JP3147165B2 - 回路装置、その製造方法 - Google Patents

回路装置、その製造方法

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JP3147165B2 JP24845398A JP24845398A JP3147165B2 JP 3147165 B2 JP3147165 B2 JP 3147165B2 JP 24845398 A JP24845398 A JP 24845398A JP 24845398 A JP24845398 A JP 24845398A JP 3147165 B2 JP3147165 B2 JP 3147165B2
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  • Wire Bonding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号バンプが下面
の略全域に二次元状に配列されているとともに接地バン
プや電源バンプが外縁部に配置されている回路装置、そ
の製造方法、に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、IC(Integrated Circuit)等の回
路装置が独立したチップ部品として製造されており、各
種の電子機器に利用されている。このような回路装置
は、例えば、多数の接続パッドを具備する半導体回路の
半導体チップの周囲に多数のリード端子を配置し、これ
らのリード端子と半導体チップの接続パッドとをボンデ
ィングワイヤで個々に結線し、半導体チップとリード端
子の内側部分とを樹脂部材の内部に封止した構造からな
る。
【0003】このような構造の回路装置では、樹脂部材
の外縁部から外側に多数のリード端子が突出しているの
で、回路装置をPCB(Printed Circuit Board)の上面
に搭載してリード端子をプリント配線に接続すれば、P
CBのプリント配線と回路装置の半導体回路とがデータ
通信できる状態となる。
【0004】上述のような回路装置の製造方法としては
各種方式が存在するが、その一つとしてTAB(Tape Au
tomated Bonding)方式がある。このTAB方式の製造方
法は、絶縁フィルムや金属箔が適宜積層されているキャ
リアテープを利用するもので、例えば、細長いキャリア
テープの複数位置で金属箔をパターニングして複数の回
路装置のリード端子を一度に形成する。
【0005】このキャリアテープの複数のパターニング
位置の各々に複数の半導体チップを個々に実装し、この
キャリアテープをパターニング位置ごとに分断すること
で、複数の回路装置を一度に生産する。このようなTA
B方式の回路装置は、例えば、特開平9−260551
号公報などに開示されている。
【0006】なお、上述のような回路装置は樹脂パッケ
ージの外縁部から多数のリード端子が突出した構造とな
るが、近年では回路装置の小型化と高集積化とが進行し
ており、リード端子の個数と密度とが上昇しているた
め、ユーザレベルでは回路装置のリード端子をPCBの
プリント配線に正確に接続することが困難となりつつあ
る。さらに、微細なリード端子は強度も不足するため、
ユーザレベルでの取り扱いでリード端子を折損して回路
装置を駄目にすることも多発している。
【0007】上述のような課題を解決するため、BGA
(Ball Grid Array)構造の回路装置が開発された。BG
A構造の回路装置では、接続端子が球状の半田バンプと
して形成され、装置下面の全域に二次元状に配列されて
いるので、リード端子の配列密度が低減され、リード端
子が折損することもない。
【0008】そして、このBGA構造に前述のTAB方
式を適用したT−BGA構造の回路装置もあり、例え
ば、特開平10−12768号公報などに開示されてい
る。このようなT−BGA構造の回路装置の一従来例を
図8ないし図10を参照して以下に説明する。
【0009】なお、図8は一従来例の回路装置であるF
C(Flip Chip)パッケージの内部構造を示す断面図、図
9はFCパッケージの信号電路と接地電路との構造を示
す模式図、図10はキャリアテープの構造を示し、(a)
は底面図で(b)は平面図である。また、ここでは説明を
簡略化するため、単純に図8および図9の上下方向を装
置の上下方向と表現する。
【0010】ここで回路装置として例示するFCパッケ
ージ1は、図8および図9に示すように、高密度に集積
された半導体回路からなる半導体チップ2を具備してお
り、この半導体チップ2がキャリアテープ3の上面に実
装されている。半導体チップ2は、平面形状が略正方形
の扁平な直方体状に形成されており、その下面の外縁部
に多数の接続パッド4が形成されている。
【0011】キャリアテープ3は、ツーメタル構造と呼
称されるもので、絶縁基材であるポリイミドテープ5の
両面に金属層である銅箔6,7が積層されている。図9
および図10に示すように、これらの銅箔6,7は適宜
パターニングされており、信号電路8と接地電路9とが
形成されている。
【0012】より詳細には、キャリアテープ3は、半導
体チップ2と相似形の大型の略正方形に形成されてお
り、その中央には半導体チップ2より微少に小型の略正
方形の矩形孔10が形成されている。このキャリアテー
プ3の上面の銅箔6がパターニングされることで、一体
に多数の信号パターン18と四個の接地パターン19と
が形成されている。
【0013】そして、この信号/接地パターン18,1
9の内側の端部11,12が矩形孔10の外縁部から内
側に突出しており、これらの信号/接地パターン18,
19の内側の端部11,12と半導体チップ2の下面の
多数の接続パッド4とが半田バンプ13で個々に接続さ
れている。
【0014】キャリアテープ3の下面には、銅箔7がパ
ターニングされることにより、多数の信号用の接続パッ
ド14が略全域に二次元状に形成されている。さらに、
矩形孔10の外縁部の四隅に四個の接地用の接続パッド
15が形成されており、全体の四隅にも接地用の四個の
接続パッド16が形成されている。
【0015】さらに、キャリアテープ3の下面には、多
数の接続パッド14〜16の間隙に残存する銅箔7によ
り、接地パターン17が略一面に形成されており、図1
0(a)の部分拡大図に示すように、この接地パターン1
7と接地用の接続パッド15,16とが接続されてお
り、キャリアテープ3の上面の多数の信号パターン18
の外側の端部20が下面の多数の接続パッド14にヴァ
イアホール22を介して個々に接続されている。
【0016】キャリアテープ3の上面の四個の接地パタ
ーン19の外側の端部21も、ヴァイアホール22を介
して下面の内側の四個の接続パッド15に接続されてい
るので、この接続パッド15から一個の接地パターン1
7を介して外側の四個の接続パッド16まで接続されて
いることになる。
【0017】つまり、半導体チップ2の下面の外縁部に
形成された多数の微細な接続パッド4は、キャリアテー
プ3の下面に二次元状に配列された信号用と接地用との
多数の接続パッド14,16に適宜接続されているの
で、これらの接続パッド14,15の各々には半田バン
プ23が個々に装着されている。
【0018】なお、ここで例示するFCパッケージ1で
は、キャリアテープ3の上面の外縁部には側壁状の金属
製のスティフナ24が接合されており、このスティフナ
24の上面には天板状の金属製のヒートスプレッダ25
が接合されている。このヒートスプレッダ25の下面の
中央部と半導体チップ2の上面とは金属ペースト26で
接合されており、この半導体チップ2の下部とキャリア
テープ3の矩形孔10の部分とは絶縁樹脂27で封入さ
れている。
【0019】上述のような構造のFCパッケージ1は、
