JP2003187646A - フラットケーブル及びフラットケーブルを用いた配線構造 - Google Patents

フラットケーブル及びフラットケーブルを用いた配線構造

Info

Publication number
JP2003187646A
JP2003187646A JP2001383401A JP2001383401A JP2003187646A JP 2003187646 A JP2003187646 A JP 2003187646A JP 2001383401 A JP2001383401 A JP 2001383401A JP 2001383401 A JP2001383401 A JP 2001383401A JP 2003187646 A JP2003187646 A JP 2003187646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat cable
cable
flat
specific
divided
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001383401A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Hayashi
弘幸 林
Toshio Yonetani
敏夫 米谷
Tetsuharu Tanaka
徹治 田中
Hiroki Hirai
宏樹 平井
Noritomo Okamura
憲知 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2001383401A priority Critical patent/JP2003187646A/ja
Publication of JP2003187646A publication Critical patent/JP2003187646A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Processing Of Terminals (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットケーブルに必要とされる導体本数や
導体幅は確保しながら、ケーブル中間部分での占有幅を
小さく抑えて狭所での配線を可能にする。 【解決手段】 フラットケーブル10の端末を除く特定
個所を折り曲げ処理することにより、ケーブル長手方向
の中間部16を厚み方向に複数層に重ねてケーブル端末
よりも小幅の構造にする。あるいは、複数本のフラット
ケーブルの端末部分をその導体並び方向と略平行な方向
に配列しながら、その少なくとも一部のフラットケーブ
ルを折り曲げ処理することによって、各フラットケーブ
ルの長手方向中間部をケーブル厚み方向に相互重ね合せ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全体が偏平状で折
り曲げ可能な形状をもつフラットケーブル及びフラット
ケーブルを用いた配線構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両等に用いられるフレキシブ
ルな配線材として、複数本の偏平な導体(例えば平角導
体)を幅方向に並べて絶縁材で覆ったフラットケーブル
が知られている。このようなフラットケーブルは、薄く
て可撓性に優れ、また折り曲げによって配線方向を自由
に変更できるなど、種々の利点を有するものである。
【0003】このようなフラットケーブル及びその端末
構造の具体例を図5及び図6に示す。図示のフラットケ
ーブル10は、複数本の導体11が相互平行に並べら
れ、かつ、その周囲に絶縁材12が成形されることによ
り全体が一体化されたものであり、全体は偏平状で折り
曲げ可能な形状を有している。このフラットケーブル1
0の端末部分においては、片面側の絶縁材12のみが除
去されて各導体11の片面が露出しており、それと反対
側の面に補強材14(図6)が貼着されている。
【0004】一方、このフラットケーブル10の端末に
接続されるコネクタ20は、一方向に配列された複数個
の端子22と、これらの端子22を保持する絶縁ハウジ
ング24とを有している。絶縁ハウジング24は、縦方
向に延びる複数の端子収容溝25と、これらの端子収容
溝25の中央部分を横切るケーブル差込溝26とを有
し、両溝25,26は側方に開口している。各端子22
は、略U字状の挟持部22aを有し、前記各端子収容溝
25に圧入され、固定されている。そして、前記ケーブ
ル差込溝26に前記フラットケーブル10の端末を差し
込むことにより当該端末が前記挟持部22aに挟まれて
当該端末の導体11の露出面(図6では上面)が前記挟
持部22aに接触するように、前記ケーブル差込溝26
の高さ位置が設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記フラットケーブル
10を用いた配線において、接続すべき回路数が大きい
場合や使用電流が大きい場合には、導体総数を増やした
り導体幅を大きくしたりする必要があり、そのために
