JP2003185384A - 複合熱交換器及び建設機械 - Google Patents

複合熱交換器及び建設機械

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JP2003185384A
JP2003185384A JP2001382387A JP2001382387A JP2003185384A JP 2003185384 A JP2003185384 A JP 2003185384A JP 2001382387 A JP2001382387 A JP 2001382387A JP 2001382387 A JP2001382387 A JP 2001382387A JP 2003185384 A JP2003185384 A JP 2003185384A
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JP
Japan
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pipe
construction machine
heat exchanger
cooling device
inflow
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Application number
JP2001382387A
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English (en)
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Takao Shiyouho
隆夫 正保
和昭 ▲高▼野
Kazuaki Takano
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複合熱交換器及び建設機械に関し、冷却空気
を、有機的に効果的に導入してエンジンルーム,エンジ
ン等を効果的に冷却し、建設機械を小型化にする。 【解決手段】 アッパタンク及びロアタンクとの間に放
熱部を有する複数個の熱交換器Rの放熱部を流れる冷却
空気の流れに沿って直列に重合するように連結され同一
の被冷却流体が流通する複合熱交換器460を設け、複
合熱交換器460の各々のアッパタンクを連結する流入
連結パイプ46Uと上記複合熱交換器460の各々のロ
アタンク46L連結する流出連結パイプを設け、剛性の
ある複合熱交換器460を建設機械に搭載し、冷却装置
を効果的に冷却した冷却空気を、有機的に効果的に導入
してエンジンルーム,エンジン,過給機等を効果的に冷
却すると共に建設機械を小型化する共に、建設機械Pの
機能を有機的且つ総体的に改良した複合熱交換器及び建
設機械を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジエータ,オイ
ルクーラ,アフタクーラ,凝縮機等の冷却装置を有する
ホイルローダ,油圧クレーン,ブルドーザ、油圧ショベ
ル,その他の複合熱交換器及び建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械には、例えばダム,トンネル,
道路,上下水道等の土砂の掘削作業や建造物等の解体作
業等を行なう油圧ショベルがある。上記油圧ショベル
は、下部走行体,上記下部走行体上に旋回可能に枢支さ
れた上部旋回体,上記上部旋回体の前部に設けられた作
業装置とから構成されている。
【0003】上記の上部旋回体には通常作業機のオペレ
ータ室用のキャブが設けられているが、ミニ油圧ショベ
ルには上記キャブがなくオペレータが着席するシートだ
けのものがある。更に、上部旋回体のフレーム上には、
エンジン,油圧ポンプ,冷却装置,バッテリ,コントロ
ールバルブ,燃料タンク,作動油タンク等が設けられて
いる。
【0004】上記建設機械は、上記下部走行体による走
行,上記上部旋回体による旋回,上記作業装置による掘
削等の作業を行なうが、上記の作業は油圧モータ,油圧
シリンダ,上記の油圧ポンプ及び油圧シリンダからの油
圧を制御するコントロールバルブ等で制御される油圧ア
クチュエータによって行なわれる。又、エンジンにより
作動する上記油圧ポンプにより油圧が上記アクチュエー
タに供給されるように構成されている。
【0005】又、上記冷却装置としては、エンジンの近
傍の位置し、エンジンからの冷却水を冷却するラジエー
タ、下部走行体、作業装置を動作させるための作動油を
冷却するためのオイルクーラ等の第1冷却装置と、上記
第1冷却装置の上流側に重合するように配設し、エンジ
ンに配設された過給機からの圧縮空気を冷却するアフタ
クーラ等の第2冷却装置を有している。そして、上記第
1冷却装置,第2冷却装置には,それぞれ流入配管、流
出配管が接続され、これらの配管は各冷却装置,エンジ
ンの周囲に配管されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の建設機械である油圧ショベルでは、複数の冷却
装置を配設しているので、上記冷却装置に接続される流
入配管,流出配管などの多くの配管が上記冷却装置,エ
ンジン等の周囲に配設されているので、上記エンジン等
の周囲は、これらの上記配管を配設するためのスペース
が必要である。
【0007】このため、上記カウンタウエイトを後方に
移動して上記エンジンの周囲のスペースを広げようとす
ることも考えられが、上記カウンタウエイトを後方ヘ移
動した分だけ、上記上部旋回体が旋回するとき回転半径
(旋回半径)が大きくなり作業性能が低減する。上記の
ように、上記油圧ショベルでは、できるだけ上記旋回半
径を小さくなるように構成しているから、上記エンジン
の周囲に確保できるスペースに限度がある。
【0008】従って、上記配管を配設するためには、他
の機器の配置の変更や他の機器を小型化にする必要があ
り、組立作業性,メンテナンス作業性の低下,コストの
上昇を増大させることになる。又、上記建設機械の小型
化の必要性から上記オイルクーラを構成する熱交換器が
しめる面積や容積が所望の方向に大きくなり過ぎる場合
があるので、上記上部旋回体上における上記所望方向に
小型化にする必要である。
【0009】本発明は、上記のような課題に鑑み創案さ
れたもので、アッパタンク及びロアタンクとの間に放熱
部を有する複数個の熱交換器を上記放熱部を流れる冷却
空気の流れに沿って直列に重合するように連結され同一
の被冷却流体が流通する複合熱交換器と、 上記複合熱
交換器の各々のアッパタンクを連結する流入連結パイプ
と 上記複合熱交換器の各々のロアタンクを連結する流
出連結パイプとのうち少なくともいずれか一方を備えた
複合熱交換器であり、又上記建設機械の前側に作業装置
が設けられるフレームと、上記作業装置とバランスさせ
るための上記フレームの後端部に取り付けられたカウン
タウエイトと、上記建設機械に搭載されたエンジンと、
上記エンジンのクランクシャフトの長手方向の両端部の
いずれか一方の側の位置して設けられた冷却装置と、上
記冷却装置はアッパタンク及びロアタンクとの間に放熱
部を有する複数個の熱交換器を上記放熱部を流れる冷却
空気の流れに沿って直列に重合するように連結され同一
被冷却流体が流通する複合熱交換器と、 上記複合熱交
換器の各々のアッパタンクを連結する流入連結パイプと
上記複合熱交換器の各々のロアタンクを連結する流出
連結パイプとのうち少なくともいずれか一方の連結パイ
プと、上記アッパタンク及び上記ロアタンクのいずれか
一方に少なくとも1個の連結部材を有する建設機械であ
り、上記冷却装置を効果的に冷却した冷却空気を、有機
的に効果的に導入して上記エンジンルーム,エンジン,
過給機等を効果的に冷却すると共に上記建設機械を小型
化する共に、建設機械の機能を有機的且つ総体的に改良
した複合熱交換器及び建設機械を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の複合熱交換器は、アッパタンク及びロアタン
クとの間に放熱部を有する複数個の熱交換器を上記放熱
部を流れる冷却空気の流れに沿って直列に重合するよう
に連結され同一被冷却流体が流通する複合熱交換器と、
上記複合熱交換器の各々のアッパタンクを連結する流入
連結パイプと、上記複合熱交換器の各々のロアタンクを
連結する流出連結パイプとのうち少なくともいずれか一
方を備えたことを特徴としている。
【0011】請求項2記載の本発明の複合熱交換器は、
請求項1記載の構成において、上記アッパタンク及び上
記ロアタンクのいずれか一方に少なくとも1個の連結部
材を有することを特徴としている。請求項3記載の本発
明の複合熱交換器は、請求項1又は2記載の構成におい
て、上記アッパタンク及び上記ロアタンクのいずれか一
方の少なくとも1個の連結部材が上記流入連結パイプ,
流出連結パイプのうちの少なくともいずれか一方と兼用
されるように構成されていることを特徴としている。
【0012】請求項4記載の本発明の複合熱交換器は、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、上
記の流入連結パイプ,流出連結パイプは各々の上記アッ
パタンクと上記ロアタンクは、各々の上記アッパタンク
及上記びロアタンクの上記冷却空気の流れ方向の略中央
部に配設されていることを特徴としている。請求項5記
載の本発明の複合熱交換器は、請求項1〜4のいずれか
1項に記載の構成において、上記複合熱交換器は、オイ