半導体チップ2に半導体回路が高密度に集積されてお
り、その接続パッド4も高密度に配列されている。ただ
し、この高密度に配列された半導体チップ2の多数の接
続パッド4の各々がキャリアテープ3の上面の多数の端
部11,12に接続されており、この多数の端部11,
12が下面に低密度に二次元状に配列された多数の接続
パッド14,16に適宜接続されている。
【0020】この下面の多数の接続パッド14,16の
各々には半田バンプ23が個々に装着されてので、この
FCパッケージ1は、ユーザレベルでも電子機器の回路
基板(図示せず)に容易に表面実装することができ、接
続端子を折損してFCパッケージ1を駄目にすることも
ない。
【0021】特に、このFCパッケージ1では、下面の
略全域に信号用の多数の接続パッド14が二次元状に配
列されるとともに、下面の四隅に接地用の四個の接続パ
ッド16が配列されているので、半導体チップ2を回路
基板の接地配線(図示せず)に接続することができる。
【0022】より詳細には、この半導体チップ2は、キ
ャリアテープ3の下面の中央付近の接続パッド15に極
短距離で接続されており、この接続パッド15と下面の
外縁部の接続パッド16とはキャリアテープ2の下面の
全域に一様に形成された接地パターン17で接続されて
いる。
【0023】このため、半導体チップ2は低抵抗かつ大
容量の接地電路9で良好に接地されており、接地用の接
続パッド16はFCパッケージ1の下面の最外縁部に複
数が存在するので、これを回路基板の接地配線(図示せ
ず)に接続することも容易である。
【0024】さらに、上述のようなFCパッケージ1は
TAB方式で製造されており、その各種配線9,10は
キャリアテープ3の両面の銅箔6,7をパターニングす
るなどして形成されているので、FCパッケージ1は各
種配線9,10の形成が容易で量産性が良好である。
【0025】なお、上述のFCパッケージ1では、図1
0(b)に示すように、キャリアテープ2の下面の外縁部
の接地用の接続パッド16に対応して上面にも配線パタ
ーンが形成されているが、これは上面の多数の信号パタ
ーン18の外側の端部を一定間隔に形成するためのもの
で、実際には機能しないので省略が可能である。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述のFCパッケージ
1は、BGA構造として膨大な個数の接続端子である半
田バンプ23が下面に低密度に二次元的に配列されてい
るので、ユーザレベルでも回路基板に容易に表面実装す
ることができ、接続端子を折損するようなことも防止さ
れている。
【0027】さらに、上述のFCパッケージ1は、TA
B方式で製造されているので、各種配線8,9の形成が
容易で量産性が良好である。また、キャリアテープ3の
下面に銅箔7で略一様に接地パターン17が形成されて
いるので、低抵抗かつ大容量の接地電路9で半導体チッ
プ2を良好に接地することができる。
【0028】上述のFCパッケージ1は、TAB方式で
製造されているので従来の製品より量産性は良好である
が、それでもキャリアテープ3の両面に銅箔6,7を形
成する必要があり、これらの銅箔6,7を個々にパター
ニングする必要はあるので、さらなる生産性の向上が要
望されている。
【0029】本発明は上述のような課題に鑑みてなされ
たものであり、生産性が良好なT−BGA構造の回路装
置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の回路装置
は、集積された半導体回路を具備して下面の外縁部に多
数の信号パッドと複数の接地パッドとが配列されている
半導体チップと、該半導体チップが中央上方に位置して
上下方向に貫通する多数の信号孔が略全域に二次元状に
形成されているとともに複数の接地孔が外縁部に形成さ
れている絶縁基材と、該絶縁基材の多数の信号孔を個々
に貫通して下方に球状に突出している多数の信号バンプ
と、前記絶縁基材の上面の略全域に放射状に形成されて
前記半導体チップの多数の信号パッドと前記信号孔を各
々貫通した多数の前記信号バンプの上部とを個々に導通
させている多数の信号パターンと、該絶縁基材の複数の
接地孔を個々に貫通して下方に球状に突出している複数
の接地バンプと、前記絶縁基材の上面に形成されて前記
半導体チップの複数の接地パッドに内側の端部が個々に
導通している複数の短小な接地パターンと、複数の前記
接地パターンの外側の端部と複数の前記接地バンプの上
部との位置に複数の貫通孔が個々に形成されて前記信号
パターンと前記接地パターンとを封入するように前記絶
縁基材の上面に略一様に形成されている絶縁層と、該絶
縁層の上面に略一様に形成されて複数の前記貫通孔から
複数の前記接地パターンの外側の端部と複数の前記接地
バンプの上部とに導通している一個の導電層と、を具備
している。
【0031】従って、本発明の回路装置では、下方に球
状に突出する多数の信号バンプが下面の略全域に二次元
状に配列されており、この多数の信号バンプが半導体チ
ップの多数の信号パッドに個々に接続されているので、
いわゆるBGA構造が実現されており、半導体チップの
高密度な信号パッドが別体の回路基板の信号配線に容易
に接続される。しかも、半導体チップの複数の接地パッ
ドに個々に接続されている複数の接地バンプが下面の外
周部に配置されているので、半導体チップの接地パッド
が別体の回路基板の外側に位置する接地配線に容易に接
続される。半導体チップの接地パッドに内側の端部が接
続されている接地パターンは短小であり、この複数の接
地パターンの外側の端部と複数の接地バンプとは一個の
導電層で接続されているので、ここに形成される接地電
路は低抵抗かつ大容量である。この接地電路を形成する
導電層は絶縁層の上面に略一様に形成されており、例え
ば、導電ペーストの塗布などで容易に形成される。この
ように絶縁層の上面に略一様に形成した導電層で接地電
路を形成しているので、例えば、キャリアテープを利用
して製造する場合でも、キャリアテープの金属層は片面
のみで良い。
【0032】本発明の第二の回路装置は、集積された半
導体回路を具備して下面の外縁部に多数の信号パッドと
複数の接地パッドとが配列されている半導体チップと、
該半導体チップが中央上方に位置して上下方向に貫通す
る多数の信号孔が略全域に二次元状に形成されていると
ともに複数の接地孔が外縁部に形成されている絶縁基材
と、該絶縁基材の多数の信号孔を個々に貫通して下方に
球状に突出している多数の信号バンプと、前記絶縁基材
の上面の略全域に放射状に形成されて前記半導体チップ
の多数の信号パッドと前記信号孔を各々貫通した多数の
前記信号バンプの上部とを個々に導通させている多数の
信号パターンと、該絶縁基材の複数の接地孔を個々に貫
通して下方に球状に突出している複数の接地バンプと、
前記絶縁基材の上面に形成されて前記半導体チップの複
数の接地パッドに内側の端部が個々に導通している複数
の短小な接地パターンと、複数の前記接地パターンの外
側の端部と複数の前記接地バンプの上部との位置に複数
の貫通孔が個々に形成されて前記信号パターンと前記接
地パターンとを封入するように前記絶縁基材の上面に略
一様に形成されている絶縁層と、該絶縁層の上面に接合
されている金属製のスティフナと、前記絶縁層の複数の
前記貫通孔に位置して複数の前記接地パターンの外側の
端部と複数の前記接地バンプの上部とを前記スティフナ
に導通させる複数の導電体と、を具備している。
【0033】従って、本発明の回路装置では、下方に球
状に突出する多数の信号バンプが下面の略全域に二次元
状に配列されており、この多数の信号バンプが半導体チ
ップの多数の信号パッドに個々に接続されているので、
いわゆるBGA構造が実現されており、半導体チップの
高密度な信号パッドが別体の回路基板の信号配線に容易