は、図7(a)に示すように幅広のフラットケーブル1
0を用いたり、或いは同図(b)に示すように複数本の
フラットケーブル10を並列に用いたりする必要があ
る。そして、同図(a)(b)のいずれの場合において
も、それぞれフラットケーブル10の総占有幅D1,D
2が大きくなり、狭所での配線が困難になるという不都
合がある。
【0006】例えば、自動車のエンジンルーム内に搭載
されたバッテリーとルーフ側に設けられた電装品(ルー
ムランプなど)とをフラットケーブルを介して接続する
場合、当該フラットケーブルの中間部はフロントピラー
に沿って上下方向に配線されることになるが、このフロ
ントピラーは一般に小幅であるため、前記フラットケー
ブルの中間部の幅が大きくなると当該中間部が前記フロ
ントピラーから幅方向にはみ出てしまう不都合が生じ
る。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、フラッ
トケーブルに必要とされる導体本数や導体幅は確保しな
がら、ケーブル中間部分での占有幅を小さく抑えて狭所
での配線を可能にする技術の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、互いに平行に並べられた複数
本の導体と、その周囲に成形された絶縁材とを含み、全
体が偏平状でかつ折り曲げ可能な形状をもつフラットケ
ーブルにおいて、その端末を除く特定個所が折り曲げ処
理されることにより、ケーブル長手方向の中間部が厚み
方向に複数層に重ねられてケーブル端末よりも小幅の構
造とされているものである。
【0009】なお、ここでいう「長手方向の中間部」と
は、ケーブル長手方向両端すなわちケーブル端末を除く
領域で任意に選択された部分を意味するもので、その具
体的な個所は問わない。
【0010】この構成によれば、フラットケーブルの本
来の幅寸法(端末の幅寸法)が大きくても、その適当な
折り曲げ処理によって長手方向中間部が厚み方向に複数
層に重ねられて端末よりも小幅の構造とされることによ
り、ケーブル端末はコネクタに接続し易い展開状態(折
り曲げられていない偏平な状態)を保持しながらケーブ
ル中間部の占有幅が小さく抑えられ、狭所での配線が可
能になる。
【0011】具体的には、フラットケーブルの長手方向
中間部に当該長手方向に延びるスリットが形成され、こ
のスリットにより分割された部分が前記折り曲げ処理に
よって厚み方向に相互積層されているものが好適であ
る。この構成によれば、前記スリットによるフラットケ
ーブルの分割数分だけ当該フラットケーブルの中間部の
幅が縮小されることになる。
【0012】例えば、前記スリットにより分割された部
分のうちの特定の分割部分を除く他の分割部分に、当該
他の分割部分を前記特定の分割部分に向けるための第1
の折り曲げ処理と、当該他の分割部分を前記特定の分割
部分と重なり合う位置で当該特定の分割部分に沿う方向
に向けるための第2の折り曲げ処理とが施されている構
成とすれば、前記特定の分割部分は折り曲げ処理するこ
となく、それ以外の分割部分に第1の折り曲げ処理と第
2の折り曲げ処理とを施すだけの簡単な構成で各分割部
分を厚み方向に相互積層することができる。
【0013】また、少なくともケーブル端末を残してケ
ーブル長手方向中間部が当該長手方向に延びる稜線に沿
って折り重ねられ、その折り重ね部分と前記ケーブル端
末との間の部分が折り曲げ処理されている構成として
も、前記折り重ねによってケーブル中間部の幅を縮小す
ることができる。例えば、ケーブル幅方向の中央に位置
する稜線に沿って折り重ねられた場合には幅を半分にす
ることができる。
【0014】以上示したフラットケーブルでは、ケーブ
ル端末を展開状態(折り曲げられていない偏平な状態)
に維持することができるので、当該端末を不都合なくコ
ネクタに接続することができる。例えば、当該フラット
ケーブルと、複数個の端子が一方向に配列されたコネク
タとを含み、当該コネクタの各端子に前記フラットケー
ブルの各導体の端末が接続されている配線構造を容易に
構築することができる。
【0015】また本発明は、互いに平行に並べられた複
数本の導体と、その周囲に成形された絶縁材とを含み、
全体が偏平状でかつ折り曲げ可能な形状をもつ複数本の
フラットケーブルを用いた配線構造であって、各フラッ
トケーブルの端末部分がその導体並び方向と略平行な方
向に配列されるとともに、少なくとも一部のフラットケ
ーブルが折り曲げ処理されることによって、各フラット
ケーブルの長手方向の中間部がケーブル厚み方向に相互
重ね合わされているものである。
【0016】この発明においても、「長手方向中間部」
とは、ケーブル長手方向両端すなわちケーブル端末を除
く領域で任意に選択された部分を意味するもので、その
具体的な個所は問わない。
【0017】この構造によれば、複数本のフラットケー
ブルを並列に用いながら、その適当なフラットケーブル
に折り曲げ処理を施してフラットケーブルの中間部同士
を厚み方向に相互重ね合わせることにより、当該中間部
の占有幅をフラットケーブル1本分の幅に抑えることが
できる。
【0018】例えば、特定のフラットケーブルを除く他
