JP2003184840A - 樹脂クリップのピン構造 - Google Patents

樹脂クリップのピン構造

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JP2003184840A JP2001385900A JP2001385900A JP2003184840A JP 2003184840 A JP2003184840 A JP 2003184840A JP 2001385900 A JP2001385900 A JP 2001385900A JP 2001385900 A JP2001385900 A JP 2001385900A JP 2003184840 A JP2003184840 A JP 2003184840A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂クリップに設けられたピン挿入孔に対
し、ピンの挿入角度を規制できる樹脂クリップのピン構
造を提供する。 【解決手段】 ピン1の胴部1aの外側面1a1から突
設された係止突起2,2の突設方向は、胴部1aの先端
から放射状に延設されたガイド5,5の延設方向に対し
て略垂直となっており、ピン1を樹脂クリップ10に設
けられた各ピン挿入孔に挿入する際、ピン1先端のガイ
ド5,5を樹脂クリップ10のバンパー保持壁10cに
形成された切り欠き部16,16に挿入すれば、ピン1
は、最初の挿入角度を維持したまま、係止突起2,2が
軸心n方向に撓みつつ矢印a方向へ挿入される。従っ
て、樹脂クリップ10へのピン1の取り付け作業を効率
よくかつ確実に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂クリップのピ
ン構造に関し、詳細には、自動車等の車両に取り付けら
れる装備品を固定する樹脂製のクリップに穿設された、
直径方向に所定長さの一対の切り欠き部が形成された略
円形形状を有するピン挿入孔に挿入される樹脂クリップ
のピン構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、自動車において、例えばバンパー
を車体に取り付ける際に、バンパーのフランジにタイヤ
の周囲を覆うフェンダー内側のフェンダーライナーが取
り付けられるようになっており、その場合、図6に示す
ように、2つの間隙部を有する側面視略S字型形状の樹
脂クリップ100を介して両部材が固定されるようにな
っている。樹脂クリップ100は、略平行な3枚の略長
方形の壁部、第1乃至第3の壁部100a〜100c
と、第1の壁部100a及び第2の壁部100bの図6
の手前側縁間に渡設された第1の接続壁100dと、第
2の壁部100b及び第3の壁部100cの図6の奥側
縁間に渡設された第2の接続壁100eとから構成され
ている。また、第1及び第2の壁部100a,100b
と第1の接続壁100dとによって略コの字が形成され
ており、第2及び第3の壁部100b,100cと第2
の接続壁100eとによって略コの字が形成されてい
る。各コの字の開口部はそれぞれ間隙部101,102
となっており、各間隙部には、それぞれ部材が挿入され
ることになる。 【0003】樹脂クリップ100の第1乃至第3の壁部
100a〜100cには、それぞれ同心軸上に位置する
ピン挿入孔が穿設されており、当該挿入孔には、樹脂製
のピン120が挿入されることになる。第1の壁部10
0aには、略円形のピン挿入孔105が穿設されてお
り、その直径方向外側に向かって略長方形の切り欠き1
06,106が一対に形成されている。また、図示しな
いが、第2の壁部100b及び第3の壁部100cに
も、それぞれピン挿入孔105と同形状のピン挿入口が
穿設されており、切り欠き106,106と同形状の切
り欠きが一対に形成されている。ピン120は、略円柱
形の胴部120aと胴部120aの一端に固設された略
円板形状の頭部120bとから構成されている。胴部1
20aの長さ方向略中央部には、一対の係止突起12
3,123がその外側面から直径方向外向きに突設され
ている。係止突起123,123は、ピン120の挿入
方向である矢印A方向に向かって軸心N側に傾斜した傾
斜面123aと、軸心Nに対して略垂直な面の係止面1
23bとを備えている。また、係止突起123,123
は、その軸心N側に形成されたスリットにより、矢印A
と反対向きの力を受けて軸心N側に撓むことができるよ
