適正温度範
囲内で良好な部品接合を行うための対策が必要となる。
の実施例を示す。
て基板ユニット10上に実装される低耐熱の部品である
回路部品20は、基板ユニット10内の回路の一部を構
成し、リフロー時の加熱により熱を発生する部品であ
り、孤立搭載されるため、熱の分散ができずに、耐熱温
度を超えるような過剰な温度上昇が生じ易い。本実施例
の基板ユニット10は、回路部品20のこのような過剰
な温度上昇を抑制する対策を講じたものである。
回路部品20の周縁の近傍に内層への配線接続のないパ
ッド22が複数個設けられている。これらパッド22上
にダミー部品30がそれぞれ実装される。この実施例で
は、孤立した回路部品20近傍の単位面積当りの熱容量
を増加させることで、リフロー加熱時の回路部品20の
過剰な温度上昇を抑制することができる。
ト10においては、各ダミー部品30は、基板ユニット
内部の回路と電気的に接続されない部品搭載用パッド2
2上に実装されるため、これらダミー部品30を基板ユ
ニット10上の他の部品に追加して搭載しても、内部回
路に何らかの影響を及ぼす等の問題を回避することがで
きる。また、上記実施例において、各ダミー部品30
は、基板ユニット10に埋め込むのではなく、取り外し
可能に設けることにより、現行のプリント基板に対する
設計変更を必要最小限に抑えることができ、製造コスト
の面で有利である。
基板ユニット10上でリフロー加熱時の供給される熱量
が最大の回路部品(図4の例では部品20)の近傍に実
装される。
熱量として定義され、その部品の比熱(J/kg・
K)、密度(kg/m3)、体積(m3)の積として算
出できる。リフロー時の加熱により、回路部品20に過
剰な温度上昇が生じるのを抑制するためには、ダミー部
品30は、回路部品20の耐熱温度に応じて十分大きな
熱容量を有するよう構成することが必要である。より好
ましくは、ダミー部品30は、十分大きな熱容量ととも
に、回路部品20の耐熱温度に応じて十分大きな熱伝導
率を有するよう構成する。このようなダミー部品30を
回路部品20の周縁近傍に複数個配置することで、回路
部品20の過熱を抑制する効果をより高めることができ
る。ダミー部品30は、熱伝導が大きいことで部品表面
から内部への熱流入を促進させ、熱容量が大きいことで
本加熱時に過剰熱を積極的に吸収して回路部品20の過
剰な温度上昇を抑制する作用をする。ダミー部品30の
好適な構成材料としては、具体的には、アルミナ等のセ
ラミックや、銅・アルミニウム合金などがあげられる。
熱容量が確保されれば、ステンレスのような中熱伝導の
金属材でもよい。セラミック材の場合ではチップコンデ
ンサやチップ抵抗を使用してもよい。金属材料の場合、
ダミー部品30は接着又は機械的接合により基板に固着
させることが望ましい。図1や図4の実施例の基板ユニ
ット10においては、基板ユニット10内の回路と電気
的に接続されない部品搭載用パッド22を複数個回路部
品20の近傍に設けているが、本発明の基板ユニット1
0はこれら実施例のみに限られるものではない。すなわ
ち、パッド22を基板ユニット10上に設けないで回路
部品20の過熱抑制を行うことも可能である。例えば、
熱を通過する接着剤を用いて、金属材料のダミー部品3
0を基板ユニット10上の回路部品20近傍に固着させ
て、リフロー加熱時に回路部品20からの熱をこの接着
剤を介して吸収するよう構成してもよい。また、回路部
品20からの熱を効率よく吸収するため、ダミー部品3
0の表面は、塗装もしくは表面処理を施して、ほぼ黒色
に近い状態にすることが望ましい。
示す。この例では、ダミー部品30は直方体形状に形成
されている。しかし、この例のみに限られるものではな
く、ダミー部品30の形状が、円柱状であっても、ある
いは異形状であってもよい。回路部品20の過熱を抑制
する効果の点で大きな違いはない。
を示す。対象となる回路部品20の表面積が大きい場合
には、熱容量の差のみで部品表面温度の立ち上がりを抑
制することが難しくなる。このような場合には、図3に
示すように、回路部品20の耐熱温度に応じて十分大き
な熱伝導率を有する集熱部品32(例えば、金属製の部
品)を、ダミー部品30の表面に接着又は機械的接合に
より固着する。この集熱部品32を表面に固着すること
で、ダミー部品30の集熱効果を高めることができ、回
路部品20の表面積が大きい場合にも、加熱抑制の効果
