JP2003188500A - 大型回路基板及び回路基板 - Google Patents

大型回路基板及び回路基板

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JP2003188500A JP2001387365A JP2001387365A JP2003188500A JP 2003188500 A JP2003188500 A JP 2003188500A JP 2001387365 A JP2001387365 A JP 2001387365A JP 2001387365 A JP2001387365 A JP 2001387365A JP 2003188500 A JP2003188500 A JP 2003188500A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1本のメッキ用共通電極線を切断分離のため
に、2回の切断工程が必要なので、工数が多いという問
題があった 【解決手段】 大型回路基板1の面方向に離間した位置
に第1のメッキ用共通電極線13(14)及び第2のメ
ッキ用共通電極線11(12)を設け、該第1メッキ用
共通電極線13(14)の、該第2のメッキ用共通電極
線11(12)と反対側にある前記導体パターン8b
(8d)の少なくとも一部を、該第1のメッキ用共通電
極線13(14)を経由することなく該第2のメッキ用
共通電極線11(12)に接続し、該第2のメッキ用共
通電極線11(12)の、前記第1のメッキ用共通電極
線13(14)と反対側にある前記導体パターン8a
(8c)の少なくとも一部を、該第2のメッキ用共通電
極線11(12)を経由することなく該第1のメッキ用
共通電極線13(14)に接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の個別回路基
板に対応する導体パターン領域を、一括して配列した大
型回路基板に関するものであり、またその大型回路基板
から個別に切断分離した回路基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体パッケージ等の回路基板は、大型
回路基板に複数の個別回路基板に対応する導体パターン
領域を一括して配列形成し、最終的に個別回路基板の境
界線に沿って切断して得られている。個別の回路基板に
切断分離する前に、導体パターンの外部接続用端子(パ
ッド)等の所要部位にニッケルめっきおよび金めっき等
の電気めっき被膜を形成することが多い。
【0003】図7は従来の大型回路基板に、複数の個別
回路基板に対応する導体パターン領域を、一括して配列
形成した構造例を示す要部平面図であり、分離する前の
4つの回路基板の一部分を示している。図7において、
50は個別回路基板であり、該回路基板上に配設された
導体パターン56は必要に応じてパッド電極51、スル
ーホール52に接続され、該スルーホール52は裏側の
導体パターン(図示せず)と導通している。また、個別
回路基板50の境界線沿って形成したメッキ用共通電極
線53は、メッキ処理を必要とする導体パターンに接続
しており、このメッキ用共通電極線53を用いて該導体
パターンに電気メッキを行なうようにしている。電気メ
ッキ終了後は、前記導体パターン56と前記メッキ用共
通電極線53の接続をカットライン54、55に沿って
切断し、大型回路基板から個別回路基板50を分離する
ことにより、単個の回路基板を得ていた。
【0004】しかしながら、上記の方法では、1本のメ
ッキ用共通電極線53を切断分離するために、2回の切
断工程が必要となるうえ、メッキ用共通電極線53が形
成された部分は最後には除去するので、材料に無駄な部
分が生じるという問題もあった。
【0005】そこでこの問題を解決した回路基板構造が
特開平11−340609号公報に記載されている。同
公報の図1によれば、単位配線板32が複数個作り込ま
れ、配線パターン34の端子部等の所要露出部に電気め
っきを施すため、配線パターン34を繋ぐめっき用リー
ド36が形成されたプリント配線板30において、めっ
き用リード36は、隣接する単位配線板32間に、隣接
する両単位配線板32の対応する所要配線パターン34
間をつなげると共に、両単位配線板32を分離する切断
線33に対して交叉するよう曲折して設けられている。
【0006】上記構造によれば、切断線33に沿って1
回切断すればすべての配線パターン34を分離できるの
で、従来の構造より切断工数が半分になり、また材料に
無駄も生じないという効果が有る、しかしながら、次の