うになっている。 【0004】また、図示しないが、樹脂クリップ100
の第3の壁部100cの矢印A方向側面には、各ピン挿
入口に挿入されたピン120が回転しないようにピン1
20を保持し、係止突起123の係止面123bが係合
する一対の着座面を備えた略円筒形状のピン保持部が設
けられている。着座面は、切り欠き106,106が形
成された直径方向に対して略垂直な方向に一対形成され
ており、ピン120は、係止突起123の突設方向と切
り欠き106,106が形成された直径方向とを垂直と
した状態で、矢印A方向に向かって各ピン挿入孔(図示
外)に挿入されて樹脂クリップ100に取り付けられる
ようになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術では、樹脂クリップ100に穿設された
各ピン挿入孔にピン120を挿入する際、各ピン挿入孔
の切り欠きが形成された直径方向に対し、ピン120の
胴部120aに設けられた係止突起の突設方向を垂直に
した状態でピン120をピン挿入孔105に挿入しなけ
れば、係止突起の係止面123bが樹脂クリップ100
の第3の壁部100cの矢印A方向側面に形成された着
座面に係合することができないので、ピン120を樹脂
クリップ100に穿設された各ピン挿入孔へ挿入する
際、各々の方向の管理が難しく、作業が確実に行われな
い可能性があるという問題があった。 【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、樹脂クリップに設けられたピン挿入孔
に対し、ピンの挿入角度を規制できる樹脂クリップのピ
ン構造を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、自動車等の車両に取り付
けられる装備品を固定する樹脂製のクリップに穿設され
た、直径方向に所定長さの一対の切り欠き部が形成され
た略円形形状を有するピン挿入孔に挿入される樹脂クリ
ップのピン構造であって、前記ピンは、略円柱形状の胴
部と、当該胴部の前記ピンの挿入方向とは反対側の端部
に設けられた頭部とを備え、前記胴部の外側面には、前
記挿入方向に向かって前記軸心側に傾斜し、前記軸心方
向に撓むことができる一対の係止突起が直径方向に突設
され、前記胴部の前記挿入方向側の端部からは、前記ピ
ン挿入孔の切り欠き部を挿通し得ると共に、前記軸心方
向に撓むことができる一対のガイドが前記挿入方向に向
かって放射状に延設されており、当該ガイドの延設方向
と、前記係止突起の突設方向とが略直角となっているこ
とを特徴とする。 【0008】この構成の樹脂クリップのピン構造では、
樹脂クリップに穿設されたピン挿入孔に挿入されるピン
は、その胴部外側面に突設された一対の係止突起がピン
の挿入方向に向かって胴部の軸心側に傾斜し、当該軸心
方向に撓むことができるようになっている。また、胴部
の前記挿入方向側端部からは、ピン挿入孔の切り欠き部
を挿通することができ、軸心方向に撓むことができる一
対のガイドが前記挿入方向に向かって放射状に延設され
ており、ガイドの延設方向と係止突起の突設方向とが略
直角となっているので、樹脂クリップに穿設されたピン
挿入孔に対して、ピンが挿入可能となるピンの回転角度
及びピンを抜き取り可能となるピンの回転角度がそれぞ
れ規制される。それにより、樹脂クリップへのピンの取
り付け作業を確実に行うことができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態について、図面を参照して説明する。尚、本実施の
形態では、自動車の車体に固設されたバンパーにフェン
ダーライナーを取り付けるための樹脂クリップに挿入さ
れるピンについて説明する。まず、図1を参照して、樹
脂クリップ10について説明する。樹脂クリップ10
は、合成樹脂材料で一体成形され、可撓性を有し、側面
視略S字型形状を有している。詳細には、樹脂クリップ
10は、略台形の中間壁10aと、中間壁10aの図1
での手前側縁である台形の上底側縁から左方向に向かっ
て略垂直に突設された略長方形の第1の接続壁10b
と、第1の接続壁10bの末端部から図1の奥行き方向
に向かって略垂直に突設された略長方形のバンパー保持
壁10cと、中間壁10aの図1での奥行き側縁である
台形の下底側縁から右方向に向かって略垂直に突設され
た略長方形の第2の接続壁10dと、第2の接続壁10
dの末端部から図1の手前方向に向かって略垂直に突設
された略台形のフェンダーライナー保持壁10eとから