を高めることができる。
を示す。上述のように、対象となる回路部品20の表面
積が大きい場合、熱容量の差のみで部品表面温度の立ち
上がりを抑制することが難しくなる。このような場合、
図5に示したように、基板ユニットにリフロー加熱を行
うときのみ、十分大きな熱容量を有し、かつ、ダミー部
品30を覆うような形状を有する集熱部材34を回路部
品20の近傍を設けてもよい。この例では、集熱部材3
4の底面に溝が形成してあり、隣接する一対のダミー部
材30全体を被覆するように基板ユニット上に設ける場
合が示してある。集熱部材34を配置する箇所は、回路
部品20の近傍であって、基板ユニットを搬送してリフ
ロー設備内に通す際の、搬送方向の基板ユニット先端側
のみに設けてもよいし、回路部品20の周囲全体を取り
囲むように配置してもよい。
方法を説明するフロー図を示す。また、図8は、図7に
示した製造方法の各ステップを説明する図である。
トは、他部品から孤立して基板に実装され、基板ユニッ
ト内の回路の一部を構成する回路部品20を有する基板
ユニット10を前提にしている。以下に説明するよう
に、本実施例の基板ユニットの製造方法においても、リ
フロー時の加熱により、回路部品20に耐熱温度を超え
るような過剰な温度上昇が生じないための対策がとられ
る。
板ユニット10内の回路と電気的に接続されない部品搭
載用パッド22を基板上の回路部品20近傍に設ける。
基板ユニット10におけるパッド22の配置箇所は予め
定めておく。そして、図7、図8(A)に示したよう
に、半田ペースト41を、スクリーン印刷等の方法を用
いて、基板ユニット10上の部品搭載用パッドに塗布す
る(S10)。
示されるように、基板ユニット10上に搭載すべき部品
40を搭載する(S20)。この工程S20では、基板
ユニット内の回路を構成する部品40とともに、ダミー
部品30も基板ユニット10の上記パッド22上に搭載
する。従って、ダミー部品30が回路部品20の近傍に
搭載されることになる。
と、基板ユニット10を搬送してリフロー設備内に通
し、基板ユニット10に対しリフロー加熱を行う(S3
0)。図8(C)に示したように、リフロー設備内の熱
伝導及び熱輻射により基板ユニット10が加熱されて、
半田ペースト41が再溶融して部品の基板ユニット10
への接合が行われる。この工程では、上述したように、
リフロー設備内で回路部品20から発生する熱を上記ダ
ミー部品30が効率よく吸収するため、回路部品20に
耐熱温度を超えるような過剰な温度上昇が発生すること
が抑制され、適正温度範囲内で良好に回路部品20の半
田接合が行われる。
に、リフロー加熱工程後の基板ユニット10に対し、外
観検査を行い、各部品の接合状態が検査される(S4
0)。
合、リフロー加熱工程において回路部品20に過剰な温
度上昇が生じるのを十分抑制するため、ダミー部品30
は、回路部品20の耐熱温度に応じて十分大きな熱容量
を有するよう構成する。より好ましくは、ダミー部品3
0は、十分大きな熱容量とともに、回路部品20の耐熱
温度に応じて十分大きな熱伝導率を有するよう構成す
る。また、回路部品20の過熱を抑制する効果をより高
めるため、ダミー部品30は、回路部品20の周縁近傍
に複数個配置する。さらに、リフロー加熱工程におい
て、回路部品20からの熱を効率よく吸収するため、ダ
ミー部品30の表面は、塗装もしくは表面処理を施し
て、ほぼ黒色に近い状態にするとよい。
場合と搭載しない場合の対象部品の吸熱状態を比較する
ために行ったシミュレーションの結果について述べる。
た場合と搭載しない場合の対象部品の温度上昇状態を比
較するためのシミュレーション用プリント基板モデルの
構成を示す。
100には、基板左側に、プリント基板内の回路を構成
する回路部品群が設けてあり、他の回路部品としての1
4ピンS−SOP(shrink small out
line package)パッケージ42、3個のF
ET(field−effect transisto
r)トランジスタ43、2個のコイル44、BGA(b
all grid array)パッケージ45等が搭
載されている。基板右側に、上記部品群42−45から
孤立した回路部品20として、14ピンS−SOPパッ
ケージが搭載されている。この回路部品20は、部品配
置の都合上、孤立搭載するが、プリント基板内の回路の