ような問題がある。同公報図1の1つの単位配線板32
内において、配線パターン34同士の配線間隔が狭い
と、切断線33で切断した後の単位配線板32に残存す
る、隣接する前記めっき用リード36の間隔が、前記切
断線33の近傍でより小となり、両者がショートし易く
なる。従ってこのような構造では、配線パターン34同
士の配線間隔を広げる必要があり、配線密度を高くでき
ないという課題があった。
【0007】そこでさらにこの問題を解決した回路基板
構造がWO01/78139号公報に記載されている。
同公報の第4図には、2つの回路基板20Aが隣接して
形成された大型回路基板の要部平面図が記載されてい
る。2つの回路基板20Aには、それぞれ、導体パター
ンとしてのスルーホール11が形成されている。回路基
板20Aの表面側では、回路基板20Aを個別に分割す
るためのカットラインXを跨いで対向するスルーホール
11同士が1対1でメッキ用共通電極線22Aで接続さ
れており、さらに回路基板20Aの裏面側では、対角関
係にあるスルーホール11同士を、カットラインXを斜
めに跨ぐようにメッキ用共通電極線22Bで接続してい
る。つまりメッキ用共通電極線22A、22Bは平面的
にカットラインXを蛇行しているが、回路基板20Aの
表と裏に別々に形成しているので、両者が接触してショ
ートするという問題は解消され、スルーホール11の間
隔(配線パターン間の間隔と同じ)を狭くして配線密度
を高めることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記W
O01/78139号公報に記載された回路基板構造で
も次のような問題点があった。一般にスルーホール内へ
の金属膜形成は、回路基板素地に対する無電解メッキを
用いている。無電解メッキによる金属膜厚は、その処理
時間によって異なるものの、非常に薄い膜なので、回路
基板表面に予め銅箔を張り合せて形成した配線パターン
よりはその抵抗値が高い。そのため、上記WO01/7
8139号公報に記載されたメッキ用共通電極線22
A、22Bによって電気メッキを行なうと、電気メッキ
用の電極端子に近い側の膜厚に対し、複数のスルーホー
ル11を介して電気メッキされた部分の膜厚が非常に薄
くなり、メッキ膜の厚みに大きなバラツキが生じてい
た。メッキ膜の厚みが違うと、配線抵抗が異なるので、
電気回路としても大きな問題となっていた。本発明は上
記のような問題を解決し、大型回路基板から個別の回路
基板を切断するときの工数が少なく、且つ電気メッキし
たメッキ膜の厚みバラツキが少ない大型回路基板及び回
路基板を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明が用いる第1の手段は次の通りである。複数
の個別回路基板に対応する導体パターン領域を配列する
とともに、該導体パターンに接続したメッキ用共通電極
線を配設し、該導体パターンにメッキを施した後に切断
して前記個別回路基板を得るための大型回路基板に於い
て、該大型回路基板の面方向に離間した位置に第1及び
第2の前記メッキ用共通電極線を設け、該第1のメッキ
用共通電極線の、該第2のメッキ用共通電極線と反対側
にある前記導体パターンの少なくとも一部を、該第1の
メッキ用共通電極線を経由することなく該第2のメッキ
用共通電極線に接続し、該第2のメッキ用共通電極線
の、前記第1のメッキ用共通電極線と反対側にある前記
導体パターンの少なくとも一部を、該第2のメッキ用共
通電極線を経由することなく該第1のメッキ用共通電極
線に接続することである。
【0010】第2の手段は、複数の個別回路基板に対応
する導体パターン領域を配列するとともに、該導体パタ
ーンに接続したメッキ用共通電極線を配設し、該導体パ
ターンにメッキを施した後に切断して前記個別回路基板
を得るための大型回路基板に於いて、前記メッキ用共通
電極線は、切断部分を挟んだ一方の側の前記個別回路基
板領域に配設し、かつ該切断部分を挟んだ他方の側の前
記個別回路基板領域の前記導体パターンの少なくとも一
部と個々に接続することである。
【0011】
【発明の実施の形態】前記第1の手段に於いて、前記第
1及び第2の前記メッキ用共通電極線は互いに異なる基
板面に設けても良い。
【0012】また前記第1の手段に於いて、前記第1及
び第2の前記メッキ用共通電極線の間に、該第1又は第
2のメッキ用共通電極線に接続される導体パターンを設
けても良い。
【0013】また前記第1の手段に於いて、前記第1の
メッキ用共通電極線の、前記第2のメッキ用共通電極線
