JP2003187787A - リチウム電池用正極の製造方法 - Google Patents
リチウム電池用正極の製造方法Info
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Abstract
高エネルギー密度、高出力のリチウム電池用正極の製造
方法を提供すること。 【解決手段】 本発明のリチウム電池用正極の製造方法
は、ペースト調製工程と、塗布工程と、乾燥工程と、を
有するリチウム電池用正極の製造方法において、塗布工
程および乾燥工程が、中和剤を含むガス雰囲気で行われ
ることを特徴とする。本発明のリチウム電池用正極の製
造方法は、製造時に集電体の腐食が生じないことで、高
エネルギー密度、高出力のリチウム電池が得られる正極
を製造できる。
Description
極の製造方法に関する。
電気機器の電源として、リチウム電池の使用が主流とな
りつつある。このことは、リチウム電池が高い重量エネ
ルギー密度を持つためである。リチウム電池は、リチウ
ムを含む正極活物質をもち充電時にはリチウムをリチウ
ムイオンとして放出し放電時にはリチウムイオンを吸蔵
することができる正極と、負極活物質をもち充電時には
リチウムイオンを吸蔵し放電時にはリチウムイオンを放
出することができる負極と、有機溶媒にリチウムが含ま
れる支持塩よりなる電解質が溶解されてなる非水電解液
と、から構成される。
ー密度を向上させるために、正極および負極がシート状
に形成され、同じくシート状に形成されたセパレータを
介して巻回あるいは積層された状態で、ケース内に納め
られている。シート状の正極および負極は、集電体とな
る金属箔の表面に、活物質を含む合剤層を形成した構造
をしている。
物よりなる正極活物質、カーボン等よりなる導電材、カ
ルボキシルメチルセルロース(CMC)やポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)等よりなるバインダが溶剤
に分散した活物質ペーストを調製し、調製された活物質
ペーストを集電体の表面に塗工して合剤層を形成するこ
とで製造されている。
活物質などが分散する溶剤にはNMP等の有機系の溶液
が用いられていた。これに対し、近年は、原料や取り扱
いに要するコストの低減および排出時の環境負荷への影
響から、水が使用されてきている。
チウム複合酸化物は、水と反応を生じることが知られて
いる。すなわち、水にLiMexOyを添加すると、複
合酸化物からLiの離脱が生じる。この反応は、酸化物
中のLiイオン(Li+)と水よりなる溶剤のプロトン
(H+)とがイオン交換を生じることにより生じると推
測される。
化物が分散した活物質ペーストは、Liイオンの離脱に
より、pHが10以上となり、アルカリ性を示す。アル
カリ性の活物質ペーストは、集電体と反応を生じ、集電
体の腐食およびH2ガスの発生を進行させる。
スが発生すると、それによって活物質の浮き上がりを生
じる。浮き上がりの結果、活物質の見掛け体積が増加
し、単位体積あたりの重量が減少する。このように塗着
性が低下すると、塗着密度は減少することになる。
による数十μm程度の内径の穴が多数生じる。この多数
の穴により合剤層の表面に割れが発生し、電極体として
の強度が低下する。また、合剤層の材料分布が不均一に
なり、サイクル特性等の電池特性が劣化する。
間で行うために、集電体の表面に塗布された活物質ペー
ストは、加熱されて乾燥されている。しかしながら、乾
燥のために加熱されることで、Liイオンの離脱反応が
より促進される。このことは、乾燥時の加熱温度を低温
とすることとなり、乾燥に長時間を要するようになる。
この結果、正極の製造に要する時間が長くなっていた。
の腐食が生じる問題があった。詳しくは、空気中あるい
は正極合剤層中に残存した水分に、合剤層に残存したア
ルカリ成分が溶出を生じるためである。正極の保管中に
集電体の腐食が生じると、正極の厚みが増加し、電極密
度が低下するようになる。
ペースト中に炭酸ガスを混合して中和する方法が、特開
平8−69791号に開示されている。
