JP2003184094A - 受圧板 - Google Patents

受圧板

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JP2003184094A
JP2003184094A JP2001381764A JP2001381764A JP2003184094A JP 2003184094 A JP2003184094 A JP 2003184094A JP 2001381764 A JP2001381764 A JP 2001381764A JP 2001381764 A JP2001381764 A JP 2001381764A JP 2003184094 A JP2003184094 A JP 2003184094A
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slope
vegetation
pressure receiving
receiving plate
hole
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JP2001381764A
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Inventor
Kuniaki Onishi
国昭 大西
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受圧板の上面への植生が確実になされ、自然
景観の良好な受圧板を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明は、地滑りや法面の崩壊を防止す
べく法面に設置される受圧板において、植物を植生する
ための植生孔5を有し、該植生孔5は、法面7の垂直方
向に対して、傾斜して形成されていることを特徴とす
る。また、本発明の受圧板は、法面から各構成材の上面
側に水分を供給する給水路を設けることができ、特に好
ましくは、給水路を上記植生孔5に交差する方向に形成
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地滑りや法面の崩
壊を防止すべく法面に設置される受圧板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】法面の崩壊や地滑りの発生を防止する有
力な手段として、法面上に受圧板を設置し、この受圧板
によって法面を押さえ込む手法が広く採用されている。
従来より法面上に設置されている受圧板として、鉄筋コ
ンクリート製のものが多用されている。鉄筋コンクリー
ト製の受圧板は、工場において成型加工された後、法面
上に搬入され、設置されている。
【0003】また、上記した鉄筋コンクリート製の受圧
板は、極めて重量が大きく、受圧板の設置には大型の建
設機械などを用いる必要がある。このため、より軽量
で、設置施工が容易なものとして、複数の繊維強化樹脂
製の板材で構成される受圧板が提案されている。
【0004】しかし、上記何れの受圧板にあっても、設
置した際に、その上面には植物が植生しないため、自然
景観を損ねるという問題を有している。
【0005】そこで、上記した問題を解決すべく、本発
明者らは、特開平11−200366号公報に開示され
ている受圧板を提供した。この受圧板は、法面に当接す
るように設けられた受圧板本体には、周縁に、垂直方向
に枠体が突出するように固定されている。そして、法面
への設置の際に、上記枠体の内側に土砂を保持して、こ
こに植物が植生できるように設けらている。
【0006】また、上記受圧板の受圧板本体に、透水孔
が形成されており、上記保持する土砂に法面から水分が
供給されるように考慮されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した受圧板にあっ
ては、枠体の内部に土砂を保持するものであるが、傾斜
の急な法面などに設置した場合には、保持している土砂
が雨で流出してしまい、このため、受圧板の上面の植生
が十分になされないという問題を有している。
【0008】また、上記した受圧板にあっては、透水孔
が形成されているが、受圧板本体の厚みが厚い場合に
は、十分な水分供給がなされず、このため、受圧板の上
面の植生が十分になされないという問題を有している。
【0009】そこで、本発明においては、受圧板の上面
への植生が確実になされ、自然景観の良好な受圧板を提
供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、地滑りや法面
の崩壊を防止すべく法面に設置される受圧板において、
植物を植生するための植生孔を有し、該植生孔は、法面
の垂直方向に対して、傾斜して形成されていることを特
徴とする。より好ましくは、植生孔の軸方向が鉛直とな
る方向に傾斜して形成するのが良い。
【0011】かかる構成によれば、法面に設置された状
態において、前記植生孔に土砂が保持されることにな
り、この植生孔に植物が植生することになる。また、こ