ルクーラで構成されていることを特徴としている。
【0013】請求項6記載の本発明の複合熱交換器は、
請求項4又は5記載の構成において、上記複合熱交換器
のアッパタンク及びロアタンクの略中央部が上記流入連
結パイプ及び上記流出連絡パイプで連結され上記流入連
結パイプ及び上記流出連絡パイプが配管を介して上記建
設機械の作動用油圧を制御するコントロールバルブに接
続されていることを特徴としている。
【0014】請求項7記載の本発明の建設機械は、上記
建設機械の前側に作業装置が設けられるフレームと、上
記作業装置とバランスさせるための上記フレームの後端
部に取り付けられたカウンタウエイトと、上記建設機械
に搭載されたエンジンと、上記エンジンのクランクシャ
フトの長手方向の両端部のいずれか一方の側の位置して
設けられた冷却装置と、上記冷却装置はアッパタンク及
びロアタンクとの間に放熱部を有する複数個の熱交換器
を上記放熱部を流れる冷却空気の流れに沿って直列に重
合するように連結され同一の被冷却流体が流通する複合
熱交換器と、上記複合熱交換器の各々のアッパタンクを
連結する流入連結パイプと 上記複合熱交換器の各々の
ロアタンクを連結する流出連結パイプとのうち少なくと
もいずれか一方の連結パイプと、上記アッパタンク及び
上記ロアタンクのいずれか一方に少なくとも1個の連結
部材を有することを特徴としている。
【0015】請求項8記載の本発明の建設機械は、請求
項7記載の構成において、上記少なくとも一個の連結部
材は上記流入連結パイプ又は上記流出連結パイプのうち
の少なくともいずれか一方と兼用に構成されていること
を特徴としている。請求項9記載の本発明の建設機械
は、請求項7又は8記載の構成において、上記アッパタ
ンクの流入連結パイプと上記ロアタンクの流出連結パイ
プは、各々の上記アッパタンク及び上記ロアタンクの上
記冷却空気の流れ方向に対して略中央部に配設されてい
ることを特徴としている。
【0016】請求項10記載の本発明の建設機械は、請
求項7〜9のいずれか1項に記載の構成において、上記
複合熱交換器は、オイルクーラで構成されていることを
特徴としている。請求項11記載の本発明の建設機械
は、請求項7〜10のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記フレームの上記建設機械の後側に左右方向に延
びる横置きに搭載されたエンジンと、上記作業装置とバ
ランスさせるために上記フレームの後端部に取付られた
カウンたウエイトと、上記エンジンの上記左右方向の一
方側に位置して設けられた複数個の冷却装置と、上記複
数個の冷却装置のうちのアフタクーラで構成される第2
冷却装置の上記建設機械における前後方向のいずれか一
方の外側部に接続され上記建設機械における上下方向に
並列に配列された流入配管及び流出配管と、上記複数個
の冷却装置のうちの残りの第1冷却装置が少なくとも上
記複合熱交換器で構成されていることを特徴としてい
る。
【0017】請求項12記載の本発明の建設機械は、請
求項8又は11記載の構成において、上記配管を貫通さ
せると共に上記建設機械の上部旋回体上に配設された2
部材間を遮蔽する遮蔽部材において、上記配管が貫通す
る貫通孔が2分割され上記2部材のうちの一方の部材に
取付けられる第1遮蔽部材と、上記分割された他方の部
材に取付けられる第2遮蔽部材とを備えたことを特徴と
している。
【0018】請求項13記載の本発明の建設機械は、請
求項12記載の構成において、上記2部材のうちの少な
くともいずれか一方の部材に設けられ上記配管を収容す
る配管収容部を有し、上記配管収容部内に上記第1及び
第2遮蔽部材のうちの少なくともいずれか一方を取付け
たことを特徴としている。請求項14記載の本発明の建
設機械は、請求項7又は11記載の構成において、上記
エンジンの吸気用エアクリーナの配管と上記流入配管及
び流出配管とが上記建設機械における上下方向に並列に
なるように配設されたことを特徴としている。
【0019】請求項15記載の本発明の建設機械は、請
求項11〜14のいずれか1項に記載の構成において、
複数個の熱交換器のうちのいずれかを左右に並列に配設
した第1冷却装置と、上記第1冷却装置のうちの少なく
ともいずれか一方と上記複数個の熱交換器のうちの残り
の少なくともいずれか1つの熱交換器からなる第2冷却
装置とが重合するように配設された冷却装置とを有し、
上記第1冷却装置の上記建設機械の前後方向のいずれか
一方の外側をそれぞれ通って上記第2冷却装置に接続さ
れた上記流入配管及び流出配管とを備えたことを特徴と
している。
【0020】請求項16記載の本発明の建設機械は、請
求項11〜15のいずれか1項に記載の構成において、
上記冷却装置の上記建設機械における後側と上記カウン
タウエイトとの間に配設される上記流入配管及び流出配
管の少なくとも一部分を扁平管で構成したことを特徴と
している。請求項17記載の本発明の建設機械は、請求
項11〜16のいずれか1項に記載の構成において、建
設機械の前側に作業装置が設けられたフレームと、上記
フレームの上記建設機械の後側に左右方向に延びる横置
きに搭載されたエンジンと、上記作業装置とバランスさ
せるために上記フレームの後端部に取付られたカウンた
ウエイトと、上記エンジンの上記左右方向の一方側に位
置して設けられた冷却装置と、上記冷却装置の上記建設
機械における後方向の外側部に接続された流入配管,流
出配管と、上記冷却装置の上記建設機械の後側で上記カ
ウンタウエイトの前側部又は上記冷却装置の上記建設機
械の後側に配置された上記配管を収容するために上記カ
ウンタウエイトに設けられた配管収容部と、上記カウン
タウエイトの前側で上記カウンタウエイトと上記冷却装
置の上記後側との間で上記配管収容部又は上記カウンタ
ウエイトの前側部に配設された上記流入配管,流出配管
と上下方向に並列になるように配設された上記エンジン
吸気用のエアクリーナの配管とを備えたことを特徴とし
ている。
【0021】請求項18記載の本発明の建設機械は、請
求項11〜17のいずれか1項に記載の構成において、
上記の冷却装置の外周側壁と上記エンジンカバー又は上
記外周側壁に対向する上記上部旋回体側部材とのうちの
少なくともいずれか一方に取付けられた遮蔽部材を設け
たことを特徴としている。請求項19記載の本発明の建
設機械は、請求項11又は18記載の構成において、上
記冷却装置の外周側に設けられる第1遮蔽部部材と上記
カウンタウエイトの上記配管収容部に設けられる第2遮
蔽部材とが一体又は別体に形成されていることを特徴と
している。
【0022】請求項20記載の本発明の建設機械は、請
求項11又は17記載の構成において、上記のエンジ
ン,複数個の冷却装置からなる冷却装置を搭載した建設
機械において、上記複数個の冷却装置のうちの少なくと
もいずれかを直列に重合するように配設し、上記重合す
る上記冷却装置のうちのいずれか一方の冷却装置へ給排
させる冷媒用配管が上記重合する他方の冷却装置の側壁
を跨ぐように配設される配設部又は上記冷却装置とカウ
ンタウエイトとの間に配設される配設部が設けられ、上
記配設部を通過する上記配管の少なくとも一部分が扁平
状に形成された扁平部と上記流入配管及び流出配管の少
なくとも一部が上記配管収容部に没入するように構成さ
れていることを特徴としている。
【0023】請求項21記載の本発明の建設機械は、請
求項11〜20のいずれか1項に記載の構成において、
上記流入配管,流出配管の上記扁平部の少なくとも一部
分が上記冷却装置の外周側壁と上記カウンタウエイトと
の間に配設されるように構成されていることを特徴とし
ている。請求項22記載の本発明の建設機械は、請求項
7,11,17,18,20のいずれか1項に記載の構
成において、上記建設機械の前後方向に上記エンジンが
塔載されていることを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。先ず第1実施形態を図1〜図2につ
いて説明するが、図1は本発明の複合熱交換器を示すも
ので、複数個の冷却装置であるラジエータ,オイルクー
ラ,アフタクーラ等を組合わされて使用された場合の複
合合熱交換器としてのオイルクーラ用の熱交換器の平面
図を示す概略説明図、図2は図1(A)矢印2Aの側面
図を示す概略説明図である。
【0025】複合熱交換器は、図1,図2に示したよう
に、上記建設機械に搭載されるラジエータ48,オイル
クーラ46,アフタクーラ46等の種々の組合せや、各
々の単体で上記冷却装置として使用されるものである
が、本実施形態では、例えば上記複合熱交換器460
は、二つの熱交換器である二つのオイルクーラ46の第
1オイルクーラ461と第2オイルクーラ462で構成
されている。
【0026】又、上記複合熱交換器460の第1及び第
2オイルクーラ461,462の各々のアッパタンク,
ロアタンク46UT,46LTの略中央部が流入連結パ
イプ,流出連絡パイプ46UP,46LPにより溶接,
蝋付き,リベット止め,ボルト止め等の結合手段により
接続され、更に配管を介して建設機械Pの作動用油圧を
制御するコントロールバルブCVを備えている。
【0027】即ち,上記の複合熱交換器460は、図
1,図2に示したように アッパタンク46UT及びロ
アタンク46LTとの間に放熱部を有する複数個の、本
実施形態では2個の第1及び第2熱交換器461,46
2を上記放熱部を流れる冷却空気の流れに沿って直列に