構成されている。 【0010】中間壁10aと第1の接続壁10bとバン
パー保持壁10cとは略コの字型を形成しており、その
コの字の開口部である間隙部は、後述するバンパー45
(図4参照)を保持するバンパー保持部13となってい
る。また、中間壁10aと第2の接続壁10dとフェン
ダーライナー保持壁10eとは略コの字型を形成してお
り、そのコの字の開口部である間隙部は、後述するフェ
ンダーライナー46(図4参照)を保持するフェンダー
ライナー保持部14となっている。 【0011】また、バンパー保持壁10cの略中心部に
は、バンパー保持壁10cに対して略垂直方向(矢印a
方向)に貫通したピン挿入孔15が穿設されている。ピ
ン挿入孔15は、バンパー保持壁10cの略中心部に中
心を持ち、所定直径dを有する略円形形状となってい
る。また、ピン挿入孔15の直径方向外側に向かって切
り欠かれた一対の切り欠き部16,16が形成されてい
る。切り欠き部16,16は、バンパー保持壁10cの
長手方向と略平行な直径方向において一対となってお
り、それぞれ外側に向かって所定長さlだけ切り欠かれ
た略長方形形状を有する。また、各壁部の略中心部に
は、ピン挿入孔15と略同一形状で、その直径方向に図
示外の切り欠き部が形成されたピン挿入孔20,21
(図4参照)が穿設されており、各ピン挿入孔及び切り
欠き部は、樹脂クリップを正面視したときにそれぞれの
形状及び位置が重なるように穿設又は形成されている。
そして、各ピン挿入孔及び切り欠き部には、後述するピ
ン1が挿入方向(矢印a方向)に向かって挿入されるこ
とになる。 【0012】また、図4に示すように、フェンダーライ
ナー保持壁10eの矢印a方向側面10e1の略中心部
には、フェンダーライナー保持壁10eに穿設されたピ
ン挿入孔21を囲むように略円筒形のピン保持部18が
突設されている。前記ピン保持部18に囲まれた領域に
は、後述するピン1に設けられた係止突起2の係止面2
bが係合する着座面19が形成されている。着座面19
は、切り欠き部16,16が形成された直径方向に対し
て略垂直な方向で一対となっており、ピン1は、各々の
ピン挿入孔へ挿入された後、係止突起2の係止面2bが
前記着座面19に係合することによって、樹脂クリップ
10に取り付けられるようになっている。 【0013】次に、図1乃至図3を参照して、ピン1の
構造について説明する。図1及び図2に示すように、ピ
ン1は、合成樹脂材料で一体成形されており、略円柱形
状の胴部1aと、当該胴部1aの一端に設けられ、胴部
1aの軸心nと同一の軸心上に形成された略円板形状の
頭部1bとから構成されている。また、胴部1aの外側
面1a1の、ピン1の挿入方向である矢印a方向端部近
傍からは、係止突起2,2が直径方向外側に向かって一
対に突設されている。係止突起2,2は、矢印a方向に
向かって軸心n側に傾斜した斜面2aと、軸心nに対し
て略垂直な係止面2bとをそれぞれ有しており、正面視
略直角三角形形状となっている。 【0014】さらに、係止突起2,2の内側には、軸心
n方向に長手で、係止突起2,2の突設方向に対して略
垂直方向に貫通したスリットSが形成されており、係止
突起2,2は、スリットSによって、それぞれの斜面2
aが矢印aと反対方向への力を受けることで軸心n側に
撓むことができるようになっている。尚、この係止突起
2,2の最も外側に突出した部分間の寸法、即ち対向し
た係止突起2,2のそれぞれの斜面2aと係止面2bと
が交わる位置間の寸法は、前記ピン挿入孔15の直径d
よりも大きくなっており、係止突起2,2は、ピン1を
ピン挿入孔15に挿入させる際、斜面2a,2aがそれ
ぞれピン挿入孔15の周縁部15aに当接して矢印aと
反対方向への力を受けることによって、軸心n側に撓ん
でピン挿入孔15を挿通することができるようになって
いる。加えて、係止突起2,2の最も外側に突出した部
分間の寸法は、後述する切り欠き部16,16の末端間
の寸法l1よりは小さく、係止突起2,2は、切り欠き
部16,16を常に挿通可能となっている。また、頭部
1bの胴部1aと反対側の面1b1には、樹脂クリップ
10に挿入したピン1を回転させて抜くために工具等を
嵌合させる溝3が、円板の直径方向に渡って形成されて
いる。 【0015】また、胴部1aの矢印a方向側端部から
は、一対となったガイド5,5が、矢印a方向に向かっ
て放射状に延設されている。図3に示すように、ガイド
5,5は、ピン1を側面視したとき、図3の下側の胴部