と反対側にある前記導体パターンの少なくとも一部が該
第2のメッキ用共通電極線を経由することなく該第1の
メッキ用共通電極線に接続され、又は前記第2のメッキ
用共通電極線の、前記第1のメッキ用共通電極線と反対
側にある前記導体パターンの少なくとも一部が該第1の
メッキ用共通電極線を経由することなく該第2のメッキ
用共通電極線に接続されるように構成しても良い。
【0014】上記第1の手段に係る実施の形態による大
型回路基板を、前記第1のメッキ用共通電極線と前記第
2のメッキ用共通電極線との間で切断して得られた回路
基板、又は上記第2の手段に係る実施の形態による大型
回路基板を、前記切断部分で切断して得られた回路基板
は、少なくとも前記大型回路基板の切断とともに切断さ
れた2以上の切断面を有し、かつメッキが施された、長
さがほぼ回路基板の1辺の長さに近い残存メッキ用共通
電極線が存在すると言う特徴がある。
【0015】前記残存メッキ用共通電極線はいずれの配
線にも使用しないものであっても良いし、配線パターン
として用いられても良い。
【実施例】
【0016】図1は本発明の一実施例を示す、大型回路
基板の表面側平面図、図2は大型回路基板の裏面側平面
図、図3は個別回路基板の境界線部分裏面側を示す要部
平面図であり、表面側のメッキ用共通電極線を破線で示
している。図4は図3の一部を示す要部拡大平面図であ
る。図1、図2において、1は4つの個別回路基板2〜
5に対応する導体パターン領域を配列した大型回路基板
であり、個別回路基板2〜5はボールグリッドアレイ
(以下BGAと略記する)の回路基板である。大型回路
基板1の四辺に付した記号A、B、C、Dは、大型回路
基板1及び個別回路基板2〜5の方向や部位の説明に使
用するために付した、四辺を示す記号であり、図2、図
3にも同様に付している。
【0017】図1に示す如く、個別回路基板2〜5の中
央部にはICチップ搭載エリア6が配設され、ICチッ
プ搭載エリア6の周囲を取巻くように、リードパターン
7が配設されている。8はリードパターン7と接続した
スルーホールであり、図2に示した個別回路基板2〜5
の裏面側に配設した配線パターン9と接続している。図
2に於いて10は略格子状に配設した外部接続用のパッ
ド電極であり、配線パターン9とそれぞれ接続されてい
る。本実施例ではリードパターン7、スルーホール8、
配線パターン9、パッド電極10が導体パターンを示し
ている。
【0018】図1に於いて11、12は電気メッキの
時、各導体パターンへ電流を導くためのメッキ用共通電
極線であり、一部は個別回路基板2〜5の完成領域内に
配設されている。図1に示した表面側においてメッキ用
共通電極線11は、個別回路基板2〜5のB辺に沿って
配設され、各個別回路基板2〜5のB辺側に隣接する各
個別回路基板のD辺側に配設したスルーホール8に接続
している。
【0019】また同様にメッキ用共通電極線12は、個
別回路基板2〜5のA辺に沿って配設され、各個別回路
基板2〜5のA辺側に隣接する各個別回路基板のC辺側
に配設したスルーホール8に接続している。つまりメッ
キ用共通電極線11、12は、個別回路基板2〜5の表
面側のC辺とD辺に沿って配設したスルーホール8とリ
ードパターン7へメッキ電流を供給するとともに、裏面
側のC辺とD辺に沿って配設したスルーホール8と接続
した配線パターン9、パッド電極10へメッキ電流を供
給するための電極線である。
【0020】同様に図2において、13、14は電気メ
ッキの時、各導体パターンへ電流を導くためのメッキ用
共通電極線であり、一部は個別回路基板2〜5の完成領
域内に配設されている。図2に示した裏面側においてメ
ッキ用共通電極線13は、個別回路基板2〜5のD辺に
沿って配設され、各個別回路基板2〜5のD辺側に隣接
する各個別回路基板のB辺側に配設したスルーホール8
に接続している。
【0021】また同様にメッキ用共通電極線14は、個
別回路基板2〜5のC辺に沿って配設され、各個別回路
基板2〜5のC辺側に隣接する各個別回路基板のA辺側
に配設したスルーホール8に接続している。つまりメッ
キ用共通電極線13、14は、個別回路基板2〜5の裏
面側のA辺とB辺に沿って配設したスルーホール8と配
線パターン9及びパッド電極10へメッキ電流を供給す
るとともに、表面側のA辺とB辺に沿って配設したスル
ーホール8と接続したリードパターン7へメッキ電流を
供給するための電極線である。
【0022】次に図3、図4に基づいて、メッキ用共通
電極線11〜14の配置関係を説明する。各図におい
て、メッキ用共通電極線11、12は破線で示してあ