の植生孔は、上述のように傾斜して形成されているの
で、法面設置時において重力方向に沿うように位置する
ことができ、このため、雨などによる土砂の流出が的確
に防止されることになり、植物の植生を確実ならしめる
ことができる。
【0012】本発明の受圧板(及びこれを構成する構成
材)の原材料には、合成木材が好適に使用できる。ここ
で、合成木材とは、埋設した長繊維で補強した樹脂であ
り、より好ましくはガラス長繊維を長手方向に引き揃え
て埋設した熱硬化性樹脂発泡体である。また、受圧板
(及びこれを構成する構成材)は、上記合成木材を単体
から形成されても良いが、合成木材や樹脂発泡体などか
らなる板材を上下に積層してなる複合材により形成され
たものであっても良い。なお、合成木材を上下に積層す
る場合には、それぞれのガラス長繊維の方向が交差(直
交)するように積層することが望ましい。また、合成木
材製の受圧板の密度は、一般的には0.6〜1.0g/
cm3であり、補強材である長繊維の含有量は40〜6
0重量%程度のものとすることができる。長繊維として
は、無機質、有機質のいずれを使用してもよいが、ガラ
ス繊維を使用することが好ましい。熱硬化性樹脂発泡体
としては、硬質ポリウレタン樹脂や硬質ポリエステル樹
脂を好適に使用できる。
【0013】上記本発明の受圧板において、植生孔に法
面から水分を供給するように給水路を設け、該給水路
が、植生孔に交差する方向に形成されているよう構成す
ることが可能である。好ましくは、かかる給水路は法面
から植生孔の上部に向けてほぼ水平に真っ直ぐに延びる
孔によって構成できる。
【0014】かかる構成によれば、植生孔には給水路を
介して法面から水分が供給されることになり、植生され
た植物の成長が維持されることになる。なお、該給水路
は、植生孔内の水分が過剰となった場合に、外部に水分
を排出する水抜き穴としての機能を奏することになる。
また、該給水路は、上記植生孔に交差する方向に形成さ
れているため、法面設置時において水平方向に沿うよう
に位置することができ、このため、法面からの水分の供
給が確実になされ、植物の植生を確実ならしめることが
できる。
【0015】また、本発明は、地滑りや法面の崩壊を防
止すべく法面に設置される受圧板において、板状の複数
の構成材が積層されてなり、該構成材に設けた溝部及び
/又は貫通孔によって法面から各構成材の上面側に水分
を供給する給水路が構成されていることを特徴とする。
【0016】かかる構成によれば、複数の構成材を積層
した受圧板のように一定厚を有するものであっても、溝
部や貫通孔からなる給水路を介して法面から受圧板の表
面側に水分が供給されることになる。このため、受圧板
の上面に植生した植物への給水がなされることになる。
なお、上記受圧板の構成材にあっては、上述のような合
成木材が好適に用いることができる。なお、合成木材の
素材等は既述のものと同様である。
【0017】また、構成材には、上下方向の複数の貫通
孔が形成されており、構成材の上下の少なくとも一面側
には、前記溝部が形成されており、該溝部は、複数の貫
通孔を連通するように設けられ、該溝部および貫通孔に
よって給水路が構成されるように設けることも可能であ
る。
【0018】かかる構成によれば、溝部および貫通孔か
らなる給水路を介して上面への給水が行いうることにな
る。特に、前記貫通孔を溝部に沿って複数形成すること
によって、複数の貫通孔によって給水が確実になされ、
この複数の貫通孔は溝部を介して連通されているので、
一の貫通孔において障害物などにより給水不能に至って
も、他の貫通孔から確実に給水がなされることになる。
なお、上記構成材を上述のような長繊維を引き揃えた合
成木材から構成した場合には、溝部は、その繊維方向に
沿って形成することが好ましい。
【0019】また、構成材は、板面方向に複数の板材が
隙間をもって配されてなり、該板材の隙間によって前記
給水路としての溝部が構成されるよう設けることも可能
である。また、上記隙間によって給水路としての貫通孔
が構成されていてもよい。
【0020】かかる構成によれば、前記溝部からなる給
水路を介して上面への給水を行うことができ、各板材を
積層することによって上記給水路を有する受圧板を容易
に製造することができる。特に、隙間の形成方向が、積
層される順位に従って、互いに交差する方向に形成され
ることが好ましい。また、上記板材同士の隙間は、3〜
30mmが望ましい。
【0021】また、上述のような法面から表面側に水分
を供給する給水路を設けた場合には、構成材の表出面
に、植物を植生するための植生孔を有する植生部材を設
けることが好ましい。
【0022】かかる構成を採用することによって、該植
生孔において土砂を的確に保持させて、植物の植生を行
うことができる。特に、該植生孔が前記給水路に連通す
るように設けることにより、前記植生孔に植生する植物
に対して、給水を行うことが可能となる。また、前記植
生孔は、法面の垂直方向に対して、傾斜して形成されて
いることが好ましく、これにより、法面設置時において
重力方向に沿うように植生孔を位置させることができ、