強アルカリに対し腐食性を有する金属箔を集電体とし、
その表面にリチウムと遷移金属を主体とした複合酸化物
を主成分とする活物質層を形成した正極板と、負極板
と、この正極板と負極板との間にセパレータを介在させ
た非水電解液二次電池の製造方法において、前記正極板
は活物質と増粘材を練合させた粘性水溶液のアルカリ成
分を中和した後、このペーストを集電体表面に塗着し乾
燥したことを特徴とする非水電解液二次電池の製造方法
が開示されている。
スを供給して中和させる方法では、pHの低下にともな
ってペーストの塗布性が低下する問題があった。すなわ
ち、活物質ペースト中に炭酸ガスを通気させると、活物
質ペースト中の結着剤や活物質の分散性が低下し、凝集
が発生したり、活物質ペーストの粘度が増加するように
なる。さらに、活物質ペースト中に炭酸ガスを通気させ
ると、中和にともなってLiイオンが消費され、正極活
物質が失活し、電池の容量の低下を招くという問題を有
していた。また、Liイオンと炭酸ガスが反応し、炭酸
リチウムが多量に生じこれが活物質を覆うことで抵抗増
加を引き起こすという問題も有していた。
みてなされたものであり、活物質ペーストに水よりなる
溶剤を用いても高エネルギー密度、高出力のリチウム電
池用正極の製造方法を提供することを課題とする。
に本発明者らは、活物質ペースト中のアルカリ成分が原
因であることに着目し、活物質ペーストの特性を変化さ
せることなくアルカリ成分を中和できる中和方法につい
て検討を重ねた結果、活物質ペーストの塗布および乾燥
が中和成分を含む乾燥ガス中で行われる製造方法とする
ことで上記課題を解決できることを見出した。
製造方法は、リチウム複合酸化物よりなる正極活物質
と、水と、を有する活物質ペーストを調製するペースト
調製工程と、集電体の表面に活物質ペーストを塗布する
塗布工程と、集電体の表面に塗布された活物質ペースト
を乾燥させる乾燥工程と、を有するリチウム電池用正極
の製造方法において、塗布工程および乾燥工程が、中和
剤を含むガス雰囲気で行われることを特徴とする。
は、塗布工程および乾燥工程が中和剤を含むガス雰囲気
中で行われる。すなわち、中和剤により活物質ペースト
による集電体の腐食がおさえられる。この結果、本発明
の製造方法は、高エネルギー密度、高出力のリチウム電
池が得られる正極を製造できる。
造方法は、粘度等の活物質ペーストの特性を変化させな
いため、活物質ペーストの塗布性が維持され、正極の製
造に要するコストの上昇が抑えられる。
造方法は、ペースト調製工程と、塗布工程と、乾燥工程
と、を有する。
よりなる正極活物質と、水と、を有する活物質ペースト
を調製する工程である。ペースト調製工程において活物
質ペーストを調製することで、集電体の表面に合剤層が
一体に形成された正極を製造することができる。
トを塗布する工程である。塗布工程において活物質ペー
ストを集電体の表面に塗布することで、集電体の表面上
に正極活物質を配する。
物質ペーストを乾燥させる工程である。乾燥工程におい
て活物質ペーストを乾燥させることで、正極活物質を有
する合剤層を集電体の表面に一体に形成できる。
製造方法は、ペースト調製工程と、塗布工程と、乾燥工
程と、を有することで、正極活物質を有する合剤層が集
電体の表面上に一体に形成された正極が製造される。
は、塗布工程および乾燥工程が、中和剤を含むガス雰囲
気で行われる。塗布工程および乾燥工程が中和剤を含む
ガス雰囲気中で行われることで、活物質ペーストによる
集電体の腐食がおさえられる。ここで、中和剤とは、活
物質ペースト中に生じたアルカリ成分を中和する物質で
ある。
囲気中で行われると、活物質ペーストは、中和剤を含む
ガスが表面に存在する状態で集電体に塗布される。すな
わち、活物質ペーストは、中和剤が存在する状態で集電
体の表面に塗布される。この結果、集電体に塗布された
活物質ペーストと集電体との界面には、中和剤が残存
し、この中和剤が活物質ペーストによる集電体の腐食を
抑えるようになる。
囲気中で行われると、活物質ペースト中にアルカリ成分
が溶出を生じても、雰囲気中の中和剤がアルカリ成分を