のフラットケーブルの端末近傍部分に、当該他のフラッ
トケーブルを前記特定のフラットケーブルに向けるため
の第1の折り曲げ処理と、当該他のフラットケーブルを
前記特定のフラットケーブルと重なり合う位置で当該特
定のフラットケーブルに沿う方向に向けるための第2の
折り曲げ処理とが施されている構成とすれば、前記特定
のフラットケーブルは折り曲げ処理することなく、それ
以外のフラットケーブルに第1の折り曲げ処理と第2の
折り曲げ処理とを施すだけの簡単な構成で各フラットケ
ーブルの中間部を厚み方向に相互積層することができ
る。
【0019】また、この配線構造では、各フラットケー
ブルの端末が重なり合うことなく導体並び方向と略平行
な方向に配列されているので、これらの端末に支障なく
コネクタを接続することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態におい
てフラットケーブル10及びコネクタ20の基本構造は
前記図5及び図6に示したものと同等であり、ここでは
その説明を省略する。
【0021】1)第1の実施の形態(図1及び図2) この実施の形態では、前記図7(a)に示すような幅広
のフラットケーブル10が用いられ、かつ、同フラット
ケーブル10を次のように処理することにより、本発明
にかかる配線構造が構築されている。
【0022】 図2に示すように、フラットケーブル
10の長手方向の中間部16にその長手方向に延びるス
リット(図例では3本のスリット)15を設ける。各ス
リット15は、導体11同士の間の位置に設けるように
する。このスリット15の形成により、前記中間部16
は複数の部分(図例では4つの分割部分16A,16
B,16C,16D)に分割される。
【0023】なお、この「中間部16」は、図示のよう
にケーブル両端末を除く全ての部分としてもよいし、ケ
ーブル両端末を除く領域内で部分的に「中間部16」を
設定してもよい。要は、狭所での配線を要する個所を本
発明にかかる「中間部」として設定すればよい。
【0024】 図2の上側のケーブル端末に近い領域
で、前記各分割部分16A,16B,16C,16Dの
うち最も右側の分割部分(特定の分割部分)16Dを残
して他の分割部分16A,16B,16Cの端末近傍部
分を同図に示す破線BL1(図例ではケーブル長手方向
に対して略45°傾斜した線)に沿って谷折りすること
により、当該他の分割部分16A,16B,16Cを全
て前記特定の分割部分16Dに向けるようにする(第1
の折り曲げ処理)。さらに、前記破線BL1よりも端末
から遠い位置で同図に示す一点鎖線CL1(図例では前
記破線BLと略平行な線)に沿って山折りすることによ
り、図1に示すように前記各分割部分16A,16B,
16Cが全て前記特定の分割部分16Dに沿ってその上
側にケーブル厚み方向に積層された状態にする(第2の
折り曲げ処理)。
【0025】一方、図2の下側のケーブル端末に近い領
域では、前記各分割部分16A,16B,16C,16
Dのうち最も左側の分割部分(特定の分割部分)16A
を残して他の分割部分16B,16C,16Dの端末近
傍部分を同図に示す一点鎖線CL2(図例ではケーブル
長手方向に対して略45°傾斜した線)に沿って山折り
するにより、当該他の分割部分16B,16C,16D
を全て前記特定の分割部分16Aに向けるようにする
(第1の折り曲げ処理)。さらに、前記一点鎖線CL2
よりも端末から遠い位置で同図に示す破線BL2(図例
では前記一点鎖線CL2と略平行な線)に沿って山折り
することにより、図1に示すように前記各分割部分16
B,16C,16Dが全て前記特定の分割部分16Aに
沿ってその下側にケーブル厚み方向に積層された状態に
する(第2の折り曲げ処理)。
【0026】 前記の処理によって相互重ねられた
分割部分16A,16B,16C,16Dを、粘着テー
プやクリップ等からなる結束部材30を用いて結束す
る。
【0027】この構成によれば、ケーブル両端末は本来
の展開状態(折り曲げ処理されていない偏平な状態)を
保持しながら、中間部16のみが複数層に重ねられてケ
ーブル幅が縮小(図例では1/4に縮小)された状態と
することができる。従って、各ケーブル端末は例えば前
記図5及び図6に示した従来構造と同様に通常のフラッ
トケーブル用コネクタ20に接続しながら、中間部16
の占有幅を小さく抑えて狭所での配線を実現することが
できる。
【0028】なお、この実施の形態においてスリット1
5の本数や長さは問わない。また、各折線(破線BL
1,BL2や一点鎖線CL1,CL2)の方向も必ずし
もケーブル長手方向に対して略45°でなくてもよく、
要は前記スリット15によって分割された部分が厚み方
向に相互重ねられるような折り曲げ処理が施されていれ
ばよい。例えば、前記破線BL1,BL2を山折り、一
点鎖線CL1,CL2を谷折りにしてもよい。
【0029】また、前記以外の折り曲げ処理、例えばケ
ーブルをさらに他の部分で折り曲げてその配線方向を変
更するといった処理は、適宜行えばよい。さらに、全て
のフラットケーブルの端末近傍部分を折り曲げ処理して
それら全体の配線方向を変更するようにしてもよい。例