に接続される。しかも、半導体チップの複数の接地パッ
ドに個々に接続されている複数の接地バンプが下面の外
周部に配置されているので、半導体チップの接地パッド
が別体の回路基板の外側に位置する接地配線に容易に接
続される。半導体チップの接地パッドに内側の端部が接
続されている接地パターンは短小であり、この複数の接
地パターンの外側の端部と複数の接地バンプとは金属製
のスティフナで接続されているので、ここに形成される
接地電路は低抵抗かつ大容量である。このように絶縁層
の上面に接合したスティフナで接地電路を形成している
ので、例えば、キャリアテープを利用して製造する場合
でも、キャリアテープの金属層は片面のみで良い。
【0034】本発明の第三の回路装置は、集積された半
導体回路を具備して下面の外縁部に多数の信号パッドと
複数の電源パッドとが配列されている半導体チップと、
該半導体チップが中央上方に位置して上下方向に貫通す
る多数の信号孔と複数の電源孔とが略全域に二次元状に
配列されている絶縁基材と、該絶縁基材の多数の信号孔
を個々に貫通して下方に球状に突出している多数の信号
バンプと、前記絶縁基材の上面の略全域に放射状に形成
されて前記半導体チップの多数の信号パッドと前記信号
孔を各々貫通した多数の前記信号バンプの上部とを個々
に導通させている多数の信号パターンと、該絶縁基材の
複数の電源孔を個々に貫通して下方に球状に突出してい
る複数の電源バンプと、前記絶縁基材の上面に形成され
て前記半導体チップの複数の電源パッドに内側の端部が
個々に導通している複数の短小な電源パターンと、複数
の前記電源パターンの外側の端部と複数の前記電源バン
プの上部との位置に複数の貫通孔が個々に形成されて前
記信号パターンと前記電源パターンとを封入するように
前記絶縁基材の上面に略一様に形成されている絶縁層
と、該絶縁層の上面に略一様に形成されて複数の前記貫
通孔から複数の前記電源パターンの外側の端部と複数の
前記電源バンプの上部とに導通している一個の導電層
と、を具備している。
【0035】従って、本発明の回路装置では、下方に球
状に突出する多数の信号バンプが下面の略全域に二次元
状に配列されており、この多数の信号バンプが半導体チ
ップの多数の信号パッドに個々に接続されているので、
いわゆるBGA構造が実現されており、半導体チップの
高密度な信号パッドが別体の回路基板の信号配線に容易
に接続される。しかも、半導体チップの複数の電源パッ
ドに個々に接続されている複数の電源バンプが下面の外
周部に配置されているので、半導体チップの電源パッド
が別体の回路基板の外側に位置する電源配線に容易に接
続される。半導体チップの電源パッドに内側の端部が接
続されている電源パターンは短小であり、この複数の電
源パターンの外側の端部と複数の電源バンプとは一個の
導電層で接続されているので、ここに形成される電源電
路は低抵抗かつ大容量である。この電源配線を形成する
導電層は絶縁層の上面に略一様に形成されており、例え
ば、導電ペーストの塗布などで容易に形成される。この
ように絶縁層の上面に略一様に形成した導電層で電源配
線を形成しているので、例えば、キャリアテープを利用
して製造する場合でも、キャリアテープの金属層は片面
のみで良い。
【0036】本発明の第四の回路装置は、集積された半
導体回路を具備して下面の外縁部に多数の信号パッドと
複数の電源パッドとが配列されている半導体チップと、
該半導体チップが中央上方に位置して上下方向に貫通す
る多数の信号孔が略全域に二次元状に形成されていると
ともに複数の電源孔が外縁部に形成されている絶縁基材
と、該絶縁基材の多数の信号孔を個々に貫通して下方に
球状に突出している多数の信号バンプと、前記絶縁基材
の上面の略全域に放射状に形成されて前記半導体チップ
の多数の信号パッドと前記信号孔を各々貫通した多数の
前記信号バンプの上部とを個々に導通させている多数の
信号パターンと、該絶縁基材の複数の電源孔を個々に貫
通して下方に球状に突出している複数の電源バンプと、
前記絶縁基材の上面に形成されて前記半導体チップの複
数の電源パッドに内側の端部が個々に導通している複数
の短小な電源パターンと、複数の前記電源パターンの外
側の端部と複数の前記電源バンプの上部との位置に複数
の貫通孔が個々に形成されて前記信号パターンと前記電
源パターンとを封入するように前記絶縁基材の上面に略
一様に形成されている絶縁層と、該絶縁層の上面に接合
されている金属製のスティフナと、前記絶縁層の複数の
前記貫通孔に位置して複数の前記電源パターンの外側の
端部と複数の前記電源バンプの上部とを前記スティフナ
に導通させる複数の導電体と、を具備している。
【0037】従って、本発明の回路装置では、下方に球
状に突出する多数の信号バンプが下面の略全域に二次元
状に配列されており、この多数の信号バンプが半導体チ
ップの多数の信号パッドに個々に接続されているので、
いわゆるBGA構造が実現されており、半導体チップの
高密度な信号パッドが別体の回路基板の信号配線に容易
に接続される。しかも、半導体チップの複数の電源パッ
ドに個々に接続されている複数の電源バンプが下面の外
周部に配置されているので、半導体チップの電源パッド
が別体の回路基板の外側に位置する電源配線に容易に接
続される。半導体チップの電源パッドに内側の端部が接
続されている電源パターンは短小であり、この複数の電
源パターンの外側の端部と複数の電源バンプとは金属製
のスティフナで接続されているので、ここに形成される
電源電路は低抵抗かつ大容量である。このように絶縁層
の上面に接合したスティフナで電源配線を形成している
ので、例えば、キャリアテープを利用して製造する場合
でも、キャリアテープの金属層は片面のみで良い。
【0038】上述のような回路装置において、前記半導
体チップの上面に接合される金属製のヒートスプレッダ
が前記スティフナと一体に形成されていることも可能で
ある。この場合、半導体チップの発熱がヒートスプレッ
ダにより良好に放熱される。このように機能するヒート
スプレッダがスティフナと一体なので、このスティフナ
で形成される接地電路や電源配線が、さらに低抵抗かつ
大容量である。
【0039】上述のような回路装置において、前記半導
体チップの上面に接合される金属製のヒートスプレッダ
が前記スティフナの上面に絶縁材を介して接合されてお
り、多数の前記信号パターンの一部が電源パターンから
なり、該電源パターンと前記ヒートスプレッダとが結線
されていることも可能である。この場合、半導体チップ
の発熱がヒートスプレッダにより良好に放熱される。こ
のように機能するヒートスプレッダが電源パターンと接
続されているので、ここに形成される電源電路は低抵抗
かつ大容量である。
【0040】上述のような回路装置において、前記半導
体チップの上面に接合される金属製のヒートスプレッダ
が前記スティフナの上面に絶縁材を介して接合されてお
り、多数の前記信号パターンの一部が接地パターンから
なり、該接地パターンと前記ヒートスプレッダとが結線
されていることも可能である。この場合、半導体チップ
の発熱がヒートスプレッダにより良好に放熱される。こ
のように機能するヒートスプレッダが接地パターンと接
続されているので、ここに形成される接地電路は低抵抗
かつ大容量である。
【0041】本発明の一の回路装置の製造方法は、集積
された半導体回路を具備して下面の外縁部に多数の信号
パッドと複数の接地パッドとが配列された半導体チップ
を形成し、金属層が上面に積層されている絶縁基材を用
意し、該絶縁基材の上面の前記金属層をパターニングす
ることで内側の端部が前記半導体チップの信号パッドに
対応した中央付近に位置して外側の端部が前記絶縁基材
の略全域に二次元状に位置する放射状の多数の信号パタ
ーンを形成するとともに内側の端部が前記半導体チップ
の接地パッドに対応した中央付近に位置して外側の端部