り、メッキ用共通電極線13、14と裏面側の導体パタ
ーンは実線で示してある。この時、メッキ用共通電極線
13、14を第1のメッキ用共通電極線とし、メッキ用
共通電極線11、12を第2のメッキ用共通電極線と定
義する。
【0023】第1のメッキ用共通電極線13と第2のメ
ッキ用共通電極線11の関係について説明すると、大型
回路基板1の面方向に離間した位置に第1のメッキ用共
通電極線13及び第2のメッキ用共通電極線11を設
け、該第1メッキ用共通電極線13の、該第2のメッキ
用共通電極線11と反対側にある前記導体パターン8b
の少なくとも一部を、該第1のメッキ用共通電極線13
を経由することなく該第2のメッキ用共通電極線11に
接続し、該第2のメッキ用共通電極線11の、前記第1
のメッキ用共通電極線13と反対側にある前記導体パタ
ーン8aの少なくとも一部を、該第2のメッキ用共通電
極線11を経由することなく該第1のメッキ用共通電極
線13に接続している。
【0024】第1のメッキ用共通電極線14と第2のメ
ッキ用共通電極線12の関係についても同様であり、上
記の説明に於いて符号11を12に、符号13を14
に、符号8aを8cに、符号8bを8dにそれぞれ読み
替えれば良い。
【0025】図3ではメッキ用共通電極線11〜14と
各スルーホール8との接続がわかるように破線の配線と
実線の配線をずらして記載したが、実際には図4の如く
表面側と裏面側の配線を重ねることができるので、図4
における縦方向の配線間隔を狭くした高密度配線が可能
である。
【0026】上記の如きメッキ用共通電極線11〜14
を備えた大型回路基板1に電気メッキを施した後は、図
に示した如くメッキ用共通電極線11と13の間、及び
メッキ用共通電極線12と14の間をそれぞれ1回切断
する(各図中では仮想切断線と記載した)だけで、導体
パターンとメッキ用共通電極線11〜14との不要な接
続は切断され、各導体パターンが所定の接続関係を保っ
た状態で個別回路基板2〜5を得ることができる。
【0027】上記実施例によれば、メッキ用共通電極線
11〜14から各導体パターンまでの経路には高々1個
のスルーホールしか挿入されないため、配線抵抗のバラ
ツキを小さくでき、メッキ電流の差が小さくできるため
メッキ厚にも差がなく、且つ個別回路基板2〜5を切断
分離するときは、1回の切断で良いので、工数を削減す
ることができる。
【0028】図3に於いて、前記第1メッキ用共通電極
線14の、前記第2のメッキ用共通電極線12と反対側
にある複数の前記導体パターン8eは該第1メッキ用共
通電極線14に接続されている。従って個別回路基板2
〜5に切断した状態で該メッキ用共通電極線14には該
個別回路基板2〜5上の複数の導体パターンが接続され
た状態で残存することになるが、このような構成は例え
ば電源配線等、2以上の導体パターンを結ぶ配線として
利用する事が出来る。
【0029】すなわち、第1のメッキ用共通電極線の、
第2のメッキ用共通電極線と反対側にある導体パターン
の少なくとも一部を第2のメッキ用共通電極線を経由す
ることなく第1のメッキ用共通電極線に接続し、又は第
2のメッキ用共通電極線の、第1のメッキ用共通電極線
と反対側にある導体パターンの少なくとも一部を第1の
メッキ用共通電極線を経由することなく第2のメッキ用
共通電極線に接続する事が出来る。
【0030】上記の実施例ではメッキ用共通電極線11
〜14を導体パターンの一部として利用しているが、勿
論本発明はそれに限定されるものではなく、有効な導体
パターンとは非導通状態のまま孤立した状態でメッキ用
共通電極線11〜14を個別回路基板2〜5に残存させ
ても良い。
【0031】この場合、無意味なメッキ用共通電極線1
1〜14が個別回路基板2〜5に残存することになる
が、基板スペースとしては、例えば大型部品の搭載スペ
ースや基板保持スペースとして有効利用する事が可能で
あり、結果的に大型回路基板1から取り得る個別回路基
板2〜5の取り個数を増やす事が出来る。無論前記した
配線密度の向上、切断工数の減少、均一なメッキ厚等の
効果は変わらない。
【0032】次に本発明の他の実施例を図5に基づいて
説明する。図5は個別回路基板2〜5の境界線部分裏面
側を示す要部平面図であり、表面側のメッキ用共通電極
線11、12を破線で示している。前述の実施例と異な
る部分は、導体パターンを構成する一部のスルーホール
8fが、メッキ用共通電極線12、14の間に配設した
ことである。
【0033】本実施例はパッド電極10の一つ10a
を、スルーホール8fを介して個別回路基板2〜5の表