一部を構成するものとする。
場合は、回路部品20(S−SOPパッケージ)の周縁
の近傍に、ダミー部品30が複数個設けられている。ま
た、図9に示したプリント基板モデル100の大きさ
は、約120mmx120mmである。
詳細データ及びそのシミュレーション結果として得られ
た各部品の表面温度を示す。図11は、第1例のプリン
ト基板モデル100−1の構成を示す。
立した回路部品20にダミー部品30を設けていない場
合であり、B面、C面、D面はそれぞれ異なる構成を有
するダミー部品を回路部品20の近傍に配置した場合で
ある。図10の「S−SOP周囲部品」の欄は、コイル
44の大きさ、又は各ダミー部品30の構成材料、大き
さを示す。他の回路部品42とコイル44間の間隙、及
び回路部品20とダミー部品30間の間隙は約4mmで
ある。
に、リフローのシミュレーションを行うと、得られた各
部品の表面温度は、他の回路部品42が220°Cであ
るのに対し、ダミー部品30を設けないA面の回路部品
20の場合が235°Cであり、本発明のダミー部品3
0を設けたB面、C面、D面の回路部品20の場合が2
23°C−230°Cに低減可能であることが分かっ
た。
100−1のシミュレーション結果として得られた、リ
フロー時における各部品の表面温度変化の様子を示す。
42Qは他の回路部品42上の表面温度測定点を示し、
20A乃至20Dは、それぞれA面乃至D面の回路部品
20上の表面温度測定点を示す。
データ及びそのシミュレーション結果として得られた各
部品の表面温度を図13に示す。図14は、第2例のプ
リント基板モデル100−2の構成を示す。
料、個数を異ならせて、リフロー時の回路部品20の過
熱抑制効果の変動を検討している。特に、A面乃至H面
の各ダミー部品30の熱容量、熱伝導率を異ならせて回
路部品20の過熱抑制効果の変動を検討した。
に、リフローのシミュレーションを行うと、得られた各
部品の表面温度は、ダミー部品30を設けないA面の回
路部品20の場合が235°Cであるのに対し、本発明
のダミー部品30を設けたB面乃至H面の回路部品20
の場合が223°C−230°Cに低減可能であること
が分かった。また、最も回路部品20の過熱抑制効果の
高いのは、ダミー部品30の熱容量であることが分かっ
た。さらに、ダミー部品30の熱容量値が同じ場合は、
ダミー部品30の熱伝導率が高い方が効果が高いことが
分かった。
なるように、比熱が大きい構成材料を選択することが望
ましい。ダミー部品30の体積に制約がある場合には、
ダミー部品30の構成材料として密度の大きいものを選
択することで補うことが可能である。なお、上述したよ
うに、ダミー部品30の熱容量は、その部品の比熱(J
/kg・K)、密度(kg/m3)、体積(m3)の積
として算出できる。
100−2のシミュレーション結果として得られた、リ
フロー時における各部品の表面温度変化の様子を示す。
20A乃至20Hは、それぞれ第2例のプリント基板モ
デル100−2のA面乃至H面の回路部品20上の表面
温度測定点を示す。
載した情報処理装置の一例を示す。
のパーソナルコンピュータの本体50に、図1又は図4
の実施例に係る基板ユニット10を搭載した場合であ
る。この基板ユニット10上に搭載される各部品は情報
を処理する回路(例えば、データ読出し回路)を構成し
ており、かつ、基板ユニットの部品配置の制約上、回路
部品20が他の部品から孤立して基板上に実装される
が、上記回路の一部を構成する。
ト10は、他部品から孤立して基板に実装され、基板ユ
ニット内の回路の一部を構成する回路部品20を有する
基板ユニット10を前提にしている。本実施例の情報処
理装置において搭載される基板ユニット10も、図1又
は図4の実施例で説明したのと同様に、リフロー時の加
熱により、回路部品20に耐熱温度を超えるような過剰
な温度上昇が生じないための対策がとられている。
ー時の加熱により耐熱温度を超えるような過剰な温度上
昇が孤立した回路部品に生じるのを抑制することがで
き、回路部品に不具合がなく、良好な部品接合が行われ
たプリント基板を備えた情報処理装置を提供することが
できる。
部を構成する回路部品と、前記回路部品の周囲に設けら
れ、前記回路と電気的に接続されない部品搭載用パッド
と、前記パッド上に実装され、前記回路部品からの熱を
前記パッドを介して吸収する吸熱用ダミー部品とを有す