1a側に上底を、上側の胴部1aと反対側に下底を有
し、その下底の左右中央部が切り欠き6によって上底近
傍まで略U字型に切り欠かれた略台形形状となってい
る。ガイド5,5は、その延設方向が係止突起2,2の
突設方向に対して略垂直となっており、ピン1を平面視
(軸心n方向)したとき、ガイド5,5と係止突起2,
2とによって十字が形成されている。ガイド5,5は、
それぞれ切り欠き6の反対側で、胴部1aと反対方向に
向かって外側に傾斜した斜面7と、当該斜面7の末端部
から下底側に延び、軸心n方向と略平行となった案内面
8とを有している。 【0016】尚、案内面8,8間の寸法は、ガイド5,
5間の最大寸法l2となっており、図1に示す樹脂クリ
ップ10に設けられたピン挿入孔15の切り欠き部1
6,16の末端間の寸法l1とほぼ同一になっているの
で、ガイド5,5は、通常状態で切り欠き部16,16
の部分のみを挿通することができる。 【0017】また、ガイド5,5は、切り欠き6を挟ん
で略V字型を形成しており、それぞれ切り欠き6によっ
て、各斜面7が矢印a方向への力を受けることで軸心n
方向に撓むことができるようになっている。それによ
り、ガイド5,5は、斜面7,7が共に軸心n方向と略
平行になるまで軸心n方向に撓むことができ、その案内
面8,8間の寸法l2を、切り欠き部16,16の末端
間の寸法l1から、ピン挿入孔15の直径dとほぼ同一
寸法にまで小さくすることができる。従って、ガイド
5,5は、軸心n方向に最大限撓んだ状態では、ピン挿
入孔15を挿通することが可能となっている。 【0018】次に、図4を参照して、バンパー45とフ
ェンダーライナー46とを保持した樹脂クリップ10に
ピン1を取り付ける方法について説明する。図4に示す
ように、樹脂クリップ10のバンパー保持部13とフェ
ンダーライナー保持部14とに、バンパー45とフェン
ダーライナー46とがそれぞれ挿入された状態で、ピン
1の胴部1aは、樹脂クリップ10のバンパー保持壁1
0cに穿設されたピン挿入孔15と、中間壁10aに穿
設されたピン挿入孔20と、フェンダーライナー保持壁
10eに穿設されたピン挿入孔21とをそれぞれ貫通し
て挿入されることになる。 【0019】ピン1は、ガイド5,5の延設方向をバン
パー保持壁10cの切り欠き部16,16が形成された
直径方向と平行にして、ガイド5,5を切り欠き部1
6,16に挿入し、その後挿入方向(矢印a方向)に向
かって押し込まれる。ガイド5,5は、切り欠き部1
6,16の先方で、中間壁10a及びフェンダーライナ
ー保持壁10eに形成された各切り欠きをもそのまま挿
通することができる。また、係止突起2,2の斜面2a
は、ピン挿入孔15の周縁部15aに引っ掛かかるが、
そこからさらにピン1を矢印a方向に押し込むことによ
り、斜面2a,2aがそれぞれピン挿入孔15の周縁部
15aに当接して、矢印aと反対方向への力を受けて軸
心n方向に撓むので、係止突起2,2は、ピン挿入孔1
5を挿通することができる。以下同様に、係止突起2,
2は、係止突起2,2が軸心n方向に撓みつつ、中間壁
10aに穿設されたピン挿入孔20と、フェンダーライ
ナー保持壁10eに穿設されたピン挿入孔21とを挿通
することになる。そして、係止突起2の係止面2bが、
フェンダーライナー保持壁10eの矢印a方向側面10
e1の、ピン保持部18に囲まれた領域に形成された着
座面19に着座して係止することにより、樹脂クリップ
10にピン1が取り付けられて、バンパー及びフェンダ
ーライナー保持部13,14が開くのが防止される。 【0020】また、図5に示すように、樹脂クリップ1
0からピン1を抜き取るには、まず、ピン1の頭部1b
に形成された溝3に図示外の工具等を嵌合させ、当該工
具を回転させてピン1を図の手前方向もしくは奥方向に
90度回転させる。回転により、係止突起2,2は、着
座面19から外れて切り欠き部16,16に収まること
になる。その状態でピン1を抜き取り方向(矢印aと反
対方向)に引っ張ると、ピン1のガイド5,5は、それ
ぞれの斜面7,7がフェンダーライナー保持壁10eに
穿設されたピン挿入孔21の周縁部に当接して、矢印a
方向への力を受けることにより軸心n方向に撓む。ガイ
ド5,5は、軸心n方向に最大に撓んだ状態で各壁部に
穿設されたピン挿入孔を挿通可能となっているので、ピ
ン1を矢印aと反対方向に引っ張ることで、ピン1を樹
脂クリップ10から容易に抜き取ることができる。 【0021】以上に説明したように、本実施の形態の樹