中和する。ここで、乾燥工程においては活物質ペースト
中に不可避の気孔が生じ、この気孔を経路として活物質
ペースト中に中和剤が侵入する。さらに、活物質ペース
トが乾燥して形成された合剤層中において、アルカリ成
分が溶出を生じても、この雰囲気中の中和剤がアルカリ
成分を中和する。
が中和剤を含む乾燥ガス雰囲気中で行われることで、ア
ルカリ成分による集電体の腐食が抑えられる。
剤層中に生じるアルカリ成分を中和できる物質であれば
特に限定される物ではない。中和剤は、酸性ガスおよび
/または酸性物質であることが好ましい。中和剤は、雰
囲気を構成する乾燥ガス中への分散の容易さから酸性ガ
スであることがより好ましい。
に、活物質ペーストあるいは合剤層中に塩などの不純物
を残留させない物質であることがより好ましい。
しては、炭酸ガスをあげることができる。また、中和後
に塩を残留させない酸性物質としては、酢酸、シュウ
酸、乳酸、酪酸および電解酸性水をあげることができ、
電解酸性水がより好ましい。
定されるものではない。例えば、空気を用いることがで
きる。また、このガスは、酸性ガスであってもよい。
ガスに置換することで調製できる。
しては、酸性物質を気化して混合させる方法や、酸性物
質をガス中に噴霧する方法を用いることができる。この
とき、酸性物質を予め水等の溶媒に分散させておいても
よい。
ガス雰囲気としては、乾燥空気中に炭酸ガスを含有させ
て調製された雰囲気であることがより好ましい。空気お
よび炭酸ガスの両者が気体であるため、雰囲気の調製を
用意に行うことができる。さらに、雰囲気ガスに特別な
後処理の必要がないため、正極の製造に要するコストの
上昇を抑えることができる。
中の中和剤の混合量は、特に限定されるものではない。
すなわち、集電体の表面に塗布される活物質ペーストの
種類や雰囲気の温度などにより、生じるアルカリ成分の
種類およびアルカリ成分量が異なるためである。
集電体を60〜150℃に加熱することが好ましい。す
なわち、60〜150℃に加熱することで、活物質ペー
ストの乾燥が促進されるだけでなく、活物質ペースト中
のアルカリ成分と中和剤との反応が促進される。
後に、活物質合剤層を圧縮するプレス行程を有すること
が好ましい。プレス行程において活物質合剤層を圧縮す
ることで、合剤層の密度が大きくなり、エネルギー密度
に優れた正極となる。
は、合剤中にアルカリ成分が溶出したときにでも、中和
剤によりアルカリ成分を中和している。このアルカリ成
分の中和により、集電体の腐食および腐食にともなう水
素ガスの発生が抑えられる。水素ガスの発生が抑えられ
ることで、活物質ペースト中に気泡が抑えられる。この
結果、製造された正極の合剤層中の空孔が少なくなり、
正極の緻密性が向上する。
正極は、保管中においても集電体の腐食による膜厚の増
加が抑えられているため、高い特性を有する正極となっ
ている。
は、塗布工程および乾燥工程が中和剤を含むガス雰囲気
中で行われる以外は、特に限定されるものではない。す
なわち、活物質ペーストを構成する材料は、従来のリチ
ウム電池用正極の製造に用いられている材料を用いるこ
とができる。
る。このリチウム複合酸化物としては、LiMexOy
(Me;Ni、Co、Mnの少なくとも1種を含む遷移
金属、x、y;任意)で示される。本発明の製造方法に
おいて、このLiMexOyは、特に限定されるもので
はない。たとえば、LiMnO2、LiMn2O4、Li
CoO2、LiNiO2、を主骨格として、各種金属元素
が置換した化合物を用いることができる。
iO2系の正極活物質がより好ましい。すなわち、電子
とリチウムイオンの拡散性能に優れるなど正極活物質と
しての性能に優れているため、高い充放電効率と良好な
サイクル特性とを有するリチウム電池が得られる。さら
に、材料コストの低さから、LiMn2O4系の正極活物
質を用いることが好ましい。
好ましい。活物質ペーストが導電材を有することで、製
造される正極の特性が向上する。
導電材としては、たとえば、カーボンブラック、アセチ
レンブラック、黒鉛等の炭素物質の1種または2種以上
の混合したものをあげることができる。