雨などによる土砂の流出が的確に防止され、植物の植生
をより確実ならしめることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の第一実施形態で
ある受圧板1が、法面7上に設置された断面図である。
図2は、受圧板1を構成する構成材2を説明するための
斜視図である。
【0024】受圧板1は、図1に示すように、傾斜地の
法面7上に設置される。法面7には、滑り線8を越えて
強固な岩盤9にまで達する掘削穴10が設けられてい
る。掘削穴10には、アンカー部材11が挿通されてい
る。アンカー部材11の一端側は、堀削穴10内に充填
されたセメント等のグラウト材12により固定されてお
り、法面7からアンカー部材11の他端側が突出してい
る。また、アンカー部材11の他端側にはネジ加工が施
されている。
【0025】法面7から突出したアンカー部材11には
受圧板1が設置されている。受圧板1は、構成材2を上
下方向に積層して、これを接着したものである。ここ
で、該構成材2は、上方につれて大きさが小さくなり、
側部が階段状になった所謂ピラミッド状に積層されてい
る。
【0026】また、構成材2は、図2に示すように上下
に積層した板材3(単板)を接着接合し、一体化したも
のを所定の形状に成型したものである。図示例において
は、構成材2を同一形状の一対の板材3より構成してい
る。板材3は、所定方向に向けて埋設した長繊維で補強
した樹脂、すなわち合成木材により形成されたものであ
り、より好ましくは、ガラス長繊維を所定方向に引き揃
えて埋設した熱硬化性樹脂発泡体(例えば、積水化学工
業株式会社製の「エスロンネオランバーFFU」など)
により形成されているものである。また、板材3は、そ
のガラス長繊維の方向を、積層される他の板材3のガラ
ス長繊維の方向と、交差しても同一方向であってもよい
が、略直交するように接着接合することが望ましく、図
示例においては、直交するように接着接合している。ま
た、板材3同士を接着する接着剤は、特に限定されるも
のではなく、板材3を構成する長繊維や熱硬化性樹脂発
泡体などの材質に応じて適宜選定することができる。た
とえば、板材3がガラス長繊維と硬質ウレタン樹脂発泡
体とによって構成されている場合、接着剤としてはエポ
キシ樹脂を好適に用いることができる。
【0027】また、受圧板1(構成材2)は、その中央
部に上下方向に貫通したアンカー挿通孔4が形成されて
いる。また、受圧板1(構成材2)には、アンカー挿通
孔4の周りに、植物を植生するための植生孔5が形成さ
れている。該植生孔5は、法面7の垂直方向に対して、
傾斜して形成されており、設置時において、重力方向に
沿うように形成されている。また、該植生孔5は、受圧
板1の表面側から法面7まで貫通して設けられている。
この植生孔5の直径は30〜60mmが適当である。こ
の植生孔5には、吸水性保水材を充填しても良いし、植
物の苗木を植えても良い。その他、受圧板の表面には吸
湿剤や保水剤を吹き付けたり、植生シートを貼り付ける
等の技術を組み合わせることも自由である。
【0028】また、受圧板1(構成材2)には、該植生
孔5に法面7から水分を供給するように設けられた供給
孔6が複数形成されている。該供給孔6は、植生孔5の
上部付近から側方に向けて法面7まで貫通している。ま
た、該供給孔6は、前記植生孔5に交差する方向に形成
されており、設置時において、水平方向に沿うように形
成されている。この供給孔6(水抜き孔)の直径は、5
〜15mmが適当である。
【0029】上記構成からなる受圧板1は、傾斜した法
面7に設置された後に、アンカー挿通孔4に挿通したア
ンカー部材11にナット13を螺着することによって、
法面7側へ押さえ付けられ、これにより、法面7の崩壊
を阻止できる。なお、図中14は、受圧板1の上面とナ
ット13との間に介在される支圧板である。
【0030】そして、本実施形態の受圧板1にあっては
植生孔5に土砂等を保持せしめて、ここに植物を植生す
ることができ、自然景観を阻害することがない。また、
かかる植生孔5は、重力方向に一致する方向に形成され
ているので、土砂等の流出を的確に防止できる。
【0031】また、前記植生孔5には、法面7まで達す
る供給孔6が連通しており、このため、法面7からの水
分の供給を受けることができる。特に、かかる供給孔6
は、水平方向に位置することになるので、法面7からの
水分の供給が確実になされることになる。
【0032】次に、本発明の第二実施形態の受圧板1に
ついて、図3乃至図7を参酌しつつ、説明する。なお、
第一実施形態と同様の構成又は機能を有する部分につい
ては、その詳細説明を省略する。図3は、本発明の第二
実施形態である受圧板1が、法面7上に設置された断面
図である。図4は、同実施形態の受圧板1の構成材2を
説明するための斜視図である。図5は、溝部16の形状
を説明するための断面図である。図6は、同実施形態の
受圧板1の変形例の構成材2の斜視図である。図7は、
同実施形態の変形例である受圧板1が、法面7上に設置
された断面図である。