が中央近傍に位置する複数の接地パターンを形成し、前
記絶縁基材と前記信号パターンの外側の端部とを上下方
向に貫通する多数の信号孔を形成するとともに前記絶縁
基材の外縁部を上下方向に貫通する複数の接地孔を形成
し、多数の前記信号孔を個々に貫通して前記信号パター
ンの外側の端部に個々に導通するとともに前記絶縁基材
の下面に球状に突出する多数の信号バンプを形成すると
ともに複数の前記接地孔を個々に貫通して前記絶縁基材
の下面に球状に突出する複数の接地バンプを形成し、前
記信号パターンと前記接地パターンとを内側の端部が露
出する状態で封入するように前記絶縁基材の上面に絶縁
層を略一様に形成し、該絶縁層の複数の前記接地パター
ンの外側の端部と複数の前記接地バンプの上部との位置
に複数の貫通孔を個々に形成し、複数の前記貫通孔から
複数の前記接地パターンの外側の端部と複数の前記接地
バンプの上部とに導通する一個の導電層を前記絶縁層の
上面に略一様に形成し、前記導電層および前記絶縁層か
ら露出している多数の前記信号パターンと複数の前記接
地パターンとの内側の端部に前記半導体チップの多数の
信号パッドと複数の接地パッドとを個々に接続するよう
にした。
【0042】従って、本発明の方法により製造された回
路装置は、下方に球状に突出する多数の信号バンプが下
面の略全域に二次元状に配列されており、この多数の信
号バンプが半導体チップの多数の信号パッドに個々に接
続されているので、いわゆるBGA構造が実現されてお
り、半導体チップの高密度な信号パッドが別体の回路基
板の信号配線に容易に接続される。しかも、半導体チッ
プの複数の接地パッドに個々に接続されている複数の接
地バンプが下面の外周部に配置されているので、半導体
チップの接地パッドが別体の回路基板の外側に位置する
接地配線に容易に接続される。半導体チップの接地パッ
ドに内側の端部が接続されている接地パターンは短小で
あり、この複数の接地パターンの外側の端部と複数の接
地バンプとは一個の導電層で接続されているので、ここ
に形成される接地電路は低抵抗かつ大容量である。この
接地電路を形成する導電層を絶縁層の上面に略一様に形
成するので、例えば、導電層は導電ペーストの塗布など
で容易に形成される。このように絶縁層の上面に略一様
に形成する導電層で接地電路を形成するので、上述のよ
うに絶縁基材の金属層は片面のみで良い。
【0043】本発明の他の回路装置の製造方法は、集積
された半導体回路を具備して下面の外縁部に多数の信号
パッドと複数の電源パッドとが配列された半導体チップ
を形成し、金属層が上面に積層されている絶縁基材を用
意し、該絶縁基材の上面の前記金属層をパターニングす
ることで内側の端部が前記半導体チップの信号パッドに
対応した中央付近に位置して外側の端部が前記絶縁基材
の略全域に二次元状に位置する放射状の多数の信号パタ
ーンを形成するとともに内側の端部が前記半導体チップ
の電源パッドに対応した中央付近に位置して外側の端部
が中央近傍に位置する複数の電源パターンを形成し、前
記絶縁基材と前記信号パターンの外側の端部とを上下方
向に貫通する多数の信号孔を形成するとともに前記絶縁
基材の外縁部を上下方向に貫通する複数の電源孔を形成
し、多数の前記信号孔を個々に貫通して前記信号パター
ンの外側の端部に個々に導通するとともに前記絶縁基材
の下面に球状に突出する多数の信号バンプを形成すると
ともに複数の前記電源孔を個々に貫通して前記絶縁基材
の下面に球状に突出する複数の電源バンプを形成し、前
記信号パターンと前記電源パターンとを内側の端部が露
出する状態で封入するように前記絶縁基材の上面に絶縁
層を略一様に形成し、該絶縁層の複数の前記電源パター
ンの外側の端部と複数の前記電源バンプの上部との位置
に複数の貫通孔を個々に形成し、複数の前記貫通孔から
複数の前記電源パターンの外側の端部と複数の前記電源
バンプの上部とに導通する一個の導電層を前記絶縁層の
上面に略一様に形成し、前記導電層および前記絶縁層か
ら露出している多数の前記信号パターンと複数の前記電
源パターンとの内側の端部に前記半導体チップの多数の
信号パッドと複数の電源パッドとを個々に接続するよう
にした。
【0044】従って、本発明の方法により製造された回
路装置は、下方に球状に突出する多数の信号バンプが下
面の略全域に二次元状に配列されており、この多数の信
号バンプが半導体チップの多数の信号パッドに個々に接
続されているので、いわゆるBGA構造が実現されてお
り、半導体チップの高密度な信号パッドが別体の回路基
板の信号配線に容易に接続される。しかも、半導体チッ
プの複数の電源パッドに個々に接続されている複数の電
源バンプが下面の外周部に配置されているので、半導体
チップの電源パッドが別体の回路基板の外側に位置する
電源配線に容易に接続される。半導体チップの電源パッ
ドに内側の端部が接続されている電源パターンは短小で
あり、この複数の電源パターンの外側の端部と複数の電
源バンプとは一個の導電層で接続されているので、ここ
に形成される電源電路は低抵抗かつ大容量である。この
電源配線を形成する導電層を絶縁層の上面に略一様に形
成するので、例えば、導電層は導電ペーストの塗布など
で容易に形成される。このように絶縁層の上面に略一様
に形成する導電層で電源配線を形成するので、上述のよ
うに絶縁基材の金属層は片面のみで良い。
【0045】上述のような回路装置の製造方法におい
て、前記絶縁層をソルダーレジストの塗布により形成
し、前記導電層を導電ペーストの塗布により形成するこ
とも可能である。この場合、絶縁基材の上面の略全域に
略一様に積層される絶縁層と導電層とが容易に形成され
る。なお、本発明で云う上下方向は、説明を簡略化する
ために便宜的に使用するものであり、実際の製品の使用
時や製造時の方向を限定するものではない。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面を参
照して以下に説明する。ただし、本実施の形態に関して
前述した一従来例と同一の部分は、同一の名称を使用し
て詳細な説明は省略する。また、本実施の形態でも単純
に図1等の上下方向を装置の上下方向として説明する
が、この方向は説明を簡略化するために便宜的に使用す
るものであり、実際の製品の使用時や製造時の方向を限
定するものではない。
【0047】なお、図1は本実施の形態の回路装置であ
るFCパッケージの内部構造を示す断面図、図2はFC
パッケージの信号電路と接地電路との構造を示す模式
図、図3はキャリアテープの構造を示し、(a)は底面図
で(b)は平面図、図4はキャリアテープの上面に導電層
が形成されている状態を示す平面図、図5は第一の変形
例のFCパッケージを示す断面図、図6は第二の変形例
のFCパッケージを示す断面図、図7は第三の変形例の
FCパッケージを示す断面図、である。
【0048】本実施の形態の回路装置であるFCパッケ
ージ31も、図1および図2に示すように、一従来例と
して前述したFCパッケージ1と同様に、高密度に集積
された半導体回路からなる半導体チップ32がキャリア
テープ33の上面に実装されており、半導体チップ32
は平面形状が略正方形の扁平な直方体状に形成されて下
面の外縁部に多数の信号パッド34と四個の接地パッド
35とが形成されている。
【0049】しかし、前述したFCパッケージ1とは相
違して、キャリアテープ33はワンメタル構造と呼称さ
れるもので、絶縁基材であるポリイミドテープ36の上
面のみに金属層である銅箔37が積層されている。図2
および図3(b)に示すように、この銅箔37は適宜パタ
ーニングされており、信号電路38と接地電路39とが
形成されている。
【0050】より詳細には、キャリアテープ33は、半
導体チップ32と相似形の大型の略正方形に形成されて
中央に小型の略正方形の矩形孔40が形成されており、