えば、図2上側の端末近傍部分において分割部分16A
〜16Cの第2の折り曲げ処理を行うかわりに特定の分
割部分16Dも略45°の線で折り曲げて全分割部分1
6A〜16Dをケーブル端末に対して直交する方向に配
線するようにしてもよい。
【0030】2)第2の実施の形態(図3) この実施の形態でも、前記図7(a)に示すような幅広
のフラットケーブル10が用いられ、かつ、同フラット
ケーブル10を次のように処理することにより、本発明
にかかる配線構造が構築されている。
【0031】 フラットケーブル10の両端末を残し
てケーブル長手方向の中間部16のみを二つ折りにす
る。詳しくは、図3(b)に一点鎖線CL3で示すよう
な、ケーブル幅方向中央でケーブル長手方向に延びる稜
線に沿って当該中間部16を折り重ねる。これにより、
当該中間部16の幅は本来の幅の半分となる。
【0032】なお、ここでいう「中間部16」は、前記
第1の実施の形態と同様、ケーブル両端末を除く全ての
部分としてもよいし、ケーブル両端末を除く領域内で部
分的に「中間部16」を設定してもよい。要は、狭所で
の配線を要する個所を本発明にかかる「中間部」として
設定すればよい。
【0033】 前記折り重ね部分(中間部16)とケ
ーブル両端末との間を折り曲げ処理することにより、当
該折り重ね部分を形成しながらケーブル端末を展開状態
(折り曲げられていない偏平な状態)に保つようにす
る。具体的には、図3(b)に一点鎖線CL4で示すよ
うに、前記一点鎖線(二つ折りの稜線)CL3の末端か
ら略45°の角度でケーブルの左右両縁部に到達する線
に沿って山折りし、かつ、前記一点鎖線CL3の末端か
らこれと直交して左右いずれかの側縁(図では右側縁)
にまで延びる線(図では破線BL3)に沿って谷折りす
るようにすればよい。
【0034】 二つ折りされた中間部16について
は、これに粘着テープやクリップ等を装着することで当
該二つ折りの状態を保持するようにすることが好まし
い。
【0035】この構成においても、ケーブル両端末は本
来の展開状態(折り曲げ処理されていない偏平な状態)
を保持しながら、中間部16のみが折り重ねられてケー
ブル幅が縮小(図例では1/2に縮小)された状態とす
ることができる。従って、各ケーブル端末は例えば前記
図5及び図6に示した従来構造と同様に通常のフラット
ケーブル用コネクタ20に接続しながら、中間部16の
占有幅を小さく抑えて狭所での配線を実現することがで
きる。
【0036】なお、この実施の形態において二つ折り部
分の長さは特に問わず、その稜線(一点鎖線CL3)の
位置も必ずしもケーブル幅方向中央でなくてもよく、左
右いずれかの側に偏っていてもよい。また、各折線の方
向も図示のものに限定されず、フラットケーブル10に
要求される配線方向に応じて各折線の方向も適宜設定す
れば良い。また、前記以外の折り曲げ処理、例えばケー
ブルを二つ折りの部分でさらに折り曲げてその配線方向
を変更するといった処理は、適宜行えばよい。
【0037】3)第3の実施の形態(図4) この実施の形態では、複数本(図例では3本)のフラッ
トケーブル10A,10B,10Cが用いられ、かつ、
各フラットケーブル10A〜10Cを次のように処理す
ることにより、本発明にかかる配線構造が構築されてい
る。
【0038】 図4(a)に示すように、適当な間隔
をおいて3本のフラットケーブル10A,10B,10
Cの端末をその導体11の並び方向(ケーブル幅方向)
と平行な方向に配列する。この時点で同図(a)に示す
ように各フラットケーブル10の端末を共通のコネクタ
20に接続しておくようにしてもよいし、各フラットケ
ーブル10の端末に別々のコネクタ20を接続しておく
ようにしてもよい。あるいは工程の最後に各フラットケ
ーブル10の端末を適当なコネクタに接続するようにし
てもよい。
【0039】 図2(b)の上側のケーブル端末に近
い領域で、前記各フラットケーブル10のうち最も右側
のフラットケーブル10Cを残して他のフラットケーブ
ル10A,10Bの端末近傍部分を同図に示す破線BL
4(図例ではケーブル長手方向に対して略45°傾斜し
た線)に沿って谷折りすることにより、当該他のフラッ
トケーブル10A,10Bをともに前記特定のフラット
ケーブル10Cに向けるようにする(第1の折り曲げ処
理)。さらに、前記破線BL1よりも端末から遠い位置
で同図に示す破線BL5(図例では前記破線BL4と略
平行な線)に沿って谷折りすることにより、図4(a)
に示すように前記各フラットケーブル10A,10Bの
中間部16がともに前記特定のフラットケーブル10C
の中間部16に沿ってその上側にケーブル厚み方向に積
層された状態にする(第2の折り曲げ処理)。
【0040】同様に、反対側のケーブル端末に近い領域
においても、フラットケーブル10A,10B,10C
のうちのいずれかを特定のフラットケーブルとし、他の
フラットケーブルに前記第1の折り曲げ処理及び第2の
折り曲げ処理を施すことにより、各フラットケーブル1
0A,10B,10Cの端末はその導体並び方向と略平
行な方向に配列された状態を維持しつつ、ケーブル中間