重合するように連結され配設されている。この複合熱交
換器460の各々のアッパタンクを連結する流入連結パ
イプ46UPと 複合熱交換器460の各々のロアタン
ク46LTを連結する流出連結パイプ46LPとのうち
少なくともいずれか一方の連結パイプとを備えているも
のでもよいが、本実施形態の図1,図2に示した場合で
は流入連結パイプ46UP,流出連結パイプ46LPが
配設された複合熱交換器である。
【0028】又、上記アッパタンク46UT及び上記ロ
アタンク46LTの各々に配設されているる流入連結パ
イプ46UP,流出連結パイプLPの他にそれぞれ少な
くとも1個の連結部材JTが配設され、上記の第1及び
第2熱交換器が片持支持構造にならないように強固な複
合熱交換器460を構成するようにしてもよい。又、上
記アッパタンク46UT及び上記ロアタンク46LTの
それぞれに配設される少なくとも1個の連結部材JTが
上記流入連結パイプ46UP,流出連結パイプ46LP
のうちいずれか一方と兼用されように構成すれば連結部
材JTが節約できコストを低減することができる。
【0029】又、上記複合熱交換器460の各々の上記
アッパタンク46UTと上記ロアタンク46LTは、各
々の上記アッパタンク及上記びロアタンクの上記冷却空
気の流れ方向の略中央部に上記連結部材JTと兼用する
ように配設して連結部材JTを省き、且つ熱交換器の片
持支持にならないようにコストの低減を図っている。そ
して、上記実施形態では、例えば上記複合熱交換器46
0は、オイルクーラで構成されており、上記複合熱交換
器460の略中央部CTに上記流入連結パイプ46UP
及び上記流出連絡パイプ46LPに接続される配管によ
り上記建設機械の作動用油圧を制御するコントロールバ
ルブCVに短絡できるように構成している。即ち、図示
しないオイルポンプにより供給される作動油は、図1,
図2に示したように種々のアクチュエータで作業を行な
い、温度が上昇した作動油が配管P1を介してコントロ
ールバルブCVを介して配管46U,流入連結パイプ4
6UPに接続され第1及び第2熱交換器461,462
のアッパタンク46UTに供給され、上記放熱部で冷却
空気により冷却され第1及び第2熱交換器461,46
2のロアタンクLTに流れ、流出連結パイプを介して流
出し配管46LPによりコントロールバルブCV,配管
SE,オイルポンプOPを経て作動油タンクHTに戻る
ように構成され上記行程を繰り返して上記作業を行なっ
ている。
【0030】従って、上記第1実施形態は上記のように
構成されているので、上記の複合熱交換器460の第1
及び第2オイルクーラ461,462の各々のアッパタ
ンク,ロアタンク46UT,46LTの略中央部CTが
流入連結パイプ,流出連絡パイプ46UP,46LPに
より接続されるか、又は流入連結パイプ,流出連絡パイ
プ46UP,46LPと連結部材JTにより連結されて
いるので、上記放熱部や上記アッパタンク46UT及上
記びロアタンク46LTが片持支持にならず強固な支持
構造になり、耐久性が向上し且つ上記コントロールバル
ブCVにできるだけ近接して接続できるのコストを低減
することができる。
【0031】次に、本発明の上記複合熱交換器を建設機
械である油圧ショベルに適用した場合の第2実施形態を
図3〜図13について説明する。図3は本発明の複合熱
交換機を建設機械を油圧ショベルに適用した場合を示す
もので、油圧ショベルの側面を示す概略側面図、図4は
図3の4A−4A線に沿う前方からの矢視縦断面を示す
概略説明図、図5は図4の配管の構成を示すもので、
(A)は図4矢印5Aの平面図を示す概略説明図、
(B)は図5(A)の矢印5Bの側面を示す概略説明
図、(C)は図5(A)の矢印5Cの正面図を示す概略
説明図、図6は図4の実施形態の変形例を示すもので、
冷却装置の配管がカウンタウエイトの前側に配設された
場合の図7の矢印3Aの後方からの矢視断面を示す概略
説明図、図7は図6の矢印7Aの平面図を示す概略説明
図、図8は図7の8A−8A線に沿う断面を示す概略説
明図、図9は図7の矢印9Aの側面図を示す概略説明
図、図10は図7の流入配管,流出配管の配管状態を示
す要部の概略拡大説明図、図11は図7の流入配管,流
出配管と配管収容部との相互位置を示す概略説明図、図
12は図7の矢印12Aの斜視図であって、第1冷却装
置のラジエータ側面に取付けられた流入配管,流出配管
を部分的に扁平管で構成された状態を示す概略説明図、
図13は図12の扁平管の分解した状態を示す概略説明
図である。
【0032】図3に示したように、建設機械である、例
えば油圧ショベルPは、上部旋回体2と下部走行体4と
作業装置6とから構成されている。上記の上部旋回体2
の前端部にはオペレータ室用のキャブ8が設けられ、後
端部にはカウンタウエイト10が設けられ、更に上部旋
回体2のフレーム上には、図4,図6に示したように油
圧ショベルPのカウンタウエイト10に於ける前側に冷
却装置室CRとエンジンルーム13とが設けられてい
る。
【0033】上記の上部旋回体2は、構成部材である旋
回フレーム5と、旋回フレーム5の上記建設機械におけ
る前部左側に配設されるキャビン8と、上記旋回フレー
ム5の後側に取り付けられたカウンタウエイト10とに
よって主要の構成をなしており、上記旋回体5の上記の
前側は掘削作業を行うための上記作業装置6が配設され
ている。上記の旋回フレーム5は,図に示したように上
記油圧ショベルPの前後方向に略平行に配設された左右
のセンタフレーム12,12と、センタフレーム12,
12の左右方向の外側に配設されたサイドフレーム1
4,14と、上記の各センタフレーム12と各サイドフ
レーム14とを接続する複数本のビーム16等によって
構成されている。そして旋回フレーム5の下側にはエン
ジンカバーのアンダカバー18により覆われている。
【0034】又、センタフレーム12,12の上記後端
部は、図7,図8に示したように上記油圧ショベルPの
後方に突出し、カウンタウエイト10を支持するカウン
タウエイト10の取付部12aとなっている。又、図
4,図6に示したように上記旋回フレーム5上に設けら
れる機械室,エンジンルームER等を区画するカバー1
00は、サイドフレーム14,14に沿って上記前後方
向に延設され上向きに配設された側部カバー24,24
と、上記の各側部カバー24の上端部側を覆うように略
水平方向に延設され中央に開口部27Aが形成される上
部カバー26と、この上部カバー26の開口部27Aを
覆うように上部カバー26に開閉自在に設けられたエン
ジンカバー28とにより主要の構成をなしている。そし
て、上記の側部カバー24,上部カバー26には複数本
のスリットで構成される空気流通口24a,26aがそ
れぞれ設けられている。
【0035】又、図4,図6に示したように各センタフ
レーム12の後側に上記の左右方向に延びる横置きに塔
載されるた原動機である、例えばエンジン32の左側に
は冷却ファン34が取付けられ、上記の右側にはエンジ
ン32によって駆動され、図3に示したように下部走行
体4,作業装置6などに設けられた各アクチュエータに
作動油を供給する油圧ポンプ36が取付けられている。
【0036】又、エンジン32にはターボ過給器40が
設けられ、このターボ過給器40は駆動側のタービン室
がエキゾーストマニホールドと配管39を介してマフラ
M側のエンジン排気管に接続されている。そして、冷却
ファン34はエンジン32により回転駆動され、カバー
100内に吸気口24a,26a等を介して外気を吸込
み、この外気を冷却風としてアフタクーラ44,オイル
クーラ46,ラジエータ48に向け供給されるものであ
る。
【0037】又、カバー100内に設けられた冷却装置
であるラジエータ48は、冷却ファン34の油圧ショベ
ルPにおける左側に隣接する位置で、図6に示したよう
に旋回フレーム5のビーム16,16上にボルト止BT
めされている。そして、ラジエータ48はアッパタンク
48aとロアタンク48bが配管RTを介してエンジン
32のウオータジャケットに接続され、これによりエン
ジン32との間で循環するエンジン冷却水の熱放熱部で
熱交換して冷却風中に放出し、このエンジン冷却水を冷
却する。
【0038】又、第1冷却装置R1の一つである上記の
ラジエータ48と上記建設機械Pにおける前後方向に、
並列に配設されて取付けられた上記第1実施形態で説明
した複合熱交換器460である第1及び第2ルクーラ4
61,462が配設されており、この第1及び第2オイ
ルクーラ461,462はアッパタンク46UTが下部
走行体4,作業装置6等の各アクチュエータの戻り配管
に接続され、ロアタンク46LTが配管がコントロール
バルブCVを介して作動油タンクに接続されている。こ
れにより、複合熱交換器460である第1及び第2オイ
ルクーラ461,462は作動油の熱を放熱部で放出す
ることによって、この作動油を冷却するものである。
【0039】又、ラジエータ48及び上記の第1及び第
2オイルクーラ461,462からなる第1冷却装置R
1の上記建設機械における、更に建設機械Pにおける左
側に設けられた第2冷却装置R2としてのアフタクーラ
44は建設機械における上記後側(カウンタウエイト1
0側)の下方に位置する流入側タンク43aと,上方に
位置する流出側タンク45Tと、各タンク間に設けら
れ、複数本の細管,放熱フィンからなる放熱部とによっ
て構成されている。又上記流入側タンク43Tには図4
に示したように流入パイプ43aが流入ホース43hを
介してエンジン32側に延びてターボ過給器40に接続