面側に配設した導体パターンに導通させることにより、
この個別回路基板2〜5を使ったBGAをマザーボード
(図示せず)へ実装したとき、個別回路基板2〜5の表
面側に配設した導体パターンによってマザーボード側の
導体パターンとの電気接続を確認できるようにしてい
る。つまり本実施例は、第1及び第2のメッキ用共通電
極線の間に、第1又は第2のメッキ用共通電極線に接続
される導体パターンを有しても良いことを示している。
【0034】なお、上記実施例では個別回路基板2〜5
の同一辺に沿って形成したメッキ用共通電極線を、個別
回路基板の裏と表、即ち互いに異なる回路基板面に形成
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、両者
を同一面側に配設しても良い。但しその場合はメッキ用
共通電極線の両方を、メッキ用共通電極線を形成してい
ない面側へスルーホールによって引回してから隣接した
回路基板側へ導く必要がある。
【0035】この構成は、前記のようにメッキ用共通電
極線が占めるスペースを部品搭載スペースとして利用す
る場合に、該部品とメッキ用共通電極線との干渉をさけ
る等の目的で好適に実施する事が出来る。前記した配線
密度の向上効果は薄れるが、切断工数の減少、均一なメ
ッキ厚等の効果は変わらない。
【0036】図6は本発明の他の実施例であり、メッキ
を必要とする導体パターンが各個別回路基板2〜5の対
向する辺の一方に偏って延設できる場合は、該導体パタ
ーンを該一方の辺に隣接する個別回路基板2〜5の領域
に設けられたメッキ用共通電極線11、12に接続する
だけで良く、従ってメッキ用共通電極線11、12は一
辺あたり1本で良い事になる。
【0037】また上記実施例では、回路基板の両面に導
体パターンを形成したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、片面にのみ導体パターンを形成した場合も
同様の構造を実施できるものであり、効果も同様に発揮
するものである。
【0038】なお、全ての図に於いて、前記メッキ用共
通電極線は直線であって、かつ該直線と直交する切断線
で切断されるように描いたが、本発明に於いて前記メッ
キ用共通電極線は曲線であっても良く、また切断箇所を
限定するものでもない。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の個
別基板に対応する導体パターン領域を配列し、メッキ用
共通電極線を介して導体パターンにメッキを施した後に
切断して個別回路基板を得るための大型回路基板に於い
て、メッキ用共通電極線から各導体パターンまでの配線
抵抗のバラツキを小さくでき、電気メッキによるメッキ
厚のバラツキが小さくできる上、個別回路基板に分離す
る切断工数を削減することができる。またメッキ用共通
電極線に接続する導体パターンの間隔を小さくする事が
出来るので、高密度の基板実装が実現できる。
【0040】また、残存したメッキ用共通電極線を導体
パターンの一部として利用したり、残存したメッキ用共
通電極線のスペースを有効に利用出来るので、結果とし
て、大型回路基板から取り得る個別回路基板の取り個数
も増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す大型回路基板の表面側
平面図である。
【図2】図1に示した大型回路基板の裏面側平面図であ
る。
【図3】個別回路基板の境界線部分裏面側を示す要部平
面図である。
【図4】図3の一部を示す要部拡大平面図である。
【図5】本発明の他の実施例であり、個別回路基板の境
界線部分裏面側を示す要部平面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す大型回路基板の表面
側平面図である。
【図7】従来の大型回路基板構造を示す要部平面図であ
る。
【符号の説明】
1 大型回路基板 2、3、4 5 個別回路基板 7 リードパターン 8 スルーホール 9 配線パターン 10 パッド電極 11、12、13、14 メッキ用共通電極線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の個別回路基板に対応する導体パタ
    ーン領域を配列するとともに、該導体パターンに接続し
    たメッキ用共通電極線を配設し、該導体パターンにメッ
    キを施した後に切断して前記個別回路基板を得るための
    大型回路基板に於いて、該大型回路基板の面方向に離間
    した位置に第1及び第2の前記メッキ用共通電極線を設