【0033】第二実施形態において、受圧板1には、法
面7から表面側に水分を供給するための給水路が形成さ
れており、この給水路は、構成材2に形成された複数の
貫通孔15と、この複数の貫通孔15を連通するように
設けられた溝部16とから構成されている。
【0034】具体的には、構成材2には、他の構成材2
と積層接着される面において、有底状の溝部16が複数
形成されている。この溝部16は、構成材2を構成する
板材3の繊維方向に刻設されている。このため、溝部1
6は、構成材2の表面側と裏面側とにおいて、平面視交
差(直交)するように設けられている。そして、構成材
2には、この溝部16が交差する部分において、前記貫
通孔15が形成されている。なお、貫通孔15は、積層
される各構成材2の同一箇所に形成され、各構成材2の
貫通孔15が一直線上に位置するように設けられてい
る。また、該貫通孔15は、図示例にあっては、構成材
2の上下方向(法面の垂直方向)に沿って形成されてい
る。また、溝部16の形状は、種々の形状を採用するこ
とができ、図5(イ)に示すように断面略三角形状や、
同図(ロ)に示すように断面略半円状や、同図(ハ)に
示すように断面略方形状や、同図(ニ)に示すように断
面略台形状等の種々の形状の溝部16を採用することが
できる。
【0035】また、図3に示す例にあっては、構成材2
の表面及び裏面のみならず、構成材2を構成する板材3
の積層接着面においても溝部17が形成されている。な
お、このように溝部17を構成材2の中間部に形成する
場合にあっては、図6に示すように、中間部の溝部17
が前記貫通孔15を連通するように設けることも可能で
ある。つまり、この図6に示す例にあっては、構成材2
を構成する板材3の板材同士の接着面に溝部17が形成
され、該溝部17が板材3の他面側の溝部16と平面視
同一箇所に形成され、貫通孔15に連通しており、これ
により、構成材2の中間部にも給水路としての溝部17
を形成しているものである。なお、この板材3の表裏面
の溝部16は、平面視同一箇所に形成されており、何れ
も繊維方向に一致する方向に形成されている。
【0036】また、受圧板1には、表面に表出する部分
において、前記貫通孔15よりも孔径の大きい植生孔5
が形成されている。該植生孔5は、前記貫通孔15の直
上に設けられている。具体的には、表面の表出する構成
材2の上側の板材3において、貫通孔15よりも大径の
孔が穿設され、これにより植生孔5が形成されている。
【0037】なお、植生孔5は、構成材2に形成せず
に、図7に示すように、構成材2の表出面に積層接着さ
れた植生部材18に形成することも可能である。図7に
示すものにあっては、構成材2によって形成された階段
状の段部に、植生部材18が積層接着されており、該植
生部材18には、植物を植生するための植生孔5が貫通
して形成されている。なお、該植生孔5は、前記貫通孔
15に連続するように配されている。また、該植生孔5
は、法面の垂直方向に対して、傾斜して形成されてい
る。また、該植生部材18の材質は、上記構成材2と同
一の材質から構成することが可能である。なお、上記植
生部材18を敷設する方法のほか、上面に植生マットを
敷設する方法を採用することも可能である。
【0038】上記構成からなる受圧板1は、傾斜した法
面7に設置され、アンカー部材11により固定されるこ
とにより、法面7の崩壊を阻止できる。そして、本実施
形態の受圧板1にあっては植生孔5に土砂等を保持せし
めて、ここに植物を植生することができ、自然景観を阻
害することがない。
【0039】また、前記植生孔5には、給水路を介して
水分の供給を受けることができ、しかも、かかる供給路
は、複数の貫通孔15が溝部16を介して連通されてい
るので、一の貫通孔15において石等の障害物が介在し
ても、他の貫通孔15から確実に給水がなされることに
なる。
【0040】次に、本発明の第三実施形態の受圧板につ
いて、図8を参酌しつつ、説明する。なお、第一又は第
二実施形態と同様の構成又は機能を有する部分について
は、その詳細説明を省略する。図8は、本発明の第三実
施形態である受圧板1の斜視図である。
【0041】第三実施形態の受圧板1の構成材2は、既
述の実施形態と同様に、上下方向に積層されるととも
に、その積層方向の垂直方向である平面方向にも複数の
板材3が隙間19をもって配されている。具体的に説明
すると、複数の板材3が隙間19をもって同一平面上に
並べられ、これらの板材3の上方には交差(直交)する
方向に複数の板材3が積層され、この上方の板材3同士
も隙間19をもって並べられており、これらの板材3が
隙間19を維持した状態で接着されることにより、各層
の構成材2が構成されている。このように、格子状に配
された隙間19から溝部は、法面7から表面側に水分を
供給するように設けられた給水路として機能することに
なる。なお、上記板材3同士の隙間は、植生する植物の
種類に応じて決定すればよいが、3〜30mmが適当で
ある。また、各板材3(単板)の幅は、例えば100〜
300mmの範囲で適宜決定することができる。上記の