されている。更に流出側タンク45aには,流出パイプ
45aが流出ホース45hを介してエンジン32のイン
テークマニホールドに接続されている。
【0040】又、アフタクーラ44の流入側及び流出側
配管43,45は、エンジンルーム13の前側隔壁ER
Fの前方の外側に配設されている場合を示している。そ
して流入側及び流出側配管43,45は建設機械Pにお
ける上下方向に並列になるように配設されており、建設
機械の前後方向に上記流入側及び流出側配管43,45
を並列に配設した場合に比較して上記配管一本分の直径
の長さにすることができるので、上記の上部旋回体2の
旋回半径を短くなり建設機械Pをコンパクトに構成する
ことができる。
【0041】更に、エンジン32の吸気用のエアクリー
ナ41が、図5,図6に示したようにエアクリーナ41
と重合するように、建設機械Pの左側に配設され、上記
流入側及び流出側配管43,45の上方を通過してエン
ジンルームERの前側隔壁ERFを貫通してエンジンル
ーム13内に入りターボ過給器40に接続されている配
管43,45,41bを建設機械Pの前後方向に並列に
配設する場合に比較して1/3の長さにでき、上部旋回
体2の回転半径を小さくできる。
【0042】上記実施形態では、上記各配管43,4
5,41Aをエンジンルーム13の前側隔壁ERFの前
側に配設したが、これに限られるものではなく、図6、
図7に示したようにカウンタウエイト10の前面と冷却
装置Rの後側との間に配設しても、上記と同様の作用効
果を奏することができる。そして、アフタクーラ44
は、複合熱交換器460である第1及び第2オイルクー
ラ461,462、ジエータ48の油圧ショベルPにお
ける前後方向の長さよりも長くなるように形成され、流
入側タンク43Tの流入パイプ43aと流出側タンク4
5Tの流出パイプ45aはオイルクーラ46,ラジエー
タ48の上記前後方向のいずれか一方の外側に配置され
るようにして流入パイプ43a,流出パイプ45aを各
々流入および流出タンク43T,45Tに油圧ショベル
Pの左右方向に向けて取付けられるようにしてもよい。
この構成により流入パイプ43a,流出パイプ45a
は、アフタクーラ44の後側で突出する部分が少なくと
も減少するので上記上部旋回体の旋回半径を少なくする
ことができる。又、図12に示したようにアフタクーラ
44は流入及び流出タンク43T,45Tに設けられた
ブラケット43b、45bを介してラジエータ48やオ
イルクーラ46にボルトBT止めされている。
【0043】そして、アフタクーラ44はエンジン32
のターボ過給器40によって圧縮された空気を流入ホー
ス43hを介して流入側タンク43T内に流入させ放熱
部に流通させることにより、この圧縮空気を冷却し、流
出側タンク45Tから流出ホース45hを介してエンジ
ン32のインテイクマニホールドに供給されるものであ
る。
【0044】上記の、図6に示した実施形態ではカウン
タウエイト10に配管収容部60を備え通常のカウンタ
ウエイト10で説明したものであるが、配管収容部60
がある場合でもエアクリーナ41の配管41Aをカウン
タウエイト10の前面に上記配管43,45,41bを
配置してもよい。即ち、エンジン32のターボ過給器4
0とアフタクーラ44とを接続する流入ホース43h
は、一端側がターボ過給器40の従動側のタービン室に
接続されており、他端側が流入側タンク43Tの流入パ
イプ43aに接続されている。そして流入ホース43h
はラジエータ48,第1及び第2オイルクーラ461,
462の油圧ショベルPにおける後側の外側を通るよう
に配設され、その少なくとも一部分はカウンタウエイト
10に形成された配管収容部であるホース収容部60内
に収容されている。
【0045】又、アフタクーラ44とエンジン32とを
接続する流出配管であるこの流出ホース45hは一端が
流出側タンク45Tの流出パイプ45aに接続され、他
端側がエンジン32のインテイクマニホールドに接続さ
れている。そして、流出ホース45hは流入ホース43
hの同一側に位置してラジエータ48の油圧ショベルP
における後側の外側を通るように配設されている。
【0046】そして、流入ホース43h,流出ホース4
5hは、ラジエータ48の上記前後方向の上記の外側を
通るように構成されているので、従来装置のラジエータ
48、第1及び第2オイルクーラ461,462の上側
に配設されていた流入ホース43h,流出ホース45h
等の部材がなくなることにより、ラジエータ48、オイ
ルクーラ46等からなる冷却装置R全体の高さが低くす
ることができるので、そして図9に示したようにエアク
リーナ41及びその配管41Aはアフタクーラ44の上
部とラジエータ48の上部との間の高さを通過するよう
に構成されており、ラジエータ48,第1及び第2オイ
ルクーラ461,462の上側の形状を、図4,図6に
示した略平面板状のエンジンカバー28のように単純な
形状にすることができる。
【0047】又、上記ラジエータ48,第1及び第2オ
イルクーラ461,462のうちの少なくともいずれか
一方の冷却装置R1の外周側の側壁と上記エンジンカバ
ー28又は上記外周側の側壁に対向する上記上部旋回体
2の構成部材(上部旋回体の床部材から立設されるフレ
ームやカウンタウエイト10等の構成部材)とのうちの
少なくともいずれか一方に取付けられた上側の上側遮蔽
部材GSが設けられており、上記冷却装置を通った冷却
流体が上流側に逆流しないようになっている。
【0048】又、上側の上側遮蔽部材GSは接着材,両
面接着部材,ボルト止め等の取付手段FSで取付けられ
ている。そして、エンジンカバー28内面に設けられた
上側遮蔽部材GSは、ラジエータ48の上側からホース
等が取り除かれることにより、エンジンカバー28の下
側に単純な形状を有する平板形状に形成されている。こ
れにより、エンジンカバー28を開閉したときには、上
側遮蔽部材GSをラジエータ48に沿って密着させて冷
却風の上流側への再循環を確実に防止できる上に、接触
などによる損傷に対する耐久性を高めることができる。
【0049】又、この遮蔽部材GSは、図5、図7に示
した上記実施形態の場合にも適用して同様の作用効果を
奏している。又、そして本実施形態の場合には、旋回フ
レーム5の油圧ショベルPにおける後端部に取付けられ
たカウンタウエイト10は、図7,図8に示したように
中空の密閉構造をなすウエイトカバー33と,ホース収
容部60を形成するホース収容箱31と,ウエイトカバ
ー33内に充填された重量調整材49とにより構成され
ている。
【0050】又、カウンタウエイト10の外殻であるウ
エイトカバー33は、図8に示したように、彎曲した後
面部33A,上面部33B,下面部33C,左側面部3
3D,右側面部33Eによって前側に開口する箱上に形
成された箱体32の前側開口を閉塞するように、箱体3
2に溶接された蓋板37とによって主要構成をなしてい
る。
【0051】又、ウエイトカバー33の左右に離間し
て、箱体32の下面部33Cと蓋板37とにわたって溶
接された一対のセンタフレーム嵌合箱12c,12c
は、油圧ショベルPにおける前側と下側に向け開口する
直方体状の空間を構成している。そして、各フレーム嵌
合箱12c,12cにより形成された直方体状の空間に
は、センタフレーム12のウエイト取付部12aが嵌合
し、一体的にボルトBT止めされている。
【0052】又、蓋板37の中間高さ位置から上側より
に設けられたホース収容箱31は、後面28A,下面2
8C,左側面28D,右側面28E,上側面28Bから
なり、蓋板37に設けられた開口37aにそれぞれ溶接
され、ホース収容箱31を構成している。これにより、
ホース収容箱31は、箱体32との間に前側に向けて開
口し、上記左右方向に延びる横長の配管収容部としての
ホース収容部60を構成している。
【0053】そして、ホース収容部60は、エンジン3
2のターボ過給器40とアフタクーラ44とを接続する
流入ホース43h,流出ホース45h,43h,流入パ
イプ43a,45a等の少なくとも一部分を収容するこ
とにより、カウンタウエイト10を油圧ショベルPにお
ける後方に移動させることなく、流入ホース43hをラ
ジエータ48,オイルクーラ46の上記の後方向の外側
に設けることを可能としている。
【0054】又、ウエイトカバー33の内部に充填され
た重量調整材49は、例えば鉄屑,コンクリート,バッ
テリ等からなり、これらの充填量,充填割合は作業装置
6の型式等によって適宜設定されるものである。又、図
12,図13示したように偏平部は上記とは異なる他の
部位に設けられる凝縮器71の配管に使用しても上記と
同様の作用効果を奏することができるものであるが、以
下アフタクーラ44の配管について説明する。
【0055】即ち、アフタクーラ44の配管43P,4
5Pは、図12,図13に示したように、アフタクーラ
44の上記配管43P,45Pが、ウレタンゴム,ガラ
スウール等の弾性力のある遮蔽部部材GSを貫通し上記
の冷却装置Rの上流側から下流側に跨って配設される冷
却装置Rの側部に設けられる配設部PLを上記配管が通
過する上記配管43P,45Pの一部を扁平部PLに構
成している。この扁平部は、図12,図13に示したよ
うに扁平管55(扁平管部55a,55b)に形成し
て、この扁平管55の外形寸法の厚みを略上記の円形状
の流入及び流出パイプ43a,45aの直径Dよりも小
さくなるように構成している。
【0056】そして、図12,図13に示す扁平管55