部16のみがその厚み方向に相互重ねられた状態とす
る。
【0041】なお、ここでいう「中間部16」は、ケー
ブル両端末を除く全ての部分としてもよいし、ケーブル
両端末を除く領域内で部分的に「中間部16」を設定し
てもよい。要は、狭所での配線を要する個所を本発明に
かかる「中間部」として相互重ね合わせるようにすれば
よい。
【0042】 前記の処理により相互重ねられたフ
ラットケーブル10A〜10Cの中間部16同士を粘着
テープやクリップ等からなる結束部材30によって結束
する。
【0043】この構成によれば、各フラットケーブル1
0A〜10Cの端末はコネクタ20に接続可能な配列状
態(導体並び方向と平行な方向に配列された状態)にし
ながら、各フラットケーブル10A〜10Cの中間部1
6のみが複数層に重ねられた状態とすることができ、こ
れにより当該中間部16の総占有幅を小さく抑えて狭所
での配線を実現することができる。
【0044】なお、この実施の形態において、使用する
フラットケーブルの総本数や「中間部16」の長さは問
わない。また、各折線(破線BL4,BL5)の方向も
必ずしもケーブル長手方向に対して略45°でなくても
よく、要は前記スリット15によって分割された部分が
厚み方向に相互重ねられるような折り曲げ処理が施され
ていればよい。例えば、破線BL4,BL5のいずれか
一方を山折り、他方を谷折りにしてもよい。
【0045】また、前記以外の折り曲げ処理、例えば相
互重ねられた中間部16をさらに折り曲げてその配線方
向を変更するといった処理は、適宜行えばよい。さら
に、全てのフラットケーブルの端末近傍部分を折り曲げ
処理してそれら全体の配線方向を変更するようにしても
よい。例えば、図4(a)においてフラットケーブル1
0A,10Bの第2の折り曲げ処理を行うかわりにフラ
ットケーブル10Cも略45°の線で折り曲げて全フラ
ットケーブル10の中間部16をその端末に対して直交
する方向に配線するようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明は、フラットケーブ
ルの端末を除く特定個所を折り曲げ処理することによ
り、ケーブル長手方向の中間部を厚み方向に複数層に重
ねてケーブル端末よりも小幅の構造にし、あるいは、複
数本のフラットケーブルの端末部分をその導体並び方向
と略平行な方向に配列しながらその少なくとも一部のフ
ラットケーブルを折り曲げ処理することによって、各フ
ラットケーブルの長手方向中間部をケーブル厚み方向に
相互重ね合せたものであるので、フラットケーブルに必
要とされる導体本数や導体幅は確保しながら、ケーブル
中間部分での占有幅を小さく抑えて狭所での配線を可能
にする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるフラットケ
ーブルを用いた配線構造を示す斜視図である。
【図2】前記配線構造にかかるフラットケーブルの展開
図である。
【図3】(a)は本発明の第2の実施の形態にかかるフ
ラットケーブルを用いた配線構造の要部を示す斜視図、
(b)は前記要部にかかるフラットケーブルの展開図で
ある。
【図4】(a)は本発明の第3の実施の形態にかかるフ
ラットケーブルを用いた配線構造の要部を示す斜視図、
(b)は前記要部にかかる各フラットケーブルの展開図
である。
【図5】フラットケーブルの端末とコネクタとの接続構
造の一例を示す斜視図である。
【図6】前記接続構造例を示す断面図である。
【図7】(a)は幅広のフラットケーブルを用いた配線
例を示す斜視図、(b)は複数本のフラットケーブルを
並列に用いた配線例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C フラットケーブル 11 導体 12 絶縁材 15 スリット 16A,16B,16C,16D スリットにより分割
された部分 20 コネクタ 22 端子 24 ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 弘幸 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 米谷 敏夫 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 田中 徹治 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 平井 宏樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 岡村 憲知 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5G311 CA05 CB01 CC01 CD03 CD07 CF02 CF05 5G355 AA08 BA01 BA08 5G357 CA06 CB03 CC01 CC06 5G363 AA08 BA05 DC02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に並べられた複数本の導体
    と、その周囲に成形された絶縁材とを含み、全体が偏平