ましい。活物質ペーストが結着剤を有することで、製造
される正極の特性が向上する。
を有する。結着剤としては、有機系結着剤や、無機系結
着剤を用いることができ、たとえば、ポリフッ化ビニリ
デン(PVDF)、ポリ塩化ビニリデン、ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)等の化合物をあげることが
できる。
としては、たとえば、アルミニウム、ステンレスなどの
金属を網、パンチドメタル、フォームメタルや板状に加
工した箔などを用いることができる。
は、通常のリチウム電池用正極と同様にしてリチウム電
池を構成できる。すなわち、リチウム電池は、正極と負
極と電解液とその他必要に応じた要素とからなる。本発
明の正極を用いたリチウム電池は、その形状に特に制限
を受けず、コイン型、円筒型、角型等、種々の形状の電
池として使用できる。
公知の材料および構成を用いることができる。
や結着材やキャパシタ材料等を混合して得られたペース
トを調製し、このペーストが集電体に塗布、乾燥されて
なるものを用いることが好ましい。
出が可能でれば、特に限定されるものではなく、公知の
材料を用いることができる。例えば、リチウム金属、グ
ラファイトまたは非晶質炭素等の炭素材料等をあげるこ
とができる。そして、リチウムを電気化学的に吸蔵、放
出し得るインターカレート材料であることから、炭素材
料を負極活物質として用いることがより好ましい。
吸蔵・放出速度が速いため特に室温での出力・回生密度
に対して良好となる。
制限されるものではないが、比表面積は原材料の比表面
積に大きく影響を受けるため、所定の条件で原材料を粉
砕および/または分級し制御することが好ましい。な
お、焼成し作製した後に粉砕および/または分級しても
よい。
なる。
の用いられる有機溶媒であれば特に限定されるものでは
ない。例えば、カーボネート類、ハロゲン化炭化水素、
エーテル類、ケトン類、ニトリル類、ラクトン類、オキ
ソラン化合物等を用いることができる。特に、プロピレ
ンカーボネート、エチレンカーボネート、1、2ジメト
キシエタン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネ
ート、エチルメチルカーボネート、ビニレンカーボネー
トあるいはこれらの複数種を混合した混合溶媒が好まし
い。
ト類、エーテル類からなる群より選ばれた1種以上の非
水溶液を用いることがより好ましい。すなわち、これら
の非水溶媒は、支持塩の溶解性、誘電率および粘度にお
いて優れているため、電池の充放電効率が高くなるた
め、好ましい。
媒としては、炭素負極材料の安定した充放電を得るため
には、エチレンカーボネートを用いることが好ましい
(例えば、主溶媒としてプロピレンカーボネート等を用
いると、初回充電時に電解液と炭素負極が反応してしま
い、電池が大きく劣化する。エチレンカーボネートを主
溶媒として用いると、炭素負極表面に安定な被膜が形成
され、良好な充放電特性が得られると推測される。)支
持塩としては、LiPF6、LiBF4、LiClO4及
びLiAsF6から選ばれる無機塩、これら無機塩の誘
導体、LiSO3CF3、LiC(SO3CF8) 2および
LiN(SO2CF3)2、LiN(SO2C2F5)2、L
iN(SO2CF3)(SO2C4F9)から選ばれる有機
塩、ならびにこれら有機塩の誘導体の少なくとも一種で
あることが望ましい。
F6は、イオン導電性が高く、活物質との反応性が小さ
いためリチウム電池の支持塩として好ましい。
のではなく、用途に応じ、支持塩および有機溶媒の種類
を考慮して適切に選択することが好ましい。
製された電解液は、電池性能を優れたものとすることが
でき、かつその電池性能を室温以外の温度域においても
さらに高く維持することができる。
絶縁し、電解液を保持する役割をはたすものである。セ
パレータとしては、たとえば、多孔性合成樹脂膜を用い
ることが好ましい。特に、ポリオレフィン系高分子(ポ
リエチレン、ポリプロピレン)の多孔膜を用いることが
好ましい。なお、円筒形のリチウム二次電池において、