上面の銅箔37がパターニングされることにより、多数
の信号パターン41と四個の接地パターン42とが形成
されている。
【0051】これらの信号/接地パターン41,42の
内側の端部43,44は矩形孔40より内側に突出して
おり、このように突出した信号/接地パターン41,4
2の内側の端部43,44と半導体チップ32の下面の
多数の信号/接地パッド34,35とが半田バンプ45
で個々に接続されている。
【0052】また、キャリアテープ33のポリイミドテ
ープ36には、上下方向に貫通する多数の信号孔51が
略全域に二次元状に形成されており、外縁部である四隅
の位置には四つの接地孔52が個々に形成されている。
そこで、多数の信号パターン41は、図3(b)に示すよ
うに、ポリイミドテープ36の上面の略全域に放射状に
形成されており、その外側の端部53は信号孔51の位
置に形成されている。
【0053】ポリイミドテープ36の多数の信号孔51
の各々には多数の信号バンプ55が個々に貫通するよう
に装着されており、これらの信号バンプ55はポリイミ
ドテープ36から下方に球状に突出するとともに上部が
信号パターン41の端部53に個々に接続されている。
【0054】接地パターン42もポリイミドテープ36
の上面に放射状に形成されてはいるが短小であり、その
端部54は矩形孔40の外縁部に形成されて接地孔52
の位置には形成されていないが、これら複数の接地孔5
2の各々にも接地バンプ56が貫通するように装着され
ている。
【0055】そして、図2および図4に示すように、ポ
リイミドテープ36の上面の略全域には、信号/接地パ
ターン41,42を封入するように絶縁層57が略一様
に形成されているが、この絶縁層57には、複数の接地
パターン42の外側の端部54と複数の接地孔52との
位置に複数の貫通孔58が個々に形成されている。
【0056】この絶縁層57の上面の略全域には導電層
59が略一様に形成されており、この一個の導電層59
が絶縁層57の複数の貫通孔58から複数の接地パター
ン42の外側の端部54と複数の接地バンプ56の上部
とに導通しているので、これで接地電路39が形成され
ている。
【0057】なお、本実施の形態のFCパッケージ31
も、上述の絶縁層57の上面には側壁状の金属製のステ
ィフナ61が接合されており、このスティフナ61の上
面には天板状の金属製のヒートスプレッダ62が接合さ
れている。このヒートスプレッダ62の下面の中央部と
半導体チップ32の上面とは金属ペースト63で接合さ
れており、この半導体チップ32の下部とキャリアテー
プ33の矩形孔40の部分とは絶縁樹脂64で封入され
ている。
【0058】上述のような構成において、本実施の形態
のFCパッケージ31も、下方に球状に突出する多数の
信号バンプ55が下面の略全域に二次元状に配列されて
おり、この多数の信号バンプ55が半導体チップ32の
多数の信号パッド34に個々に接続されているので、ユ
ーザレベルでも別体の回路基板(図示せず)に容易に表
面実装することができ、接続端子を折損するようなこと
もない。
【0059】しかも、半導体チップ32の複数の接地パ
ッド35に個々に接続されている複数の接地バンプ56
が下面の外周部に配置されているので、半導体チップ3
2の接地パッド35を別体の回路基板の外側に位置する
接地配線に容易に接続することができる。
【0060】しかし、半導体チップ32の接地パッド3
5に内側の端部44が接続されている接地パターン42
は短小であり、この複数の接地パターン42の外側の端
部54と複数の接地バンプ56とは一個の導電層59で
接続されている。このため、接地電路39は低抵抗かつ
大容量であり、半導体チップ32を良好に接地すること
ができる。
【0061】しかも、本実施の形態のFCパッケージ3
1は、キャリアテープ33に銅箔37が片面しか必要で
なく、接地電路39の形成に必要な導電層59や絶縁層
57は導電ペーストやソルダーレジストの塗布により形
成できるので、その製造が容易で生産性が良好である。
【0062】ここで、本実施の形態のFCパッケージ3
1の製造方法を以下に簡単に説明する。まず、従来と同
様に回路基板に薄膜技術で半導体回路を形成し、下面の
外縁部に多数の信号パッド34と複数の接地パッド35
とが配列された半導体チップ32をベアチップとして製
造する。
【0063】また、ポリイミドテープ36の上面のみに
銅箔37が積層されているキャリアテープ33を用意
し、その上面の銅箔37をパターニングすることで、多
数の信号パターン41と四個の接地パターン42とを形
成する。この状態のキャリアテープ33に多数の信号孔
51と四つの接地孔52とを形成し、多数の信号孔51
の各々に信号バンプ55を装着して多数の信号パターン
41に個々に導通させるとともに、四つの接地孔52の
各々に四個の接地バンプ56を個々に装着する。
【0064】つぎに、キャリアテープ33の上面の中央
部をマスクしてから上面全域にソルダーレジストを塗布
して絶縁層57を形成し、この絶縁層57の複数の接地
パターン42の外側の端部54と複数の接地バンプ56
の上部との位置に複数の貫通孔58を個々に形成する。
【0065】つぎに、絶縁層57の上面全域に導電ペー
ストを塗布して導電層59を形成し、この導電層59を
複数の貫通孔58から複数の接地パターン42の外側の
端部54と複数の接地バンプ56の上部とに導通させ
る。そして、マスクにより導電層59および絶縁層57
から露出している多数の信号パターン41と複数の接地
パターン42との内側の端部43,44に、半導体チッ
プ32の多数の信号パッド34と複数の接地パッド35
とを個々に接続することで、FCパッケージ31が完成
する。
【0066】上述のように製造されるFCパッケージ3
1は、接地電路39の形成に必要な導電層59や絶縁層
57が導電ペーストやソルダーレジストの塗布により形
成されているので、その形成が容易で生産性が良好であ
る。このように絶縁層57の上面に略一様に形成した導
電層59で接地電路39を形成しているので、キャリア
テープ33の銅箔37は片面のみで良く、極めて生産性
が良好である。
【0067】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許
容する。例えば、上記形態ではキャリアテープ33の上
面に絶縁層57を介して導電層59を形成することによ
り、低抵抗かつ大容量の接地電路39を形成することを
例示した。
【0068】しかし、その導電層59の上面には金属製
のスティフナ61が接合されているので、このスティフ
ナ61を利用して接地電路を形成することで導電層59
を省略することも可能である。その場合、図5に例示す
るFCパッケージ101のように、絶縁層57の貫通孔
58に導電ペーストなどで導電体102を充填し、この
導電体102でスティフナ61に接地パターン42と接
地バンプ56とを導通させれば良い。
【0069】さらに、このスティフナ61の上面には金
属製のヒートスプレッダ62も接合されているので、例
えば、このヒートスプレッダ62とスティフナ61とを
一体に形成することで、より良好に接地電路を低抵抗か
つ大容量とすることも可能である。
【0070】その場合、図6に例示するFCパッケージ
111のように、スティフナと一体に形成したヒートス
プレッダ112を半導体チップ32などの外形に対応し
た形状に形成し、全体の占有容積を低減するとともに、
表面積を増加させて放熱性を向上させることも可能であ
る。
【0071】また、上記形態では導電層59やスティフ
ナ61などで低抵抗かつ大容量の接地電路39等を形成
することを例示したが、半導体チップ32の多数の信号
パッド34の一部は電源パッドなので、この電源パッド
に電力を供給する低抵抗の電源電路を導電層59やステ
ィフナ61などで同様に形成することも可能である。