は、ラジエータ48の側面の近傍に配設し、本実施形態
ではラジエータ48の側部又はカウンタウエイト10の
配管収容部60に設けられた上記の配設部PLに上記遮
蔽部材GSである第2遮蔽部材GS2,ボルトBK1,
ナットBK2で構成される取付手段FSによりラジエー
タ48の側部に取付けられている。
【0057】上記第1冷却装置R1の建設機械Pにおけ
る前側は、ジンルーム13の前側隔壁ERF,アンダカ
バー18,エンジンカバー28との間に上記の遮蔽部材
GSが配設されている。又、第1及び第2遮蔽部材GS
1,GS2一体に構成してもよく、2分割型にして、そ
のいずれか一方の半分を、例えば上記のカウンタウエイ
ト10に設けられるホース収容部60に上記のように取
付手段FSにより配設するようにしてもよい。
【0058】又、図13に示したように上記分割された
配管の端部のそれぞれの上記扁平管部55a,55bに
嵌合され上記両扁平管部55a,55bを連結する扁平
管継手57が設けられている。又、上記の両扁平管部5
5a,55bは、一端部が上記分割されたそれぞれの円
筒状の配管43,45管状の端部に嵌合され他端部が上
記扁平管形状に形成されるように異形ジョイント55
A,55Bとして構成してもよい。上記扁平管555
a,55bは流入パイプ43a、流出パイプ45a又は
流入ホース43h,流出ホース45hで構成してもよ
い。
【0059】そして、扁平管55を上記複数の冷却装置
(冷却装置)のいずれかの建設機械における後方の側部
と上記油圧ショベルの上部旋回体の上記構成部材の,例
えばカウンタウエイト10とのうちの少なくともいずれ
か一方に、図12,図13に示したように取付手段FS
を介して着脱自在に取付けられる。従って、上記実施形
態では、図13に示したように異形ジョイント55A,
55Bを介して略円形状の配管43P,45Pとを連結
されるように構成されているので、これにより上記デッ
トスペースが寸法h1からh2に減少できる。そして、
図6,図12の場合には配管43P,45Pがラジエー
タ18の片側だけに配設されているので、更にh2/2
の長さのデッドスペースに減少させることができる。
又、上記配管43P,45Pも上記扁平管で構成するよ
うにしてもよい。
【0060】本実施形態に油圧ショベルPは上記のよう
に構成されているので、エンジン32により油圧ポンプ
36を駆動することにより、油圧ポンプ36から下部走
行体4,作業装置6の各アクチュエータに圧油を供給
し、下部走行体4を走行させたり、作業装置6を作動さ
せ土砂の掘削作業を行なうものである。一方、エンジン
32の運転時には、エンジン32によって冷却ファン3
4が回転駆動され吸気口24,26のスリット24a,
26aから外部の空気を冷却風としてカバー100内に
吸込み、この冷却風をアフタクーラ44,第1及び第2
オイルクーラ461,462、ラジエータ48に供給
し、吸入空気,作動油,エンジン冷却水を冷却し、上部
カバー26,アンダカバー26cから排出口24b,2
6bされる。
【0061】又、ラジエータ48を通過して高温となっ
た冷却風は、その一部がラジエータ48の上側,下側,
左右側を通って上流側に回り込もうとするが、上記の遮
蔽部材GSが高温の冷却風の回り込みを防止する。この
ときに、上側遮蔽部材GSはラジエータ48の上側に密
着しているから、冷却風が逆流して再循環するのを確実
に防止することができる。
【0062】上記のように、本実施形態によれば、エン
ジン32とアフタクーラ44とを接続する流入ホース4
3h,流出ホース45hを、ラジエータ48,第1及び
第2オイルクーラ461,462の油圧ショベルPにお
ける後方向に外側を通じて配設されているから、従来装
置のラジエータ48、第1及び第2オイルクーラ46
1,462の上側に配設されていた上記の流入及び流出
ホースを取り除くことができる。
【0063】これにより、冷却装置全体の高さ小さくす
ることができ、冷却装置装置を覆うカバー100のエン
ジンカバー28を低くすることができるから、キャビン
8からの後方視界を良好にすることができ、作業性を向
上することができる。又、ラジエータ48に対応してエ
ンジンカバー28内に設けられた上側の遮蔽部材のGS
形状を単純な形状にすることができるから、上記上側の
遮蔽部材GSをラジエータ48に沿って密着させること
ができ、冷却風の再循環を確実に防止して、ラジエータ
48、第1及び第2オイルクーラ461,462、アフ
タクーラ44による冷却効率を向上することができ、上
側の遮蔽部材GSを単純な形状とすることで製造コスト
を低減できる上に、損傷等に対する耐久性を向上するこ
とができる。
【0064】一方、エンジン32とアフタクーラ44と
を接続する流入ホース43h,流出ホース45hがラジ
エータ48,第1及び第2オイルクーラ461,462
の上記の後方向の外側を通して配設したので、流入ホー
ス43h,流出ホース45hがラジエータ48、第1及
び第2オイルクーラ461,462から上記前後方向に
突出する。しかし、上記本実施形態では、上記後側に突
出した流入ホース43h,流出ホース45h等の上記配
管を、カウンタウエイト10に形成された配管収容部で
あるホース収容部60内に収容することができるから、
カウンタウエイト10を後方に移動することなく、流入
ホース43hを配設するためのスペースを確保すること
ができ、流入ホース43h余裕を持って配管することが
できる。
【0065】この結果、カウンタウエイト10の後退に
よる旋回半径の増大を防止でき、油圧ショベルPの作業
性能を向上せしめることができる。又その他の機器を余
裕をもってレイアウトすることができるから、組立て作
業性,メンテナンス作業性を向上できる上に、製造コス
トを低減することができる。なお、上記実施形態では、
第2冷却装置R2としてのアフタクーラ44を例にあげ
て説明したが、本発明はこれに限らず、例えば第2交換
器R2として空気調整装置のコンデンサ71等を適用し
てもよい。
【0066】又、本実施形態では、カウンタウエイト1
0は中空の密閉構造をなすウエイトカバー33と,ウエ
イトカバ−33内に充填された重量調整材49等によっ
て構成し、上記のウエイトカバー33にホース収容箱3
1を溶接することによりホース収容部60を形成した場
合を例に挙げて説明したが、本発明これに限らず、例え
ばカウンタウエイト10が鋳造によって成型された一体
物である場合には、成型の段階でホース収容部60を設
けるようにすればよい。
【0067】又、上記の本実施形態では、図7,図8に
示したように流入ホース43hをカウンタウエイト10
に形成したホース収容部60内に収容するものとして説
明したが、エンジン32の向きが左右方向が反対方向に
向けて配設する場合でも上記と同様の作用効果を奏する
ことができる。又、上記実施形態では、図2に示したよ
うにカウンタウエイト10の前側に横置きに配設された
エンジン32の、建設機械Pにおける左方向に設けられ
た上記の前後方向に並設されたラジエータ48,オイル
クーラ46を分離して、分離したオイルクーラ46をキ
ャブ8と上記のラジエータ48との間に配設し,このオ
イルクーラ46に重合するようにオイルクーラ用冷却フ
ァンを配設するような場合でも、上記実施形態と同様に
コンパクトに上記建設機械Pを作ることができる。
【0068】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1記載の
本発明の複合熱変換器によれば、アッパタンク及びロア
タンクとの間に放熱部を有する複数個の熱交換器を上記
放熱部を流れる冷却空気の流れに沿って直列に重合する
ように連結され同一の被冷却流体が流通する複合熱交換
器と、上記複合熱交換器の各々のアッパタンクを連結す
る流入連結パイプと、上記複合熱交換器の各々のロアタ
ンクを連結する流出連結パイプとのうち少なくともいず
れか一方とを備えているので、上記の複数個の熱交換器
が上記の流入連結パイプと流出連結パイプで連結される
強固な支持構造を構成となり耐久性が向上する。
【0069】又、複合熱交換器は複数個の熱交換機で構
成されているので、上記放熱部から見た表面の形状の大
きさが、単体の熱交換器の上記表面形状の大きさに比較
して小さくでき、コンパクトに構成することができる。
従って上記複合熱交換器を配設する場合に設計的な自由
度を拡大することができる。請求項2記載の本発明の複
合熱交換器によれば、請求項1記載の構成において、上
記アッパタンク及び上記ロアタンクのいずれか一方に少
なくとも1個の連結部材を有するので、請求項1の効果
に加え、流入連結パイプ,流出連結パイプと上記連結部
材により連結され上記放熱部や上記アッパタンク及上記
びロアタンクが上記の流入連結パイプ,流出連結パイプ
の少なくともいずれか一方の一点支持または上記片持支
持にならず強固な支持構造になり、耐久性が向上し且つ
コストを低減することができる。
【0070】請求項3記載の本発明の複合熱交換器よれ
ば、請求項1又は2記載の構成において、上記アッパタ
ンク及び上記ロアタンクのいずれか一方の少なくとも1
個の連結部材が上記流入連結パイプ,流出連結パイプの
うちの少なくともいずれか一方と兼用されるように構成
されているので、請求項1又は2の効果に加え、上記の
流入連結パイプ及び流出連結パイプが上記連結部材と兼
用され、上記連結部材が節約できコストを低減すること
ができる。
【0071】請求項4記載の本発明の複合熱交換器によ