ることを特徴とする基板ユニット。
上で供給される熱量が最大の回路部品の周囲に実装され
ることを特徴とする付記1記載の基板ユニット。
部品の周縁の近傍に複数個設けることを特徴とする付記
1記載の基板ユニット。
ナ、銅、アルミニウム合金、ステンレスのいずれかの材
料で構成されることを特徴とする付記1記載の基板ユニ
ット。
路部品の耐熱温度に応じて十分大きな熱伝導率を有する
集熱部品が接着又は機械的接合により取り付けてあるこ
とを特徴とする付記1記載の基板ユニット。
実装され、回路の一部を構成する回路部品と、熱を通過
する接着剤により前記基板に固着され、前記回路部品か
らの熱を該接着材を介して吸収するダミー部品とを有す
ることを特徴とする基板ユニット。
ナ、銅、アルミニウム合金、ステンレスのいずれかの材
料で構成されることを特徴とする付記6記載の基板ユニ
ット。
路部品の耐熱温度に応じて十分大きな熱伝導率を有する
集熱部品が接着又は機械的接合により取り付けてあるこ
とを特徴とする付記6記載の基板ユニット。
機械的接合により前記基板に固着してあることを特徴と
する付記6記載の基板ユニット。
に実装され回路の一部を構成する回路部品を有する基板
ユニットの製造方法において、前記回路と電気的に接続
されない部品搭載用パッドを基板上の回路部品近傍に設
けるとともに、基板の配線パターンに応じて半田を塗布
する工程と、前記回路部品からの熱を吸収するダミー部
品を前記パッド上に搭載する工程と、リフロー加熱を行
って半田を溶融させ基板に各部品を接合させるリフロー
加熱工程とから構成され、かつ、該リフロー加熱工程に
おいて前記ダミー部品に前記回路部品からの熱を吸収さ
せることにより、前記回路部品の過剰な温度上昇を防止
することを特徴とする基板ユニットの製造方法。
ナ、銅、アルミニウム合金、ステンレスのいずれかの材
料で構成されることを特徴とする付記10記載の基板ユ
ニットの製造方法。
路部品の耐熱温度に応じて十分大きな熱伝導率を有する
金属材料又はセラミック材料により構成されることを特
徴とする付記10記載の基板ユニットの製造方法。
いて、前記ダミー部品を被覆する形状を有し、十分大き
な熱容量を有する集熱部材を、前記回路部品の周縁の近
傍に設けることを特徴とする付記10記載の基板ユニッ
トの製造方法。
しくは表面処理によりほぼ黒色の表面を有するよう構成
されることを特徴とする付記10記載の基板ユニットの
製造方法。
に実装され、情報を処理する回路の一部を構成する回路
部品を有する基板ユニットを備えた情報処理装置におい
て、該基板ユニットは、前記回路部品の周囲に設けら
れ、前記回路と電気的に接続されない部品搭載用パッド
と、前記パッド上に実装され、前記回路部品からの熱を
前記パッドを介して吸収する吸熱用ダミー部品とを有す
ることを特徴とする情報処理装置。
1に記載した発明によれば、基板ユニットが、基板上に
実装され、回路の一部を構成する回路部品と、前記回路
部品の周囲に設けられ、前記回路と電気的に接続されな
い部品搭載用パッドと、前記パッド上に実装され、前記
回路部品からの熱を前記パッドを介して吸収する吸熱用
ダミー部品とを有するので、低耐熱の部品を他部品から
孤立して基板ユニット上に搭載する必要が生じても、リ
フロー時の加熱により、耐熱温度を超えるような過剰な
温度上昇がその搭載部品に生じるのを抑制することがで
き、良好な部品接合が行える。集熱用のダミー部品を搭
載することは容易に実施可能であり、搭載部品の過剰な
温度上昇を防止できるとともに、製造コストの削減に寄
与する。
ニットが、他部品から孤立して基板上に実装され、回路
の一部を構成する回路部品と、熱を通過する接着剤によ
り前記基板に固着され、前記回路部品からの熱を該接着
材を介して吸収するダミー部品とを有するので、低耐熱
の部品を他部品から孤立して基板ユニット上に搭載する
必要が生じても、リフロー時の加熱により、耐熱温度を
超えるような過剰な温度上昇がその搭載部品に生じるの
を抑制することができ、良好な部品接合が行える。集熱
用のダミー部品を搭載することは容易に実施可能であ
り、搭載部品の過剰な温度上昇を防止できるとともに、
製造コストの削減に寄与する。
リフロー時の加熱により耐熱温度を超えるような過剰な
温度上昇が孤立した回路部品に生じるのを抑制すること
ができ、回路部品に不具合がなく、良好な部品接合が行