【0072】さらに、図7に例示するFCパッケージ1
21のように、スティフナ61などで低抵抗かつ大容量
の接地電路を形成しておき、半導体チップ32の電源パ
ッドに接続される電源パターンをキャリアテープ3の銅
箔7で形成しておき、スティフナ61とは絶縁されてい
るヒートスプレッダ62を電源パターンにボンディング
ワイヤなどの専用配線122で接続することも可能であ
る。
【0073】このFCパッケージ121の場合、接地電
路と電源電路との両方を低抵抗かつ大容量に形成するこ
とができ、外部の電源やアースを接続することも容易で
ある。なお、当然ながら上述のFCパッケージ121の
接地電路と電源電路との構造を逆転させることも可能で
ある。
【0074】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0075】本発明の第一の回路装置では、下方に球状
に突出する多数の信号バンプが下面の略全域に二次元状
に配列されており、この多数の信号バンプが半導体チッ
プの多数の信号パッドに個々に接続されているので、接
続端子の折損などを懸念することなくユーザレベルでも
容易に別体の回路基板に表面実装することができ、半導
体チップの複数の接地パッドに個々に接続されている複
数の接地バンプが下面の外周部に配置されているので、
半導体チップの接地パッドを別体の回路基板の外側に位
置する接地配線に容易に接続することができ、半導体チ
ップの接地パッドに内側の端部が接続されている接地パ
ターンは短小であり、この複数の接地パターンの外側の
端部と複数の接地バンプとは一個の導電層で接続されて
いるので、ここに形成される接地電路は低抵抗かつ大容
量であり、半導体チップを良好に接地することができ、
この接地電路の形成に必要な導電層や絶縁層は導電ペー
ストやソルダーレジストの塗布などで容易に形成するこ
とができ、絶縁層の上面に略一様に形成した導電層で接
地電路を形成しているので、例えば、キャリアテープを
利用して製造する場合でも金属層は片面のみで良く、製
造が容易で生産性が良好である。
【0076】本発明の第二の回路装置では、下方に球状
に突出する多数の信号バンプが下面の略全域に二次元状
に配列されており、この多数の信号バンプが半導体チッ
プの多数の信号パッドに個々に接続されているので、接
続端子の折損などを懸念することなくユーザレベルでも
容易に別体の回路基板に表面実装することができ、半導
体チップの複数の接地パッドに個々に接続されている複
数の接地バンプが下面の外周部に配置されているので、
半導体チップの接地パッドを別体の回路基板の外側に位
置する接地配線に容易に接続することができ、半導体チ
ップの接地パッドに内側の端部が接続されている接地パ
ターンは短小であり、この複数の接地パターンの外側の
端部と複数の接地バンプとは一個のスティフナで接続さ
れているので、ここに形成される接地電路は低抵抗かつ
大容量であり、半導体チップを良好に接地することがで
き、この接地電路の形成に必要なスティフナや絶縁層は
既存の金属部品やソルダーレジストの塗布などで容易に
形成することができ、絶縁層の上面に接合したスティフ
ナで接地電路を形成しているので、例えば、キャリアテ
ープを利用して製造する場合でも金属層は片面のみで良
く、製造が容易で生産性が良好である。
【0077】本発明の第三の回路装置では、下方に球状
に突出する多数の信号バンプが下面の略全域に二次元状
に配列されており、この多数の信号バンプが半導体チッ
プの多数の信号パッドに個々に接続されているので、接
続端子の折損などを懸念することなくユーザレベルでも
容易に別体の回路基板に表面実装することができ、半導
体チップの複数の電源パッドに個々に接続されている複
数の電源バンプが下面の外周部に配置されているので、
半導体チップの電源パッドを別体の回路基板の外側に位
置する電源配線に容易に接続することができ、半導体チ
ップの電源パッドに内側の端部が接続されている電源パ
ターンは短小であり、この複数の電源パターンの外側の
端部と複数の電源バンプとは一個の導電層で接続されて
いるので、ここに形成される電源電路は低抵抗かつ大容
量であり、半導体チップに電力を良好に供給することが
でき、この電源電路の形成に必要な導電層や絶縁層は導
電ペーストやソルダーレジストの塗布などで容易に形成
することができ、絶縁層の上面に略一様に形成した導電
層で電源電路を形成しているので、例えば、キャリアテ
ープを利用して製造する場合でも金属層は片面のみで良
く、製造が容易で生産性が良好である。
【0078】本発明の第四の回路装置では、下方に球状
に突出する多数の信号バンプが下面の略全域に二次元状
に配列されており、この多数の信号バンプが半導体チッ
プの多数の信号パッドに個々に接続されているので、接
続端子の折損などを懸念することなくユーザレベルでも
容易に別体の回路基板に表面実装することができ、半導
体チップの複数の電源パッドに個々に接続されている複
数の電源バンプが下面の外周部に配置されているので、
半導体チップの電源パッドを別体の回路基板の外側に位
置する電源配線に容易に接続することができ、半導体チ
ップの電源パッドに内側の端部が接続されている電源パ
ターンは短小であり、この複数の電源パターンの外側の
端部と複数の電源バンプとは一個のスティフナで接続さ
れているので、ここに形成される電源電路は低抵抗かつ
大容量であり、半導体チップに電力を良好に供給するこ
とができ、この電源電路の形成に必要なスティフナや絶
縁層は既存の金属部品やソルダーレジストの塗布などで
容易に形成することができ、絶縁層の上面に接合したス
ティフナで電源電路を形成しているので、例えば、キャ
リアテープを利用して製造する場合でも金属層は片面の
みで良く、製造が容易で生産性が良好である。
【0079】また、上述の第二第四の回路装置におい
て、半導体チップの発熱を放熱するヒートスプレッダを
スティフナと一体に形成することにより、このスティフ
ナで形成される接地電路や電源配線を、さらに低抵抗か
つ大容量とすることができるので、半導体チップに対す
る接地配線や電力供給の性能を向上させることができ
る。
【0080】また、上述の第二の回路装置において、ス
ティフナの上面に絶縁材を介して接合されている金属製
のヒートスプレッダと多数の信号パターンの一部からな
る電源パターンとが結線されていることにより、低抵抗
かつ大容量の電源電路と接地電路とを別個に形成するこ
とができる。
【0081】また、上述の第四の回路装置において、ス
ティフナの上面に絶縁材を介して接合されている金属製
のヒートスプレッダと多数の信号パターンの一部からな
る接地パターンとが結線されていることにより、低抵抗
かつ大容量の電源電路と接地電路とを別個に形成するこ
とができる。
【0082】本発明の一の方法により製造された回路装
置は、下方に球状に突出する多数の信号バンプが下面の
略全域に二次元状に配列されており、この多数の信号バ
ンプが半導体チップの多数の信号パッドに個々に接続さ
れているので、接続端子の折損などを懸念することなく
ユーザレベルでも容易に別体の回路基板に表面実装する
ことができ、半導体チップの複数の接地パッドに個々に
接続されている複数の接地バンプが下面の外周部に配置
されているので、半導体チップの接地パッドを別体の回
路基板の外側に位置する接地配線に容易に接続すること
ができ、半導体チップの接地パッドに内側の端部が接続
されている接地パターンは短小であり、この複数の接地
パターンの外側の端部と複数の接地バンプとは一個の導
電層で接続されているので、ここに形成される接地電路
は低抵抗かつ大容量であり、半導体チップを良好に接地
することができ、この接地電路の形成に必要な導電層や
絶縁層は導電ペーストやソルダーレジストの塗布などで
容易に形成することができ、絶縁層の上面に略一様に形