セパレ−タは、正極と負極との絶縁性を担保するため、
正極および負極よりもさらに大きいものとすることが好
ましい。
公知の材料、形態で作成することができる。
間の電気的な絶縁と、ケース内の密閉性とを担保するも
のである。例えば、電解液にたいして、化学的、電気的
に安定であるポリプロピレンのような高分子等から構成
できる。
ム電池用正極を作製した。
8μmのLiNi0.81Co0.16Al0.03O2粒子を87
重量部と、導電材として平均粒径が50nmのカーボン
ブラック粒子(デンカブラック HS−100)を10
重量部と、バインダのPTFEディスパージョンをPT
FE換算で2重量部と、バインダのカルボキシメチルセ
ルロースを1重量部を、83重量部の純水に投入して、
ホモジナイザ式の混練機を用いて混練して活物質ペース
トを調製した。
l箔よりなる集電体の表面に塗布した。ここで、Al箔
には、1N30_H材(Al:99.3%以上)よりな
り、厚さが15μmのAl箔が用いられた。
てAl箔表面上に片面あたり目付量6.4mg/cm2
で両面に塗布された。ここで、コンマコータにおける塗
布は、炭酸ガス雰囲気中で行われた。
で通過させて乾燥させた。このとき、炉内は炭酸ガス雰
囲気に保持されている。
成形を行って、活物質合剤層の密度を向上させた。
された。
囲気および乾燥時の炉内雰囲気が酸性雰囲気である以外
は実施例1と同様に正極の製造を行った。なお、酸性雰
囲気は、水の電気分解によって製造された酸性水を加熱
することによって蒸気にし、空気と混合させて混合ガス
を調製し、この混合ガスを導入することで得られた。
気および乾燥時の炉内雰囲気が大気雰囲気である以外は
実施例1と同様に正極の製造を行った。すなわち、活物
質ペーストの塗布および乾燥が大気中で行われることで
製造された。
の評価として、合剤層の密度を測定した。測定結果を表
1に示した。
で観察し、表面状態の評価を行った。評価結果を表1に
あわせて示した。なお、表面状態の評価において、気泡
が少なく緻密な状態を○、気泡が多量に観察された状態
を×とした。
比較例の正極の合剤層の密度より高かった。すなわち、
実施例1および2の正極は合剤層中の空孔量が比較例の
合剤層中の空孔量より少ないことを示す。このことは、
表面状態の観察結果からも明らかである。
物質ペーストの塗布および乾燥が中和剤を含有する雰囲
気で行われているため、活物質ペーストによる塗集電体
の腐食が抑えられ、活物質ペースト内に気泡が生じるこ
とが抑えられている。さらに、実施例1および2の正極
は、合剤層中にアルカリ成分が溶出しても中和剤が中和
をしているため、密度の低下が抑えられている。
る雰囲気で活物質ペーストの塗布および乾燥が行われる
ことで、密度の低下の抑えられた正極が製造された。
は、塗布工程および乾燥工程が中和剤を含むガス雰囲気
中で行われる。すなわち、中和剤により活物質ペースト
による集電体の腐食がおさえられる。この結果、本発明
の製造方法は、高エネルギー密度、高出力のリチウム電
池が得られる正極を製造できる。
造方法は、粘度等の活物質ペーストの特性を変化させな
いため、活物質ペーストの塗布性が維持され、正極の製
造に要するコストの上昇が抑えられる。
Claims (3)
- 【請求項1】 リチウム複合酸化物よりなる正極活物質
と、水と、を有する活物質ペーストを調製するペースト
調製工程と、 集電体の表面に該活物質ペーストを塗布する塗布工程
と、 該集電体の表面に塗布された該活物質ペーストを乾燥さ
せる乾燥工程と、を有するリチウム電池用正極の製造方
法において、 該塗布工程および該乾燥工程が、中和剤を含むガス雰囲
気で行われることを特徴とするリチウム電池用正極の製
造方法。 - 【請求項2】 前記中和剤が、酸性ガスおよび/または
酸性物質である請求項1記載のリチウム電池用正極の製
造方法。 - 【請求項3】 前記中和剤は、炭酸ガスである請求項1
〜2記載のリチウム電池用正極の製造方法。
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