    状でかつ折り曲げ可能な形状をもつフラットケーブルに
    おいて、その端末を除く特定個所が折り曲げ処理される
    ことにより、ケーブル長手方向の中間部が厚み方向に複
    数層に重ねられてケーブル端末よりも小幅の構造とされ
    ていることを特徴とするフラットケーブル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフラットケーブルにおい
    て、その長手方向中間部に当該長手方向に延びるスリッ
    トが形成され、このスリットにより分割された部分が前
    記折り曲げ処理によって厚み方向に相互積層されている
    ことを特徴とするフラットケーブル。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のフラットケーブルにおい
    て、前記スリットにより分割された部分のうちの特定の
    分割部分を除く他の分割部分に、当該他の分割部分を前
    記特定の分割部分に向けるための第1の折り曲げ処理
    と、当該他の分割部分を前記特定の分割部分と重なり合
    う位置で当該特定の分割部分に沿う方向に向けるための
    第2の折り曲げ処理とが施されていることを特徴とする
    フラットケーブル。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のフラットケーブルにおい
    て、少なくともケーブル端末を残してケーブル長手方向
    中間部が当該長手方向に延びる稜線に沿って折り重ねら
    れ、その折り重ね部分と前記ケーブル端末との間の部分
    が折り曲げ処理されていることを特徴とするフラットケ
    ーブル。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のフラッ
    トケーブルと、複数個の端子が一方向に配列されたコネ
    クタとを含み、当該コネクタの各端子に前記フラットケ
    ーブルの各導体の端末が接続されていることを特徴とす
    るフラットケーブルを用いた配線構造。
  6. 【請求項6】 互いに平行に並べられた複数本の導体
    と、その周囲に成形された絶縁材とを含み、全体が偏平
    状でかつ折り曲げ可能な形状をもつ複数本のフラットケ
    ーブルを用いた配線構造であって、各フラットケーブル
    の端末部分がその導体並び方向と略平行な方向に配列さ
    れるとともに、少なくとも一部のフラットケーブルが折
    り曲げ処理されることによって、各フラットケーブルの
    長手方向の中間部がケーブル厚み方向に相互重ね合わさ
    れていることを特徴とするフラットケーブルを用いた配
    線構造。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のフラットケーブルを用い
    た配線構造において、特定のフラットケーブルを除く他
    のフラットケーブルの端末近傍部分に、当該他のフラッ
    トケーブルを前記特定のフラットケーブルに向けるため
    の第1の折り曲げ処理と、当該他のフラットケーブルを
    前記特定のフラットケーブルと重なり合う位置で当該特
    定のフラットケーブルに沿う方向に向けるための第2の
    折り曲げ処理とが施されていることを特徴とするフラッ
    トケーブルを用いた配線構造。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載のフラットケーブ
    ルを用いた配線構造において、各フラットケーブルの端
    末にコネクタが接続されていることを特徴とするフラッ
    トケーブルを用いた配線構造。
JP2001383401A 2001-12-17 2001-12-17 フラットケーブル及びフラットケーブルを用いた配線構造 Withdrawn JP2003187646A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001383401A JP2003187646A (ja) 2001-12-17 2001-12-17 フラットケーブル及びフラットケーブルを用いた配線構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001383401A JP2003187646A (ja) 2001-12-17 2001-12-17 フラットケーブル及びフラットケーブルを用いた配線構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003187646A true JP2003187646A (ja) 2003-07-04

Family