成した導電層で接地電路を形成しているので、上述のよ
うにキャリアテープの金属層が片面のみで良く、回路装
置を良好な生産性で容易に製造することができる。
【0083】本発明の他の方法により製造された回路装
置は、下方に球状に突出する多数の信号バンプが下面の
略全域に二次元状に配列されており、この多数の信号バ
ンプが半導体チップの多数の信号パッドに個々に接続さ
れているので、接続端子の折損などを懸念することなく
ユーザレベルでも容易に別体の回路基板に表面実装する
ことができ、半導体チップの複数の電源パッドに個々に
接続されている複数の電源バンプが下面の外周部に配置
されているので、半導体チップの電源パッドを別体の回
路基板の外側に位置する電源配線に容易に接続すること
ができ、半導体チップの電源パッドに内側の端部が接続
されている電源パターンは短小であり、この複数の電源
パターンの外側の端部と複数の電源バンプとは一個の導
電層で接続されているので、ここに形成される電源電路
は低抵抗かつ大容量であり、半導体チップに電力を良好
に供給することができ、この電源電路の形成に必要な導
電層や絶縁層は導電ペーストやソルダーレジストの塗布
などで容易に形成することができ、絶縁層の上面に略一
様に形成した導電層で電源電路を形成しているので、上
述のようにキャリアテープの金属層が片面のみで良く、
回路装置を良好な生産性で容易に製造することができ
る。
【0084】また、上述のような回路装置の製造方法に
おいて、絶縁層をソルダーレジストの塗布により形成
し、導電層を導電ペーストの塗布により形成することに
より、絶縁層と導電層との形成を容易として生産性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路装置の実施の一形態であるFCパ
ッケージの内部構造を示す断面図である。
【図2】FCパッケージの信号電路と接地電路との構造
を示す模式図である。
【図3】キャリアテープの構造を示し、(a)は底面図で
(b)は平面図である。
【図4】キャリアテープの上面に導電層が形成されてい
る状態を示す平面図である。
【図5】第一の変形例のFCパッケージを示す断面図で
ある。
【図6】第二の変形例のFCパッケージを示す断面図で
ある。
【図7】第三の変形例のFCパッケージを示す断面図で
ある。
【図8】一従来例の回路装置であるFCパッケージの内
部構造を示す断面図である。
【図9】FCパッケージの信号電路と接地電路との構造
を示す模式図である。
【図10】キャリアテープの構造を示し、(a)は底面図
で(b)は平面図である。
【符号の説明】
31,101,111,121 回路装置であるFC
パッケージ 32 半導体チップ 33 キャリアテープ 34 信号パッド 35 接地パッド 36 絶縁基材であるポリイミドテープ 37 金属層である銅箔 38 信号電路 39 接地電路 41 信号パターン 42 接地パターン 43,44 内側の端部 51 信号孔 52 接地孔 53,54 外側の端部 55 信号バンプ 56 接地バンプ 57 絶縁層 58 貫通孔 59 導電層 61 スティフナ 62,112 ヒートスプレッダ 102 導電体 122 専用配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−326415(JP,A) 特開 平10−4150(JP,A) 特開 平10−125721(JP,A) 特開 平10−125722(JP,A) 特開 平11−87434(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/60 H01L 23/12

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積された半導体回路を具備して下面の
    外縁部に多数の信号パッドと複数の接地パッドとが配列
    されている半導体チップと、 該半導体チップが中央上方に位置して上下方向に貫通す
    る多数の信号孔が略全域に二次元状に形成されていると
    ともに複数の接地孔が外縁部に形成されている絶縁基材
    と、 該絶縁基材の多数の信号孔を個々に貫通して下方に球状
    に突出している多数の信号バンプと、 前記絶縁基材の上面の略全域に放射状に形成されて前記
    半導体チップの多数の信号パッドと前記信号孔を各々貫
    通した多数の前記信号バンプの上部とを個々に導通させ
    ている多数の信号パターンと、 該絶縁基材の複数の接地孔を個々に貫通して下方に球状
    に突出している複数の接地バンプと、 前記絶縁基材の上面に形成されて前記半導体チップの複
    数の接地パッドに内側の端部が個々に導通している複数
    の短小な接地パターンと、 複数の前記接地パターンの外側の端部と複数の前記接地
    バンプの上部との位置に複数の貫通孔が個々に形成され
    て前記信号パターンと前記接地パターンとを封入するよ
    うに前記絶縁基材の上面に略一様に形成されている絶縁
    層と、 該絶縁層の上面に略一様に形成されて複数の前記貫通孔
    から複数の前記接地パターンの外側の端部と複数の前記
    接地バンプの上部とに導通している一個の導電層と、を
    具備している回路装置。
  2. 【請求項2】 集積された半導体回路を具備して下面の
    外縁部に多数の信号パッドと複数の接地パッドとが配列
    されている半導体チップと、 該半導体チップが中央上方に位置して上下方向に貫通す
    る多数の信号孔が略全域に二次元状に形成されていると
    ともに複数の接地孔が外縁部に形成されている絶縁基材
    と、 該絶縁基材の多数の信号孔を個々に貫通して下方に球状
    に突出している多数の信号バンプと、 前記絶縁基材の上面の略全域に放射状に形成されて前記
    半導体チップの多数の信号パッドと前記信号孔を各々貫
    通した多数の前記信号バンプの上部とを個々に導通させ
    ている多数の信号パターンと、 該絶縁基材の複数の接地孔を個々に貫通して下方に球状
    に突出している複数の接地バンプと、 前記絶縁基材の上面に形成されて前記半導体チップの複
    数の接地パッドに内側の端部が個々に導通している複数
    の短小な接地パターンと、 複数の前記接地パターンの外側の端部と複数の前記接地
    バンプの上部との位置に複数の貫通孔が個々に形成され
    て前記信号パターンと前記接地パターンとを封入するよ
    うに前記絶縁基材の上面に略一様に形成されている絶縁
    層と、 該絶縁層の上面に接合されている金属製のスティフナ
    と、 前記絶縁層の複数の前記貫通孔に位置して複数の前記接
    地パターンの外側の端部と複数の前記接地バンプの上部
    とを前記スティフナに導通させる複数の導電体と、を具
    備している回路装置。
  3. 【請求項3】 集積された半導体回路を具備して下面の
    外縁部に多数の信号パッドと複数の電源パッドとが配列
    されている半導体チップと、 該半導体チップが中央上方に位置して上下方向に貫通す
    る多数の信号孔と複数の電源孔とが略全域に二次元状に
    配列されている絶縁基材と、 該絶縁基材の多数の信号孔を個々に貫通して下方に球状
    に突出している多数の信号バンプと、 前記絶縁基材の上面の略全域に放射状に形成されて前記
    半導体チップの多数の信号パッドと前記信号孔を各々貫
    通した多数の前記信号バンプの上部とを個々に導通させ
    ている多数の信号パターンと、 該絶縁基材の複数の電源孔を個々に貫通して下方に球状
    に突出している複数の電源バンプと、 前記絶縁基材の上面に形成されて前記半導体チップの複
    数の電源パッドに内側の端部が個々に導通している複数