隙間が縦横に配置されると、植物の根が自由に法面の地
盤にまで到達し、土からの水の供給も良好となり、うま
く植生する。
【0042】上記構成からなる受圧板1は、設置によっ
て法面7の崩壊を阻止できるとともに、その上面に前述
第二実施形態の植生部材18を付設したり、植生マット
を敷設する等の方法によって、植物を植生することがで
き、自然景観を阻害することがない。特に、格子状に配
された隙間19を介して水分の供給を受けることがで
き、確実な給水がなされ、植物が確実に植生することに
なる。即ち、受圧板の構成板表面に隙間が形成され、そ
の隙間が表面から裏の法面まで連通して形成される事と
なり、植生が良く育つ。さらに、受圧板表面に植生マッ
ト等を配置しても、そのマット上の植生が良く育つ。
【0043】なお、上記各実施形態は上記構成からなる
が、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものでは
なく、本発明の意図する範囲内で適宜設計変更可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、受圧板の上面において
も植生が良好に育成するようになり、法面の崩壊等を防
止しつつ、自然景観を良好に維持することができる。さ
らに、受圧板による法面の崩壊防止とともに、この受圧
板上の植生の根が法面の地盤に根付くことで、より一層
の法面の防止が図られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態である受圧板が、法面上
に設置された断面図である。
【図2】同受圧板を構成する構成材を説明するための斜
視図である。
【図3】本発明の第二実施形態である受圧板が、法面上
に設置された断面図である。
【図4】同実施形態の受圧板の構成材を説明するための
斜視図である。
【図5】同実施形態における溝部の形状を説明するため
の断面図である。
【図6】同実施形態の受圧板の変形例の構成材の斜視図
である。
【図7】同実施形態の変形例である受圧板が、法面上に
設置された断面図である。
【図8】本発明の第三実施形態である受圧板の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 受圧板 2 構成材 3 板材 4 アンカー挿通孔 5 植生孔 6 供給孔 7 法面 8 滑り線 9 岩盤 10 掘削穴 11 アンカー部材 12 グラウト材 13 ナット 14 支圧板 15 貫通孔 16,17 溝部 18 植生部材 19 隙間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地滑りや法面の崩壊を防止すべく法面に
    設置される受圧板において、植物を植生するための植生
    孔を有し、該植生孔は、法面の垂直方向に対して、傾斜
    して形成されていることを特徴とする受圧板。
  2. 【請求項2】 前記植生孔に法面から水分を供給するよ
    うに設けられた給水路を有し、該給水路は、前記植生孔
    に交差する方向に形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の受圧板。
  3. 【請求項3】 地滑りや法面の崩壊を防止すべく法面に
    設置される受圧板において、板状の複数の構成材が上下
    に積層されてなり、該構成材に設けた溝部及び/又は貫
    通孔によって法面から各構成材の上面側に水分を供給す
    る給水路が構成されていることを特徴とする受圧板。
  4. 【請求項4】 前記構成材には、上下方向の複数の貫通
    孔が形成されており、構成材の上下の少なくとも一面側
    には、前記溝部が形成されており、該溝部は、複数の貫
    通孔を連通するように設けられ、該溝部および貫通孔に
    よって給水路が構成されていることを特徴とする請求項
    3に記載の受圧板。
  5. 【請求項5】 前記構成材は、板面方向に複数の板材が
    隙間をもって配されてなり、該板材の隙間によって前記
    給水路としての溝部が構成されていることを特徴とする
    請求項3又は4に記載の受圧板。
  6. 【請求項6】 前記構成材の表出面に、植物を植生する
    ための植生孔を有する植生部材が設けられていることを
    特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の受圧板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007285012A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Hisashi Yagi 緑化パネル
JP2016084581A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 積水化学工業株式会社 受圧板

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