れば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記の流入連結パイプ,流出連結パイプは、各々の
上記アッパタンク及上記びロアタンクの上記冷却空気の
流れ方向に対する略中央部の位置に配設されているの
で、請求項1〜3のいずれかの効果に加え、上記の複合
熱交換器の上記複数個の熱交換器の各々の上記のアッパ
タンク及びロアタンクの略中央部が流入連結パイプ,流
出連結パイプにより接続される構成となり、上記のアッ
パタンク及びロアタンクの略中央部が上記両連結パイプ
のそれぞれ出支持して、上記アッパタンク及上記びロア
タンクが片持支持にならず強固な支持構造になり、耐久
性が向上し且つコストを低減することができる。
【0072】請求項5記載の本発明の複合熱交換器によ
れば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記複合熱交換器は、複数個のオイルクーラで構成
されているので、請求項1〜4のいずれかの効果に加
え、上記建設機械の作動油の冷却を効果的に行ない、円
滑な作業ができ、作業効率を向上することができる。
【0073】請求項6記載の本発明の複合熱交換器によ
れば、請求項4又は5記載の構成において、上記複合熱
交換器の上記のアッパタンク及びロアタンクの略中央部
が上記流入連結パイプ及び上記流出連絡パイプで連結さ
れ上記流入連結パイプ及び上記流出連絡パイプが配管を
介して上記建設機械の作動用油圧を制御するコントロー
ルバルブに接続されているので、請求項4又は5の効果
に加え、上記複合熱交換器を強固に支持し剛性を向上す
ることができると共に上記コントロールバルブにできる
だけ近接して短絡するように接続することができ、コス
トを低減することができる。
【0074】請求項7記載の本発明の建設機械によれ
ば、上記建設機械の前側に作業装置が設けられるフレー
ムと、上記作業装置とバランスさせるための上記フレー
ムの後端部に取り付けられたカウンタウエイトと、上記
建設機械に搭載されたエンジンと、上記エンジンのクラ
ンクシャフトの長手方向の両端部のいずれか一方の側の
位置して設けられた同一の被冷却流体が流通する複数個
の冷却装置と、上記冷却装置はアッパタンク及びロアタ
ンクとの間に放熱部を有する複数個の熱交換器を上記放
熱部を流れる冷却空気の流れに沿って直列に重合するよ
うに連結され同一の被冷却流体が流通する複合熱交換器
と、上記複合熱交換器の各々のアッパタンクを連結する
流入連結パイプと、上記複合熱交換器の各々のロアタン
クを連結する流出連結パイプとのうち少なくともいずれ
か一方の連結パイプと、上記アッパタンク及び上記ロア
タンクのいずれか一方に少なくとも1個の連結部材を有
するので、上記の複数個の熱交換器が上記の流入連結パ
イプと流出連結パイプからの一方で連結される強固な支
持構造を構成となり耐久性が向上する。又上記複合熱交
換器の採用により上記建設機械の前後方向の長さが短縮
され,上記カウンタウエイトの後退させることなく上部
旋回体の回転半径を小さくすることができる。
【0075】請求項8記載の本発明の建設機械によれ
ば、請求項7記載の構成において、上記少なくとも1個
の連結部材は上記流入連結パイプ又は上記流出連結パイ
プのうちの少なくともいずれか一方と兼用に構成されて
いるので、上記少なくとも1個の連結部材をも省略する
ことができ、コストの低減を図ることができる。請求項
9記載の本発明の建設機械によれば、請求項7又は8記
載の構成において、上記アッパタンクの流入連結パイプ
と上記ロアタンクの流出連結パイプは、各々の上記アッ
パタンク及び上記ロアタンクの上記冷却空気の流れ方向
に対して略中央部で連結されているので、上記アッパタ
ンク及上記びロアタンクが片持支持にならず強固な支持
構造になり、耐久性が向上し且つコストを低減すること
ができる。
【0076】又、上記の流入連結パイプ及び流出連結パ
イプが上記連結部材と兼用され、上記連結部材が節約で
きコストを低減することができる。請求項10記載の本
発明の建設機械によれば、請求項7〜9のいずれか1項
に記載の構成において、上記複合熱交換器は、オイルク
ーラで構成されているので、上記建設機械の作動油の冷
却を効果的に行ない、円滑な作業ができ、作業効率を向
上することができる。
【0077】請求項11記載の本発明の建設機械によれ
ば、請求項7〜10のいずれか1項に記載の構成におい
て、上記フレームの上記建設機械の後側に左右方向に延
びる横置きに搭載されたエンジンと、上記作業装置とバ
ランスさせるために上記フレームの後端部に取付られた
カウンたウエイトと、上記エンジンの上記左右方向の一
方側に位置して設けられた複数個の冷却装置と、上記複
数個の冷却装置のうちのアフタクーラで構成される第2
冷却装置の上記建設機械における前後方向のいずれか一
方の外側部に接続され上記建設機械における上下方向に
並列に配列された流入配管及び流出配管と、上記複数個
の冷却装置のうちの残りの第1冷却装置が少なくとも復
号熱交換器で構成されているので、上記建設機械の作動
油の冷却を効果的に行ない、円滑な作業ができ、作業効
率を向上することができる。
【0078】請求項12記載の本発明の建設機械によれ
ば、請求項8又は11のいずれか1項に記載の構成にお
いて、上記配管を貫通させると共に上記建設機械の上部
旋回体上に配設された2部材間を遮蔽する遮蔽部材にお
いて、上記配管が貫通する貫通孔が2分割され上記2部
材のうちの一方の部材に取付けられる第1遮蔽部材と、
上記分割された他方の部材に取付けられる第2遮蔽部材
とを備えているので、上記の配管,遮蔽部材の取付け及
び分解並びにそのメンテナンスが容易になり遮蔽効果を
向上することができる。
【0079】請求項13記載の本発明の建設機械によれ
ば、請求項12記載の構成において、上記2部材のうち
の少なくともいずれか一方の部材に設けられ上記配管を
収容する配管収容部を有し、上記配管収容部内に上記第
1及び第2遮蔽部材のうちの少なくともいずれか一方を
取付けたので、上記の配管,遮蔽部材の取付け及び分解
並びにそのメンテナンスが容易になり遮蔽効果を向上す
ることができる。
【0080】請求項14記載の本発明の建設機械によれ
ば、請求項7又は11記載の構成において、上記エンジ
ンの吸気用エアクリーナの配管と上記流入配管及び流出
配管とが上記建設機械における上下方向に並列になるよ
うに配設されているので、上記の流入管配,流出配管を
上記冷却装置の前後方向のいずれか一方の外側を通すこ
とにより、上記の流入配管,流出配管及びエアクリーナ
の配管が上記冷却装置から上記建設機械における前後方
向のいずれか一方の外側に突出するだけでよく又更に上
記複合熱交換器により上記建設機械の前後方向の上記配
設の長さを短縮することができる。又上記カウンタウエ
イトを後方ヘ移動させることなく、この配管を余裕をも
って配設することができる。
【0081】これにより、上記カウンタウエイトの後退
による旋回半径の増大を防止でき、この油圧ショベルの
作業性能を向上することができる。又他の機器を余裕を
もってレイアウトすることができるから、組立て作業
性,メンテナンスの作業性を向上できる上、製造コスト
を低減することができる。又、上記エンジンの吸気用エ
アクリーナの配管と上記流入配管及び流出配管とが上記
建設機械における上下方向に並列になるように配設され
ているので、上記建設機械の上部旋回体の回転半径の長
さが小さくなり、狭い工事現場での作業が容易になる。
【0082】又、上記流入配管及び流出配管はアフタク
ーラの配管であるので、上記アフタクーラの冷却効率を
向上することができる。請求項15記載の本発明の建設
機械によれば、請求項7〜15のいずれか1項に記載の
構成において、複数個の熱交換器のうちのいずれかを左
右に並列に配設した第1冷却装置と、上記第1冷却装置
のうちの少なくともいずれか一方と上記複数個の熱交換
器のうちの残りの少なくともいずれか1つの熱交換器か
らなる第2冷却装置とが重合するように配設された冷却
装置とを有し、上記第1冷却装置の上記建設機械の前後
方向のいずれか一方の外側をそれぞれ通って上記第2冷
却装置に接続された上記流入配管及び流出配管とを備
え、第1冷却装置又は第2冷却装置のうちのいずれか一
方が上記複合熱交換器が含むように構成されているの
で、上記流入管配,流出配管を上記冷却装置の後方向の
外側を通すことにより、上記流入配管,流出配管が上記
冷却装置から上記建設機械における前後方向及び左右方
向に突出するようになるが、上記カウンタウエイトに設
けられた配管収容部内に収容することができるから上記
カウンタウエイトを後方ヘ移動させることなく、この配
管を余裕をもって配設することができる。
【0083】これにより、上記カウンタウエイトの後退
による旋回半径の増大を防止でき、この油圧ショベルの
作業性能を向上することができる。又他の機器を余裕を
もってレイアウトすることができるから、組立て作業
性,メンテナンスの作業性を向上できる上、製造コスト
を低減することができる。又、上記エンジンの吸気用エ
アクリーナの配管と上記流入配管及び流出配管とが上記
建設機械における上下方向に並列になるように配設され
ているので、上記建設機械の上部旋回体の回転半径の長
さが小さくなり、狭い工事現場での作業が容易になる。
【0084】又、上記流入配管及び流出配管はアフタク
ーラの配管であるので、上記アフタクーラの冷却効率を
向上することができる。請求項16記載の本発明の建設
機械によれば、請求項11〜16のいずれか1項に記載