    の短小な電源パターンと、 複数の前記電源パターンの外側の端部と複数の前記電源
    バンプの上部との位置に複数の貫通孔が個々に形成され
    て前記信号パターンと前記電源パターンとを封入するよ
    うに前記絶縁基材の上面に略一様に形成されている絶縁
    層と、 該絶縁層の上面に略一様に形成されて複数の前記貫通孔
    から複数の前記電源パターンの外側の端部と複数の前記
    電源バンプの上部とに導通している一個の導電層と、を
    具備している回路装置。
  4. 【請求項4】 集積された半導体回路を具備して下面の
    外縁部に多数の信号パッドと複数の電源パッドとが配列
    されている半導体チップと、 該半導体チップが中央上方に位置して上下方向に貫通す
    る多数の信号孔が略全域に二次元状に形成されていると
    ともに複数の電源孔が外縁部に形成されている絶縁基材
    と、 該絶縁基材の多数の信号孔を個々に貫通して下方に球状
    に突出している多数の信号バンプと、 前記絶縁基材の上面の略全域に放射状に形成されて前記
    半導体チップの多数の信号パッドと前記信号孔を各々貫
    通した多数の前記信号バンプの上部とを個々に導通させ
    ている多数の信号パターンと、 該絶縁基材の複数の電源孔を個々に貫通して下方に球状
    に突出している複数の電源バンプと、 前記絶縁基材の上面に形成されて前記半導体チップの複
    数の電源パッドに内側の端部が個々に導通している複数
    の短小な電源パターンと、 複数の前記電源パターンの外側の端部と複数の前記電源
    バンプの上部との位置に複数の貫通孔が個々に形成され
    て前記信号パターンと前記電源パターンとを封入するよ
    うに前記絶縁基材の上面に略一様に形成されている絶縁
    層と、 該絶縁層の上面に接合されている金属製のスティフナ
    と、 前記絶縁層の複数の前記貫通孔に位置して複数の前記電
    源パターンの外側の端部と複数の前記電源バンプの上部
    とを前記スティフナに導通させる複数の導電体と、を具
    備している回路装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体チップの上面に接合される金
    属製のヒートスプレッダが前記スティフナと一体に形成
    されている請求項2または4記載の回路装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体チップの上面に接合される金
    属製のヒートスプレッダが前記スティフナの上面に絶縁
    材を介して接合されており、 多数の前記信号パターンの一部が電源パターンからな
    り、 該電源パターンと前記ヒートスプレッダとが結線されて
    いる請求項2記載の回路装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体チップの上面に接合される金
    属製のヒートスプレッダが前記スティフナの上面に絶縁
    材を介して接合されており、 多数の前記信号パターンの一部が接地パターンからな
    り、 該接地パターンと前記ヒートスプレッダとが結線されて
    いる請求項4記載の回路装置。
  8. 【請求項8】 集積された半導体回路を具備して下面の
    外縁部に多数の信号パッドと複数の接地パッドとが配列
    された半導体チップを形成し、 金属層が上面に積層されている絶縁基材を用意し、 該絶縁基材の上面の前記金属層をパターニングすること
    で内側の端部が前記半導体チップの信号パッドに対応し
    た中央付近に位置して外側の端部が前記絶縁基材の略全
    域に二次元状に位置する放射状の多数の信号パターンを
    形成するとともに内側の端部が前記半導体チップの接地
    パッドに対応した中央付近に位置して外側の端部が中央
    近傍に位置する複数の接地パターンを形成し、 前記絶縁基材と前記信号パターンの外側の端部とを上下
    方向に貫通する多数の信号孔を形成するとともに前記絶
    縁基材の外縁部を上下方向に貫通する複数の接地孔を形
    成し、 多数の前記信号孔を個々に貫通して前記信号パターンの
    外側の端部に個々に導通するとともに前記絶縁基材の下
    面に球状に突出する多数の信号バンプを形成するととも
    に複数の前記接地孔を個々に貫通して前記絶縁基材の下
    面に球状に突出する複数の接地バンプを形成し、 前記信号パターンと前記接地パターンとを内側の端部が
    露出する状態で封入するように前記絶縁基材の上面に絶
    縁層を略一様に形成し、 該絶縁層の複数の前記接地パターンの外側の端部と複数
    の前記接地バンプの上部との位置に複数の貫通孔を個々
    に形成し、 複数の前記貫通孔から複数の前記接地パターンの外側の
    端部と複数の前記接地バンプの上部とに導通する一個の
    導電層を前記絶縁層の上面に略一様に形成し、 前記導電層および前記絶縁層から露出している多数の前
    記信号パターンと複数の前記接地パターンとの内側の端
    部に前記半導体チップの多数の信号パッドと複数の接地
    パッドとを個々に接続するようにした回路装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 集積された半導体回路を具備して下面の
    外縁部に多数の信号パッドと複数の電源パッドとが配列
    された半導体チップを形成し、 金属層が上面に積層されている絶縁基材を用意し、 該絶縁基材の上面の前記金属層をパターニングすること
    で内側の端部が前記半導体チップの信号パッドに対応し
    た中央付近に位置して外側の端部が前記絶縁基材の略全
    域に二次元状に位置する放射状の多数の信号パターンを
    形成するとともに内側の端部が前記半導体チップの電源
    パッドに対応した中央付近に位置して外側の端部が中央
    近傍に位置する複数の電源パターンを形成し、 前記絶縁基材と前記信号パターンの外側の端部とを上下
    方向に貫通する多数の信号孔を形成するとともに前記絶
    縁基材の外縁部を上下方向に貫通する複数の電源孔を形
    成し、 多数の前記信号孔を個々に貫通して前記信号パターンの
    外側の端部に個々に導通するとともに前記絶縁基材の下
    面に球状に突出する多数の信号バンプを形成するととも
    に複数の前記電源孔を個々に貫通して前記絶縁基材の下
    面に球状に突出する複数の電源バンプを形成し、 前記信号パターンと前記電源パターンとを内側の端部が
    露出する状態で封入するように前記絶縁基材の上面に絶
    縁層を略一様に形成し、 該絶縁層の複数の前記電源パターンの外側の端部と複数
    の前記電源バンプの上部との位置に複数の貫通孔を個々
    に形成し、 複数の前記貫通孔から複数の前記電源パターンの外側の
    端部と複数の前記電源バンプの上部とに導通する一個の
    導電層を前記絶縁層の上面に略一様に形成し、 前記導電層および前記絶縁層から露出している多数の前
    記信号パターンと複数の前記電源パターンとの内側の端
    部に前記半導体チップの多数の信号パッドと複数の電源
    パッドとを個々に接続するようにした回路装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記絶縁層をソルダーレジストの塗布
    により形成し、 前記導電層を導電ペーストの塗布により形成するように
    した請求項8または9記載の回路装置の製造方法。
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