ID=27593457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001383401A Withdrawn JP2003187646A (ja) 2001-12-17 2001-12-17 フラットケーブル及びフラットケーブルを用いた配線構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003187646A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008117781A (ja) * 2007-11-20 2008-05-22 Furukawa Electric Co Ltd:The 積層フラットケーブルの折り曲げ構造及びスライドドア用給電装置
JP2008146944A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Furukawa Electric Co Ltd:The 平面状配線体の接続部処理方法及び平面状配線体と端子との接続部
KR20190123682A (ko) * 2018-04-24 2019-11-01 캐논 가부시끼가이샤 플랫 케이블 및 전자 장치
CN112967847A (zh) * 2021-02-03 2021-06-15 苏州精实电子科技有限公司 一种多端分接式ffc排线的制造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008146944A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Furukawa Electric Co Ltd:The 平面状配線体の接続部処理方法及び平面状配線体と端子との接続部
JP4653065B2 (ja) * 2006-12-07 2011-03-16 古河電気工業株式会社 平面状配線体の接続部処理方法及び平面状配線体と端子との接続部
JP2008117781A (ja) * 2007-11-20 2008-05-22 Furukawa Electric Co Ltd:The 積層フラットケーブルの折り曲げ構造及びスライドドア用給電装置
KR20190123682A (ko) * 2018-04-24 2019-11-01 캐논 가부시끼가이샤 플랫 케이블 및 전자 장치
KR102528812B1 (ko) * 2018-04-24 2023-05-08 캐논 가부시끼가이샤 화상 판독 장치
CN112967847A (zh) * 2021-02-03 2021-06-15 苏州精实电子科技有限公司 一种多端分接式ffc排线的制造方法
CN112967847B (zh) * 2021-02-03 2022-05-03 苏州精实电子科技有限公司 一种多端分接式ffc排线的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI289372B (en) Stackable assembly signal flat cable
US6923682B2 (en) Balanced transmission cable connector
US5651694A (en) Flat cable with conductor ends connectable to connector
US20160144808A1 (en) Wire harness
GB2034102A (en) Flat cable
WO2011065430A1 (ja) 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法
JP2003187646A (ja) フラットケーブル及びフラットケーブルを用いた配線構造
JP2002056722A (ja) フラットハーネス
JPH0525757U (ja) フレキシブル配線板
JP2001035556A (ja) 接続用端子、該接続用端子を用いたジョイントコネクタ及び該ジョイントコネクタを備えたワイヤハーネス
JP3672784B2 (ja) ワイヤハーネスの製造方法
JPH09147630A (ja) 自動車用ワイヤーハーネス装置及びその製造方法
JP3914017B2 (ja) 電気接続箱およびその電線配索方法
JPH06208873A (ja) フレキシブルプリント配線板を用いたワイヤリングハーネス
JP2003109710A (ja) 電気的接続方法、ディスクリート線用コネクタおよび電気的接続構造
JPH04289613A (ja) テープ電線
JP3888094B2 (ja) ジャンクションブロック
JP2003168325A (ja) フラットケーブルの接続構造
JP2003168508A (ja) フラットケーブルの接続方法および接続構造
JP2002199547A (ja) 電線保護コルゲートチューブの支持構造
JPH04289612A (ja) テープ電線
JP2998339B2 (ja) フラットワイヤーハーネスの形成方法
JP3829070B2 (ja) 電気接続箱及びその電線配索方法
JPH09213199A (ja) 電気接続箱に配設する電気部品と電線との接続構造
JP3826739B2 (ja) フレキシブルフラットハーネスの導体接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301