JP2003184403A5 - - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドア枠とドア扉の間の被覆構造体用のドアヒンジに関し、更に詳しくは、
２個の収容体を備え、この収容体がドア枠の凹部とドア扉の幅狭側面の凹部とに挿入可能であり、
更に、協働する対のヒンジ湾曲部材を備え、このヒンジ湾曲部材が垂直な回転軸回りに揺動可能に連結され、
更に、収容体内に配置されたインサートを備え、一方のヒンジ湾曲部材の端部が垂直な回転軸線回りに揺動可能に前記インサートに支承され、他方のヒンジ湾曲部材の端部が縦方向に移動可能に案内されている、ドアヒンジに係る。

【０００３】
上記構造のドアヒンジは公知である（例えば特許文献１参照）。この公知の実施形の場合、ヒンジ湾曲部材はそれぞれドアヒンジの垂直範囲にわたって半分ずつ延びている。この場合、ドア扉の高さ調節のために、ヒンジ湾曲部材の間隔を変更することができる。そのために、ヒンジ湾曲部材の間の回転軸が調節ねじとして形成されている。公知の構造の形状安定性は改良が必要である。公知のドアヒンジは軽量のドア扉、例えば家具の分野のドア扉に組み込むために適している。このドアヒンジは居住空間内のドアにはあまり適していない。

【０００８】
【課題を解決するための手段】
冒頭に述べた特徴を有するドアヒンジから出発して、上記課題は本発明に従い、両ヒンジ湾曲部材の一方が後側の連結部分に接続する２個の二叉アームによって二叉状に形成され、この場合、連結部分と二叉アームがインサートに支承されていることと、他方のヒンジ湾曲部材が二叉アームの間の自由空間に挿入され、かつ二叉アームに回転運動可能に支承された中央部分を備え、両側が幅広で上方および下方に突出するヒンジ湾曲部材の端部分が前記中央部分に接続し、端部分が上側と下側でインサートに支承され、この場合ヒンジ湾曲部材が同じ高さにわたって垂直方向に延びていることによって解決される。両ヒンジ湾曲部材の上側の端面は互いに一直線上にあり、ヒンジ湾曲部材の下側の端面は互いに一直線上にある。従って、ドアヒンジの垂直範囲全体がヒンジ湾曲部材の間の枢着連結のために利用される。対をなす互いに協働するヒンジ湾曲部材は形状安定性のある連結要素として形成されている。ヒンジ湾曲部材がそれぞれ両接続端部で、収容体内に配置されたインサートまで直接達しているので、小さな間隙を架橋すればよい短いピンで支承を行うことができることにより、本発明による構造体は形状安定性が高い。インサートはそれぞれ、一方のヒンジ湾曲部材の回転運動可能な支承のためのピンまたはピン収容部と、他方のヒンジ湾曲部材の直線的な案内のための案内溝を備えている。案内溝内を案内されるピンは好ましくは合成樹脂スリーブを備えている。この合成樹脂スリーブはガイド内での枢着ピンへの良好な動きを保証する。

【００１３】
図に示したドアヒンジの基本的な構造体には、ドア枠３の凹部とドア扉４の幅狭側面の凹部に挿入可能である２個の収容体１，２と、垂直な回転軸線７の回りに揺動可能に連結された対をなして協働するヒンジ湾曲部材５，６と、収容体１，２内に配置されたインサート８，９とが含まれる。このインサートにはそれぞれ、一方のヒンジ湾曲部材の端部が垂直軸線１０の回りに揺動可能に支承され、他方のヒンジ湾曲部材の端部は縦方向に移動可能に案内されている。図１から推察されるように、両ヒンジ湾曲部材の一方は二叉状に形成され、連結部分１１に接続する２個の二叉アーム１２を備えている。この連結部分１１と二叉アーム１２はインサート８，９に接続されている。他のヒンジ湾曲部材６は二叉アーム１２の間の自由空間に挿入され、二叉アーム上で回転運動可能な中央部分１３を備えている。この中央部分には、ヒンジ湾曲部材の端部分１４が接続している。この端部分は両端が幅広で、上方と下方に突出している。端部分１４は更に、上面と下面がインサート８，９に接続している。互いに係合するヒンジ湾曲部材５，６からなる構造体は、形状安定性が高い。ヒンジ湾曲部材５，６を連結する回転軸７と、インサート８，９の支承穴と案内溝に係合するピンとには、合成樹脂スリーブが設けられている。この支承部は保守整備不要である。

Claims (1)

1. ドア枠とドア扉の間の被覆構造体用のドアヒンジであって、
   ２個の収容体（１，２）を備え、この収容体がドア枠（３）の凹部とドア扉（４）の幅狭側面の凹部とに挿入可能であり、
   更に、協働する対のヒンジ湾曲部材（５，６）を備え、このヒンジ湾曲部材が垂直な回転軸（７）回りに揺動可能に連結され、
   更に、収容体（１，２）内に配置されたインサート（８，９）を備え、一方のヒンジ湾曲部材の端部が垂直な回転軸線（１０）回りに揺動可能に前記インサートに支承され、他方のヒンジ湾曲部材の端部が縦方向に移動可能に案内されている、
   ドアヒンジにおいて、
   両ヒンジ湾曲部材の一方（５）が後側の連結部分（１１）に接続する２個の二叉アーム（１２）によって二叉状に形成され、この場合、連結部分（１１）と二叉アーム（１２）がインサート（８，９）に支承されていることと、他方のヒンジ湾曲部材（６）が二叉アーム（１２）の間の自由空間に挿入され、かつ二叉アーム（１２）に回転運動可能に支承された中央部分（１３）を備え、両側が幅広で上方および下方に突出するヒンジ湾曲部材の端部分（１４）が前記中央部分に接続し、端部分（１４）が上側と下側でインサート（８，９）に支承され、この場合ヒンジ湾曲部材が同じ高さにわたって垂直方向に延びていることを特徴とするドアヒンジ。