の構成において、上記冷却装置の上記建設機械における
後側と上記カウンタウエイトとの間に配設される上記流
入配管及び流出配管の少なくとも一部分を扁平管で構成
したので、請求項11〜15のいずれかの効果に加え、
上記カウンタウエイトの後退による旋回半径の増大を防
止でき、この油圧ショベルの作業性能を向上することが
できる。又上記流入配管及び流出配管が上記扁平管にし
た分だけ上記建設機械の前後方向の長さを短くでき,コ
ンパクトに製造コストの低減を図ることができる。
【0085】請求項17記載の本発明の建設機械によれ
ば、請求項11〜16のいずれか1項に記載の構成にお
いて、建設機械の前側に作業装置が設けられたフレーム
と、上記フレームの上記建設機械の後側に左右方向に延
びる横置きに搭載されたエンジンと、上記作業装置とバ
ランスさせるために上記フレームの後端部に取付られた
カウンタウエイトと、上記エンジンの上記左右方向の一
方側に位置して設けられた冷却装置と、上記冷却装置の
上記建設機械における後方向の外側部に接続された流入
配管,流出配管と、上記冷却装置の上記建設機械の後側
で上記カウンタウエイトの前側部又は上記冷却装置の上
記建設機械の後側に配置された上記配管を収容するため
に上記カウンタウエイトに設けられた配管収容部と、上
記カウンタウエイトの前側で上記カウンタウエイトと上
記冷却装置の上記後側との間で上記配管収容部又は上記
カウンタウエイトの前側部に配設された上記流入配管,
流出配管と上下方向に並列になるように配設された上記
エンジン吸気用のエアクリーナの配管とを備えたので、
上記流入管配,流出配管を上記冷却装置の後方向の外側
を通すことにより、上記流入配管,流出配管が上記冷却
装置から上記建設機械における前後方向及び左右方向に
突出するようになるが、上記の両流入配管,流出配管、
エアクリーナの配管を上下方向に並列に配設するか、又
は上記カウンタウエイトに設けられた配管収容部内に収
容することができるから上記カウンタウエイトを後方ヘ
移動させることなく、この配管を余裕をもって配設する
ことができる。
【0086】これにより、上記カウンタウエイトのこう
たいによる旋回半径の増大を防止でき、この油圧ショベ
ルの作業性能を向上することができる。又他の機器を余
裕をもってレイアウトすることができるから、組立て作
業性,メンテナンスの作業性を向上できる上、製造コス
トを低減することができる。又、上記エンジンの吸気用
エアクリーナの配管と上記流入配管及び流出配管とが上
記建設機械における上下方向に並列になるように配設さ
れているので、上記建設機械の上部旋回体の回転半径の
長さが小さくなり、狭い工事現場での作業が容易にな
る。
【0087】又、上記流入配管及び流出配管はアフタク
ーラの配管であるので、上記アフタクーラの冷却効率を
向上することができる。請求項18記載の本発明の建設
機械によれば、請求項11〜17のいずれか1項に記載
の構成において、上記の冷却装置の外周側壁と上記エン
ジンカバー又は上記外周側壁に対向する上記上部旋回体
側部材とのうちの少なくともいずれか一方に取付けられ
た遮蔽部材を設けたので、上記遮蔽部材により上記の配
管,遮蔽部材の取付け及び分解並びにそのメンテナンス
が容易になり遮蔽効果を向上することができる。
【0088】請求項19記載の本発明の建設機械によれ
ば、請求項11又は18記載の構成において、上記冷却
装置の外周側に設けられる第1遮蔽部部材と上記カウン
タウエイトの上記配管収容部に設けられる第2遮蔽部材
とが一体又は別体に形成されているので、必要に応じて
上記遮蔽部材を一体又は別体に構成して冷却効果を増大
させると共に,上記遮蔽部材の着脱を容易にしてシール
性能とシール状況の調整を向上させることができる。
【0089】請求項20記載の本発明の建設機械によれ
ば、請求項11又は17記載の構成において、上記のエ
ンジン,複数個の冷却装置からなる冷却装置を搭載した
建設機械において、上記複数個の冷却装置のうちの少な
くともいずれかを直列に重合するように配設し、上記重
合する上記冷却装置のうちのいずれか一方の冷却装置へ
給排させる被冷却流体用配管が上記重合する他方の冷却
装置の側壁を跨ぐように配設される配設部又は上記冷却
装置とカウンタウエイトとの間に配設される配設部が設
けられ、上記配設部を通過する上記配管の少なくとも一
部分が扁平状に形成された扁平部と上記流入配管及び流
出配管の少なくとも一部が上記配管収容部に没入するよ
うに構成されているので、上記建設機械の前右方向の長
さを短縮することができ、上記建設機械が小型化するこ
とができ、上記建設機械の上部旋回体の旋回半径を小さ
くすることができる。
【0090】請求項21記載の本発明の建設機械によれ
ば、請求項11〜20のいずれか1項に記載の構成にお
いて、上記流入配管,流出配管の上記扁平部の少なくと
も一部分が上記冷却装置の外周側壁と上記カウンタウエ
イトとの間に配設されるように構成されているので、上
記建設機械が小型化することができ、上記建設機械の上
部旋回体の旋回半径を小さくすることができる。
【0091】請求項22記載の本発明の建設機械によれ
ば、請求項7,11,17,18,20のいずれか1項
に記載の構成において、上記建設機械の前後方向に上記
エンジンが塔載されているので、請求項7,11,1
7,18,20の効果に加え、上記建設機械に対する上
記エンジンの配置の決定に自由度が有り、上記建設機械
の前方からの冷却空気により上記の冷却装置,エンジン
等を冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の複合熱交換器を示すもので、複
数個の冷却装置であるラジエータ,オイルクーラ,アフ
タクーラ等を組合わされて使用された場合の複合熱交換
器としてのオイルクーラ用の熱交換器の平面図を示す概
略説明図である。
【図2】図1(A)矢印2Aの側面図を示す概略説明図
である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す複合熱交換機を建
設機械を油圧ショベルに適用した場合を示すもので、油
圧ショベルの側面を示す概略側面図である。
【図4】図3の4A−4A線に沿う前方からの矢視縦断
面を示す概略説明図である。
【図5】図4の配管の構成を示すもので、(A)は図4
矢印5Aの平面図を示す概略説明図、(B)は図5
(A)の矢印5Bの側面を示す概略説明図、(C)は図
5(A)の矢印5Cの正面図を示す概略説明図である。
【図6】図4の実施形態の変形例を示すもので、冷却装
置の配管がカウンタウエイトの前側に配設された場合の
図7の矢印6Aの後方からの矢視断面を示す概略説明図
である。
【図7】図6の矢印7Aの平面図を示す概略説明図であ
る。
【図8】図7の8A−8A線に沿う断面を示す概略説明
図である。
【図9】図7の矢印9Aの側面図を示す概略説明図あ
る。
【図10】図7の流入配管,流出配管の配管状態を示す
要部の概略拡大説明図である。
【図11】図7の流入配管,流出配管と配管収容部との
相互位置を示す概略説明図である。
【図12】図7の矢印12Aの斜視図をであって第1冷
却装置のラジエータ側面に取付けられた流入配管,流出
配管を部分的に扁平管で構成された状態を示す概略説明
図である。
【図13】図12の扁平管の分解した状態を示す概略説
明図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体 4 下部走行体 5 旋回フレーム 6 作業装置 8 キャビン 10 カウンタウエイト 12 センタフレーム 12a 取付部 14 サイドフレーム 16 ビーム 24 側部カバー 26 上部カバー 28 エンジンカバー 31 ホース収容箱 32 エンジン 34 冷却ファン 36 油圧ポンプ 40 過給器 43T 流入側タンク 44 アフタクーラ 45T 流出側タンク 46 オイルクーラ 46UT アッパタンク 46LT ロアタンク 46UP 流入連結パイプ 46LP 流出連結パイプ 48 ラジエータ 49 重量調整材 55 扁平管 60 配管収容部(ホース収容部) 100 カバー 110 貫通孔 460 複合熱交換器 461 第1熱交換器 462 第2熱交換器 CR 冷却装置室 CT 略中央部 CV コントロールバルブ FS 取付手段 GS 遮蔽部材 GS1 第1遮蔽部材 GS2 第2遮蔽部材 JT 連結部部材 R 冷却装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D015 CA02 3L065 FA19 3L103 AA03 AA06 AA35 BB16 BB17

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アッパタンク及びロアタンクとの間に放
    熱部を有する複数個の熱交換器を上記放熱部を流れる冷
    却空気の流れに沿って直列に重合するように連結され同
    一の被冷却流体が流通する複合熱交換器と、上記複合熱
    交換器の各々のアッパタンクを連結する流入連結パイプ
    と、上記複合熱交換器の各々のロアタンクを連結する流
    出連結パイプとのうち少なくともいずれか一方を備えた
    ことを特徴とする、複合熱交換器。
  2. 【請求項2】 上記アッパタンク及び上記ロアタンクの
    いずれか一方に少なくとも1個の連結部材を有すること
    を特徴とする、請求項1記載の複合熱交換器。