脂クリップのピン構造では、樹脂クリップ10に取り付
けられるピン1は、胴部1aの外側面から突設された係
止突起2,2と、胴部1aの先端から、係止突起2,2
の突設方向に対して略垂直方向に放射状に延設された一
対のガイド5,5を備えており、係止突起2,2は、ピ
ン1の挿入方向(矢印a方向)と反対方向に向かって胴
部1aの軸心n側に傾斜した形状を有し、ガイド5,5
は、前記挿入方向(矢印a方向)に向かって胴部1aの
軸心n側に傾斜した形状を有している。 【0022】ピン1を樹脂クリップ10に設けられた各
ピン挿入孔及び切り欠きに挿入する際、ピン1の挿入方
向側(矢印a方向側)に設けられたガイド5,5は、最
初にバンパー保持壁10cに形成された切り欠き部1
6,16のみを挿通することができる。即ち、ピン1の
先端を樹脂クリップ10に設けられた切り欠きに挿入す
ることによって、ピン1の方向性が決まり、その方向性
が保たれたままピン1を挿入方向に向かって挿入するこ
とができる。そして、ガイド5,5の延設方向に対して
略垂直な方向に突設された係止突起2,2が、樹脂クリ
ップ10を構成するフェンダーライナー保持壁10eの
矢印a方向側面10e1に形成された着座面19に確実
に着座することになる。従って、樹脂クリップ10への
ピン1の取り付け作業を効率よくかつ確実に行うことが
できる。 【0023】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明の樹脂クリップのピン構造では、樹脂クリップに穿設
されたピン挿入孔に挿入されるピンは、その胴部外側面
に突設された一対の係止突起がピンの挿入方向に向かっ
て胴部軸心側に傾斜し、当該軸心方向に撓むことができ
るようになっている。また、胴部の前記挿入方向側端部
からは、ピン挿入孔の切り欠き部を挿通することがで
き、軸心方向に撓むことができる一対のガイドが前記挿
入方向に向かって放射状に延設されており、ガイドの延
設方向と係止突起の突設方向とが略直角となっているの
で、樹脂クリップに穿設されたピン挿入孔に対して、ピ
ンが挿入可能となるピンの回転角度及びピンを抜き取り
可能となるピンの回転角度がそれぞれ規制される。それ
により、樹脂クリップへのピンの取り付け作業を確実に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】樹脂クリップ10とピン1とを示す斜視図であ
る。 【図2】ピン1の正面図である。 【図3】ピン1の側面図である。 【図4】樹脂クリップ10にピン1を取り付けた状態を
示す断面図である。 【図5】樹脂クリップ10からピン1を抜き取る状態を
示す断面図である。 【図6】従来の樹脂クリップ100とピン120とを示
す斜視図である。 【符号の説明】 1 ピン 2 係止突起 2a 斜面 2b 係止面 5 ガイド 6 切り欠き 7 斜面 8 案内面 10 樹脂クリップ 15 ピン挿入孔 16 切り欠き部 n 軸心 S スリット
フロントページの続き Fターム(参考) 3D023 BA07 BB22 BD25 BE36 3J036 AA03 BA01 CA01 DA06 DB06 3J037 AA01 AA02 BA02 BB02 CA06 CA15 DA01 DB04 DC02

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 自動車等の車両に取り付けられる装備品
    を固定する樹脂製のクリップに穿設された、直径方向に
    所定長さの一対の切り欠き部が形成された略円形形状を
    有するピン挿入孔に挿入される樹脂クリップのピン構造
    であって、 前記ピンは、 略円柱形状の胴部と、 当該胴部の前記ピンの挿入方向とは反対側の端部に設け
    られた頭部とを備え、 前記胴部の外側面には、前記挿入方向に向かって前記軸
    心側に傾斜し、前記軸心方向に撓むことができる一対の
    係止突起が直径方向に突設され、 前記胴部の前記挿入方向側の端部からは、前記ピン挿入
    孔の切り欠き部を挿通し得ると共に、前記軸心方向に撓
    むことができる一対のガイドが前記挿入方向に向かって
    放射状に延設されており、 当該ガイドの延設方向と、前記係止突起の突設方向とが
    略直角となっていることを特徴とする樹脂クリップのピ
    ン構造。
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