    け、該第1のメッキ用共通電極線の、該第2のメッキ用
    共通電極線と反対側にある前記導体パターンの少なくと
    も一部を、該第1のメッキ用共通電極線を経由すること
    なく該第2のメッキ用共通電極線に接続し、該第2のメ
    ッキ用共通電極線の、前記第1のメッキ用共通電極線と
    反対側にある前記導体パターンの少なくとも一部を、該
    第2のメッキ用共通電極線を経由することなく該第1の
    メッキ用共通電極線に接続したことを特徴とする大型回
    路基板。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の前記メッキ用共通電
    極線は互いに異なる基板面に設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の大型回路基板。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の前記メッキ用共通電
    極線の間に、該第1又は第2のメッキ用共通電極線に接
    続される導体パターンを有することを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の大型回路基板。
  4. 【請求項4】 前記第1のメッキ用共通電極線の、前記
    第2のメッキ用共通電極線と反対側にある前記導体パタ
    ーンの少なくとも一部が該第2のメッキ用共通電極線を
    経由することなく該第1のメッキ用共通電極線に接続さ
    れ、又は前記第2のメッキ用共通電極線の、前記第1の
    メッキ用共通電極線と反対側にある前記導体パターンの
    少なくとも一部が該第1のメッキ用共通電極線を経由す
    ることなく該第2のメッキ用共通電極線に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか
    1項に記載の大型回路基板。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の大型回路基板を前記第1のメッキ用共通電極線と
    前記第2のメッキ用共通電極線との間で切断して得られ
    ることを特徴とする回路基板。
  6. 【請求項6】 前記第1のメッキ用共通電極線または前
    記第2のメッキ用共通電極線が配線パターンとして用い
    られることを特徴とする請求項5に記載の回路基板。
  7. 【請求項7】 少なくとも回路基板の切断とともに切断
    された2以上の切断面を有し、かつメッキが施され、か
    ついずれの配線にも使用しない導体パターンを有するこ
    とを特徴とする回路基板。
  8. 【請求項8】 複数の個別回路基板に対応する導体パタ
    ーン領域を配列するとともに、該導体パターンに接続し
    たメッキ用共通電極線を配設し、該導体パターンにメッ
    キを施した後に切断して前記個別回路基板を得るための
    大型回路基板に於いて、前記メッキ用共通電極線は、切
    断部分を挟んだ一方の側の前記個別回路基板領域に配設
    し、かつ該切断部分を挟んだ他方の側の前記個別回路基
    板領域の前記導体パターンの少なくとも一部と個々に接
    続することを特徴とする大型回路基板。
  9. 【請求項9】 複数の個別回路基板に対応する導体パタ
    ーン領域を配列するとともに、該導体パターンに接続し
    たメッキ用共通電極線を配設し、該導体パターンにメッ
    キを施した後に切断して前記個別回路基板を得るための
    大型回路基板に於いて、前記メッキ用共通電極線は、切
    断部分を挟んで一方の側の前記個別回路基板領域に配設
    し、切断後は前記一方の側の個別回路基板領域に非導通
    状態で残存することを特徴とする大型回路基板。
  10. 【請求項10】 複数の個別回路基板に対応する導体パ
    ターン領域を配列するとともに、該導体パターンに接続
    したメッキ用共通電極線を配設し、該導体パターンにメ
    ッキを施した後に切断して前記個別回路基板を得るため
    の大型回路基板に於いて、前記メッキ用共通電極線は、
    切断部分を挟んで一方の側の前記個別回路基板領域に配
    設し、切断後は前記一方の側の個別回路基板領域に前記
    導体パターンの一部として残存することを特徴とする大
    型回路基板。
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