  3. 【請求項3】 上記アッパタンク及び上記ロアタンクの
    いずれか一方の少なくとも1個の連結部材が上記流入連
    結パイプ,流出連結パイプのうちの少なくともいずれか
    一方と兼用されるように構成されていることを特徴とす
    る、請求項1又は2記載の複合熱交換器。
  4. 【請求項4】 上記の流入連結パイプ,流出連結パイプ
    は各々の上記アッパタンクと上記ロアタンクは、各々の
    上記アッパタンク及上記びロアタンクの上記冷却空気の
    流れ方向の略中央部に配設されていることを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合熱交換
    器。
  5. 【請求項5】 上記複合熱交換器は、オイルクーラで構
    成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の複合熱交換器。
  6. 【請求項6】 上記複合熱交換器の上記のアッパタンク
    及びロアタンクの略中央部に上記流入連結パイプ及び上
    記流出連絡パイプで連結され上記流入連結パイプ及び上
    記流出連絡パイプが配管を介して上記建設機械の作動用
    油圧を制御するコントロールバルブに接続されているこ
    とを特徴とする、請求項4又は5記載の複合熱交換器。
  7. 【請求項7】 上記建設機械の前側に作業装置が設けら
    れるフレームと、上記作業装置とバランスさせるための
    上記フレームの後端部に取り付けられたカウンタウエイ
    トと、上記建設機械に搭載されたエンジンと、上記エン
    ジンのクランクシャフトの長手方向の両端部のいずれか
    一方の側の位置して設けられた冷却装置と、上記冷却装
    置はアッパタンク及びロアタンクとの間に放熱部を有す
    る複数個の熱交換器を上記放熱部を流れる冷却空気の流
    れに沿って直列に重合するように連結され同一被冷却流
    体が流通する複合熱交換器と、上記複合熱交換器の各々
    のアッパタンクを連結する流入連結パイプと、上記複合
    熱交換器の各々のロアタンクを連結する流出連結パイプ
    とのうち少なくともいずれか一方の連結パイプと、上記
    アッパタンク及び上記ロアタンクのいずれか一方に少な
    くとも1個の連結部材を有することを特徴とする、建設
    機械。
  8. 【請求項8】 上記少なくとも一個の連結部材は上記流
    入連結パイプ又は上記流出連結パイプのうちの少なくと
    もいずれか一方と兼用に構成されていることを特徴とす
    る、請求項7記載の建設機械。
  9. 【請求項9】 上記アッパタンクの流入連結パイプと上
    記ロアタンクの流出連結パイプは、各々の上記アッパタ
    ンク及び上記ロアタンクの上記冷却空気の流れ方向に対
    して略中央部に配設されていることを特徴とする、請求
    項7又は8記載の建設機械。
  10. 【請求項10】 上記複合熱交換器は、オイルクーラで
    構成されていることを特徴とする、請求項7〜9のいず
    れか1項に記載の建設機械。
  11. 【請求項11】 上記フレームの上記建設機械の後側に
    左右方向に延びる横置きに搭載されたエンジンと、上記
    作業装置とバランスさせるために上記フレームの後端部
    に取付られたカウンたウエイトと、上記エンジンの上記
    左右方向の一方側に位置して設けられた複数個の冷却装
    置と、上記複数個の冷却装置のうちのアフタクーラで構
    成される第2冷却装置の上記建設機械における前後方向
    のいずれか一方の外側部に接続され上記建設機械におけ
    る上下方向に並列に配列された流入配管及び流出配管
    と、上記複数個の冷却装置のうちの残りの第1冷却装置
    が少なくとも上記複合熱交換器で構成されていることを
    特徴とする、請求項7〜10のいずれか1項に記載の建
    設機械。
  12. 【請求項12】 上記配管を貫通させると共に上記建設
    機械の上部旋回体上に配設された2部材間を遮蔽する遮
    蔽部材において、上記配管が貫通する貫通孔が2分割さ
    れ上記2部材のうちの一方の部材に取付けられる第1遮
    蔽部材と、上記分割された他方の部材に取付けられる第
    2遮蔽部材とを備えたことを特徴とする、請求項8又は
    11記載の建設機械。
  13. 【請求項13】 上記2部材のうちの少なくともいずれ
    か一方の部材に設けられ上記配管を収容する配管収容部
    を有し、上記配管収容部内に上記第1及び第2遮蔽部材
    のうちの少なくともいずれか一方を取付けたことを特徴
    とする、請求項12記載の建設機械。
  14. 【請求項14】 上記エンジンの吸気用エアクリーナの
    配管と上記流入配管及び流出配管とが上記建設機械にお
    ける上下方向に並列になるように配設されたことを特徴
    とする、請求項7又は11記載の建設機械。
  15. 【請求項15】 複数個の熱交換器のうちのいずれかを
    左右に並列に配設した第1冷却装置と、上記第1冷却装
    置のうちの少なくともいずれか一方と上記複数個の熱交
    換器のうちの残りの少なくともいずれか1つの熱交換器
    からなる第2冷却装置とが重合するように配設された冷
    却装置とを有し、上記第1冷却装置の上記建設機械の前
    後方向のいずれか一方の外側をそれぞれ通って上記第2
    冷却装置に接続された上記流入配管及び流出配管とを備
    え、第1冷却装置又は第2冷却装置のうちのいずれか一
    方が上記複合熱交換器が含むように構成されていること
    を特徴とする、請求項11〜15のいずれか1項に記載
    の建設機械。
  16. 【請求項16】 上記冷却装置の上記建設機械における
    後側と上記カウンタウエイトとの間に配設される上記流
    入配管及び流出配管の少なくとも一部分を扁平管で構成
    したことを特徴とする、請求項11〜15のいずれか1
    項に記載の建設機械。
  17. 【請求項17】 建設機械の前側に作業装置が設けられ
    たフレームと、上記フレームの上記建設機械の後側に左
    右方向に延びる横置きに搭載されたエンジンと、上記作
    業装置とバランスさせるために上記フレームの後端部に
    取付られたカウンたウエイトと、上記エンジンの上記左
    右方向の一方側に位置して設けられた冷却装置と、上記
    冷却装置の上記建設機械における後方向の外側部に接続
    された流入配管,流出配管と、上記冷却装置の上記建設
    機械の後側で上記カウンタウエイトの前側部又は上記冷
    却装置の上記建設機械の後側に配置された上記配管を収
    容するために上記カウンタウエイトに設けられた配管収
    容部と、上記カウンタウエイトの前側で上記カウンタウ
    エイトと上記冷却装置の上記後側との間で上記配管収容
    部又は上記カウンタウエイトの前側部に配設された上記
    流入配管,流出配管と上下方向に並列になるように配設
    された上記エンジン吸気用のエアクリーナの配管とを備
    えたことを特徴とする、請求項11〜16記載の建設機
    械。
  18. 【請求項18】 上記の冷却装置の外周側壁と上記エン
    ジンカバー又は上記外周側壁に対向する上記上部旋回体
    側部材とのうちの少なくともいずれか一方に取付けられ
    た遮蔽部材を設けたことを特徴とする、請求項11〜1
    7のいずれか1項に記載の建設機械。
  19. 【請求項19】 上記冷却装置の外周側に設けられる第
    1遮蔽部部材と上記カウンタウエイトの上記配管収容部
    に設けられる第2遮蔽部材とが一体又は別体に形成され
    ていることを特徴とする、請求項11又は18記載の建
    設機械。
  20. 【請求項20】 上記のエンジン,複数個の冷却装置か
    らなる冷却装置を搭載した建設機械において、上記複数
    個の冷却装置のうちの少なくともいずれかを直列に重合
    するように配設し、上記重合する上記冷却装置のうちの
    いずれか一方の冷却装置へ給排させる冷媒用配管が上記
    重合する他方の冷却装置の側壁を跨ぐように配設される
    配設部又は上記冷却装置とカウンタウエイトとの間に配
    設される配設部が設けられ、上記配設部を通過する上記
    配管の少なくとも一部分が扁平状に形成された扁平部と
    上記流入配管及び流出配管の少なくとも一部が上記配管
    収容部に没入するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項11又は17記載の建設機械。
  21. 【請求項21】 上記流入配管,流出配管の上記扁平部
    の少なくとも一部分が上記冷却装置の外周側壁と上記カ
    ウンタウエイトとの間に配設されるように構成されてい
    ることを特徴とする、請求項11〜20のいずれか1項
    に記載の建設機械。
  22. 【請求項22】 上記建設機械の前後方向に上記エンジ
    ンが塔載されていることを特徴とする、請求項7,1
    1,18,19,21のいずれか1項に記載の建設機
    械。
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