われた基板ユニットを提供することができる。また、少
量生産のプリント基板であっても、製造設備側で基板毎
にリフロー用の特殊な治具やツールを準備する必要がな
く、また、回路部品の周囲に集熱用のダミー部品を搭載
する工程は容易に実施可能であり、製造コストの削減が
可能である。
ば、リフロー時の加熱により耐熱温度を超えるような過
剰な温度上昇が孤立した回路部品に生じるのを抑制する
ことができ、回路部品に不具合がなく、良好な部品接合
が行われたプリント基板を備えた情報処理装置を提供す
ることができる。
面図である。
る。
る。
視図である。
である。
するための図である。
るフロー図である。
ップを説明する図である。
しない場合の対象部品の温度上昇状態を比較するための
シミュレーション用プリント基板モデルの構成を示す図
である。
びそのシミュレーション結果として得られた各部品の表
面温度を示す図である。
面図である。
ョン結果として得られた、リフロー時における各部品の
表面温度変化を示す図である。
びそのシミュレーション結果として得られた各部品の表
面温度を示す図である。
面図である。
ョン結果として得られた、リフロー時における各部品の
表面温度変化を示す図である。
理装置の一例を示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 基板上に実装され、回路の一部を構成す
る回路部品と、 前記回路部品の周囲に設けられ、前記回路と電気的に接
続されない部品搭載用パッドと、 前記パッド上に実装され、前記回路部品からの熱を前記
パッドを介して吸収する吸熱用ダミー部品と、 を有することを特徴とする基板ユニット。 - 【請求項2】 前記ダミー部品は、前記基板上で供給さ
れる熱量が最大の回路部品の周囲に実装されることを特
徴とする請求項1記載の基板ユニット。 - 【請求項3】 前記ダミー部品は、前記回路部品の周縁
の近傍に複数個設けることを特徴とする請求項1又は2
記載の基板ユニット。 - 【請求項4】 他部品から孤立して基板上に実装され、
回路の一部を構成する回路部品と、 熱を通過する接着剤により前記基板に固着され、前記回
路部品からの熱を該接着材を介して吸収する吸熱用ダミ
ー部品と、 を有することを特徴とする基板ユニット。 - 【請求項5】 前記ダミー部品は、アルミナ、銅、アル
ミニウム合金、ステンレスのいずれかの材料で構成され
ることを特徴とする請求項4記載の基板ユニット。 - 【請求項6】 前記ダミー部品には、前記回路部品の耐
熱温度に応じて十分大きな熱伝導率を有する集熱部品が
接着又は機械的接合により取り付けてあることを特徴と
する請求項4又は5記載の基板ユニット。 - 【請求項7】 他部品から孤立して基板上に実装され回
路の一部を構成する回路部品を有する基板ユニットの製
造方法において、前記回路と電気的に接続されない部品
搭載用パッドを基板上の回路部品近傍に設けるととも
に、基板の配線パターンに応じて半田を塗布する工程
と、前記回路部品からの熱を吸収するダミー部品を前記
パッド上に搭載する工程と、リフロー加熱を行って半田
を溶融させ基板に各部品を接合させるリフロー加熱工程
とからなり、かつ、該リフロー加熱工程において前記ダ
ミー部品に前記回路部品からの熱を吸収させることによ
り、前記回路部品の過剰な温度上昇を防止することを特
徴とする基板ユニットの製造方法。 - 【請求項8】 前記ダミー部品は、アルミナ、銅、アル
ミニウム合金、ステンレスのいずれかの材料で構成され
ることを特徴とする特徴とする請求項7記載の基板ユニ
ットの製造方法。 - 【請求項9】 前記ダミー部品は、前記回路部品の耐熱
温度に応じて十分大きな熱伝導率を有する金属材料又は
セラミック材料により構成されることを特徴とする請求
項7又は8記載の基板ユニットの製造方法。 - 【請求項10】 他部品から孤立して基板上に実装さ
れ、情報を処理する回路の一部を構成する回路部品を有
する基板ユニットを備えた情報処理装置において、該基
板ユニットは、 前記回路部品の周囲に設けられ、前記回路と電気的に接
続されない部品搭載用パッドと、 前記パッド上に実装され、前記回路部品からの熱を前記
パッドを介して吸収する吸熱用ダミー部品と、 を有することを特徴とする情報処理装置。
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